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「トラネキサム酸って本当に効くの?」——そんな疑問、この記事を読めばすべて解決します!💡

止血薬として生まれたトラネキサム酸が、今や肝斑・美白治療の第一選択肢として皮膚科・美容クリニックで大活躍中。でも「副作用は?」「どれくらいで効く?」「自分に合う?」など、ちゃんと知らないまま使っている方がとても多いのが現状です。

知識なしに使い続けると、効果が出ないどころか間違ったケアで悪化するリスクも。この記事では医療的な観点から、基礎知識・効果・副作用・注意点までわかりやすく・すべてまとめました。

🚨 こんな方はぜひ読んでください!

  • 📌 肝斑・シミが気になっているのに何も対策できていない
  • 📌 トラネキサム酸を使っているが本当に合っているか不安
  • 📌 市販薬と処方薬の違いをちゃんと知りたい
  • 📌 副作用が心配で踏み出せない
👩‍⚕️
クリニックからひとこと
「トラネキサム酸は正しく使えば非常に効果的な成分です。でも飲み方・使い方・期間を間違えると効果半減。まずは正しい知識を身につけてから、ぜひ専門家に相談してみてください!」

目次

  1. トラネキサムとは何か?その正体と歴史
  2. トラネキサムの美白・肝斑への効果メカニズム
  3. 内服薬としてのトラネキサム
  4. 外用薬・スキンケアとしてのトラネキサム
  5. 肝斑治療における位置づけ
  6. トラネキサムの副作用と注意点
  7. トラネキサムが向いている人・向いていない人
  8. よくある疑問:効果が出るまでの期間は?
  9. トラネキサムと他の美白成分との違い
  10. まとめ

💡 この記事のポイント

トラネキサム酸は止血薬由来の美白成分で、プラスミン阻害によりメラニン生成を抑制し、肝斑治療の第一選択肢として日本皮膚科学会でも認められている。内服薬が特に有効で、2〜3ヶ月の継続使用と紫外線対策の併用が効果を高める。

⚡ 読んだあとはぜひご相談を!

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💡 1. トラネキサムとは何か?その正体と歴史

トラネキサムとは、正式名称を「トラネキサム酸(Tranexamic acid)」といいます。アミノ酸の一種であるリシン(リジン)を合成して作られた薬効成分で、もともとは1962年に日本の研究者・岡本彰祐博士とその妻・トシ氏によって開発されました。当初は主に止血作用に着目して研究が進められ、外科手術や歯科処置の際の出血を抑える薬として長年にわたって使用されてきました。

トラネキサム酸の止血メカニズムは、血液を固める過程で働く「プラスミン」という酵素の活性を阻害することにあります。プラスミンは血栓(血の塊)を溶かす作用があるため、その働きを抑えることで出血が止まりやすくなるのです。医療現場では今でも止血薬として重要な役割を担っています。

ところが時代が経つにつれ、トラネキサム酸には止血作用以外にも注目すべき性質があることが明らかになってきました。その中でも特に注目を集めたのが、メラニン色素の生成を抑制する作用です。この発見が、トラネキサム酸を美容医療・スキンケアの分野へと大きく押し進めるきっかけとなりました。現在では美白成分として厚生労働省が認可した成分の一つであり、多くの飲み薬や化粧品、外用薬に配合されています。

日本で美容目的にトラネキサム酸が広く使われるようになったのは1990年代以降のことです。当時、肝斑(顔にできる茶色のシミの一種)に悩む多くの患者さんに対し、内服薬としてのトラネキサム酸が劇的な改善効果をもたらすことが臨床の現場で確認されはじめました。それ以来、美白・肝斑治療の定番薬として確固たる地位を築いてきたのです。

Q. トラネキサム酸はなぜ肝斑に効果があるのですか?

トラネキサム酸は、皮膚内でメラノサイトを刺激するプラスミンという酵素の働きを阻害します。肝斑ではこのプラスミン系が過剰に活性化されており、トラネキサム酸がその根本メカニズムに直接働きかけることで、メラニン生成を抑制し色素沈着を改善します。

