近年、スキンケア成分として大きな注目を集めている「ナイアシンアミド」。ドラッグストアや化粧品売り場で、この成分名を目にする機会が増えた方も多いのではないでしょうか。ナイアシンアミドは、シワ改善や美白効果が厚生労働省に認められた数少ない有効成分のひとつであり、敏感肌の方でも使いやすい低刺激性が魅力です。本記事では、ナイアシンアミドの効果や作用機序、効果的な使い方、他の美容成分との相性まで、美容皮膚科の視点から詳しく解説いたします。正しい知識を身につけて、日々のスキンケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

目次
- ナイアシンアミドとは何か
- ナイアシンアミドが注目される理由
- ナイアシンアミドに期待できる5つの効果
- ナイアシンアミドの作用機序
- 厚生労働省による有効成分としての承認
- ナイアシンアミドの効果的な使い方
- 他の美容成分との併用について
- 使用上の注意点と副作用
- ナイアシンアミド配合化粧品の選び方
- 効果が現れるまでの期間
- 食事からのナイアシン摂取について
- まとめ
- 参考文献
🧪 1. ナイアシンアミドとは何か
🔬 ナイアシンアミドの基本情報
ナイアシンアミドは、ビタミンB群の一種である「ナイアシン(ビタミンB3)」の仲間です。ナイアシンには以下の2種類があります:
- ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)
- ニコチン酸
化粧品成分として主に使用されているのがナイアシンアミドです。
この成分は水溶性の性質を持っているため、以下のようなスキンケア製品に配合しやすいという特徴があります:
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
従来、シワ改善効果が認められていた成分は油溶性のものが多く、クリームタイプの製品が主流でした。しかし、水溶性のナイアシンアミドが登場したことで、より幅広い製品でシワ改善ケアができるようになりました。
⚙️ 体内での役割
ナイアシンアミドは私たちの体内にも存在する成分です。体内では補酵素として、糖質・脂質・タンパク質の代謝やエネルギー産生に関与しています。また、皮膚や粘膜の健康維持にも重要な役割を果たしています。
食品としては、以下のようなものに多く含まれています:
- 鶏肉
- サンマ、カツオ、マグロ、タラコなどの魚介類
- きのこ類
動物性食品にはナイアシンアミドの形で、植物性食品にはニコチン酸の形で存在しており、体内では必須アミノ酸のトリプトファンからも合成されます。
🔄 ナイアシンとナイアシンアミドの違い
「ナイアシン」と「ナイアシンアミド」は混同されやすい名称ですが、厳密には異なります。
ナイアシンはニコチン酸とナイアシンアミドの総称であり、経口摂取した場合、ニコチン酸には血管拡張作用があるため、大量に摂取すると皮膚が赤くなったりピリピリとしたかゆみが生じる「ナイアシンフラッシュ」と呼ばれる症状が起こることがあります。
一方、ナイアシンアミドにはこのフラッシング作用がないため、スキンケア成分としてより安心して使用できます。
✨ 2. ナイアシンアミドが注目される理由
🎯 マルチな美容効果
ナイアシンアミドが美容業界で大きな注目を集めている最大の理由は、一つの成分で複数の肌悩みにアプローチできる「マルチな美容効果」にあります。
従来のスキンケアでは、以下のように悩みごとに異なる成分を使い分ける必要がありました:
- シミ対策 → 美白成分
- シワ対策 → エイジングケア成分
しかし、ナイアシンアミドは美白効果とシワ改善効果の両方が厚生労働省に認められており、さらに保湿効果やニキビ予防効果も期待できます。
🌿 敏感肌でも使いやすい低刺激性
美容成分の中には、効果が高い反面、刺激が強く敏感肌には使いにくいものも少なくありません。例えば:
- シワ改善効果で知られるレチノール
