
手や足、顔などにできる小さなイボ。「気になるけど放置してしまっている」「市販薬を試したけれど改善しない」という方は少なくありません。
😱 こんな経験、ありませんか?
🔸 イボが気になって、でも病院へ行くのが面倒で放置してしまっている…
🔸 ドラッグストアの市販薬を試したけど全然よくならない…
🔸 そのまま放置していたらどんどん増えてきた!
💡 この記事を読むと…
✅ イボがなぜ市販薬で治らないのかがわかる
✅ 皮膚科で行われる液体窒素治療の効果・痛み・回数がまるわかり
✅ 保険適用で当日から治療開始できることを知って、最短でイボを解決できる
🚨 読まないとこうなります…
ウイルス性イボは自然治癒しにくく、放置するほど数が増え、他人にうつすリスクも上がります。早めの対処が大切です。
目次
- ウイルス性イボとはどんな病気か
- ウイルス性イボの種類と特徴
- 液体窒素治療とはどのような治療法か
- 液体窒素治療の仕組みと効果
- 液体窒素治療の流れ・手順
- 治療中・治療後の痛みについて
- 治療回数と期間の目安
- 液体窒素治療の副作用・注意点
- 液体窒素治療が向いている人・向いていない人
- 液体窒素以外のウイルス性イボ治療法
- 自宅でできるケアと再発予防
- まとめ
この記事のポイント
ウイルス性イボへの液体窒素治療は保険適用で外来当日から開始でき、凍結による細胞破壊と免疫活性化で60〜80%の治癒率が期待できる。2〜4週間ごとに平均5〜10回の通院が必要で、継続が治療成功の鍵となる。
💡 1. ウイルス性イボとはどんな病気か
ウイルス性イボは、ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus:HPV)が皮膚に感染することで生じる良性の皮膚腫瘍です。医学的には「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」とも呼ばれ、子供から大人まで幅広い年齢層に発症します。
HPVは非常に多くの型(100種類以上)が存在し、その型によって発症する部位や症状が異なります。皮膚の表面に小さな傷があると、そこからウイルスが侵入して感染が成立します。プールや公共浴場など、素足で歩く場所での感染リスクが高いとされており、免疫力が低下しているときや、皮膚が乾燥していて傷つきやすい状態のときに感染しやすくなります。
感染してからイボが目に見えるほどの大きさになるまでには、数週間から数カ月かかることもあります。そのため「いつの間にかできていた」と感じる方も多いです。また、直接触ることでほかの部位に自家感染(自己感染)したり、家族間で感染が広がったりすることもあります。
ウイルス性イボは、免疫機能が正常であれば自然に消えることもありますが、数年単位で時間がかかる場合も多く、その間に数が増えたり大きくなったりすることもあるため、早めの治療が推奨されます。特に足の裏にできたイボ(足底疣贅)は体重がかかることで皮膚の奥に押し込まれ、「魚の目」や「タコ」と間違われることもあるため注意が必要です。
