「喉に何かが詰まっているような感じがする」「飲み込むときに違和感がある」「喉がイガイガする」――このような喉の不快感を感じたことはありませんか。喉の違和感は、風邪のような一時的な症状から、逆流性食道炎や甲状腺疾患、さらには悪性腫瘍まで、さまざまな原因で生じる可能性があります。
多くの場合、喉の違和感は数日から1〜2週間程度で自然に改善しますが、症状が長引く場合や、他の症状を伴う場合には注意が必要です。本記事では、喉の違和感の原因として考えられる疾患や、受診の目安、自宅でできる対処法について詳しく解説します。喉の不調でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

📑 目次
- 喉の違和感とは?症状の特徴と種類
- 喉の違和感を引き起こす主な原因
- 特に注意が必要な症状と受診の目安
- 喉の違和感に対する検査方法
- 原因別の治療法
- 自宅でできるセルフケアと予防法
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
🔍 1. 喉の違和感とは?症状の特徴と種類
喉の違和感とは、喉の奥に何かが詰まっているような感覚や、引っかかっているような感覚など、異物があるように感じる状態を指します。医学的には「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」と呼ばれ、さまざまな表現で訴えられることが特徴です。
💭 喉の違和感の主な症状
喉の違和感は、患者さんによって感じ方が異なり、以下のような表現で訴えられることがあります。
- 喉が詰まる感じがする
- 何かが引っかかっている感じがする
- 喉に異物がある感じがする
- 飲み込みにくい感じがする
- 喉が締め付けられる感じがする
- 喉がイガイガする、ざらざらする
- 喉に何かできている感じがする
- 痰が絡んでいる感じがする
これらの症状は、実際に喉に炎症や腫瘍などの器質的な異常がある場合と、検査をしても明らかな異常が見つからない場合(機能性の異常)の両方で生じる可能性があります。
📊 症候性咽喉頭異常感症と真性咽喉頭異常感症
喉の違和感は、原因によって大きく2つに分類されます。
症候性咽喉頭異常感症は、実際に原因となる病気や異常があって生じる場合を指します。具体的には、逆流性食道炎、咽頭炎、喉頭炎、甲状腺疾患、アレルギー、悪性腫瘍などが原因として挙げられます。
一方、真性咽喉頭異常感症は、検査では全く異常がみられないにもかかわらず、喉の違和感が続く状態です。ストレスや自律神経の乱れが関与していると考えられており、「ヒステリー球」とも呼ばれます。漢方医学では「梅核気(ばいかくき)」や「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」という名称で、古くから認識されてきた症状です。
🦠 2. 喉の違和感を引き起こす主な原因
喉の違和感を引き起こす原因は多岐にわたります。ここでは、代表的な原因について詳しく解説します。
🔥 2-1. 感染症による炎症
喉の違和感を訴える方の約半数が、風邪などによる局所的な炎症が原因であるといわれています。
咽頭炎・喉頭炎・扁桃炎
ウイルスや細菌の感染によって喉に炎症が起こると、以下のような症状が現れます:
- 喉の痛み
- 違和感
- 腫れ
- 発熱
特に扁桃炎は、扁桃腺が腫れて強い痛みを伴うことが多く、食事や水分を摂取するのが困難になることもあります。これらの感染症は、適切な治療と十分な休養によって通常1〜2週間程度で改善します。
感染症による喉の症状については、喉のイガイガの治し方|原因別の対処法と病院を受診すべき症状を解説でも詳しく解説していますので、併せてご参照ください。
🔄 2-2. 逆流性食道炎・胃食道逆流症(GERD)
逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで食道の粘膜に炎症が起こる病気です。日本消化器病学会の「胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021」によると、日本人の胃食道逆流症の有病率は10%を超えており、非常に一般的な疾患となっています。
逆流性食道炎の主な症状
逆流性食道炎では、以下のような症状が現れます。
- 胸やけ
- 呑酸(酸っぱいものが上がってくる感じ)
- ゲップ
- 胃もたれ
- 喉の違和感・つかえ感
- 長引く咳
- 声がかすれる
特に注目すべきは、喉の違和感や長引く咳といった「食道外症状」です。胃酸が食道を超えて喉まで逆流すると、喉の粘膜に炎症を起こし、異物感や違和感の原因となります。風邪でもないのに咳や喉の違和感が続く場合、逆流性食道炎が原因である可能性があります。
逆流性食道炎の詳しい症状については、逆流性食道炎の症状とは?胸焼けや喉の違和感など主な症状と対処法を解説でも詳しく解説していますので、併せてご参照ください。
逆流性食道炎の原因
逆流性食道炎は、食道と胃の境目にある下部食道括約筋(LES)の機能が低下することで起こります。また、以下の要因も逆流性食道炎のリスクを高めます。
- 過食・早食い
- 高脂肪食の摂取
- 就寝前の食事
- 飲酒・喫煙
- 肥満による腹圧の上昇
- 姿勢の悪さ(前かがみの姿勢)
- ストレス
🧠 2-3. 咽喉頭異常感症(ヒステリー球)
咽喉頭異常感症は、喉に何か詰まっているような感覚があるのに、検査では明確な原因が見つからない状態を指します。「ヒステリー球」とも呼ばれ、ストレスや不安、更年期障害などが関与していると考えられています。
咽喉頭異常感症の特徴
この症状には以下のような特徴があります。
- 喉に梅干しの種が詰まっているような感覚がある
- 飲み込もうとしても飲み込めない感じがする
- 症状は変動しやすく、何かに集中しているときは気にならないことがある
- 食事の際には症状が軽減することが多い
- ストレスや不安が強いときに症状が悪化する傾向がある
咽喉頭異常感症の原因
咽喉頭異常感症の原因としては、以下のようなものが考えられています。
- 精神的ストレス・不安
- 自律神経の乱れ
- 更年期障害
- うつ病・不安神経症
- 過度の緊張
漢方医学では、この症状は「気」の巡りが悪い「気滞(きたい)」によって起こると考えられており、気を巡らせる治療が行われます。
ストレスと身体症状の関係については、ストレスによる蕁麻疹の見分け方と対処法|原因と症状を医師が解説でも詳しく解説していますので、併せてご参照ください。
🦋 2-4. 甲状腺疾患
甲状腺は喉仏の下にある蝶のような形をした臓器で、全身の代謝を調節する甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺に異常が生じると、喉の違和感や圧迫感、飲み込みにくさを感じることがあります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態で、以下のような症状が現れます。
- 喉の違和感・圧迫感
- 甲状腺の腫れ(首の腫れ)
- 動悸・頻脈
- 手の震え
- 多汗・暑がり
- 体重減少(食欲があるのに痩せる)
- イライラ・落ち着かない
- 眼球突出(バセドウ病の場合)
甲状腺機能低下症(橋本病など)
甲状腺ホルモンの分泌が低下する状態で、以下のような症状が現れます。
- 喉の違和感
- 甲状腺の腫れ
- 疲れやすい・無気力
- 寒がり
- 体重増加
- むくみ
- 便秘
- 肌の乾燥
- 白髪の増加
甲状腺腫瘍
甲状腺にしこり(結節)ができる状態で、良性と悪性があります。甲状腺の腫瘍が大きくなると、喉の違和感や圧迫感、飲み込みにくさ、声のかすれなどの症状が現れることがあります。
🤧 2-5. アレルギー性疾患
花粉症やハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎があると、喉にアレルゲンが流れ込んで違和感を覚えることがあります。また、後鼻漏(鼻水が喉に流れ落ちる状態)によって、喉のイガイガ感や違和感が生じることもあります。
