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まぶたの黄色いできもの(眼瞼黄色腫)

まぶたの黄色いできもの(眼瞼黄色腫)治療|アイシークリニック東京院

「まぶたに黄色のできものができているけど、黄色腫かな?」
「黄色腫のような症状には、どう対処すればいいの?」
「治療に痛みはあるの?」

など、目の周りのできものに関して疑問を持っていませんか?

皮膚の表面にできものが現れる病気はいくつかありますが、まぶたの黄色いできものは「眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)」である可能性が高いです。

本ページでは、黄色腫の中でも患者数の多い眼瞼黄色腫を中心に、症状や原因を紹介していきます。眼瞼黄色腫はセルフケアで改善するのは難しいので、クリニックへの相談も検討してみてください。

黄色腫とは?まぶたにできやすい黄色がかったできもの

黄色腫は、発症する部位によって呼び方が異なります。

中でも特に患者数が多いのは、まぶたにできる眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)です。こちらでは眼瞼黄色腫の症状と原因について解説していきます。

眼瞼黄色腫の症状

眼瞼黄色腫は、主にまぶたや、上まぶたの内側にできる良性の腫瘍です。患部は黄色がかった色をしてやや盛り上がっています。

眼瞼黄色腫で現れるできものは小さなもので3mm程度、大きなものになると数cm程度の大きさです。患部に痛みやかゆみはありません。

まぶたはマスクなどで隠すのが難しい部位であることから、見た目を気にして眼瞼黄色腫の除去を考える患者様が多いです。

眼瞼黄色腫の原因

黄色腫そのものの原因は悪玉コレステロール(脂質)にあり、脂質異常症や高脂血症の方に発症しやすいです。

脂質を取り込んだ細胞が真皮(皮膚の奥にある層)に染み込み、黄色腫が発症します。

眼瞼黄色腫は「高脂血症」と呼ばれる、血液の中に脂肪が増えすぎてしまう疾患を抱えている方に発症する傾向にあります。しかし、眼瞼黄色腫を発症した人が全員高脂血というわけではありません。

体内の脂質だけでなく、外部の刺激や炎症により血液中の脂質が増加することで眼瞼黄色腫につながると考えられます。

アイシークリニックの眼瞼黄色腫の治療法

当院で行っている眼瞼黄色腫の治療方法は、次の2つです。

  • 手術
  • 炭酸ガス(CO2)レーザー

それぞれの治療法について特徴やメリットを解説します。

手術

手術を行えば、眼瞼黄色腫の切除が可能です。

眼瞼黄色腫の手術では、患部を紡錘形に切除し二重まぶたに合わせて縫い合わせます。切除が原因で二重まぶたの線が乱れないよう、丁寧に対応していきます。

上まぶたの皮膚は比較的余裕があるため、まぶたの半分程度を切開することが可能です。まぶたにたるみがある方の場合は、余分な皮膚を含めて広めに切開することもあります。

また、眼瞼黄色腫は、手術後に症状が再発することが考えられます。まぶたの皮膚の余裕がなく再手術が難しい場合には、他の治療法で対応が必要です。

当院では豊富な知見と経験をかね備えた医師が手術を行いますので、眼瞼黄色腫の治療法としてぜひご検討ください。

炭酸ガス(CO2)レーザー

炭酸ガス(CO2)レーザーは、レーザーを照射して眼瞼黄色腫を除去する治療方法です。

手術よりも治療時間が短く、術後の傷跡が残りにくいというメリットがあります。

患部周辺の皮膚にはほとんど影響を与えない上、皮膚の深い層である真皮を残せるためです。

表面にレーザーを照射するためどうしても血管に傷がついてしまいますが、熱凝固作用がはたらくため血管は一瞬で固まります。そのため、治療による出血はほとんどありません。

以下のページで当院の炭酸ガスレーザー治療について詳しく解説していますので、あわせてチェックしてみてください。

炭酸ガス(CO2)レーザーによるいぼやほくろの除去|3つの特徴や料金相場、注意点を紹介します

黄色腫に関するよくある質問

こちらでは黄色腫に関するよくある質問にお答えしていきます

Q.眼瞼黄色腫を放置して自然治癒することはありますか?

眼瞼黄色腫を放置しても、自然治癒することはありません
そのため、眼瞼黄色腫を除去するためには治療が必要です。
眼瞼黄色腫は衣服やマスクで隠れない目立った場所にできるので、見た目が気になる方は早い段階で皮膚科に相談しましょう。治療をすることなく症状を放置しておくと、患部の範囲が広がる可能性もあります。
当院では、保険適用で切除手術を行っています。症状によっては炭酸ガス(CO2)レーザーによる治療を行うこともありますので、まずは一度ご相談ください。

Q.眼瞼黄色腫は保険適用で治療できますか?