📌 2. トラネキサムの美白・肝斑への効果メカニズム

トラネキサム酸がなぜ美白や肝斑に効くのか、そのメカニズムを理解するためには、まず肌の色素沈着がどのようにして起こるかを知る必要があります。

私たちの肌の色を決めているのは、「メラニン」という色素です。メラニンは紫外線などの刺激から肌を守るために作られますが、過剰に生産されたり、肌の表面に蓄積されたりするとシミや色素沈着の原因となります。メラニンを作るのは「メラノサイト(色素細胞)」という細胞で、この細胞が活性化されると多量のメラニンが生産されます。

ここでトラネキサム酸が登場します。トラネキサム酸がどのようにメラニン生産を抑えるか、主なルートは以下の通りです。

まず、プラスミンとの関係です。実は皮膚の角化細胞(ケラチノサイト)はプラスミンという酵素を持っており、このプラスミンがメラノサイトを刺激してメラニンの生産を促すことが分かっています。トラネキサム酸はプラスミンの働きを阻害することで、結果的にメラノサイトへの刺激を減らし、メラニン生産を抑制するのです。

次に、メラニン合成の直接的な抑制です。トラネキサム酸はメラノサイト内でメラニンを合成する際に必要な酵素「チロシナーゼ」の活性化を間接的に抑える作用もあります。チロシナーゼはメラニン生合成経路の最初のステップを担う重要な酵素ですので、その活性が低下するとメラニン全体の産生量が減ることになります。

また、炎症に関連したメラニン増加を抑える効果も期待されています。肌に炎症が起きると、様々なサイトカインや炎症性メディエーターがメラノサイトを刺激してメラニンを増やします。トラネキサム酸には抗炎症作用もあるため、この経路からもメラニン増加を防ぐ働きをすると考えられています。

こうした複数のルートでメラニン生産を抑えることができるため、トラネキサム酸は他の多くの美白成分と比べても、特に肝斑に対して高い有効性を示すとされています。

✨ 3. 内服薬としてのトラネキサム

トラネキサム酸を美容目的で使う方法の一つが、内服薬(飲み薬)としての摂取です。日本では「トランサミン」という商品名の処方薬が有名で、医療機関で処方してもらうことができます。また、美容クリニックではトラネキサム酸を配合した内服薬を独自に処方するケースも多くあります。

内服による摂取は、飲み薬が血液に吸収されて全身に行き渡ることで、肌の奥深くにあるメラノサイトにまで直接作用できるという利点があります。外から塗るだけでは届きにくい皮膚深部にまで成分が行き渡るため、肝斑のような深い色素沈着にも効果を発揮しやすいのが特徴です。

一般的な用法としては、1日2〜3回に分けて内服するケースが多いですが、使用する製品や医師の判断によって異なります。トラネキサム酸の内服は医薬品として扱われるため、必ず医師の診察を受けた上で処方を受けることが重要です。

なお、医療機関によっては、トラネキサム酸の内服薬にビタミンCやシナール(ビタミンC+パントテン酸)を組み合わせて処方するケースがあります。ビタミンCにも抗酸化作用とメラニン生成抑制効果があるため、トラネキサム酸との組み合わせによってより高い美白効果が得られると考えられているためです。特に肝斑治療では、この組み合わせが広く採用されています。

内服薬として使う場合、継続的な服用が効果を得るためには大切です。「飲んだり止めたり」を繰り返すと十分な効果が期待できないことがあります。医師の指示に従い、定期的に服用することが基本となります。

Q. トラネキサム酸の内服薬と外用薬の違いは何ですか?

内服薬は血液を通じて皮膚深部のメラノサイトまで成分が届くため、肝斑のような深い色素沈着に有効です。外用薬は浸透が表層に限られますが、局所的に高濃度を維持できる利点があります。両者を組み合わせることで相乗効果が期待できます。

🔍 4. 外用薬・スキンケアとしてのトラネキサム

トラネキサム酸は内服だけでなく、肌に直接塗る外用薬やスキンケア製品としても広く使われています。

医薬品としての外用製剤には、処方薬として調剤されるクリームやゲルがあります。美容クリニックでは患者さんの肌状態に合わせてトラネキサム酸を一定濃度で配合した外用薬を処方することが多く、特に肝斑の局所治療に活用されています。

