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はじめに

顔や体に気になるほくろがあり、除去を検討している方は少なくありません。特に八重洲・日本橋エリアは東京駅からのアクセスが良く、多くの皮膚科や形成外科、美容クリニックが集まる医療機関の集積地として知られています。

しかし、ほくろ除去は単に「取ればいい」という簡単な施術ではありません。ほくろの種類や大きさ、位置によって最適な治療法は異なりますし、まれに悪性腫瘍が隠れている可能性もあります。そのため、確かな診断力と技術を持った医師に相談することが何より大切です。

本記事では、ほくろ除去を検討している方に向けて、ほくろの基礎知識から治療法の種類、医師・クリニック選びのポイント、術後のケアまで詳しく解説します。八重洲・日本橋エリアで信頼できる医療機関を探している方はぜひ参考にしてください。


目次

  1. ほくろとは何か?基本的な知識
  2. ほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)の見分け方
  3. ほくろ除去の主な治療法
  4. 治療法ごとのメリット・デメリット比較
  5. 皮膚科・美容外科・形成外科の違いと選び方
  6. 八重洲・日本橋エリアの医療機関の特徴
  7. ほくろ除去の名医を見極めるポイント
  8. 保険適用と自由診療の違い
  9. ダウンタイムと術後のアフターケア
  10. よくある質問(Q&A)
  11. まとめ

1. ほくろとは何か?基本的な知識

ほくろの正式名称と発生メカニズム

ほくろは医学的には「母斑細胞母斑」または「色素細胞母斑」と呼ばれます。皮膚のメラニン色素を作るメラノサイト(色素細胞)が変化して母斑細胞となり、それが集まって黒や茶色の斑点や隆起として皮膚に現れたものです。

ほくろの多くは後天的に発生し、幼少期から増え始めて20〜30代にピークを迎えます。形状は平らなものから隆起したものまでさまざまで、大きさは一般的に直径1.5cm以下、ほとんどが5mm以下とされています。直径1.5cm〜20cm程度のものは「黒あざ」と呼ばれ、ほくろとは区別されます。

ほくろができる原因

ほくろができる原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関係していると考えられています。

  • 遺伝的要因
  • 紫外線の影響
  • ホルモンバランスの変化
  • 皮膚への物理的刺激

特に紫外線はメラニン色素の生成を促進するため、日光を多く浴びる部位にほくろができやすい傾向があります。また、妊娠中や思春期などホルモンバランスが変化する時期に新たなほくろが出現することもあります。

ほくろの種類

ほくろにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

  1. 境界母斑:表皮と真皮の境界部分に母斑細胞が存在するタイプ。平坦で色が濃いのが特徴
  2. 複合母斑:表皮と真皮の両方に母斑細胞が存在するタイプ。やや隆起していることが多い
  3. 真皮内母斑:真皮内のみに母斑細胞が存在するタイプ。隆起が顕著で、色は薄めのことが多い
  4. 青色母斑:真皮深層に母斑細胞があり、青みがかって見えるタイプ

このようにほくろの種類によって深さや特性が異なるため、除去する際には適切な治療法を選択することが重要です。


2. ほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)の見分け方

悪性黒色腫(メラノーマ)とは

悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラノサイトががん化することで発生する皮膚がんの一種です。「ほくろのがん」とも呼ばれ、見た目がほくろに似ているため、初期段階では見分けがつきにくいことがあります。

日本人の発症率は10万人に1〜2人程度と希少ながら、この30年間で発症頻度は2倍以上に増加しています。悪性黒色腫は進行が速く、初期の小さな段階でもリンパ管や血管を通じて全身に転移するリスクがあるため、早期発見・早期治療が極めて重要です。

