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赤ちゃんのほくろが悪性になることはある?見分け方と受診の目安

説明を行う女性医師

赤ちゃんのほくろ、本当に大丈夫?と不安になっているあなたへ。
この記事を読めば、今すぐ病院に行くべきかどうかがわかります。

💬 「うちの子のほくろ、なんか大きくなってる気がする…」
💬 「生まれつきあるほくろ、悪性じゃないよね…?」

そんな心配、放置するのはキケンかもしれません。

実際のところ、小さなほくろの悪性化率は1%未満とまれですが、直径20cm以上の巨大母斑では5〜10%に上ることも。

この記事では、悪性との見分け方・受診タイミング・治療の選択肢まで、正確な医療情報をもとにわかりやすくお伝えします。

🚨 読まないと起きるかもしれないこと

⚡ 受診が遅れて悪性化のサインを見逃すリスク
⚡ 「様子見でいいか」と思っているうちに治療が難しくなるケースも
⚡ 正しい知識がないまま過剰に心配し続ける日々

💡 この記事を読むとわかること

✅ 赤ちゃんのほくろの種類とリスクの違い
✅ 悪性を疑うべき見た目のサイン(ABCDEルール)
✅ 今すぐ受診すべき症状チェックリスト
✅ 治療法と日常でできる紫外線対策


目次

  1. 赤ちゃんのほくろとは何か?基本的な仕組みを知る
  2. 先天性色素性母斑の種類とそれぞれのリスク
  3. 赤ちゃんのほくろが悪性になる可能性はどのくらいか
  4. 悪性黒色腫(メラノーマ)とはどんな病気か
  5. 悪性を疑うサインと「ABCDEルール」の活用法
  6. 赤ちゃんのほくろで受診すべき症状・タイミング
  7. 診断はどのように行われるか
  8. 赤ちゃんのほくろの治療法と経過観察について
  9. 日常生活での注意点と紫外線対策
  10. まとめ

この記事のポイント

赤ちゃんの小型先天性ほくろの悪性化率は1%未満と低いが、直径20cm以上の巨大母斑では5〜10%に上るため専門医による定期管理が必要。出血・急激な変化は早期受診のサイン。

💡 赤ちゃんのほくろとは何か?基本的な仕組みを知る

ほくろは医学的に「色素性母斑(しきそせいぼはん)」あるいは「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」と呼ばれます。皮膚の中にある「母斑細胞」と呼ばれるメラニン色素を産生する細胞が集まってできた良性の病変で、ほとんどの場合は健康上の問題を引き起こしません。

ほくろには大きく分けて「先天性(生まれつき)」のものと「後天性(生後しばらくしてから現れる)」のものがあります。赤ちゃんの段階で気になるのは、多くの場合、出生時またはそれに近い時期から存在する先天性のほくろです。

先天性の色素性母斑は、胎児の発育過程で母斑細胞が皮膚の中に異常集積することで生じます。統計的には、新生児の約1〜2%に何らかの先天性色素性母斑が認められるとされています。また、生後6か月以内に出現するものも「先天性」に近い性質を持つとされることがあり、専門家の間では「遅発型先天性母斑」と表現されることもあります。

一方で、一般的な「後天性」のほくろは、幼児期以降から青年期にかけて数が増えていく傾向があり、成人では誰でも平均20〜30個程度のほくろを持っているといわれています。赤ちゃんの段階でたくさんのほくろが体に現れることは通常少なく、もし多数の色素斑が急に出現している場合には、別の皮膚疾患も念頭に置いて医師に相談することが大切です。

Q. 赤ちゃんの先天性ほくろの大きさによるリスクの違いは?

先天性色素性母斑は大きさでリスクが異なります。直径1.5cm未満の小型では悪性化率は1%未満と低水準です。直径20cm以上の巨大型では5〜10%と報告されており、専門医による定期的な精査が不可欠とされています。

📌 先天性色素性母斑の種類とそれぞれのリスク

先天性色素性母斑は、その大きさによっていくつかのカテゴリーに分類され、それぞれ異なる特徴とリスクを持っています。

✅ 小型先天性色素性母斑(直径1.5cm未満)

