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「自分の汗のにおいが気になる」「周囲に気を使わせていないか心配」——そんな悩みを抱えている男性は少なくありません。特に夏場や運動後はもちろん、オフィスでの仕事中でも気になってしまう汗臭さは、日常生活のさまざまなシーンで自信をなくさせる原因になります。汗そのものは本来ほとんど無臭ですが、皮膚の常在菌や皮脂との相互作用によってにおいが生まれます。だからこそ、正しい知識をもってケアに取り組むことが大切です。本記事では、男性が汗臭くなりやすい理由から、日常でできるセルフケアの方法、さらには医療機関での治療選択肢まで、幅広くわかりやすくご紹介します。


目次

  1. 汗臭さとは?においが発生するメカニズム
  2. 男性が汗臭くなりやすい理由
  3. 汗臭さに関わる汗腺の種類
  4. 体のどの部位が特ににおいやすいか
  5. 汗臭さを悪化させるNG習慣
  6. 日常でできる汗臭い対策(セルフケア編)
  7. 食事・生活習慣から見直す体臭改善
  8. 市販アイテムを賢く活用する方法
  9. 医療機関での汗・体臭治療
  10. まとめ

この記事のポイント

男性の汗臭さは「汗+常在菌+皮脂」の相互作用が原因。日常の清潔ケアや食生活改善で対処でき、改善しない場合はアイシークリニックでボトックス注射やミラドライなど医療的治療も選択可能。

🎯 汗臭さとは?においが発生するメカニズム

まず押さえておきたいのは、汗そのものはほぼ無臭であるという事実です。汗の約99%は水分で、残りの1%ほどにミネラルや乳酸、アンモニアなどが含まれています。汗をかいた直後はほとんどにおわないのに、しばらく経つとにおいが強くなってくる——そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

においが発生する主な原因は、皮膚の表面に存在する常在菌の働きです。皮膚には数百種類もの細菌が共生しており、汗や皮脂、角質などを栄養源にして繁殖します。このとき菌が有機酸や硫黄化合物などの揮発性成分を生み出し、これが独特のにおいとなって鼻に届きます。つまり、汗臭さの正体は「汗+皮膚常在菌+皮脂などの有機物」が組み合わさって生まれる分解産物のにおいといえます。

汗が蒸発せずに皮膚表面に長時間留まると、菌が繁殖しやすい環境が整います。そのため、通気性の悪い衣類の着用や、運動後にそのまま放置するような状況では、においが特に強くなりやすいのです。汗臭さを根本から対策するためには、「汗の量を減らす」「菌を増やさない」「清潔に保つ」という三つの視点からアプローチすることが効果的です。

Q. 汗がにおう仕組みを教えてください

汗の約99%は水分でできており、かいた直後はほぼ無臭です。においの原因は、皮膚の常在菌が汗・皮脂・角質を栄養源として分解する際に、有機酸や硫黄化合物などの揮発性成分を生成するためです。つまり「汗+常在菌+皮脂」の相互作用がにおいの正体です。

📋 男性が汗臭くなりやすい理由

男性は女性と比べて汗臭くなりやすい傾向があります。その背景にはいくつかの生物学的・生活習慣的な要因があります。

まず挙げられるのは、男性ホルモン(テストステロン)の影響です。テストステロンは汗腺の活動を活発にするほか、皮脂の分泌量を増加させる作用があります。皮脂は常在菌の格好のエサとなるため、男性は女性に比べてにおいが生まれやすい環境が皮膚上に整いやすいのです。思春期以降に汗臭さが気になり始めることが多いのも、ホルモンバランスの変化と深く関係しています。

次に、汗腺の数と汗の量の問題があります。男性は一般的に筋肉量が多く、体温が上がりやすい構造をしています。体温調節のためにより多くの汗をかく傾向があり、その分だけ菌が繁殖する機会も増えます。また、汗腺の機能が活発な場合、発汗量が多くなり、においが強くなりやすいです。

