顔や首に茶色や黒色の盛り上がったシミのようなものができて、気になっている方はいらっしゃいませんか。それは「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」かもしれません。
脂漏性角化症は、加齢や紫外線の影響によって生じる良性の皮膚腫瘍であり、一般的には「老人性イボ」「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」とも呼ばれています。40歳以降に増加し始め、80歳以上ではほぼ全員に見られるといわれるほど、非常にありふれた皮膚疾患です。
本記事では、脂漏性角化症の原因や症状、診断方法、そして各種治療法について詳しく解説します。八重洲・日本橋エリアで皮膚科や形成外科をお探しの方、アイシークリニック東京院での治療をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

🔍 脂漏性角化症とは
脂漏性角化症は、皮膚の表皮基底細胞が異常増殖することで発生する良性腫瘍です。見た目が気になる方は多いものの、がん化することはなく、放置しても健康上の問題が生じることは基本的にありません。
しかし、脂漏性角化症は自然に消えることもありません。年齢を重ねるにつれて数が増えたり、サイズが大きくなったりする傾向があります。見た目の印象に大きく影響することから、美容的な観点で治療を希望される方が非常に多い疾患です。
なお、「イボ」という名前で呼ばれることがありますが、ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)とは全く異なる疾患です。脂漏性角化症はウイルスが原因ではないため、人に感染することはありません。
🌞 脂漏性角化症の原因
脂漏性角化症の発生には、主に以下の要因が関係していると考えられています。
☀️ 紫外線の影響
脂漏性角化症の最も大きな原因は、長年にわたって蓄積された紫外線によるダメージです。紫外線を浴びると、皮膚の表皮細胞は肌を守るためにメラニン色素を生成します。若い頃は肌のターンオーバー(新陳代謝)によってメラニンは体外へ排出されますが、加齢とともにこのサイクルが乱れ、メラニンが蓄積されていきます。
メラニンの蓄積によって最初に現れるのが「老人性色素斑(シミ)」です。さらに紫外線の影響で表皮基底細胞の遺伝子に異常が生じると、細胞が異常増殖して皮膚が盛り上がり、脂漏性角化症へと進行します。
脂漏性角化症が以下の部位に多くできるのは、この紫外線の影響によるものです。
- 顔
- 頭部
- 首
- 手の甲
- その他日光に当たりやすい部位
👴 加齢
加齢そのものも脂漏性角化症の発生に関与しています。以下の統計データが報告されています:
- 40歳以上:約80%に発症
- 60歳以上:約90%に発症
- 80歳以上:ほぼ100%に発症
年齢を重ねるごとに皮膚の抗酸化能力が低下することも、発症の一因と考えられています。
興味深いことに、日光にさらされない腹部や脇腹、鼠径部などにも脂漏性角化症ができることがあります。これは紫外線ではなく、加齢による表皮細胞の遺伝子異常が原因と推測されています。
🧬 遺伝的要因
家族に脂漏性角化症の方がいる場合、発症リスクが高くなる傾向があります。同じ年齢層でも脂漏性角化症の発生数には個人差があり、これは遺伝的な体質の影響を示唆しています。
遺伝的要因による脂漏性角化症は、紫外線対策だけでは完全に予防することが難しいとされていますが、定期的に皮膚をチェックして早期発見に努めることが大切です。
🔎 脂漏性角化症の症状と特徴
脂漏性角化症には、以下のような特徴があります。
👁️ 外見上の特徴
脂漏性角化症は、皮膚に境界がはっきりした茶色から黒色の盛り上がったできものとして現れます。大きさは数ミリから2~3センチ程度のものが多く、まれに5センチを超えることもあります。
