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「ワキガは生まれつきのものなの?」「親がワキガだと子どもも必ずなるの?」こうした疑問を抱えている方は少なくありません。ワキガは体質的な要素が強く、遺伝との関係も深いとされています。しかし、生まれつきだからといって「一生このまま」というわけではありません。ワキガの原因や仕組みを正しく理解し、適切なケアや治療を行うことで、ニオイを大幅に改善することは十分可能です。本記事では、ワキガが生まれつきである理由や遺伝のメカニズム、発症の仕組み、そして具体的なケア方法・治療法まで幅広く解説していきます。


目次

  1. ワキガとはどんな状態?基本的な仕組み
  2. ワキガは生まれつき?遺伝との深い関係
  3. ワキガが発症・悪化するタイミング
  4. 自分がワキガかどうかチェックする方法
  5. ワキガと汗の量は関係ある?
  6. 日常でできるワキガのセルフケア
  7. 市販のケアアイテムの選び方と限界
  8. クリニックで受けられるワキガ治療
  9. ワキガ治療はいつ受けるべき?
  10. まとめ

この記事のポイント

ワキガはアポクリン汗腺の数や活動性に関わるABCC11遺伝子の影響で生まれつきの体質だが、生活習慣やホルモンバランスでニオイの強さは変化する。セルフケアで改善しない場合はミラドライ等の医療治療が有効

🎯 ワキガとはどんな状態?基本的な仕組み

ワキガ(腋臭症)とは、わきの下から発生する独特の強いニオイのことを指します。一般的な汗のニオイとは異なり、酸っぱいような、動物的な、あるいはスパイシーともいわれる独特の臭気が特徴です。これは、わきの下に多く存在するアポクリン汗腺という汗腺が深く関係しています。

人間の皮膚には大きく分けて2種類の汗腺があります。ひとつは全身に存在するエクリン汗腺で、体温調節のためにサラッとした無臭の汗を分泌します。もうひとつがアポクリン汗腺で、こちらはわきの下・乳輪・外耳道・外陰部などの特定の部位に集中して存在します。アポクリン汗腺から分泌される汗は、タンパク質・脂質・鉄分などを含んでいるため、皮膚の表面に存在する細菌(常在菌)によって分解されるとき、特有の臭気物質を発生させます。この臭気物質の代表的なものが「3-メチル-2-ヘキセン酸」と「3-ヒドロキシ-3-メチルヘキサン酸」などです。

つまりワキガのニオイは、アポクリン汗腺の分泌物が皮膚常在菌に分解されることで生じます。アポクリン汗腺そのものが多かったり、活発だったりするほど、ニオイが強くなる傾向があります。アポクリン汗腺の数や活動性は生まれつきの体質によってほぼ決まっており、これがワキガと遺伝の深い関係につながっています。

Q. ワキガの遺伝確率はどのくらいですか?

ワキガの遺伝確率は、両親ともにワキガの場合は子どもへの遺伝率が75〜80%以上とされています。片親のみの場合でも50〜60%程度です。この遺伝にはABCC11遺伝子が関与しており、アポクリン汗腺の分泌物の成分量に影響します。ただし遺伝的素因があっても必ずしも強いニオイが出るわけではありません。

📋 ワキガは生まれつき?遺伝との深い関係

結論からいえば、ワキガは生まれつきの体質が大きく影響します。アポクリン汗腺の数や分布は遺伝的に決まっており、この体質は親から子へと受け継がれます。

🦠 遺伝の仕組みと発症率

ワキガの遺伝は、両親の体質から子どもへと引き継がれるとされています。一般的に、両親ともにワキガの場合、子どもがワキガになる確率はおよそ75〜80%以上と非常に高いとされています。また、片親だけがワキガの場合でも、子どもに遺伝する確率は50〜60%程度とされており、無視できない割合です。片親も両親もワキガでない場合でも、祖父母や近い親族にワキガの人がいれば、隔世遺伝として発症することもあります

