WEB予約
料金表
アクセス

扁平疣贅に市販薬は効く?治療法と皮膚科受診のタイミングを解説

顔や手の甲に、気づいたら小さなぶつぶつができていた、という経験はないでしょうか?🪞 鏡を見るたびに気になるのに、なかなか消えない──

💬 「これって何?市販薬で治せるの?」
そう思ってこのページにたどり着いたあなたへ。

結論からお伝えします。市販薬だけでは、ほぼ治りません。

顔や手のぶつぶつが消えない原因は、「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」というウイルス性の皮膚疾患かもしれません。通常のいぼとは性質が異なるため、市販薬では対処しきれないケースがほとんどです。

📌 この記事を読むとわかること:
✅ 扁平疣贅の正体と原因
✅ 市販薬が効かない理由
✅ 皮膚科で受けられる治療法
✅ 受診すべきタイミング

放置すると顔中に広がるリスクがあります。早めに正しい知識を身につけて、適切な対処をしましょう。


目次

  1. 扁平疣贅とはどんな病気か
  2. 扁平疣贅の原因と感染経路
  3. 扁平疣贅の症状と見分け方
  4. 扁平疣贅に市販薬は効くのか
  5. 市販薬を使う際の注意点
  6. 皮膚科での治療法
  7. 扁平疣贅が自然治癒する可能性はあるか
  8. 皮膚科を受診すべきタイミング
  9. 日常生活での予防と注意点
  10. まとめ

この記事のポイント

扁平疣贅はHPVが原因の良性皮膚疾患で、市販薬の効果は限定的。サリチル酸製剤は顔への使用で炎症リスクがあり、根治には液体窒素療法などの皮膚科専門治療が必要。気になる症状は早期受診が重要

💡 扁平疣贅とはどんな病気か

扁平疣贅は、皮膚にできる良性の腫瘤(しこり)の一種で、一般的に「いぼ」と総称されるものの中のひとつです。ただし、通常のいぼ(尋常性疣贅)よりもずっと平坦で小さいという特徴があります。直径は1〜5mm程度、高さは1mm前後と非常に薄く、皮膚の表面からわずかに盛り上がった形をしています。色は正常な皮膚色か、やや褐色・淡いピンク色を呈することが多く、複数個が集まって出現することがほとんどです。

この疾患が特に問題になるのは、顔、額、頬、口の周囲、手の甲、前腕など、外見に関わる目立つ部位に好発することです。気づいたときには数十個以上に増えているケースも珍しくなく、美容的・心理的な悩みとなる患者さんが多くいます。

また、扁平疣贅は子どもや若い女性に比較的多く見られますが、免疫力が低下している方や、アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が弱まっている方では、より広がりやすい傾向があります。見た目は地味ながら、長期間にわたって悩まされる可能性がある疾患です。

Q. 扁平疣贅の原因と感染経路を教えてください

扁平疣贅はヒトパピローマウイルス(HPV)の3型・10型への感染が原因です。ウイルスは皮膚の小さな傷や毛穴から侵入し、感染から発症まで数週間〜数ヶ月の潜伏期間があります。タオルの共用や、既存のいぼを触ることによる自己感染(自己接種)も感染拡大の要因となります。

📌 扁平疣贅の原因と感染経路

扁平疣贅の原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papillomavirus)への感染です。HPVには100種類以上の型が存在しており、扁平疣贅の場合は主にHPV3型、HPV10型が関与していることが多いとされています。これらは性感染症に関係するHPVとは異なる型であり、扁平疣贅はそのほとんどが皮膚の接触によって生じます。

感染経路としては、主に皮膚への直接接触が挙げられます。ウイルスは皮膚のごく小さな傷や毛穴などから侵入し、表皮の細胞に感染して増殖します。感染してからいぼが出現するまでには数週間から数ヶ月の潜伏期間があるため、「いつどこで感染したか」が特定しにくいのが実情です。

