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「体に小さなぷつぷつができているけど、これって水いぼ?」と疑問を感じている大人の方は少なくありません。水いぼは子どもに多い病気というイメージがありますが、大人でも発症することがあり、さらに水いぼとよく似た湿疹や皮膚疾患がいくつか存在します。見た目だけでは判断が難しく、適切な治療を受けるためには正確な診断が欠かせません。この記事では、大人に出る水いぼみたいな湿疹について、考えられる原因や疾患の種類、治療法、そして受診のタイミングまでを詳しく解説します。


目次

  1. 水いぼとはどのような病気か
  2. 大人が水いぼになることはあるのか
  3. 水いぼみたいな湿疹の原因として考えられる疾患
  4. それぞれの疾患の特徴と見分け方
  5. 大人の水いぼみたいな湿疹が現れやすい部位
  6. 放置するとどうなるのか
  7. 診断から治療までの流れ
  8. 自宅でのケアと注意点
  9. 皮膚科を受診すべきタイミング
  10. まとめ

この記事のポイント

大人の水いぼ様湿疹には稗粒腫・汗管腫・HPVいぼ・毛包炎・粉瘤など多様な疾患があり、原因や治療法が異なるため自己判断は禁物。アイシークリニックでは皮膚科専門医による正確な診断と適切な治療を提供している。

🎯 水いぼとはどのような病気か

水いぼ(伝染性軟属腫)は、伝染性軟属腫ウイルス(Molluscum contagiosum virus)というポックスウイルス科に属するウイルスによって引き起こされる皮膚感染症です。見た目の特徴としては、直径2〜5ミリ程度の半球状に盛り上がった小さなできものが複数あらわれることが多く、表面はなめらかで光沢があり、中心部にへそのようなくぼみ(臍窩:さいか)があることが典型的です。

このウイルスは皮膚の直接接触や、タオル・衣類などを介した間接接触によって感染します。プールや公共浴場など、肌が触れ合う機会が多い場所での感染リスクが高いとされています。

水いぼは基本的に自然治癒する病気で、免疫が正常に機能している場合は数か月から数年以内に自然に消えることがほとんどです。かゆみや痛みなどの自覚症状が少ないことが多いですが、かきむしったり刺激を与えたりすることで数が増えたり、周囲に広がったりすることがあります。

Q. 大人が水いぼになりやすい条件は何ですか?

大人が水いぼ(伝染性軟属腫)を発症しやすい条件は主に二つあります。一つはHIV感染症やがん治療中など免疫力が低下している状態で、広範囲に多数の水いぼが出現することがあります。もう一つはアトピー性皮膚炎など皮膚のバリア機能が低下している場合です。また性行為による陰部への感染例もあります。

📋 大人が水いぼになることはあるのか

水いぼは乳幼児から小学生くらいの子どもに多く見られる疾患ですが、大人がかかることもあります。大人の場合、主に二つの状況で発症するケースが目立ちます。

一つ目は、免疫力が低下している場合です。HIV感染症やがん治療中、免疫抑制剤を使用しているなど、免疫機能が正常に働いていない状態では水いぼウイルスに感染しやすくなり、広範囲にわたって多数の水いぼが出現することがあります。このような状態を「播種性伝染性軟属腫」と呼び、数十個から数百個にのぼるケースも報告されています。

二つ目は、アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下している場合です。皮膚のバリア機能が弱まると、ウイルスが侵入しやすくなり、水いぼに感染・発症するリスクが高まります。アトピー性皮膚炎を持つ大人が水いぼを発症した場合、通常よりも広い範囲に広がりやすく、治療に時間がかかることも多いです。

また、大人では性行為によって陰部や下腹部、太ももの内側に水いぼが発症することもあります。このような場合は性感染症の一種として扱われることがあります。

💊 水いぼみたいな湿疹の原因として考えられる疾患

大人に現れる水いぼのような見た目の湿疹・できものは、実際には水いぼ以外の病気である場合がほとんどです。水いぼと混同されやすい疾患にはさまざまなものがあり、それぞれ原因や治療法が異なります。ここでは代表的な疾患を紹介します。