ワキガの遺伝に関係する遺伝子として注目されているのが、「ABCC11遺伝子」です。この遺伝子は、アポクリン汗腺の分泌物の成分量に影響することが研究によって明らかになっています。ABCC11遺伝子には複数の型(多型)があり、その組み合わせによってワキガのニオイの強さが変わるとされています。欧米人や一部のアジア人ではワキガ体質が多く、日本人や東アジア系の人々では相対的にワキガ体質の割合が低いとされていますが、これもABCC11遺伝子の多型分布の違いによるものです。

👴 遺伝=必ず発症するわけではない

ワキガの遺伝的素因を持っていても、必ずしも強いニオイが出るとは限りません。後述するように、ホルモンバランスや生活習慣、ストレス、食生活などの環境的な要因もワキガのニオイの強さに影響します。遺伝的にワキガ体質であっても、日常的なケアや適切な対処法によってニオイを抑えることは可能です。逆に、遺伝的には軽いワキガ体質でも、生活習慣の乱れや特定の条件が重なることでニオイが強くなることもあります。

つまり「ワキガは生まれつきの体質が土台にある」ことは間違いありませんが、ニオイの程度は遺伝だけでなく環境や生活習慣によっても変化します。遺伝の影響は大きいものの、それだけで全てが決まるわけではないと理解しておくことが大切です。

💊 ワキガが発症・悪化するタイミング

アポクリン汗腺は生まれたときから存在しますが、乳幼児期はほとんど機能しておらず、ワキガのニオイはほとんど発生しません。アポクリン汗腺が活発に機能し始めるのは、主に思春期以降です。

🔸 思春期に発症することが多い

思春期になると性ホルモンの分泌が活発になり、アポクリン汗腺が急速に発達します。これに伴い、ワキガのニオイが出始めるケースが多いです。小学校高学年から中学生にかけて、突然ニオイが気になり始めたという方も少なくありません。この時期は自意識も高まる時期であるため、ニオイへの悩みが精神的なストレスにもつながりやすいです。

💧 ホルモンバランスの変化が影響する

アポクリン汗腺の活動はホルモンと密接に関係しています。そのため、妊娠・出産・生理前後・更年期など、ホルモンバランスが変化する時期には、ワキガのニオイが強くなることがあります。特に女性は月経周期によってニオイが変化しやすく、生理前にニオイが強まると感じる方もいます。男性の場合は、テストステロンなどの男性ホルモンがアポクリン汗腺の活動を活発にするため、思春期の男子でニオイが強く出ることが多いです。

✨ 生活習慣や食生活も影響する

遺伝的にワキガ体質であっても、生活習慣によってニオイの強さは変わります。特に以下のような要素がワキガのニオイを悪化させやすいとされています。

動物性脂肪の多い食事(肉類・揚げ物など)はアポクリン汗腺の分泌物を増やしたり、ニオイ成分を強めたりすることがあります。また、アルコールの摂取は汗腺を刺激するとともに、体内で分解されたアルコールが汗と一緒に排出されることでニオイが強まります。ストレスや緊張も汗腺の活動を促進するため、ニオイが出やすい状況を作り出します。さらに、不規則な睡眠や運動不足、肥満なども影響するとされており、生活習慣全体を見直すことがワキガ対策の基本ともいえます。

Q. 耳垢でワキガ体質かどうか分かりますか?

耳垢の状態はワキガ体質の目安のひとつです。耳垢が湿っている(べたつく・黄色みを帯びている)場合、アポクリン汗腺の活動が活発な体質の可能性があります。これはABCC11遺伝子が耳垢の性状にも影響するためです。日本人の多くは乾性耳垢ですが、湿性耳垢の人は相対的にワキガ体質である可能性が高いとされています。

🏥 自分がワキガかどうかチェックする方法

「自分はワキガなのかどうか分からない」と悩む方も多くいます。自己判断の難しさのひとつは、自分のニオイには慣れてしまいやすいという点にあります。以下のチェック項目を参考に、自分の状態を確認してみましょう。

📌 セルフチェックの項目

まず、両親や兄弟など血縁者にワキガの人がいるかどうかを確認することが参考になります。遺伝的な関連が強いため、家族にワキガの人がいれば自分にも体質が受け継がれている可能性があります。