感染を広げる要因としては、以下のようなことが挙げられます。

まず、皮膚に傷がある状態での接触です。カミソリ負けや乾燥によるひび割れ、虫刺されなどで皮膚のバリアが損なわれているとき、ウイルスが侵入しやすくなります。次に、自己接種と呼ばれる自己感染があります。既にできているいぼを触ったり、引っかいたりすることで、ウイルスが手を介して別の部位に広がることがあります。特に顔のいぼを触る癖がある方は注意が必要です。また、タオルや洗顔道具の共用も感染リスクを高める可能性があります。

免疫力との関係も重要です。健康な皮膚と免疫機能を持つ方でも感染することはありますが、免疫力が低下している場合には感染しやすく、また一度感染すると治りにくいことが知られています。ストレスや睡眠不足、栄養不足なども免疫機能に影響を与えるため、日常の生活習慣が発症リスクに関係しています。

✨ 扁平疣贅の症状と見分け方

扁平疣贅の典型的な特徴を整理すると、以下のとおりです。まず形状は、表面がなめらかで平坦、またはわずかに盛り上がっています。大きさは直径1〜5mm程度の小さな丘疹(きゅうしん)で、境界は比較的明瞭です。色は皮膚色、淡いピンク、薄い褐色などさまざまであり、多くの場合、複数個が集まって出現します。好発部位は顔(特に額や頬)、手の甲、前腕などで、かゆみや痛みはほとんどありません。

扁平疣贅と間違えやすい皮膚疾患はいくつかあります。まず、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)です。こちらも同じHPVが原因ですが、表面がより硬くゴツゴツしており、指の関節や足の裏などにできやすいという違いがあります。次に、汗管腫(かんかんしゅ)があります。まぶたの下付近に集まって出現する小さなぶつぶつで、肌色から白っぽい色をしており、ウイルス性ではありません。また、稗粒腫(はいりゅうしゅ、ミリア)も混同されることがあります。白色の小さな嚢胞(のうほう)で、顔にできることが多く、扁平疣贅とは原因が異なります。さらに、脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)は加齢に伴う良性腫瘤で、中高年に多く、表面がざらついた茶色いシミ状のもので、扁平疣贅とは見た目がやや異なります。

見た目だけで自己判断するのは難しく、間違った判断のもと市販薬などを使用しても効果がないだけでなく、かえって皮膚を傷める恐れがあります。確実な診断のためには皮膚科を受診することが大切です。

Q. 扁平疣贅に市販のいぼ薬は効きますか?

扁平疣贅に対する市販薬の効果は非常に限定的です。代表的なサリチル酸製剤は通常のいぼには有効ですが、扁平疣贅は角質の肥厚が少なく作用が発揮されにくい上、顔などデリケートな部位に使用すると炎症や色素沈着を招くリスクがあります。根治には皮膚科での専門治療が必要です。

🔍 扁平疣贅に市販薬は効くのか

扁平疣贅への対処を自己判断で市販薬から試みる方は少なくありません。ここでは、市販薬の種類ごとに扁平疣贅への有効性を解説します。

✅ サリチル酸製剤(いぼ治療薬)

市販のいぼ治療薬として最も広く知られているのが、サリチル酸を有効成分とした外用薬です。サリチル酸は角質溶解作用を持ち、いぼの硬くなった組織を軟化させて除去することを目的としています。代表的な市販品としては「スピール膏」などが挙げられます。

しかしながら、サリチル酸製剤は尋常性疣贅(一般的な硬いいぼ)に対して一定の効果が期待できる一方で、扁平疣贅に対する効果は限定的です。その理由は、扁平疣贅は尋常性疣贅と比べて角質層の肥厚が少なく、サリチル酸の角質溶解作用が十分に発揮される場面が少ないためです。また、扁平疣贅は顔などの繊細な皮膚にできることが多く、サリチル酸製剤を使用すると正常な皮膚にまで刺激が及び、炎症や色素沈着を引き起こすリスクがあります。

📝 ヨクイニン(ハトムギエキス)

