
転んだときの擦り傷、手術後の縫合跡、にきびの痕……。傷跡は日常の至るところで生まれ、多くの人が「少しでも目立たなくしたい」と悩んでいます。
- ✅ 自分の傷跡タイプに合った正しいケア方法がわかる
- ✅ 市販クリームで効果が出る傷跡・出ない傷跡の違いがわかる
- ✅ クリニックで受けられる治療の種類と効果がわかる
- ✅ 「もっと早く知っていれば…」を防げる
傷跡は放置・間違ったケアをするほど治りにくくなります。特にケロイドや陥没跡は、時間が経てば経つほど医療でも改善が難しくなるため、「様子を見る」のが一番危険です。
本記事では、傷跡クリームの成分・選び方・正しい使い方から、市販では対応できないケースの医療治療まで、医学的な根拠にもとづいて解説します。自分の傷跡タイプを確認しながら読んでみてください。
目次
- 傷跡はなぜできるのか?皮膚の回復メカニズムを理解する
- 傷跡の種類と特徴——自分の傷跡はどのタイプ?
- 傷跡ケアクリームに含まれる主な成分と働き
- 市販の傷跡クリームランキング——選び方と注意点
- 傷跡クリームの正しい使い方と継続のコツ
- 市販クリームでは限界がある傷跡の特徴
- クリニックで受けられる傷跡治療の種類と効果
- アイシークリニック東京院における傷跡治療の特徴
- 傷跡ケアに関するよくある疑問
- まとめ
この記事のポイント
傷跡クリームはシリコーン成分が最も有効で、新しい赤みのある傷跡に効果的だが、ケロイド・陥没跡・古い傷跡には限界があり、アイシークリニック東京院ではレーザーやマイクロニードルなど専門治療を提供している。
💡 1. 傷跡はなぜできるのか?皮膚の回復メカニズムを理解する
傷跡ケアを始める前に、まず「なぜ傷跡が残るのか」を理解しておくことが大切です。皮膚が傷ついたとき、体は止血・炎症・肉芽形成・リモデリングという4つの段階を経て修復を行います。
最初の止血段階では、血小板が集まって血液を凝固させ、傷口を塞ぎます。次の炎症段階では、白血球が細菌や異物を除去するため、傷口周辺が赤く腫れた状態になります。この炎症期に適切なケアをしないと、色素沈着や肥厚性瘢痕につながりやすくなります。
肉芽形成の段階では、繊維芽細胞がコラーゲンを産生して傷口を埋めていきます。このとき過剰にコラーゲンが産生されると、傷跡が盛り上がったケロイドや肥厚性瘢痕になることがあります。最後のリモデリング段階は数か月から数年かけて進み、コラーゲンの配列が整えられて傷跡が徐々に目立ちにくくなっていきます。
重要なのは、リモデリング期間中のケアによって傷跡の最終的な見た目が大きく変わるという点です。この時期に保湿や紫外線対策、シリコンジェルなどを活用すると、傷跡が成熟した後の状態をより自然に近づけることができます。
Q. 傷跡クリームに最も効果的な成分は何ですか?
傷跡ケアクリームの成分の中で最も医学的根拠が豊富なのはシリコーンです。傷跡部位に密封効果を生み出し、適度な保湿環境を保つことでコラーゲンの過剰産生を抑制し、赤みや盛り上がりを軽減します。国際的な傷跡治療ガイドラインでも使用が推奨されています。
📌 2. 傷跡の種類と特徴——自分の傷跡はどのタイプ?
