
筋肉づくりやダイエットのためにプロテインを飲み始めたところ、ニキビや肌荒れが増えてしまった――そんな経験をお持ちの方は少なくありません。プロテインは体に良いものというイメージがある一方で、摂り方や体質によっては肌トラブルを引き起こすことがあります。この記事では、プロテインと肌荒れの関係を医学的な観点から丁寧に解説し、肌荒れを防ぎながらプロテインを活用するための方法をご紹介します。
目次
- プロテインとは何か――種類と特徴
- プロテインで肌荒れが起きるメカニズム
- ホエイプロテインと肌荒れの深い関係
- ソイプロテインと肌荒れの関係
- 糖質・添加物が肌に与える影響
- 腸内環境の乱れと肌荒れの関係
- プロテインによる肌荒れが出やすい人の特徴
- プロテインを飲みながら肌荒れを防ぐ方法
- プロテインの種類を変えることで改善できるか
- 肌荒れが続くときはクリニックへ相談を
- まとめ
この記事のポイント
プロテイン(特にホエイ)はIGF-1上昇や腸内環境の乱れを通じて肌荒れを引き起こす可能性がある。摂取量の管理・植物性プロテインへの切り替え・腸内環境ケアが有効だが、改善しない場合はクリニックへの相談が推奨される。
🎯 プロテインとは何か――種類と特徴
プロテインとは、日本語でいうと「タンパク質」のことです。筋肉や皮膚、髪の毛、爪などを構成する重要な栄養素であり、食事から必要量を摂取することが理想ですが、食事だけで補いきれない場合にサプリメントとして活用されています。
市場に流通しているプロテインには主に以下のような種類があります。
まず「ホエイプロテイン」は、牛乳を原料にしたプロテインです。乳清(ホエイ)から抽出されたもので、必須アミノ酸を豊富に含み、筋肉合成に優れた効果があるとされています。吸収速度が速く、運動後に摂取するプロテインとして広く普及しています。
次に「カゼインプロテイン」も牛乳由来のタンパク質です。ホエイとは異なりゆっくりと消化されるため、就寝前の摂取に向いているとされています。
「ソイプロテイン」は大豆から作られる植物性のプロテインです。動物性アレルギーを持つ方や、ビーガン・ベジタリアンの方に選ばれることが多く、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンを含むことでも知られています。
そのほかにも、えんどう豆を原料とした「ピープロテイン」や、卵白から作られる「エッグプロテイン」、麻の実を原料とした「ヘンププロテイン」なども存在します。
これらのプロテインはそれぞれ原料・成分・吸収速度が異なり、体質によって合う・合わないが生じることがあります。肌荒れとの関係においても、種類によって影響が異なる点が重要です。
Q. ホエイプロテインが肌荒れを起こしやすい理由は?
ホエイプロテインは乳製品由来であり、摂取後にインスリン分泌を促してIGF-1(インスリン様成長因子)を上昇させます。IGF-1は皮脂腺を活発にして皮脂分泌を増やし、毛穴詰まりやアクネ菌の繁殖を促すため、ニキビが発生しやすくなります。
📋 プロテインで肌荒れが起きるメカニズム
プロテインを摂取することで肌荒れが生じる原因は、一つではありません。複数の要因が絡み合って肌トラブルを引き起こしているケースがほとんどです。ここでは主なメカニズムを整理して解説します。
