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肩から背中にかけてしみ(老人性色素斑)がある女性

夏になると背中にぶつぶつができて、かゆくて眠れない、シャツに触れるたびに不快感がある、という経験をした方は少なくないでしょう。背中はあせもができやすい部位の一つで、汗をかきやすい季節になると多くの方が悩まされます。あせもは適切なケアをすれば改善できる症状ですが、放置したり誤ったケアを続けると悪化してしまうこともあります。この記事では、背中にできるあせもの原因や種類、自宅でできる治し方から病院での治療法まで、幅広く解説していきます。


目次

  1. 背中にあせもができやすい理由
  2. あせもの種類と症状の見分け方
  3. 背中のあせもの治し方(セルフケア編)
  4. 市販薬の選び方と使い方
  5. 病院での治療法
  6. 背中のあせもの予防策
  7. あせもが悪化しているサイン・受診すべき状況
  8. まとめ

この記事のポイント

背中のあせもは汗腺の詰まりが原因で、こまめな汗の除去・涼しい環境・通気性の良い衣類着用が基本ケア。市販薬で1週間改善しない場合や化膿・強いかゆみがある場合は皮膚科受診が推奨される。

🎯 背中にあせもができやすい理由

あせも(汗疹とも書きます)は、汗腺(エクリン汗腺)の出口が何らかの原因で詰まり、汗が皮膚の外へ正常に排出されなくなることで起こる皮膚トラブルです。詰まった汗が皮膚の内部や表面で蓄積することで、炎症やかゆみ、水ぶくれなどのさまざまな症状を引き起こします。

背中は特にあせもができやすい部位として知られていますが、その理由はいくつかあります。まず、背中は体の中でも面積が広く、汗腺の数も多い部位です。運動時や就寝時に大量の汗をかきやすく、その汗が滞留しやすい環境にあります。

次に、背中は衣類や布団、椅子の背もたれなどと常に接触している部位です。この摩擦や圧迫によって皮膚が傷つきやすく、汗腺の出口が詰まるリスクが高まります。また、自分では手が届きにくいため、汗を拭き取ったり洗い流したりするケアが後回しになりがちです。汗が長時間皮膚に残ることで、汗に含まれる成分が毛穴や汗腺の出口を塞ぎやすくなります。

さらに、皮脂腺の活動が活発な部位でもあるため、皮脂と汗が混ざり合って毛穴や汗腺が詰まりやすい状態になります。これらの要因が重なることで、背中はあせもの温床になりやすいのです。

年齢に関係なく発症する可能性がありますが、特に赤ちゃんや子どもは汗腺の機能が未発達なためあせもになりやすく、大人でも運動習慣がある方や汗をかきやすい体質の方、肥満気味の方などは注意が必要です。

Q. 背中にあせもができやすい理由は何ですか?

背中は汗腺の数が多く大量の汗をかきやすい部位です。衣類や寝具との摩擦・圧迫が常に起こり、自分では手が届きにくいため汗のケアが遅れがちです。さらに皮脂と汗が混ざり合い汗腺の出口が詰まりやすく、これらの要因が重なってあせもが生じやすくなります。

📋 あせもの種類と症状の見分け方

あせもは、汗が詰まる皮膚の深さによっていくつかの種類に分けられます。それぞれ症状や対処法が異なるため、自分の症状がどのタイプに当てはまるかを把握することが大切です。

🦠 水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)

最も表面に近い皮膚の層(角層)で汗が詰まるタイプです。透明または白色の小さな水ぶくれのようなものが皮膚の表面にできます。かゆみや痛みはほとんどなく、見た目が主な症状です。多くの場合、数日以内に自然に治まります。高熱の後や日焼けした後に現れることもあります。

👴 紅色汗疹(こうしょくかんしん)

一般的にあせもと呼ばれているものの大部分がこのタイプです。皮膚の少し深い層(表皮内)で汗が詰まり、周囲に炎症を起こします。赤みを帯びた小さなブツブツが密集してできるのが特徴で、強いかゆみや刺すような痛みを伴います。衣類や汗で刺激されるとさらに悪化することがあります。背中にできるあせもの多くがこのタイプで、夏場や運動後などに悪化しやすいです。

