
⚡ 「腰のしこり、放置してませんか?」
💬 「触っても痛くないし、まあ大丈夫か…」
そう思って何ヶ月も放置している方、実はとても危険かもしれません。
📌 この記事を読めば…
✅ 腰のしこりが良性か悪性かを見分けるポイントがわかる
✅ 今すぐ受診すべきサインを具体的にチェックできる
✅ どの診療科に行けばいいか迷わなくなる
🚨 「痛くないから大丈夫」は大間違い。悪性腫瘍は痛みなく静かに育つケースが少なくありません。自己判断で放置した結果、手遅れになる前に、ぜひ最後まで読んでください。
💡 ポイント|この記事でわかること
腰のしこりは粉瘤・脂肪腫・ガングリオンなど多くは良性ですが、痛みがなくても悪性腫瘍の可能性があるため自己判断は禁物。
急激な増大・硬さ・5cm以上・全身症状を伴う場合は速やかな受診が必要です。アイシークリニックでは日帰り手術にも対応しています。
目次
- 腰にしこりができる原因はさまざま
- 痛くない腰のしこりに多い病態
- 粉瘤(アテローム)とは
- 脂肪腫とは
- ガングリオンとは
- 血管腫・リンパ管腫とは
- 注意が必要なしこりの特徴
- 腰のしこりと悪性腫瘍の可能性
- どの診療科を受診すべきか
- 受診時に医師へ伝えるポイント
- しこりの治療方法について
- 日常生活での注意点
- まとめ
この記事のポイント
腰のしこりは粉瘤・脂肪腫・ガングリオンなど多くは良性だが、痛みがなくても悪性腫瘍の可能性があるため自己判断は禁物。急激な増大・硬さ・5cm以上・全身症状を伴う場合は速やかな受診が必要で、アイシークリニックでは日帰り手術にも対応している。
💡 腰にしこりができる原因はさまざま
腰にしこりができたとき、多くの方が「これは何だろう?」と不安を感じます。しこりとは、皮膚の下にできる硬いまたは軟らかい塊のことを指し、その原因は非常に多岐にわたります。
腰という部位は、皮膚・皮下脂肪・筋膜・筋肉・脊椎など、さまざまな組織が層をなしているため、しこりが生じる場所や組織の種類によって原因が大きく異なります。また、腰は普段から体重を支えたり動作の中心となったりと、身体への負担が集中しやすい部位でもあります。
しこりの多くは良性のもので、放置しても大きな問題が起きないケースもありますが、中には早期に適切な診断・治療が必要なものも含まれています。「痛くないから大丈夫」と自己判断してしまうことには注意が必要です。実際に、悪性の腫瘍であっても初期段階では痛みを伴わないケースが多いため、しこりの存在に気づいたら一度医療機関で確認してもらうことが重要です。
腰にしこりができる主な原因としては、粉瘤(アテローム)、脂肪腫、ガングリオン、血管腫、リンパ管腫などの良性疾患が挙げられます。一方で、軟部肉腫や転移性腫瘍といった悪性疾患が隠れている可能性もゼロではありません。それぞれの特徴について、順に詳しく見ていきましょう。