一つ目の原因として挙げられるのが、「インスリン様成長因子(IGF-1)の上昇」です。ホエイプロテインに含まれる乳清タンパク質は、摂取後に血糖値とともにインスリンの分泌を促し、IGF-1と呼ばれる成長因子の濃度を血中で高めることがわかっています。このIGF-1は皮脂腺の活動を活発にし、皮脂分泌量を増加させます。毛穴に皮脂が詰まりやすくなることで、アクネ菌の繁殖が促進され、ニキビが発生しやすくなります。
二つ目の原因は「アミノ酸の過剰摂取」です。タンパク質は体内でアミノ酸に分解されますが、必要以上のアミノ酸が体内に蓄積されると、体はこれを代謝処理しようとします。その際、肝臓や腎臓に負担がかかるだけでなく、代謝の過程で生じた老廃物が汗や皮脂として排出されることがあり、毛穴を詰まらせる一因になることがあります。
三つ目として、「腸内環境の変化」があります。プロテインを大量に摂取すると、腸内細菌のバランスが変化することがあります。タンパク質の消化には腸が多くの働きをする必要があり、消化が追いつかないと腸内で未消化のタンパク質が腐敗菌のエサになります。これにより腸内環境が悪化し、有害物質が血液を通じて肌に悪影響を及ぼすことがあります。腸と肌の関係は「腸肌相関」と呼ばれ、医学的にも注目されている分野です。
四つ目は「アレルギー反応」です。ホエイプロテインは牛乳由来であるため、乳製品アレルギーや乳糖不耐症の方が摂取すると、消化不良やアレルギー症状が肌に現れることがあります。ソイプロテインも大豆アレルギーを持つ方には同様のリスクがあります。
五つ目として、「プロテイン製品に含まれる添加物・糖質」の影響があります。市販のプロテインには飲みやすくするための甘味料、着色料、香料などさまざまな添加物が配合されているものがあります。これらが肌への刺激となったり、血糖値の急激な上昇を招いたりすることで、肌トラブルにつながることがあります。
💊 ホエイプロテインと肌荒れの深い関係
数あるプロテインの中でも、肌荒れとの関連性がもっとも多く報告されているのがホエイプロテインです。その背景には、乳製品そのものが持つニキビ誘発性(コメドジェニシティ)が関係しています。
2005年に発表されたハーバード大学の研究では、牛乳の摂取量と尋常性ざ瘡(ニキビ)の発症率に相関関係があることが示されました。その後も複数の研究によって乳製品とニキビの関連性は繰り返し報告されており、現在では皮膚科学の領域でも広く認知されています。
ホエイプロテインが肌荒れを引き起こしやすい理由の一つとして、牛乳に含まれる「ロイシン」というアミノ酸の働きがあります。ロイシンはmTORという細胞内のシグナル経路を活性化させ、皮脂腺の活動を高めます。この経路が過剰に刺激されると、皮脂腺が肥大化し、皮脂が大量に分泌されることでニキビができやすくなります。
また、牛乳にはアンドロゲン(男性ホルモン)前駆体が含まれており、これが体内でアンドロゲン活性を高めることも皮脂分泌の増加につながると考えられています。アンドロゲンは皮脂腺を刺激するホルモンであり、ニキビ形成の重要な因子の一つです。
加えて、ホエイプロテインは他のプロテインと比べてインスリン分泌促進作用が強いことも特徴です。インスリンはIGF-1の産生を促し、皮脂分泌を増やす方向に働くため、肌荒れを引き起こしやすい土台が整ってしまいます。
ただし、これはあくまでホエイプロテインが「肌荒れのリスクを高める可能性がある」ということであり、すべての人に肌荒れが出るわけではありません。体質や摂取量、ライフスタイルによっても影響は大きく異なります。
