この記事のポイント
陰部の押すと痛いしこりは、粉瘤・毛嚢炎・バルトリン腺膿瘍・リンパ節腫脹などが主な原因で、多くは良性だが感染・炎症を伴う場合は早期受診が重要。激しい痛み・高熱・急速な増大がある場合は緊急受診を要する。
🏥 はじめに
陰部にしこりができて、押すと痛みを感じる——このような症状に気づいたとき、多くの方が不安を感じながらも、恥ずかしさから誰にも相談できずに悩んでいます。しかし、陰部のしこりは決して珍しい症状ではなく、適切な診断と治療によって改善できるケースがほとんどです。
この記事では、陰部にできるしこりの原因、症状の見分け方、受診のタイミング、治療方法について、医学的根拠に基づいて詳しく解説します。デリケートな部位の症状だからこそ、正しい知識を持つことが早期発見・早期治療につながります。

Q. 陰部に押すと痛いしこりができる主な原因は何ですか?
陰部に押すと痛いしこりができる主な原因は、粉瘤(アテローム)・毛嚢炎・バルトリン腺膿瘍・リンパ節腫脹などです。押すと痛む場合は炎症や細菌感染を伴っている可能性が高く、放置すると症状が悪化するため、早めに専門医を受診することが重要です。 —
🔍 陰部のしこりとは
陰部のしこりとは、外陰部や鼠径部(足の付け根)、陰茎、陰嚢、大陰唇、小陰唇などの領域にできる、皮膚の下に触れることができる膨らみや腫瘤のことを指します。
📋 しこりの特徴
陰部にできるしこりには、以下のような特徴があります:
- 大きさ:数ミリから数センチメートルまでさまざま
- 硬さ:柔らかいものから硬いものまで存在
- 可動性:皮膚と一緒に動くもの、固定されているもの
- 色:肌色、赤み、紫色など多様
- 痛み:押すと痛いもの、自発痛があるもの、無痛のもの
特に「押すと痛い」という症状がある場合は、炎症や感染を伴っている可能性が高く、早めの対応が必要です。
⚠️ 押すと痛い陰部のしこりの主な原因
1️⃣ 粉瘤(アテローム)
粉瘤は陰部にできるしこりの中で最も多い原因の一つです。
粉瘤とは
粉瘤は、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂などの老廃物が溜まってできる良性の腫瘤です。本来皮膚から剥がれ落ちるはずの角質が、皮膚の下に溜まり続けることで徐々に大きくなります。
粉瘤について詳しく知りたい方は、粉瘤が炎症を起こしたときの対処法や粉瘤を放置するリスクについても併せてご確認ください。
症状の特徴
- 皮膚の下に球状のしこりとして触れる
- 表面に黒い点(開口部)が見えることがある
- 通常は痛みがないが、細菌感染を起こすと赤く腫れて痛みが出る
- 感染すると「炎症性粉瘤」となり、強い痛みと腫れを伴う
- 悪臭を放つ内容物が排出されることがある
なぜ陰部にできやすいのか
陰部は以下の理由から粉瘤ができやすい部位です:
- 皮脂腺や汗腺が多く、毛穴が詰まりやすい
- 下着による摩擦や圧迫を受けやすい
- 湿度が高く、細菌が繁殖しやすい環境
2️⃣ 毛嚢炎・せつ(おでき)
毛嚢炎とは
毛嚢炎は、毛穴の奥にある毛包(毛嚢)に細菌が感染して炎症を起こす状態です。主に黄色ブドウ球菌が原因となります。
せつ(癤)とは
毛嚢炎が悪化して、毛包周囲の組織にまで炎症が広がった状態をせつと呼びます。複数のせつが融合したものは「よう(癰)」と呼ばれ、さらに重症です。
症状の特徴
- 毛穴を中心とした赤い腫れ
- 押すと強い痛みがある
- 中心に膿が溜まり、白や黄色の膿点が見える
- 発熱を伴うこともある
- 自然に破れて膿が出ると症状が改善する
発症のリスク要因
- 陰毛の自己処理(カミソリ、毛抜きなど)
- 摩擦や蒸れ
- 不衛生な環境
- 糖尿病や免疫力の低下
