
美容成分として近年注目を集めているナイアシンアミド。美白効果や毛穴ケア、肌のバリア機能向上など多くの働きが期待されており、化粧品や栄養補助食品(サプリメント)でも広く使われています。しかし、「副作用が出ることはないの?」「どのくらいの量なら安全なの?」といった疑問を持つ方も少なくありません。本記事では、ナイアシンアミドの基本的な特性から考えられる副作用、安全に活用するためのポイントまで、医療的な観点からわかりやすく解説します。
目次
- ナイアシンアミドとは何か
- ナイアシンアミドの主な働きと期待される効果
- ナイアシンアミドの副作用(外用・スキンケア編)
- ナイアシンアミドの副作用(内服・サプリメント編)
- 過剰摂取による影響とナイアシンフラッシュとの違い
- 副作用が起こりやすい人の特徴
- 安全に使うためのポイント
- 医療機関での活用について
- まとめ
この記事のポイント
ナイアシンアミドは美白・毛穴・バリア機能改善に有効だが、高濃度外用では赤みや刺激、高用量内服では肝機能障害・血糖値への影響が生じるリスクがある。肝疾患・糖尿病・服薬中の方は必ず医師に相談のうえ使用すること。
🎯 1. ナイアシンアミドとは何か
ナイアシンアミド(Niacinamide)は、ビタミンB3の一形態です。ビタミンB3には大きく分けて「ナイアシン(ニコチン酸)」と「ナイアシンアミド(ニコチンアミド)」の2種類があり、どちらも体内でNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という補酵素に変換されます。このNADは、エネルギー産生や細胞の修復、DNA合成など、生命を維持するうえで欠かせない多くの生化学反応に関与しています。
ナイアシンアミドは食事からも摂取できる栄養素で、肉類・魚類・ナッツ類・豆類・全粒穀物などに含まれています。また、体内ではトリプトファンというアミノ酸からも一部合成されます。健康な生活を送っていれば通常の食事から十分な量を得られますが、近年は美容・健康目的でサプリメントとして摂取する人や、スキンケア製品の有効成分として外用する人が増えています。
ナイアシンアミドは医薬品としても長い歴史があり、ペラグラ(ビタミンB3欠乏症)の治療や皮膚疾患の治療に古くから用いられてきました。比較的安全性が高い成分として知られていますが、使い方や摂取量によっては注意が必要な場合もあります。
Q. ナイアシンアミドの美容効果にはどんなものがある?
ナイアシンアミドは、メラニンのケラチノサイトへの転送を抑制することで美白・色むら改善に働きます。また皮脂分泌を抑制して毛穴ケアを助け、セラミド産生を促してバリア機能を強化します。抗炎症作用によりニキビ改善にも有効で、日本の厚生労働省も美白有効成分として認可しています。
📋 2. ナイアシンアミドの主な働きと期待される効果
ナイアシンアミドが美容分野で注目されている理由は、その多様な肌への作用にあります。スキンケア製品の有効成分として配合される場合、以下のような効果が期待されています。
まず、美白効果です。ナイアシンアミドはメラニン色素が肌の表面細胞(ケラチノサイト)へと移行するのを抑制する働きがあり、シミや色素沈着の改善に役立つとされています。メラニンの生成自体を止めるわけではなく、メラノサイトからケラチノサイトへの転送を妨げることで、肌全体の透明感アップや色むら改善を目指せます。日本の厚生労働省も、ニコチン酸アミドを美白有効成分として認可しています。
次に、毛穴ケアです。皮脂の分泌をコントロールする働きがあるとされており、毛穴の開きや黒ずみが気になる方にも活用されています。皮脂の過剰分泌が抑えられることで、毛穴詰まりや肌のテカリが軽減される可能性があります。
また、肌のバリア機能強化も重要な作用の一つです。ナイアシンアミドはセラミドや脂肪酸など、肌のバリア機能を支える脂質成分の産生を促進します。これにより、乾燥や外部刺激から肌を守る力が高まり、敏感肌や乾燥肌の改善にも期待されています。
さらに、抗炎症作用も確認されており、にきびや赤みの軽減にも有効とする研究があります。抗生物質を使わずにニキビ治療に活用できる成分として、皮膚科の現場でも注目されています。
内服(サプリメント)としては、エネルギー代謝の補助や細胞のDNA修復サポート、免疫機能の維持などが期待されています。一部の研究では、ナイアシンアミドの摂取が関節炎症状の緩和や血糖管理にも有益である可能性が示されています。ただし、これらの効果についてはさらなる研究が必要とされているものも多く、現時点では確立された治療法として広く推奨されているわけではありません。
💊 3. ナイアシンアミドの副作用(外用・スキンケア編)