Q. ウイルス性イボとは何が原因でできるのか?
ウイルス性イボはヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷から侵入して感染することで生じる良性腫瘍です。医学的には「尋常性疣贅」と呼ばれ、プールや公共浴場など素足で歩く場所での感染リスクが高く、免疫力低下時や皮膚乾燥時に感染しやすくなります。
📌 2. ウイルス性イボの種類と特徴
ウイルス性イボにはいくつかの種類があり、それぞれ発症しやすい部位や見た目の特徴が異なります。
尋常性疣贅は最もよく見られるタイプで、手の甲や指、爪周囲などに多く発生します。表面がザラザラとした、小さなドーム状の盛り上がりが特徴で、色は皮膚と同じかやや白っぽく見えることが多いです。削ると表面に黒い点(毛細血管が変化したもの)が見えることがあり、これがウイルス性イボの特徴的な所見のひとつです。
足底疣贅は足の裏にできるタイプで、体重がかかる部位に発生しやすく、歩行時に痛みを感じることがあります。表面は硬く、周囲に複数の小さなイボが集まった「モザイク疣贅」を形成することもあります。魚の目は芯があり押したときに痛むのに対して、足底疣贅はつまんだときに痛みがある、という特徴があります。
扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)は、顔や手の甲などに平らに広がるタイプで、やや茶色がかった色をしていることが多く、目立ちにくいため気づかれにくいこともあります。掻いたりこすったりすることで広がりやすい性質があります。
尖圭コンジローマは陰部や肛門周囲に発生するタイプで、性感染症のひとつとして位置づけられています。カリフラワー状の突起が特徴で、このタイプは一般的なウイルス性イボとは治療方針が異なる場合があります。
水いぼ(伝染性軟属腫)はMCV(伝染性軟属腫ウイルス)という別のウイルスが原因であり、HPVによるイボとは異なりますが、子供に多く見られる似たような皮膚疾患として知られています。
✨ 3. 液体窒素治療とはどのような治療法か
液体窒素治療(凍結療法・クライオセラピー)は、マイナス196度という極低温の液体窒素を患部に当て、イボの組織を凍らせて壊死させる治療法です。皮膚科領域ではウイルス性イボに対する第一選択の治療として長く使われており、保険適用で受けることができます。
液体窒素は無色透明の液体で、空気中に放置すると常温で急速に蒸発します。この液体を綿棒や特殊なスプレー装置を使って患部に直接当てることで、イボの細胞を急速に冷却・凍結し、細胞死を引き起こします。
この治療法が広く普及している理由のひとつは、特別な事前準備なしに外来で即日受けられる手軽さです。麻酔も基本的には不要で、処置時間も数分程度と短いため、忙しい方でも通院しやすい治療と言えます。
ただし、一度の治療でイボが完全になくなることは少なく、2〜4週間ごとに繰り返し通院が必要になります。根気強く続けることが治療成功のカギとなります。
Q. 液体窒素治療がイボに効く仕組みを教えてほしい
液体窒素治療はマイナス196度の極低温でイボ細胞を凍結・融解し、細胞内に生じた氷晶が細胞膜を物理的に破壊することで組織を壊死させます。さらに壊死した組織が炎症反応を引き起こし、HPVへの免疫反応を活性化させます。この2つのメカニズムにより、複数回継続した場合の治癒率は60〜80%程度とされています。
🔍 4. 液体窒素治療の仕組みと効果
液体窒素治療がイボに効く理由は、凍結・融解の繰り返しによる細胞破壊と、免疫反応の活性化という2つのメカニズムによって説明されます。
まず、物理的な細胞破壊のメカニズムについてです。マイナス196度の液体窒素が患部に触れると、皮膚温度が急激に下がり、細胞内の水分が氷結して「氷晶」を形成し、細胞膜や細胞内の構造を物理的に破壊します。その後、温度が戻って解凍が起こると、組織はさらにダメージを受けます。この凍結と解凍のサイクルを1回の治療で2〜3回繰り返すことで、イボの組織を効率的に破壊します。
次に、免疫反応の活性化についてです。液体窒素によってイボの組織が壊死すると、その部位で炎症反応が起きます。この炎症はイボウイルスに対する免疫反応を誘導する役割を担い、からだがウイルスに対して免疫を獲得することで、治療後の再発を防ぐ効果があると考えられています。実際に液体窒素治療を続けると、治療していない周辺のイボも一緒に改善することがあるのは、この免疫反応によるものと説明されます。