🦠 稗粒腫(はいりゅうしゅ・ミリア)

稗粒腫は、皮膚の表面付近にケラチン(角質成分)が詰まってできる小さな白い嚢胞です。直径1〜2ミリ程度の白い小さなぷつぷつが、目の周りや頬などに複数できることが多く、硬く光沢のある見た目が水いぼと似て見えることがあります。炎症を伴わないため、かゆみや痛みはほとんどありません。原因はスキンケア製品による毛穴の詰まりや、皮膚の代謝の乱れ、紫外線ダメージなどとされています。

👴 汗管腫(かんかんしゅ)

汗管腫は、汗を分泌する汗腺(エクリン腺)の導管が増殖してできる良性の腫瘍です。直径1〜3ミリ程度の肌色または淡褐色のぷつぷつが、主に目の下や頬、首などに多発します。思春期以降の女性に多く見られ、加齢とともに増える傾向があります。自覚症状は少ないですが、整容的な問題から治療を希望する方が多い疾患です。

🔸 脂腺増殖症(しせんぞうしょくしょう)

脂腺増殖症は、皮膚の脂腺(皮脂を分泌する組織)が過剰に増殖してできる良性の病変です。直径2〜5ミリ程度の黄白色または肌色の盛り上がりがあり、中心部にへこみが見られることもあります。この中心部のへこみが水いぼの臍窩に似ているため、水いぼと間違えられることがあります。顔の脂漏部位(額、鼻、頬)に多く見られ、中年以降の方に多い疾患です。

💧 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい・いぼ)

尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって引き起こされるいぼです。手の甲や指、足の裏などに多く見られ、表面がざらざらしていて硬い印象があります。ただし、初期段階では小さく光沢があるように見えることもあり、水いぼと混同されることがあります。水いぼとは原因となるウイルスが異なるため、治療法も異なります。

✨ 毛包炎(もうほうえん)

毛包炎は、毛根を包む毛包に細菌や真菌が感染して起こる炎症です。小さな赤みや白いぷつぷつ、膿疱として現れることが多く、周囲に赤みや軽い痛みを伴います。体幹や四肢など毛の生えているところに多く発生し、かゆみを感じることもあります。細菌性と真菌性(カビ性)では治療薬が異なるため、正確な診断が重要です。

📌 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

扁平疣贅もHPVの感染によって起こるいぼの一種ですが、尋常性疣贅とは異なる型のHPVが原因です。直径2〜5ミリ程度の平坦〜わずかに盛り上がった形状で、肌色または淡褐色をしており、顔や手の甲に多発する傾向があります。表面はなめらかで光沢があることから、水いぼと混同されやすい疾患です。

▶️ 接触性皮膚炎(かぶれ)

接触性皮膚炎は、皮膚に接触した物質が原因となって起こる炎症反応です。赤み、かゆみ、小水疱(小さな水ぶくれ)などが現れ、小水疱は水いぼに似て見えることがあります。ただし、接触性皮膚炎は原因物質との接触部位に集中して発症し、強いかゆみを伴うことが多いため、問診と視診によって比較的鑑別しやすい疾患です。

🔹 粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤は、皮膚の表面にある袋状の組織(嚢腫)の中に角質や皮脂が溜まってできる良性の腫瘍です。小さいものは水いぼのように見えることがあり、中心部に黒い点(開口部)が見られることがあります。炎症を起こすと赤く腫れ、痛みを伴います。大人に多く見られる疾患で、背中や顔、耳の周りなどに好発します。

Q. 水いぼと間違えられやすい皮膚疾患にはどんなものがありますか?

水いぼと混同されやすい皮膚疾患には、目周りに白い小嚢胞ができる稗粒腫、目の下に多発する汗管腫、中心部にくぼみのある脂腺増殖症、HPVが原因の尋常性疣贅・扁平疣贅、毛包に細菌や真菌が感染する毛包炎、角質が袋に溜まる粉瘤などがあります。原因や治療法がそれぞれ異なるため、自己判断は避け皮膚科専門医に診断してもらうことが重要です。

🏥 それぞれの疾患の特徴と見分け方

水いぼみたいな見た目の湿疹やできものを自分で正確に判断することは非常に難しいですが、いくつかのポイントに注意することで、ある程度の方向性を把握することができます。