眼瞼黄色腫の手術は、保険適用での治療が可能です
診断や検査など、手術費用以外でも保険が効きます。
しかし、炭酸ガスレーザーの治療は保険適用外となります。
患部の状態によって治療方法は異なりますので、治療費用の詳細は受診時にお尋ねください。

Q.眼瞼黄色腫の治療で切開の傷跡は残りますか?

手術による切開を行うと、切除部分に傷跡が残ります。
炭酸ガス(CO2)レーザーによる治療では、皮膚の奥にある層である「真皮」を残せるので、治療の傷跡が残りにくいです。
当院では、手術による切開でも傷跡がなるべく残らないように配慮します。患者様のご希望に添えるように処置いたしますので、治療後の患部の見た目について不安がある方は、まずは一度当院へご相談ください。

Q.黄色腫は内服薬で治療できますか?

黄色腫の患者様には、高脂血症を改善する内服薬を処方するのも治療法の一つです。
しかし、効果を実感できない可能性もあるため、手術または炭酸ガス(CO2)レーザーで治療した方が効率的に症状を改善できます。また、内服薬は長期間にわたって服用する必要があります。
内服薬に関する疑問点やご希望があれば、受診時にぜひお伝えください。

Q.幼児にも黄色腫が発生することはありますか?

黄色腫群の病気の1つである、若年性黄色肉芽腫は幼児にも発症します
若年性黄色肉芽腫は、産まれた時から存在するか、生後間もなくから数か月ごろまでに症状が現れます。しかし3~6歳までに自然と症状が改善することが多いです。
患部にできる肉芽腫の大きさは数mmから1cm程度で、頭や顔などによくできます。
なお、当院では12歳以下への治療を行っていません。赤ちゃんや12歳以下のお子様の症状でご相談を受けた場合は、総合病院等へのご紹介をいたします。

東京(日本橋)で眼瞼黄色腫の治療ならアイシークリニック東京院へご相談ください

眼瞼黄色腫は「高脂血症」を抱えている方に発症する傾向にあるものの、誰でも発症しうる皮膚疾患です。

放置していても自然に治ることはないため、医師の診療を受けましょう。

アイシークリニックは、老若男女どなたでも相談しやすいクリニックを目指しています。

どんな症状であっても、患者様と相談しながら治療方法を提案させていただきますので、まぶた周辺のできものに少しでもお悩みの方は、アイシークリニックにご相談くださいませ。

アイシークリニック東京院の黄色腫治療の特徴

アイシークリニック東京院では、黄色腫治療において以下の特徴を持った診療を行っています。

眼瞼黄色腫治療の専門技術 目元という繊細な部位での治療経験が豊富で、年間数百例の眼瞼黄色腫治療実績があります。美容面と機能面の両方を考慮した、患者様一人ひとりに最適な治療法を提案します。

内科的アプローチとの連携 黄色腫は高脂血症との関連が深いため、必要に応じて内科との連携を図り、根本的な体質改善も含めた包括的な治療を行います。

再発を考慮した治療戦略 眼瞼黄色腫は再発リスクのある疾患のため、初回治療法の選択から長期的な経過観察まで、再発を最小限に抑える治療計画を立案します。

黄色腫の詳細分類と診断

眼瞼黄色腫(Xanthelasma palpebrarum)

発生部位: 上下まぶた、特に内眼角部 特徴: 平坦または軽度隆起、黄白色、境界明瞭 高脂血症との関連: 50-60%で血中脂質異常を認める

結節性黄色腫(Nodular xanthoma)

発生部位: 肘、膝、手指関節部 特徴: 結節状隆起、直径数mm-数cm 高脂血症との関連: 90%以上で重度の脂質異常症を合併

腱黄色腫(Tendon xanthoma)

発生部位: アキレス腱、手指伸筋腱 特徴: 腱に沿った硬い腫瘤 高脂血症との関連: 家族性高コレステロール血症に特徴的

掌蹠線状黄色腫(Palmar xanthoma)

発生部位: 手掌、指の線状部分 特徴: 黄橙色の線状病変 高脂血症との関連: III型高脂血症に特異的

診療の流れ

1. 初診・詳細診断

  • 病歴聴取と家族歴の確認
  • 皮膚鏡による精密観察
  • 他疾患(汗管腫、稗粒腫等)との鑑別診断
  • 血液検査オーダー(脂質プロファイル)
  • 治療方針の詳細説明

2. 治療計画の策定

  • 病変の大きさ・数・部位の評価
  • 患者様の希望(美容面重視 vs 機能面重視)
  • 生活スタイルを考慮したダウンタイム調整
  • 再発リスクを考慮した治療法選択

3. 治療実施・経過観察

  • 選択した治療法による施術
  • 術後ケア指導と定期フォロー
  • 高脂血症治療の継続指導

治療法の詳細比較と選択基準

手術治療

適応基準

  • 病変サイズ:5mm以上
  • 厚みのある病変
  • 確実な根治を希望する場合
  • 保険適用を希望する場合

手術手技

  1. 局所麻酔(リドカイン + エピネフリン)
  2. 紡錘形切開(二重ラインに沿って)
  3. 病変の完全切除
  4. 層別縫合(3-0吸収糸 + 6-0ナイロン糸)
  5. 術後ガーゼ保護