表面はざらざらとした感触で、カサカサしていたり、顆粒状や乳頭状の凹凸が見られたりします。「皮膚面に張り付いたような外観」と表現されることもあり、蝋(ろう)を垂らしたような質感が特徴的です。
色調は個人差が大きく、以下のように様々です:
- 正常な皮膚色に近いもの
- 褐色
- 茶色
- 黒色
黒色調のものは悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別が必要になることがあります。
📍 好発部位
脂漏性角化症は、手のひらと足の裏を除く全身どこにでも発生する可能性があります。特に多いのは以下の部位です。
- 顔面(特にこめかみ、頬)
- 頭部
- 首
- デコルテ(前胸部)
- 背中の上部
- 手の甲
これらは日光に当たりやすい部位に好発します。また、脇の下、脇腹、腹部、鼠径部、大腿部など、日光に当たらない部位にも発生することがあります。
🤲 自覚症状
脂漏性角化症は通常、痛みやかゆみを伴いません。ただし、以下の場合に症状が現れることがあります:
- 衣服でこすれる場合
- 無意識に触る場合
- 大きくなる過程
これらの場合、炎症を起こし、かゆみや赤みが出ることがあります。
⚠️ 脂漏性角化症と間違えやすい疾患
脂漏性角化症は見た目が他の皮膚疾患と似ていることがあり、正確な鑑別診断が重要です。
☀️ 老人性色素斑(シミ)
老人性色素斑は平坦なシミであり、脂漏性角化症のように盛り上がりはありません。ただし、最初は平坦なシミだったものが、長い年月をかけて盛り上がり、脂漏性角化症に進行することがあります。両者が混在して存在することも珍しくありません。
⚫ ほくろ(色素性母斑)
ほくろも茶色や黒色の皮膚病変ですが、脂漏性角化症とは触った感触が異なります:
- 脂漏性角化症:表面がざらざらして硬くもろい感触
- ほくろ:比較的滑らか
ダーモスコピー検査を行えば、より正確に鑑別することができます。
🔴 日光角化症(前がん病変)
日光角化症は皮膚がんの前段階とされる病変で、脂漏性角化症と見た目が似ていることがあります。日光角化症は周囲にわずかな赤みがあることが特徴ですが、肉眼だけでの鑑別は難しい場合があります。日光角化症は放置すると有棘細胞がんに進行する可能性があるため、疑われる場合は病理検査が推奨されます。
🖤 悪性黒色腫(メラノーマ)
悪性黒色腫は皮膚がんの中でも予後が不良な疾患です。黒色調の脂漏性角化症は、悪性黒色腫との鑑別が問題になることがあります。以下の特徴がある場合は、専門医による診察を受けることが大切です:
- 形が左右非対称
- 境界が不明瞭
- 色むらがある
- 大きさが6ミリ以上
🔵 基底細胞がん
基底細胞がんは皮膚がんの中で最も頻度が高い疾患で、顔面(特に鼻周辺)に好発します。黒色調を呈することが多く、脂漏性角化症と間違えられることがあります。ダーモスコピー検査や病理検査で鑑別を行います。
🔬 脂漏性角化症の診断方法
脂漏性角化症の診断は、主に視診とダーモスコピー検査によって行われます。
👀 視診による診断
経験豊富な皮膚科専門医であれば、脂漏性角化症の特徴的な外観から、視診である程度の診断が可能です。以下の要素を総合的に判断します:
- 皮膚面に張り付いたような外観
- 表面のざらつき
- 色調
- 形状
🔍 ダーモスコピー検査
ダーモスコピーは、皮膚の表面を10倍から100倍程度に拡大して観察できる特殊な機器です。角層での光の乱反射を抑えることで、肉眼では見えない皮膚の構造やメラニン色素の分布を詳細に観察できます。
脂漏性角化症に特徴的なダーモスコピー所見には以下のようなものがあります:
- 面皰様開孔(めんぽうようかいこう):毛穴のような小さな開口部が見られる所見
- 多発性稗粒腫様嚢腫(ひりゅうしゅようのうしゅ):白い小さな嚢胞が複数見られる所見
- 溝と隆起(脳回転様外観):脳の表面のようなしわ状の構造が見られる所見
- 指紋様構造:指紋のような平行線状のパターンが見られる所見