効果の面では、複数回の治療を継続した場合の治癒率はおよそ60〜80%程度とされており、多くの患者さんで効果が認められています。ただし、足底疣贅のように皮膚の深部にウイルスが入り込んでいるケースや、免疫機能が低下している方では、治癒までに時間がかかることがあります。

💪 5. 液体窒素治療の流れ・手順
実際の液体窒素治療がどのような流れで行われるのか、クリニック受診から処置終了までの一般的な手順を説明します。
受診・診断の段階では、まず医師によるイボの確認が行われます。見た目だけでは診断が難しいケースでは、ダーモスコピー(皮膚の拡大鏡検査)を使った詳細な観察が行われることもあります。ウイルス性イボに特有の「点状出血像」や「モザイクパターン」を確認することで、脂漏性角化症や黒色腫などほかの皮膚疾患との鑑別を行います。
処置の準備として、必要に応じてイボの表面をメスや角質削り器で薄く削ることがあります。これは液体窒素の冷却効果をイボの内部までしっかり届けるためです。足底疣贅では特に角質が厚くなっていることが多く、この前処置が治療効果を高めるうえで重要です。
液体窒素の塗布は、綿棒に液体窒素を含ませて患部に押し当てる方法か、専用のスプレー装置で噴射する方法で行われます。押し当てる時間は数秒から十数秒程度で、その後少し時間をおいて再び凍結操作を繰り返します。イボの大きさや深さによって、凍結の時間や回数を調整します。
処置後の確認では、処置した部位が白く凍結した状態になり、医師がその状態を確認して処置終了となります。処置後の患部は自然に解凍され、しばらくすると赤くなったり水ぶくれができたりすることがありますが、これは正常な反応です。次回の受診日程を確認し、治療後のケア方法について説明を受けて帰宅します。
🎯 6. 治療中・治療後の痛みについて
液体窒素治療の痛みは、治療を検討している多くの方が気になるポイントのひとつです。痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的にどのような痛みがあるのか、時期ごとに説明します。
処置中の痛みについては、液体窒素が触れた瞬間から処置中にかけて、ピリピリとした刺激感や灼熱感を感じることが多いです。「焼かれるような」あるいは「電気が走るような」感覚と表現する方もいます。処置時間が数秒から十数秒と短いため、多くの方は我慢できる程度と感じますが、感覚の鋭敏な部位(指先や足底など)では痛みをより強く感じやすいです。子供の場合には、処置中に泣いてしまうことも少なくありません。
処置直後から数時間は、じんじんとした痛みや熱感が続くことがあります。この感覚は個人差があり、数分で治まる方もいれば、数時間続く方もいます。足底疣贅を治療した場合、帰宅後の歩行時に痛みを感じることもあります。
翌日以降については、処置した部位に水ぶくれ(水疱)ができることがあります。水疱が形成されると、押したときに痛みを感じる場合があります。水疱は基本的には自然につぶれて乾燥し、かさぶたになりますが、靴の中などで圧迫される場合は不快感を感じることもあります。
痛みが強い場合は、市販の鎮痛薬(アセトアミノフェンやイブプロフェンなど)で対応できる場合もありますが、使用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。痛みへの不安が大きい方や、お子様の治療を希望される場合は、事前に担当医師に相談してみると良いでしょう。クリニックによっては、麻酔テープや麻酔クリームを使用して痛みを軽減する対応をしているところもあります。
Q. 液体窒素治療後に水ぶくれができたときの対処法は?
液体窒素治療後の水ぶくれは凍結による正常な反応であり、基本的には自然につぶれてかさぶたとなります。自分で無理につぶすと感染リスクが高まるため自己処置は避けてください。患部は清潔に保ち強くこすらないことが基本で、水ぶくれが大きい場合や赤く腫れて膿が出る場合は速やかに医師へ相談することが大切です。

💡 7. 治療回数と期間の目安
液体窒素治療は一度では終わらないことがほとんどで、定期的に繰り返し通院することが必要です。では、どのくらいの回数と期間が必要なのでしょうか。
一般的な治療間隔は2〜4週間に1回です。前回の処置後に皮膚が回復し、次の処置に適した状態になるまでの期間として、この間隔が設定されています。医師によっては、イボの状態や患者さんの反応を見ながら間隔を調整することもあります。
