WEB予約
料金表
アクセス

老人性疣贅の治療法を徹底解説|原因・症状から受診のタイミングまで

顔や首、体幹にいつの間にか現れる茶色や黒っぽいイボ状のできもの。「年齢のせいかな」と放置しがちですが、これは老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)と呼ばれる皮膚の変化で、医学的には脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)とも呼ばれています。見た目の変化が気になりながらも、「治療が必要なのかどうかわからない」「どんな方法で治すのか不安」という方も多いのではないでしょうか。本記事では、老人性疣贅の原因や症状、そして代表的な治療法について詳しく解説します。


目次

  1. 老人性疣贅(脂漏性角化症)とはどんな皮膚の変化か
  2. 老人性疣贅ができる原因
  3. 老人性疣贅の主な症状と特徴
  4. 老人性疣贅と他の皮膚疾患との見分け方
  5. 老人性疣贅の治療が必要なケースとは
  6. 老人性疣贅の代表的な治療法
  7. 治療後のケアと再発予防について
  8. 受診のタイミングと注意すべきポイント
  9. まとめ

この記事のポイント

老人性疣贅(脂漏性角化症)は加齢・紫外線が原因の良性皮膚病変で感染性はないが、悪性黒色腫との鑑別が必要なため自己判断は禁物。治療法は凍結療法・炭酸ガスレーザー等から状態に応じて選択し、治療後はUVケアと保湿が再発予防に重要。気になる変化は早めに皮膚科・美容皮膚科を受診することが推奨される。

🎯 老人性疣贅(脂漏性角化症)とはどんな皮膚の変化か

老人性疣贅とは、皮膚の表皮を構成する細胞が異常に増殖し、盛り上がってくる良性の皮膚病変です。正式な医学用語では「脂漏性角化症」と呼ばれており、日本皮膚科学会をはじめとする医療機関でも頻繁に診察される皮膚の変化の一つです。

名前に「老人性」という言葉が含まれているため、高齢者だけに起こるものと思われがちですが、実際には40代ごろから現れ始めることも珍しくありません。加齢とともに数が増えたり、大きくなったりするケースが多く、50代〜60代以降になると気になる方が一段と増えてきます。

ポイントとなるのは、老人性疣贅はウイルスによって引き起こされる一般的なイボ(尋常性疣贅)とは異なるという点です。一般的なイボはヒトパピローマウイルス(HPV)への感染によって生じますが、老人性疣贅はウイルス感染とは関係なく、皮膚の老化現象として生じる変化です。そのため、感染性はなく、触れたり接触したりしても他人にうつることはありません。

また、良性病変であることがほとんどですが、まれに悪性腫瘍と見た目が似ていることもあるため、自己判断せずに皮膚科や美容皮膚科で診察を受けることが大切です。

Q. 老人性疣贅はウイルス感染でうつりますか?

老人性疣贅(脂漏性角化症)はヒトパピローマウイルスによる一般的なイボとは異なり、加齢や紫外線による皮膚の老化現象として生じます。感染性はなく、触れたり接触したりしても他人にうつることはありません。ただし見た目だけでの自己判断は難しいため、専門医への受診が推奨されます。

📋 老人性疣贅ができる原因

老人性疣贅が発生する正確なメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、現在の医学的知見からいくつかの原因・誘因が指摘されています。

🦠 加齢による皮膚の変化

最も大きな要因とされているのは、加齢に伴う皮膚の変化です。年齢を重ねるにつれて皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が低下し、角質が正常に剥がれ落ちにくくなります。その結果、角質層が肥厚してイボ状に盛り上がる変化が起こりやすくなります。

👴 紫外線の影響

長年にわたって紫外線を浴び続けることも、老人性疣贅の発症に深く関わっています。紫外線はDNAにダメージを与え、皮膚細胞の増殖に影響を与えることが知られています。実際に、老人性疣贅は顔・手の甲・腕など、日光に当たりやすい部位に多く発生する傾向があります。これは紫外線による慢性的な皮膚ダメージが蓄積された結果と考えられています。

