
「毛穴パックはよくない」「毛穴パックは嘘だ」という言葉をSNSやYouTubeなどで目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。鼻の毛穴に貼って剥がすと、白いニョキニョキとした汚れが取れる毛穴パック。あの爽快感はとても気持ちがいいものですが、一方で「やるたびに毛穴が広がっている気がする」「肌荒れがひどくなった」「毛穴パックは逆効果と聞いた」という声も後を絶ちません。この記事では、毛穴パックが「よくない」と言われる理由の真偽を医療的な観点から丁寧に整理し、毛穴ケアに悩む方が正しい選択をできるよう詳しく解説していきます。
目次
- 毛穴パックとは?その仕組みをおさらい
- 「毛穴パックはよくない」と言われる主な理由
- 「毛穴パックは嘘」という声の背景にあること
- 毛穴パックで取れる「白いもの」の正体
- 毛穴パックを繰り返すことで起こる肌への影響
- 毛穴パックが向いているケースと向いていないケース
- 毛穴の黒ずみ・開きの本当の原因
- 毛穴ケアの正しいアプローチとは
- 美容医療・皮膚科で行う毛穴治療の選択肢
- まとめ
この記事のポイント
毛穴パックは角栓を一時的に除去できるが、頻繁な使用は皮膚バリア損傷・乾燥・毛穴拡大を招く。根本改善には保湿・ターンオーバーを整えるケアが必要で、改善しない場合はアイシークリニックへの相談が有効。
🎯 毛穴パックとは?その仕組みをおさらい
毛穴パックとは、主に鼻や顎などの毛穴が目立つ部位に貼り付け、乾いてから剥がすことで毛穴の汚れや皮脂を吸着・除去することを目的としたスキンケアアイテムです。薬局やコンビニでも手軽に購入でき、長年にわたって多くの方に親しまれてきました。
毛穴パックの主なタイプとしては、シートタイプ(水で濡らして貼るもの)、塗って剥がすピールオフタイプ、洗い流すタイプなどがあります。もっとも広く使われているのはシートタイプで、成分に含まれる糊状のポリビニルアルコールなどが肌に密着し、乾燥することで毛穴の中の角栓を引き抜く仕組みになっています。
使用した後に白い細長いものがびっしりと付着しているのを見ると、「こんなに汚れていたのか」「きれいになった」と感じる方は多いはず。しかしその感覚は、必ずしも正確ではないことが皮膚科学的な研究からわかってきています。
Q. 毛穴パックを頻繁に使うと肌にどんな悪影響がある?
毛穴パックを頻繁に使用すると、剥がす刺激で皮膚の角質層(バリア機能)が損傷し、乾燥や炎症を招きます。乾燥した肌は皮脂を過剰に分泌するため、角栓が詰まりやすくなる悪循環に陥ります。さらに毛穴周囲の組織が繰り返しダメージを受けると、コラーゲンやエラスチンの働きが低下し、毛穴が緩んで広がるリスクもあります。
📋 「毛穴パックはよくない」と言われる主な理由
「毛穴パックはよくない」という意見が広まった背景には、いくつかの医学的・皮膚科学的な根拠があります。以下に主な理由を詳しく解説します。
🦠 皮膚バリア機能を傷つける可能性がある
毛穴パックを剥がす際の強い刺激は、皮膚の表面にある角質層に負担をかけます。角質層は外部の刺激や乾燥から肌を守るバリア機能を担っており、この層が損傷すると肌が敏感になりやすくなります。特にシートタイプのパックは、剥がすときに物理的な引っ張り力が生じるため、皮膚へのダメージが避けられません。