最も一般的なタイプで、直径1.5センチメートル未満のものを指します。色は薄い褐色から濃い茶色まで様々で、表面は平坦なことが多く、毛が生えていることもあります。悪性化のリスクは非常に低く、一生涯で悪性化する確率は1パーセント未満とされています。多くの場合は経過観察のみで対応でき、すぐに治療が必要になるケースはほとんどありません。

📝 中型先天性色素性母斑(直径1.5〜20cm)

直径が1.5センチから20センチ程度のものを「中型」と分類します。小型に比べると面積が大きく、見た目の変化も起こりやすいため、定期的な観察が推奨されます。悪性化リスクは小型より若干高いとされていますが、依然として数パーセント以下と低水準です。形成外科や皮膚科での専門的な経過観察が重要になります。

🔸 大型・巨大先天性色素性母斑(直径20cm以上)

直径20センチを超えるものを「大型」または「巨大」と呼びます。体幹の広い範囲を覆うものは「獣皮様母斑(じゅうひようぼはん)」と呼ばれることもあります。このタイプは悪性化リスクが他のタイプよりも高く、生涯にわたる悪性黒色腫(メラノーマ)の発生リスクは5〜10パーセント程度と報告されています。また、一部のケースでは神経系(脳や脊髄)への母斑細胞浸潤(神経皮膚メラノーシス)が見られることもあります。そのため、専門医による定期的な精査が不可欠とされています。

これらの分類はあくまでも目安であり、大きさだけでなく色のムラ、形の不整、体の部位なども総合的に考慮して医師が評価を行います。

✨ 赤ちゃんのほくろが悪性になる可能性はどのくらいか

多くの親御さんが最も気になるのは、「この子のほくろがいつか悪性になるのではないか」という点でしょう。結論からいえば、小型・中型の先天性色素性母斑が悪性化する確率は非常に低く、必要以上に恐れる必要はありません。しかし、ゼロではないことも事実です。

小児のメラノーマ(悪性黒色腫)は全体的に非常にまれな病気であり、小児がんの中でも2〜3パーセント程度と報告されています。成人のメラノーマとは異なり、小児のメラノーマの多くは先天性の大型母斑から発生することが多い傾向があります。思春期前の子どもでは、後天性ほくろからメラノーマが発生するケースは極めてまれです。

一方で、注意が必要なのは「大型・巨大先天性色素性母斑」です。このタイプでは、悪性化は思春期以前、場合によっては幼児期・乳児期に起こることがあるとされています。発生部位も皮膚表面だけでなく、深部(皮下組織、筋肉内、中枢神経系)に生じることがあるため、外見からの観察だけでは見逃してしまうこともあります。

また、後天性のほくろは生後しばらくしてから現れ始めますが、幼少期に現れたほくろが直ちに悪性である可能性は極めて低いです。ただし、成人と同様に急激な変化(大きくなる、色が変わる、出血するなど)が見られる場合は医師への相談が推奨されます。

Q. ほくろの悪性化を見分けるABCDEルールとは何か?

ABCDEルールはほくろの悪性化を視覚的に確認する指標です。A(非対称性)・B(辺縁の不整)・C(色の不均一)・D(大きさ)・E(変化)の5項目で評価します。赤ちゃんへの適用は参考程度とし、特に急激な変化や出血を重視してください。

🔍 悪性黒色腫(メラノーマ)とはどんな病気か

悪性黒色腫(メラノーマ)は、皮膚に存在するメラニン色素を産生する細胞(メラノサイト)が悪性化した皮膚がんの一種です。皮膚がんの中でも転移しやすく、進行すると生命に関わる重篤な疾患ですが、早期に発見・治療を行えば治癒率が高まります。

成人のメラノーマは欧米では非常に多い皮膚がんとして知られており、紫外線への暴露が主要なリスク因子とされています。日本を含むアジア系の人種では欧米に比べて発症率は低いものの、発症した場合の悪性度は同様に高いとされています。日本でのメラノーマの発症部位は、手のひらや足の裏などの無毛部に多いという特徴があります。