次に、耳垢の状態を確認してみましょう。耳垢が湿っている(べたつく、黄色みを帯びている)場合は、アポクリン汗腺の活動が活発な体質の可能性があります。これはABCC11遺伝子がアポクリン汗腺の分泌だけでなく、耳垢の性状にも影響するためです。日本人の多くは乾燥した耳垢(乾性耳垢)を持ちますが、湿性耳垢(軟耳垢)の人は相対的にワキガ体質である可能性が高いとされています。

また、白い服や薄い色の服を着たとき、わきの下が黄ばんだり茶色く変色したりする場合も、アポクリン汗腺の分泌が活発なサインのひとつです。アポクリン汗腺の分泌物には色素成分が含まれており、衣服に付着すると変色を起こすことがあります。

さらに、信頼できる家族や親しい友人などに率直に尋ねてみることも、客観的な判断に役立ちます。自分では気づきにくいニオイも、身近な人なら気づいていることがあります。

▶️ 医療機関での診断が確実

最も確実なのは、皮膚科やクリニックを受診して医師に診断してもらうことです。医師は視診や問診、場合によっては専用の検査機器を使ってニオイの強さを客観的に評価してくれます。「受診するのが恥ずかしい」と感じる方もいますが、ワキガは医学的な体質であり、専門家に相談することで適切なアドバイスや治療を受けることができます。

⚠️ ワキガと汗の量は関係ある?

「汗っかきだからワキガになった」「汗が多い人ほどワキガがひどい」と思っている方も多いかもしれませんが、実はこの認識は正確ではありません。

ワキガのニオイの元になるのはアポクリン汗腺の分泌物ですが、汗の量として感じる大部分はエクリン汗腺から出るものです。エクリン汗腺からの汗はサラッとしていてほぼ無臭です。つまり、汗をたくさんかく人が必ずワキガが強いわけではなく、アポクリン汗腺の活動が活発かどうかが重要なのです。

ただし、汗の量が多い状態(多汗症)とワキガが合わさると、皮膚上の湿気が増えて雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイが悪化しやすい状況になります。また、エクリン汗腺からの汗が多い環境では、皮膚常在菌が増殖しやすくなるため、アポクリン汗腺の分泌物がより多く分解され、ニオイが強まることもあります。

「多汗症」と「ワキガ」は別々の状態ですが、両方が重なる場合もあります。どちらか一方だけ、あるいは両方ともが気になる場合は、それぞれに適した対処法が異なるため、専門医への相談が有効です。

Q. ワキガのニオイが思春期に強くなる理由は?

思春期になると性ホルモンの分泌が活発になり、アポクリン汗腺が急速に発達するため、ワキガのニオイが強くなります。アポクリン汗腺は乳幼児期からありますが機能はほとんどなく、思春期以降に活性化します。小学校高学年から中学生にかけてニオイが気になり始めるケースが多く、自意識が高まる時期と重なるため精神的ストレスにもなりやすいです。

🔍 日常でできるワキガのセルフケア

ワキガが生まれつきの体質である以上、根本的な解決にはクリニックでの治療が有効ですが、日常生活でのケアによってニオイをかなり抑えることができます。基本的なセルフケアを丁寧に継続することが大切です。

🔹 毎日の清潔習慣を徹底する

ワキガのニオイは、アポクリン汗腺の分泌物が皮膚常在菌によって分解されることで生じます。そのため、皮膚を清潔に保ち、ニオイの発生を抑えることが基本です。毎日入浴し、わきの下を石けんでやさしくしっかり洗いましょう。ゴシゴシと強くこすると皮膚のバリア機能が損なわれ、雑菌が繁殖しやすくなることがあるため注意が必要です。

汗をかいたときは、こまめにタオルやシートで汗を拭き取ることも有効です。汗を放置すると、常在菌が増殖しやすい環境になります。特に夏場や運動後は意識してこまめなケアを心がけましょう。

📍 衣類の素材と洗濯に気を配る

ナイロンやポリエステルなどの化学繊維は通気性が低く、わきの下が蒸れやすくなります。綿や麻などの天然素材は吸湿性・通気性が良く、ニオイ対策に向いています。また、ワキガ体質の方は衣服にニオイが残りやすいため、洗濯時には消臭・抗菌効果のある洗剤を使うことや、しっかりとすすいでからしっかり乾燥させることが重要です。