ヨクイニンはハトムギの種皮を除いた種子を原料とした生薬で、いぼへの効果が期待されて古くから使用されてきました。漢方医学の観点から、免疫力を高めてウイルスを排除するのを助けると考えられており、扁平疣贅に対しても一部の医療機関では補助的に用いることがあります。市販薬としても錠剤や顆粒の形で販売されています。

ただし、ヨクイニンの効果については科学的なエビデンスが十分に確立されているとは言えず、効果が出るまでに数ヶ月単位の服用が必要な場合があります。また、誰にでも同じように効果が現れるわけではなく、個人差が大きいことも特徴です。補助的な選択肢として考えることはできますが、これだけで扁平疣贅を確実に治すことは難しいのが実情です。

🔸 抗ウイルス作用をうたった外用薬・美容液

ドラッグストアやインターネット通販では、いぼや扁平疣贅に効くとうたった外用薬や美容液、サプリメントが多数販売されています。しかし、これらの中には医薬品としての承認を受けていないものや、有効成分の効果が科学的に証明されていないものが多数含まれています。期待した効果が得られないまま症状が悪化したり、肌荒れを起こすことも考えられます。

特に注意が必要なのは、「いぼに効く」とうたいながらも、扁平疣贅には適応外のものが含まれているケースです。市販薬を試す場合でも、購入前に薬剤師に相談することを推奨します。

⚡ 市販薬の限界について

結論として、扁平疣贅に対する市販薬の効果は非常に限定的です。ウイルスそのものを直接排除する作用を持つ市販薬は存在せず、根治を目指すには皮膚科での専門的な治療が必要です。市販薬を長期間使用しても改善が見られない場合、あるいは使用によって皮膚トラブルが起きた場合には、早めに皮膚科を受診することを強くおすすめします。

💪 市販薬を使う際の注意点

市販薬を使用する際には、いくつかの重要な注意点があります。まず、自己診断に頼らないことが大切です。前述のとおり、扁平疣贅は他の皮膚疾患と見た目が似ており、素人判断では正確な診断が難しいです。間違った疾患に対して市販薬を使用することで、かえって症状が悪化する可能性があります。

次に、顔への使用には特に慎重になる必要があります。顔は皮膚が薄くデリケートなため、サリチル酸製剤などの刺激が強い市販薬を使用すると、赤み、炎症、色素沈着などが生じるリスクがあります。製品のパッケージに「顔への使用は避けてください」と記載されている場合は必ず守ってください。

また、使用期間の目安を守ることも重要です。市販薬を使用しても数週間から1ヶ月程度で改善が見られない場合には、それ以上続けることをせず、皮膚科に相談することが望ましいです。長期間の不適切な使用は皮膚へのダメージを蓄積させる可能性があります。

さらに、いぼをつぶしたり引っかいたりすることは絶対に避けてください。扁平疣贅を無理に刺激することで、ウイルスが周辺の皮膚に広がり、いぼの数が増加する「自己接種」を引き起こすことがあります。これは特にカミソリや爪などによる刺激で起こりやすく、「ケブネル現象」と呼ばれます。

Q. 皮膚科では扁平疣贅にどんな治療をしますか?

皮膚科での扁平疣贅の主な治療法は、液体窒素(約マイナス196度)で組織を凍結壊死させる冷凍凝固療法です。ヨクイニン内服薬やビタミンA誘導体の処方外用薬を併用する場合もあります。難治例には炭酸ガスレーザーや電気焼灼法、免疫調整療法が選択されることもあります。

予約バナー

🎯 皮膚科での治療法

扁平疣贅は市販薬では対処が難しいため、皮膚科での専門的な治療が基本となります。主な治療法を以下に紹介します。

🌟 液体窒素による冷凍凝固療法

皮膚科で最もよく行われる疣贅の治療法が、液体窒素を用いた冷凍凝固療法です。液体窒素(約マイナス196度)を綿棒や専用の器具を使っていぼに直接当て、組織を凍らせて壊死させます。治療後は患部が赤く腫れ、数日後に水ぶくれや黒いかさぶたを形成し、やがて脱落します。