まず、中心部のくぼみ(臍窩)があるかどうかを確認することが重要です。水いぼと脂腺増殖症には中心部のくぼみが見られることが多いですが、稗粒腫や汗管腫にはくぼみがほとんどありません。

次に、表面の質感を確認しましょう。水いぼや汗管腫、扁平疣贅は表面がなめらかで光沢があることが多いですが、尋常性疣贅は表面がざらざらしていて硬い印象があります。

できものの色も参考になります。稗粒腫は白っぽく、脂腺増殖症は黄白色、水いぼは半透明から白っぽい色をしていることが多いです。尋常性疣贅は肌色から灰白色、扁平疣贅は肌色から淡褐色のことが多いです。

発生部位も診断の参考になります。水いぼは体幹、わきの下、首、陰部などに多く、稗粒腫は目の周りや頬に、汗管腫は目の下や頬に多く見られます。尋常性疣贅は手の指や足の裏に多く、扁平疣贅は顔や手の甲に多い傾向があります。

ただし、これらの特徴はあくまで一般的な傾向であり、同じ疾患でも見た目が異なることは珍しくありません。また、複数の疾患が同時に存在することもあります。確実な診断と適切な治療のためには、皮膚科専門医による診察を受けることが最も確実です。

⚠️ 大人の水いぼみたいな湿疹が現れやすい部位

大人に現れる水いぼや水いぼに似た湿疹は、疾患の種類によって好発部位が異なります。部位ごとに考えられる疾患を把握しておくことで、受診の際に医師へ的確に伝えることができます。

顔(特に目の周り・頬)に出る場合は、稗粒腫や汗管腫、扁平疣贅が多く見られます。これらはいずれも整容的な問題から皮膚科を受診する方が多い疾患です。脂腺増殖症は額や鼻周りなど皮脂腺が豊富な部位に出やすいです。

首や体幹に出る場合は、水いぼのほかに毛包炎、粉瘤、接触性皮膚炎などが考えられます。特に汗をかきやすい部位や、衣類との摩擦が起きやすい部位では皮膚トラブルが起きやすくなります。

手や指に出る場合は、尋常性疣贅(いぼ)が最も多く、扁平疣贅もよく見られます。これらはHPVウイルスが原因であり、日常的な接触で感染することがあります。

陰部や下腹部、太ももの内側に出る場合は、水いぼが性感染症的に広がるケースや、尖圭コンジローマ(HPVによる性感染症)が考えられます。尖圭コンジローマは鶏冠(とさか)状のできものが特徴的ですが、初期は小さな水いぼのような見た目のことがあります。この部位にできものができた場合は、性感染症の観点からも早めに皮膚科や性病科を受診することをおすすめします。

足の裏に出る場合は、足底疣贅(足の裏のいぼ)が典型的です。歩行時に体重がかかるため、皮膚の内側に向かって成長することが多く、たこやうおのめとの鑑別が必要になります。

Q. 水いぼみたいなできものを放置するとどうなりますか?

疾患によってリスクが異なります。水いぼは自然治癒する場合もありますが、放置すると数が増えたり他者へ感染が広がる恐れがあります。毛包炎は悪化すると「おでき」に発展し抗菌薬が必要になることもあります。粉瘤は炎症を起こして切開処置が必要になる場合があり、陰部の場合は尖圭コンジローマなど性感染症の可能性もあるため早期受診が推奨されます。

🔍 放置するとどうなるのか

水いぼみたいな湿疹を放置した場合、その影響は原因となる疾患によって大きく異なります。それぞれのケースについて見ていきましょう。

水いぼ(伝染性軟属腫)自体は、免疫が正常に機能している人では数か月から1〜2年で自然に消えることがほとんどです。しかし放置している間に数が増えて広範囲に広がったり、他の人に感染させてしまうリスクがあります。また、かきむしることで二次感染(細菌感染)を起こし、赤く腫れてひどくなることもあります。

稗粒腫や汗管腫は、放置しても健康に悪影響を与えることはほとんどありませんが、自然に消えることは少なく、数が増える場合もあります。整容的な問題が気になる場合は、早めに治療を受けることをおすすめします。