小児のメラノーマは成人のそれとはやや異なる特徴を持つことがあり、診断が難しいケースもあります。小児のメラノーマの特徴として、形が整っている、色が均一に見える、病変が大きい(6mm以上)などがあり、成人のメラノーマに適用される「ABCDEルール」がそのまま当てはまらないこともあります。そのため、専門医によるダーモスコピー検査や組織検査が重要になります。

メラノーマは皮膚だけでなく、眼球、口腔粘膜などにも発生することがあります。大型先天性色素性母斑に関連したメラノーマは、皮膚だけでなく中枢神経系(脳や脊髄)に発生することもあり、皮膚の変化がないからといって安心できないケースもあります。

💪 悪性を疑うサインと「ABCDEルール」の活用法

大人のほくろを観察する際によく用いられる「ABCDEルール」は、ほくろが悪性化しているかどうかを視覚的に確認するための指標です。赤ちゃんや子どものほくろの観察にも参考になりますが、小児の場合は成人とは異なる点もあるため、あくまでも「受診の目安」として活用するとよいでしょう。

⚡ A(Asymmetry:非対称性)

ほくろを仮想の線で二等分したとき、左右または上下が対称でない場合は注意が必要です。良性のほくろは通常、比較的均一な形をしています。一方、非対称な形は悪性を疑う一つのサインです。

🌟 B(Border:辺縁の不整)

ほくろの縁がギザギザしている、不規則、ぼやけているなどの場合は要注意です。良性のほくろは縁がはっきりしていることが多いですが、悪性のものは不均一な縁を持つことが多いとされています。

💬 C(Color:色の不均一)

一つのほくろの中に複数の色(黒、茶、赤、白など)が混在している場合は注意が必要です。良性のほくろは比較的均一な色調を持ちます。ただし、先天性の大型母斑は元々複数の色を持つことがあるため、専門医に評価してもらうことが重要です。

✅ D(Diameter:大きさ)

成人のメラノーマでは直径6mm以上のものが疑われることが多いですが、小児では必ずしもこの基準が当てはまらないことがあります。大きさよりも「急に大きくなった」という変化のほうが重要なサインです。

📝 E(Evolution:変化)

形、大きさ、色の変化、また出血やかゆみ、痛みなどの症状が現れた場合は、医師への相談が必要です。特に「急激に変化した」「短期間で大きくなった」という場合は迷わず受診してください。

なお、小児のメラノーマでは上記の基準が当てはまりにくい場合もあります。専門家の中では小児特有のサインとして「Amelanotic(無色素性)」「Bleeding(出血)」「Color uniformity(色の均一性)」「De novo(既存のほくろではなく新たに生じた病変)」などに注目することも提唱されています。子どものほくろを観察するときは、ABCDEルールを参考にしながらも、少しでも気になる変化があれば専門医に相談することが大切です。

Q. 赤ちゃんのほくろ診断にはどんな検査が行われるか?

専門医はまず視診・触診で大きさや色調を評価します。次にダーモスコープという特殊拡大鏡で皮膚構造を痛みなく観察します。悪性が疑われる場合は切除組織を顕微鏡で調べる病理検査が確定診断に用いられ、巨大母斑ではMRI検査も実施されます。

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🎯 赤ちゃんのほくろで受診すべき症状・タイミング

「受診すべきかどうか」の判断は、多くの親御さんにとって難しいところです。以下に、受診を検討すべき症状や状況をまとめます。

🔸 すぐに受診すべきケース

ほくろから出血している、または触れると出血しやすい状態が続く場合は、早めに皮膚科または形成外科を受診してください。また、ほくろが短期間(数週間〜数か月)で明らかに大きくなっている場合、色が急に変化した場合(特に部分的に黒くなる、白い部分が現れる)、ほくろの周囲に赤みや腫れが生じている場合なども、できるだけ早く専門医に診てもらうことをお勧めします。