傷跡は一律ではなく、発生原因や個人の体質によってさまざまな種類があります。ケア方法を選ぶ際には、まず自分の傷跡がどのタイプに当てはまるかを把握することが重要です。
✅ 成熟瘢痕(せいじゅくはんこん)
傷が治癒してから時間が経過し、色素が薄れて白っぽくなった状態の傷跡です。皮膚の表面と同じ高さか、わずかに陥没しているものが多く、触ると周囲の皮膚より少し硬いことがあります。市販のクリームでケアできる可能性がある傷跡の代表例です。
📝 赤みのある新しい傷跡(未熟瘢痕)
傷が閉じてから数か月以内の、まだリモデリング期にある傷跡です。赤みや紫がかった色が残っており、少し盛り上がって見えることもあります。この段階は傷跡が変化しやすい時期であり、適切なケアの効果が最も出やすいタイミングでもあります。
🔸 肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)
傷口の範囲内で皮膚が盛り上がった状態です。赤みを帯びていることが多く、かゆみや痛みを伴う場合もあります。手術後の縫合跡や深い切り傷に生じやすく、適切な治療をすれば徐々に改善することが多いです。
⚡ ケロイド
肥厚性瘢痕と混同されやすいですが、ケロイドは傷口の範囲を超えて周囲の正常な皮膚にまで広がって盛り上がる点が大きな違いです。かゆみや痛みが強く、体質的な要因が関係しているとされています。胸部や肩、耳たぶなどに生じやすく、市販クリームでの対応は難しく、医療機関での治療が推奨されます。
🌟 陥没した傷跡(萎縮性瘢痕)
ニキビ跡や水痘跡に多く見られる、皮膚が陥没したタイプの傷跡です。クレーター状になっており、コラーゲンの減少が原因で起こります。市販クリームで完全に改善することは難しく、医療機関でのフィラーやレーザー治療が有効とされています。
💬 色素沈着(炎症後色素沈着)
傷や炎症の後に茶色や黒っぽい色素が残る状態です。厳密には傷跡とは異なりますが、見た目上「傷跡」として認識されることが多く、美白成分を含むクリームによるケアが有効なケースもあります。
✨ 3. 傷跡ケアクリームに含まれる主な成分と働き
傷跡ケアクリームを選ぶ際には、配合されている成分とその働きを把握しておくことが大切です。パッケージの「傷跡に効く」という文言だけで選ぶのではなく、自分の傷跡のタイプに合った成分が入っているかを確認しましょう。
✅ シリコーン(シリコンジェル・シリコンシート)
傷跡ケア成分の中で最も医学的根拠が豊富とされているのがシリコーンです。傷跡部位に密封効果を生み出し、適度な保湿環境を保つことでコラーゲンの過剰産生を抑制し、傷跡の赤みや盛り上がりを軽減するとされています。国際的な傷跡治療のガイドラインでも、シリコーン製品の使用が推奨されています。クリームタイプとシートタイプがあり、部位や傷跡の形状によって使い分けると効果的です。
📝 アラントイン
細胞の再生を促進する効果があるとされる成分で、皮膚の修復を助ける働きがあります。刺激が少なく、肌の弱い方でも使いやすい成分として知られています。傷跡の柔軟化や表面の凹凸を整える効果も期待されています。
🔸 ヘパリン類似物質
高い保湿効果と血行促進作用を持つ成分で、日本では処方薬としても使われています。傷跡の乾燥を防ぎ、組織の柔軟性を高める効果があります。肥厚性瘢痕の硬さを和らげる補助的なケアとして取り入れられることがあります。
⚡ ビタミンE(トコフェロール)
抗酸化作用を持つ成分で、傷跡ケアクリームに広く使われています。ただし、傷跡への効果については医学的な証拠が限定的であるという指摘もあります。むしろ一部の人にはアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、使用する際は少量から試すことが推奨されます。
🌟 ビタミンC誘導体
メラニンの生成を抑制し、炎症後色素沈着に対して働きかける成分です。コラーゲンの合成を促進する効果もあるとされており、傷跡の赤みや色素沈着が気になる方に向いています。
💬 オニオンエキス(シブール)
玉ねぎから抽出されるエキスで、抗炎症作用と線維芽細胞の抑制作用があるとされ、肥厚性瘢痕やケロイドへの効果を期待して使われることがあります。欧米では古くから傷跡ケア製品に配合されていますが、単独での効果については研究結果が一定していないため、他の成分と組み合わせて使用されるケースが多いです。
✅ ナイアシンアミド
ビタミンB3の一種で、メラニンの移行を阻害することで色素沈着を薄くする効果が期待できます。皮膚のバリア機能を高める作用もあり、傷跡周辺の肌荒れ予防にも役立ちます。