生活習慣の観点からも、男性特有の傾向があります。飲酒習慣や高脂肪・高タンパクな食事が多い場合、アルコールや脂質の代謝産物が汗とともに排出され、においを強くすることがあります。また、ストレスを感じやすい環境にある場合にも、精神性発汗(緊張時などに生じる汗)が増加し、においが強まる傾向があります。

さらに、スキンケアや体のケアに対する意識が女性より低い男性が多いという社会的な背景も見逃せません。洗い方が不十分だったり、ボディケアにあまり時間をかけなかったりすることで、においが蓄積しやすくなります。

💊 汗臭さに関わる汗腺の種類

においを理解するうえで、汗腺の種類を知ることは非常に重要です。人間の汗腺には大きく二種類あり、それぞれが異なる役割とにおいへの関与を持っています。

一つ目は「エクリン腺」です。全身におよそ200〜500万個分布しており、体温調節を主な目的としています。エクリン腺から出る汗はほぼ水分と電解質(ナトリウムや塩素など)で構成されており、本来はにおいが非常に少ないものです。ただし、この汗が皮膚表面に長時間残ると、常在菌に分解されてにおいが発生します。「汗くさい」と感じるにおいの多くはこのエクリン汗が関与しています。

二つ目は「アポクリン腺」です。腋(わき)の下、耳の中、陰部周辺など特定の部位に集中して存在します。アポクリン腺から分泌される汗にはタンパク質、脂質、糖質などの有機物が多く含まれており、これが常在菌によって分解されると特有のにおいが生まれます。このアポクリン腺の分泌が過剰であったり、特に強いにおいを生じやすい場合を「腋臭症(えきしゅうしょう)」、いわゆるわきがと呼びます。わきがは遺伝的な要素が強く、アポクリン腺の数が多かったり、分泌物の組成によってにおいが強まったりします。

汗臭さとわきがは混同されることがありますが、厳密には異なります。一般的な「汗臭さ」はエクリン腺由来のにおい、わきがはアポクリン腺由来のにおいが中心です。ただし実際には両方が複合している場合も多く、自己判断が難しいケースもあります。気になる場合は医療機関でしっかりと診断を受けることをおすすめします。

Q. 男性が汗臭くなりやすい理由は何ですか

男性は男性ホルモン(テストステロン)の影響で皮脂分泌量が多く、常在菌のエサが豊富なため、においが生まれやすい皮膚環境になっています。また筋肉量が多く体温が上がりやすいため発汗量も多い傾向があります。さらにスキンケア意識が低いと汗や皮脂が蓄積し、においが悪化しやすくなります。

🏥 体のどの部位が特ににおいやすいか

においが生じやすい部位を把握しておくことで、重点的にケアすることができます。男性において特ににおいが気になりやすい部位をまとめて見ていきましょう。

腋(わきの下)は最もにおいが生じやすい部位の一つです。アポクリン腺が集中しているうえに、腕との摩擦で通気性が悪くなりやすく、菌が繁殖しやすい環境です。体毛が多い場合は、毛に汗や皮脂が絡まってにおいが蓄積しやすいという特徴もあります。

頭皮もにおいの発生源になりやすい部位です。頭皮には皮脂腺が多く集まっており、汗と皮脂が混じり合って独特のにおいを生じやすい環境にあります。洗髪の回数が少なかったり、シャンプーが不十分だったりすると、頭皮のにおいが気になりやすくなります。

足もにおいが生じやすい部位として知られています。足の裏にはエクリン腺が密集しており、靴や靴下に包まれることで蒸れやすく、菌が繁殖しやすい状況が生まれます。足のにおいの原因は主にイソ吉草酸という有機酸で、常在菌が皮膚の角質を分解する際に生成されます。

背中や胸も、汗をかきやすい部位でありながらケアが行き届きにくい場所です。特に背中は自分でケアしにくく、汗が残りやすいため、においが蓄積しやすいといえます。衣類との接触で汗が閉じ込められやすい点も影響します。