- 肥満
3️⃣ バルトリン腺嚢胞・膿瘍(女性特有)
バルトリン腺とは
バルトリン腺は、女性の膣入口の左右にある分泌腺で、性的興奮時に潤滑液を分泌する役割を持っています。
バルトリン腺嚢胞
バルトリン腺の開口部が詰まることで、分泌物が腺内に溜まって嚢胞(袋状の腫れ)を形成します。
バルトリン腺膿瘍
嚢胞に細菌感染が加わると膿瘍となり、以下の症状が現れます:
- 膣入口の片側に痛みを伴う腫れ
- 大きさは2〜3センチメートル程度になることも
- 強い痛みで歩行困難になることもある
- 発熱、悪寒を伴うこともある
- 赤く熱を持った腫れ
発症の背景
- 20〜30代の性的に活発な年代に多い
- 細菌性膣症や性感染症との関連
- 不衛生な環境
- 出産後のホルモン変化
4️⃣ リンパ節の腫れ
鼠径リンパ節腫脹
鼠径部(足の付け根)にあるリンパ節が腫れることで、しこりとして触れることがあります。
原因
- 下肢や陰部の感染症(細菌感染、真菌感染)
- 性感染症(梅毒、ヘルペス、軟性下疳など)
- 悪性腫瘍のリンパ節転移(稀だが重要)
- ウイルス感染症
症状の特徴
- 片側または両側の鼠径部にしこりを触れる
- 押すと痛みがある(炎症性の場合)
- 可動性があり、皮膚の下で動く
- 複数のリンパ節が腫れることもある
- 発熱や全身倦怠感を伴うことも
5️⃣ 脂肪腫
脂肪腫とは
脂肪腫は、皮下脂肪組織が増殖してできる良性腫瘍です。全身どこにでもできますが、陰部にも発生することがあります。
症状の特徴
- 柔らかく、弾力性のあるしこり
- 通常は痛みがない
- ゆっくりと大きくなる
- 可動性がある
- 押しても通常は痛まないが、圧迫されると痛むことも
6️⃣ その他の原因
尖圭コンジローマ
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により、陰部にイボ状の腫瘤ができます。通常は痛みはありませんが、炎症を起こすと痛むことがあります。
外陰部静脈瘤
妊娠中の女性に多く見られ、陰部の静脈が拡張して柔らかいしこりとして触れます。
皮膚癌(稀)
陰部に発生する悪性腫瘍は稀ですが、長期間変化しないしこりや、潰瘍を形成するしこりには注意が必要です。
Q. バルトリン腺膿瘍の症状と治療法を教えてください。
バルトリン腺膿瘍は、膣入口の片側に強い痛みと腫れが生じる女性特有の疾患です。大きさが2〜3センチ程度になることもあり、歩行困難や発熱を伴う場合もあります。治療は切開排膿や造袋術が行われ、再発を繰り返す場合は腺の摘出術が選択されることもあります。 —
👨 男性特有の陰部しこりの原因
⚕️ 精巣上体炎(副睾丸炎)
概要
精巣上体(副睾丸)に細菌感染が起こり、炎症を起こす疾患です。
症状
- 陰嚢の腫れと強い痛み
- 発熱、悪寒
- 陰嚢が赤く腫れる
- 歩行時の痛み
原因
- 尿路感染症からの波及
- 性感染症(淋菌、クラミジアなど)
- 前立腺炎からの波及
⚡ 精巣腫瘍
概要
精巣に発生する悪性腫瘍で、20〜30代の若年男性に多く見られます。
症状
- 陰嚢内の硬いしこり
- 通常は痛みがない(初期)
- 陰嚢の腫大
- 進行すると鈍痛を感じることも
🚨 精巣捻転
概要
精巣が回転して血流が遮断される緊急疾患です。
症状
- 突然の激しい陰嚢痛
- 陰嚢の腫れと硬結
- 吐き気、嘔吐
- 6時間以内の治療が必要な緊急事態
🔄 精索静脈瘤
概要
精索(精巣につながる血管や管)の静脈が拡張して瘤を形成します。
症状
- 陰嚢内に虫が這うような感触
- 立位で目立ち、臥位で軽減
- 鈍い痛みや不快感
- 男性不妊の原因となることも
👩 女性特有の陰部しこりの原因(追加)
💧 スキーン腺嚢胞・膿瘍
概要