ナイアシンアミドを化粧品やスキンケア製品として外用する場合、一般的には安全性が高く、多くの人が問題なく使用できます。しかし、すべての人にとって刺激がゼロというわけではなく、肌の状態や製品の濃度によっては副作用が生じることもあります。
最も多く報告される外用時の副作用は、軽度の赤みや刺激感です。特に高濃度(10%以上)のナイアシンアミドを配合した製品を使用した場合や、敏感肌の方が使い始めた際に、ヒリヒリ感、かゆみ、赤みなどが生じることがあります。ほとんどの場合は一時的なものであり、使用を続けることで肌が慣れ、症状が落ち着くことが多いですが、強い不快感が続く場合は使用を中止することが望ましいです。
また、接触性皮膚炎(かぶれ)が起こる可能性もゼロではありません。ナイアシンアミド自体への過敏反応というよりも、製品中の他の成分(防腐剤、香料、他の有効成分など)との相互作用や、個人の肌体質によって引き起こされることもあります。かぶれの症状としては、赤み、かゆみ、ブツブツ、むくみなどが挙げられます。このような症状が出た場合は、使用を中止し皮膚科を受診することをおすすめします。
ビタミンCとの組み合わせについても、注意が必要なケースがあります。以前は「ナイアシンアミドとビタミンCを同時に使うと、ニコチン酸(ナイアシン)が生成されてフラッシング(皮膚の赤み・熱感)が起こる」とする説がありました。しかし、現在の研究では、一般的なスキンケア製品の使用条件(常温・適切なpH)であれば、この反応が実際に皮膚に影響を与えるほどのニコチン酸が生成されることはほぼないとされています。ただし、製品によっては相互作用の可能性を否定できない場合もあるため、気になる方は別々の時間帯に使用するなど、慎重に試してみることをおすすめします。
乾燥や皮むけが副作用として現れることもまれにあります。これは、ナイアシンアミドが皮脂分泌を抑える作用の影響や、製品に含まれる他の成分との関係が考えられます。特に乾燥しやすい季節や、もともと乾燥肌の方は保湿ケアを十分に行いながら使用することが大切です。
Q. ナイアシンアミドを外用すると副作用は起きる?
ナイアシンアミドを外用した場合、特に濃度10%以上の製品や敏感肌の方では、赤み・ヒリヒリ感・かゆみといった軽度の刺激が生じることがあります。多くは一時的で肌が慣れると治まりますが、強い不快感が続く場合は使用を中止し、皮膚科を受診することが推奨されます。まずは2〜5%の低濃度製品から試すことが安全です。
🏥 4. ナイアシンアミドの副作用(内服・サプリメント編)
ナイアシンアミドをサプリメントとして内服する場合、外用よりも全身への影響を考慮する必要があります。適切な用量の範囲内であれば比較的安全とされていますが、高用量での摂取には複数のリスクが知られています。
消化器系への影響として、吐き気、嘔吐、下痢、腹部不快感などが報告されています。特に空腹時に大量のナイアシンアミドを摂取した場合に起こりやすいとされています。食事と一緒に服用することで、こうした胃腸症状を軽減できることがあります。
肝臓への影響は、ナイアシンアミドの内服における最も重要な副作用の一つです。高用量(一般的に1日3g以上)のナイアシンアミドを長期間摂取すると、肝臓の酵素値が上昇することが報告されており、まれに肝炎や肝機能障害を引き起こすことがあります。これはナイアシン(ニコチン酸)でも同様に見られる副作用ですが、ナイアシンアミドでも高用量では注意が必要です。サプリメントを長期間服用する場合は、定期的な血液検査で肝機能を確認することが推奨されます。
血糖値への影響も見逃せません。高用量のナイアシンアミドは、インスリン感受性に影響を与え、血糖コントロールに関わる可能性があるとする研究があります。糖尿病や糖尿病予備群の方、あるいは血糖値が気になる方は、ナイアシンアミドのサプリメントを服用する前に医療機関に相談することが大切です。
頭痛やめまいが現れることもあります。高用量のナイアシンアミドを急に摂取した場合や、個人の体質によって、頭痛、めまい、倦怠感などが出ることがあります。このような症状が現れた場合は、摂取量を減らすか、使用を中止して様子をみてください。
また、一部の薬剤との相互作用にも注意が必要です。抗けいれん薬(カルバマゼピンなど)との同時使用では、薬の効果や副作用に影響が出る可能性があります。また、糖尿病の治療薬との相互作用も考えられるため、何らかの薬を服用中の方はサプリメントとして摂取する前に必ず医師または薬剤師に相談してください。
⚠️ 5. 過剰摂取による影響とナイアシンフラッシュとの違い