👴 毛穴が広がる・たるむリスクがある
毛穴パックを頻繁に使用することで、毛穴周囲の皮膚組織が繰り返しダメージを受け、毛穴を引き締める力が低下してしまう可能性があります。毛穴は皮膚の弾力性(コラーゲンやエラスチンの働き)によって一定の大きさに保たれていますが、パックによる物理的刺激が続くと毛穴が緩んでしまうことがあります。つまり、毛穴を小さくしようとして使い続けることが、逆に毛穴を大きくする原因になりかねないのです。
🔸 乾燥・炎症・肌荒れを引き起こすことがある
毛穴パックを使った後に肌が赤くなったり、ヒリヒリしたりした経験がある方もいるかもしれません。これはパックの成分や剥がす際の刺激によって皮膚に炎症が起きているサインです。炎症が繰り返されると、肌の乾燥が進み、かえって皮脂分泌が増加してしまう悪循環に陥ることがあります。また、肌のバリアが壊れた状態では外部の細菌が入り込みやすくなり、ニキビや毛嚢炎などのトラブルを起こしやすくなります。
💧 根本的な解決にならない
毛穴パックで角栓を除去したとしても、毛穴が開いたままの状態であれば、すぐにまた皮脂や汚れが詰まって同じ状態に戻ってしまいます。多くの方が「また詰まってまた使う」というループを繰り返していますが、これは毛穴の根本的な問題を解決していないからです。毛穴パックはあくまでも一時的な対処法に過ぎず、毛穴が目立つ本質的な原因にアプローチするものではありません。
💊 「毛穴パックは嘘」という声の背景にあること
SNSや動画サイトでは「毛穴パックは嘘だ」「毛穴パックをやっても意味がない」という意見が多くの共感を集めることがあります。では、「嘘」という表現の背景には具体的にどのような事実があるのでしょうか。
✨ 「汚れが取れた」という感覚のギャップ
毛穴パックを使った後に剥がすと、白いニョキニョキとしたものがたくさん付いています。多くの人はこれを「毛穴の汚れが全部取れた」と感じますが、実際には必ずしもそうではありません。後ほど詳しく説明しますが、剥がれたものの中には本来は取り除かなくてよい皮脂や角質の一部も含まれています。また、見た目には「取れた」ように見えても、毛穴の奥に残っているものは除去されていないことがほとんどです。
📌 効果が長続きしない
毛穴パックを使った直後は毛穴がすっきりしたように見えますが、数日もするとまた元の状態に戻るという声が非常に多くあります。「やった意味がなかった」「何度やってもキリがない」という経験から、「嘘だ」という感想を持つ方が増えているのは自然なことです。これは毛穴パックが「一時的なクリーニング」にしかならず、毛穴の大きさや皮脂分泌量そのものに働きかけるものではないためです。
▶️ 過剰な広告・誇張表現への反発
一部の毛穴パック商品や動画コンテンツでは、実際の効果以上に「毛穴が劇的に改善する」「使い続けると毛穴が消える」といったニュアンスの表現が用いられることがあります。このような誇張された期待を持って使用した方が、実際の効果とのギャップに失望し「嘘だった」と感じるケースも少なくありません。
つまり「毛穴パックは嘘」という言葉は、「全く効果がない偽物だ」という意味ではなく、「期待していた効果とは違う」「根本的な解決にはならない」という意味合いで使われていることがほとんどです。この点を正確に理解することが大切です。