尿道開口部近くにあるスキーン腺(傍尿道腺)が詰まったり感染したりすることで発生します。
症状
- 尿道周囲の小さなしこり
- 排尿時痛
- 性交痛
- 感染時は痛みと腫れが増強
🔬 外陰部腫瘍
良性腫瘍
- 線維腫:硬いしこり
- 脂肪腫:柔らかいしこり
- 血管腫:赤紫色のしこり
悪性腫瘍
- 外陰癌:高齢女性に多い
- 悪性黒色腫:色素性病変から発生
🚨 危険なサインと緊急性の判断
以下の症状がある場合は、緊急受診が必要です:
🆘 即座に受診すべき症状
- 激しい痛みと腫れ
- 精巣捻転の可能性
- 時間との勝負(6時間以内の処置が必要)
- 高熱を伴う場合
- 38℃以上の発熱
- 悪寒、戦慄
- 全身状態の悪化
- 敗血症のリスク
- 急速に増大するしこり
- 数日で大きさが倍増
- 周囲への広がり
- 色の変化
- 排尿障害を伴う場合
- 尿が出にくい
- 血尿
- 強い排尿時痛
⏰ 早めの受診が推奨される症状
- 2週間以上続くしこり
- 徐々に大きくなるしこり
- 硬いしこり(特に可動性がないもの)
- 潰瘍を形成するしこり
- リンパ節の腫れを伴う場合
- 原因不明の体重減少
- 夜間の発汗
🕐 様子を見てもよい場合
- 小さな柔らかいしこりで痛みがない
- 以前にも同じようなしこりができて自然に治った経験がある
- 全身状態が良好
ただし、1週間以上症状が続く場合や、少しでも不安がある場合は受診をお勧めします。
Q. 陰部のしこりで緊急受診が必要な症状は何ですか?
陰部のしこりで緊急受診が必要な症状は、激しい痛みと急速な腫れ、38℃以上の高熱・悪寒、数日で倍増するしこり、排尿困難や血尿などです。特に突然の激しい陰嚢痛は精巣捻転の疑いがあり、6時間以内の治療が必要な緊急事態のため、直ちに医療機関を受診してください。 —
🏥 受診する診療科と診察の流れ
🎯 適切な診療科
男性の場合
- 泌尿器科(第一選択)
- 陰茎、陰嚢のしこり
- 排尿障害を伴う場合
- 皮膚科
- 皮膚表面のできもの
- 粉瘤、脂肪腫など
- 外科・形成外科
- 粉瘤の摘出手術
- 大きなしこりの治療
女性の場合
- 婦人科(第一選択)
- 外陰部のしこり全般
- バルトリン腺の問題
- 性感染症の疑い
- 皮膚科
- 皮膚表面のできもの
- 毛嚢炎、粉瘤など
- 外科・形成外科
- 粉瘤の摘出手術
📋 診察の流れ
問診
医師は以下のような質問をします:
- いつから症状があるか
- しこりの大きさの変化
- 痛みの程度と性質
- 発熱や全身症状の有無
- これまでの既往歴
- 性交渉の有無(性感染症の除外)
- 月経歴(女性の場合)
視診・触診
- しこりの大きさ、硬さ、可動性の確認
- 周囲の皮膚の状態観察
- リンパ節の腫れの有無
- 圧痛の有無
検査
必要に応じて以下の検査が行われます:
- 血液検査
- 炎症反応(白血球数、CRP)
- 腫瘍マーカー(悪性腫瘍の疑い)
- 性感染症検査
- 画像検査
- 超音波検査:しこりの内部構造の確認
- MRI・CT:深部のしこりや広がりの評価
- X線検査:石灰化の有無
- 細菌培養検査
- 膿の細菌検査
- 抗生物質の感受性検査
- 組織検査(生検)
- 悪性腫瘍が疑われる場合
- 診断が確定しない場合
💊 治療方法
🩺 保存的治療(手術をしない治療)
抗生物質治療
細菌感染が原因の場合に使用:
- 適応:毛嚢炎、せつ、炎症性粉瘤、精巣上体炎など
- 投与期間:通常7〜14日間
- 注意点:医師の指示通りに最後まで服用することが重要
抗ウイルス薬
ヘルペスなどのウイルス感染症に使用
消炎鎮痛薬
痛みと炎症を抑えるために使用
抗真菌薬
カンジダなどの真菌感染症に使用
🔪 外科的治療
切開排膿