Q. ソイプロテインに変えると肌荒れは改善しますか?
ソイプロテインはホエイと比べてIGF-1の上昇やインスリン過剰分泌のリスクが低く、肌荒れが改善するケースがあります。ただし大豆に含まれるイソフラボンがホルモンバランスに影響する場合や、大豆アレルギーの方には不向きなこともあるため、2〜4週間試して肌の状態を観察することが推奨されます。
🏥 ソイプロテインと肌荒れの関係
「ホエイプロテインで肌荒れが出たので、ソイプロテインに変えた」という方は少なくありません。確かに、ソイプロテインは乳製品由来ではないため、ホエイプロテインで問題になるIGF-1の上昇やインスリン過剰分泌といったリスクは比較的低いとされています。
しかし、ソイプロテインにもいくつかの注意点があります。
まず、大豆に含まれる「イソフラボン」の影響です。イソフラボンは植物性エストロゲン(女性ホルモン様物質)として知られており、ホルモンバランスに影響を与える可能性があります。ホルモンバランスの乱れは肌荒れの原因の一つとなるため、大量摂取が続くと一部の人では肌トラブルが生じることがあります。特に、もともとホルモンバランスが乱れやすい方や、月経周期に関連したニキビが出やすい方は注意が必要です。
また、大豆アレルギーを持つ方にとっては、ソイプロテインはアレルゲンとなりえます。アレルギー反応によって蕁麻疹や湿疹などの皮膚症状が現れることがあります。
さらに、ソイプロテイン製品にも甘味料や添加物が多く含まれているものがあります。こうした成分が肌に影響を与えるケースもあるため、製品の成分表示をよく確認することが大切です。
ソイプロテインはホエイプロテインと比べると肌荒れのリスクが低い傾向にありますが、「必ず安全」というわけではありません。自分の体質に合ったプロテインを選ぶことが肌荒れ予防の第一歩といえます。
⚠️ 糖質・添加物が肌に与える影響
プロテイン自体のタンパク質成分だけでなく、製品に含まれる糖質や添加物も肌荒れに関与することがあります。
市販のプロテインの中には、飲みやすさを追求するために砂糖や果糖ぶどう糖液糖などの糖質が多く配合されているものがあります。糖質を大量に摂取すると血糖値が急上昇し、インスリンが大量に分泌されます。インスリンはIGF-1の産生を促進するため、結果的に皮脂腺を刺激してニキビを誘発しやすくなります。いわゆる「高GI食品」の摂りすぎがニキビを悪化させるという研究報告は複数あり、プロテインに含まれる糖質も例外ではありません。
また、人工甘味料については賛否が分かれています。カロリーを抑えるために使われるアスパルテームやスクラロースなどの人工甘味料は、一部の研究で腸内細菌叢に影響を与える可能性が指摘されています。腸内環境の乱れが肌に影響することは「腸肌相関」として知られており、人工甘味料の多用が巡り巡って肌荒れにつながる可能性も考えられます。
さらに、着色料や防腐剤、増粘剤などの添加物も、体質によっては肌への負担となることがあります。特にアトピー性皮膚炎や敏感肌の方は、こうした添加物に反応して肌が荒れやすい場合があります。
プロテインを選ぶ際は、タンパク質の質だけでなく、糖質量や添加物の種類・量についても注意して確認することをお勧めします。成分がシンプルで添加物の少ないプロテインを選ぶことが、肌への影響を最小限に抑えるポイントの一つです。
🔍 腸内環境の乱れと肌荒れの関係
近年、腸と皮膚の関係が医学的に注目されており、「腸肌相関(Gut-Skin Axis)」という概念が提唱されています。腸内環境の悪化が肌荒れや炎症性皮膚疾患に影響するという考え方です。
プロテインの過剰摂取は腸内環境を乱す原因になることがあります。タンパク質は消化に時間がかかる栄養素であり、一度に大量のプロテインを摂取すると消化器官への負担が増します。消化しきれなかったタンパク質が大腸に到達すると、腸内の腐敗菌がこれを分解し、アンモニアや硫化水素などの有害物質を産生します。これらの物質が腸内のpH環境を変化させ、有益菌(善玉菌)が減少し、有害菌(悪玉菌)が増加するという悪循環を引き起こすことがあります。
腸内環境が悪化すると、腸のバリア機能が低下します。通常であれば腸壁で遮断されるはずの細菌や毒素が血液中に漏れ出す「リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)」という状態になると、全身性の炎症が起きやすくなります。この炎症が皮膚に現れる形の一つがニキビや肌荒れです。
また、腸内環境の悪化はビタミンB群の産生や吸収にも影響します。ビタミンB2(リボフラビン)やビタミンB6(ピリドキシン)は皮膚の健康維持に欠かせない栄養素ですが、腸内細菌がこれらの産生に関与しているため、腸内環境が乱れるとビタミン不足に陥りやすくなります。ビタミンB群の不足は脂漏性皮膚炎や口角炎などのトラブルにもつながります。