アレルギーが原因の場合、以下のような症状を伴うことが多いのが特徴です:
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ
鼻の症状と喉の違和感の関係については、鼻詰まりは乾燥が原因?つらい症状を解消する7つの方法と予防策でも詳しく解説していますので、併せてご参照ください。
⚠️ 2-6. 咽頭がん・喉頭がん・食道がん
発生頻度は低いものの、喉の違和感が咽頭がん、喉頭がん、食道がんなどの悪性腫瘍の初期症状として現れることがあります。これらのがんは早期発見が重要であり、症状が長引く場合には医療機関を受診することが大切です。
咽頭がんの特徴
国立がん研究センターによると、咽頭がんは発生部位によって上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんに分けられます。初期のうちは自覚症状が現れないことがありますが、以下のような症状が見られることがあります。
- 喉の違和感・異物感
- 飲み込むときの違和感や痛み
- 声の変化
- 耳の痛み
- 首のしこり(リンパ節転移)
- 鼻血、血が混じった鼻水(上咽頭がんの場合)
喉頭がんの特徴
喉頭がんは声帯がある喉頭に発生するがんで、声門がん、声門上部がん、声門下部がんに分けられます。最も多いのは声門がんで、早期の症状として声がれ(嗄声)が現れるのが特徴です。
- 声がれ(嗄声)
- 喉の違和感・異物感
- 飲み込むときの痛み
- 息苦しさ
- 血痰
食道がんの特徴
食道がんの初期症状として、喉の違和感やつかえ感、飲み込みにくさが現れることがあります。進行すると、食べ物が通りにくくなる、胸や背中の痛み、体重減少などの症状が出現します。
これらのがんは、喫煙と飲酒が主な危険因子とされています。特に多量の飲酒と喫煙の習慣がある方は、定期的な検診を受けることが推奨されます。
🔄 2-7. その他の原因
上記以外にも、以下のような原因で喉の違和感が生じることがあります。
- 口腔乾燥症(ドライマウス)
- 声の酷使による声帯ポリープ
- 頸椎の異常
- 貧血
- 糖尿病による神経障害
- 薬の副作用
🚨 3. 特に注意が必要な症状と受診の目安
喉の違和感の多くは一時的なもので、自然に改善することが多いですが、以下のような症状がある場合には早めに医療機関を受診することをお勧めします。
🚑 すぐに受診すべき症状
以下の症状がある場合には、できるだけ早く医療機関を受診してください。
- 呼吸困難・息苦しさがある
- 強い痛みがある
- 高熱(38℃以上)が続く
- 喉の腫れが急激に進行している
- 食事や水分が全く摂れない
- 血痰や吐血がある
- 首に急速に大きくなるしこりがある
⏰ 早めに受診すべき症状
以下の症状がある場合には、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
- 喉の違和感が2週間以上続いている
- 声がれ(嗄声)が2週間以上続いている
- 飲み込みにくさが続いている
- 耳の痛みを伴う
- 原因不明の体重減少がある
- 首にしこりがある
- 胸やけや呑酸の症状を伴う
- 疲れやすさ、動悸、体重変化などの全身症状がある
🏥 何科を受診すべきか
喉の違和感がある場合、まずは耳鼻咽喉科または内科を受診することをお勧めします。症状や検査結果によっては、以下の専門科に紹介されることがあります。
- 消化器内科(逆流性食道炎が疑われる場合)
- 内分泌内科(甲状腺疾患が疑われる場合)
- 心療内科・精神科(心因性の異常感が疑われる場合)
- 頭頸部外科・腫瘍内科(悪性腫瘍が疑われる場合)
🔬 4. 喉の違和感に対する検査方法
医療機関を受診すると、まず問診で症状の詳しい状況(いつから、どのような感じか、他の症状はあるかなど)や既往歴、生活習慣などについて尋ねられます。その後、必要に応じて以下のような検査が行われます。
👀 4-1. 視診・触診
