「胃の調子が悪いけど、何か食べなきゃ…」「忙しくて自炊する時間がないけど、胃に優しいものを食べたい」――そんな経験はありませんか。飲み会の翌日、風邪をひいたとき、ストレスで胃が疲れているとき、忙しい現代人にとって、胃腸の不調は身近な悩みの一つです。
実は、コンビニには胃に優しい食べ物が意外と豊富に揃っています。選び方のポイントさえ押さえれば、体調が優れないときでも手軽に胃腸をいたわる食事を摂ることができます。
本記事では、胃に優しい食べ物の特徴や、コンビニで買える具体的な商品、避けるべき食品、そして胃腸の健康を守るための生活習慣について詳しく解説します。胃もたれや胃痛でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

📋 目次
- 胃に優しい食べ物の特徴を理解する
- 胃に優しい食べ物をコンビニで選ぶコツ|消化に良い商品20選
- 避けるべき食品と飲み物
- 胃腸に優しい食べ方と生活習慣
- 胃もたれ・胃痛の原因と対策
- 病院受診の目安
- まとめ
🔬 1. 胃に優しい食べ物の特徴を理解する
🧠 消化の仕組みとは
私たちが食べた物は、口から食道、胃、十二指腸、小腸、大腸を通って消化・吸収されていきます。胃では、強力な胃酸と消化酵素によって食べ物が細かく分解され、ぜん動運動(波打つような動き)によって十二指腸へと送り出されます。
通常、食後2〜3時間程度で胃の中の食べ物は消化され、次の消化管へと移動します。しかし、食べ物の種類や量、体調によっては、消化に時間がかかり、胃の中に長時間留まることがあります。これが胃もたれや胃の不快感の原因となります。
胃腸の健康は全身の免疫機能とも密接に関係しています。腸内環境と免疫の深い関係について詳しく知ることで、より効果的な胃腸ケアが可能になります。
✨ 胃に優しい食べ物の6つの特徴
🥗 脂質が少ないもの
脂質(脂肪)は、炭水化物やタンパク質に比べて消化に時間がかかります。脂っこい食べ物は胃の中に長時間留まり、多くの胃酸が分泌されるため、胃もたれや胃痛の原因になります。
- 避けるべき食品:揚げ物、脂身の多い肉、バター・マーガリンを多く使った料理
- おすすめの食品:鶏むね肉、ささみ、白身魚、豆腐、うどん、おかゆ
🍯 やわらかいもの
硬い食べ物や噛みにくい食べ物は、消化されにくく胃腸に負担をかけます。やわらかい食べ物のほうが消化しやすいため、胃の調子が悪いときはできるだけやわらかいものを選びましょう。
🔥 加熱したもの(温かいもの)
冷たいものを摂りすぎると血流が悪くなって体温が下がり、消化機能が低下すると言われています。温かいもののほうが消化しやすいため、なるべく加熱したものを選びましょう。
🌱 食物繊維が少ないもの
食物繊維は腸内環境を整える上で大切な栄養素ですが、消化されにくいという特徴があります。胃腸が弱っているときは、食物繊維の多い食品は避けたほうが無難です。
🏪 2. 胃に優しい食べ物をコンビニで選ぶコツ|消化に良い商品20選
🍚 主食類から選ぶコツ
1. おかゆ(白がゆ・梅がゆ・玉子がゆ)
おかゆは、胃に優しい食べ物の代表格です。水分が多くやわらかいため、消化しやすく胃への負担が少ないのが特徴です。コンビニでは、レトルトパウチやカップタイプのおかゆが販売されています。
2. 温かいうどん
うどんは消化が早い炭水化物が主成分であり、食物繊維も少ないため、胃に負担がかかりにくい食品です。コンビニでは、温めて食べるタイプのうどんや、カップうどんが販売されています。
3. おにぎり(塩むすび・鮭・おかか・梅など)
おにぎりもほとんどが炭水化物でできており、比較的胃に優しい食べ物です。
- おすすめの具材:塩むすび、鮭、おかか、梅干し
- 避けるべき具材:ツナマヨなどマヨネーズ系、揚げ物入り
4. 食パン・蒸しパン
パンの中でも、食パンや蒸しパンは比較的胃に優しい食品です。バターやジャムを塗らずに、そのまま食べるのがおすすめです。