膿が溜まっている場合の処置:
- 局所麻酔を行う
- 切開して膿を排出
- 洗浄と消毒
- ドレーン留置(必要に応じて)
- 抗生物質の投与
粉瘤の摘出手術
待機的手術(炎症がない時期):
- 局所麻酔下での日帰り手術
- 皮膚を切開し、袋ごと完全に摘出
- 縫合して終了
- 再発予防のため完全摘出が重要
緊急手術(炎症時):
- まず切開排膿で炎症を鎮静
- 炎症が落ち着いた後に根治手術
粉瘤の手術について詳しく知りたい方は、粉瘤の日帰り手術や粉瘤の切開法とくり抜き法の違いについてもご参照ください。
くり抜き法(パンチ法)
小さな粉瘤に対する低侵襲手術:
- 特殊な器具で粉瘤に小さな穴を開ける
- 内容物と袋を摘出
- 縫合不要または最小限の縫合
- 傷跡が小さい
バルトリン腺の治療
造袋術:
- 嚢胞または膿瘍を切開
- 内側と皮膚を縫合して新しい開口部を作成
- 再発予防に有効
摘出術:
- 再発を繰り返す場合
- 腺を完全に摘出
🔧 その他の治療法
凍結療法
尖圭コンジローマなどのウイルス性イボに使用
レーザー治療
- 小さな良性腫瘍の除去
- 美容的配慮が必要な場合
放射線療法・化学療法
悪性腫瘍の場合に使用
Q. 陰部のしこりを予防するための日常生活のポイントは?
陰部のしこり予防には、1日1回ぬるま湯で優しく洗い清潔を保つこと、通気性の良い綿素材の下着を毎日交換すること、陰毛処理には電気シェーバーを使用することが有効です。また、十分な睡眠やバランスの良い食事で免疫力を維持し、糖尿病などの基礎疾患を適切に管理することも再発予防につながります。
🏠 自宅でのケアと注意点
🩹 急性期のケア
やるべきこと
- 患部を清潔に保つ
- 1日1〜2回、ぬるま湯で優しく洗う
- 刺激の少ない石鹸を使用
- よく乾燥させる
- 冷却
- 痛みが強い場合は冷たいタオルで冷やす
- 氷は直接当てない
- 安静
- 患部への刺激を避ける
- 長時間の歩行を控える
- 通気性の良い下着
- 綿素材の下着を選ぶ
- ゆとりのあるサイズ
- こまめに交換
やってはいけないこと
- 自己判断で潰す
- 感染拡大のリスク
- 痕が残る可能性
- 深部への炎症波及
- 強くこする
- 炎症の悪化
- 皮膚損傷
- 市販薬の乱用
- ステロイド軟膏の不適切使用
- 抗生物質の自己判断使用
- 性行為
- 性感染症の可能性がある間は控える
- 症状悪化のリスク
🔄 慢性期のケア
- 医師の指示に従った軟膏の塗布
- 定期的な経過観察
- 再発予防のための生活習慣改善
🛡️ 予防方法
🚿 日常生活での予防
1. 適切な陰部の清潔
洗い方のポイント:
- 1日1回、ぬるま湯で優しく洗う
- 洗いすぎは逆効果(常在菌のバランスを崩す)
- 女性は前から後ろへ洗う
- 刺激の少ない石鹸を選ぶ
- シャワー後はよく乾かす
2. 下着の選び方
- 綿素材やシルク素材を選ぶ
- 通気性の良いものを選ぶ
- 締め付けの強いものは避ける
- 毎日交換する
- 洗濯は清潔に行う
3. 陰毛処理の注意
安全な処理方法:
- 電気シェーバーの使用を推奨
- カミソリは皮膚を傷つけやすい
- 毛抜きは毛嚢炎のリスクが高い
- 処理後は保湿と消毒
- 頻繁な処理は避ける
4. 摩擦の軽減
- ゆったりした衣服を着用
- 長時間の自転車運動は休憩を挟む
- スポーツ時は適切なサポーターを使用
💪 体調管理
免疫力の維持
- 十分な睡眠
- 7〜8時間の睡眠を確保
- 規則正しい生活リズム
- バランスの良い食事
- タンパク質、ビタミン、ミネラルの摂取
- 発酵食品で腸内環境を整える
- 過度な糖質制限は避ける
- ストレス管理
- 適度な運動
- リラクゼーション
- 趣味の時間を持つ