Q. 腰のしこりが痛くなくても受診すべきですか?
腰のしこりは痛みがなくても安心とは言えません。悪性腫瘍であっても初期段階では痛みを伴わないケースが多いためです。急激な増大・硬くて動かない・5センチ以上・全身症状(発熱・体重減少など)を伴う場合は、速やかに医療機関を受診することが推奨されます。
📌 痛くない腰のしこりに多い病態
腰にできるしこりの中でも、痛みを伴わないケースで最も多く見られるのが良性の皮膚・皮下腫瘤です。これらは体のあらゆる部位に生じる可能性がありますが、腰は比較的発症しやすい場所のひとつとして知られています。
痛みがないしこりの多くは、以下のような特徴を持っています。まず、ゆっくりと大きくなる傾向があること。急激に大きくなる場合は要注意ですが、数カ月から数年かけて少しずつ成長するものが多いです。次に、皮膚の表面からは見えにくく、触れることで初めて気づくことが多い点も特徴です。
また、しこりの硬さ・大きさ・動き方(可動性)なども診断において重要な情報となります。皮膚と一緒によく動くしこりは皮下組織に由来することが多く、深部にあって動きにくいしこりはより深い組織に由来することが考えられます。
痛みがないからといって自己判断で問題なしと決めつけず、変化に気づいたり気になったりした場合は、専門家に相談することが大切です。次のセクションから、代表的な病態を一つひとつ解説します。
✨ 粉瘤(アテローム)とは
腰のしこりとして最もよく見られるもののひとつが粉瘤(ふんりゅう)です。医学的にはアテロームとも呼ばれ、皮膚の下に袋状の構造物が形成され、その中に角質や皮脂などが蓄積することで生じます。
粉瘤は体のあらゆる場所にできますが、背中や腰、首、顔などに多く発生します。腰は皮脂腺が比較的多い部位であり、粉瘤が発生しやすい場所のひとつと言えます。
粉瘤の主な特徴としては、皮膚の表面に小さな黒い点(開口部)が見えることがあります。これは毛穴が詰まって袋状になった痕跡で、中央に見られる黒点は診断の手がかりになります。触ると柔らかく、押すと動くことが多いですが、皮膚と癒着していることもあります。
粉瘤は基本的に良性の病変であり、それ自体が悪性化することは非常にまれです。ただし、細菌感染を起こすと炎症性粉瘤と呼ばれる状態になり、急激に赤く腫れ上がって強い痛みを伴うことがあります。この状態になると膿が溜まり、切開して排膿する処置が必要になることがあります。
粉瘤は自然に消えることはなく、徐々に大きくなっていく傾向があります。治療は外科的切除が基本で、袋ごときれいに摘出することで再発を防ぐことができます。くり抜き法(くりぬき法)と呼ばれる低侵襲な手術方法もあり、傷が小さく回復が早いとして近年広く普及しています。
粉瘤の診断はほとんどの場合、視診と触診で行えますが、深部にある場合や炎症を繰り返している場合は超音波検査が用いられることもあります。自己判断で絞り出したり針で刺したりするのは感染のリスクを高めるため、必ず医療機関での処置を受けるようにしてください。
🔍 脂肪腫とは
脂肪腫(しぼうしゅ)は、脂肪組織が異常に増殖してできる良性の腫瘍です。粉瘤と並んで、腰のしこりの原因として非常に多く見られます。中年以降の方に多く、男女ともに発生しますが、やや男性に多い傾向があるとされています。
脂肪腫の特徴は、触るとやわらかく、表面はなめらかで、指で押すとよく動く感触があることです。痛みはほとんどなく、柔らかい感触のためしこりに気づいてから長期間放置してしまうケースも少なくありません。大きさは数ミリのものから数センチ以上に成長するものまでさまざまです。
腰や背中、肩、上腕などに多く見られますが、全身のあらゆる場所に発生しうります。皮膚のすぐ下にできる浅在性脂肪腫と、筋膜の深部にできる深在性脂肪腫があり、深在性の場合は触診だけでは診断が難しく、MRIや超音波検査が必要になることがあります。
脂肪腫は良性であることがほとんどですが、まれに脂肪肉腫という悪性腫瘍との鑑別が必要になる場合があります。特に、サイズが大きい(5センチ以上)、急激に大きくなっている、深部にある、硬さがある、などの特徴がある場合は精密検査が推奨されます。
治療については、小さくて症状がない場合は経過観察とすることが多いです。ただし、大きくなって日常生活に支障をきたしている場合や、見た目が気になる場合、悪性が否定できない場合などは手術による摘出が行われます。手術は局所麻酔で行うことができ、日帰りまたは短期入院で対応できるケースが多いです。