プロテインを活用する際は、腸内環境のケアも同時に行うことが重要です。食物繊維の摂取や発酵食品の活用、プロバイオティクスの利用などが腸内環境の維持に役立ちます。
Q. プロテインの添加物や糖質は肌に悪影響しますか?
市販のプロテインに含まれる砂糖などの糖質は血糖値を急上昇させ、インスリンとIGF-1の活性化を通じて皮脂分泌を増やし、ニキビを誘発しやすくします。また人工甘味料が腸内細菌叢を乱し、腸肌相関を介して肌荒れにつながる可能性も指摘されています。成分がシンプルな製品選びが重要です。
📝 プロテインによる肌荒れが出やすい人の特徴
プロテインを摂取しても肌荒れが出ない方もいれば、少量でもすぐに肌トラブルが現れる方もいます。以下のような特徴を持つ方は、プロテインによる肌荒れが出やすい傾向があります。
もともとニキビができやすい、いわゆる「ニキビ体質」の方は注意が必要です。皮脂分泌が多い、毛穴が詰まりやすいといった肌質の場合、プロテインによるIGF-1上昇の影響を受けやすく、ニキビが悪化しやすい傾向があります。
乳製品に対して感受性が高い方も、ホエイプロテインによる肌荒れが出やすいといわれています。明確なアレルギーがなくても、乳糖不耐症や乳タンパクに対する軽度の感受性がある場合、消化器症状とともに肌症状が出ることがあります。
腸内環境が乱れがちな方も肌荒れのリスクが高まります。便秘や下痢が多い、ガスが溜まりやすい、お腹が張りやすいといった消化器系のトラブルを抱えている方は、プロテインの摂取によって腸内環境がさらに悪化し、肌への影響が現れやすくなります。
ホルモンバランスが乱れやすい方も注意が必要です。月経周期に伴ってニキビが出やすい女性や、テストステロンが高めの男性は、皮脂腺がアンドロゲンの影響を受けやすく、プロテイン由来の成分がこれを後押しすることがあります。
糖質の摂取量が多い方も肌荒れのリスクが上がります。プロテインに含まれる糖質に加えて、日常の食事でも糖質を多く摂っている場合は、血糖値の変動が大きくなりやすく、インスリン・IGF-1の活性化が促進されます。
また、水分摂取が少ない方も注意が必要です。プロテインの代謝には水分が必要であり、水分不足になると老廃物の排出が滞り、肌荒れが悪化しやすくなります。
💡 プロテインを飲みながら肌荒れを防ぐ方法
プロテインによる肌荒れを防ぐためにできることはいくつかあります。プロテインを完全にやめる必要はなく、摂取方法や生活習慣を工夫することで肌トラブルを減らすことが可能です。
まず、摂取量を適切に保つことが基本です。プロテインは「多く飲めば飲むほど良い」というものではありません。一般的なガイドラインでは、一日のタンパク質摂取量は体重1kgあたり1.2〜2.0g程度とされています(運動量によって異なります)。これ以上摂取しても筋肉合成に利用されるわけではなく、余剰分が肝臓や腎臓の負担になったり、腸内環境の悪化を招いたりします。
一度に大量のプロテインを飲まず、1回の摂取量を30g程度以下に抑えることも消化器への負担を軽減するうえで重要です。特に就寝前の大量摂取は消化が追いつかず、腸内環境の悪化につながりやすいため注意しましょう。
水分を十分に摂ることも大切です。プロテインを飲む際は水またはお茶など糖質のない飲み物で溶かし、日中もこまめに水分を摂るようにしましょう。水分が十分にあることで老廃物の排泄がスムーズになり、肌荒れの予防につながります。
食物繊維の摂取を増やすことも効果的です。食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きがあります。野菜、果物、海藻、きのこ、豆類などを日々の食事に積極的に取り入れましょう。特に水溶性食物繊維を含む食品(こんにゃく、大麦、オクラなど)は腸内細菌叢の改善に役立ちます。
発酵食品や乳酸菌の摂取も腸内環境の維持に有効です。ヨーグルト、味噌、納豆、キムチ、ぬか漬けなどの発酵食品を毎日の食事に加えることで、善玉菌を補うことができます。ただし、乳製品に感受性がある方はヨーグルトで症状が悪化することもあるため、状況に応じて選ぶようにしましょう。
スキンケアの見直しも重要です。プロテインを摂取している期間は皮脂分泌が増えやすいため、洗顔を丁寧に行い、毛穴に皮脂が詰まらないよう意識することが大切です。ただし、洗いすぎは皮膚のバリア機能を低下させるため逆効果です。適切なクレンジングと保湿のバランスを保つことが肌荒れ予防につながります。
睡眠の質を高めることも皮膚の回復を助けます。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、皮膚の修復が行われます。十分な睡眠を確保することで、プロテインによるダメージを皮膚が回復しやすくなります。