デリケートゾーンも、通気性が悪く蒸れやすい部位であるため、においが発生しやすい箇所です。しっかりとした清潔ケアが欠かせません。

⚠️ 汗臭さを悪化させるNG習慣

汗臭さを抑えたいと思っていても、知らず知らずのうちに悪化させる習慣を続けている場合があります。代表的なNG習慣を確認しておきましょう。

まず、入浴時に石けんやボディソープを使わず、シャワーのお湯だけで流すという習慣は避けるべきです。お湯だけでは皮脂や古い角質を十分に取り除けないため、常在菌の栄養となる成分が皮膚上に残りやすくなります。ただし、洗いすぎも禁物です。過度なスクラブや強いブラシで皮膚をこすりすぎると、皮膚バリアが傷つき、逆に菌が繁殖しやすい環境になります。

通気性の悪い化学繊維の下着や衣類を長時間着用することも、においの悪化につながります。ポリエステルなどの化学繊維は汗を吸収しにくく、皮膚表面に汗が留まりやすくなります。また、化学繊維自体に菌が付着しやすい性質のものもあります。

運動後や大量に汗をかいた後に、着替えやシャワーをせずに過ごすことも、においを強くする大きな要因です。汗が皮膚上に留まる時間が長ければ長いほど、菌の分解が進み、においが強くなります。

食習慣の面では、過度な飲酒、脂っこい食事の多用、にんにくや玉ねぎなどの硫黄化合物を多く含む食品の過剰摂取が、汗臭さを強める原因になります。アルコールは体内で分解される際にアセトアルデヒドなどが生成され、これが汗とともに排出されることでにおいが強まります。

また、睡眠不足や慢性的なストレスも見逃せません。自律神経が乱れると発汗量が増えたり、皮脂の分泌が多くなったりする場合があります。精神的なストレスによって生じるアポクリン腺からの発汗は、においが特に強い傾向があるとされています。

Q. 汗臭さを悪化させる食習慣はありますか

過度な飲酒・高脂肪食・にんにくや玉ねぎの過剰摂取は汗臭さを強める代表的な習慣です。アルコールは体内でアセトアルデヒドに変換されて汗として排出されます。改善には野菜・果物などの抗酸化食品や、ヨーグルト・納豆などの発酵食品を積極的に取り入れ、腸内環境を整えることが効果的です。

🔍 日常でできる汗臭い対策(セルフケア編)

汗臭さを抑えるための基本は、毎日の丁寧なセルフケアにあります。特別なアイテムがなくても、正しいケアの習慣を身につけることで改善できることは多いです。

入浴は毎日行い、汗や皮脂を丁寧に洗い流すことが基本中の基本です。ボディソープは適度な洗浄力があるものを選び、泡立ててから手でやさしく洗うようにしましょう。特ににおいが気になる部位(わきの下、股間、足、背中など)は念入りに洗うことを意識します。ただし、一日に何度も石けんで洗いすぎると皮膚のバリア機能が低下するため、シャワー前後のケアは適度に行うことが重要です。

入浴後は体を清潔なタオルでしっかりと拭き、湿った状態が長く続かないようにしましょう。特にわきの下や股間、足の指の間など、皮膚が重なる部分は乾かしにくいため意識して乾燥させることが大切です。

衣類の素材にもこだわりたいところです。綿や麻などの天然素材は吸水性・通気性に優れており、汗を素早く吸収して皮膚上に留まりにくい特性があります。吸汗速乾素材の機能性インナーも近年は高品質なものが増えており、においの抑制に効果的です。下着は毎日替えることを習慣にしましょう。

体毛の処理も汗臭さ対策に有効です。わきの下の体毛は汗や皮脂を吸着しやすく、においが蓄積しやすい原因の一つです。すべて除毛する必要はありませんが、清潔に保つためにトリミング(毛を短く整えること)をするだけでも効果を感じられる場合があります。

制汗剤・デオドラント剤の正しい使用も欠かせません。入浴後、皮膚が清潔な状態で使用することが効果を最大限に引き出すポイントです。寝る前に塗ることで翌朝の発汗量を抑えられるタイプの製品もあります。成分によって特性が異なりますので、自分の肌に合ったものを選ぶことが重要です。