Q. 腰にできる粉瘤と脂肪腫の違いは何ですか?
粉瘤は皮膚表面に小さな黒い開口部が見られることが多く、独特の臭いを伴う内容物が詰まった袋状の構造物です。一方、脂肪腫は黒い点がなく、柔らかくなめらかな感触で、脂肪組織が異常増殖したものです。正確な鑑別には医師による視診・触診や超音波検査が必要です。
💪 ガングリオンとは
ガングリオンとは、関節包や腱鞘から生じるゼリー状の液体が詰まった袋状の腫瘤です。手首の甲側や指の付け根に多く見られますが、腰椎(腰の脊椎)の周囲の関節にも発生することがあります。
腰に生じるガングリオンは、腰椎の椎間関節(ちゅうかんかんせつ)や仙腸関節(せんちょうかんせつ)などに由来することが多いです。関節の変性や繰り返しのストレスがきっかけとなって発生すると考えられており、中年以降の方や腰の使いすぎがある職業の方に多い傾向があります。
腰のガングリオンの特徴は、硬めまたは弾力性のある腫瘤として触れることがある一方で、深部にある場合は体の表面から触れないこともあります。ガングリオンが神経に近接している場合は神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こすことがあります。
診断にはMRI検査や超音波検査が有効です。治療は、症状がなければ経過観察とすることが多く、症状がある場合には穿刺吸引(注射器で液体を吸い出す)や外科的切除が選択されます。ただし、再発率が比較的高いため、根本的な治療には手術による摘出が望ましいとされています。
🎯 血管腫・リンパ管腫とは
血管腫(けっかんしゅ)は、血管が異常に増殖・拡張してできる腫瘤で、皮膚や皮下組織に生じることがあります。生まれつき存在する先天性のものと、後天的に発生するものがあります。先天性の血管腫は乳児期に発見されることが多く、成長とともに縮小するケースもありますが、成人になってから発見されるものもあります。
皮膚表面に見られる血管腫は赤みを帯びていることが多いですが、皮膚の深い部分にある血管腫は皮膚の色に変化がなく、しこりとして触れるのみであることがあります。大きさや深さによって症状は異なり、痛みを伴わないものも多いです。
リンパ管腫(りんぱかんしゅ)は、リンパ管が異常に拡張・増殖した良性の腫瘤です。出生時や乳幼児期に発見されることが多いですが、成人になってから偶然発見されるケースもあります。触ると柔らかく、弾力性があります。
血管腫・リンパ管腫ともに良性であることがほとんどですが、大きさや場所によっては治療が必要になることがあります。診断には超音波検査やMRI検査が行われます。治療としては、硬化療法(薬剤を注入して腫瘤を縮小させる方法)や外科的切除などが選択されます。

💡 注意が必要なしこりの特徴
腰のしこりのほとんどは良性ですが、以下のような特徴がある場合は早めに医療機関を受診することが重要です。しこりを自己判断で安心してしまうことなく、これらのサインに注意してください。
まず、急激に大きくなっている場合です。良性のしこりは一般的にゆっくりと成長しますが、数週間から数カ月の間に急激に大きくなる場合は悪性の可能性を考える必要があります。特に月単位で明らかに大きくなっていると感じる場合は注意が必要です。
次に、しこりが硬く、動かない場合です。良性腫瘍は一般的に柔らかく、押すと動く性質がありますが、周囲の組織と癒着しており動きにくい場合や石のように硬い感触がある場合は精密検査を受けることが勧められます。
しこりが5センチ以上の大きさである場合も注意が必要です。大きな脂肪腫であっても良性であることは多いですが、サイズが大きいほど悪性の可能性が上がるとされており、専門的な評価が必要です。
深部にあるしこりも注意が必要です。皮膚の表面ではなく、深い場所にあると感じるしこりは、MRIなどの画像検査なしに正確に評価することが難しいです。特に筋肉の下にあるようなしこりは、より詳細な検査が推奨されます。
また、しこりに伴って全身症状が現れる場合も重要なサインです。体重の急激な減少、原因不明の発熱、夜間の発汗、強い倦怠感などの全身症状は、悪性腫瘍やリンパ腫などの重篤な疾患を示唆することがあります。