この治療は1〜2週間おきに繰り返し行うことが一般的で、完治までには数回から数十回かかることもあります。治療中は多少のチクチクした痛みや灼熱感を伴いますが、局所麻酔は通常不要です。ただし、顔の扁平疣贅への液体窒素療法は、施術の強さや回数によって炎症後色素沈着(シミ)を引き起こすリスクがあるため、注意深い治療が求められます。

💬 ヨクイニン内服療法

先述の市販薬の項でも触れましたが、ヨクイニンは医療機関でも扁平疣贅の治療薬として処方されます。漢方薬として皮膚の免疫機能を助ける働きが期待され、液体窒素療法と組み合わせて使用されることもあります。副作用は比較的少なく、長期間継続しやすいのが特徴です。効果が現れるまでには数ヶ月かかることがあります。

✅ 外用薬(処方薬)による治療

医療機関では、ビタミンA誘導体(レチノイン酸)を含む外用薬やサリチル酸の処方製剤が使用されることがあります。これらは市販薬と異なり、濃度や剤型が調整されているため、専門家の指導のもとで使用することが前提です。顔への扁平疣贅に対してはビタミンA外用薬が選択されることがあり、皮膚の代謝を促してウイルスに感染した細胞の脱落を助ける効果が期待されます。

📝 レーザー治療・電気焼灼法

液体窒素療法や外用薬での治療に反応しない難治性の扁平疣贅に対しては、炭酸ガス(CO2)レーザーや電気焼灼による除去が選択されることがあります。これらは皮膚の表面を削って直接疣贅組織を除去する方法で、即効性がある一方、施術後に一時的な傷跡ができたり、色素沈着のリスクを伴う場合があります。

美容皮膚科やレーザー専門のクリニックでは、こうした機器を用いた治療が提供されていることも多く、見た目の改善を重視する方にとって選択肢となり得ます。

🔸 免疫調整療法

難治例や広範囲に広がった扁平疣贅では、免疫の賦活化を目的とした治療が検討されることがあります。例えばDPCP(ジフェニルシクロプロペノン)という薬剤を用いた接触免疫療法などがあり、専門的な皮膚科医のもとで実施されます。一般的な皮膚科では行われていないこともあるため、難治例の場合は専門機関への相談が適切です。

💡 扁平疣贅が自然治癒する可能性はあるか

扁平疣贅は、免疫機能によって自然に消失することがある疾患として知られています。特に子どもの場合は、数ヶ月から数年の経過で自然治癒するケースが報告されています。免疫がウイルスを排除することによってこうした自然消退が起こると考えられています。

自然消退のサインとして、いぼが赤みを帯びてわずかに炎症を示す時期があることが知られています。これはいぼに対して免疫反応が起こっているサインであり、その後いぼが消えることがあります。「治る前に一度悪化したように見える」という経過はよく経験されることです。

ただし、自然治癒を期待して長期間放置することにはリスクもあります。その間にいぼの数が増加して広範囲に広がること、他の人への接触感染を起こす可能性があること、免疫が低下している方では自然治癒が見込めないことなどが挙げられます。また、見た目の問題から精神的なストレスが続くことも見逃せません。

自然治癒を待つか積極的に治療するかは、患者さんの年齢、発症部位、いぼの数、生活への影響などを踏まえて医師と相談しながら決める必要があります。

Q. 扁平疣贅はどのタイミングで皮膚科を受診すべきですか?

扁平疣贅は早期受診が重要です。症状に気づいた時点での受診が理想的ですが、市販薬を1〜2ヶ月使用しても改善がない場合、いぼが急激に増えている場合、顔など目立つ部位で精神的苦痛がある場合も受診の目安となります。市販薬で炎症や色素沈着が生じた場合は使用を直ちに中止し、皮膚科を受診してください。