💫 食生活の見直し

食事内容もワキガのニオイに影響します。動物性脂肪を多く含む食事(肉類・揚げ物・乳製品の過剰摂取など)は、アポクリン汗腺の分泌物の質や量に影響する可能性があります。野菜・果物・発酵食品などをバランスよく摂り、腸内環境を整えることも体臭改善に役立つとされています。アルコールやにんにく・ねぎ・香辛料なども体臭を一時的に強める要因となるため、気になる方は摂取量に注意しましょう。

🦠 ストレスを適切に管理する

ストレスや精神的な緊張は、自律神経を通じて汗腺の活動を活発にします。日常的にストレスが多い環境では、汗の量が増えてニオイが出やすくなります。適度な運動・十分な睡眠・趣味や気分転換など、自分に合ったストレス解消法を見つけることがニオイ対策にもつながります。

📝 市販のケアアイテムの選び方と限界

ドラッグストアやコンビニなどで手軽に購入できるデオドラント製品は、ワキガのセルフケアに活用できます。ただし、製品の種類や成分によって効果に違いがあるため、適切なものを選ぶことが大切です。

👴 デオドラント製品の種類と特徴

市販のデオドラント製品には、スティック・スプレー・ロールオン・シートタイプなどさまざまな形状があります。有効成分として注目すべきなのは以下のようなものです。

塩化アルミニウムは制汗成分として代表的なもので、汗腺の開口部を塞いで発汗を抑える効果があります。ワキガ体質の方には、制汗効果の高いアルミニウム系成分を含む製品が向いています。ただし、濃度が高い製品は肌に刺激が出ることがあるため、敏感肌の方は注意が必要です。

抗菌・殺菌成分(イソプロピルメチルフェノールなど)は、皮膚常在菌の繁殖を抑えることでニオイの発生を防ぐ働きをします。消臭成分(柿タンニン・緑茶エキスなど)はニオイ物質を化学的に分解・吸着してニオイを軽減します。

🔸 市販品の限界

市販のデオドラント製品はニオイを一時的に抑えたり、軽度のワキガには効果的だったりしますが、ワキガが中等度以上の場合、十分な効果を得られないことがあります。これは、市販品の有効成分の濃度には一般用医薬品としての制限があり、アポクリン汗腺そのものに根本的に働きかけることができないためです。

また、毎日製品を使い続けても、アポクリン汗腺の数や活動量が変わるわけではありません。そのため、市販品でのケアが追いつかないと感じる場合、あるいはニオイが生活に支障をきたすほど強い場合は、クリニックでの医療的な治療を検討することをおすすめします。

Q. ミラドライとはどのようなワキガ治療ですか?

ミラドライはマイクロ波を使って皮膚の下のアポクリン汗腺を熱で破壊する非侵襲的な治療法です。切開不要で傷跡が残らず、施術後は比較的早く日常生活に戻れます。破壊された汗腺は再生しないため効果が半永久的に持続し、1〜2回の施術で高い効果が得られることが多いです。施術は局所麻酔を使用するため痛みを抑えながら受けられます。

💡 クリニックで受けられるワキガ治療

ワキガは生まれつきの体質によるものですが、クリニックで適切な治療を受けることで、ニオイを根本から改善することができます。現在、ワキガ治療にはいくつかの方法があります。

💧 ミラドライ(マイクロ波治療)

ミラドライは、マイクロ波(電磁波)を使って皮膚の下にあるアポクリン汗腺やエクリン汗腺を熱によって破壊する治療法です。切開を伴わない非侵襲的な治療であり、施術後のダウンタイムが比較的少ないことが特徴です。皮膚表面から機器を当てるだけで施術が完了するため、傷跡が残らず、施術後も比較的早く日常生活に戻ることができます。

ミラドライはアポクリン汗腺を直接破壊するため、治療効果が長期間持続する点が大きなメリットです。施術後に汗腺が再生することはほとんどなく、効果が半永久的に続くとされています。1〜2回の施術で高い効果が得られることが多く、忙しい方にも受け入れやすい治療法です。施術中は局所麻酔を使用するため、痛みを抑えながら受けることができます。