Q. プロテインによる肌荒れが続くときはどうすべきですか?
摂取量の調整や種類の変更、腸内環境ケアといった対策を試みても肌荒れが改善しない場合は、クリニックへの相談が推奨されます。背景にホルモンバランスの乱れや皮膚疾患が関与していることもあります。アイシークリニックでは、プロテインに関連したニキビ・肌荒れの相談に対応し、体質に合った治療法を提案しています。
✨ プロテインの種類を変えることで改善できるか
ホエイプロテインで肌荒れが出た場合、プロテインの種類を変えることで改善が期待できることがあります。
前述のとおり、ホエイプロテインは乳製品由来であり、IGF-1の上昇やインスリン分泌促進作用が比較的強いとされています。一方、植物性のプロテインはこれらの作用が穏やかであることが多く、肌への影響が出にくい傾向があります。
ソイプロテインはホエイに比べてニキビへの影響が少ないとする研究報告があります。ただし、大豆アレルギーを持つ方や、イソフラボンの影響でホルモンバランスが乱れやすい方には不向きな場合があります。
ピープロテイン(エンドウ豆プロテイン)は、近年注目が高まっている植物性プロテインです。アレルゲンになりにくく、消化性も比較的良好であるとされています。ホエイプロテインで肌荒れが出た方がピープロテインに変えたところ、肌の状態が改善したというケースも報告されています。
ヘンププロテイン(麻の実プロテイン)は、オメガ3脂肪酸や食物繊維を含む植物性プロテインです。抗炎症作用が期待されるオメガ3脂肪酸を含むことから、炎症性の肌トラブルを抱える方に向いている可能性があります。
ただし、どの種類が自分に合うかは個人の体質によって異なります。プロテインを変える際は、まず2〜4週間程度試してみて、肌の状態の変化を観察することをお勧めします。記録をつけると変化が把握しやすくなります。
また、種類を変えても添加物や糖質が多い製品では効果が出にくいことがあります。成分表示を確認し、タンパク質含有量が高く添加物が少ないシンプルな製品を選ぶことが大切です。
📌 肌荒れが続くときはクリニックへ相談を

プロテインを見直したり摂取方法を工夫したりしても肌荒れが続く場合や、肌トラブルが悪化していると感じる場合は、専門のクリニックへ相談することをお勧めします。
ニキビや肌荒れは単なる生活習慣の問題だけでなく、ホルモンバランスの乱れ、消化器疾患、皮膚疾患など医学的な原因が関与していることがあります。特に、以下のような状況では早めに受診することを考えてください。
顎や首まわりに多くのニキビができている場合は、ホルモンバランスの乱れが原因となっている可能性があります。また、ニキビが炎症を起こして赤く腫れ上がっている状態が続く場合は、自己処置では悪化することがあります。
ニキビ跡が色素沈着や凸凹(ニキビ跡のクレーター)として残りやすい体質の方は、早期に適切な治療を受けることで跡を残しにくくすることができます。市販品での対処よりも、医師の処方による治療薬や医療機器を使った施術のほうが効果的な場合があります。
アイシークリニック東京院では、ニキビや肌荒れのご相談を受け付けています。原因の特定から、肌質に合ったスキンケアの提案、医療機関でしか受けられない治療まで、幅広く対応しております。プロテインを摂取しながら肌トラブルに悩まれている方も、まずはお気軽にご相談ください。
医師や専門家のサポートのもとで適切なケアを行うことで、プロテインによる肌荒れを根本から改善する道が開けます。自己判断で対処を続けて悪化させてしまう前に、専門家の意見を聞くことが大切です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、プロテインを摂り始めてからニキビや肌荒れが悪化したというご相談を多くいただいており、特にホエイプロテインとの関連を訴える患者様が目立ちます。プロテインの種類や摂取量の見直し、腸内環境のケアといった生活習慣の改善だけでは改善しきれないケースも少なくないため、肌の状態が長引いている場合は自己判断で対処し続けるのではなく、早めにご相談いただくことをお勧めします。お一人おひとりの体質やライフスタイルに合わせた最適なアプローチをご提案いたしますので、どうぞお気軽にお越しください。」