医師が口腔内や咽頭を直接観察したり、首の周りを触って甲状腺やリンパ節の腫れがないかを確認します。
📹 4-2. 喉頭内視鏡検査(ファイバースコープ)
鼻から細い内視鏡を挿入し、喉頭(声帯)や下咽頭の状態を直接観察する検査です。炎症、ポリープ、腫瘍などの有無を確認できます。
🔍 4-3. 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
口または鼻から内視鏡を挿入し、食道、胃、十二指腸の状態を観察する検査です。逆流性食道炎や食道がん、胃がんなどの診断に有用です。最近では、胃カメラ検査の際に咽頭の観察にも力を入れている施設が増えており、咽頭がんの早期発見につながっています。
🩸 4-4. 血液検査
甲状腺ホルモン、甲状腺抗体、炎症マーカー(CRP)、貧血の有無などを調べます。甲状腺疾患や全身性の疾患を疑う場合に行われます。
📡 4-5. 超音波(エコー)検査
甲状腺やリンパ節の状態を調べる検査です。甲状腺の腫れや結節、リンパ節の腫大などを確認できます。
🖼️ 4-6. CT・MRI検査
より詳細な画像診断が必要な場合に行われます。腫瘍の有無や広がり、リンパ節転移の評価などに用いられます。
📊 4-7. 食道pH検査
食道内の酸性度を24時間にわたって測定する検査です。胃酸の逆流の程度を客観的に評価できますが、検査の負担が大きいため、必要な場合にのみ行われます。
💊 5. 原因別の治療法
喉の違和感の治療は、原因となっている疾患によって異なります。ここでは、代表的な疾患の治療法について解説します。
🦠 5-1. 感染症(咽頭炎・喉頭炎・扁桃炎)の治療
ウイルス性の場合は、対症療法(解熱鎮痛薬、うがい薬など)を行い、安静にして回復を待ちます。通常1週間程度で改善します。
細菌性の場合は、抗生物質による治療が行われます。処方された薬は、症状が改善しても自己判断で中断せず、指示された期間しっかり服用することが大切です。
🔄 5-2. 逆流性食道炎の治療
逆流性食道炎の治療は、生活習慣の改善と薬物療法が中心となります。
薬物療法
胃酸の分泌を抑える薬(酸分泌抑制薬)が第一選択となります。主に使用される薬には以下のようなものがあります。
- プロトンポンプ阻害薬(PPI):タケプロン、パリエット、ネキシウム、オメプラールなど
- カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB):タケキャブなど
- H2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)
2015年に日本で世界に先駆けて発売されたP-CAB(ボノプラザン)は、従来のPPIと比較して酸抑制力が高く、効果発現が早いことが特徴です。
生活習慣の改善
薬物療法と併せて、以下のような生活習慣の改善が重要です。
- 過食・早食いを避ける
- 高脂肪食、甘いもの、刺激物の摂取を控える
- 就寝前3時間は食事を避ける
- 飲酒・喫煙を控える
- 肥満がある場合は減量する
- 食後すぐに横にならない
- 就寝時は上半身を少し高くする
- ベルトや締め付ける服装を避ける
🧠 5-3. 咽喉頭異常感症の治療
咽喉頭異常感症の治療では、まず器質的な疾患がないことを確認した上で、以下のような治療が行われます。
漢方薬による治療
咽喉頭異常感症に対しては、漢方薬がよく用いられます。最も代表的なのは半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)です。半夏厚朴湯は「気」を巡らせる「理気剤」の一つで、うつ症状を改善させたり、不安を和らげたりする働きがあるとされています。
その他、茯苓飲合半夏厚朴湯、柴朴湯なども使用されることがあります。
心理療法・カウンセリング
ストレスや不安が強く関与している場合には、心理療法やカウンセリングが有効なことがあります。
抗不安薬・抗うつ薬
症状が強い場合や、うつ病・不安神経症を伴う場合には、抗不安薬や抗うつ薬が処方されることがあります。