- 美白効果のある高濃度ビタミンC
これらは、肌質によっては赤みや乾燥、かゆみなどの刺激を感じることがあります。
一方、ナイアシンアミドは肌への刺激が比較的少なく、敏感肌や乾燥肌の方でも使いやすい成分です。これは、ナイアシンアミドがもともと体内に存在する物質であることが関係しています。肌のバリア機能をサポートする働きもあるため、外部刺激に敏感になっている肌にも適しています。
🤝 他の成分との相性の良さ
ナイアシンアミドは多くの美容成分と併用が可能で、相乗効果が期待できる点も魅力です。
特に以下のような組み合わせが効果的です:
- レチノールとの併用 → レチノールの刺激を緩和しながら効果を発揮
- ビタミンC、セラミド、ヒアルロン酸との併用 → 総合的なスキンケアが実現
🎖️ 3. ナイアシンアミドに期待できる5つの効果
🌅 効果1:シワの改善
ナイアシンアミドの代表的な効果のひとつがシワ改善です。年齢とともに深くなるシワは、主に真皮層にあるコラーゲンやエラスチンの減少が原因で起こります。
ナイアシンアミドには、以下のような作用があります:
- 真皮の線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンの産生を促進
- 角質層のバリア機能を改善し、肌の保水力を高める
コラーゲンが増えることで肌にハリと弾力が生まれ、シワの溝がふっくらと持ち上げられて目立ちにくくなります。また、乾燥による小ジワの予防・改善にも効果的です。
2018年頃には、ナイアシンアミドが「シワ改善有効成分」として厚生労働省に承認されました。現在、日本でシワ改善を謳える有効成分として認められているのは:
- ナイアシンアミド
- ニールワン
- レチノール
の3つだけです。
🌸 効果2:美白・シミ予防
ナイアシンアミドには、メラニン色素の肌表面への移動を阻害する働きがあります。
シミができるメカニズムは以下の通りです:
- 紫外線などの刺激を受ける
- 肌の奥にあるメラノサイトでメラニン色素が作られる
- メラニン色素が「メラノソーム」という袋状の構造物に蓄えられる
- 表皮の角化細胞(ケラチノサイト)へと運ばれる
- シミやくすみとして肌表面に現れる
ナイアシンアミドは、このメラノソームがメラノサイトから角化細胞へ移動するのを阻害します。つまり、メラニンが作られても、それが肌表面に届くのを防ぐことで、シミやくすみを予防するというユニークな作用機序を持っています。
2007年には、ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)が医薬部外品の美白有効成分として厚生労働省に承認されています。
🛡️ 効果3:バリア機能の強化と保湿
肌のバリア機能とは、外部の刺激から肌を守り、体内の水分が蒸発するのを防ぐ働きのことです。このバリア機能を担っているのが、角質層にあるセラミドなどの細胞間脂質です。
ナイアシンアミドには、セラミドの合成を促進する効果があります。セラミドが増えると:
- 角質層の細胞間がしっかりと満たされる
- 水分を保持する力が高まる
- 乾燥しにくく、外部刺激に強い健やかな肌へと導かれる
臨床研究では、2%のナイアシンアミドを4週間連続使用することで、経皮水分蒸散量が有意に低下し、皮膚表面の水分量が増加したという結果が報告されています。
🫧 効果4:ニキビ予防
ナイアシンアミドは、ニキビの予防にも効果が期待できます。
ニキビができる主な原因のひとつは、過剰な皮脂分泌です。以下のプロセスでニキビが発生します:
- 皮脂が多いと毛穴が詰まりやすくなる
- アクネ菌が繁殖
- ニキビへと発展
ナイアシンアミドには以下の作用があります:
- 皮脂の分泌を抑制する作用 → 毛穴の詰まりを防ぐ
- 抗炎症作用 → ニキビの悪化を防ぎ、赤みを軽減
ただし、ナイアシンアミドはニキビ予防の医薬部外品有効成分として認められているわけではありません。あくまでセラミドの産生促進や皮脂抑制の働きによって、間接的にニキビができにくい肌へと導くものです。