Q. 毛穴パックで取れる白いものの正体は何か?
毛穴パックで取れる白い細長いものの正体は「角栓」です。角栓とは皮脂と古い角質(ケラチン)が混ざり固まったものです。ただし角栓のすべてが除去すべき汚れではなく、皮脂は肌の保護に必要です。また毛穴の奥の角栓は除去できないため、パック直後はすっきり見えても数日で元の状態に戻りやすいという特徴があります。
🏥 毛穴パックで取れる「白いもの」の正体
毛穴パックを使ったときに付いてくる白い細長いものの正体について、正確に理解している方は意外と少ないかもしれません。
毛穴パックで取れる白いものは「角栓(かくせん)」と呼ばれるものです。角栓とは、毛穴の中に皮脂と古い角質(ケラチンというタンパク質)が混ざり合って固まったものです。この角栓が毛穴の入り口で空気に触れて酸化すると黒っぽく見えるようになり、「黒ずみ毛穴」の原因となります。
重要なのは、角栓のすべてが「取り除くべき汚れ」ではないということです。皮脂は本来、肌の乾燥を防ぎバリア機能を維持するために必要なものです。毛穴パックで角栓を根こそぎ引き抜いてしまうと、肌は「皮脂が足りない」と判断してかえって皮脂分泌を増加させる場合があります。これが「毛穴パックをすると余計に毛穴が目立つようになった」という声の一因でもあります。
また、毛穴パックで引き抜けるのは毛穴の表面近くにある部分だけで、毛穴の奥深くにある根元部分の角栓は除去できないことがほとんどです。そのため、剥がした直後はきれいに見えても、数日後にはすぐに同じ状態に戻ってしまうのです。
⚠️ 毛穴パックを繰り返すことで起こる肌への影響
毛穴パックを習慣的に使い続けることで、肌にどのような影響が生じるのかをさらに詳しく見ていきましょう。
🔹 皮膚の乾燥と皮脂過剰のサイクル
毛穴パックによる刺激で皮膚のバリア機能が低下すると、水分が蒸発しやすくなって肌が乾燥します。乾燥した肌は皮脂を多く分泌して潤いを補おうとするため、結果として皮脂が過剰になり、角栓がより詰まりやすい状態になってしまいます。これにより「詰まる→パックで取る→乾燥する→皮脂が増える→また詰まる」という悪循環が形成されやすくなります。
📍 毛穴周辺の色素沈着
毛穴パックを剥がす刺激によって皮膚に微細な炎症が生じると、その後にメラニン色素が沈着することがあります。これが繰り返されると、毛穴の周囲が黒ずんで見えるようになり、かえって毛穴を目立たせる結果になることがあります。特に敏感肌の方やもともと色素沈着が起きやすい方は注意が必要です。
💫 毛穴の弛緩(たるみ毛穴)
毛穴パックを長期間にわたって繰り返し使用することで、毛穴周囲の組織が繰り返しダメージを受け、毛穴を引き締める力が弱くなることが懸念されます。その結果、毛穴が常に開いたまま(たるみ毛穴)の状態になりやすくなるとされています。一度たるんでしまった毛穴は、市販のスキンケアだけでは元に戻すことが難しく、美容医療での対応が必要になるケースもあります。
🦠 ニキビや炎症の悪化
炎症性のニキビがある部位に毛穴パックを使用すると、ニキビを悪化させたり、別の部位に炎症を広げたりするリスクがあります。ニキビの部位への毛穴パックの使用は皮膚科学的にも推奨されていません。また、バリア機能が低下した肌は外部の刺激に弱くなるため、接触性皮膚炎(かぶれ)を起こしやすくなることもあります。
Q. 毛穴の黒ずみや開きの根本的な原因は何か?
毛穴の黒ずみや開きの根本原因は、過剰な皮脂分泌、ターンオーバーの乱れ、皮膚のハリ低下、紫外線ダメージ、乾燥などが複合的に絡み合っています。毛穴パックはこれらの原因に直接アプローチできず、表面の一時的なクリーニングにとどまります。根本改善には保湿の徹底、ターンオーバーを整える成分の導入、紫外線対策の継続が重要です。
🔍 毛穴パックが向いているケースと向いていないケース
「毛穴パックはすべてよくない」と断言するのも一面的な見方です。毛穴パックが比較的適している場合とそうでない場合を整理してみましょう。
👴 比較的適している場合