ABCDEルールによるセルフチェック

ほくろと悪性黒色腫を見分けるための指標として、「ABCDEルール」があります。以下の5つのポイントを確認しましょう。

A(Asymmetry/非対称性):ほくろの形が左右非対称かどうか。悪性黒色腫はいびつな形をしていることが多い

B(Border/境界):ほくろと周囲の皮膚の境界がはっきりしているか。悪性黒色腫は境界がギザギザしていたり、色素がにじみ出ていたりする

C(Color/色調):色が均一かどうか。悪性黒色腫は一つのほくろの中に茶色や黒色など複数の色が混在し、まだらになっていることがある

D(Diameter/大きさ):直径6mm以上あるかどうか。悪性黒色腫は6mm以上の大きさになることが多い

E(Evolving/変化):大きさ、色、形などに変化があるかどうか。悪性黒色腫は1〜2年かけて徐々に変化することがある

これらの特徴のうち4つ以上当てはまる場合は悪性の疑いがあり、2つ以下であれば良性(通常のほくろ)である可能性が高いとされています。ただし、これはあくまでセルフチェックの目安であり、気になるほくろがある場合は必ず専門医の診察を受けてください。

ダーモスコピー検査の重要性

ダーモスコピー検査は、ダーモスコープという特殊な拡大鏡を使用して皮膚病変を10〜30倍に拡大して観察する検査です。皮膚表面の乱反射を抑え、メラニン色素の分布状態や血管のパターンを詳細に確認できるため、肉眼では判別が難しいほくろと悪性黒色腫の鑑別に非常に有効です。

日本皮膚科学会でも推奨されている検査方法で、健康保険が適用されます(自己負担額は数百円程度)。ダーモスコピーに習熟した皮膚科医が診断を行った場合、悪性黒色腫の診断精度は4〜9倍向上すると報告されています。

ほくろの除去を検討する際には、まずダーモスコピー検査で良性・悪性の判断を行うことが推奨されます。ダーモスコピー検査を実施していないクリニックもあるため、受診前に確認しておくとよいでしょう。

日本人に多いメラノーマの特徴

悪性黒色腫には4つのタイプがありますが、日本人に最も多いのは「末端黒子型」です。このタイプは手のひらや足の裏、手足の爪(爪下部)などに発症し、日本人患者の約40%を占めます。

足の裏や爪は日常的にチェックしにくい部位ですが、これらの場所に黒いシミや線が現れた場合は注意が必要です。特に爪に縦方向の黒い線が現れ、時間とともに色が濃くなったり幅が広くなったりする場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。


3. ほくろ除去の主な治療法

ほくろを除去する方法にはいくつかの種類があり、ほくろの大きさ、深さ、位置、患者の希望などを考慮して最適な方法が選択されます。ここでは代表的な4つの治療法について解説します。

3-1. 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

炭酸ガスレーザーは、波長10,600nmの遠赤外線を利用した治療法です。このレーザーは水分に高い吸収を示す特性があり、皮膚に照射すると細胞内の水分がレーザーエネルギーを吸収して瞬時に熱を発し、ほくろの組織を蒸散させます。

適応となるほくろ:

  • 直径5mm以下の小さなほくろ
  • 表面が平らなほくろ
  • 軽度の隆起があるほくろ

施術の流れ:

  1. 局所麻酔を行う
  2. ほくろにレーザーを照射し、組織を蒸散させる
  3. 軟膏を塗布し、保護テープで覆う
  4. 施術時間は1箇所あたり数分程度

特徴:

  • メスを使わないため出血がほとんどない
  • 周囲の正常な皮膚へのダメージが少ない
  • ダウンタイムが比較的短い
  • 深部にある母斑細胞には届きにくいため、再発の可能性がある
  • 保険適用外(自費診療)となる

3-2. 電気メス(高周波メス)

電気メスは、高周波電流の熱を利用してほくろを焼灼・除去する方法です。特に4.0MHzの高周波を使用する「サージトロン」などの機器は、一般的な電気メスよりも組織への熱損傷が少なく、より精密な処置が可能です。