⚡ 早めの受診が望ましいケース

ほくろの直径が1センチメートルを超えている場合、または生まれたときから大きなほくろ(先天性大型・巨大母斑)がある場合は、新生児期〜乳児期のうちに一度専門医に診てもらうことが推奨されます。巨大先天性色素性母斑の場合は、皮膚科・形成外科だけでなく、必要に応じて小児科や神経科との連携も行われます。

🌟 経過観察でよいケース

小さな(1センチ未満の)先天性ほくろで、形・色・大きさに変化がなく、症状もない場合は、通常は経過観察で問題ありません。ただし、親御さんが気になるのであれば、受診して医師に確認してもらうことは何も問題ありません。むしろ、専門家に「問題ない」と判断してもらうことで安心感が得られます。

受診先としては、まずはかかりつけの小児科に相談し、必要であれば皮膚科や形成外科を紹介してもらうのが一般的な流れです。大型の先天性母斑が疑われる場合は、最初から専門医のいる施設(大学病院や総合病院)を受診することも選択肢の一つです。

💡 診断はどのように行われるか

赤ちゃんのほくろを専門医が診察する際には、いくつかの検査や評価方法が用いられます。

💬 視診・触診

まず医師が目で見て、必要に応じて触れて確認します。大きさ、形、色調、表面の性状(平坦か盛り上がりがあるか)、毛の有無、周囲の皮膚の状態などを総合的に評価します。

✅ ダーモスコピー(皮膚鏡検査)

ダーモスコープという特殊な拡大鏡を使い、肉眼では見えない皮膚の構造を観察する検査です。メラノーマの診断精度が視診のみに比べて大きく向上するとされており、専門の皮膚科や形成外科では広く行われています。痛みを伴わないため、赤ちゃんや幼い子どもにも実施可能です。

📝 経過観察・写真撮影

良性と判断されたほくろでも、定期的に写真を撮影し変化を追跡することが重要です。医療機関での定期的な撮影のほか、家庭でもスマートフォンなどで定期的に写真を撮っておくと、変化に気づきやすくなります。

🔸 病理組織学的検査(生検)

視診やダーモスコピーで悪性が疑われる場合、あるいは予防的な切除を行う場合には、切除した組織を顕微鏡で詳しく調べる病理検査が行われます。これが確定診断のための最も重要な検査です。

⚡ 画像検査(MRIなど)

巨大先天性色素性母斑の場合には、神経系への影響(神経皮膚メラノーシス)を確認するためにMRI検査が行われることがあります。特に頭部や体幹に大型の母斑がある場合は、定期的なMRI評価が推奨されることもあります。

Q. 赤ちゃんのほくろへの紫外線対策はどうすればよいか?

紫外線はメラノサイトのDNAを傷つけ悪性化リスクを高める可能性があります。生後6か月未満は直射日光を避けることを優先し、6か月以降はSPF30以上の低刺激性日焼け止めが推奨されます。帽子や長袖衣類の活用と、午前10時〜午後2時の外出を控えることも効果的です。

📌 赤ちゃんのほくろの治療法と経過観察について

赤ちゃんのほくろに対してどのような対応をするかは、母斑の大きさ・性状・部位・悪性化リスクなどを総合的に評価して決定されます。大きく分けると「経過観察」と「外科的切除」の二つの選択肢があります。

🌟 経過観察

小型〜中型の先天性色素性母斑で悪性化リスクが低いと判断された場合は、定期的な観察が基本となります。3〜6か月ごとに皮膚科や形成外科を受診し、ダーモスコピーや写真記録などで変化を追跡します。日本皮膚科学会や関連学会のガイドラインに基づいて、専門医が個別に判断します。

💬 外科的切除

悪性化リスクが高い場合(大型・巨大母斑など)や、ダーモスコピーや視診で悪性の可能性が否定できない場合は、外科的に切除することが検討されます。切除のタイミングについては、赤ちゃんの場合は全身麻酔が必要なため、麻酔リスクと切除の必要性を天秤にかけて判断されます。多くの場合、小さな子どもへの全身麻酔は一定のリスクを伴うため、緊急性が高くなければ幼児期以降に手術時期を設定することも多いです。