🔸 遺伝的素因

遺伝的な要因も関係していると考えられており、家族に老人性疣贅が多い場合は自分も発症しやすい傾向があるとされています。また、脂漏性角化症が突然多数出現する「Leser-Trélat(レーザー・トレラ)徴候」という状態は、内臓悪性腫瘍のサインとなることがあるため、短期間で急激に数が増えた場合は注意が必要です。

💧 摩擦や刺激

衣服や下着などによる慢性的な摩擦も、老人性疣贅の発生や悪化に関与している可能性があります。首回りや脇の下など、衣類が繰り返し触れやすい部位に多発するケースがあることから、物理的な刺激が影響していると推測されています。

💊 老人性疣贅の主な症状と特徴

老人性疣贅の見た目や感触にはいくつかの特徴があります。これらを知っておくことで、早めに異変に気づき、適切な対処につなげることができます。

✨ 色・形・質感の特徴

色は薄い褐色から濃い茶色・黒色まで幅があります。初期の段階では平坦なシミのように見えることもありますが、徐々に盛り上がってイボ状になっていきます。表面はざらざらとした脂ぎった質感(いわゆる「べたつき感」)を持つものが多く、角質がポロポロと剥がれやすい状態のものもあります。

大きさは直径数ミリから数センチまでさまざまで、一つだけ現れることもあれば、複数が同じ部位に集まって生じることもあります。

📌 好発部位

老人性疣贅が現れやすい部位は以下の通りです。

  • 顔(特に額・こめかみ・頬)
  • 首・デコルテ
  • 背中・胸(体幹)
  • 腕・手の甲
  • 頭皮

手のひらや足の裏にはほとんど生じないという特徴もあり、もしこれらの部位にイボ状のものができた場合は、別の皮膚疾患を疑う必要があります。

▶️ 自覚症状

多くの場合、かゆみや痛みはありませんが、衣服などで擦れることで炎症が起きると赤みやかゆみが生じることがあります。また、首などにできた場合、アクセサリーや衣服との摩擦で出血することもあります。

Q. 老人性疣贅と悪性黒色腫はどう見分けますか?

悪性黒色腫との鑑別にはABCDEルールが参考になります。非対称・辺縁の不整・色の不均一・直径6mm以上・急激な変化という特徴が当てはまる場合は要注意です。老人性疣贅との区別は見た目だけでは困難なことがあり、皮膚科医がダーモスコープで詳細に観察することで正確な診断が可能です。

🏥 老人性疣贅と他の皮膚疾患との見分け方

老人性疣贅は見た目が似ている他の皮膚疾患と混同されやすいため、自己判断には注意が必要です。特に以下の疾患との鑑別が重要です。

🔹 悪性黒色腫(メラノーマ)との違い

最も注意が必要な疾患が悪性黒色腫です。ABCDEルールと呼ばれる指標(A:非対称、B:辺縁の不整、C:色の不均一、D:直径6mm以上、E:変化・盛り上がり)に当てはまるものは特に注意が必要で、早急に皮膚科への受診をお勧めします。

📍 尋常性疣贅(一般的なイボ)との違い

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染による尋常性疣贅は、表面がザラザラと固く、内部に黒い点(血管)が見えることがあります。老人性疣贅は脂っぽい質感がある一方で、尋常性疣贅はより硬質な質感が特徴です。また、尋常性疣贅はウイルス感染によるため感染性があります。

💫 老人性色素斑(シミ)との違い

老人性色素斑(日光黒子)は平坦な茶色いシミですが、老人性疣贅は初期を除いて皮膚面から盛り上がっているという違いがあります。ただし初期段階では区別がつきにくいことも多く、皮膚科での正確な診断が重要です。

🦠 基底細胞がんとの違い

皮膚の悪性腫瘍の中では比較的進行が緩やかな基底細胞がんも、見た目が老人性疣贅と似ていることがあります。辺縁が真珠のように光沢感があり、中央がへこんでいたり潰瘍を形成していたりする場合は要注意です。自己判断せず、専門医に診てもらうことが重要です。