🔸 深在性汗疹(しんざいせいかんしん)

皮膚の深い層(真皮)で汗が詰まるタイプで、比較的まれです。皮膚色に近い硬いブツブツができ、かゆみが少ない代わりに汗をかきにくくなるという特徴があります。熱帯地方などで長期間生活しているケースに多く見られます。国内での発症は少ないですが、症状が出た場合は医療機関への受診をおすすめします。

💧 あせもと似た皮膚症状との違い

背中のブツブツはあせも以外にも、毛包炎(皮膚の毛穴に細菌が感染した状態)、接触性皮膚炎(アレルギーや刺激物による炎症)、アトピー性皮膚炎、乾燥肌によるかゆみ、ニキビなどが原因の場合があります。あせもは汗をかいた後に悪化し、涼しい環境で改善することが多い点が特徴的です。一方、毛包炎は膿が出ることがあり、接触性皮膚炎は特定の素材や化学物質との接触後に現れます。判断が難しい場合や症状が長引く場合は、皮膚科を受診して正確な診断を受けることをおすすめします。

Q. あせもの種類と症状の違いを教えてください。

あせもは主に3種類あります。角層で汗が詰まる「水晶様汗疹」は透明な水ぶくれで自然に治ることが多いです。最も一般的な「紅色汗疹」は赤みとかゆみを伴います。皮膚の深層で起こる「深在性汗疹」はまれで、汗をかきにくくなる特徴があり医療機関への受診が必要です。

💊 背中のあせもの治し方(セルフケア編)

軽度のあせも(特に水晶様汗疹や軽い紅色汗疹)は、適切なセルフケアで改善できることが多いです。以下に、自宅でできる基本的な治し方をまとめます。

✨ こまめに汗を拭き取る・洗い流す

あせもの悪化を防ぐうえで最も基本的なケアは、汗をできるだけ早く除去することです。背中は自分で拭きにくい部位ですが、タオルや柔らかいガーゼを使って汗を優しく押さえるようにして拭き取りましょう。ゴシゴシとこするのは皮膚への刺激になるため避けてください。

シャワーや入浴も効果的です。ただし、入浴時に背中をタオルやブラシで強くこするのは皮膚のバリア機能を壊すため逆効果です。低刺激のボディソープを手でよく泡立て、泡を使って優しくなでるように洗うのが理想的です。シャワーは少しぬるめのお湯を使うと、皮膚への刺激を最小限に抑えられます。

📌 涼しい環境を整える

あせもの最大の原因は「過剰な発汗」です。室内ではエアコンや扇風機を活用して気温を適切に保ち、発汗を抑えることが回復への近道です。特に就寝時は体温が上がりやすく、寝具や寝室の温度管理が重要です。涼しい環境を整えるだけで、症状がかなり改善されるケースも多くあります。

▶️ 通気性の良い衣類を選ぶ

衣類の素材と着方もあせもの改善に大きく影響します。ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は通気性が低く、汗を皮膚の表面に閉じ込めやすいため、症状が悪化しやすくなります。綿(コットン)や麻などの天然素材は吸水性と通気性に優れており、あせもができているときの衣類としておすすめです。

また、タイトなシャツや下着は背中の皮膚を圧迫して摩擦を生じさせるため、ゆったりとした着心地のものを選ぶと良いでしょう。就寝時は特に背中への圧迫が長時間続くため、薄くて肌触りの良いパジャマを着用し、寝具も通気性の高いものを使うことが大切です。

🔹 冷やして炎症を抑える

かゆみが強い場合は、保冷剤をタオルで包んだものや冷たい濡れタオルを患部に当てて冷やすと、一時的にかゆみや炎症を和らげることができます。ただし、冷やしすぎは皮膚への別のダメージになりますので、1回15〜20分程度を目安にしてください。かゆくても引っかくことは厳禁です。搔破(そうは)によって皮膚が傷つき、そこから細菌が感染して毛包炎や膿痂疹(とびひ)に発展する危険があります。

