ダーマペンは、肌の自然治癒力を活かしてニキビ跡や毛穴の開き、小じわなどの改善を目指す美肌治療として注目を集めています。髪の毛よりも細い極細針で肌に微細な穴を開けることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌を内側から再生させる仕組みです。しかし、施術を検討される方にとって気になるのが「ダウンタイム」ではないでしょうか。施術後にどのような症状が出るのか、どのくらいの期間続くのか、日常生活にどの程度影響するのかなど、事前に把握しておきたいポイントは多いものです。本記事では、ダーマペンのダウンタイムについて、期間や症状、施術後の過ごし方から注意点まで詳しく解説します。施術を受ける前の参考情報としてお役立てください。

目次
- ダーマペンとは
- ダーマペン4の特徴
- ダーマペンに期待できる効果
- ダウンタイムの期間
- 針の深さとダウンタイムの関係
- ダウンタイム中に現れる症状
- 施術当日から1週間の経過
- ダウンタイム中の過ごし方
- ダウンタイムを短くするためのケア
- ダウンタイム中に避けるべきこと
- 施術後の副作用とリスク
- こんな症状が出たら相談を
- ダーマペン施術後のスキンケア
- よくある質問
- まとめ
🔬 ダーマペンとは
ダーマペンとは、ペン型の医療機器を使用して肌に微細な穴を開け、肌本来の自然治癒力を高めることで美肌を目指す治療法です。マイクロニードル療法の一種であり、極細の針が皮膚表面に一時的に小さな穴を作ることで、肌の創傷治癒反応が活性化されます。
私たちの肌には、傷ができると自ら修復しようとする働きが備わっています。ダーマペンはこの仕組みを利用した治療です。肌に微細な傷がつくと、真皮層にある線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの美肌成分の生成が促進されます。その結果、肌のターンオーバーが正常化され、ニキビ跡やクレーター、毛穴の開き、小じわといった肌トラブルの改善が期待できるのです。
ダーマペンの歴史を振り返ると、マイクロニードルの概念は1995年にOrentreich兄弟が提唱した「サブシジョン」という技術に遡ります。その後2006年にDesmond Fernandes医師が最初のマイクロニードル製品を開発し、今日のダーマローラーやダーマペンへと発展してきました。現在では臨床現場でさまざまな使用方法が確立され、多くの方に選ばれる美肌治療となっています。
⚡ ダーマペン4の特徴
現在、多くのクリニックで採用されているのが「ダーマペン4」です。ダーマペン4はアメリカのFDA(米国食品医薬品局)の承認を得ている医療機器であり、日本における厚生労働省に相当する機関によって安全性と効果が確認されています。
ダーマペン4は従来の機器から大きく進化しており、いくつかの特徴があります:
- 針の本数が16本に増加
- 33G(0.20mm)という髪の毛よりも細い極細針を採用
- 1秒間に約120回の高速振動が可能
- 1秒間に1,920個もの穴を開けることが可能
- 0.2mmから3mmまでの範囲で0.1mm単位の細かい調整が可能
これにより、肌の悩みや部位に応じて最適な深さでの施術ができるようになっています。従来のダーマペン3と比較すると、スピードや針の軸の安定性が向上し、皮膚への負担や痛みが軽減されています。短時間の施術でより高い効果を得られるようになったのです。
✨ ダーマペンに期待できる効果
ダーマペンの施術では、以下のような肌悩みへの効果が期待できます:
- ニキビ跡の改善:クレーター状の凹凸や色素沈着を伴うニキビ跡に対して効果的なアプローチが可能
- 毛穴の開きや黒ずみ:過剰な皮脂分泌や加齢による毛穴の開きを引き締める効果
- 小じわやたるみ:コラーゲンやエラスチンの生成促進により、肌にハリと弾力が回復
- 肌質の改善:ターンオーバーの正常化により、くすみやざらつきが改善
さらに、施術時に美容成分を配合した薬剤を塗布することで、有効成分を真皮層まで浸透させることができ、より高い美肌効果を得ることも可能です。
⏱️ ダウンタイムの期間
ダーマペンのダウンタイムとは、施術後に赤みや腫れなどの症状が落ち着くまでの期間を指します。一般的に、ダウンタイムは以下の期間で落ち着くことがほとんどです:
- 短い場合:1日~3日程度
- 長い場合:1週間程度
ダウンタイムの長さは、主に施術時に使用する針の深さによって異なります。また、個人の肌質や体質、施術後のケアの仕方によっても差が出てきます。