外出中に汗をかいた場合は、汗拭きシートや清潔なタオルで随時ふき取ることも有効です。汗をそのままにしておくと菌が繁殖しやすくなるため、こまめなケアが助けになります。汗を拭いた後にデオドランドシートなどを活用するとさらに効果的です。

📝 食事・生活習慣から見直す体臭改善

体の内側から汗臭さを改善するためには、食事や生活習慣の見直しが欠かせません。皮膚の外側だけをケアするだけでなく、体の中の環境を整えることで、根本的なにおいの軽減につながります。

食事については、野菜や果物を積極的に取り入れることをおすすめします。これらに含まれるビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化成分は、体内の酸化ストレスを軽減する働きがあります。体内の酸化が進むと皮脂が酸化し、独特のにおい(加齢臭や体臭)が強まりやすくなります。抗酸化作用のある食品を意識して摂ることは、体臭抑制に役立ちます。

腸内環境の改善も体臭に深く関わっています。腸内の悪玉菌が優位になると、腸内でのタンパク質の腐敗が進み、インドールやスカトール、アンモニアなどのにおいの強い物質が生成されます。これらは腸壁から吸収されて血液を介して全身に運ばれ、最終的には汗や呼気からにおいとして外に出ます。ヨーグルト、納豆、味噌などの発酵食品や食物繊維の豊富な食品を積極的に摂ることで、腸内環境を整えることができます。

水分補給も重要です。水をしっかりと飲むことで、汗が適度に薄まり、においの原因となる物質の濃度を下げる効果があります。一日に1.5〜2リットルを目安に、水や麦茶などのカフェインが少ない飲み物を意識して摂るようにしましょう。

アルコールの摂取量を抑えることも大切です。お酒は体内でアセトアルデヒドに変換され、これが汗とともに排出されるほか、皮脂の分泌を促進するため、においを強める原因になります。飲酒習慣がある場合は適量を守り、飲酒後はしっかりと水分補給をして代謝を促すようにしましょう。

睡眠の質を向上させることも、汗臭さ対策の一環として非常に効果的です。質の良い睡眠は自律神経のバランスを整え、ストレスホルモン(コルチゾール)の過剰分泌を抑えます。ストレスが増えると発汗量が増加するため、生活リズムを整えて十分な睡眠を確保することがにおいの抑制につながります。

運動習慣を持つことも重要です。定期的に運動を行うことで、発汗機能が整い、汗の質が変化していきます。運動習慣がある人は、汗腺のろ過機能が高まって塩分の含有量が少ない「質の良い汗」をかきやすくなるとされています。さらさらした汗は菌が繁殖しにくいため、においが発生しにくいという特徴があります。ただし、運動後は速やかにシャワーを浴び、汗を洗い流すことが前提です。

Q. セルフケアで改善しない場合の医療的治療には何がありますか

アイシークリニックを含む医療機関では、主に3つの治療法を提供しています。ボトックス注射は汗腺への神経伝達をブロックして数カ月間発汗を抑制します。ミラドライはマイクロ波で汗腺を破壊し半永久的な効果が期待できます。わきがには手術によるアポクリン腺の剪除法も選択肢となります。

💡 市販アイテムを賢く活用する方法

日常のセルフケアをサポートする市販アイテムは数多くあります。種類と特性を理解したうえで、自分の状態に合ったものを選ぶことが大切です。

制汗剤・デオドラント剤は大きく分けて、発汗そのものを抑える「制汗作用」と、においを防ぐ「デオドラント作用」の二つの働きを持つものがあります。主成分に注目すると、塩化アルミニウムや塩化アルミニウムヘキサヒドレートなどのアルミニウム塩は、汗腺の出口に栓をして発汗を抑える効果があります。これらはロールオン型や液体スプレー型の製品に多く含まれており、特にわきの下への使用に適しています。

デオドラント成分としては、銀イオンや抗菌剤(ファルネソール、イソプロピルメチルフェノールなど)が使われており、皮膚上の菌の繁殖を抑制することでにおいを防ぎます。香り成分でにおいをマスキングするタイプも広く流通していますが、においの根本を抑えるというよりは一時的な対処に向いています。