尋常性疣贅や扁平疣贅(HPVによるいぼ)は、放置すると数が増えたり、自分の皮膚の別の部位や他の人に感染が広がったりするリスクがあります。足底疣贅の場合は歩行時の痛みが増すこともあります。

毛包炎は、放置すると炎症が深くなり、癤(せつ:おでき)や癰(よう:複数の毛包に感染が広がった状態)に発展することがあります。抗菌薬の治療が必要なケースもあります。

粉瘤は放置すると大きくなっていき、炎症を起こして赤く腫れて痛みが出る「炎症性粉瘤」になることがあります。炎症性粉瘤では切開して膿を排出する処置が必要になり、根治のための摘出手術も一般的に炎症が落ち着いてから行う必要があります。

陰部の水いぼみたいな湿疹で尖圭コンジローマだった場合、放置するとどんどん数が増えて大きくなります。また、性行為によってパートナーに感染させるリスクもあるため、早期に治療を受けることが重要です。

📝 診断から治療までの流れ

水いぼみたいな湿疹を適切に治療するためには、まず正確な診断を受けることが必要です。皮膚科専門医を受診した際の診断・治療の一般的な流れを説明します。

📍 診断の方法

皮膚科では、まず問診と視診によって診断が行われます。問診では、いつからできているか、どのように広がったか、かゆみや痛みなどの自覚症状があるか、アトピー性皮膚炎などの基礎疾患があるか、免疫抑制剤などの薬を使用しているかなどを確認します。

視診では、できものの形、大きさ、色、表面の質感、分布などを観察します。必要に応じてダーモスコピー(皮膚病変を拡大して観察する器具)を使用することで、より詳細な情報が得られます。

診断が難しい場合は、病変の一部を採取して顕微鏡で観察する病理組織検査や、ウイルスや細菌の培養検査が行われることもあります。

💫 水いぼ(伝染性軟属腫)の治療

水いぼの治療法として最も一般的なのは、液体窒素による冷凍凝固療法です。液体窒素を患部に当てることで病変組織を凍結・壊死させる方法で、保険適用で行うことができます。複数回の処置が必要な場合がほとんどです。

子どもでよく行われる毛抜きやピンセットでの摘除(圧出法)は、大人でも痛みに対応できる場合は行うことがあります。局所麻酔を用いることで痛みを軽減することができます。

外用薬としては、トリクロロ酢酸や硝酸銀など腐食性の薬剤を使用することがあります。カンタリジンという薬剤は日本では保険適用外ですが、一部のクリニックで使用されることがあります。

免疫力を高める方法として、インターフェロンの局所注射や免疫応答修飾剤(イミキモド)の外用が行われることもありますが、主に難治例や免疫不全がある場合に選択されます。

🦠 稗粒腫・汗管腫の治療

稗粒腫は、細い針で嚢胞に穴を開けて内容物を取り出す処置が一般的です。痛みは少なく、比較的簡単に処置ができます。汗管腫に対しては、炭酸ガスレーザーや電気焼灼(電気メスによる焼灼)、液体窒素による冷凍凝固療法などが行われます。これらは保険適用外となることが多く、美容皮膚科・美容クリニックで対応しているケースが多いです。

👴 いぼ(疣贅)の治療

尋常性疣贅や扁平疣贅の治療は、液体窒素による冷凍凝固療法が第一選択となります。2〜4週間おきに数回から十数回繰り返すことが多く、根気が必要な治療です。難治例では、ヨクイニン(漢方薬)の内服や外用薬(サリチル酸、グルタルアルデヒドなど)との併用が行われます。

🔸 毛包炎の治療

細菌性毛包炎には抗菌薬の外用または内服が行われます。真菌性毛包炎(マラセチア毛包炎)には抗真菌薬の外用または内服が必要です。原因が異なると使用する薬剤が全く異なるため、正確な診断が重要です。

💧 粉瘤の治療

粉瘤の根治治療は外科的摘出術です。炎症のない状態であれば比較的小さな切開で嚢腫を取り除くことができます。炎症を起こしている場合は、まず切開して膿を排出し、炎症が落ち着いてから摘出術を行います。