頻度をごく低く抑えた上で(月に1回程度)、肌に炎症やニキビがない状態で使用する場合、短期的な毛穴のクリーニングとして使用する場合など、使い方と頻度を適切にコントロールすれば、一時的なすっきり感は得られます。ただしこれはあくまでも「即効的な見た目の改善」であり、長期的な毛穴改善の手段としては推奨されません。
🔸 向いていない・避けるべき場合
敏感肌の方、アトピー性皮膚炎や湿疹など皮膚疾患のある方、ニキビや炎症がある部位、乾燥が強い時期、皮膚が薄い方(目の下など)、頻繁に使用している方などは、毛穴パックによるリスクが効果を上回る可能性が高く、使用を避けるか皮膚科医に相談することを強くお勧めします。
📝 毛穴の黒ずみ・開きの本当の原因
毛穴パックへの過剰な依存を脱するためには、そもそも毛穴が目立つ本当の原因を理解することが重要です。毛穴の悩みは大きく次のタイプに分けられます。
💧 開き毛穴(皮脂詰まり毛穴)
皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりによって毛穴が大きく見える状態です。Tゾーン(額・鼻・顎)に多く見られ、遺伝的要因、ホルモンバランスの乱れ、間違ったスキンケア、食生活などが影響します。毛穴パックで対処しようとされることが最も多いタイプですが、原因となる皮脂分泌を根本からコントロールしなければ繰り返してしまいます。
✨ 黒ずみ毛穴
毛穴の角栓が空気に触れて酸化することで黒っぽく見える状態です。また、古い角質や汚れが毛穴に蓄積して黒く見えるケースもあります。毛穴パックで引き抜こうとするアプローチは、根本原因(ターンオーバーの乱れや皮脂過剰)を解決しないため、繰り返すことになります。
📌 たるみ毛穴
加齢によるコラーゲン・エラスチンの減少や紫外線ダメージによって皮膚のハリが失われ、毛穴が縦長に引き伸ばされたように見える状態です。頬に多く見られ、年齢とともに目立ちやすくなります。毛穴パックでは対処できないタイプの毛穴です。
▶️ 産毛毛穴・色素沈着毛穴
産毛の周囲の毛穴が目立つタイプ、または毛穴周囲に色素が沈着して影になることで目立つタイプです。これらも毛穴パックでは改善できません。
毛穴が目立つ根本的な原因は、過剰な皮脂分泌、ターンオーバーの乱れ、皮膚のハリ低下、紫外線ダメージ、乾燥などが複合的に絡み合っています。毛穴パックはこれらの根本原因にはアプローチできず、その場限りのクリーニングにとどまるため「よくない」「嘘」と感じられる方が多いのは当然のことといえます。
Q. 皮膚科や美容クリニックではどんな毛穴治療が受けられる?
皮膚科や美容クリニックでは、古い角質を溶かすケミカルピーリング、コラーゲン産生を促したるみ毛穴に有効なフラクショナルレーザー、色素沈着を改善するIPL治療、皮膚へのダメージが少ないハイドラフェイシャルなどが受けられます。アイシークリニック東京院では患者様一人ひとりの肌状態を診察した上で、最適な治療法をご提案しています。
💡 毛穴ケアの正しいアプローチとは
毛穴パックに頼らずに毛穴をケアするためには、日常のスキンケアを正しく見直すことが第一歩です。
🔹 適切なクレンジングと洗顔
毛穴ケアの基本はやさしく、そして正確に汚れを落とすことです。洗浄力が強すぎるクレンジングや洗顔料を使うと、必要な皮脂まで取りすぎて乾燥→皮脂過剰の悪循環に陥ります。自分の肌タイプに合ったクレンジングと洗顔料を選び、ごしごし擦らず、ぬるめのお湯で優しく洗い流すことが大切です。また、洗いすぎも皮脂の過剰分泌を招くため、1日2回程度が目安です。
📍 保湿の徹底

「皮脂が多いから保湿は必要ない」と思っている方もいますが、これは誤解です。乾燥した肌は皮脂を余分に分泌して潤いを保とうとするため、皮脂が多い方こそしっかりと保湿をすることが毛穴ケアの重要な一歩です。化粧水・乳液・保湿クリームを使って肌の水分量をしっかり保ちましょう。特にセラミドやヒアルロン酸を含む保湿成分は、バリア機能のサポートに効果的です。
💫 紫外線対策(日焼け止め)
紫外線はコラーゲンを破壊してたるみ毛穴の原因となるほか、炎症後色素沈着によって毛穴の黒ずみを悪化させることもあります。日焼け止めは毛穴ケアにおいても欠かせないアイテムです。SPF30以上・PA++以上のものを日常的に使用することが推奨されます。