これらの特徴的な所見が確認されれば、高い精度で脂漏性角化症と診断することができます。
ダーモスコピー検査は保険適用で行うことができ、3割負担の場合の自己負担額は200円程度です。4か月に1回算定可能とされています。
🧪 病理組織検査
ダーモスコピーでも診断が確定できない場合や、悪性腫瘍の可能性が否定できない場合には、皮膚の一部または全部を切除して病理組織検査を行います。これにより、細胞レベルで良性か悪性かを確定することができます。
💊 脂漏性角化症の治療法
脂漏性角化症は良性腫瘍であり、必ずしも治療が必要なわけではありません。しかし、以下のような場合には治療を検討することが推奨されます:
- 見た目が気になる場合
- 帽子や衣服に引っかかって不便な場合
- かゆみや痛みがある場合
- 悪性腫瘍との鑑別が必要な場合
脂漏性角化症の治療法には以下があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
- 液体窒素による凍結療法
- 炭酸ガスレーザー治療
- Qスイッチレーザー・ピコレーザー治療
- 外科的切除手術
❄️ 液体窒素による凍結療法(保険適用)
液体窒素を用いた凍結療法は、脂漏性角化症の治療として最も一般的に行われている方法です。マイナス196度の液体窒素を綿棒やスプレーで患部に当て、凍結と解凍を繰り返すことで異常な組織を破壊します。
メリット:
- 麻酔が不要
- ほとんどの皮膚科で受けられる簡便な治療法
- 保険適用のため費用が安価(1回あたり数百円・3割負担の場合)
デメリット:
- 1回の治療で完治することは少ない
- 通常は1~2週間おきに数回の処置が必要
- 小さなもの(3ミリ程度)で3回程度、大きなものは治療回数が増える
- 治療時と治療後に痛みを伴う
- 水ぶくれや血豆ができることがある
- 炎症後色素沈着が生じることがあり、半年から2年程度残ることもある
🔥 炭酸ガスレーザー治療(自由診療)
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、波長10,600ナノメートルの赤外線レーザーです。皮膚の水分に吸収されて熱エネルギーに変換され、脂漏性角化症の組織を蒸散させて除去します。
メリット:
- 1回の治療で除去が完了
- 局所麻酔により治療中の痛みはほとんどない
- 患部を削る深さの調節が可能
- 周囲の健康な組織へのダメージを最小限に抑制
- 液体窒素に比べて炎症後色素沈着が起こりにくい
- 顔面など目立つ部位の治療に適している
注意事項:
- 治療後は1~2週間程度、軟膏塗布とテープ保護が必要
- 赤みが数か月続くことがある
- 紫外線対策を徹底することが重要
- 自由診療のため1個あたり3,000円~10,000円程度
⚡ Qスイッチレーザー・ピコレーザー治療(自由診療)
Qスイッチレーザーやピコレーザーは、メラニン色素に選択的に吸収される波長のレーザーを短時間で照射し、色素を破壊する治療法です。
照射時間の違い:
- Qスイッチレーザー:10億分の1秒(ナノ秒)単位
- ピコレーザー:1兆分の1秒(ピコ秒)単位
ピコレーザーは照射時間が短いため、周囲の組織への熱ダメージが少なく、痛みや炎症後色素沈着のリスクを軽減できるとされています。
適応:
- 平坦なシミ
- 軽度の脂漏性角化症
注意点:
- 厚みのある脂漏性角化症では1回で完全除去できないことがある
- 表皮基底細胞が残存すると数か月から数年後に再発の可能性
- 盛り上がりの強いものには炭酸ガスレーザーとの併用療法が行われることもある
🔪 外科的切除手術(保険適用)
外科的切除は、メスを用いて脂漏性角化症を直接切り取る方法です。局所麻酔を行った後、病変部を周囲の正常組織ごと切除し、縫合します。
メリット:
- 切除した組織を病理検査に提出できる
- 悪性腫瘍の鑑別が難しい場合の確定診断が可能
- 大きな脂漏性角化症にも対応可能