目に見えて赤くなるようなダウンタイムは、ほとんどの場合1週間以内には落ち着きます。ただし、皮むけや肌のざらつきといった症状は、稀に2週間ほど続くこともあります。施術を受ける際は、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
📏 針の深さとダウンタイムの関係
ダーマペンの施術では、改善したい肌悩みや部位に応じて針の深さを調整します。針の深さとダウンタイムの目安は以下の通りです:
- 浅い施術(0.2mm程度)
- 目的:美白や肌のハリ改善
- ダウンタイム:1日~2日程度
- 中程度の施術(0.5mm~1.0mm程度)
- 目的:毛穴の開きや軽度のニキビ跡の改善
- ダウンタイム:2日~4日程度
- 深い施術(1.5mm~3.0mm程度)
- 目的:深いニキビ跡やクレーター、傷跡の改善
- ダウンタイム:4日~1週間程度
骨の真上の皮膚(頬の高い部分や鼻など)や皮膚が薄い部分では1週間以上続く場合もあります。施術前のカウンセリングでは、ご自身の肌悩みとダウンタイムの許容範囲について医師としっかり相談し、最適な針の深さを決めることが大切です。
🔴 ダウンタイム中に現れる症状
ダーマペンのダウンタイム中には、いくつかの症状が現れることがあります。これらは肌が回復していく過程で生じる正常な反応であり、多くの場合は時間の経過とともに落ち着いていきます。
🔥 赤みと腫れ
施術直後から見られる最も一般的な症状です。針による傷を治すために肌の血流量が一時的に増えることで起こります。ダーマペンがしっかりと効いている証拠でもあります。赤みは顔全体に広がることがあり、少し火照った程度の状態になります。通常は数日から1週間ほどで落ち着きます。
🔄 かゆみ
施術後の炎症や肌のバリア機能低下による乾燥が原因で生じることがあります。かゆいと感じても掻いたり擦ったりせず、刺激を与えないようにすることが大切です。多くの場合、施術後数日で治まります。
🔄 皮むけ
ダーマペンで開けた穴が治っていく過程で起こる症状です。肌のターンオーバーが活発になり、古い角質が剥がれ落ちることで新しい皮膚が再生されます。施術翌日から3日程度続き、1週間ほどで落ち着くことが多いです。皮むけが起きている部分を無理に剥がすと色素沈着の原因となるため、自然に剥がれるのを待ちましょう。
🔴 内出血
肌に針を刺すことで起こることがあります。点状出血とも呼ばれ、顔にぷつぷつと赤い点が現れます。基本的には施術後1週間から2週間以内に治まりますが、体温が上がり血液の流れがよくなると症状が長引く可能性があります。
⚡ 肌のざらつき
施術後数日間続いた後、皮むけへと移行していきます。バリア機能が低下してデリケートな状態になっているため、触らないように注意が必要です。
📅 施術当日から1週間の経過
ダーマペン施術後の一般的な経過について、時系列で説明します:
- 施術当日:施術直後から赤みやほてり、ヒリヒリ感が現れやすい。マスクでカバーして帰宅を。洗顔やメイクは控える
- 施術翌日:赤みがまだ残っているが、施術直後よりは落ち着く。洗顔やメイクが可能になる
- 2日目~3日目:赤みが徐々に引いていく。かゆみや皮むけの症状が出始めることがある
- 4日目~5日目:多くの方で赤みがほぼ落ち着く。皮むけがピークを迎えることがある
- 1週間経過:ほとんどの症状が落ち着き、通常の生活に戻れる方が多い
なお、これらはあくまで一般的な経過であり、個人差があることをご理解ください。
🏠 ダウンタイム中の過ごし方
ダウンタイムを快適に過ごし、施術効果を最大限に引き出すためには、適切な過ごし方が重要です。
- 施術当日:安静に過ごし、外出は必要最低限に
- 洗顔:施術翌日から可能。たっぷりの泡で優しく洗う
- スキンケア:普段よりもしっかりと保湿を行う。刺激の強い成分は避ける
- メイク:施術翌日から可能だが、薄いメイクを心がける
- 清潔な環境:枕カバーやタオルは清潔なものを使用
⚡ ダウンタイムを短くするためのケア
ダウンタイムを少しでも短くするためには、適切なケアが欠かせません:
💧 保湿ケアの徹底
ダーマペン施術後の肌は非常に乾燥しやすい状態になっています。保湿機能の高い化粧水や美容液、クリームを使用し、いつも以上にしっかりと保湿を行いましょう。乾燥はかゆみや皮むけを悪化させる原因にもなります。
☀️ 紫外線対策の徹底
施術後の肌は紫外線のダメージを受けやすくなっています。紫外線を浴びると色素沈着やシミのリスクが高まるため、日中の外出時は必ず紫外線対策を行ってください。
🧊 アイシングの活用
施術後に赤みや腫れが気になる場合は、保冷剤をタオルで包んで患部を冷やすことで症状を和らげることができます。ただし、直接保冷剤を当てると凍傷の原因になるため注意してください。
🌙 生活習慣の見直し