🌿 効果5:肌荒れ予防
ナイアシンアミドは、1990年代末に「肌荒れ予防」の有効成分として最初に承認された成分です。
前述のとおり、ナイアシンアミドにはセラミドの合成を促進してバリア機能を強化する作用があります。バリア機能が正常に働くことで、以下のような外部刺激から肌を守り、肌荒れを予防します:
- 紫外線
- 乾燥
- 大気中の微粒子
また、抗炎症作用により、すでに起こっている炎症を鎮める効果も期待できます。季節の変わり目や生理前など、肌が敏感になりやすい時期のケアにも適しています。
⚙️ 4. ナイアシンアミドの作用機序
🔋 補酵素としての働き
ナイアシンアミドは体内でNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)やNADP(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)という補酵素の材料となります。
これらの補酵素は、細胞のエネルギー産生に重要な役割を果たしています。皮膚に塗布されたナイアシンアミドがNADやNADPの生成を促進することで:
- 皮膚細胞の新陳代謝が活性化される
- 肌のターンオーバーが正常化される
🧬 コラーゲン産生の促進メカニズム
ナイアシンアミドは、真皮に存在する線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンの産生を促進します。
線維芽細胞は、以下のような真皮の構成成分を作り出す細胞です:
- コラーゲン
- エラスチン
- ヒアルロン酸
加齢や紫外線ダメージによって線維芽細胞の働きが低下すると、コラーゲンの産生量が減少し、シワやたるみの原因となります。
ナイアシンアミドが線維芽細胞を活性化させることで、コラーゲンの産生量が増加し、肌にハリと弾力が戻ります。
🧱 セラミド合成の促進メカニズム
ナイアシンアミドによるセラミド合成促進は、表皮におけるセラミド産生プロセスにおいて「セリンパルミトイルトランスフェラーゼ」という酵素を活性化することで起こります。
また、以下のようなセラミドの前駆体の生成も促進されます:
- グルコシルセラミド
- スフィンゴミエリン
これにより、角質層のセラミド量が増加し、バリア機能が強化されます。
🚚 メラノソーム移送阻害のメカニズム
ナイアシンアミドの美白作用は、一般的な美白成分とは異なるユニークなメカニズムによるものです。
多くの美白成分は、メラニンを作る酵素「チロシナーゼ」の働きを阻害することで、メラニンの生成そのものを抑制します。一方、ナイアシンアミドはチロシナーゼを直接阻害する作用は持っていません。
ナイアシンアミドの美白作用は、メラノサイトで作られたメラニンが、メラノソームという構造物を介して表皮の角化細胞へ運ばれるのを阻害することによります。研究では、ナイアシンアミドを加えることで、メラノソームの移動が35〜68%も抑えられたという結果が報告されています。
つまり、ナイアシンアミドは「メラニンを作らせない」のではなく、「メラニンを肌表面に届かせない」ことで美白効果を発揮する、新しいタイプの美白成分なのです。
🏛️ 5. 厚生労働省による有効成分としての承認
📋 医薬部外品とは
化粧品と医薬部外品(薬用化粧品)の違いについて理解しておくことは、ナイアシンアミド配合製品を選ぶ上で重要です。
医薬部外品とは、医薬品と化粧品の中間に位置する製品で、厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定量配合されているものです。医薬部外品として販売するためには、有効成分の効果について科学的なデータを示し、厚生労働省の審査を受けて承認を得る必要があります。
📅 ナイアシンアミドの承認経緯
ナイアシンアミドの医薬部外品有効成分としての承認は、段階的に行われました。
承認の経緯:
- 1990年代末:「肌荒れ予防」の有効成分として承認