Q. 傷跡クリームはいつから使い始めればよいですか?
傷跡クリームは傷口が完全に閉じてから使用を開始するのが基本です。手術跡の場合は抜糸完了後1〜2週間が目安とされています。開放創や浸出液が出ている状態での使用は禁物です。担当医から使用開始時期の指示がある場合は、必ずその指示を優先してください。
🔍 4. 市販の傷跡クリームランキング——選び方と注意点
市販の傷跡ケアクリームは数多く販売されていますが、「ランキング」として紹介される製品はサイトによって異なります。ここでは特定の商品を断定的に順位付けするのではなく、医学的な観点から選ぶべきポイントと、よく名前の挙がる製品の特徴を解説します。
📝 選び方のポイント①:自分の傷跡のタイプを確認する
前述の通り、傷跡の種類によって有効な成分は異なります。赤みのある新しい傷跡にはシリコーンが適している一方、色素沈着にはビタミンC誘導体やナイアシンアミドが効果的です。陥没した傷跡にはどのクリームも根本的な改善は難しいとされています。
🔸 選び方のポイント②:医薬品か化粧品かを確認する
市販の傷跡ケア製品には「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の3種類があります。医薬品は有効成分の効能・効果が法律で保証されていますが、化粧品は「美化」「清潔」などの目的に限られ、治療効果は謳えません。傷跡への働きかけを期待するなら、医薬品または医薬部外品の製品を選ぶほうが科学的根拠の面でより確実です。
⚡ 選び方のポイント③:継続使用しやすいテクスチャーを選ぶ
傷跡ケアは数週間から数か月の継続が必要です。どれだけ良い成分が入っていても、塗りにくかったり肌に合わなかったりすれば続けられません。自分のライフスタイルに合ったテクスチャー(ジェル、クリーム、スプレーなど)を選ぶことも重要です。
🌟 よく名前の挙がる傷跡ケア製品の特徴
市場では「アットノン」「傷あとケアジェル」「ケロコート」「スカーアウェイ」などが傷跡ケアクリームランキングで頻繁に取り上げられます。これらの製品はシリコーンやアラントイン、オニオンエキスなどを配合しており、特に術後の新しい傷跡や赤みのある傷跡への使用で一定の評価を得ています。
一方で、いずれの製品も「完全に消える」とは言えず、使用を開始するタイミングや継続期間、傷跡のタイプによって効果の出方は大きく異なります。実際に使用する際は、傷口が完全に閉じていることを確認し、開放創や感染のある状態では使用しないことが基本ルールです。
💬 ランキングを参考にする際の注意点
インターネット上の傷跡クリームランキングは、広告・PR目的のものや、主観的なレビューに基づくものが少なくありません。医学的根拠(エビデンス)の有無を意識しながら情報を選別することが大切です。「すべての傷跡を完全に消せる」という表現は誇大広告の可能性があるため、注意してください。
💪 5. 傷跡クリームの正しい使い方と継続のコツ
どれだけ効果的な成分が入っていても、使い方が誤っていては効果が出にくくなります。傷跡クリームを最大限に活かすための正しい使い方と継続のコツを紹介します。
✅ 使用開始のタイミング
傷跡クリームを使い始めるのは、傷口が完全に閉じてからです。かさぶたが自然に取れて皮膚が再生し、縫合跡は抜糸が完了してからが目安です。開放創や浸出液が出ている状態ではクリームを塗ってはいけません。医師から指示がある場合はそれに従ってください。
📝 塗布量と塗り方
適量を傷跡全体に薄く伸ばし、やさしくなじませます。強くこすったり、引っ張ったりするのは逆効果です。シリコーンジェルの場合は乾燥させてから衣服を着用します。1日1〜2回を目安に、洗顔や入浴後のきれいな肌に塗るのが効果的です。
🔸 紫外線対策を忘れずに
傷跡は紫外線に非常に敏感で、日光に当たると色素沈着が悪化しやすくなります。傷跡ケア中は日焼け止めを塗るか、衣服や絆創膏などで傷跡を覆うことが大切です。特に夏場や屋外での活動が多い場合は徹底した遮光が必要です。
⚡ 継続期間の目安
傷跡のリモデリングは最長で2年間続くとされており、ケアは少なくとも3〜6か月の継続が推奨されます。「1週間使ったけど変わらない」と早期に諦めてしまう方が多いですが、傷跡ケアは長期戦です。毎日のルーティンに組み込んで習慣化することが継続のカギになります。
🌟 皮膚の異変に注意する
クリームを使用していて、かゆみ・発疹・赤みの悪化などが見られた場合はアレルギー反応の可能性があります。すぐに使用を中止し、症状が続くようであれば皮膚科を受診してください。