🍳 おかず・惣菜の選び方
5. 豆腐(冷奴・湯豆腐)
豆腐はやわらかく、良質なタンパク質やカルシウムが豊富に含まれている優秀な食品です。脂質も少なく、胃の調子が悪いときでも食べやすいのが特徴です。
6. 茶碗蒸し
茶碗蒸しは、卵を使ったやわらかい蒸し料理で、消化に良い食品です。温かく、刺激も少ないため、胃の調子が悪いときにもおすすめです。
7. だし巻き卵・ゆで卵・温泉卵
卵はタンパク質やビタミンなどの栄養素が豊富で、調理法によっては消化も良い食品です。消化の良い順に「半熟卵→ゆで卵→生卵→目玉焼き」となります。
8. サラダチキン(鶏むね肉・ささみ)
鶏むね肉やささみは、肉類の中でも脂質が少なく、高タンパク・低カロリーな食品です。コンビニで定番商品となっているサラダチキンは、胃の調子が悪いときでも比較的食べやすいおかずです。
9. 白身魚の煮付け・蒸し魚
白身魚(たら、かれい、鯛など)は脂質が少なく、消化に良い食品です。コンビニでは、煮魚や蒸し魚のパウチ商品が販売されています。
10. おでん(大根・はんぺん・卵など)
冬季を中心にコンビニで販売されているおでんは、長時間しっかり煮込まれているため、中までやわらかく消化が良いのが特徴です。
- 消化しやすい具材:大根、はんぺん、卵、焼き豆腐
- 避けるべき具材:こんにゃく、ごぼう巻き、ちくわぶ、がんもどき(揚げ物)
🍲 スープ・汁物の活用
11. 野菜スープ・ポタージュ
温かくて、細かい野菜がやわらかく煮てあるスープは、消化の良い食べ物の代表です。水分、ミネラル、塩分が補給できるので、胃腸が弱っているときや、下痢で脱水症状が心配なときにも効果的です。
12. 味噌汁・お吸い物
味噌汁やお吸い物も、温かく消化しやすい食品です。コンビニでは、インスタント味噌汁やカップタイプの味噌汁が販売されています。
13. 雑炊・リゾット
雑炊やリゾットは、ご飯が水分を含んでやわらかくなっているため、消化しやすい食品です。コンビニでは、レトルトパウチやカップタイプの商品が販売されています。
🍰 デザート・フルーツ・飲み物
14. バナナ
バナナはやわらかく消化しやすい果物です。エネルギー補給にもなるため、食欲がないときにもおすすめです。
15. りんご・りんごジュース
りんごに含まれるペクチンには、胃の粘膜を保護する働きがあるとされています。すりおろしりんごは特に消化しやすいですが、コンビニで購入する場合は、カットフルーツやりんごジュース(100%果汁)を選ぶと良いでしょう。
16. ヨーグルト(無糖・低糖)
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内環境を整える働きがあります。また、牛乳やヨーグルトなどの乳製品には、胃酸を中和して刺激をやわらげる働きもあります。
17. ゼリー(果汁100%系・りんごゼリーなど)
ゼリーはやわらかく、水分も多いため、消化しやすいデザートです。特に果汁100%のゼリーや、りんごゼリーがおすすめです。
18. プリン
プリンも卵と牛乳から作られた消化しやすいデザートです。少量であれば、胃の調子が悪いときでも食べられることが多いです。
19. 野菜の煮物(かぼちゃ・にんじんなど)
かぼちゃ、にんじん、大根、かぶなどの野菜は、やわらかく煮ることで消化しやすくなります。コンビニでは、かぼちゃの煮物やにんじんの煮物などが惣菜コーナーで販売されています。
20. 経口補水液・スポーツドリンク
胃腸が弱っているときは、水分補給も大切です。特に下痢や嘔吐がある場合は、脱水症状を防ぐために経口補水液やスポーツドリンクを活用しましょう。
ただし、スポーツドリンクは糖分が多いため、飲みすぎには注意が必要です。経口補水液の作り方を知っておくと、自宅でも簡単に作ることができます。
⚠️ 3. 避けるべき食品と飲み物
胃の調子が悪いときは、以下のような食品・飲み物は避けるようにしましょう。