- 再発リスクが低い
- 保険適用
- 日帰りの局所麻酔手術で対応可能
デメリット:
- 切除部位の縫合により線状の傷跡が残ることがある
- 1~2週間後に抜糸が必要
- 傷跡を目立たなくするため数か月間テープを貼ることが推奨される場合もある
🤔 治療法の選択について
脂漏性角化症の治療法を選択する際には、以下の点を考慮することが大切です。
📍 部位による選択
- 顔など目立つ部位:炎症後色素沈着が起こりにくい炭酸ガスレーザーが適している
- 体幹や四肢など目立たない部位:保険適用で費用を抑えられる凍結療法も選択肢
📏 大きさと数による選択
- 小さなものが少数:凍結療法でも対応可能
- 大きなものや多発しているもの:1回で効率よく除去できるレーザー治療が適している
💰 費用による選択
- 費用を抑えたい場合:保険適用の凍結療法や外科的切除
- 仕上がりの美しさを重視する場合:自由診療のレーザー治療
🏥 通院回数による選択
- 何度も通院する時間がない方:1回で完了するレーザー治療が便利
🔬 診断の確実性による選択
- 悪性腫瘍の可能性が否定できない場合:病理検査ができる外科的切除が推奨
実際の治療法選択は、患者さんの希望や病変の状態を踏まえて、担当医と相談の上で決定することが大切です。
⚠️ レーザー・トレラ徴候に注意
脂漏性角化症が数か月という短期間に全身に多数出現し、かゆみを伴う場合は、「レーザー・トレラ徴候(Leser-Trélat sign)」と呼ばれる特殊な状態である可能性があります。
レーザー・トレラ徴候は、内臓悪性腫瘍の存在を示唆する皮膚症状(デルマドローム)のひとつとして知られています。原因となる悪性腫瘍としては、以下が報告されています:
- 胃がん
- 大腸がん
- 肝臓がん
- 膵臓がん
- 乳がん
- 肺がん
- リンパ系の悪性腫瘍
発生機序としては、悪性腫瘍が産生する成長因子(上皮細胞成長因子など)が皮膚に作用し、脂漏性角化症の急速な発生を誘発すると考えられています。
通常の脂漏性角化症と異なり、短期間で急激に増加・拡大するのが特徴です。このような症状がみられた場合は、内臓悪性腫瘍の精査が必要となりますので、速やかに医療機関を受診してください。
🛡️ 脂漏性角化症の予防法
脂漏性角化症を完全に予防することは難しいですが、発症リスクを軽減するためにできることがあります。
☀️ 紫外線対策の徹底
紫外線対策は、脂漏性角化症の予防において最も重要です。日焼け止め(SPF30以上)を定期的に使用することで、発症リスクを40~50%低減できることが報告されています。
日焼け止めの使用方法:
- 外出時だけでなく、室内でも使用
- 紫外線は窓ガラスを通過するため室内でも注意
- 室内では低刺激タイプのSPF値が低めの製品を使用
- 屋外では2~3時間程度でこまめに塗り直し
その他の紫外線対策:
- 帽子の着用
- 日傘の使用
- UVカット機能のある衣服
- サングラスの使用
特に以下の部位は意識的に保護しましょう:
- 顔
- 首
- 手の甲
- その他脂漏性角化症ができやすい部位
紫外線対策の効果はすぐには現れません。若い頃から継続することで、10年後、20年後に違いが出てきます。長期的な視点で予防に取り組むことが大切です。
🥗 生活習慣の改善
皮膚の健康を維持するためには、以下の基本的な生活習慣を整えることも重要です:
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- 十分な睡眠
特に抗酸化作用を持つビタミンA、C、Eは皮膚の健康維持に重要な栄養素です:
- ビタミンA:レバー、卵、緑黄色野菜
- ビタミンC:柑橘類、ブロッコリー
- ビタミンE:アーモンド、ひまわり油
これらをバランスよく摂取することで、皮膚の老化を遅らせる効果が期待できます。
💧 皮膚の保湿
皮膚のバリア機能を保つことで、紫外線の影響を軽減できます。以下に注意しましょう:
- 保湿を心がけ、肌を乾燥させない
- 肌をこすったり引っ掻いたりする物理的な刺激を避ける
- 優しくケアする
🔄 治療後のケアと注意点
脂漏性角化症の治療後は、適切なケアを行うことで、より良い仕上がりを得ることができます。
☀️ 紫外線対策の徹底
治療後の皮膚は非常にデリケートな状態であり、紫外線を浴びると炎症後色素沈着が生じやすくなります。以下で治療部位を保護しましょう:
- 日焼け止めクリーム
- 帽子
- 日傘
炎症後色素沈着は通常、数か月から半年程度で徐々に薄くなっていきますが、紫外線を浴びると長引くことがあります。
🤲 患部を触らない
以下の点に注意してください:
- 治療後の患部を無理に触らない
- かさぶたを剥がしたりしない
- 自然に剥がれるのを待つことできれいに治癒
👨⚕️ 医師の指示に従う
以下のケアを守りましょう:
- 軟膏の塗布
- テープ保護
- 洗顔・入浴時の注意
- 不明な点があれば担当医に相談
📊 経過観察
以下の場合は我慢せずに医療機関を受診しましょう:
- 治療後に出血や痛みが増す場合
- 感染の兆候がある場合
- 予想外の症状がある場合
また、脂漏性角化症は加齢とともに新たにできることがあります。治療した部位以外に新たな病変が出現することも珍しくありません。気になるできものを見つけた場合は、早めに診察を受けることをお勧めします。
💊 脂漏性角化症に市販薬は効果がある?
インターネットや薬局では、「イボに効く」とされる市販薬(塗り薬・飲み薬)が販売されていますが、これらは脂漏性角化症の除去には効果がありません。
市販のイボ取り剤の対象:
- サリチル酸製剤などは手足の角質が厚い部分にできるタコや魚の目を想定
- ウイルス性イボを想定した製品
- 脂漏性角化症の治療には適していない
漢方薬について:
- ヨクイニン(ハトムギエキス)はウイルス性イボには効果があるとされている
- 脂漏性角化症には効果がない
自己判断で市販薬を使用すると、正しい診断や治療の開始が遅れる原因となります。気になるできものがある場合は、皮膚科を受診して正確な診断を受けることが大切です。

❓ 脂漏性角化症に関するよくある質問
脂漏性角化症は自然に消えることはなく、放置すると少しずつ大きくなったり、数が増えたりする傾向があります。治療を希望される場合は、医療機関で適切な処置を受けることをお勧めします。
脂漏性角化症そのものが悪性化してがんになることはありません。しかし、脂漏性角化症と見た目が似ている悪性腫瘍(悪性黒色腫、基底細胞がん、日光角化症など)があるため、正確な診断を受けることが重要です。
液体窒素による凍結療法と外科的切除手術は保険適用となります。一方、炭酸ガスレーザー治療やQスイッチレーザー・ピコレーザー治療は自由診療(保険適用外)となります。
治療法や病変の状態によっては、同じ部位に再発することがあります。特に、治療が浅かった場合や、表皮基底細胞が残存した場合に再発リスクが高くなります。また、紫外線の影響で別の部位に新たな脂漏性角化症ができることもあります。
脂漏性角化症は主に40歳以降に増加しますが、遺伝的要因や紫外線の影響により、20代から発症する方もいます。若い頃から紫外線対策を行うことで、将来の発症リスクを軽減できます。
🏢 八重洲・日本橋エリアでの脂漏性角化症治療
八重洲・日本橋エリアは、東京駅に隣接するビジネス街であり、多くの皮膚科・形成外科クリニックがあります。東京駅八重洲口からは徒歩数分でアクセスできる医療機関が多く、お仕事帰りや買い物のついでに受診しやすい立地です。
また、日本橋駅(東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線)からもアクセスが良好で、都内各所からの来院に便利なエリアといえます。
脂漏性角化症の治療をお考えの方は、まずは専門医の診察を受けて、ご自身の症状に合った治療法を相談されることをお勧めします。
🏥 アイシークリニック東京院のご案内