- 2007年:「美白有効成分」として承認
- 2018年頃:「シワ改善有効成分」として承認
このように、複数の効能効果で承認を受けている成分は珍しく、ナイアシンアミドの汎用性の高さを物語っています。
🔍 医薬部外品と化粧品の違い
ナイアシンアミドが配合された製品は、以下の2種類に分けられます:
- 医薬部外品(薬用化粧品)
- 化粧品
医薬部外品の場合:
- ナイアシンアミドが有効成分として配合
- パッケージにも有効成分として記載
- 配合濃度は厚生労働省が定めた範囲内(0.0001%〜3%程度)
- 美白やシワ改善などの効能効果を謳うことができる
化粧品の場合:
- 有効成分として効能効果を謳うことはできない
- 配合濃度に規定がないため、医薬部外品よりも高濃度に配合されている製品もある
- ドクターズコスメなどでは、5%以上の高濃度ナイアシンアミドを配合した製品も販売
💡 6. ナイアシンアミドの効果的な使い方
📝 基本的な使い方
ナイアシンアミド配合製品は、基本的にメーカーの説明書に記載された順番と方法で使用することが大切です。
水溶性のナイアシンアミドは、一般的には洗顔後の肌に最初に塗ることが推奨されます。
基本的な使用順序:
- 洗顔
- ナイアシンアミド配合製品(化粧水・エッセンス)
- 乳液・クリーム
- 朝の場合:日焼け止め・化粧下地
🌅🌙 朝晩のスキンケアに取り入れる
ナイアシンアミドは、レチノールのように光に弱い性質がないため、朝晩どちらでも使用できます。
朝に使用する効果:
- 日中の紫外線や乾燥などの外的刺激から肌を守るバリア機能を高める
- 皮脂分泌を抑制し、日中のテカリ防止
夜に使用する効果:
- 睡眠中の肌の再生をサポート
- ハリやシワの改善、美白効果などのエイジングケア
できれば朝晩の両方でスキンケアに取り入れると、より高い効果を実感しやすくなります。
⏰ 継続使用の重要性
ナイアシンアミドの効果を実感するためには、継続的な使用が欠かせません。
一般的な効果実感の目安:
- 肌荒れやニキビなどのトラブル改善:約2週間後
- シワ改善や美白などの大きな変化:1〜3ヶ月後
これは、肌のターンオーバー(生まれ変わり)のサイクルに関係しています。肌のターンオーバーは個人差がありますが、おおよそ1〜3ヶ月程度です。ナイアシンアミド配合の化粧品は、効果がすぐに実感できなくても、最低1ヶ月以上は継続して使用することをおすすめします。
🤝 7. 他の美容成分との併用について
🔄 レチノールとの併用
ナイアシンアミドとレチノールの併用は、エイジングケアにおいて非常に効果的な組み合わせです。
レチノールの特徴:
- ビタミンAの一種
- 肌のターンオーバーを促進
- コラーゲンやヒアルロン酸の産生を促す強力なエイジングケア成分
- 刺激が強いため、使用開始時に「A反応(レチノイド反応)」が起こることがある
ナイアシンアミドには抗炎症作用とバリア機能をサポートする作用があるため、レチノールと併用することで:
- レチノールの刺激を緩和
- シワ改善効果を高める
併用する際の使用順序:
- 水溶性のナイアシンアミドを先に塗布
- 脂溶性のレチノールを後に使用
🍊 ビタミンCとの併用
ナイアシンアミドとビタミンCは、ともに美白やエイジングケアに効果的な成分です。
ビタミンCの効果:
- メラニンの生成を抑制
- すでにできたメラニンを還元して薄くする
- コラーゲンの生成を促進
高濃度のビタミンCは刺激を感じることがありますが、ナイアシンアミドと併用することで刺激が軽減されることがあります。
ただし、一部では「ナイアシンアミドとビタミンCを併用すると、お互いの効果が打ち消される」という情報もあります。これは、ビタミンCの酸性環境下でナイアシンアミドの成分が変化する可能性があるためです。
気になる方の使い分け方法:
- 朝:ビタミンC
- 夜:ナイアシンアミド
💧 セラミド・ヒアルロン酸との併用