また、市販の化粧品・スキンケア製品にもトラネキサム酸を配合したものが数多く販売されています。厚生労働省はトラネキサム酸を「医薬部外品」の美白有効成分として認可しており、規定の濃度以内であれば化粧水、美容液、クリームなどに配合して販売することが認められています。ドラッグストアでも「肝斑・シミ改善」を謳ったトラネキサム酸配合の化粧品を見かけることが多くなりました。

ただし、外用薬と内服薬では効果の出方や作用の深さが異なります。外用薬は肌の表面から成分が浸透するため、皮膚の深いところにあるメラノサイトへの到達量は限定的です。一方で、塗ることで局所的に高い濃度を維持できるという利点もあります。

外用薬を使う際のポイントとして、洗顔後に清潔な肌に塗布し、続けて保湿ケアを行うことが基本です。紫外線はメラニン生産を促進するため、外用薬を使用しながらも日焼け止めを欠かさず使用することが、治療効果を高める上で非常に重要です。

内服と外用を組み合わせるアプローチも多くのクリニックで採用されており、「内側からも外側からも」メラニン生産を抑制することで相乗効果が期待できると考えられています。

💪 5. 肝斑治療における位置づけ

肝斑(かんぱん)とは、主に中年以降の女性の頬骨の上や額、口周りなどに左右対称に現れる茶色い色素沈着です。日本人をはじめとするアジア系の女性に多く見られ、ホルモンバランスの変化(特に女性ホルモンのエストロゲン)、紫外線、摩擦などが発症や悪化の要因として挙げられています。

肝斑の治療は、一般的なシミ(老人性色素斑など)とは少し異なる注意が必要です。例えばレーザー治療は、一般的なシミには効果的ですが、肝斑に対しては刺激となってかえって悪化させてしまうリスクがあるため、慎重な判断が必要とされます。そのため肝斑治療では、薬物療法が中心的な役割を担ってきました。

肝斑の治療薬として最も実績があり、現在も最前線で使われているのがトラネキサム酸の内服です。日本皮膚科学会のガイドラインでも肝斑に対するトラネキサム酸の内服は有効性が認められており、治療の基本として推奨されています。

トラネキサム酸が肝斑に特に効果的な理由は、肝斑のメカニズムと深く関係しています。肝斑ではプラスミン系が過剰に活性化されてメラノサイトが慢性的に刺激され続けていると考えられており、プラスミンを抑制するトラネキサム酸がその根本的なメカニズムに働きかけることができるのです。

実際、トラネキサム酸を内服した肝斑患者さんの多くで、服用開始から数ヶ月以内に肝斑の色が薄くなったという臨床的な報告が多数あります。特に長年悩んできた方が短期間で改善を実感できるケースも少なくなく、肝斑治療において非常に重要な選択肢となっています。

近年では、トラネキサム酸の内服に加えて、低出力レーザーやフォトフェイシャルなどの光治療を組み合わせた治療法も広まっています。これは「まず薬物療法でメラノサイトを落ち着かせてから光治療を行う」というアプローチで、単独治療よりも効果的に肝斑を改善できると報告されています。

Q. トラネキサム酸の効果が出るまでどのくらいかかりますか?

内服薬の場合、一般的に服用開始から2〜3ヶ月で改善が見られることが多いですが、個人差があります。最低3ヶ月以上の継続使用が必要とされています。また、紫外線対策を徹底して併用することが治療効果を最大化する重要なポイントです。

頬に手を当てている女性

🎯 6. トラネキサムの副作用と注意点

トラネキサム酸は長年にわたって医療の現場で使用されてきた成分であり、一般的には安全性が高いとされています。しかし、どんな薬でも副作用がゼロというわけではなく、トラネキサム酸についても注意が必要な点があります。

内服薬として使用した場合に報告されている主な副作用には、以下のようなものがあります。

消化器症状として、胃もたれ、吐き気、食欲不振などが起こることがあります。これらは比較的よく見られる副作用で、多くの場合は軽度ですが、気になる場合は医師に相談することをお勧めします。食後に服用することで症状が軽減する場合があります。

血栓リスクについては、トラネキサム酸が血液凝固を促進する作用を持つことから、血栓症(血管の中に血の塊ができる病気)のリスクが高まる可能性が指摘されています。ただし、美容目的に使用される一般的な量では血栓リスクが有意に上昇するというエビデンスは現時点で乏しいとされています。それでも、もともと血栓症を起こしたことがある方、血液の凝固異常がある方、長期間動かない状態が続く予定がある方などは、使用前に必ず医師に申告してください。