🎯 よくある質問
プロテイン摂取による肌荒れには複数の原因が絡み合っています。主な要因として、IGF-1(インスリン様成長因子)の上昇による皮脂分泌の増加、アミノ酸の過剰摂取、腸内環境の乱れ、アレルギー反応、製品に含まれる糖質や添加物の影響などが挙げられます。これらが組み合わさって肌トラブルを引き起こすケースが多いです。
ホエイプロテインは乳製品由来であり、複数の研究でニキビとの関連性が報告されています。乳清タンパク質がインスリン分泌を促してIGF-1を上昇させ、皮脂腺を刺激するためです。ただし、すべての人に肌荒れが出るわけではなく、体質や摂取量、ライフスタイルによって影響は大きく異なります。
ソイプロテインはホエイと比べてIGF-1上昇やインスリン過剰分泌のリスクが低く、肌荒れが改善するケースがあります。ただし、大豆アレルギーの方や、イソフラボンの影響でホルモンバランスが乱れやすい方には不向きな場合もあります。2〜4週間ほど試して肌の状態の変化を観察することをお勧めします。
主なポイントとして、①1日のタンパク質摂取量を体重1kgあたり1.2〜2.0g程度に抑える、②1回の摂取量を30g以下にする、③水分をしっかり摂る、④野菜や発酵食品で腸内環境を整える、⑤糖質・添加物の少ないシンプルな製品を選ぶ、といった対策が効果的です。
摂取方法を見直しても改善しない場合や症状が悪化している場合は、クリニックへの相談をお勧めします。肌荒れの背景にホルモンバランスの乱れや皮膚疾患が関与していることもあります。当院(アイシークリニック)では、プロテインに関連したニキビ・肌荒れのご相談にも対応しており、体質に合った治療法をご提案しています。
📋 まとめ
プロテインと肌荒れの関係は、一つの原因で説明できるものではなく、IGF-1の上昇、アミノ酸の過剰摂取、腸内環境の変化、アレルギー反応、添加物・糖質の影響など、複数の要因が絡み合っています。
特にホエイプロテインは乳製品由来であり、ニキビとの関連性が複数の研究で示されています。一方で、植物性のプロテイン(ソイ、ピーなど)は比較的リスクが低い傾向がありますが、体質によっては合わない場合もあります。
プロテインを飲みながら肌荒れを防ぐためには、摂取量を適切に管理すること、水分をしっかり摂ること、腸内環境を整える食生活を心がけること、そして成分がシンプルな製品を選ぶことが重要です。
それでも改善が見られない場合や、肌の状態が悪化している場合は、皮膚科やクリニックへの受診を検討してください。自分の体質を正確に把握し、専門家のサポートを受けながら、健康的な肌とトレーニング効果を両立させていきましょう。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – ニキビ(尋常性ざ瘡)の診療ガイドラインに関する情報。ホルモンや皮脂分泌との関連、治療方針など、記事中のニキビ発症メカニズムの医学的根拠として参照。
- PubMed – ホエイプロテインとIGF-1上昇・ニキビ発症の関連を示す査読済み研究論文群。ハーバード大学の乳製品とニキビの相関研究を含む、記事の科学的根拠の裏付けとして参照。
- 厚生労働省 – 「日本人の食事摂取基準」におけるタンパク質の推奨摂取量に関する情報。記事中の1日のタンパク質摂取量(体重1kgあたり1.2〜2.0g)の根拠および過剰摂取リスクの説明として参照。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務