Q. 水いぼに似た湿疹ができたとき自宅で注意すべきことは何ですか?

最も重要なのは、できものをつぶしたりかきむしったりしないことです。水いぼはつぶすとウイルスが広がり数が急増し、粉瘤は炎症が悪化する恐れがあります。また保湿ケアで皮膚バリア機能を整えること、タオルや衣類の共有を避ける衛生管理も有効です。市販薬は自己判断での使用が皮膚を傷める可能性があるため、まず皮膚科専門医の診断を受けることが最善です。

💡 自宅でのケアと注意点

水いぼみたいな湿疹が出た際、皮膚科を受診するまでの間や、治療中の自宅でのケアについて押さえておくべきポイントを説明します。

まず、絶対に避けてほしいのはできものをむやみに触ったり、つぶしたり、かきむしったりすることです。水いぼはつぶすとウイルスが周囲に広がり、数が急増することがあります。また、いぼも触ることで別の部位に感染が広がるリスクがあります。粉瘤をつぶそうとすると炎症が悪化する可能性もあります。

皮膚の保湿ケアは多くの皮膚疾患の予防・改善に有効です。特にアトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下している場合は、保湿剤を適切に使用して皮膚の状態を整えることが大切です。皮膚のバリア機能が保たれることで、ウイルスや細菌が侵入しにくくなります。

衛生管理も重要です。水いぼやいぼがある場合、タオルや衣類の共有を避け、入浴後は病変部をきちんと乾燥させましょう。また、スポーツや運動後は汗をしっかりと拭き取り、清潔な状態を保つことで毛包炎などの予防にもなります。

ピアスの穴やひげそり後など皮膚にダメージが加わった後は、細菌が侵入しやすくなります。皮膚に傷をつけた後は適切な消毒と保湿を行いましょう。

市販薬については、水いぼや汗管腫などには有効な市販薬が事実上存在せず、自己判断で使用するのは避けたほうが無難です。いぼ用の市販薬(サリチル酸製剤など)は尋常性疣贅に対して一定の効果が期待できる場合がありますが、他の疾患に使用すると皮膚を傷めてしまう可能性があります。まずは皮膚科で正確な診断を受けることが最善です。

✨ 皮膚科を受診すべきタイミング

「どのタイミングで皮膚科を受診すべきか」という点について、多くの方が迷われるかと思います。以下のような状況では、速やかに皮膚科を受診することをおすすめします。

できものが急速に増えている場合や、短期間で広範囲に広がっている場合は早めに受診しましょう。特に水いぼやHPVによるいぼは、早期に適切な治療を受けることで拡大を防ぐことができます。

できものが赤く腫れて痛みを伴う場合は、炎症や感染を起こしている可能性があります。毛包炎や炎症性粉瘤などは早めに治療を開始することで重症化を防げます。

顔や体に見た目が気になるできものがある場合は、整容的な問題から精神的なストレスにつながることがあります。稗粒腫や汗管腫などは放置しても健康上の問題はありませんが、早期に治療を受けることで目立ちにくくなります。

陰部や肛門周囲にできものがある場合は、性感染症の可能性も考慮して、皮膚科または性病科・泌尿器科を受診することをおすすめします。

免疫抑制剤を使用している、HIV感染症がある、がん治療中であるなど、免疫機能が低下している状態でできものが出た場合は、通常よりも早期に受診することが大切です。これらのケースでは水いぼなどが急速に広がる可能性があるためです。

「たかが湿疹」と軽く考えて放置してしまう方も多いですが、皮膚科専門医に診てもらうことで正確な診断と適切な治療が受けられます。自己判断でのケアは症状を悪化させることもあるため、気になる症状がある場合は早めの受診が安心です。

また、水いぼや疣贅などは感染性があるため、家族や周囲の人への感染防止という観点からも、早期の受診・治療開始が望ましいといえます。特に小さなお子さんがいる家庭では、大人が感染源となってお子さんに感染が広がることがあるため注意が必要です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、「水いぼのようなぷつぷつができた」とご相談いただく大人の患者様が多く、実際に診察してみると水いぼ以外の疾患——稗粒腫や汗管腫、HPVによるいぼなど——であるケースも少なくありません。最近の傾向として、自己判断でつぶしたり市販薬を試したりした後に症状が悪化してから受診される方も見受けられますので、気になるできものを発見した際はなるべく触れずに早めにご相談いただくことをおすすめします。正確な診断のもと患者様一人ひとりに合った治療法をご提案しますので、どうぞお気軽にお越しください。」

📌 よくある質問

大人でも水いぼになることはありますか?