月経への影響も考えられます。トラネキサム酸は月経血の量を減らす効果があることが知られており、月経困難症の治療にも使用されることがあります。逆に、月経量が多い方には治療的なメリットとなることもありますが、通常より月経が少なくなることが気になる場合は医師に相談を。

まれに、皮膚のかゆみや発疹などのアレルギー反応が起こることもあります。服用後に皮膚の異常を感じたら、すぐに服用を中止して医師に相談してください。

外用薬の場合は内服薬に比べて全身への影響が少なく、副作用は比較的少ないとされています。ただし、まれにかゆみ、赤み、刺激感などの皮膚反応が起こることがあります。新しい製品を使い始めるときはパッチテスト(腕の内側などに少量を塗って様子を見る)を行うとより安心です。

使用を避けるべきケースとして、妊娠中・授乳中の方への安全性は十分に確認されていないため、原則として使用は避けるべきとされています。また、腎機能が著しく低下している方は代謝・排泄に影響が出る可能性があるため、医師への相談が必要です。さらに、過去にトラネキサム酸でアレルギーを起こしたことがある方は使用できません。

💡 7. トラネキサムが向いている人・向いていない人

トラネキサム酸の使用を検討する際、自分にとって適切な治療かどうかを判断するために、向いている人とそうでない人の特徴を知っておくことが大切です。

トラネキサム酸が特に向いていると考えられる方の特徴として、まず肝斑に悩んでいる方があります。前述の通り、肝斑に対するトラネキサム酸の有効性は臨床的に多く確認されており、肝斑治療の第一選択肢の一つとなっています。顔に左右対称の茶色いシミが出てきた方は、まず医師に肝斑かどうかを診断してもらい、トラネキサム酸治療が適切か相談してみましょう。

ホルモンバランスの変化によるシミに悩む方にも適しています。妊娠や経口避妊薬(ピル)の使用、閉経前後のホルモン変動によって生じる色素沈着は、肝斑と同様のメカニズムで生じることが多く、トラネキサム酸が有効なケースがあります。

レーザー治療に抵抗がある方や、肝の悪化リスクを避けたい方にとっても、まず薬物療法から始めるという選択肢として適しています。特にシミがレーザーで悪化しやすいとされる肝斑の場合、トラネキサム酸の内服から治療をスタートすることが安全です。

一方で、使用に慎重を要する方・向いていない方としては、妊娠中・授乳中の方は使用を避けるべきです。また、血栓症の既往歴がある方、血液凝固異常のある方も慎重な判断が必要です。腎機能に問題がある方は医師と相談の上で判断を。

また、シミの種類によってはトラネキサム酸が最適な治療法ではないこともあります。老人性色素斑(日光黒子)と呼ばれる一般的なシミや、そばかす(雀卵斑)などに対しては、レーザー治療の方が速効性があり効果的な場合が多いです。自己判断せず、まず医療機関でシミの種類を正確に診断してもらうことが大切です。

Q. トラネキサム酸の副作用と使用を避けるべき人は?

内服薬では胃もたれや吐き気などの消化器症状が起こることがあります。また、血栓症の既往がある方、妊娠中・授乳中の方は使用を避ける必要があります。外用薬ではまれに皮膚の赤みやかゆみが生じる場合があり、必ず医師の診察のもとで使用することが重要です。

📌 8. よくある疑問:効果が出るまでの期間は?

トラネキサム酸を使い始めた方から最もよく聞かれる疑問の一つが「いつ頃から効果が出てくるの?」というものです。

内服薬の場合、一般的には服用開始から2〜3ヶ月で何らかの改善が見られることが多いとされています。ただし、これはあくまで目安であり、個人差が非常に大きいです。早い方では1ヶ月程度で薄くなってきたと感じる方もいれば、3〜4ヶ月かかる方もいます。

肝斑の場合、治療の目標は「完全になくすこと」ではなく「目立たなくすること」であることが多いです。色が完全に消えるケースは少なく、多くの場合は色が薄くなったり、面積が縮小したりという形で改善が見られます。服用を続けることで徐々に改善が進むことが多いため、短期間で結果が出なくても焦らずに継続することが大切です。