🦠 ターンオーバーを整える成分を取り入れる
肌のターンオーバー(皮膚の新陳代謝)が乱れると、古い角質が毛穴周辺に蓄積しやすくなります。ターンオーバーを正常化する成分として、レチノール(ビタミンA誘導体)、ナイアシンアミド、ビタミンC誘導体などが知られています。これらの成分を含む美容液やスキンケア製品を取り入れることで、毛穴の詰まりを予防する効果が期待できます。ただし、使い始めは肌への負担が出ることもあるため、少量から始めて徐々に慣らしていくことが大切です。
👴 食生活・生活習慣の見直し
皮脂分泌は食生活と深い関係があります。特に糖質や脂質の過剰摂取、ビタミンB群の不足が皮脂分泌を増加させるといわれています。野菜・果物・全粒穀物などをバランスよく摂り、十分な睡眠をとることも毛穴改善に有益です。また、喫煙は皮膚の血行を悪化させてターンオーバーを乱すため、毛穴トラブルの一因となります。
✨ 美容医療・皮膚科で行う毛穴治療の選択肢
日常のセルフケアでは改善しにくい毛穴の悩みに対しては、皮膚科や美容クリニックでの専門的な治療が有効です。アイシークリニック東京院でも行われているような美容医療的アプローチをご紹介します。
🔸 ケミカルピーリング
グリコール酸や乳酸などのAHA(アルファヒドロキシ酸)、またはサリチル酸などのBHA(ベータヒドロキシ酸)を肌に塗布して古い角質を溶かし、毛穴の詰まりを改善する治療法です。ターンオーバーを促進することで、毛穴の黒ずみや開きを根本から改善する効果が期待できます。定期的に施術を受けることで、肌全体のキメが整い、毛穴が目立ちにくくなります。施術後は紫外線に対して肌が敏感になるため、日焼け止めのケアが重要です。
💧 レーザー治療(フラクショナルレーザーなど)
フラクショナルレーザーは皮膚に微細な穴を多数形成することで、コラーゲンの産生を促進し、毛穴の引き締めやたるみの改善に効果があります。たるみ毛穴に対して特に有効とされており、数回の施術で効果を実感できることが多いです。また、ピコレーザーやYAGレーザーなども毛穴治療に応用されており、肌の状態に合わせてクリニックが最適な機器を選択します。
✨ フォトフェイシャル・IPL治療
光エネルギーを利用した治療で、色素沈着による黒ずみ毛穴の改善や、皮膚のコラーゲン産生促進による毛穴引き締め効果が期待できます。ダウンタイムが比較的少なく、肌のトーンアップや毛穴改善を同時に目指したい方に向いています。
📌 ハイドラフェイシャル(毛穴洗浄)
専用のデバイスを使用して、ピーリング効果と同時に保湿成分を導入しながら毛穴の汚れを吸引する美容機器治療です。毛穴パックとは異なり、皮膚への物理的刺激が少なく、バリア機能を傷つけずに毛穴をクリーニングできます。保湿も同時に行えるため、毛穴パックのように乾燥を引き起こす心配がほとんどなく、ダウンタイムもほぼありません。
▶️ 外用薬・内服薬による治療
皮膚科では、レチノイド(ビタミンA誘導体)の外用薬が毛穴の詰まりや皮脂分泌の正常化に有効として処方されることがあります。また、ホルモンバランスの乱れが原因の場合には、ホルモン治療や漢方薬が用いられることもあります。皮脂分泌を抑える内服薬(一部のビタミンB群製剤など)が処方されるケースもあり、自身の毛穴の原因に合わせた治療を選ぶことが重要です。
🔹 クリニックで受けるカウンセリングの重要性
毛穴の悩みには、開き・黒ずみ・たるみ・色素沈着など複数のタイプがあり、それぞれに有効なアプローチが異なります。自己判断でケアを続けるよりも、一度専門の皮膚科医や美容医師に相談し、自分の毛穴の状態と原因を正確に診断してもらうことが最も近道です。アイシークリニック東京院では、患者様一人ひとりの肌状態に合わせた治療計画をご提案しています。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、毛穴パックを長年繰り返し使用した結果、かえって毛穴の開きや乾燥・炎症が悪化してご相談にいらっしゃる患者様が少なくありません。毛穴パックはあくまで一時的なクリーニングに過ぎず、皮脂分泌のコントロールやターンオーバーの正常化といった根本的なアプローチなしには、同じトラブルを繰り返してしまいます。毛穴の種類や原因は一人ひとり異なりますので、自己流のケアで悩みが解決しない場合は、ぜひ早めに専門医へご相談いただき、お肌の状態に合った適切な治療法を一緒に見つけていきましょう。」