はい、大人でも水いぼになることがあります。特に免疫力が低下している場合(HIV感染症、がん治療中、免疫抑制剤使用中など)や、アトピー性皮膚炎で皮膚のバリア機能が低下している場合に発症しやすくなります。また、性行為によって陰部に発症するケースもあります。

水いぼと似た湿疹にはどんな種類がありますか?

水いぼに似た湿疹として、稗粒腫(白い小さな嚢胞)、汗管腫(目の下などに多発)、脂腺増殖症、尋常性疣贅(HPVによるいぼ)、扁平疣贅、毛包炎、粉瘤などが挙げられます。それぞれ原因や治療法が異なるため、自己判断は難しく、皮膚科での正確な診断が重要です。

水いぼみたいなできものは放置しても大丈夫ですか?

疾患によって異なります。水いぼは自然治癒することもありますが、放置すると数が増えたり周囲に感染が広がるリスクがあります。毛包炎や粉瘤は悪化する可能性があり、陰部のできものは性感染症の可能性もあります。当院では早めの受診をおすすめしています。

できものを自分でつぶしてもいいですか?

むやみにつぶすことは避けてください。水いぼはつぶすとウイルスが周囲に広がり、数が急増する恐れがあります。いぼも触ることで別の部位への感染リスクが高まり、粉瘤はつぶすと炎症が悪化する場合があります。気になる場合は触れずに皮膚科を受診することが最善です。

どのような場合に皮膚科を早めに受診すべきですか?

以下の場合は早めの受診をおすすめします。①できものが急速に増えている・広範囲に広がっている、②赤く腫れて痛みを伴う、③陰部や肛門周囲にできものがある、④免疫抑制剤使用中やHIV感染症など免疫機能が低下している状態でできものが出た場合。当院では丁寧な診察のうえ、適切な治療法をご提案しています。

🎯 まとめ

大人に現れる水いぼみたいな湿疹には、水いぼ(伝染性軟属腫)そのもののほかに、稗粒腫、汗管腫、脂腺増殖症、尋常性疣贅、扁平疣贅、毛包炎、粉瘤、接触性皮膚炎など、さまざまな疾患が考えられます。これらはそれぞれ原因や治療法が異なるため、自己判断での対応には限界があります。

特に大人の場合、免疫力の低下やアトピー性皮膚炎などの基礎疾患が水いぼの発症に関わっていることがあり、子どもの水いぼとは異なる経過をたどることも少なくありません。陰部に生じた場合は性感染症との関連も考慮する必要があります。

できものを見つけた場合は、つぶしたりかきむしったりせず、皮膚科専門医を受診して正確な診断を受けることが最善の選択です。適切な治療を早期に開始することで、症状の拡大を防ぎ、周囲への感染リスクを低減することができます。

アイシークリニック東京院では、皮膚の悩みに対して丁寧な診察と適切な治療を行っております。「これって水いぼ?」「この湿疹はなんだろう」と気になる症状がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 伝染性軟属腫(水いぼ)の診断基準・治療方針・感染経路など皮膚科専門医による公式情報。水いぼの臨床的特徴や治療法(液体窒素療法・摘除法など)の根拠として参照
  • 国立感染症研究所 – 伝染性軟属腫ウイルス(Molluscum contagiosum virus)の感染症学的情報。ウイルスの特性・感染経路・免疫不全患者における播種性伝染性軟属腫のリスクなど疫学的根拠として参照
  • 厚生労働省 – 感染症対策および性感染症(尖圭コンジローマ・HPV関連疾患を含む)に関する公式情報。陰部病変における性感染症リスクや受診勧奨の根拠として参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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