十分な睡眠をとり、バランスの良い食事を心がけることで、肌の回復力を高めることができます。睡眠不足やストレスはターンオーバーを乱し、回復を遅らせる原因となります。
⛔ ダウンタイム中に避けるべきこと
ダウンタイムを長引かせないためには、避けるべき行動についても把握しておきましょう:
- 血行を促進する行為:激しい運動、サウナ、長時間の入浴、飲酒など
- 肌への刺激となる行為:患部を触る、掻く、皮むけを無理に剥がす、こすり洗いなど
- 刺激の強いスキンケア製品:アルコール入り化粧水、レチノール、ピーリング剤など
- 喫煙:活性酸素を発生させ、コラーゲン生成を阻害
- プールや海水浴:塩素や海水が刺激となり、感染症のリスクあり
⚠️ 施術後の副作用とリスク
ダーマペンは比較的ダウンタイムが短く、リスクの少ない治療とされていますが、稀に副作用が生じることがあります:
- 色素沈着:紫外線を浴びたり患部を刺激したりすることで起こる可能性
- ニキビの一時的な悪化:ターンオーバーを正常に戻す過程で一時的に発生
- 金属アレルギー反応:稀にダーマペンの針でアレルギーを起こす場合
- 肝斑の悪化:肝斑がある方は刺激により濃くなってしまうことがある
🚨 こんな症状が出たら相談を
ダウンタイム中の症状は通常1週間程度で落ち着きますが、以下のような場合は早めに施術を受けたクリニックに相談してください:
- 赤みが1週間以上続く場合
- じくじくした状態が続く場合
- 強い痛みが持続する場合
- 2週間を過ぎても内出血が続く場合
- 発熱や膿が出る場合
異常を感じたら自己判断せず、必ず医療機関に相談することが大切です。早期に適切な対処を行うことで、症状の悪化を防ぐことができます。
🧴 ダーマペン施術後のスキンケア
ダーマペン施術後のスキンケアは、ダウンタイムの長さや施術効果に大きく影響します:
- クレンジングと洗顔:低刺激のものを選び、泡で包み込むように優しく洗う
- 化粧水:アルコールフリーの敏感肌用製品を手のひらで優しく浸透させる
- 乳液やクリーム:セラミドやヒアルロン酸配合の保湿効果が高いものを選ぶ
- 美容液やパック:ダウンタイムが終わるまでスペシャルケアはお休み
- 日焼け止め:施術翌日からSPF30以上、PA+++以上の製品を使用

❓ よくある質問
ダーマペンのダウンタイムに関してよく寄せられる質問にお答えします:
- Q: 施術後いつからメイクができますか?
A: 多くのクリニックでは施術後12時間~24時間経過すればメイクが可能です - Q: 仕事は休んだ方がいいですか?
A: デスクワークなら翌日から復帰可能な方も多いですが、接客業の方は2~3日程度の休みがおすすめ - Q: 何回くらい施術を受ければ効果が出ますか?
A: 月1回の頻度で3~5回程度、深いニキビ跡では5~8回程度が推奨されます - Q: 施術は痛いですか?
A: 麻酔クリームを使用するため、チクチクする程度の感覚です - Q: ダウンタイム中にお風呂に入れますか?
A: 施術当日は入浴を控え、翌日以降はシャワー浴が可能です
📝 まとめ
ダーマペンは、肌の自然治癒力を活かしてさまざまな肌悩みを改善する美肌治療です。FDA承認を取得したダーマペン4は、従来の機器よりもさらに進化し、安全性と効果の両面で優れた特性を持っています。
ダウンタイムは針の深さや個人の肌質によって異なりますが、一般的には数日から1週間程度で落ち着きます。ダウンタイム中に現れる赤みや腫れ、かゆみ、皮むけなどは、肌が回復していく過程での正常な反応です。
ダウンタイムを快適に過ごし、施術効果を最大限に引き出すためには、保湿ケアと紫外線対策の徹底が欠かせません。また、血行を促進する行為や肌への刺激となる行為は避け、肌を労わりながら過ごすことが大切です。
施術を検討される方は、事前のカウンセリングでご自身の肌悩みや生活スタイルについて医師にしっかり相談し、最適な治療計画を立ててください。ダウンタイムの期間や症状について正しく理解し、適切なケアを行うことで、より良い施術結果につながります。
アイシークリニック東京院では、経験豊富な医師が患者様一人ひとりの肌状態やお悩みに合わせた最適な治療をご提案いたします。ダーマペンについてご不明な点やご心配なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
📚 参考文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
ダーマペン4は従来の機器と比較して、針の軸のブレが大幅に改善されています。これにより、皮膚へのダメージを最小限に抑えながら、より確実に治療効果を得られるようになりました。患者様の肌質や悩みに合わせて針の深さを細かく調整できるため、一人ひとりに最適な治療をご提供できます。