🦋 5-4. 甲状腺疾患の治療
甲状腺疾患の治療は、疾患の種類によって異なります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
- 抗甲状腺薬による薬物療法
- 放射性ヨウ素治療
- 手術療法
甲状腺機能低下症(橋本病など)
- 甲状腺ホルモン製剤の内服
甲状腺腫瘍
- 良性の場合:経過観察、または手術
- 悪性の場合:手術、放射性ヨウ素治療、外照射放射線治療など
⚠️ 5-5. 悪性腫瘍(がん)の治療
咽頭がん、喉頭がん、食道がんなどの悪性腫瘍が見つかった場合、がんの進行度(ステージ)や患者さんの状態に応じて、手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤治療)、またはこれらの組み合わせによる治療が行われます。
早期に発見された場合は、内視鏡的切除など、体への負担が少ない治療が可能なこともあります。咽頭や喉頭は発声や嚥下(飲み込み)に関わる重要な部位であるため、「がんを治すこと」と「機能を残すこと」のバランスを考慮して治療方針が決定されます。
🏠 6. 自宅でできるセルフケアと予防法
喉の違和感が軽い場合や、原因が一時的なものである場合は、セルフケアで症状が和らぐことがあります。ただし、症状が長引いたり悪化したりする場合は、医療機関を受診するようにしましょう。
😴 6-1. 十分な休息と睡眠をとる
身体の免疫力を高め、自然治癒力を引き出すためには、十分な休息と質の良い睡眠が必要です。特に感染症が疑われる場合や、疲労が蓄積していると感じる場合は、無理をせずゆっくりと身体を休ませましょう。
睡眠不足は自律神経の乱れにもつながり、喉の違和感を悪化させる可能性があります。
💧 6-2. 室内の湿度を適切に保つ
喉の粘膜が乾燥すると、バリア機能が低下し、炎症や違和感が生じやすくなります。加湿器を使用したり、濡れタオルを干したりして、室内の湿度を適切(50〜60%程度)に保つように心がけましょう。
ただし、湿度が60%を超えると、カビやダニが発生しやすくなり、アレルギー反応によって喉の症状が悪化する場合があるので注意が必要です。
乾燥による喉の症状については、乾燥で喉が痛い時の対策とは?原因と効果的な予防法・治療法を詳しく解説でも詳しく解説していますので、併せてご参照ください。
💧 6-3. こまめな水分補給
喉を潤すために、こまめに水分を補給しましょう。特に常温の水や温かい飲み物がお勧めです。カフェインやアルコールは利尿作用があるため、水分補給には適しません。
🚿 6-4. うがいを習慣にする
うがいは、喉の粘膜を潤し、異物や細菌を洗い流す効果があります。水やうがい薬を使って、こまめにうがいをしましょう。
🚫 6-5. 喉に刺激を与えない
以下のような喉への刺激を避けることで、症状の悪化を防ぐことができます。
- 辛い食べ物、酸っぱい食べ物
- 熱すぎる・冷たすぎる飲食物
- アルコール
- タバコ(受動喫煙も含む)
- 大声を出すこと
- 乾燥した空気
🧘♀️ 6-6. ストレス管理
ストレスは咽喉頭異常感症の大きな原因の一つです。適度な運動、趣味の時間、リラクゼーションなどを取り入れて、ストレスをため込まないようにしましょう。
悩みがある場合は、家族や友人、専門家に相談することも大切です。
🍯 6-7. 喉に良い食べ物
喉の粘膜を潤し、刺激の少ない食べ物がお勧めです。
- 温かいスープ
- おかゆ、うどん
- 豆腐
- はちみつ(1歳未満の乳児には与えないでください)
- 生姜湯
- カモミールティー
🍽️ 6-8. 逆流性食道炎の予防
逆流性食道炎による喉の違和感を予防するために、以下の点に気をつけましょう。
- 食べ過ぎない(腹八分目を心がける)
- よく噛んでゆっくり食べる
- 脂っこい食事、甘いもの、刺激物を控える
- 就寝前3時間は食事を避ける
- 食後すぐに横にならない
- 就寝時は枕を高くする、または上半身を少し起こす