📍 皮膚のバリア機能をサポートする保湿

あせもができているときに保湿はいらないと思われがちですが、皮膚のバリア機能を維持するうえで適度な保湿は重要です。ただし、油分の多い重いクリームは毛穴を詰まらせる可能性があるため避け、さっぱりとしたローションタイプの保湿剤や、ヘパリン類似物質配合のローションなどを薄く伸ばす程度にとどめましょう。入浴後、皮膚が清潔な状態のうちに使用すると効果的です。

🏥 市販薬の選び方と使い方

セルフケアだけでは改善が見られない場合や、かゆみが強くて日常生活に支障が出る場合は、市販薬を活用することも有効な選択肢です。ただし、市販薬には複数の種類があり、症状に合わないものを使用すると効果が出なかったり、かえって悪化したりすることがあるため、適切なものを選ぶことが大切です。

💫 炉甘石(ろかんせき)ローション

炉甘石ローションはあせもの定番薬として古くから使われています。亜鉛華と炉甘石を主成分とし、皮膚の炎症を鎮め、かゆみを和らげる効果があります。塗布後に乾くと白い粉状になり、皮膚を保護しながら余分な汗を吸収します。かゆみや赤みが軽度〜中程度の場合に適しており、子どもにも使いやすいタイプです。背中に塗る場合は誰かに手伝ってもらうか、ローラー付きの容器を活用すると便利です。

🦠 抗ヒスタミン成分配合の外用薬

かゆみの原因となるヒスタミンの働きを抑えるジフェンヒドラミンやクロルフェニラミンマレイン酸塩などを含む外用薬は、かゆみを直接抑える効果があります。軟膏タイプ、クリームタイプ、ローションタイプなど剤形が豊富で、患部の状態に合わせて選べます。ただし、塗りすぎると皮膚が荒れる可能性があるため、用法・用量を守って使用することが重要です。

👴 ステロイド外用薬

市販薬のステロイド外用薬は、炎症を抑える効果が高く、赤みやかゆみが強い紅色汗疹に有効です。ただし、ステロイド外用薬には強さのランクがあり、市販品は比較的マイルドなものが多いですが、使用する場所や期間を誤ると副作用が出る可能性があります。背中は皮膚が厚い部位ですが、長期間の使用は避け、1週間程度使用しても改善がみられない場合は医療機関を受診することをおすすめします。また、顔や皮膚の薄い部位には原則として使用しないようにしましょう。

🔸 市販薬を使う際の注意点

市販薬を使用する前には必ず添付の説明書を読み、用法・用量を守ることが基本です。複数の薬を同時に使用することは避け、一つの薬で効果を確認してから検討するようにしましょう。また、市販薬はあくまでも対症療法であり、根本的な原因(汗が溜まりやすい環境や習慣)を改善しない限り、症状が繰り返す可能性があります。特に子どもへの使用は、成分や濃度に制限があるものが多いため、薬局の薬剤師に相談して選ぶのが安心です。

Q. 背中のあせもに市販薬を使う場合の選び方は?

軽度〜中程度の赤みやかゆみには炉甘石ローションが適しています。かゆみが強い場合は抗ヒスタミン成分配合の外用薬が有効です。炎症が強ければ市販のステロイド外用薬も選択肢となりますが、長期使用は避け、1週間程度使用しても改善しない場合は皮膚科を受診してください。

クリニックで診察を受ける患者と女性医師

⚠️ 病院での治療法

セルフケアや市販薬で改善しない場合、症状が重い場合、または繰り返しあせもが発症する場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。病院では正確な診断のもとで、より効果的な治療を受けることができます。