一般的な治療期間の目安として、最低でも3ヶ月以上の継続が必要と考えられています。医療機関での治療では、3ヶ月を一つの区切りとして効果を評価し、継続するかどうかを判断することが多いです。

また、服用を中断すると肝斑が再度悪化・再発するケースがあります。特に紫外線を多く浴びる季節や、ホルモン変動が起きるタイミング(季節の変わり目、妊娠後など)は再発リスクが高まります。再発を防ぐためには、改善後も低用量での維持療法を続けたり、日焼け対策を徹底したりすることが重要です。

外用薬の場合も継続的な使用が効果の鍵となります。毎日欠かさず使うことで、少しずつ肌状態が整ってくることが期待できます。スキンケアとして配合されている市販品については、内服薬ほどの速効性は期待できませんが、長期的なスキンケアルーティンとして取り入れることで徐々に効果が現れてくると考えられています。

なお、効果が出るまでの間も日焼け止めの徹底使用、紫外線対策は必須です。せっかくトラネキサム酸でメラニン生産を抑制していても、紫外線を多く浴びてしまえばメラニンが増加し、効果が打ち消されてしまいます。日常的なUVケアとの組み合わせが治療効果を最大化する鍵です。

✨ 9. トラネキサムと他の美白成分との違い

美白・シミ改善に用いられる成分はトラネキサム酸だけではありません。ここでは代表的な美白成分と比較しながら、トラネキサム酸の特徴を整理してみましょう。

まず、ハイドロキノンとの比較です。ハイドロキノンは「美白の王様」とも呼ばれる強力な美白成分で、チロシナーゼの活性を直接阻害することでメラニン生成を強力に抑制します。即効性という点ではハイドロキノンがより高い効果を持つとされていますが、一方で皮膚刺激性や白斑(脱色のしすぎ)のリスク、高濃度では発がん性の懸念(日本では化粧品への配合が原則禁止、医薬品としての使用に限られる)など、慎重な取り扱いが必要な成分です。トラネキサム酸はハイドロキノンに比べると穏やかな作用ですが、安全性が高く長期使用しやすいという利点があります。特に肝斑においてはトラネキサム酸の方が適していると考えられているケースが多いです。

ビタミンC(アスコルビン酸・ビタミンC誘導体)との比較では、ビタミンCはメラニンの還元(色を薄くする)作用と抗酸化作用を持ちます。メラニンが作られた後に色を薄くするアプローチなので、トラネキサム酸のようなメラニン生成の抑制とは少し異なる働きです。両方を組み合わせることで、生産を抑えつつ既存のメラニンも薄くするという相乗効果が期待できるため、美容クリニックではトラネキサム酸とビタミンCを組み合わせた処方が多く見られます。

アルブチンとの比較では、アルブチンもチロシナーゼの阻害を通じてメラニン生成を抑える成分です。市販の美白化粧品に広く配合されており、安全性が高く使いやすい成分として知られています。ただし作用の強さはハイドロキノンやトラネキサム酸と比べると一般的には穏やかであり、化粧品レベルでの長期ケアに適しています。

コウジ酸との比較では、コウジ酸は日本の発酵食品(味噌・醤油・日本酒)から発見されたチロシナーゼ阻害成分で、やはり日本生まれの美白成分です。医薬部外品として認可されており、化粧品への配合が可能です。安全性は高い一方、美白効果の強さはトラネキサム酸の肝斑への特異的な効果と比べると異なるアプローチとなります。

このように様々な美白成分がある中で、トラネキサム酸が特に際立つポイントは、肝斑に対する特異的な有効性、内服薬として全身に作用できること、そして長い使用実績に裏付けられた安全性です。シミの種類や肌状態によって最適な成分・治療法は異なりますので、医師に相談して自分に合ったアプローチを選ぶことが大切です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、肝斑でお悩みの患者様にトラネキサム酸の内服を中心とした治療をご提案するケースが多く、継続的に服用いただいた方の多くで着実な改善が見られています。肝斑はレーザー治療との相性が難しいシミであるため、まずはトラネキサム酸とビタミンCを組み合わせた薬物療法からスタートし、肌の状態を見ながら光治療を組み合わせるかどうかを丁寧にご相談しながら判断するようにしています。「何年も悩んでいたシミが薄くなった」と喜んでいただける方も多く、諦めずにまずは一度ご相談いただければと思います。」

🔍 よくある質問

トラネキサム酸とはどんな成分ですか?