ナイアシンアミドを考える上で、「ナイアシンフラッシュ」との違いを理解しておくことが重要です。ナイアシンフラッシュは、ナイアシン(ニコチン酸)の摂取時に起こる皮膚の紅潮・熱感・かゆみのことを指します。これはナイアシンが体内でプロスタグランジンという物質の産生を促し、皮膚の血管を拡張させることで生じます。
一方、ナイアシンアミドはこのフラッシュ反応を引き起こしにくいとされており、これがナイアシンアミドが広く使われる理由の一つです。ただし、非常に高用量のナイアシンアミドを摂取した場合や、体内でナイアシンに変換される量が増えた場合には、多少のフラッシュ様症状が現れることもあります。
過剰摂取による影響について、アメリカの国立衛生研究所(NIH)や欧州食品安全機関(EFSA)が設定している耐容上限量(Tolerable Upper Intake Level)を参考にすると、成人のナイアシンアミドの耐容上限量は1日あたり900mg〜35mg(機関によって基準が異なる)とされています。ただし、これらの数値はあくまでも参考値であり、個人の健康状態や他の摂取成分によっても影響を受けます。
日本では、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準2020年版」において、ナイアシンの推奨量は成人男性で15mgNE/日、成人女性で12mgNE/日とされています(NEはナイアシン当量)。サプリメントなどでの摂取における耐容上限量は、成人で60〜85mgNE/日と設定されており(食事以外の摂取量として)、これを大幅に超えた摂取には注意が必要です。
市販のナイアシンアミドサプリメントには、数十mgから数百mg、さらには数gを配合したものまで様々な製品があります。高用量製品の場合は特に、医療機関での相談なしに自己判断で摂取することは避けた方が安全です。
Q. ナイアシンアミドとナイアシンフラッシュはどう違う?
ナイアシンフラッッシュとは、ナイアシン(ニコチン酸)を摂取したときにプロスタグランジンの産生が促され、皮膚の血管が拡張することで生じる紅潮・熱感・かゆみのことです。ナイアシンアミドはこの反応を引き起こしにくいため広く使用されていますが、非常に高用量を摂取した場合にはフラッシュ様症状が現れることもあるため注意が必要です。
🔍 6. 副作用が起こりやすい人の特徴
ナイアシンアミドの副作用は、誰にでも同じように起こるわけではありません。特定の条件や体質を持つ人は、より注意が必要です。
まず、敏感肌や肌バリア機能が低下している人は、外用時に刺激を感じやすい傾向があります。アトピー性皮膚炎や湿疹がある方、ステロイド外用薬の長期使用で肌が薄くなっている方なども、通常の人より刺激を感じやすい場合があります。このような方は、まず低濃度の製品から始め、少量を小さな面積に試してみることをおすすめします。
肝臓に問題を抱えている人は、内服時のリスクが高まります。肝炎、肝硬変、脂肪肝などの肝疾患がある方は、ナイアシンアミドのサプリメントを摂取する際に肝臓への負担が増える可能性があります。自己判断での摂取は避け、必ず担当医に相談してください。
糖尿病や血糖値に問題がある人も注意が必要です。前述のように、高用量のナイアシンアミドは血糖調節に影響を及ぼす可能性があります。インスリン治療中の方や血糖降下薬を服用中の方は、ナイアシンアミドの摂取について医師に確認してください。
複数の薬を服用中の人も相互作用のリスクがあります。特に、抗けいれん薬、血糖降下薬、血圧降下薬などを服用している方は、ナイアシンアミドとの相互作用が懸念されることがあります。服用中の薬がある場合は、サプリメントを追加する前に必ず医師または薬剤師に相談することが重要です。
妊婦・授乳中の方も慎重な対応が必要です。食事から摂取する通常量のナイアシンアミドは妊娠中・授乳中でも安全とされていますが、高用量のサプリメントについては安全性が十分に確立されていないため、医師への相談が必要です。
アレルギー体質の人も注意が必要です。ナイアシンアミド自体へのアレルギーはまれですが、製品に含まれる他の成分に対してアレルギーを持っている場合があります。新しいスキンケア製品を使い始める際は、パッチテスト(腕の内側など目立たない場所に少量塗布して24〜48時間様子を見る)を行うことが推奨されます。
📝 7. 安全に使うためのポイント
ナイアシンアミドを安全に、そして効果的に活用するためのポイントをまとめました。外用・内服それぞれについて確認しておきましょう。
外用(スキンケア)での安全な使い方について説明します。まず、自分の肌に合うかどうかを確認するため、新しい製品を使い始める前にパッチテストを行うことが大切です。腕の内側や耳の後ろなど、目立たない部分に少量塗布し、24〜48時間後に赤みやかゆみなどの反応がないか確認してください。