💧 外用ステロイド薬の処方

皮膚科では、症状の程度や患部の状態に合わせて適切な強さのステロイド外用薬が処方されます。市販薬よりも強い効果のあるものが使用できるため、重症のあせもにも対応できます。使用する量や期間、塗り方まで医師が指示してくれるため、副作用のリスクを最小限に抑えながら治療を進めることが可能です。

✨ 抗ヒスタミン薬(内服)の処方

かゆみが非常に強く、夜間の睡眠を妨げるほどの場合には、内服の抗ヒスタミン薬が処方されることがあります。外用薬と組み合わせることで、かゆみを内外から抑えることができます。眠気が出る成分を含むものもあるため、日中の使用については医師の指示に従いましょう。

📌 抗生物質の処方

あせもを引っかいて皮膚が傷つき、そこに細菌感染が起きた場合(毛包炎や膿痂疹など)は、抗生物質の外用薬や内服薬が処方されることがあります。この場合はあせも自体の治療に加えて、感染の治療も並行して行う必要があります。自己判断でステロイド外用薬のみを使い続けると、感染が広がる可能性があるため、化膿している、膿が出ている、腫れが強いという症状がある場合は速やかに受診してください。

▶️ イオントフォレーシス(多汗症治療)

あせもが慢性的に繰り返す場合や、多汗症が原因でよりあせもができやすい体質の場合は、発汗自体を抑える治療が検討されることがあります。イオントフォレーシスは、水を介して微弱な電流を流すことで汗腺の機能を一時的に抑制する方法です。主に手のひらや足の裏の多汗症に使用されますが、背中などの部位に対応しているクリニックもあります。

🔹 ボトックス注射(多汗症治療)

多汗症に対して、ボツリヌストキシン(ボトックス)注射を行う方法もあります。汗腺の働きを抑える神経への信号をブロックすることで、発汗量を大幅に減らす効果があります。効果は数ヶ月間持続するため、発汗量が多くてあせもを繰り返してしまうという方にとっては根本的な改善策の一つとなり得ます。保険適用となるケースと保険適用外(自由診療)となるケースがありますので、受診するクリニックに確認してみてください。

🔍 背中のあせもの予防策

あせもは一度治っても、同じ環境や生活習慣が続く限り再発する可能性が高い皮膚トラブルです。治療と並行して、あせもができにくい環境づくりや習慣を身につけることが長期的な予防につながります。

📍 汗をかいたら早めに対処する

運動後や外出から帰宅した後は、できるだけ早くシャワーを浴びるか、少なくともタオルで汗を拭き取るようにしましょう。汗を長時間放置しないことがあせも予防の基本です。特に背中は汗が溜まりやすく、蒸れやすい部位ですので意識してケアするようにしてください。

💫 適切な入浴習慣を整える

毎日入浴して清潔な状態を保つことがあせも予防に欠かせません。ただし、熱いお湯での長時間入浴は皮脂を過剰に落として皮膚のバリア機能を低下させ、かえってあせもを悪化させることがあります。38〜40度程度のぬるめのお湯に短時間浸かる程度が理想的です。背中を洗う際は、ナイロンタオルや硬いブラシでこするのは避け、柔らかいスポンジや泡立てた手で優しく洗いましょう。

🦠 衣類・寝具の素材に気を配る

夏場や汗をかきやすいシーズンは、吸湿性・通気性の高い素材の衣類を選ぶことがあせも予防に直結します。綿や麻素材のシャツ、吸汗速乾機能のあるインナーなどを活用しましょう。また、シャツが背中に密着していると摩擦が生じやすいため、ゆとりのあるサイズを選ぶのもポイントです。

寝具については、夏用の接触冷感タイプのシーツや枕カバー、汗を吸収しやすい素材の布団カバーに変えるだけで就寝中のあせも予防効果があります。布団は定期的に乾燥させ、清潔に保つことも大切です。

👴 室内環境を整える

自宅での生活環境を快適に保つことも重要です。エアコンを適切に活用して室温を26〜28度程度に保ち、除湿機能を使って湿度も60%以下を目安にコントロールすると、発汗量が抑えられてあせもの発生リスクが下がります。外出時も、こまめに涼しい場所で休憩する習慣をつけると良いでしょう。