📌 皮膚科を受診すべきタイミング

扁平疣贅の疑いがあるとき、あるいはすでに扁平疣贅と診断されている方が皮膚科を受診すべきタイミングについて解説します。

まず、症状が気になり始めた時点でできるだけ早めに受診することが理想的です。扁平疣贅は早期であるほど数が少なく、治療も比較的行いやすいとされています。いぼの数が少ないうちに適切な治療を受けることで、広がりを防ぐことができます。

市販薬を1〜2ヶ月使用しても改善が見られない場合も受診のタイミングです。先述のとおり市販薬では根治が難しいため、効果が出ない場合は時間をかけすぎずに皮膚科を受診することをおすすめします。

いぼの数が急激に増えている場合も受診が必要です。免疫力の低下や自己接種などによっていぼが急増していることが考えられます。また、扁平疣贅かどうか診断が確定していない場合も、必ず受診してください。自己判断での治療は症状の悪化につながる可能性があります。

顔や手の甲など、外見上目立つ部位にできていて精神的な苦痛を感じている場合も受診の十分な理由になります。外見に関わる悩みは生活の質に直結するため、積極的に皮膚科に相談しましょう。

さらに、市販薬の使用によって皮膚に炎症や色素沈着が生じた場合は、すぐに使用を中止して皮膚科を受診してください。特に顔への不適切な薬剤使用によるシミや赤みは、放置すると改善に時間を要することがあります。

✨ 日常生活での予防と注意点

扁平疣贅の感染予防や拡大防止のために、日常生活で気をつけられることがいくつかあります。

⚡ 皮膚を清潔に保つ

皮膚の清潔を保つことは、ウイルスの侵入を防ぐ基本です。洗顔や手洗いをこまめに行い、皮膚を常に清潔な状態に保つことが大切です。ただし、過剰な洗浄は皮膚のバリア機能を低下させるため、肌に合った洗顔料や石けんを使い、適度な保湿も合わせて行うことが重要です。

🌟 タオルや洗顔道具を共有しない

HPVは皮膚の接触で感染する可能性があるため、タオル、洗顔ブラシ、ひげ剃りなどの個人用アイテムを他人と共有することは避けましょう。家族の中にいぼができている方がいる場合には特に注意が必要です。

💬 いぼを触ったり引っかいたりしない

無意識にいぼを触ったり引っかいたりすることで、ウイルスが手を介して顔の別の部位や体の他の場所に広がることがあります(ケブネル現象)。カミソリで剃毛する際にいぼの部分を傷つけることも同様のリスクをもたらします。電動シェーバーの使用や、いぼ周辺での剃毛を避けるなどの工夫が有効です。

✅ 免疫力を保つ生活習慣

扁平疣贅はウイルスが原因であるため、免疫力を高く保つことが感染予防や自然治癒の促進につながると考えられています。バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理は免疫機能の維持に役立ちます。特にビタミンCやビタミンA、亜鉛などは皮膚の健康と免疫機能に関係する栄養素として知られています。

📝 保湿による皮膚バリア機能の維持

乾燥した皮膚は微細なひび割れができやすく、ウイルスが侵入しやすい状態になります。日常的な保湿ケアを行い、皮膚のバリア機能を維持することが感染予防の観点から重要です。特に秋冬の乾燥する季節は注意が必要です。アトピー性皮膚炎など皮膚のバリア機能が低下しやすい疾患を持っている方は、皮膚科医と相談しながらスキンケアを継続することが大切です。

🔸 早期発見・早期治療

扁平疣贅は放置すると数が増えることが多いため、気づいた段階で早めに皮膚科に相談することが最善の予防策のひとつです。特に顔など目立つ場所に出現した場合は、早期に適切な治療を受けることで数が少ない段階で対処できる可能性が高まります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、顔や手の甲の平らな小さないぼを「何かのニキビかもしれない」と思い、市販薬を試し続けてからご来院される患者さんが少なくありません。扁平疣贅は見た目が地味なため放置されやすいのですが、触ったり市販のいぼ薬を顔に使用したりすることで、かえって数が増えたり皮膚トラブルにつながるケースもありますので、気になる症状があれば早めに受診していただくことをおすすめします。適切な診断と治療を受けることで改善が期待できる疾患ですので、一人で悩まずどうぞお気軽にご相談ください。」

🔍 よくある質問

扁平疣贅とは何ですか?普通のいぼと違うのですか?