濃度については、初めて使う方や敏感肌の方は2〜5%程度の低濃度製品から試すことをおすすめします。一般的なスキンケア製品には2〜10%のナイアシンアミドが配合されており、濃度が高いほど効果が期待できる反面、刺激を感じやすくなる可能性もあります。
使用頻度については、まず1日1回の使用から始め、肌の状態を見ながら徐々に回数を増やしていくのが安全です。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、症状が続くようであれば皮膚科を受診してください。
他のスキンケア成分との組み合わせにも注意が必要です。レチノール(ビタミンA誘導体)やAHA・BHAなどの酸性成分と組み合わせる場合は、肌への負担を考慮して使用する時間帯を分けたり、频度を調整したりすることを検討してください。
内服(サプリメント)での安全な使い方についても確認しておきましょう。摂取量は、食品から摂取する通常の量の範囲であれば問題ありませんが、サプリメントで高用量を摂取する場合は慎重に行動することが大切です。製品のラベルに記載された推奨用量を守り、それ以上の量を自己判断で摂取しないようにしましょう。
食事と一緒に服用することで、胃腸への負担を軽減できることがあります。空腹時の服用は消化器症状を招きやすいため、食後に服用するのが一般的には良いとされています。
長期間にわたってサプリメントを服用する場合は、定期的に医師の診察を受け、血液検査などで肝機能や血糖値などを確認することが推奨されます。特に高用量を服用している場合は、3〜6ヶ月ごとの検査が望ましいとされています。
また、ナイアシンアミドを含む複数のサプリメントを同時に摂取している場合、それぞれに含まれるナイアシンアミドの量が合計で過剰になってしまうことがあります。複数のサプリメントを摂取している方は、それぞれのナイアシンアミド含有量を確認し、合計量が過剰にならないように注意してください。
Q. 肝疾患や糖尿病がある人はナイアシンアミドサプリを飲める?
肝疾患のある方が高用量のナイアシンアミドを内服すると、肝臓への負担が増し肝機能障害を招くリスクがあります。また糖尿病の方では、高用量摂取がインスリン感受性に影響し血糖コントロールを乱す可能性があります。これらの基礎疾患をお持ちの方は、自己判断での摂取を避け、必ず事前に担当医へご相談ください。アイシークリニックでもご相談を承っています。
💡 8. 医療機関での活用について

ナイアシンアミドは市販のスキンケア製品やサプリメントとして広く流通していますが、医療機関でも様々な形で活用されています。その違いや、医療機関でのケアを選ぶメリットについて理解しておくことは、自分に合った活用方法を選ぶ際の参考になります。
皮膚科での活用では、ナイアシンアミドはニキビ治療の補助として処方されることがあります。抗生物質に頼らない治療の選択肢として、ナイアシンアミドの抗炎症作用や皮脂分泌抑制作用が活用されます。また、色素沈着やシミの改善を目的としたスキンケア指導の中でナイアシンアミドを含む製品が推奨されることもあります。
美容クリニックでは、ナイアシンアミドを含む薬剤を用いたイオン導入や、ナイアシンアミドを配合した院内処方の化粧品(処方コスメ)が提供されることがあります。市販品と比較してより高い濃度での使用や、個人の肌状態に合わせたカスタマイズが可能なことが特徴です。
内科や総合診療の場では、ビタミンB3欠乏症(ペラグラ)の治療薬としてナイアシンアミドが処方されることがあります。また、一部の皮膚疾患(天疱瘡、水疱性類天疱瘡など)の治療にも用いられることがあります。
医療機関でのケアを選ぶことのメリットは、専門家による適切な診断のもとで使用できる点です。自分の肌状態や体質に合ったナイアシンアミドの濃度・使用方法を個別に提案してもらえること、副作用が現れた場合に迅速な対応が取れること、他の治療法や薬との相互作用を踏まえた上でのアドバイスが受けられることなどが挙げられます。
市販品での試みが思うような効果をもたらさない場合や、副作用が気になる場合、肌のトラブルが続く場合は、自己判断で対処を続けるのではなく、医療機関に相談することをおすすめします。専門家による適切な評価と指導のもとで安全に活用することが、結果的に最も効率的で安心な方法となります。