アイシークリニック東京院では、脂漏性角化症をはじめとする皮膚のできものの診療を行っております。皮膚科専門医・形成外科専門医による的確な診断と、患者様のご希望に沿った治療法のご提案を心がけております。
八重洲・日本橋エリアで脂漏性角化症の治療をお考えの方、顔や体のできものが気になる方は、お気軽にご相談ください。
📝 まとめ
脂漏性角化症は、加齢や紫外線の影響によって生じる良性の皮膚腫瘍です。がん化することはなく、健康上の問題を引き起こすことは基本的にありませんが、自然に消えることもないため、見た目が気になる方は治療を検討されることをお勧めします。
治療法には、以下があります:
- 保険適用:液体窒素による凍結療法、外科的切除
- 自由診療:炭酸ガスレーザー、Qスイッチレーザー・ピコレーザー治療
それぞれにメリット・デメリットがありますので、担当医とよく相談の上、ご自身に合った方法を選択してください。
脂漏性角化症と似た外観を呈する悪性腫瘍もありますので、気になるできものがある場合は自己判断せず、皮膚科専門医の診察を受けることが大切です。また、短期間に脂漏性角化症が急増した場合(レーザー・トレラ徴候)は、内臓悪性腫瘍の可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。
予防としては、若い頃からの紫外線対策が最も重要です。日焼け止め、帽子、日傘、UVカット衣類などを活用し、日々の紫外線対策を習慣化しましょう。
📚 参考文献
- 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト KOMPAS「脂漏性角化症」 https://kompas.hosp.keio.ac.jp/disease/000287/
- MSDマニュアル家庭版「脂漏性角化症」 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/17-皮膚の病気/皮膚の良性腫瘍/脂漏性角化症
- MSDマニュアル プロフェッショナル版「脂漏性角化症」 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/14-皮膚疾患/良性の皮膚腫瘍-増殖性病変-および血管性病変/脂漏性角化症
- MSDマニュアル家庭版「日光角化症」 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/17-皮膚の病気/日光と皮膚障害/日光角化症
- 時事メディカル「肌老化で起こる脂漏性角化症 ~紫外線対策とビタミン摂取で予防」 https://medical.jiji.com/topics/2530
- メディカルノート「脂漏性角化症について」 https://medicalnote.jp/diseases/脂漏性角化症
- 北海道大学皮膚科「あたらしい皮膚科学 ダーモスコピー」 https://www.derm-hokudai.jp/textbook-md/txtmd-03
- Wikipedia「レーザー-トレラー兆候」 https://ja.wikipedia.org/wiki/レーザー-トレラー兆候
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療を行うものではありません。症状がある方は、医療機関を受診し、専門医の診察を受けてください。
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
脂漏性角化症は40歳以降に急激に増加しますが、近年では30代での発症も珍しくありません。これは過去の紫外線暴露の蓄積が原因と考えられており、若い頃からの日焼け止めの使用習慣が将来的なリスク軽減に重要な役割を果たします。また、一度できた脂漏性角化症は自然に消えることはないため、気になる場合は早めのご相談をお勧めします。