このように、見た目だけでは判断が難しい場合があるため、皮膚科や美容皮膚科での正確な診断を受けることが非常に大切です。専門医はダーモスコープという特殊な拡大鏡を用いて詳細に観察することで、より正確な鑑別診断を行うことができます。

⚠️ 老人性疣贅の治療が必要なケースとは

老人性疣贅は良性病変であるため、必ずしも治療が必要というわけではありません。しかし、以下のようなケースでは治療を検討することが勧められます。

👴 見た目が気になる場合

顔や首など目立つ部位にできた老人性疣贅は、見た目の気になりから精神的なストレスを引き起こすこともあります。このような場合、美容目的での治療は十分に意味があります。現代の美容皮膚科では、患者さんの美容上の悩みに寄り添った治療が行われています。

🔸 炎症・かゆみ・出血がある場合

衣服や装飾品との摩擦によって慢性的な炎症が起き、かゆみや出血が繰り返される場合は、日常生活に支障をきたすことがあります。このような場合は、医療的な観点からも治療が推奨されます。

💧 急激に変化した場合

老人性疣贅は通常ゆっくりと変化するものですが、急に大きくなったり、短期間で数が増えたり、色が急激に変わったりした場合は悪性疾患との鑑別のために早急に受診し、必要に応じて組織検査(生検)を行うことが重要です。

✨ 悪性病変との鑑別が必要な場合

見た目で悪性黒色腫などの悪性疾患と区別がつかない場合は、正確な診断のために組織を採取して病理検査を行うことがあります。この場合、治療と診断を兼ねて切除を行うこともあります。

Q. 老人性疣贅の治療法にはどんな種類がありますか?

主な治療法には、保険診療で受けられる液体窒素による凍結療法と、自由診療となる炭酸ガスレーザーやエルビウムヤグレーザーがあります。レーザーは仕上がりが良く傷跡リスクが低い一方、凍結療法は低コストで多数の病変を一度に処置しやすい利点があります。治療法は病変の大きさや部位・希望に応じて医師と相談して選択します。

🔍 老人性疣贅の代表的な治療法

老人性疣贅の治療法にはいくつかの選択肢があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを正しく理解した上で、医師と相談しながら最適な方法を選ぶことが大切です。

📌 液体窒素による凍結療法

液体窒素を用いた凍結療法は、保険診療でも行われる最も一般的な治療法の一つです。マイナス196度の液体窒素を患部に当てることで、病変部の細胞を凍結・壊死させて取り除く方法です。

治療後は患部が赤くなったり水ぶくれ(水疱)が形成されたりすることがあります。数日から1〜2週間程度でかさぶたになって剥がれ落ちます。1回の治療で完全に取れる場合もありますが、大きなものや厚みのあるものでは複数回の治療が必要なことがあります。

費用面では保険適用になる場合が多く、比較的低コストで治療できます。ただし、治療後に色素沈着が残ることがある点や、場合によっては瘢痕(傷跡)が残る可能性もある点はあらかじめ理解しておく必要があります。

▶️ 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

炭酸ガスレーザーは、二酸化炭素(CO2)を媒体としたレーザーで、皮膚の水分に反応して組織を蒸発・除去する治療法です。精密なコントロールが可能なため、周囲の正常な皮膚へのダメージを最小限に抑えながら病変部分を除去できます。

液体窒素と比較すると、炭酸ガスレーザーは1回の治療でより確実に病変を除去できることが多く、仕上がりがきれいになりやすいという特長があります。傷跡が残るリスクも比較的低く、顔などの目立つ部位での治療に適しています。

治療は局所麻酔のクリームや注射麻酔を使用して痛みを抑えながら行われます。治療後は数日間、患部をテープや軟膏で保護する必要があり、1〜2週間程度でかさぶたが剥がれて新しい皮膚が再生します。ダウンタイム中は患部を紫外線から守ることが重要です。