大型・巨大母斑の場合、完全切除が難しいこともあります。段階的な切除(複数回に分けて切除する方法)や皮膚拡張器(ティッシュエキスパンダー)を用いた再建術が行われることもあります。また、植皮術(別の部位の皮膚を移植する方法)が必要になることもあります。

✅ レーザー治療の位置づけ

ほくろに対してレーザー治療を行うクリニックもありますが、先天性色素性母斑、特に悪性化リスクのある中型〜大型の母斑に対しては、レーザー治療は一般的に推奨されません。レーザーは表面的な治療にとどまり、深部の母斑細胞を完全に除去できないこと、また治療後の組織を病理検査に回せないことが主な理由です。レーザー治療を検討する場合は、必ず専門医に悪性化リスクの評価を受けてからにしてください。

📝 メラノーマが確認された場合の治療

万が一メラノーマと診断された場合は、速やかに外科的切除が行われます。切除範囲は腫瘍の深さ(厚さ)によって決まり、必要に応じてセンチネルリンパ節生検(リンパ節への転移確認)も行われます。転移が認められる場合は、免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体など)や分子標的薬(BRAF阻害薬など)を用いた薬物療法が検討されます。小児に対する薬物療法の選択肢については、成人のガイドラインとは異なる部分もあり、小児腫瘍専門医との連携が不可欠です。

✨ 日常生活での注意点と紫外線対策

ほくろの悪性化に関わるリスク因子の中で、生活習慣の中で最も注意が必要なのが紫外線への暴露です。紫外線はメラノサイトのDNAを傷つけ、がん化のリスクを高める可能性があります。赤ちゃんや小さな子どもの皮膚は大人よりも紫外線の影響を受けやすいため、適切な日焼け対策が重要です。

🔸 日焼け止めの使用について

生後6か月未満の赤ちゃんへの日焼け止めの使用については、直射日光を避けることを優先し、日焼け止めの使用は必要最小限にとどめることが一般的な推奨です。生後6か月以降は、SPF(紫外線防御指数)30以上のものを使用することが多くの小児科学会で推奨されています。子ども向けに低刺激性・無香料で設計された日焼け止め製品を選ぶとよいでしょう。

⚡ 物理的な日焼け対策

日焼け止めだけに頼らず、帽子、長袖の服、UVカット素材の衣類なども活用しましょう。特に紫外線の強い時間帯(午前10時〜午後2時)はなるべく直射日光に当たらないよう心がけることが大切です。ベビーカーにはUVカットカバーを使用するなど、日常的な工夫も効果的です。

🌟 ほくろへの物理的刺激を避ける

ほくろを繰り返し強くこすったり、傷つけたりすることは避けましょう。日常的な刺激がほくろの変化を引き起こすという明確なエビデンスがあるわけではありませんが、傷がついたり出血したりした場合は医師に相談することをお勧めします。衣服やおむつ、ベルトなどが継続的に大きなほくろをこすっている場合は、医師に相談の上で切除も含めた対応を検討することがあります。

💬 親御さん自身のセルフチェックの習慣化

入浴時や着替えの際など、定期的にお子さんの体全体を観察する習慣をつけましょう。ほくろの数、大きさ、色、形を大まかに把握しておくと、変化に気づきやすくなります。スマートフォンで定期的に写真を撮っておき、変化があれば記録として活用できます。「いつから、どのように変わったか」を明確に伝えられると、受診時に医師が適切な判断をしやすくなります。

✅ 定期検診の活用

先天性色素性母斑が確認されているお子さんは、乳幼児健診の機会を活用して小児科医や皮膚科医に相談するとよいでしょう。また、大型・巨大母斑の場合は専門医による定期的な皮膚科的評価と、必要に応じた画像検査が重要です。診察を受けることで「現在は問題ない」という確認ができ、親御さんの安心にもつながります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、赤ちゃんや小さなお子さんのほくろを心配されて来院される親御さんが多く、その不安なお気持ちはよく理解できます。小型の先天性ほくろの多くは経過観察で問題ないことがほとんどですが、生まれつき大きなほくろがある場合には、早めに専門医へご相談いただくことで適切な管理方針を一緒に考えることができます。「気になるけれど大げさかな」と思わず、少しでも変化を感じたときはお気軽にご相談ください。」

🔍 よくある質問

赤ちゃんのほくろが悪性になる可能性はどのくらいですか?