✨ ボトックス注射

ボツリヌス毒素(ボトックス)をわきの下に注射することで、発汗を抑制する治療法です。ボトックスは神経から汗腺への信号を遮断する働きをするため、汗の量そのものを減らします。多汗症に対しては特に高い効果を発揮し、ワキガのニオイ改善にも有効です。

注射という比較的手軽な方法で受けられるため、施術後のダウンタイムはほとんどありません。ただし、効果は永続的ではなく、一般的に4〜6か月程度で効果が薄れてくるため、定期的な施術が必要です。根本的なアポクリン汗腺の除去ではないため、ワキガ体質そのものを変えるものではありませんが、継続的に受けることでニオイを長期的にコントロールすることができます。

📌 外科的手術(剪除法・吸引法)

外科的にアポクリン汗腺を除去する手術として、剪除法(せんじょほう)と吸引法があります。剪除法は、わきの下を切開してアポクリン汗腺を直接取り除く方法です。アポクリン汗腺を確実に除去できるため、効果が高く長期的に持続します。吸引法(ベイザーリポ法など)は、わきの下に細い管を挿入して吸引することでアポクリン汗腺を取り除く方法で、切開を最小限に抑えることができます。

手術は効果が高い一方、術後に傷跡が残る可能性や、術後数日〜数週間のダウンタイムが必要な点、合併症のリスクなども考慮する必要があります。手術的治療は担当医師との十分な相談のもと、自分の状態や希望に合った方法を選ぶことが大切です。

▶️ 塩化アルミニウム溶液(外用薬)の処方

市販品よりも高濃度の塩化アルミニウム溶液を医師が処方する方法もあります。アポクリン汗腺・エクリン汗腺の開口部を塞ぐことで発汗を抑え、ニオイを軽減します。軽度〜中等度のワキガや多汗症に有効で、外科的治療の前段階として活用されることもあります

✨ ワキガ治療はいつ受けるべき?

ワキガに悩む方の中には、「子どものうちから治療を受けてもいいのか」「何歳から治療できるのか」と疑問に思う方も多いです。

🔹 治療を始める適切なタイミング

ワキガのニオイが気になり始めるのは思春期以降であることがほとんどです。一般的に、クリニックでの積極的な治療を検討するタイミングとしては、日常生活に支障が出るほどニオイが強いと感じる場合や、セルフケアや市販品ではニオイが改善しない場合、ニオイのことが気になって精神的なストレスを感じている場合などが挙げられます。

年齢については、ミラドライなどの治療は一般的に思春期を迎えてアポクリン汗腺が成熟した後(多くは13〜14歳以降)に行われることが多いです。ただし、年齢制限は施術の種類やクリニックによって異なるため、未成年の場合は保護者とともにクリニックへ相談しに行くことが大切です。

📍 「受診するのが恥ずかしい」と思っている方へ

ワキガについて相談するのは恥ずかしいと感じる方も少なくありません。しかし、ワキガは生まれつきの体質によるものであり、本人の衛生管理が悪いせいではありません。医師や医療スタッフはワキガについての悩みを日常的に扱っており、相談者を否定的に見ることはありません。

ワキガのニオイは、自分だけでは気づきにくいことも多く、気づかぬうちに周囲へ影響を及ぼしていることもあります。「もしかして」と感じた段階で早めにクリニックへ相談することで、適切な診断と対策を早期に受けられます。ニオイの悩みを一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが解決の近道です。

💫 クリニック選びのポイント

ワキガ治療を受けるクリニックを選ぶ際は、いくつかの点を確認しておくと安心です。まず、ワキガ・多汗症治療の実績が豊富であるかどうかを確認しましょう。次に、複数の治療法を提案してくれるかどうか、カウンセリングで丁寧に説明してくれるかどうかも重要なポイントです。治療方針や費用・リスクについて事前に十分な説明を受け、納得してから治療を選択することが大切です。初回はカウンセリングのみで終わる場合も多く、その場で治療を強要されることのないクリニックを選ぶと安心できます。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、ワキガのニオイを「生まれつきだから仕方ない」と長年一人で抱え込まれてきた患者様が多くいらっしゃいます。確かにアポクリン汗腺の特性やABCC11遺伝子の影響は遺伝的な素因として無視できませんが、適切なケアや治療によってニオイを大幅に改善できるケースがほとんどです。最近の傾向として、思春期のお子様を持つ保護者の方からのご相談も増えており、早い段階で専門医に相談していただくことで、精神的なご負担を軽減しながら最適な治療プランをご提案できますので、どうかお一人で悩まずにお気軽にご来院ください。」

📌 よくある質問

ワキガは遺伝しますか?親がワキガだと子どももなりますか?