特に、ナイアシンアミドをサプリメントとして高用量摂取することを考えている場合や、既存の健康問題や服用中の薬がある場合は、必ず医師への相談を事前に行ってください。「サプリメントだから安全」という思い込みは、思わぬ副作用や薬との相互作用を招くリスクがあります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、ナイアシンアミドを含むスキンケア製品やサプリメントについてのご相談を多くいただいており、特に「高濃度製品を使い始めてから肌に赤みや刺激が出た」というケースが増えている印象です。外用・内服いずれの場合も、ご自身の肌状態や体質に合った濃度・用量を選ぶことが副作用を防ぐうえで非常に重要ですので、少しでも異変を感じた際はセルフケアで様子を見続けず、お気軽にご相談ください。特に肝疾患や糖尿病をお持ちの方、複数の薬を服用中の方が高用量サプリメントをお考えの場合は、必ず事前に医師への確認をお願いしたいと思います。」
✨ よくある質問
高濃度(10%以上)の製品や敏感肌の方は、使い始めに赤みやヒリヒリ感が出ることがあります。一時的な場合は肌が慣れると落ち着くことが多いですが、強い不快感が続く場合は使用を中止してください。まずは低濃度(2〜5%)の製品から試すことをおすすめします。症状が改善しない場合は皮膚科への受診をご検討ください。
以前は同時使用で肌への悪影響が起こるとされていましたが、現在の研究では通常のスキンケア条件下において実際に問題となるほどの反応はほぼ生じないとされています。ただし心配な方は、使用する時間帯を朝と夜に分けるなど、念のため別々に使用することをおすすめします。
推奨用量の範囲内であれば比較的安全とされていますが、高用量(1日3g以上)の長期摂取は肝機能への影響や消化器症状が報告されています。日本の食事摂取基準では耐容上限量は60〜85mgNE/日(食事以外の摂取量)とされており、これを大幅に超える摂取は避け、長期服用の場合は定期的に血液検査で確認することが推奨されます。
高用量のナイアシンアミドはインスリン感受性に影響を与え、血糖コントロールに関わる可能性があります。また、血糖降下薬との相互作用も考えられるため、自己判断での摂取は避けてください。糖尿病や血糖値に問題がある方は、サプリメントを始める前に必ず担当医にご相談ください。当院でもご相談を承っております。
ナイアシンフラッシュとは、ナイアシン(ニコチン酸)を摂取した際に起こる皮膚の紅潮・熱感・かゆみのことです。ナイアシンアミドはこのフラッシュ反応を引き起こしにくいとされており、これが広く使われる理由の一つです。ただし、非常に高用量を摂取した場合には、多少のフラッシュ様症状が現れることもあるため注意が必要です。
📌 まとめ
ナイアシンアミドは、美白・毛穴ケア・バリア機能強化など多様な効果が期待できる成分であり、スキンケア製品からサプリメントまで幅広く活用されています。比較的安全性が高い成分ですが、使い方や摂取量によっては副作用が生じることもあります。
外用では、高濃度製品や敏感肌の場合に刺激感・赤みが現れることがあります。低濃度から試し、パッチテストを行う習慣をつけることが大切です。内服では、過剰摂取による肝機能への影響、消化器症状、血糖値への影響などに注意が必要です。特に高用量を長期間摂取する場合は、定期的な医療機関でのチェックが重要です。
肝臓疾患、糖尿病、複数の薬の服用中など、特定の条件を持つ方は医師への相談なしに高用量のナイアシンアミドサプリメントを摂取することは避けてください。
ナイアシンアミドを安全かつ効果的に活用するためには、製品の正しい選び方、適切な使用量と使用方法を守ること、そして異変を感じたら速やかに医療機関を受診することが基本です。美容や健康の目的でナイアシンアミドを使いたいと考えている方は、本記事を参考にしながら、不安な点があれば専門家に相談するようにしてください。アイシークリニック東京院では、患者様一人ひとりの肌状態や健康状態に合わせた適切なアドバイスを提供しています。美容に関するお悩みはぜひお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 厚生労働省 – 「日本人の食事摂取基準2020年版」におけるナイアシンの推奨量(成人男性15mgNE/日・成人女性12mgNE/日)および耐容上限量(60〜85mgNE/日)の根拠、ならびにニコチン酸アミドの美白有効成分としての認可に関する情報
- 日本皮膚科学会 – ナイアシンアミドの外用における皮膚への作用(抗炎症作用・皮脂分泌抑制・バリア機能強化)、ニキビや色素沈着治療への臨床的活用、接触性皮膚炎などの副作用対応に関する皮膚科学的見解
- PubMed – ナイアシンアミドの内服・外用に関する安全性・副作用(肝機能への影響・血糖値への影響・消化器症状)およびビタミンCとの相互作用に関する国際的な臨床研究・査読論文
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務