- 基礎疾患の管理
- 糖尿病のコントロール
- 肥満の改善
- 定期的な健康診断
免疫力の維持については、腸内環境と免疫の深い関係についても参考にしてください。
🔒 性感染症の予防
- コンドームの適切な使用
- 不特定多数との性交渉を避ける
- パートナーの感染症検査
- 定期的な検診(性的に活発な方)
- HPVワクチン接種(尖圭コンジローマ予防)

よくある質問
A: しこりの原因によって異なります。
自然治癒する可能性があるもの:小さな毛嚢炎、軽度の炎症性リンパ節腫脹
治療が必要なもの:粉瘤、バルトリン腺膿瘍、感染症を伴うしこり
経過観察が必要なもの:原因不明のしこり、徐々に大きくなるしこり
自己判断せず、2週間以上続く場合や痛みが強い場合は必ず受診してください。
A: 限定的な効果しか期待できません。
使用できる市販薬:
抗炎症成分含有の軟膏(イブプロフェンピコノールなど)
消毒薬(イソジンなど)
使用すべきでない市販薬:
ステロイド軟膏(感染を悪化させる可能性)
抗生物質軟膏(適切な菌に効かない可能性)
根本的な治療には医療機関での診察が必要です。
A: はい、パートナーの検査も強く推奨されます。
理由:
無症状でも感染している可能性
ピンポン感染(相互感染)の防止
早期発見・早期治療
その他の性感染症の合併確認
検査は保健所(無料・匿名)や医療機関で受けられます。
A: 陰部の悪性腫瘍は稀ですが、完全に否定はできません。
注意すべき特徴:
硬くて可動性がないしこり
急速に大きくなる
潰瘍を形成する
色の変化がある
リンパ節の腫れを伴う
年齢別リスク:
若年者:精巣腫瘍(男性)
高齢者:外陰癌(女性)、皮膚癌
心配な症状があれば早期受診が重要です。
A: 手術後は以下の点に注意してください。
術後1週間:
患部を清潔に保つ
激しい運動は避ける
長時間の入浴は控える(シャワーは可)
処方された抗生物質は最後まで服用
術後2週間:
重いものを持つのは避ける
性行為は医師の許可が出るまで控える
受診が必要な症状:
発熱、強い痛み、膿の排出、傷の開き
📞 まとめ
陰部にできる押すと痛いしこりは、粉瘤、毛嚢炎、バルトリン腺膿瘍、リンパ節腫脹など様々な原因が考えられます。多くは良性の疾患ですが、感染や炎症を伴うことで強い痛みや腫れを引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。
重要なのは、恥ずかしさから受診を躊躇せず、早期に適切な診断と治療を受けることです。特に以下の症状がある場合は、迷わず医療機関を受診してください:
- 激しい痛みと腫れ
- 高熱を伴う場合
- 急速に大きくなるしこり
- 2週間以上続く症状
適切な治療により、多くの場合で症状の改善が期待できます。また、日常生活での予防策を実践することで、再発のリスクを減らすことも可能です。
症状でお悩みの方は、一人で抱え込まず、専門医にご相談ください。
📚 参考文献
- 厚生労働省 – 感染症対策・性感染症に関する情報
- 日本皮膚科学会 – 皮膚疾患診療ガイドライン
- 日本産科婦人科学会 – 婦人科疾患診療指針
- 日本泌尿器科学会 – 泌尿器科疾患診療ガイドライン
- 国立感染症研究所 – 感染症情報・性感染症サーベイランス
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
陰部の粉瘤は感染しやすく、炎症を起こすと非常に強い痛みを伴います。「恥ずかしいから」と放置してしまうと、周囲組織への感染拡大や深部膿瘍の形成リスクが高まります。早期の診断・治療により、簡単な処置で症状を改善できるケースがほとんどですので、症状に気づいたら迷わずご相談ください。