なお、炭酸ガスレーザーは原則として自由診療(保険適用外)となります。

🔹 エルビウムヤグレーザー(Er:YAGレーザー)

エルビウムヤグレーザーも老人性疣贅の治療に使用されるレーザーの一つです。炭酸ガスレーザーと同様に組織を蒸散させますが、熱ダメージがより少ないという特長があります。そのため、デリケートな部位や薄い皮膚への治療に適しているとされています。

治療後のダウンタイムは炭酸ガスレーザーと同様に1〜2週間程度で、こちらも自由診療となります。

📍 電気メス(高周波治療)

電気メスを用いた治療では、高周波電流を使って病変部を焼灼・除去します。比較的単純な操作で行える治療法ですが、熱ダメージが広がりやすいため、傷跡が残るリスクがレーザー治療よりもやや高い傾向があります。小さな病変や手術的な切除に合わせて使われることが多いです。保険診療で行われることもあります。

💫 外科的切除

悪性病変との鑑別が必要な場合や、比較的大きな病変の場合には、外科的に切除して病理検査を行う方法が選択されることがあります。確実に病変を取り除ける反面、縫合による瘢痕が残る可能性があるため、主に診断目的や他の治療法が適さない場合に行われます。

🦠 ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を皮膚に塗布して古い角質を除去し、皮膚の新陳代謝を促す治療法です。老人性疣贅そのものを取り除く効果は限定的ですが、平坦で薄い初期段階のものや、周囲の皮膚の質感を改善するために補助的に用いられることがあります。また、色素沈着の改善にも効果が期待できます。

👴 ピコレーザー・フラクショナルレーザー

近年では、ピコレーザーやフラクショナルレーザーを用いた治療も注目されています。これらは老人性疣贅そのものを直接蒸散させるというよりも、周囲の色素沈着を改善したり、皮膚のテクスチャーを整えたりする目的で使用されることが多く、炭酸ガスレーザーなどと組み合わせて行われることもあります。

🔸 各治療法の比較

治療法の選択は、老人性疣贅の大きさ・数・場所・患者さんの希望・予算・ダウンタイムの許容度などを総合的に考慮して決定されます。顔のような目立つ部位であればレーザー治療が仕上がりの観点から選ばれやすく、保険診療を希望する場合や多数のものを一度に処置したい場合は液体窒素が選ばれることが多いです。医師との十分な相談のもとで、自分に合った治療法を選択することが最も重要です。

📝 治療後のケアと再発予防について

老人性疣贅の治療後には、適切なアフターケアを行うことで回復を早め、色素沈着や瘢痕のリスクを減らすことができます。また、再発を予防するための生活習慣の見直しも重要です。

💧 治療後の基本的なケア

治療後の患部は非常にデリケートな状態になっています。医師から処方された軟膏(主に抗生物質を含む軟膏や保湿軟膏)を指示通りに塗布し、患部を清潔に保つことが大切です。かさぶたは自然に剥がれるのを待ち、無理に剥がさないようにしましょう。無理に剥がすと色素沈着や瘢痕の原因になります。

治療後の患部はメイクアップで覆うことも、医師の指示に従って行います。施術直後はメイクを避けるよう指示されることが多いため、スケジュールを考慮した上で治療日を決めると良いでしょう。

✨ 紫外線対策

治療後の皮膚は紫外線に対する感受性が高まっています。紫外線を浴びると色素沈着(炎症後色素沈着)が起こりやすくなるため、日焼け止めの使用や帽子・日傘などによる遮光が非常に重要です。治療後だけでなく、日常的なUVケアを習慣にすることが老人性疣贅の再発防止にもつながります。

日焼け止めはSPF30以上、PA+++以上のものを選び、外出前に十分な量を塗布し、2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されます。

📌 保湿ケアの重要性

皮膚の乾燥はターンオーバーの乱れを招き、角質が正常に剥がれにくくなることで老人性疣贅が悪化・再発しやすくなる可能性があります。治療後に限らず、日常的に保湿剤を使って皮膚の水分量を維持することが大切です。セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤は皮膚のバリア機能をサポートしてくれます。