適応となるほくろ:

  • 直径5mm以下のほくろ
  • 盛り上がりのあるほくろ
  • レーザーでは除去しにくい深めのほくろ

施術の流れ:

  1. 局所麻酔を行う
  2. 電気メスでほくろを削るように焼灼する
  3. 軟膏を塗布し、保護テープで覆う
  4. 施術時間は1箇所あたり数分〜10分程度

特徴:

  • ほくろに向かって逆ピラミッド状にメスを入れ、根元からくり抜くように除去できる
  • レーザーより深部まで対応可能
  • 切開・縫合が不要
  • 術後、除去部分に一時的なくぼみができるが、時間とともに平らになる
  • 自費診療となることが多い

3-3. 切除縫合法

切除縫合法は、メスでほくろを切除した後、周囲の皮膚を引き寄せて縫合する外科的な方法です。ほくろを完全に除去できるため、再発のリスクが最も低い治療法です。

適応となるほくろ:

  • 直径5mm以上の大きなほくろ
  • 深く根を張っているほくろ
  • 悪性の疑いがあるほくろ
  • 盛り上がりが顕著なほくろ

施術の流れ:

  1. 局所麻酔を行う
  2. ほくろの周囲を紡錘形(木の葉型)に切開する
  3. ほくろを含む組織を切除する
  4. 周囲の皮膚を引き寄せて丁寧に縫合する
  5. 顔の場合は1週間後、体の場合は2週間後に抜糸
  6. 切除した組織は病理検査に提出可能

特徴:

  • ほくろを根元から完全に除去できる
  • 再発のリスクが低い
  • 病理検査により悪性かどうかを確定診断できる
  • 保険適用となる場合がある
  • 縫合線(傷跡)がほくろの直径の2〜3倍の長さになる
  • 抜糸のための通院が必要

3-4. くり抜き法(パンチ切除)

くり抜き法は、「トレパン」と呼ばれる円形のメス(パンチ)を使用して、ほくろを円形にくり抜く方法です。切除縫合法と炭酸ガスレーザーの中間的な特性を持つ治療法といえます。

適応となるほくろ:

  • 1〜6mm程度のほくろ
  • 根が深いタイプのほくろ
  • 鼻など、縫合による変形が生じやすい部位のほくろ

施術の流れ:

  1. 局所麻酔を行う
  2. ほくろの大きさに合わせたパンチでくり抜く
  3. 小さなほくろ(2mm以下)は縫合せず自然治癒を待つ
  4. 大きめのほくろは巾着縫合などで傷口を縮める
  5. 穴が塞がるまで1〜2週間程度かかる

特徴:

  • レーザーより深部まで対応可能
  • 切除縫合法より傷が目立ちにくい場合がある
  • 病理検査が可能
  • 保険適用となる場合がある
  • 傷の治癒に時間がかかることがある

4. 治療法ごとのメリット・デメリット比較

治療法メリットデメリット適応保険適用
炭酸ガスレーザーダウンタイムが短い、出血が少ない、傷跡が残りにくい再発の可能性、深いほくろには不向き5mm以下の平らなほくろ不可
電気メス短時間で処置可能、盛り上がったほくろに有効再発の可能性、大きなほくろには不向き5mm以下の盛り上がったほくろ不可(多くの場合)
切除縫合法再発リスクが低い、病理検査可能、完全除去縫合線が残る、抜糸通院が必要5mm以上の大きなほくろ、悪性疑い可能な場合あり
くり抜き法深部まで除去可能、病理検査可能治癒に時間がかかる根が深いほくろ可能な場合あり

どの治療法が最適かは、ほくろの状態や位置、患者の希望によって異なります。医師と相談の上、自分に合った方法を選択することが大切です。


5. 皮膚科・美容外科・形成外科の違いと選び方

ほくろ除去を行っている医療機関には、皮膚科、美容外科(美容皮膚科)、形成外科があります。それぞれの特徴を理解し、自分の目的に合った診療科を選びましょう。

皮膚科

皮膚科は皮膚の病気や異常を治療することを主な目的としています。

特徴:

  • 悪性(がん)かどうかの診断を重視
  • ダーモスコピー検査による精密な診断が可能
  • 保険適用での治療が中心
  • 医学的に必要と判断された場合のほくろ除去に対応

こんな方におすすめ:

  • ほくろが悪性かどうか心配な方
  • 保険適用での治療を希望する方
  • 生活に支障があるほくろを除去したい方

美容外科・美容皮膚科

美容外科・美容皮膚科は、見た目を美しく整えることを主な目的としています。

特徴:

  • 美肌を目指した治療法にこだわっている
  • レーザー機器など最新の設備を備えていることが多い
  • 傷跡を最小限に抑えた治療を重視
  • 自費診療が中心
  • アフターケアが充実している場合が多い

こんな方におすすめ:

  • 見た目の改善を重視する方
  • 傷跡をできるだけ残したくない方
  • 複数のほくろをまとめて除去したい方

形成外科

形成外科は、医療としての正確さと見た目の美しさを両立できる診療科です。

特徴:

  • 病理学的に安全な除去を行いながら、仕上がりの美しさにも配慮
  • 縫合技術に優れ、傷跡を目立たせない工夫がある
  • 皮膚の張力やシワの方向(RSTL)を考慮した施術
  • 保険診療と自費診療の両方に対応
  • 悪性の見落としがないよう医療的な評価も同時に行う

こんな方におすすめ:

  • 医療的な安全性と見た目の両方を重視する方
  • 皮膚科と美容外科のどちらかを選びきれない方
  • 保険適用の可能性も視野に入れたい方

6. 八重洲・日本橋エリアの医療機関の特徴

八重洲・日本橋エリアは東京駅に隣接し、ビジネス街としても知られる一方、皮膚科や形成外科、美容クリニックが数多く集まる医療機関の集積地でもあります。

エリアの特徴

アクセスの良さ:

  • JR東京駅八重洲口から徒歩圏内
  • 東京メトロ銀座線・東西線「日本橋駅」からもアクセス良好
  • 銀座線「京橋駅」、都営浅草線「宝町駅」も利用可能

八重洲地下街を経由すれば雨の日でも濡れずにクリニックへ通うことができ、仕事帰りや休日の通院にも便利な立地です。

エリア内の医療機関の傾向

八重洲・日本橋エリアには以下のような医療機関があります。

  • 形成外科専門医が在籍するクリニック
  • 皮膚科専門医による診療を行うクリニック
  • 最新のレーザー機器を備えた美容皮膚科
  • 保険診療と自費診療の両方に対応するクリニック

このエリアの医療機関は、ビジネスパーソンが多く利用するため、平日夜間や土曜日の診療に対応しているところも多いのが特徴です。仕事帰りに通院したい方にとって利便性の高い環境といえるでしょう。


7. ほくろ除去の名医を見極めるポイント

ほくろ除去は医師の技術によって仕上がりが大きく変わります。信頼できる医師を見極めるためのポイントをご紹介します。

専門医資格の有無

医師の専門性を判断する際の基準として、以下の資格が参考になります。

  • 日本形成外科学会認定 形成外科専門医
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)専門医
  • 日本レーザー医学会専門医

これらの資格を持つ医師は、各学会の定める研修や試験を経て認定を受けており、一定以上の知識と技術を有していると判断できます。

十分な説明を行うか

信頼できる医師は、以下のような説明を丁寧に行います。

  • ほくろの状態の診断結果
  • 考えられる治療法の選択肢
  • 各治療法のメリット・デメリット
  • 起こりうるリスクや合併症
  • 術後の経過やダウンタイム
  • 再発の可能性と対応