📌 よくある質問
頻繁に使用すると、毛穴周囲の組織が繰り返しダメージを受け、毛穴を引き締める力が低下する可能性があります。コラーゲンやエラスチンの働きが弱まることで、毛穴が緩んで広がってしまうリスクがあります。毛穴を小さくしようと使い続けることが、逆効果になりかねないため注意が必要です。
「角栓」と呼ばれる、皮脂と古い角質が混ざり合って固まったものです。ただし、角栓のすべてが取り除くべき汚れではありません。根こそぎ引き抜くと肌が皮脂不足と判断し、分泌量が増加することがあります。また、毛穴の奥深くにある部分は除去できないため、数日で元の状態に戻りやすいです。
使用するとしても、月に1回程度を目安にすることが望ましいとされています。ただし、敏感肌・アトピー・ニキビや炎症がある部位への使用は避けてください。毛穴パックはあくまで一時的なクリーニングに過ぎず、頻繁な使用は皮膚バリアの損傷や乾燥・炎症といったリスクが高まるため、使用頻度の管理が重要です。
日常ケアとして、肌タイプに合った優しい洗顔・徹底した保湿・日焼け止めの使用が基本です。加えて、レチノールやナイアシンアミド、ビタミンC誘導体などターンオーバーを整える成分の導入も効果的です。それでも改善しない場合は、ケミカルピーリングやハイドラフェイシャルなど、アイシークリニックの専門的な治療を検討することをおすすめします。
必要です。「皮脂が多いから保湿不要」というのは誤解です。乾燥した肌は皮脂を過剰に分泌して潤いを補おうとするため、皮脂が多い方こそ保湿が重要です。セラミドやヒアルロン酸を含む保湿アイテムでしっかり水分を補うことで、皮脂分泌が安定し、毛穴の詰まりや開きの改善につながります。
🎯 まとめ
毛穴パックが「よくない」「嘘」と言われる理由を整理してきましたが、最終的に伝えたいことは以下の通りです。
毛穴パックは「全くの嘘」や「効果ゼロ」というわけではありません。毛穴の表面の角栓を一時的に除去し、直後の見た目をすっきりさせる効果は確かにあります。しかしその効果は一時的なものに過ぎず、使い方や頻度を誤れば皮膚バリアの損傷、乾燥、皮脂過剰、毛穴の弛緩、炎症など、むしろ毛穴を目立たせる悪影響を招くリスクがあります。
毛穴に悩む多くの方が毛穴パックに頼り続けてしまう理由は、即効性のある爽快感があること、手軽に購入できること、そして毛穴の根本原因にアプローチする方法を知らないことにあります。毛穴の改善には、適切な洗顔・保湿・紫外線対策・ターンオーバーを整えるスキンケアを組み合わせた継続的なアプローチが必要であり、それでも改善しない場合はケミカルピーリングやレーザー治療などの専門的な美容医療を検討することが有効です。
毛穴の悩みを根本から解決するためには、自分の毛穴の種類と原因を正確に把握することが何より大切です。「なんとなく使い続けている」という方は、一度毛穴パックの使用を見直し、自分の肌に本当に合ったケアを選択してみてください。もし毛穴の悩みが長引いているようであれば、ぜひアイシークリニック東京院にご相談ください。専門のスタッフが肌の状態を丁寧に診察し、最適な治療法をご提案いたします。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 皮膚バリア機能・角質層の構造と機能、ニキビ(尋常性痤瘡)の治療ガイドラインなど、毛穴トラブルの医学的根拠に関する情報
- 厚生労働省 – 化粧品の効能・成分規制および皮膚への安全性に関する情報(化粧品としての毛穴パックの位置づけと適正使用に関連)
- PubMed – 毛穴パックによる皮膚バリア機能への影響、皮脂・角栓(comedone)の病態、レチノイドやピーリングによる毛穴治療の有効性に関する査読済み学術論文
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務