セラミドは肌のバリア機能を担う細胞間脂質の主成分であり、ナイアシンアミドにはセラミドの合成を促進する効果があります。そのため、ナイアシンアミドとセラミドを併用することで:
- より高いバリア機能の強化
- より高い保湿効果
ヒアルロン酸は1グラムで6リットルもの水分を保持するといわれる保湿成分です。ナイアシンアミドと併用することで:
- 肌のうるおいがさらに高まる
- 皮脂と水分のバランスも整いやすくなる
✨ トラネキサム酸との併用
トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑制する美白有効成分で、特に肝斑(かんぱん)への効果が知られています。
ナイアシンアミドとトラネキサム酸は、美白に対するアプローチが異なります:
- トラネキサム酸:メラニンの生成を抑制
- ナイアシンアミド:メラニンの移動を阻害
この2つを併用することで、美白効果の相乗効果が期待できます。
⚠️ 8. 使用上の注意点と副作用
✅ 基本的に安全性が高い成分
ナイアシンアミドは、20年以上にわたってスキンケア製品に使用されてきた歴史があり、長期使用による重篤な副作用の報告は少ない、安全性の高い成分です。
安全性が高い理由:
- もともと体内に存在する物質
- 食品からも摂取できる成分
- 肌への刺激やアレルギー反応が起こりにくい
- 敏感肌や乾燥肌の方、肌トラブルを抱えている方でも比較的安心して使用可能
また、レチノールのように光に弱い性質がないため、朝の使用でも紫外線に対する感受性が高まることはありません。日中のケアにも安心して取り入れることができます。
🚨 注意が必要なケース
安全性が高いとはいえ、すべての方の肌に100%トラブルが起こらないとは限りません。以下のような症状が現れた場合は、使用を中止し、皮膚科専門医に相談することをおすすめします。
主な症状:
- 肌の赤み
- かゆみ
- ヒリヒリとした刺激感
- 発疹
- 腫れ
特に高濃度(10%以上など)のナイアシンアミドを配合した製品は、効果が高い反面、肌に刺激を与える可能性も高くなります。敏感肌の方や初めてナイアシンアミドを使用する方は、2〜5%程度の低濃度の製品から始め、肌の状態を見ながら徐々に濃度を上げていくことをおすすめします。
🔄 好転反応について
ナイアシンアミドを使い始めてすぐにニキビができたり、肌荒れが起こったりした場合、それは「好転反応」の可能性もあります。
ナイアシンアミドは以下の作用があるため、一時的に肌の調子が乱れることがあります:
- 肌のターンオーバーを促進
- 皮膚の水分量を変化させる
ただし、症状が長期間続く場合や、明らかに悪化している場合は、製品が肌に合っていない可能性があるため、使用を中止してください。
🧪 パッチテストの重要性
敏感肌の方や心配な方は、使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。
パッチテストの方法:
- 耳の後ろや首の内側など目立たない部分に少量の製品を塗る
- 24〜48時間様子を見る
- 赤みやかゆみなどの異常がなければ、顔に使用しても問題ないと考えられる
また、パッチテストで問題がなくても、継続使用中にトラブルが起きる可能性もあります。使用中に異常を感じたら、早めに使用を中止してください。
🛒 9. ナイアシンアミド配合化粧品の選び方
📜 医薬部外品か化粧品か
ナイアシンアミドの効果をしっかり実感したい場合は、厚生労働省に効果が認められている「医薬部外品(薬用化粧品)」を選ぶことをおすすめします。
医薬部外品の特徴:
- 有効成分としてナイアシンアミドが規定の濃度で配合
- 美白やシワ改善などの効能効果が保証
- パッケージに「医薬部外品」または「薬用」と記載
- 成分表示欄に「有効成分:ナイアシンアミド」と記載
化粧品の選択肢:
高濃度のケアを求める方は、ドクターズコスメなどの化粧品を選ぶのもひとつの方法です。ただし、濃度が高いほど効果があるとは限らず、肌への刺激も強くなる可能性があることを念頭に置いてください。