制汗・デオドラント剤の効果的な使い方としては、入浴後に皮膚が清潔で乾いた状態で使用することが最も重要です。汗をかいたままや汚れた状態で使用しても効果が半減します。夜の入浴後に塗ることで翌日の発汗を抑える効果が期待できるタイプもあります。

ボディソープや石けんも、においケアに影響します。抗菌・殺菌成分が含まれたボディソープは、皮膚表面の菌を減らす効果があります。ただし、過度に使用すると善玉菌も減って皮膚バリアが乱れるため、使いすぎには注意が必要です。薬用として認可された成分が含まれている医薬部外品の製品を選ぶと、においケアに特化した効果が期待できます。

足のにおいには専用の制汗剤や消臭インソール、抗菌靴下なども活用できます。足の裏の汗腺に特化した制汗剤は、お湯に溶かして足浴として使うタイプもあり、効果的です。靴は定期的に乾燥させ、複数足を使い回すことで、においの蓄積を防ぐことができます。

頭皮のにおいが気になる場合は、頭皮専用のシャンプーや頭皮クレンジング剤が役立ちます。皮脂の過剰分泌が原因の場合は、皮脂ケアに特化したシャンプーや、週に一度の頭皮クレンジングを取り入れることで改善が期待できます。

✨ 医療機関での汗・体臭治療

クリニックでカウンセリングを受ける患者と女性医師

セルフケアや市販アイテムで改善が見られない場合、または多汗症やわきがが疑われる場合は、医療機関での相談・治療を検討することをおすすめします。近年は体臭・汗の悩みに対応した医療的アプローチが充実しており、高い効果が期待できます。

多汗症とは、体温調節に必要な量を超えた汗を、日常的にかいてしまう状態を指します。特に両側の腋、手のひら、足の裏などに症状が現れる「原発性局所多汗症」は、精神的な負担も大きく、生活の質を著しく下げることがあります。医療機関ではこの多汗症に対して複数の治療法を提供しています。

ボトックス注射(ボツリヌストキシン注射)は、多汗症治療として広く行われている方法の一つです。ボツリヌストキシンは汗腺に作用する神経の伝達をブロックし、発汗量を大幅に減少させます。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的に数カ月程度で、繰り返し施術を行うことで継続的に効果を維持できます。痛みは比較的少なく、ダウンタイムもほとんどないため、仕事をしながらでも受けやすい治療です。

ミラドライ(マイクロ波治療)は、マイクロ波(電磁波)を利用してわきの下の汗腺とアポクリン腺を破壊する方法です。一度の施術で半永久的な効果が期待でき、繰り返しの施術が不要な点が大きなメリットです。汗腺そのものを不活化するため、多汗症とわきがの両方に対して効果が期待できます。局所麻酔を使用するため施術中の痛みは軽減されますが、施術後に一時的な腫れや赤みが現れることがあります。

わきが(腋臭症)に対する治療としては、手術による汗腺の除去も選択肢の一つです。剪除法と呼ばれる術式では、わきの下を小切開してアポクリン腺を直接除去します。根本的な治療であるため再発が少なく、長期的な効果が期待できます。一方で、術後の安静や処置が必要であることや、術後のケアが重要になる点は事前に把握しておく必要があります。

塗り薬や飲み薬によるアプローチも可能です。塩化アルミニウムを主成分とする外用薬は、汗腺の開口部をふさいで発汗を抑える効果があります。また、抗コリン薬と呼ばれる内服薬は、全身の発汗を抑える効果があります。ただし、口の渇きや便秘などの副作用がみられることがあるため、必ず医師の指示のもとで使用することが必要です。

医療機関を受診する際は、「汗が多いと感じる」「においが気になる」という漠然とした悩みでも十分です。皮膚科や美容クリニックなどで相談できます。医師が症状の程度を評価し、個々の状態に適した治療法を提案してくれるため、まずは気軽に相談することをおすすめします。アイシークリニック東京院でも、多汗症やわきがに関する専門的な相談・治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、汗臭さやわきがのお悩みで来院される男性患者様の多くが、「セルフケアだけでは限界を感じていた」とおっしゃいます。汗臭さの原因はエクリン腺・アポクリン腺それぞれの関与の度合いによって異なるため、まずは正確な診断をもとに、お一人おひとりの状態に合った治療法をご提案することが大切です。一人で悩まれる前に、ぜひお気軽にご相談ください。」

📌 よくある質問

汗そのものはにおうのですか?