さらに、しこりの表面が赤く熱を持っている場合や皮膚に潰瘍(ただれ)を形成している場合も早急な受診が必要です。
Q. 腰のしこりはどの診療科を受診すればいいですか?
腰のしこりは位置によって受診先が異なります。皮膚の表面や直下にある場合は皮膚科または形成外科が適切です。深部や脊椎に関係する可能性がある場合は整形外科を受診してください。判断が難しい場合はかかりつけ医に相談し、専門科を紹介してもらう方法も有効です。
📌 腰のしこりと悪性腫瘍の可能性
腰にできるしこりが悪性腫瘍である可能性は、全体的にみると低いと言えます。しかし、ゼロではないため、適切な知識を持つことが大切です。
腰に発生しうる悪性腫瘍としては、まず軟部肉腫が挙げられます。軟部肉腫とは、筋肉・脂肪・血管・神経・腱などの軟部組織に発生する悪性腫瘍の総称です。脂肪肉腫・横紋筋肉腫・滑膜肉腫・線維肉腫などさまざまな種類があります。比較的まれな腫瘍ですが、腰や大腿部などに発生しやすい傾向があります。
軟部肉腫の特徴は、良性腫瘍と見た目が似ていることが多いため、外観だけで判断することが困難な点です。しかし一般的に、サイズが大きい(5センチ以上)、深部に位置する、急速に増大しているといった特徴を持つことが多いです。初期には痛みがないことも多く、このことが発見を遅らせる一因となっています。
また、他の臓器に発生した悪性腫瘍が腰の周囲のリンパ節や軟部組織に転移するケースもあります。腰椎自体に悪性腫瘍が発生したり、骨髄腫のような血液疾患が脊椎に影響を与えたりすることもあります。
皮膚の悪性腫瘍(皮膚がんや悪性黒色腫)が腰に発生することもあります。皮膚がんはほくろや色素斑として現れることが多いですが、一部は隆起した腫瘤として現れることもあります。
悪性腫瘍の早期発見・早期治療は予後を大きく左右します。腰のしこりが気になる方は、自己判断せず医療機関を受診し、必要であれば画像検査や生検(組織を一部採取して顕微鏡で調べる検査)を受けることが重要です。
✨ どの診療科を受診すべきか
腰にしこりを発見した場合、どの診療科を受診すればよいか迷う方も多いと思います。基本的な考え方を以下に説明します。
皮膚の表面または皮膚のすぐ下にあるしこりであれば、まず皮膚科または形成外科・美容外科を受診することが適切です。粉瘤や皮膚表面に近い脂肪腫などは、これらの診療科で診断・治療が可能です。
しこりが皮膚の深い部分や筋肉の中にある場合、または腰椎(背骨)に関連していると思われる場合は、整形外科への受診が適切です。整形外科では、骨や筋肉、腱、神経に関わる疾患を専門的に診ることができ、MRIなどの画像検査も行えます。
悪性腫瘍が疑われる場合や、いずれの診療科に行けばよいかわからない場合は、まずかかりつけ医や内科を受診することも一つの選択肢です。かかりつけ医が初期評価を行い、必要に応じて適切な専門科に紹介してもらうことができます。
また、アイシークリニック東京院のような形成外科・美容外科クリニックでは、粉瘤や脂肪腫などの良性皮膚・皮下腫瘤の診断と治療を専門的に行っており、日帰り手術にも対応しています。しこりが気になるけれど大きな病院に行くほどのことかどうか迷っている場合にも、気軽に相談できる場所として活用できます。
どの診療科に行くか迷ったときの参考として、以下をまとめます。皮膚表面・皮膚直下のしこりは皮膚科または形成外科へ、深部のしこりや脊椎に関係する可能性があるしこりは整形外科へ、全身症状を伴う場合や判断が難しい場合は内科やかかりつけ医へ、という受診の目安を覚えておくと便利です。
🔍 受診時に医師へ伝えるポイント
医療機関を受診する際、医師に正確な情報を伝えることで、より的確な診断と治療につながります。腰のしこりについて受診する際には、以下のような情報を事前にまとめておくと良いでしょう。
まず、しこりにいつ気づいたか、または最初に気づいたのはどのくらい前のことかを伝えましょう。「半年前に気づいた」「先週突然気づいた」など、発症時期の情報は診断の重要な手がかりとなります。
次に、しこりのサイズや形の変化について伝えましょう。最初に気づいたときより大きくなったか、変わっていないか、小さくなったかを伝えることが大切です。可能であれば過去と現在の写真を比較できるようにしておくと、より正確な情報を伝えられます。
痛みの有無も重要な情報です。現在は痛みがなくても、以前に炎症を起こして痛んだことがあったかどうかも伝えましょう。炎症の既往は粉瘤の診断に役立ちます。
しこりの硬さ・動きやすさについて自分が感じていることも伝えましょう。「触ると柔らかくてよく動く」「硬くて固定されている感じがする」などの情報は医師の診断の参考になります。
全身症状についても報告しましょう。体重の変化(特に意図しない体重減少)、発熱、倦怠感、夜間の発汗など、しこり以外の症状がある場合は必ず伝えてください。
さらに、過去に悪性腫瘍にかかったことがあるか、家族に悪性腫瘍の方がいるかといった既往歴・家族歴の情報も有用です。また、現在服用している薬についても申告しましょう。