Q. 市販クリームが効きにくい傷跡のタイプは何ですか?
ケロイドや強い盛り上がりのある肥厚性瘢痕、ニキビ跡のような陥没したクレーター状の傷跡、数年以上経過した古い傷跡、広範囲のやけど跡などは市販クリームの効果が限定的です。これらには医療機関でのレーザー治療やステロイド注射、フィラー注射などの専門的な治療が有効とされています。
🎯 6. 市販クリームでは限界がある傷跡の特徴
市販の傷跡クリームは、特定の条件下では一定の効果が見込まれますが、すべての傷跡に対して効果的なわけではありません。以下のような特徴を持つ傷跡は、市販クリームの効果が限定的になりやすく、医療機関での治療を検討する必要があります。
💬 古い傷跡(成熟した瘢痕)
傷ができてから数年が経過し、リモデリングが完了した傷跡は、外用薬での改善が難しくなっています。この段階ではコラーゲンの配列がすでに固まっており、クリームを塗り続けても大きな変化は期待しにくい状態です。
✅ 盛り上がりの大きいケロイドや肥厚性瘢痕
盛り上がりが強いケロイドは、市販クリームでは表面の保湿ケア程度しかできず、根本的な改善には至りません。特にケロイドは体質的な要因が強く、専門的な医療処置(ステロイド注射・冷凍療法・放射線治療など)が必要なケースが多いです。
📝 陥没した傷跡(クレーター状の傷跡)
ニキビ跡や深い外傷跡で見られる陥没した形状の傷跡は、クリームを塗ってもコラーゲンが増えるわけではないため、物理的な凹みを改善することはできません。フィラー注射やレーザー・マイクロニードルなどの治療が有効です。
🔸 広範囲または深部に及ぶ傷跡
やけどや大きな手術による広範囲の傷跡は、クリームだけでは対応が難しいケースが多く、植皮術や専門的なレーザー治療が必要になることがあります。
⚡ 強い色素沈着や脱色素
傷跡部分が著しく黒ずんでいる、あるいは逆に白く色素が抜けている場合は、市販の美白クリームでは改善が難しいことがあります。特に色素脱失(白い傷跡)には市販クリームはほぼ無効であり、専門治療が必要です。
💡 7. クリニックで受けられる傷跡治療の種類と効果
市販クリームでは改善が難しい傷跡には、医療機関での専門的な治療が有効です。現在では様々な治療法が確立されており、傷跡の種類や状態に応じて最適な方法を選択できます。
🌟 レーザー治療

レーザー治療は現在最も多く用いられる傷跡治療の一つです。使用するレーザーの種類によって、赤みの改善・色素沈着の軽減・表面テクスチャーの改善など、目的に応じたアプローチが可能です。
フラクショナルレーザー(フラクセルなど)は、皮膚に微細な穴を開けてコラーゲンの再生を促す治療法で、陥没した傷跡や表面の凹凸の改善に効果的です。Qスイッチレーザーやピコレーザーは色素沈着の改善に優れており、炎症後の色素沈着が濃く残っている方に適しています。Vビームなどのパルス色素レーザーは赤みや毛細血管拡張に対して効果的で、赤い肥厚性瘢痕の治療に用いられます。
💬 ステロイド注射
盛り上がった肥厚性瘢痕やケロイドに対して、傷跡内にステロイド薬を直接注入する治療法です。コラーゲンの産生を抑制し、盛り上がりを平坦化させる効果があります。複数回にわたって行うことが多く、レーザー治療と組み合わせることで効果が高まることが知られています。
✅ マイクロニードル治療(ダーマペンなど)
極細の針が密集したデバイスで皮膚に微細な穿刺を行い、コラーゲンの産生を促す治療法です。陥没した傷跡(萎縮性瘢痕)や表面がざらついた傷跡に効果的で、特にニキビ跡の治療で多く使用されています。成長因子や薬剤を浸透させる経路としても活用されます。
📝 ヒアルロン酸・フィラー注射
陥没した傷跡に直接フィラー(充填剤)を注入して皮膚の表面を整える方法です。即効性が高い反面、ヒアルロン酸の場合は半年〜1年程度で吸収されるため、効果の維持には定期的な追加注入が必要です。
🔸 瘢痕形成術(手術)
傷跡そのものを切除し、縫い直すことで傷跡をより目立ちにくくする手術的アプローチです。W形成術やZ形成術などの技法を用いて、張力の方向を変えたり傷跡の形を整えたりすることで、より自然な仕上がりを目指します。目立つ位置にある大きな傷跡や、引きつれを伴う傷跡に適応されることがあります。
⚡ PRP療法(多血小板血漿療法)
患者自身の血液から採取した血小板を濃縮し、成長因子を傷跡部位に注入する治療法です。組織の再生・修復を促進する効果が期待でき、他の治療法と組み合わせて使用されることが多いです。
🌟 冷凍療法
液体窒素を用いてケロイドや肥厚性瘢痕を凍らせて壊死させ、縮小させる治療法です。ステロイド注射と併用されることが多く、特にケロイドに対して有効な方法として知られています。