メリット・デメリット

  • ✓ 保険適用で費用負担が軽い
  • ✓ 完全除去により再発率が低い
  • ✓ 組織検査が可能
  • ✗ 線状の傷跡が残る
  • ✗ ダウンタイムが1-2週間

炭酸ガス(CO2)レーザー治療

適応基準

  • 病変サイズ:10mm未満
  • 平坦または軽度隆起病変
  • 傷跡を最小限にしたい場合
  • 複数個所の同時治療

治療手技

  1. 表面麻酔(必要に応じて局所麻酔追加)
  2. レーザー照射(出力調整により段階的蒸散)
  3. 冷却処置
  4. 創面保護

メリット・デメリット

  • ✓ 傷跡がほとんど残らない
  • ✓ 治療時間が短い(10-20分)
  • ✓ 同日に複数病変治療可能
  • ✗ 自由診療のため費用が高い
  • ✗ 完全除去が困難な場合がある

アフターケア・術後管理

手術後の経過

  • 術後当日-3日: 腫脹・軽度疼痛のピーク
  • 術後3-7日: 抜糸、経過観察
  • 術後1-2週間: 発赤の軽減
  • 術後1-3ヶ月: 傷跡の成熟
  • 術後6ヶ月-1年: 最終的な仕上がり

レーザー後の経過

  • 治療当日: 軽度発赤・腫脹
  • 治療後3-5日: かさぶた形成
  • 治療後1-2週間: かさぶた脱落、新しい皮膚再生
  • 治療後1ヶ月: ほぼ完全治癒

術後ケア指導

  • 感染予防
    • 処方軟膏の適切な使用
    • 清潔な手での創面処理
    • 不適切な化粧品の使用制限
  • 傷跡ケア
    • 紫外線対策の徹底
    • 保湿ケアの継続
    • マッサージによる傷跡軟化
  • 再発予防
    • 高脂血症の継続的管理
    • 定期的な血液検査
    • 生活習慣の改善継続

高脂血症の管理と予防

脂質異常症の基準値

  • LDLコレステロール:140mg/dL以上で異常
  • HDLコレステロール:40mg/dL未満で異常
  • 中性脂肪:150mg/dL以上で異常
  • 総コレステロール:220mg/dL以上で要注意

生活習慣改善指導

  • 食事療法
    • 飽和脂肪酸の制限(肉類、乳製品)
    • 不飽和脂肪酸の摂取促進(魚類、植物油)
    • 食物繊維豊富な食品の積極摂取
    • アルコール摂取の適正化
  • 運動療法
    • 有酸素運動:週3回以上、30分以上
    • 筋力トレーニング:週2-3回
    • 日常生活活動量の増加

薬物療法(内科との連携)

  • スタチン系薬剤
    • アトルバスタチン、ロスバスタチン等
    • LDLコレステロール低下効果
  • フィブラート系薬剤
    • ベザフィブラート、フェノフィブラート等
    • 中性脂肪低下効果
  • その他
    • エゼチミブ:コレステロール吸収阻害
    • ニコチン酸誘導体:HDL上昇効果

他の眼瞼疾患との鑑別診断

汗管腫との鑑別

鑑別ポイント

  • 汗管腫:肌色~淡紅色、多発性、1-3mm
  • 黄色腫:黄白色、単発~少数個、3mm以上

確定診断法

  • 皮膚鏡所見の比較
  • 必要に応じて組織生検

稗粒腫との鑑別

鑑別ポイント

  • 稗粒腫:白色、硬い、1-2mm
  • 黄色腫:黄色、軟らかい、平坦

脂腺増殖症との鑑別

鑑別ポイント

  • 脂腺増殖症:中央にへこみ、鼻・額に好発
  • 黄色腫:平坦または隆起、まぶたに好発

基底細胞癌との鑑別

鑑別ポイント

  • 基底細胞癌:真珠様光沢、血管透見、潰瘍形成
  • 黄色腫:黄色調、平滑な表面、対称性

再発予防と長期フォロー

再発の原因

  • 不完全切除(レーザー治療に多い)
  • 高脂血症の管理不十分
  • 遺伝的要因
  • 加齢による代謝変化

再発予防戦略

  • 治療法の適切な選択
    • 大型病変には手術を優先
    • 初回治療での完全除去を重視
  • 内科的管理の継続
    • 3-6ヶ月ごとの血液検査
    • 薬物療法のアドヒアランス向上
    • 生活習慣改善の継続
  • 定期的な皮膚科受診
    • 6ヶ月ごとの経過観察
    • 新規病変の早期発見
    • 治療部位の状態確認

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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