説明が不十分なまま施術を勧められる場合は、他のクリニックでセカンドオピニオンを求めることも検討しましょう。

ダーモスコピー検査を実施しているか

前述のとおり、ダーモスコピー検査はほくろと悪性黒色腫を見分けるために非常に重要な検査です。ほくろ除去を行う前に必ずダーモスコピー検査で良性・悪性の確認を行うクリニックは、安全性を重視していると考えられます。

「ダーモスコピー検査による診断なしでほくろ除去はおすすめできない」というのが専門医の一般的な見解です。

症例実績が豊富か

ほくろ除去の実績が豊富なクリニックや医師は、さまざまなタイプのほくろに対応した経験があり、適切な処置を行える可能性が高くなります。クリニックのホームページで症例写真を公開している場合は、仕上がりの参考になります。

アフターフォロー体制が整っているか

施術後のアフターケアも重要なポイントです。以下の点を確認しましょう。

  • 再診が無料かどうか
  • 再発した場合の保証制度があるか
  • 術後に相談できる体制が整っているか
  • 必要な軟膏やテープの処方があるか

特に「1年以内の再発であれば無料で再施術」といった保証を設けているクリニックもあります。

料金体系が明確か

自費診療の場合、クリニックによって料金設定が異なります。事前に以下の点を確認しておきましょう。

  • ほくろの大きさによる料金の違い
  • 麻酔代、処置代、アフターケア代が含まれているか
  • 追加費用が発生する可能性があるか
  • 複数のほくろを除去する場合の料金

「安価なほくろ治療」を謳っていても、いざ施術となると高額な請求をされるケースもあるため、カウンセリング時に総額をしっかり確認することが大切です。


8. 保険適用と自由診療の違い

ほくろ除去は保険適用となる場合と自由診療(自費)となる場合があります。それぞれの違いを理解しておきましょう。

保険適用となる条件

ほくろ除去が保険適用となるのは、医療的な必要性がある場合に限られます。具体的には以下のようなケースです。

  1. 悪性の疑いがある場合:医師がダーモスコピー検査などで悪性腫瘍(皮膚がん)の可能性があると判断した場合
  2. 生活に支障をきたしている場合:
    • まぶたにあるほくろが視界を妨げている
    • 着替えや洗顔の際に引っかかる
    • 服や下着に擦れて出血を繰り返す
    • 炎症を起こしやすい位置にある
  3. 過去に出血や炎症を起こしたことがある場合

保険適用の場合の治療法と費用

保険適用の場合、主にメスを使った切除縫合法やくり抜き法が行われます。炭酸ガスレーザーは保険適用外となります。

保険適用の場合の費用目安(3割負担):

  • 露出部(顔・首・腕など):5,000円〜9,000円程度
  • 非露出部(背中・腹部・脚など):3,000円〜6,000円程度

上記には手術費・診察料・病理検査料・投薬(軟膏など)が含まれることが多く、トータルで1万円を超えることは少ないとされています。

自由診療(自費)の場合

美容目的でのほくろ除去は保険適用外となり、全額自己負担です。

自費診療の費用目安:

  • 1mm:3,000円〜5,000円程度
  • 5mm:10,000円〜20,000円程度
  • 10mm以上:30,000円〜50,000円程度

クリニックによって料金設定は大きく異なるため、複数のクリニックで見積もりを取ることをおすすめします。

保険診療と自由診療、どちらを選ぶべきか

それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の状況や希望に合わせて選択しましょう。

保険診療のメリット:

  • 費用が安く抑えられる
  • 病理検査で悪性かどうかを確認できる

保険診療のデメリット:

  • 治療法の選択肢が限られる
  • 美容的な仕上がりが重視されない場合がある

自由診療のメリット:

  • 治療法の選択肢が多い
  • 傷跡を最小限に抑えた治療を受けられる
  • 複数のほくろをまとめて除去しやすい

自由診療のデメリット:

  • 費用が高くなる
  • 病理検査が行われない場合がある

まずは皮膚科や形成外科を受診し、保険適用の対象になるかどうかを相談してみることをおすすめします。


9. ダウンタイムと術後のアフターケア

ほくろ除去後のダウンタイムや正しいアフターケアは、仕上がりの美しさに大きく影響します。治療法ごとの経過とケア方法を理解しておきましょう。

治療法ごとのダウンタイム目安

炭酸ガスレーザー:

  • 施術直後:患部に赤みやくぼみが生じる
  • 1〜2週間:かさぶたが形成され、自然に剥がれ落ちる
  • 1〜3ヶ月:赤みが徐々に薄くなる
  • 3〜6ヶ月:傷跡がほとんど目立たなくなる

電気メス:

  • 施術直後:患部にくぼみと赤みが生じる
  • 1〜2週間:かさぶたが形成される
  • 2〜3ヶ月:くぼみが徐々に平らになる
  • 3〜6ヶ月:傷跡が目立たなくなる

切除縫合法:

  • 施術直後:縫合部に腫れや赤みが生じる
  • 1〜2週間:抜糸を行う
  • 1〜3ヶ月:縫合線に赤みが残る
  • 6ヶ月〜1年:傷跡が徐々に目立たなくなる

術後のアフターケアのポイント

  1. 保護テープを正しく使用する 施術後は医師の指示に従い、保護テープを貼り続けましょう。テープは傷口を外部の汚れや細菌から守り、治癒を促進します。通常1〜2週間程度の貼付が必要です。
  2. 患部を清潔に保つ シャワーや洗顔は当日または翌日から可能ですが、患部を強くこすらないよう注意してください。泡立てた石鹸で優しく洗い、清潔なタオルで軽く押さえるように水分を取りましょう。
  3. 紫外線対策を徹底する 術後の肌は非常にデリケートで、紫外線の影響を受けやすい状態です。紫外線を浴びると色素沈着を起こすリスクが高まるため、以下の対策を行いましょう。
  • 日焼け止めを塗る
  • 帽子や日傘を活用する
  • 特に日差しが強い時間帯(10時〜14時)は日陰を利用する
  1. かさぶたを無理に剥がさない かさぶたは皮膚の再生を助ける保護膜です。無理に剥がすと傷の治りが遅くなったり、傷跡が残る原因になります。自然に剥がれ落ちるまで触らないようにしましょう。
  2. 血行を促進する行為を控える 施術後1週間程度は、以下の行為を控えることをおすすめします。
  • 激しい運動
  • 飲酒
  • 長時間の入浴
  • サウナ

血行が促進されると患部からの出血や腫れが悪化し、ダウンタイムが長引く可能性があります。

術後に注意すべき症状

以下のような症状が見られた場合は、早めに施術を受けたクリニックに相談してください。

  • 発熱
  • 強い痛みが続く
  • 出血が止まらない
  • 膿が出る
  • 異常な腫れ
  • 傷の治りが遅い
  • 赤みが長期間続く

これらの症状は感染症やケロイドの可能性を示している場合があります。自己判断せず、専門医に相談することが大切です。


10. よくある質問(Q&A)

Q1. ほくろは1回の施術で完全に除去できますか?

ほくろの大きさや深さ、治療法によって異なります。切除縫合法であれば1回でほぼ完全に除去できることがほとんどです。一方、炭酸ガスレーザーや電気メスの場合、ほくろの根が深いと1回では取りきれず、再発する可能性があります。その場合は3ヶ月程度の間隔を空けて再照射・再施術を行うことがあります。

Q2. ほくろ除去の痛みはどのくらいですか?

ほとんどの施術では局所麻酔を使用するため、施術中の痛みはほとんどありません。麻酔の注射時に軽い痛みを感じる程度です。麻酔が切れた後にジンジンとした痛みを感じることがありますが、小さなほくろの場合はほとんど痛みがないことも多いです。痛みが心配な場合は、痛み止めの処方について医師に相談してください。

Q3. ほくろ除去後、メイクはいつからできますか?