Q. クリニックではどんな傷跡治療が受けられますか?
アイシークリニック東京院では、傷跡の種類や状態に応じた複数の治療法を提供しています。赤みにはパルス色素レーザー、陥没跡にはフラクショナルレーザーやマイクロニードル、ケロイドにはステロイド注射や冷凍療法、色素沈着にはピコレーザーなど、オーダーメイドの治療計画を提案しています。
📌 8. アイシークリニック東京院における傷跡治療の特徴
アイシークリニック東京院では、患者一人ひとりの傷跡の状態・種類・ライフスタイルに合わせた傷跡治療を提供しています。市販クリームでは改善が難しかった傷跡に対しても、複数の治療法を組み合わせることで、より高い改善効果を目指しています。
まず初診では、傷跡の種類・深さ・成因・経過期間などを詳しく確認し、現在の状態を正確に把握します。その上で、患者さんの希望や体質、生活環境を踏まえた治療計画を提案します。画一的な治療ではなく、オーダーメイドのアプローチが当クリニックの特徴の一つです。
治療には最新のレーザー機器を取り揃えており、赤みのある新しい傷跡から成熟した白い傷跡まで、状態に応じた機器選択が可能です。マイクロニードル治療やフィラー注射との組み合わせによって、レーザー単独では難しい凹凸のある傷跡にも対応しています。
また、手術後の傷跡ケアに関しても、抜糸後からのシリコーンジェル指導やケアの仕方、通院スケジュールまできめ細やかにサポートする体制を整えています。「クリームだけでは物足りない」「何年も悩み続けている傷跡がある」という方は、一度専門医へのご相談をおすすめします。
✨ 9. 傷跡ケアに関するよくある疑問
💬 傷跡クリームは毎日塗らないと効果がないですか?
基本的には毎日塗ることが推奨されます。特にシリコーンジェルは1日2回・毎日の使用で効果が最大化されるとされています。塗り忘れがあった日は次の日から通常通り続ければ問題ありませんが、飛び飛びの使用では効果が出にくくなります。
✅ 手術跡はいつからクリームを使い始めればよいですか?
抜糸が完了し、傷口がしっかり閉じてから使用を開始します。一般的には抜糸後1〜2週間を目安とするケースが多いですが、手術の内容や傷の状態によって異なります。担当医の指示を優先してください。
📝 傷跡クリームとシリコーンシートはどちらが効果的ですか?
どちらも医学的に有効性が認められており、優劣というよりも使用する部位や傷跡の形状によって向き不向きがあります。平らで広い部位にはシートタイプが密着しやすく、関節周りや顔など動きのある部位にはジェルタイプが使いやすい傾向があります。可能であれば両方試して、継続しやすい方を選ぶのがよいでしょう。
🔸 ニキビ跡(クレーター状)にも傷跡クリームは効きますか?
残念ながら、陥没したニキビ跡(萎縮性瘢痕)に対して市販クリームで物理的な改善を期待するのは難しいとされています。色素沈着が残っている場合はビタミンC誘導体や美白系クリームがある程度有効ですが、クレーターの改善にはレーザーやマイクロニードル、フィラー治療などの専門的な処置が有効です。
⚡ 子どもの傷跡にも市販クリームを使えますか?
子どもの皮膚は大人よりも刺激に敏感な場合があります。使用する際は、刺激の少ない成分を選び、傷口が完全に閉じてから使用すること、パッチテストを行うことが特に重要です。心配な場合は小児科や皮膚科に相談した上で使用するほうが安心です。
🌟 傷跡は本当に「消える」ことがありますか?