治療回数は、イボの種類・大きさ・部位・できてからの期間・免疫状態などによって大きく異なります。小さなイボであれば3〜5回程度で改善することもありますが、大きなイボや足底のイボ、長期間放置されていたイボでは10回以上の治療が必要になることもあります。平均的には5〜10回程度の治療が一般的な目安とされています。
治療期間としては、2〜4週間に1回の通院を5〜10回繰り返すと仮定すると、2カ月半〜10カ月程度かかる計算になります。途中で「なかなか治らない」と感じて治療を中断してしまう方もいますが、途中でやめてしまうとイボが再び大きくなったり数が増えたりすることがあるため、医師の指示に従って根気強く継続することが重要です。
治療経過の目安としては、処置を続けると徐々にイボが小さくなり、最終的に皮膚が正常な状態に戻ります。表面の角質が取れてイボがなくなったように見えても、ウイルスが残存している可能性があるため、医師が「治癒した」と判断するまで治療を継続することが大切です。
📌 8. 液体窒素治療の副作用・注意点
液体窒素治療は比較的安全な治療法ですが、いくつかの副作用や注意点があります。事前に理解しておくことで、治療をより安心して受けることができます。
水疱(水ぶくれ)の形成は、凍結治療後に多く見られる反応です。通常は数日以内に自然に吸収されますが、大きな水疱ができた場合には皮膚科で処置を受けることもあります。水疱を自分で無理につぶすと感染リスクが高まるため、自己処置は避けてください。
色素沈着(シミ)については、処置後に炎症後色素沈着として茶色いシミが残ることがあります。特に肌が黒めの方(フィッツパトリック分類でタイプIV以上)はリスクが高い傾向があります。多くの場合は時間の経過とともに薄くなりますが、完全に消えるまでに数カ月かかることもあります。
逆に色素脱失(白斑)が生じることもあります。液体窒素によってメラノサイト(色素細胞)が障害を受け、白い斑点が残ることがあります。これは顔や目立つ部位では特に気になる副作用です。
瘢痕(傷跡)については、通常の液体窒素治療では重篤な瘢痕が残ることは少ないですが、凍結が深すぎた場合や感染を合併した場合には傷跡が残ることがあります。
神経障害については、指先など神経が豊富な部位で過剰に冷却が行われた場合、まれに一時的な感覚異常が生じることがあります。
爪の変形は、爪の近くにあるイボを治療した場合、爪母(ネイルマトリックス)が障害を受けて一時的に爪の形が変わることがあります。多くは自然に回復しますが、治療前に医師に相談しておくと安心です。
治療後のセルフケアとしては、処置後の患部を清潔に保ち、強くこすったり搔いたりしないことが基本です。水ぶくれができても自然な経過であれば心配ありませんが、処置部位が赤く腫れて膿が出るようであれば感染が疑われますので、速やかに医師に相談してください。
✨ 9. 液体窒素治療が向いている人・向いていない人
液体窒素治療は広く行われている安全な治療ですが、すべての方に最適というわけではありません。治療に向いている方と、慎重な対応が必要な方について説明します。
液体窒素治療が向いている方は、手や足など体幹以外の部位にあるウイルス性イボがある方、比較的小さいイボや数が少ないイボをお持ちの方、保険適用の治療を希望される方などが挙げられます。また、子供のイボにも安全に使用できる治療法であるため、小児科や皮膚科で頻繁に行われています。
一方で、注意が必要な方や慎重に検討が必要な方もいます。まず、寒冷蕁麻疹(寒い刺激で蕁麻疹が出る体質)の方は、液体窒素の冷刺激によってアレルギー反応が起こる可能性があるため、医師に伝えたうえで治療を受けるかどうか判断することが大切です。
冷球タンパク血症(クリオグロブリン血症)など、寒冷刺激に関連する血液・免疫疾患をお持ちの方も注意が必要です。これらの疾患では液体窒素治療が全身への影響を与える可能性があります。
糖尿病の方で末梢神経障害や血流障害がある場合は、処置後の傷が治りにくかったり感染しやすかったりするリスクがあるため、担当医師と慎重に相談することが必要です。
ペースメーカーを使用している方や、心臓疾患のある方は特に制限はありませんが、通院時に担当医師に既往歴を伝えることをおすすめします。
また、顔のイボに液体窒素治療を行う場合は、色素沈着や色素脱失のリスクが目立ちやすい部位であるため、担当医師と十分に相談のうえで治療を進めることが大切です。美容的な観点から、顔のイボにはほかの治療法が選択されることもあります。