ワキガは遺伝的な体質が大きく影響します。両親ともにワキガの場合、子どもへの遺伝率は75〜80%以上とされており、片親のみの場合でも50〜60%程度です。ただし、遺伝的素因があっても必ずしも強いニオイが出るわけではなく、生活習慣や食事、ホルモンバランスなどの環境的要因によってもニオイの強さは変化します。

自分がワキガかどうか、どうやって確認できますか?

いくつかのセルフチェック方法があります。耳垢が湿っている(べたつく・黄色みがある)場合はアポクリン汗腺が活発な体質の可能性があります。また、白い服のわきの下が黄ばみやすい場合も目安のひとつです。ただし、最も確実な方法は皮膚科やクリニックで医師に診断してもらうことです。アイシークリニックでもお気軽にご相談いただけます。

汗の量が多いとワキガもひどくなりますか?

汗の量の多さとワキガの強さは必ずしも比例しません。ワキガのニオイはアポクリン汗腺の分泌物が原因であり、一般的な汗の大部分はほぼ無臭のエクリン汗腺から分泌されます。ただし、多汗症とワキガが重なると、皮膚上の湿気が増えて雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイが悪化しやすくなる場合があります。

ワキガは市販のデオドラントでは改善できませんか?

軽度のワキガや一時的なニオイ抑制には市販のデオドラント製品も有効です。ただし、市販品は有効成分の濃度に制限があり、アポクリン汗腺そのものに根本的に働きかけることはできません。中等度以上のワキガでセルフケアが追いつかない場合は、ミラドライやボトックス注射などクリニックでの医療的な治療を検討することをおすすめします。

ワキガ治療は何歳から受けられますか?

ワキガ治療は、アポクリン汗腺が成熟する思春期以降(多くは13〜14歳以降)に行われることが一般的です。ただし、治療の種類やクリニックによって対応年齢は異なります。未成年の場合は保護者の方とともにカウンセリングにお越しいただくことが大切です。アイシークリニックでは、思春期のお子様をお持ちの保護者の方からのご相談も承っています。

🎯 まとめ

ワキガは生まれつきの体質、特に遺伝的に受け継いだアポクリン汗腺の数や活動性が大きく影響します。ABCC11遺伝子など遺伝的な要素が関与しており、両親ともにワキガの場合は子どもへの遺伝率が高い傾向があります。しかし、遺伝的な体質はあくまでも「素因」であり、ニオイの強さは生活習慣・食事・ホルモンバランスなどの環境的な要因によっても大きく変化します。

日常的なセルフケアとして、毎日の清潔習慣・食生活の改善・ストレス管理・適切なデオドラント製品の使用などを継続することで、ニオイをある程度コントロールすることは可能です。それでも改善が難しい場合や、ニオイが生活に支障をきたすほど強い場合には、クリニックでの医療的な治療が根本的な解決につながります。ミラドライ・ボトックス注射・外科的手術など、それぞれの状態や希望に合った治療法が存在します

「生まれつきだから仕方ない」と諦める必要はありません。ワキガは適切なケアと治療によってニオイを大幅に改善できる状態です。一人で悩まず、まずは専門医に相談することから始めてみましょう。アイシークリニック東京院では、ワキガに関するご相談をお気軽にお受けしています。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – ワキガ(腋臭症)の診断基準、アポクリン汗腺の仕組み、皮膚疾患としての治療指針に関する情報
  • 日本美容外科学会 – ミラドライ・剪除法・吸引法などワキガの美容外科的治療法の適応・術式・リスクに関する情報
  • PubMed – ABCC11遺伝子とワキガ体質・耳垢性状との関連、アポクリン汗腺分泌物の臭気成分(3-メチル-2-ヘキセン酸等)に関する研究論文

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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