🚫 避けるべき食品の特徴
揚げ物・脂っこい食べ物
- 唐揚げ、とんかつ、天ぷら、フライドポテトなどの揚げ物
- 脂身の多い肉(バラ肉、ロース)
- ベーコン、ソーセージ
食物繊維が多い食品
- ごぼう、れんこん、たけのこ
- きのこ類、海藻類
- こんにゃく、豆類、コーン
刺激の強い食品
- 香辛料:唐辛子、カレー粉、わさび、からし、にんにく、しょうが
- 酸味の強いもの:酢、柑橘類
🚫 避けるべき飲み物
アルコール
アルコールは胃粘膜を刺激し、胃酸の分泌を促進します。また、食道の運動機能を低下させ、逆流性食道炎を引き起こす原因にもなります。
二日酔いで胃の調子が悪い場合は、二日酔いで吐くと楽になる?嘔吐のメカニズムと正しい対処法を参考に適切な対処を行いましょう。
コーヒー・紅茶・緑茶(カフェイン)
カフェインは胃酸の分泌を促進するため、胃の調子が悪いときは控えめにしましょう。どうしても飲みたい場合は、薄めにするか、カフェインレスのものを選びましょう。
🍽️ 4. 胃腸に優しい食べ方と生活習慣
コンビニで胃に優しい食品を選ぶだけでなく、食べ方にも気をつけることで、さらに胃腸への負担を減らすことができます。
👨🍳 胃腸に優しい調理法
調理法によって、同じ食材でも消化しやすさが変わります。
胃腸に優しい順:茹でる・煮る・蒸す > 焼く > 揚げる
🥢 食べ方のコツ
よく噛んでゆっくり食べる
一口30回を目安によく噛んで食べることで、唾液中の消化酵素が働き、胃の負担を減らすことができます。
腹八分目を心がける
食べすぎは胃もたれの最大の原因です。満腹になるまで食べず、腹八分目を心がけましょう。
食事の時間を規則正しくする
食事の時間が不規則になると、胃酸の分泌リズムが乱れ、胃もたれや胃痛の原因になります。
就寝前の食事を避ける
就寝の2〜3時間前までには食事を済ませるようにしましょう。
😣 5. 胃もたれ・胃痛の原因と対策
胃もたれや胃痛は、食生活だけでなく、さまざまな要因で起こります。原因を理解し、適切に予防することが大切です。
🔍 胃もたれ・胃痛の主な原因
暴飲暴食
食べすぎ、飲みすぎは胃もたれの最も一般的な原因です。特に、脂っこい食事や刺激の強い食事を大量に摂ると、胃に大きな負担がかかります。
年末年始などの食べ過ぎが気になる時期は、食べ過ぎた次の日の対処法を参考に適切なケアを行いましょう。
ストレス
過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、胃酸の分泌を促進します。ストレスによって胃を守る胃粘液の分泌が減少すると、胃粘膜が傷つきやすくなり、胃痛や胃もたれの原因になります。
🛡️ 胃もたれ・胃痛の予防法
食生活の改善
- 暴飲暴食を避け、腹八分目を心がける
- よく噛んでゆっくり食べる
- 脂っこい食事、刺激の強い食事を控える
- 食事の時間を規則正しくする
生活習慣の改善
- 十分な睡眠をとる
- 適度な運動を習慣にする(週2日程度、30分以上のウォーキングなど)
- 禁煙する
- ストレスを上手に発散する
🏥 6. 病院受診の目安
胃もたれや胃痛は、市販薬や生活習慣の改善で軽快することが多いですが、以下のような場合は医療機関を受診することをおすすめします。
🚨 すぐに受診すべき症状
- 激しい腹痛がある
- 吐血や下血(黒い便)がある
- 急激な体重減少がある
- 高熱がある
- 嘔吐が続いて水分が摂れない
⚡ 早めに受診すべき症状
- 胃もたれや胃痛が2週間以上続いている
- 市販薬を服用しても症状が改善しない
- 食欲不振が続いている
- 胸やけや呑酸(酸っぱいものが上がってくる感じ)がある
🏥 受診すべき診療科
胃腸の不調がある場合は、内科または消化器内科を受診しましょう。必要に応じて、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)や腹部超音波検査などが行われます。