「完全に消える」という表現は、医学的には正確ではありません。傷跡は皮膚が修復された結果であり、構造的な違いが残ることが多いです。ただし、適切なケアや治療によって「ほとんど目立たなくなる」レベルまで改善できるケースは多くあります。目標を「消す」ではなく「目立たなくする」に設定することで、現実的な改善を目指せます。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「クリームをずっと使ってきたけれど改善しない」とお悩みになった上で受診される方が多く、傷跡の種類や経過期間によってケアの方法は大きく異なることを、診察の中で丁寧にご説明するよう心がけています。特に陥没したニキビ跡やケロイドは市販品では対応が難しいケースがほとんどですので、長期間一人で抱え込まずに早めにご相談いただくことで、より多くの選択肢をご提案できます。傷跡へのお悩みは見た目だけでなく心理的な負担にもつながりやすいものですので、どうぞ遠慮なく専門医にご相談ください。」
🔍 よくある質問
最も医学的根拠が豊富なのはシリコーンです。赤みのある新しい傷跡にはシリコーンジェルやシリコーンシート、色素沈着にはビタミンC誘導体やナイアシンアミドが効果的です。パッケージの宣伝文句だけでなく、自分の傷跡のタイプに合った成分が配合されているかを確認して選ぶことが大切です。
傷口が完全に閉じてから使用を開始するのが基本です。手術跡の場合は抜糸完了後1〜2週間が目安とされています。開放創や浸出液が出ている状態での使用は禁物です。担当医から使用開始時期の指示がある場合は、必ずその指示を優先してください。
ケロイドや強い盛り上がりのある肥厚性瘢痕、陥没したクレーター状の傷跡、数年以上経過した古い傷跡、広範囲のやけど跡などは市販クリームの効果が限定的です。これらは医療機関でのレーザー治療やステロイド注射、フィラー注射などの専門的な治療が有効とされています。
医学的には「完全に消える」とは言い切れません。傷跡は皮膚が修復された結果であり、構造的な違いが残ることがほとんどです。ただし、適切なケアや専門的な治療によって「ほとんど目立たなくなる」レベルまで改善できるケースは多くあります。「消す」ではなく「目立たなくする」という目標設定が現実的です。
長期間クリームを使用しても改善が見られない場合は、傷跡のタイプがクリームに適していない可能性があります。アイシークリニック東京院では、傷跡の種類・深さ・経過期間を詳しく診察した上で、レーザー治療やマイクロニードル、フィラー注射など最適な治療法をご提案しています。一人で抱え込まず、早めにご相談ください。
💪 まとめ
傷跡を消すクリームのランキングや成分の選び方、そして市販クリームの限界と医療機関での治療法について詳しく解説しました。最後に要点を整理しておきましょう。
傷跡ケアクリームを選ぶ際は、成分(特にシリコーン)の有無、医薬品・医薬部外品の区別、自分の傷跡タイプとの相性を確認することが大切です。インターネット上のランキングは参考にしつつも、広告目的のものが多い点を念頭に置き、医学的な根拠を重視した選択をしてください。
市販クリームは、傷口が閉じた直後から数か月以内の新しい傷跡や、赤みが残る未熟な傷跡に対して一定の効果が期待できます。一方で、古い傷跡・強いケロイド・陥没した傷跡・広範囲の傷跡などは、クリームだけでの改善が難しく、専門医療機関での治療が必要になるケースがほとんどです。
「長年悩んでいる傷跡がある」「市販クリームを使っても効果が感じられない」という方は、一度アイシークリニック東京院にご相談ください。傷跡の種類・状態を詳しく診察した上で、あなたに最適な治療法を提案いたします。傷跡に悩む毎日から一歩踏み出すために、専門的なサポートを活用してみてください。
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📚 参考文献
- 日本形成外科学会 – 傷跡(瘢痕)の種類・治療法(ケロイド・肥厚性瘢痕・萎縮性瘢痕など)に関する専門的な解説および形成外科的治療(瘢痕形成術・ステロイド注射・冷凍療法など)の根拠として参照
- 日本皮膚科学会 – ケロイド・肥厚性瘢痕の診療ガイドライン、シリコーン製品やステロイド治療など皮膚科領域における標準的治療指針の根拠として参照
- PubMed – シリコーンジェル・シリコーンシートの傷跡治療における有効性、フラクショナルレーザーやマイクロニードル治療の臨床的エビデンスに関する国際的査読論文の根拠として参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務