扁平疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で生じる良性の皮膚疾患です。通常のいぼ(尋常性疣贅)と比べて表面が平坦でなめらかなのが特徴で、直径1〜5mm程度の非常に薄い形状をしています。顔や手の甲など目立つ部位に複数個まとめて出現することが多く、角質の肥厚が少ない点でも通常のいぼとは異なります。

市販のいぼ薬(スピール膏など)は扁平疣贅に効きますか?

扁平疣贅への市販薬の効果は非常に限定的です。サリチル酸製剤は通常のいぼには一定の効果が期待できますが、扁平疣贅は角質の肥厚が少ないため効果が発揮されにくい上、顔などデリケートな部位に使用すると炎症や色素沈着を引き起こすリスクがあります。根治を目指すには皮膚科での専門的な治療が必要です。

扁平疣贅は触らないほうがいいですか?

扁平疣贅はできるだけ触らないようにすることが重要です。いぼを引っかいたり触れたりすると、手を介してウイルスが周辺の皮膚に広がり、いぼの数が増加する「ケブネル現象(自己接種)」が起こる可能性があります。カミソリで誤って傷つけることも同様のリスクがあるため、剃毛の際にも注意が必要です。

扁平疣贅は自然に治ることはありますか?

特に子どもの場合、免疫がウイルスを排除することで数ヶ月〜数年かけて自然治癒するケースが報告されています。ただし、放置している間にいぼの数が増えたり、他者への感染リスクが生じる可能性もあります。自然治癒を待つかどうかは、年齢・発症部位・いぼの数などを踏まえ、医師と相談して判断することが大切です。

皮膚科ではどのような治療が受けられますか?

皮膚科での主な治療法として、液体窒素を用いた冷凍凝固療法、ヨクイニン(ハトムギ由来の生薬)の内服、ビタミンA誘導体などの処方外用薬があります。難治例では炭酸ガスレーザーや電気焼灼法、免疫調整療法が選択されることもあります。症状や部位に応じて適切な治療法を医師が判断するため、まずは皮膚科への受診をおすすめします。

💪 まとめ

扁平疣贅はHPVによって引き起こされる良性の皮膚疾患で、顔や手の甲など目立つ部位に平らな小さないぼとして出現します。市販のいぼ治療薬(サリチル酸製剤やヨクイニン)は扁平疣贅に対してはその効果が限定的であり、根治を目指すには不十分なことがほとんどです。特に顔への市販薬の使用は皮膚トラブルのリスクがあるため、慎重な判断が必要です。

扁平疣贅の治療は、液体窒素による冷凍凝固療法やヨクイニン内服、処方外用薬、レーザー治療など、皮膚科での専門的な対応が中心となります。自己判断で市販薬を長期間使い続けることはおすすめできません。気になる症状があれば早めに皮膚科を受診し、正確な診断と適切な治療を受けることが、最も確実な対処法です。

日常生活での予防としては、皮膚の清潔と保湿を心がけ、いぼを触らないようにすること、免疫力を保つ生活習慣を維持することが重要です。扁平疣贅は適切な治療と生活管理によって改善が見込める疾患です。一人で悩まず、専門家への相談を積極的に検討してみてください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 扁平疣贅を含む疣贅(いぼ)の診断基準・治療ガイドラインおよびHPV感染による皮膚疾患の分類・治療法に関する情報
  • 国立感染症研究所 – 扁平疣贅の原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の型別特性・感染経路・疫学情報(HPV3型・10型の特徴を含む)
  • PubMed – 扁平疣贅(Verruca plana)に対する液体窒素療法・ヨクイニン・レチノイン酸外用薬などの治療効果に関する臨床研究・エビデンス情報

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
PAGE TOP
電話予約
0120-140-144
1分で入力完了
簡単Web予約
LINE
開設者:医療法人社団鉄結会