よくある質問
コンビニ弁当は、揚げ物が入っていることが多く、全体的に脂質が多い傾向があります。胃の調子が悪いときは、弁当よりも単品を組み合わせて食べたほうが胃に優しいです。
もし弁当を選ぶ場合は、揚げ物の少ないものを選び、揚げ物の衣をはずして食べるなどの工夫をしましょう。親子丼や鶏そぼろ丼は、弁当の中では比較的消化に良いメニューです。
カップラーメンは、麺に油が使われていること、味付けが濃いこと、香辛料が含まれていることなどから、胃に優しい食べ物とは言えません。
麺類を食べたい場合は、カップラーメンよりもうどんを選びましょう。
生野菜は食物繊維が多く、冷たいため、胃の調子が悪いときは消化に負担がかかります。野菜を摂りたい場合は、生野菜のサラダよりも、温野菜や煮物、スープなど、加熱された野菜料理を選びましょう。
ヨーグルトは比較的消化しやすい食品ですが、冷たすぎると胃に負担をかける場合があります。冷蔵庫から出して少し常温に戻してから食べるか、電子レンジで軽く温めて人肌程度にしてから食べることをおすすめします。
胃の調子が悪いときは、普段の食事量の6〜7割程度(腹六分目〜七分目)を目安にしましょう。一度に多く食べるよりも、少量を複数回に分けて食べる方が胃への負担が少なくなります。食欲がない場合は無理をせず、水分補給を中心に行い、食べられそうなものから少しずつ摂取することが大切です。
多くのコンビニでは、胃もたれや胃痛に効く市販薬が販売されています。胃酸を中和するタイプ、胃の働きを助けるタイプ、胃粘膜を保護するタイプなどがあります。ただし、症状が続く場合や悪化する場合は、市販薬に頼らず医療機関を受診することをおすすめします。
夜遅い時間帯の食事は胃に負担をかけやすいため、特に消化の良いものを選ぶことが重要です。おかゆ、うどん、スープなどの温かく消化しやすいものを選び、量は普段より少なめにしましょう。また、食後すぐに寝ると胃酸が逆流しやすくなるため、食事から就寝まで最低2時間は空けることをおすすめします。
📝 まとめ
胃の調子が悪いときでも、コンビニで適切な食品を選ぶことで、胃腸をいたわりながら必要な栄養を摂取することができます。
胃に優しい食べ物を選ぶポイントは以下の通りです:
- 脂質が少なく、やわらかいもの
- 温かく、刺激の少ないもの
- 食物繊維が少なく、細かくカットされたもの
コンビニで購入できる胃に優しい食品として、おかゆ、うどん、豆腐、茶碗蒸し、野菜スープ、バナナ、ヨーグルトなどがおすすめです。一方で、揚げ物、刺激の強い食品、冷たい食べ物、食物繊維の多い食品は避けるようにしましょう。
また、食べ方も重要で、よく噛んでゆっくり食べる、腹八分目を心がける、食事の時間を規則正しくするなどの工夫も大切です。
胃もたれや胃痛が2週間以上続く場合、激しい腹痛がある場合、吐血や下血がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
日頃から胃腸をいたわる食生活を心がけ、健康的な毎日を送りましょう。
📚 参考文献
- 厚生労働省 – 食中毒に関する情報
- 日本消化器病学会 – 消化器疾患に関するガイドライン
- 日本消化器内視鏡学会 – 消化器内視鏡に関する情報
- 日本栄養士会 – 栄養・食事療法に関する情報
- 国立保健医療科学院 – 健康・栄養に関する研究情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
胃腸に優しい食事を選ぶ際は、「BRAT食」という考え方が参考になります。これはBananas(バナナ)、Rice(米)、Applesauce(りんご煮)、Toast(トースト)の頭文字をとったもので、消化しやすい食品の組み合わせとして世界的に推奨されています。コンビニで食品を選ぶ際も、このような消化に優しい食材を基準にすることをおすすめします。