🔸 食生活と体重管理

体重が増えると汗をかきやすくなり、皮膚同士が触れ合う面積も増えるため、あせもができやすい体質になります。バランスの取れた食事と適度な運動で適正体重を維持することも、あせも予防の観点から大切です。また、辛い食べ物やアルコールは発汗を促進するため、あせもが悪化しやすい時期は控えめにするのが無難です。

💧 スキンケアで皮膚のバリア機能を守る

皮膚のバリア機能が正常に保たれていると、汗腺が詰まりにくくなります。入浴後は適切な保湿を行い、皮膚を乾燥から守りましょう。ただし、油分が多すぎるクリームは毛穴を詰まらせる原因になることがあるため、ローションタイプや水分量の多い軽めの保湿剤を選ぶのが適切です。

Q. 背中のあせもで病院を受診すべき状況は?

患部が赤く腫れて熱感・痛みがある場合や膿が出ている場合は細菌感染の疑いがあり、早めに皮膚科を受診してください。かゆみで夜眠れない状態や、1〜2週間セルフケアや市販薬を使用しても改善しない場合も、アトピー性皮膚炎など別の皮膚疾患の可能性があるため専門医への相談を推奨します。

📝 あせもが悪化しているサイン・受診すべき状況

あせもは軽度であれば自然に治ることも多いですが、適切なケアをしても改善しない場合や、以下のような症状が現れている場合は皮膚科などの医療機関を受診することをおすすめします。

✨ こんな状態は受診のサイン

患部が赤く腫れて熱感や痛みを伴う場合は、細菌感染を起こしている可能性があります。また、ブツブツから膿が出ている、または周囲に膿が広がっている場合は、毛包炎や膿痂疹(とびひ)などの感染症に発展していることが考えられ、自己判断でのケアでは対応が難しい状態です。

かゆみが非常に強く夜も眠れない、引っかくのを我慢できないという状態は、精神的にも体力的にも消耗し、治癒を妨げる要因になります。このような場合は、内服薬を含めた治療を受けることで早期回復が期待できます。

1〜2週間セルフケアや市販薬を使用しても症状が改善しない、またはむしろ悪化している場合も受診を検討してください。あせもではなく、別の皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ニキビ、毛包炎など)である可能性があります。

背中全体に広範囲にあせもが広がっている場合も、個人でのケアには限界があります。広範囲に炎症が起きている状態では、感染のリスクも高まるため、早めに受診して適切な治療を受けましょう。

📌 子どもの背中のあせもに注意すること

赤ちゃんや小さな子どもは、皮膚が薄くバリア機能が未発達なため、あせもが悪化しやすい傾向があります。また、自分で症状を言葉で伝えにくいため、親が背中を定期的に確認する習慣をつけることが大切です。子どものあせもは、市販のステロイド外用薬を安易に使用せず、小児科または皮膚科に相談することをおすすめします。また、授乳中や抱っこ中に赤ちゃんの背中が密着することも、あせもの原因になることがあるため、こまめに背中を確認して汗を拭き取るようにしましょう。

▶️ どの診療科を受診すれば良いか

背中のあせもで受診する場合、皮膚科が最も適切な選択肢です。皮膚科では視診や必要に応じた検査によって正確な診断が行われ、症状に合わせた治療法が提案されます。また、あせもが頻繁に繰り返す場合や、多汗症の可能性がある場合は、多汗症の治療も行っているクリニック(皮膚科や美容皮膚科)に相談してみると良いでしょう。多汗症に対する治療を行うことで、あせもの根本的な原因である過剰な発汗を改善できる可能性があります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、夏場を中心に背中のあせもを訴えて来院される患者さんが多く、特に「市販薬を使っても改善しない」「搔き壊してしまって悪化した」というケースが目立ちます。あせもは適切なタイミングで正しいケアを行えばほとんどの方で改善が期待できますが、細菌感染を合併しているケースでは自己判断での対処が症状を長引かせてしまうこともあるため、1〜2週間経っても良くならない場合はお早めにご相談ください。背中は自分では確認しにくい部位だからこそ、気になる症状があれば遠慮なく受診していただければと思います。」

💡 よくある質問

背中はなぜあせもができやすいのですか?