保護テープを貼っている部分を避ければ、施術当日からメイクが可能です。ただし、テープを外した後も患部は敏感な状態のため、低刺激の化粧品を使用することをおすすめします。一般的には傷が完全に閉じる1〜2週間後から患部の上にもメイクができるようになります。

Q4. ほくろ除去後に傷跡は残りますか?

どの治療法でも多少の傷跡は残る可能性がありますが、適切な治療とアフターケアを行えば、時間とともにほとんど目立たなくなります。傷跡の残り方には個人差があり、肌質やほくろの大きさ・位置、術後のケアによっても異なります。傷跡が気になる方は、形成外科専門医がいるクリニックを選ぶとよいでしょう。

Q5. ほくろ除去で再発することはありますか?

ほくろの細胞が皮膚の深部まで広がっている場合、表面だけを除去しても再発する可能性があります。特にレーザー治療や電気メスは深部まで届きにくいため、再発のリスクがあります。切除縫合法は根元から除去できるため、再発のリスクが最も低い治療法です。

Q6. 自分でほくろを取ることはできますか?

自分でほくろを取ることは絶対におすすめしません。市販のほくろ取りクリームやお灸を使う方法は、火傷や化膿、大きな傷跡が残るリスクがあります。また、完全に除去できずに再発したり、悪性腫瘍を見逃してしまう危険性もあります。必ず医療機関で専門医の診断を受けてから除去しましょう。

Q7. 小さい子どものほくろも除去できますか?

子どものほくろも除去可能ですが、成長に伴ってほくろが変化することもあるため、すぐに除去する必要があるかどうかは医師と相談して判断します。悪性の疑いがある場合や、生活に支障をきたしている場合は早めの対応が必要です。


11. まとめ

ほくろ除去を検討している方にとって、信頼できる医師と適切な治療法を選ぶことは非常に重要です。本記事のポイントをまとめます。

治療前に確認すべきこと

  • ダーモスコピー検査でほくろが良性か悪性かを確認する
  • ほくろの大きさ、深さ、位置に適した治療法を医師と相談する
  • 保険適用の可能性を確認する

治療法の選択

  • 5mm以下の平らなほくろ → 炭酸ガスレーザーや電気メス
  • 5mm以上の大きなほくろ → 切除縫合法
  • 根が深いほくろ → くり抜き法や切除縫合法
  • 悪性の疑いがあるほくろ → 切除縫合法(病理検査必須)

医師・クリニック選びのポイント

  • 専門医資格(形成外科専門医、皮膚科専門医など)の有無
  • ダーモスコピー検査を実施しているか
  • 十分な説明を行ってくれるか
  • アフターフォロー体制が整っているか
  • 料金体系が明確か

術後の過ごし方

  • 保護テープを正しく使用する
  • 紫外線対策を徹底する
  • かさぶたを無理に剥がさない
  • 異常な症状があれば早めに相談する

八重洲・日本橋エリアは交通の便が良く、多くの医療機関が集まるエリアです。複数のクリニックでカウンセリングを受け、自分に合った医師と治療法を見つけてください。


アイシークリニック東京院のご案内

アイシークリニックでは、形成外科専門医による丁寧な診察と、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療をご提案しています。ほくろ除去についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

対応可能な治療

  • 炭酸ガスレーザーによるほくろ除去
  • 電気メスによるほくろ除去
  • 切除縫合法によるほくろ除去
  • くり抜き法によるほくろ除去
  • ダーモスコピー検査

まずは無料カウンセリングにて、ほくろの状態を診察させていただきます。どの治療法が適しているか、保険適用の可能性があるかなど、わかりやすくご説明いたします。


参考文献・出典

監修者医師

高桑 康太 医師

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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