- ベルトや締め付ける服装を避ける
- 適正体重を維持する
- 禁煙する

よくある質問
原因によって異なります。一時的な乾燥や軽い炎症、軽度の風邪などによるものであれば、十分な休息や水分補給、加湿などのセルフケアで自然に改善することが多いです。
しかし、症状が長引く場合(2週間以上)や、他の症状(強い痛み、発熱、呼吸困難、声がれなど)を伴う場合は、背景に何らかの病気が隠れている可能性があるため、医療機関の受診を検討してください。
風邪などの感染症が原因の場合は、通常1〜2週間程度で改善します。逆流性食道炎の場合は、適切な治療を受ければ数週間〜数ヶ月で症状が改善することが多いです。
咽喉頭異常感症(ヒステリー球)の場合は、ストレスの軽減や漢方薬による治療で改善することがありますが、症状が変動しやすく、治療期間は個人差があります。
喉の違和感の原因として、咽頭がんや喉頭がん、食道がんなどの悪性腫瘍の可能性もありますが、頻度は高くありません。
ただし、以下の症状がある場合は早めに医療機関を受診してください:
・症状が2週間以上続く
・声がれが続く
・首にしこりがある
・体重減少がある
・血痰がある
早期発見により治療の選択肢が広がるため、気になる症状があれば遠慮なく受診することが大切です。
ストレスが原因の咽喉頭異常感症(ヒステリー球)の場合、以下の対処法が効果的です:
・十分な睡眠と休息をとる
・適度な運動やリラクゼーションを取り入れる
・趣味や好きなことに時間を使う
・深呼吸や瞑想などのストレス解消法を実践する
・家族や友人、専門家に相談する
医療機関では漢方薬(半夏厚朴湯など)による治療も行われます。症状が続く場合は、心療内科での相談も検討してください。
逆流性食道炎による喉の違和感を予防するために、以下の生活習慣を心がけましょう:
・食べ過ぎを避け、腹八分目を心がける
・よく噛んでゆっくり食べる
・脂っこい食事、甘いもの、刺激物を控える
・就寝前3時間は食事を避ける
・食後すぐに横にならない
・就寝時は上半身を少し高くする
・適正体重を維持する
・禁煙・節酒する
これらの生活習慣の改善により、胃酸の逆流を防ぎ、喉の症状を予防できます。
📝 8. まとめ
喉の違和感は、風邪などの一時的な症状から、逆流性食道炎、甲状腺疾患、さらには悪性腫瘍まで、さまざまな原因で生じる可能性があります。多くの場合は自然に改善しますが、症状が2週間以上続く場合や、他の症状を伴う場合には、早めに医療機関を受診することが大切です。
特に以下のような症状がある場合は、注意が必要です:
- 呼吸困難や強い痛みがある
- 高熱が続く
- 声がれが2週間以上続く
- 首にしこりがある
- 体重減少がある
- 血痰がある
一方で、軽度の症状であれば、十分な休息、水分補給、室内の加湿、うがいなどのセルフケアで改善することも多いです。ストレスが原因の場合は、ストレス管理も重要な対処法となります。
喉の違和感は、日常生活に支障をきたすことも多い症状です。適切な診断と治療を受けることで、多くの場合改善が期待できますので、気になる症状がある場合は、遠慮なく医療機関を受診してください。
📚 参考文献
- 厚生労働省 – 健康・医療に関する情報
- 日本消化器病学会 – 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン
- 国立がん研究センター がん情報サービス – 咽頭がん・喉頭がん・食道がんに関する情報
- 日本東洋医学会 – 漢方薬による治療に関する情報
- 社会福祉法人 恩賜財団 済生会 – 咽喉頭異常感症に関する情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
最近の診療では、逆流性食道炎による喉の症状で受診される患者さんが増加傾向にあります。特に在宅ワークの増加により、前かがみの姿勢が長時間続くことや、ストレス、不規則な食生活が影響していると考えられます。喉の違和感が2週間以上続く場合は、内視鏡検査による精密検査をお勧めしています。