背中は汗腺の数が多く汗をかきやすい上、衣類や寝具との摩擦・圧迫が常に起こりやすい部位です。また自分では手が届きにくく汗のケアが後回しになりがちで、皮脂と汗が混ざり合って汗腺が詰まりやすい環境にあります。これらの要因が重なりあせもができやすくなります。

背中のあせもを自宅でケアする方法を教えてください。

こまめに汗を優しく拭き取り、ぬるめのお湯で皮膚を泡で優しく洗うことが基本です。涼しい環境を整えて発汗を抑え、綿や麻などの通気性の良い衣類を着用しましょう。かゆみが強い場合は冷たいタオルで冷やすのも有効ですが、引っかくことは皮膚を傷つけ悪化させるため厳禁です。

市販薬はどれを選べばよいですか?

軽度〜中程度のかゆみや赤みには炉甘石ローション、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン成分配合の外用薬が適しています。炎症が強い場合はステロイド外用薬も有効ですが、長期使用は避け1週間程度で改善しない場合は皮膚科を受診してください。子どもへの使用は薬剤師への相談をおすすめします。

病院ではどのような治療が受けられますか?

皮膚科では症状に合わせたステロイド外用薬の処方や、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服が行われます。細菌感染を合併している場合は抗生物質も処方されます。あせもを繰り返す方には、発汗を抑えるイオントフォレーシスやボトックス注射といった多汗症治療も選択肢となります。

どのような状態になったら病院を受診すべきですか?

患部が赤く腫れて熱感・痛みがある、膿が出ているといった細菌感染が疑われる症状や、かゆみで夜眠れない場合は早めに皮膚科を受診してください。また1〜2週間セルフケアや市販薬を使用しても改善しない場合も、別の皮膚疾患の可能性があるため専門医への相談をおすすめします。

✨ まとめ

背中のあせもは、汗腺の出口が詰まることで起こる皮膚トラブルです。背中は特に汗がたまりやすく、衣類や寝具との接触による摩擦も加わりやすいため、あせもができやすい部位といえます。あせもの種類には水晶様汗疹・紅色汗疹・深在性汗疹があり、それぞれ症状や対処法が異なります。日本で最もよく見られるのは、赤みとかゆみを伴う紅色汗疹です。

治し方の基本は、こまめに汗を拭き取り・洗い流すこと、涼しい環境を整えること、通気性の良い衣類を着ること、そしてかゆくても搔かないことです。症状が強い場合は炉甘石ローションや抗ヒスタミン成分配合の市販薬が有効ですが、使用する際は用法・用量を守り、1週間程度で改善しない場合は医療機関を受診することをおすすめします。

病院では、症状に応じたステロイド外用薬の処方や抗ヒスタミン薬の内服、感染がある場合の抗生物質療法が行われます。あせもが繰り返す場合は多汗症の治療(イオントフォレーシスやボトックス注射など)も選択肢の一つです。あせもを繰り返さないためには、日常的な発汗対策と皮膚ケアが欠かせません。

背中のあせもで長期間悩んでいる方、市販薬で改善しない方、感染の疑いがある方は、ぜひ一度専門の医療機関にご相談ください。適切な診断と治療を受けることで、症状の早期改善と再発予防につながります。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – あせも(汗疹)の種類・症状・診断・治療に関する皮膚科学的根拠、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬の使用指針
  • 厚生労働省 – 市販のステロイド外用薬・抗ヒスタミン成分配合薬の適正使用に関する情報、一般用医薬品の選び方と注意事項
  • 国立感染症研究所 – あせもの搔き壊しによる二次感染(毛包炎・膿痂疹/とびひ)の病態・感染予防に関する情報

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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