小型・中型の先天性ほくろが悪性化する確率は非常に低く、小型(直径1.5cm未満)では1%未満とされています。一方、直径20cm以上の大型・巨大先天性色素性母斑では5〜10%程度と報告されており、専門医による定期的な管理が必要です。小型のほくろであれば過度に心配する必要はありませんが、変化には注意が必要です。

赤ちゃんのほくろで病院を受診すべき症状は何ですか?

以下の場合は早めの受診をお勧めします。①ほくろから出血している、②短期間(数週間〜数か月)で明らかに大きくなっている、③色が急に変化した、④周囲に赤みや腫れがある、といったケースです。また、生まれつき直径1cm以上のほくろがある場合も、乳児期のうちに一度専門医への相談が望ましいとされています。

ABCDEルールとは何ですか?赤ちゃんにも使えますか?

ABCDEルールとは、ほくろの悪性化を視覚的に確認する指標で、A(非対称性)・B(辺縁の不整)・C(色の不均一)・D(大きさ)・E(変化)の5項目で確認します。赤ちゃんへの適用は参考程度にとどめ、特に「急激な変化」や「出血」を重視してください。気になる変化があれば、ルールに当てはまらなくても専門医への相談をお勧めします。

赤ちゃんのほくろにレーザー治療は有効ですか?

先天性色素性母斑、特に中型〜大型のほくろに対してレーザー治療は一般的に推奨されていません。レーザーは表面的な処置にとどまり深部の母斑細胞を完全に除去できないこと、また治療後の組織を病理検査に回せないことが主な理由です。当院でも、レーザー治療の前に必ず悪性化リスクの評価を行い、適切な治療法をご提案しています。

赤ちゃんのほくろへの紫外線対策はどうすればよいですか?

紫外線はメラノサイトのDNAを傷つけ、悪性化リスクを高める可能性があります。生後6か月未満は直射日光を避けることを優先し、6か月以降はSPF30以上の低刺激性日焼け止めの使用が推奨されています。また、帽子や長袖衣類・UVカット素材の活用、紫外線の強い時間帯(午前10時〜午後2時)の外出を控えることも効果的です。

💪 まとめ

赤ちゃんのほくろが悪性になるケースは非常にまれですが、先天性の大型・巨大色素性母斑では悪性化リスクが相対的に高く、専門医による定期的な管理が必要です。一方、小型の先天性ほくろや後天的に現れたほくろの大部分は良性であり、過度な不安を持つ必要はありません。

大切なのは、日常的にお子さんのほくろの変化を観察し、ABCDEルールを参考にしながら「急な変化」「出血」「急激な大きさの変化」などのサインに気づいたときは早めに医療機関を受診することです。

受診先に迷う場合は、まずかかりつけの小児科に相談し、必要に応じて皮膚科や形成外科に紹介してもらうとよいでしょう。大型母斑で精密検査が必要な場合は、専門スタッフのいる医療施設での対応が推奨されます。

アイシークリニック東京院では、ほくろに関するご相談を承っています。「このほくろは大丈夫か」「経過観察でよいのか」「切除を検討すべきか」などについて、専門医が丁寧にご説明します。お子さんのほくろについて気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 色素性母斑・悪性黒色腫(メラノーマ)に関する診療ガイドライン。先天性色素性母斑の分類・悪性化リスク・経過観察・治療方針の根拠として参照
  • 日本形成外科学会 – 先天性色素性母斑の外科的切除・再建術・段階的切除など治療法の選択肢および小児への対応方針の根拠として参照
  • PubMed – 小児における先天性色素性母斑の悪性化リスク・ABCDEルールの適用・小児メラノーマの特徴に関する国際的な医学的エビデンスの根拠として参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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