Q. 腰のしこりの治療にはどのような方法がありますか?
腰のしこりの治療法は種類や状態によって異なります。小さく症状がない場合は経過観察が選ばれることもあります。粉瘤には傷が小さく回復の早いくり抜き法、脂肪腫には摘出術が行われ、多くは局所麻酔による日帰り手術が可能です。悪性腫瘍の場合は放射線療法や化学療法を組み合わせた治療が行われます。
💪 しこりの治療方法について

腰のしこりの治療方法は、その種類や大きさ、症状の有無、悪性・良性の別などによって大きく異なります。ここでは代表的な治療法を解説します。
経過観察という選択肢があります。小さくて症状のない良性のしこり(特に小さな脂肪腫や症状のないガングリオンなど)は、定期的に観察しながら大きくなったり症状が出た場合に治療を検討する経過観察が選ばれることがあります。ただし、定期的な受診は怠らないようにしましょう。
外科的切除は、最も根本的な治療法で、多くのしこりに適用されます。局所麻酔下に行うことができ、日帰り手術が可能なケースも多いです。粉瘤の場合は、袋全体を切除することで再発を防ぐことができます。脂肪腫の場合は腫瘤を摘出します。悪性腫瘍の場合は、十分な安全域(マージン)をとった広範切除が行われます。
くり抜き法(くりぬき法)は、粉瘤の治療として近年広く普及している方法です。従来の切開法と比べて、傷が小さく、回復が早い、傷跡が目立ちにくいという利点があります。特殊なパンチ型の器具を用いて粉瘤に小さな穴を開け、袋を取り出します。炎症を起こしていない粉瘤に対して特に有効とされています。
穿刺吸引は、ガングリオンなど液体が溜まったしこりに対して行われることがある治療法です。注射器で液体を吸い出す処置で、外来でできる簡便な方法ですが、再発率が比較的高いという欠点があります。
硬化療法は、血管腫やリンパ管腫に対して行われることがある治療法です。腫瘤の中に硬化剤と呼ばれる薬を注入して腫瘤を縮小させます。手術が難しい場所にある腫瘤や、広範囲に広がっている腫瘤に対して特に有効とされます。
悪性腫瘍に対しては、外科的切除に加えて、放射線療法や化学療法(抗がん剤治療)、分子標的療法など、腫瘍の種類や進行度に応じた集学的治療が行われます。
🎯 日常生活での注意点
腰のしこりを発見してから受診するまでの間、または経過観察中の日常生活での注意点についてもまとめておきます。
まず、しこりを強く押したり揉んだりすることは避けましょう。特に粉瘤の場合、強い刺激は炎症を誘発したり、内容物が皮膚の中に漏れ出して炎症を悪化させたりする原因になることがあります。触って確認したくなる気持ちは理解できますが、必要以上に刺激しないことが重要です。
自分でしこりを針で刺したり絞り出したりすることは絶対に避けてください。衛生的でない環境での処置は感染リスクを高め、状況を悪化させる可能性があります。市販の薬を塗布するなどの民間療法も、医師の指示なしに行うことは推奨されません。
しこりの変化を記録しておくことは有益です。スマートフォンのカメラで定期的に写真を撮っておくと、医師に変化の経過を正確に伝えやすくなります。大きさの変化がわかるように、コインなどを並べて撮影すると比較しやすいです。
腰のしこりが腰痛を引き起こしている可能性がある場合は、重いものを持ち上げたり、腰に負担がかかる動作を繰り返したりすることに注意しましょう。ただし、しこりが腰痛と直接関係ない場合は、普段通りの生活を続けて問題ありません。
粉瘤や脂肪腫は清潔な皮膚の状態を保つことで炎症リスクを下げることができます。入浴は問題ありませんが、腰周辺の皮膚を優しく洗い、清潔に保つようにしましょう。
定期的な自己チェックを習慣にすることも大切です。月に一度程度、鏡を使って背中や腰の皮膚を確認したり、入浴時に体を触れて確認したりする習慣をつけることで、しこりの変化に早めに気づくことができます。