Q. ウイルス性イボの再発を防ぐための日常ケアは?
ウイルス性イボの再発予防には、皮膚の保湿でウイルスの侵入経路となる小傷を防ぐこと、イボを触って自家感染させないことが重要です。公共のプールや浴場ではスリッパを着用し、タオルや足拭きマットの家族共有も避けましょう。また、十分な睡眠やバランスのよい食事で免疫力を維持することも再発リスクの低減につながります。
🔍 10. 液体窒素以外のウイルス性イボ治療法

ウイルス性イボに対する治療は液体窒素療法だけではありません。イボの状態や患者さんの希望、クリニックの設備などに応じて、さまざまな治療法が選択されます。
サリチル酸外用療法は、高濃度のサリチル酸を含む貼り薬や塗り薬をイボに使用して、角質を溶かしながらイボを除去していく方法です。液体窒素と組み合わせて使用されることも多く、特に足底疣贅に対しては液体窒素との併用で効果が高まると報告されています。市販薬としても販売されていますが、適切な濃度と使用方法で行うことが重要です。
レーザー治療は、炭酸ガス(CO2)レーザーやNd:YAGレーザーを使ってイボの組織を焼灼・蒸散させる方法です。液体窒素で効果が得られにくい難治性のイボや、より短期間での治療を希望する方に選択されることがあります。皮膚科専門のクリニックや美容皮膚科で行われており、局所麻酔を使用するため処置中の痛みを軽減できます。ただし、保険適用外(自費診療)になる場合があります。
電気焼灼(電気メス)は、高周波の電流でイボの組織を焼き切る方法です。比較的小さなイボに対して行われることが多く、局所麻酔を使用します。
ブレオマイシン局所注射は、抗がん剤の一種であるブレオマイシンをイボに直接注射する治療法です。難治性の疣贅に用いられることがあり、高い治癒率が報告されていますが、痛みが強いことや費用の問題から、液体窒素で治癒しない場合の次の手として使われることが多いです。
グルタルアルデヒドやグルタルアルデヒド含有製品の外用も、一部の医療機関で使用されることがあります。
内服薬としては、ヨクイニン(薏苡仁)という漢方薬が免疫調整作用によってイボの改善を助けるとして処方されることがあります。液体窒素治療との併用で効果を高めることを期待して使用されることもあります。
免疫療法としては、DDPCPやスクアレン酸を使った感作療法(接触過敏反応を利用した免疫療法)が、難治性の疣贅に対して一部の医療機関で行われることもあります。
💪 11. 自宅でできるケアと再発予防
クリニックでの液体窒素治療と並行して、自宅でできるケアを行うことで、治療効果を高めたり再発を防いだりすることができます。
処置後のホームケアとして最も重要なのは、患部を清潔に保つことです。処置後は水ぶくれができることがありますが、つぶしたり剥がしたりせず、自然に経過するのを待ちましょう。入浴はその日のうちに行っても構いませんが、患部を強くこすることは避けてください。処置後に医師から軟膏や絆創膏が処方された場合は、指示通りに使用してください。
保湿ケアも大切です。皮膚が乾燥していると小さな傷ができやすくなり、ウイルスが侵入しやすい環境になります。特に手や足は乾燥しやすい部位ですので、保湿クリームやローションを使って皮膚をしっかり潤わせることが再感染・再発予防につながります。
イボを触らない・掻かないことも重要です。ウイルス性イボのウイルスは、触ることで周囲の皮膚や爪の間に広がることがあります。無意識にイボを触る癖がある方は注意が必要です。また、イボを触った手で顔や他の部位に触れることも自家感染のリスクを高めます。
感染予防の観点からは、公共のプール・温泉・浴場などでは素足で歩かないように心がけ、スリッパや水泳用シューズを使用することでウイルスへの露出を減らすことができます。また、タオルやバスマット、スリッパなどの共有物を通じた感染が起こる可能性があるため、家族間での共有は避けることが望ましいです。
免疫力の維持も再発予防に役立ちます。睡眠不足、過度なストレス、栄養の偏りなどは免疫機能を低下させ、ウイルスが活性化しやすい状態を作ります。規則正しい生活リズム、バランスの良い食事、十分な睡眠を心がけることが、イボを含むさまざまな感染症の予防につながります。
治療が完了した後も、同じ部位に再びイボができることがあります。特に足底疣贅は再発しやすいとされており、治療終了後も定期的に自分でチェックし、再発の兆候があれば早めに受診することをおすすめします。早期に治療を開始した方が、治癒までの期間が短くて済む傾向があります。