▶️ 再発について

治療した部位が再発することは比較的まれですが、同じ皮膚(加齢した皮膚)に新たな老人性疣贅が別の部位に生じることはあります。これは老人性疣贅が加齢・紫外線などによる体質的な変化と関係しているため、一度治療しても体質そのものが変わるわけではないためです。

新たなものが気になった場合は早めにクリニックを受診し、適切な時期に治療を受けることで、大きくなる前に対処することができます。

🔹 生活習慣の見直し

健康的な生活習慣は皮膚の状態を良好に保つ上で重要な役割を果たします。バランスの良い食事(特にビタミンCやE、抗酸化成分を含む食品)、十分な睡眠、禁煙、適度な運動などが皮膚の老化を緩やかにする助けになると考えられています。喫煙は皮膚の血流を悪化させ、老化を加速させる要因の一つとされているため、禁煙は皮膚の健康維持においても有益です。

Q. 老人性疣贅の治療後に再発を防ぐには?

治療後の再発予防には日常的なUVケアと保湿ケアが重要です。日焼け止めはSPF30以上・PA+++以上を選び、2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されます。老人性疣贅は加齢・紫外線による体質的な変化が原因のため、治療後も別の部位に新たな病変が生じることがあり、気になる変化は早めに皮膚科へ相談することが大切です。

💡 受診のタイミングと注意すべきポイント

老人性疣贅が疑われる場合、どのタイミングで受診すべきか迷う方も多いでしょう。以下のポイントを参考に、適切なタイミングで医療機関を受診してください。

📍 すぐに受診すべきサイン

以下のような変化が見られる場合は、早急に皮膚科を受診することを強くお勧めします。

  • 短期間(数週間〜数か月)で急激に大きくなった
  • 短期間で数が急激に増えた
  • 色が非常に不均一で黒っぽい部分が混在している
  • 辺縁がギザギザで非対称な形をしている
  • 出血・びらん・潰瘍が起きている
  • 痛みや著しいかゆみがある
  • 他の体調不良(体重減少、食欲不振など)と同時期に現れた

💫 皮膚科と美容皮膚科、どちらに行くべきか

悪性疾患の鑑別が必要と思われる場合や炎症・出血がある場合は、まず皮膚科(保険診療)を受診することが適切です。一方、良性と判断された後に美容目的での除去を希望する場合や、傷跡が残りにくい高精度なレーザー治療を希望する場合は、美容皮膚科を受診するという選択肢もあります。

皮膚科と美容皮膚科を兼ね備えたクリニックも増えており、そのようなクリニックでは診断から治療まで一貫して対応してもらえることが多いため便利です。

🦠 治療前に確認すべきこと

治療を受ける前に、以下の点を医師に確認しておくと安心です。

  • 確実に老人性疣贅(脂漏性角化症)であるという診断結果
  • 推奨される治療法とその理由
  • 治療にかかる費用(保険適用か否か)
  • 治療後のダウンタイム(どのくらい日常生活に影響が出るか)
  • 副作用・リスク(色素沈着・瘢痕など)の可能性
  • 治療後のアフターケア方法

納得できるまで医師に質問し、十分に理解した上で治療に臨むことが大切です。

👴 市販薬・セルフケアへの注意点

ドラッグストアなどで販売されているイボ取り用の市販薬(サリチル酸含有製品など)の中には、老人性疣贅への使用が想定されていないものもあります。自己判断でこれらを使用すると、皮膚に炎症を起こしたり、悪性病変への対処が遅れたりするリスクがあります。自己処置は控え、まず専門家に診てもらうことを強くお勧めします。

また、手で触ったり爪でひっかいたりすると炎症や感染の原因になるため、気になっても患部を刺激しないようにしましょう。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「シミだと思っていたら老人性疣贅だった」というケースや、その逆のパターンも多く見受けられ、自己判断の難しさを日々実感しています。最近の傾向として、40〜50代の比較的若い世代の方からも見た目を気にされてご相談いただくことが増えており、早めに受診いただくことで、より小さな病変のうちに負担の少ない治療が選択できるケースも少なくありません。良性病変ではあるものの悪性疾患との鑑別が重要であることに変わりはないため、気になる変化があればどうぞお気軽にご相談ください。」

✨ よくある質問

老人性疣贅は他人にうつりますか?