なお、腰のしこりが手術で摘出された後は、医師の指示に従って傷の管理を行うことが大切です。傷口を清潔に保ち、指定された期間は入浴を控えるなどの注意点を守りましょう。激しい運動や腰に負担がかかる動作は、傷が治癒するまで控えることが推奨されます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、腰のしこりを「痛みがないから」と長期間放置された後に受診される患者様が少なくなく、発見から受診まで数年が経過しているケースも珍しくありません。痛みの有無にかかわらず、しこりの急激な増大・硬さ・深さといった特徴には注意が必要で、早期に正確な診断を受けることが安心への第一歩となります。気になるしこりがあれば、どうぞお一人で抱え込まずにお気軽にご相談ください。」
💡 よくある質問
痛みがないからといって必ずしも安全とは言えません。悪性腫瘍であっても初期段階では痛みを伴わないケースが多いため、注意が必要です。特に急激に大きくなる、硬くて動かない、5センチ以上あるといった特徴がある場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
しこりの位置によって異なります。皮膚の表面や直下にある場合は皮膚科または形成外科へ、深部や脊椎に関係する可能性がある場合は整形外科が適切です。判断が難しい場合はかかりつけ医に相談し、適切な専門科を紹介してもらう方法もあります。当院(アイシークリニック)では粉瘤・脂肪腫などの診断と日帰り手術に対応しています。
粉瘤は皮膚表面に小さな黒い点(開口部)が見られることが多く、押すと独特の臭いを伴う内容物が出ることがあります。一方、脂肪腫は黒い点がなく、より柔らかくなめらかな感触が特徴です。ただし、自己判断は難しいため、正確な診断は医師による視診・触診や超音波検査で行うことが重要です。
絶対に避けてください。衛生的でない環境での自己処置は感染リスクを高め、症状を悪化させる原因になります。特に粉瘤の場合、強い刺激により内容物が皮膚内に漏れ出し、炎症を引き起こす可能性があります。気になる場合は必ず医療機関で適切な処置を受けるようにしてください。
治療法はしこりの種類や状態によって異なります。小さく症状のない場合は経過観察となることもあります。粉瘤や脂肪腫は外科的切除が基本で、粉瘤には傷が小さく回復が早い「くり抜き法」も用いられます。多くの場合、局所麻酔による日帰り手術で対応可能です。当院でも気軽にご相談いただけます。
📌 まとめ
腰にできるしこりは、粉瘤・脂肪腫・ガングリオン・血管腫・リンパ管腫など、さまざまな種類があります。多くの場合は良性であり、適切な治療によって解決できますが、悪性腫瘍の可能性を完全に除外するためには医療機関での診察が必要です。
痛みがないからといって安心するのではなく、しこりの大きさ・硬さ・成長速度・全身症状の有無などを注意深く観察し、気になる場合は早めに受診することが重要です。特に、急激に大きくなる、5センチ以上ある、硬くて動きにくい、深部にある、全身症状を伴うといった特徴がある場合は速やかな受診を強くお勧めします。
腰のしこりの治療は、皮膚科・形成外科・美容外科・整形外科などで行われており、多くの場合は外来での手術で対応できます。アイシークリニック東京院では、粉瘤・脂肪腫などの良性腫瘤の診断と日帰り手術を行っています。気になるしこりがある方は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。適切な診断と治療を通じて、安心した日常生活を取り戻しましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 粉瘤(アテローム)の定義・特徴・治療方針に関する皮膚科専門的見解の参照
- 日本形成外科学会 – 脂肪腫・粉瘤・ガングリオンなどの良性皮下腫瘤の診断・外科的切除治療法に関する参照
- 厚生労働省 – 軟部肉腫を含む悪性腫瘍の早期発見・早期治療の重要性および受診勧奨に関する参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務