なお、市販のイボ取り薬(サリチル酸含有の絆創膏や液体など)は自宅で使用できるものもありますが、自己判断での使用には注意が必要です。正確な診断なしに使用すると、タコや魚の目を誤ってウイルス性イボと思い込んで使用してしまったり、適切でない方法で使用して皮膚を傷めたりすることがあります。できるだけ医師に診断してもらったうえで使用することをおすすめします。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「市販薬を試したけれど改善しない」「いつの間にか数が増えてしまった」といったお悩みでご来院される患者様が多く、早めに受診されることで治療期間を短縮できるケースも少なくありません。液体窒素治療は保険適用で外来当日から始められる治療ですが、複数回の通院が必要なため、途中で諦めてしまわれる方がいらっしゃるのも事実であり、私たちは治療の経過を丁寧にご説明しながら最後まで伴走させていただくことを大切にしています。足の裏のイボや難治性のイボには液体窒素以外の治療との組み合わせも有効ですので、一人ひとりの状態に合った治療法をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。」
🎯 よくある質問
一般的に2〜4週間に1回の間隔で、平均5〜10回程度の通院が目安です。ただし、イボの大きさや部位、できてからの期間、免疫状態によって個人差があります。小さなイボなら3〜5回で改善することもありますが、足底のイボや長期放置のケースでは10回以上かかることもあります。
処置中はピリピリとした刺激感や灼熱感があり、「焼かれるような」感覚と表現される方もいます。ただし処置時間は数秒〜十数秒と短く、多くの方は我慢できる程度です。処置後は水ぶくれができることがありますが、痛みが強い場合は担当医師にご相談ください。クリニックによっては麻酔クリームで痛みを軽減できます。
はい、ウイルス性イボに対する液体窒素治療は保険適用で受けられます。特別な事前準備なしに外来で即日開始でき、処置時間も数分程度と短いため、忙しい方でも通院しやすい治療法です。なお、レーザー治療など一部の治療法は保険適用外(自費診療)となる場合があります。
自分でつぶすことは避けてください。液体窒素治療後の水ぶくれは正常な反応であり、基本的には自然につぶれてかさぶたになります。無理につぶすと感染リスクが高まります。水ぶくれが大きい場合は皮膚科で処置を受けることをおすすめします。患部は清潔に保ち、強くこすったり搔いたりしないことが大切です。
液体窒素で改善が難しい場合は、レーザー治療(CO2レーザーなど)、電気焼灼、ブレオマイシン局所注射、サリチル酸外用との併用療法などが選択肢として挙げられます。アイシークリニックでは、一人ひとりのイボの状態に応じた治療法をご提案していますので、難治性のイボでもお気軽にご相談ください。
💡 まとめ
ウイルス性イボに対する液体窒素治療は、保険適用で外来で受けられる手軽で効果的な治療法です。マイナス196度という極低温でイボの組織を凍結・壊死させ、さらに免疫反応を活性化することでウイルスの排除を促します。処置中には痛みを感じることがありますが、処置時間は短く、多くの方は十分に耐えられる程度です。
治療は一度では終わらず、2〜4週間ごとに複数回の通院が必要です。平均的には5〜10回程度の治療で改善が見込まれますが、イボの大きさや部位、免疫状態などによって個人差があります。途中で中断せず、医師の指示に従って継続することが治療成功のカギです。
液体窒素治療で改善が難しい場合や、より短期間での治療を希望する場合には、レーザー治療や電気焼灼、ブレオマイシン注射などの代替治療も選択肢として検討できます。
「イボかどうかわからない」「長期間放置してしまっている」「市販薬で治らない」という場合は、早めに皮膚科または美容皮膚科を受診することをおすすめします。アイシークリニック東京院では、ウイルス性イボを含む皮膚トラブルのご相談を承っています。気になる症状があればお気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 日本皮膚科学会が公開するウイルス性疣贅(イボ)の診療ガイドラインで、液体窒素凍結療法の適応・治療回数・効果・副作用に関する医学的根拠を参照
- 国立感染症研究所 – ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染経路・ウイルス型・感染成立のメカニズムに関する科学的情報を参照
- PubMed – 液体窒素凍結療法によるウイルス性イボ治療の治癒率・有効性・副作用に関する国際的な臨床研究・論文を参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務