汗の約99%は水分で、かいた直後はほとんど無臭です。においの原因は、汗が皮膚表面に残ることで皮膚の常在菌が繁殖し、汗や皮脂を分解して有機酸などの揮発性成分を生み出すためです。つまり「汗+常在菌+皮脂」の組み合わせがにおいの正体です。

汗臭さとわきがは同じものですか?

厳密には異なります。一般的な汗臭さは全身に分布するエクリン腺由来のにおいが主な原因です。一方、わきが(腋臭症)はわきの下などに集中するアポクリン腺の分泌物が菌に分解されることで生じます。ただし両方が複合しているケースも多く、正確な判断には医療機関での診断をおすすめします。

汗臭さを悪化させる食習慣はありますか?

過度な飲酒、脂っこい食事の多用、にんにくや玉ねぎなどの硫黄化合物を含む食品の過剰摂取は汗臭さを強める原因になります。アルコールは体内でアセトアルデヒドに変換されて汗とともに排出されるため、特ににおいを強める傾向があります。野菜・果物・発酵食品を意識的に摂ることが体臭改善に役立ちます。

制汗剤はいつ・どのように使うのが効果的ですか?

入浴後に皮膚が清潔で乾いた状態で使用するのが最も効果的です。汗をかいたままや汚れた状態では効果が半減します。夜の入浴後に塗ることで翌日の発汗を抑える効果が期待できるタイプもあります。成分の特性を理解し、自分の肌に合った製品を選ぶことが重要です。

セルフケアで改善しない場合、どのような医療的治療がありますか?

アイシークリニックを含む医療機関では、複数の治療法を提供しています。ボトックス注射は汗腺への神経伝達をブロックして発汗を抑え、数カ月効果が持続します。ミラドライはマイクロ波で汗腺を破壊し半永久的な効果が期待できます。わきがには手術による汗腺除去も選択肢です。まずは皮膚科や専門クリニックへの相談をおすすめします。

🎯 まとめ

汗臭さに悩む男性は多いですが、その原因は複合的であり、適切な知識をもって対処することで確実に改善していくことができます。汗そのものは無臭に近く、においの主な原因は皮膚上の常在菌による分解作用にあります。男性は女性と比較してホルモンや体格の面から汗をかきやすく、においが強くなりやすい傾向にありますが、日常のセルフケア、食事・生活習慣の改善、市販アイテムの活用を組み合わせることで、多くのケースで状況を改善できます。

特に重要なポイントとして、毎日の丁寧な入浴と清潔の維持、通気性の良い衣類の選択、こまめな汗の処理、バランスのとれた食事と十分な水分補給、適度な運動と質の良い睡眠の確保を意識してみてください。これらのセルフケアを継続するだけでも、汗臭さは大きく変わる可能性があります。

一方、多汗症やわきがが疑われる場合、またはセルフケアで改善が見られない場合は、医療機関への相談をためらわないことが大切です。ボトックス注射やミラドライといった医療的治療は、高い効果が期待できる選択肢です。体臭の悩みは一人で抱え込まず、専門家の力を借りながら解決を目指してみましょう。においケアへの取り組みが、日々の自信につながります。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)の構造と機能、腋臭症(わきが)および多汗症の診断基準・治療ガイドラインに関する情報
  • 厚生労働省 – 医薬部外品(制汗剤・デオドラント剤)の成分規制および薬用化粧品の承認基準に関する情報
  • PubMed – エクリン腺・アポクリン腺の発汗メカニズム、皮膚常在菌による有機酸生成、ボツリヌストキシン注射やマイクロ波治療(ミラドライ)の有効性に関する国際的な学術文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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