老人性疣贅はウイルス感染が原因ではなく、加齢や紫外線による皮膚の変化です。そのため感染性はなく、触れたり接触したりしても他人にうつることはありません。ただし、ヒトパピローマウイルス(HPV)による一般的なイボ(尋常性疣贅)は感染性があるため、見た目だけで判断せず専門医に診てもらうことが大切です。

老人性疣贅の治療は保険が適用されますか?

治療法によって異なります。液体窒素による凍結療法や電気メスは保険診療で行われる場合が多く、比較的低コストで治療できます。一方、炭酸ガスレーザーやエルビウムヤグレーザーは原則として自由診療(保険適用外)となります。費用や適用については、受診時に医師に確認することをお勧めします。

市販のイボ取り薬を老人性疣贅に使っても大丈夫ですか?

自己判断での市販薬の使用はお勧めしません。イボ取り用の市販薬(サリチル酸含有製品など)の中には、老人性疣贅への使用が想定されていないものがあり、皮膚に炎症を起こすリスクがあります。また、悪性病変への対処が遅れる危険性もあるため、まず皮膚科や美容皮膚科で専門医に診てもらうことが重要です。

治療後に再発することはありますか?

治療した部位が再発することは比較的まれです。ただし、老人性疣贅は加齢や紫外線などによる体質的な変化が原因のため、治療後も別の部位に新たな病変が生じることはあります。再発予防には、日常的なUVケア(SPF30以上の日焼け止め使用)や保湿ケアを継続することが重要です。

どのような症状が出たら早めに皮膚科を受診すべきですか?

以下の場合は早急に受診することをお勧めします。短期間で急激に大きくなった・数が増えた、色が非常に不均一で黒っぽい、辺縁がギザギザで非対称、出血や潰瘍がある、著しいかゆみや痛みがある場合です。これらは悪性黒色腫などの皮膚がんとの鑑別が必要なサインである可能性があります。アイシークリニックでもお気軽にご相談ください。

📌 まとめ

老人性疣贅(脂漏性角化症)は、加齢や紫外線の影響によって生じる良性の皮膚病変で、中高年以降の多くの方に見られます。ウイルス感染によるものではなく、感染性もないため過度に心配する必要はありませんが、見た目が悪性黒色腫などの皮膚がんと似ていることもあるため、自己判断せずに専門医の診察を受けることが大切です。

治療法としては、液体窒素による凍結療法、炭酸ガスレーザー、エルビウムヤグレーザー、電気メス、外科的切除などがあり、病変の大きさや場所、患者さんの希望に応じて最適な方法が選択されます。治療後は紫外線対策や保湿ケアを徹底することで、回復を早め再発を防ぐことができます。

「気になるけれど放置していた」という方も、この機会にぜひ一度皮膚科や美容皮膚科に相談してみてください。適切な診断と治療を受けることで、見た目の悩みを解消し、より快適な毎日を送ることができます。アイシークリニック東京院では、患者さん一人ひとりの状態や希望に合わせた治療プランをご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 脂漏性角化症(老人性疣贅)の診断基準・治療法・悪性疾患との鑑別に関する専門的な医学情報の参照
  • PubMed – 老人性疣贅(脂漏性角化症)の原因・治療法(凍結療法・レーザー治療等)および Leser-Trélat徴候に関する国際的な査読済み医学文献の参照
  • 厚生労働省 – 皮膚がん(悪性黒色腫・基底細胞がん等)との鑑別に関連する受診勧奨・がん対策に関する公的医療情報の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
PAGE TOP
電話予約
0120-140-144
1分で入力完了
簡単Web予約
LINE
開設者:医療法人社団鉄結会