🧴 製品タイプの選び方
ナイアシンアミドは水溶性のため、以下のような水ベースの製品との相性が良いとされています:
- 化粧水
- 美容液
- ジェル
ただし、現在は以下のようなさまざまなタイプの製品にナイアシンアミドが配合されています:
- 乳液
- クリーム
- オールインワンゲル
自分の肌質や好みのテクスチャー、普段のスキンケアルーティンに合った製品を選びましょう。
🔬 他の配合成分もチェック
ナイアシンアミド単体ではなく、他の美容成分との組み合わせも重要です。
目的別のおすすめ組み合わせ:
- シワ改善重視:レチノールやペプチドとの組み合わせ
- 美白重視:ビタミンCやトラネキサム酸との組み合わせ
- 保湿重視:セラミドやヒアルロン酸との組み合わせ
ただし、植物エキスなど多くの成分が配合されすぎている製品は、成分同士が干渉し合う可能性もあります。シンプルな処方の製品を選ぶのもひとつの考え方です。
📦 ライン使いの検討
スキンケアは、同じメーカーの製品をライン使いすることで、製品同士の相性が良く、効果が得やすくなることがあります。
ナイアシンアミドをメインで取り入れたい場合は、以下のような製品のシリーズ使用を検討してみてください:
- ナイアシンアミド配合化粧水
- ナイアシンアミド配合美容液
- ナイアシンアミド配合クリーム
⏱️ 10. 効果が現れるまでの期間
👤 効果の実感には個人差がある
ナイアシンアミドの効果が現れるまでの期間には個人差があります。一般的な目安は以下のとおりです。
肌荒れやニキビなどの改善:
- 早い方では2週間程度で効果を感じ始める場合もある
- これは、ナイアシンアミドの抗炎症作用やバリア機能強化作用が比較的早く現れるため
シワ改善や美白などの効果:
- 1〜3ヶ月程度の継続使用が必要
- これらの効果は、肌のターンオーバーによって古い細胞が新しい細胞に入れ替わることで実感できる
- ターンオーバーの周期(約1〜3ヶ月)に応じた時間がかかる
🚀 効果を最大化するポイント
ナイアシンアミドの効果を最大限に引き出すためのポイントをご紹介します。
第一に:継続使用
- 毎日継続して使用することが重要
- 朝晩のスキンケアに習慣として取り入れる
第二に:適切な使用量
- 使用量が少なすぎると効果が得られにくい
- 多すぎると肌への負担になる
- メーカーの推奨量を守って使用
第三に:紫外線対策
- ナイアシンアミド自体は光に弱い成分ではない
- しかし、せっかくの美白効果やシワ改善効果が期待できても、紫外線によるダメージを受け続けていては効果が相殺されてしまう
- 日中は日焼け止めをしっかり塗る
🍽️ 11. 食事からのナイアシン摂取について
📊 ナイアシンの食事摂取基準
ナイアシンは食事からも摂取できる栄養素です。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、1日のナイアシン推奨量は以下のとおりです。
成人の1日推奨量:
- 成人男性(18〜49歳):15mgNE(ナイアシン当量)
- 成人女性(18〜29歳):11mgNE
- 成人女性(30〜49歳):12mgNE
ナイアシン当量(NE)とは、食品中のナイアシン量に、トリプトファン(ナイアシンの前駆体となるアミノ酸)から体内で合成されるナイアシン量を加えたものです。
🐟 ナイアシンを多く含む食品
ナイアシンは、以下のような食品に多く含まれています。
魚介類:
- カツオ
- マグロ
- サバ
- タラコ
肉類:
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
ナイアシンアミドは、美容皮膚科でもよく推奨する成分です。特に敏感肌の患者様にとって、複数の効果を1つの成分で得られることは非常に大きなメリットです。刺激の強い成分を避けながら、エイジングケアと美白ケアの両方を実現できる貴重な選択肢といえるでしょう。