トラネキサム酸はもともと止血薬として開発されたアミノ酸由来の成分です。その後、メラニン生成を抑制する作用が発見され、現在では厚生労働省が認可した美白有効成分として、内服薬・外用薬・化粧品など幅広い形で美白・肝斑治療に活用されています。

トラネキサム酸は肝斑に本当に効果がありますか?

日本皮膚科学会のガイドラインでも有効性が認められており、肝斑治療の第一選択肢の一つです。肝斑の原因であるプラスミン系の過剰活性化を抑制するメカニズムが肝斑の病態に直接働きかけるため、特に有効性が高いとされています。当院でも継続服用した患者様の多くで着実な改善が見られています。

効果が出るまでどのくらいの期間がかかりますか?

内服薬の場合、一般的には服用開始から2〜3ヶ月で改善が見られることが多いですが、個人差があります。最低でも3ヶ月以上の継続が必要とされており、当院では3ヶ月を一つの区切りとして効果を評価しています。日焼け止めによるUVケアとの併用が効果を最大化する重要なポイントです。

トラネキサム酸に副作用はありますか?

一般的には安全性が高い成分ですが、内服の場合は胃もたれや吐き気などの消化器症状が起こることがあります。また、血栓症の既往がある方や妊娠中・授乳中の方は使用を避ける必要があります。外用薬はまれに皮膚の赤みやかゆみが生じることがあります。必ず医師の診察のもとで使用してください。

市販の化粧品と処方薬では効果に違いはありますか?

効果の出方や作用の深さに違いがあります。処方の内服薬は血液を通じて皮膚深部のメラノサイトに直接作用できるため、肝斑のような深い色素沈着に特に効果的です。一方、市販の化粧品は成分の浸透が表層に限られますが、長期的なスキンケアとして継続することで徐々に効果が期待できます。

💪 まとめ

トラネキサムとは、正式名称「トラネキサム酸」という成分で、もともとは止血薬として開発されましたが、その後メラニン生成を抑制する作用が発見され、現在では美白・肝斑治療の主要な成分として広く活用されています。

その効果メカニズムは、プラスミンを阻害することでメラノサイトへの刺激を減らし、メラニン生産を抑制するというものです。特に肝斑に対しては病態のメカニズムに直接働きかけることができるため、肝斑治療の第一選択肢として高い評価を受けています。

使用方法としては内服薬と外用薬があり、多くの場合内服薬の方が深部まで作用できるという利点があります。外用薬や化粧品との組み合わせ、あるいはビタミンCなど他の美白成分との組み合わせによって、より高い効果が得られることも多いです。

副作用は一般的には少なく安全性が高い成分ですが、消化器症状や血栓リスクへの配慮、妊娠中の使用禁忌など注意点もあります。必ず医師の診察を受けた上で適切な指示のもとで使用することが大切です。

効果が出るまでには少なくとも2〜3ヶ月の継続使用が必要なことが多く、日焼け対策との組み合わせが効果を最大化するポイントです。また、服用を中断すると再発するケースもあるため、医師と相談しながら治療期間や維持療法について計画を立てることが望まれます。

シミや色素沈着にお悩みの方、特に肝斑が気になる方は、ぜひ一度医師に相談してみてください。正確な診断のもとで適切な治療法を選ぶことが、効果的な改善への近道です。アイシークリニック東京院では、肌の状態を詳しく診察した上で、トラネキサム酸をはじめとする様々な治療法の中から最適なプランをご提案しております。お気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – トラネキサム酸の医薬部外品・美白有効成分としての認可、および医薬品としての承認情報に関する参照
  • 日本皮膚科学会 – 肝斑の診断・治療に関するガイドライン、およびトラネキサム酸内服の有効性と推奨度に関する参照
  • PubMed – トラネキサム酸の肝斑・色素沈着に対する効果・メカニズム・安全性に関する国際的な臨床研究論文の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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