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新型コロナウイルス感染症に関する対応は、2023年5月8日の5類感染症への移行を経て大きく変化しました。かつては法律に基づく厳格な隔離期間が設けられていましたが、現在は個人の判断を尊重する形に移行しています。しかし、感染拡大を防ぐためには、適切な期間の自宅待機や周囲への配慮が依然として重要です。

この記事では、新型コロナウイルス感染症の隔離期間について、最新の医学的知見と厚生労働省のガイドラインに基づいて詳しく解説します。一般の方、学校関係者、職場の方々それぞれが知っておくべき情報を網羅的にお伝えします。

📊 【2024-2025シーズン】今シーズンの新型コロナウイルス感染症の特徴

2024年秋から2025年冬にかけて、新型コロナウイルス感染症の流行状況には以下のような特徴が見られています。

まず、オミクロン株の亜系統が主流となっており、従来株と比較して感染力は高いものの、重症化率は相対的に低い傾向が続いています。また、ワクチン接種の普及により、重症化や死亡のリスクは大幅に低減されていますが、感染そのものを完全に防ぐことは困難な状況です。

今シーズンの特徴として、季節性インフルエンザとの同時流行(ツインデミック)への注意が必要です。両疾患は症状が類似しているため、適切な診断と治療のために医療機関での検査が重要となっています。

また、2024年度からは定期接種の対象が65歳以上の高齢者と60-64歳の基礎疾患を有する方に限定されており、その他の方は任意接種となっています。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師・当院治療責任者

2024年秋以降、当院では新型コロナウイルス感染症の患者様が再び増加傾向にあります。特に注目すべきは、5類移行後に隔離期間の認識が曖昧になっている患者様が多いことです。「もう制限がないから大丈夫」と考えて早期に外出される方もいらっしゃいますが、医学的には発症後5日間は感染性が高いため、周囲への配慮として自宅待機をお勧めしています。また、今シーズンはインフルエンザとの同時感染例も散見されており、症状が長引く傾向があります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

🏥 新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行とは

2023年5月8日、新型コロナウイルス感染症は感染症法上の位置づけが「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」から「5類感染症」へと変更されました。この変更により、感染症対策の基本的な考え方が大きく転換しました。

5類感染症とは、季節性インフルエンザや水痘(水ぼうそう)などと同じ分類であり、法律に基づく行政の関与が最小限となり、個人の選択を尊重する対応へと移行したことを意味します。

具体的な変更点:

  • 感染者や濃厚接触者に対する法律に基づく外出自粛要請の廃止
  • 医療費の自己負担発生(一部公費支援あり)
  • 個人の自主的な判断による感染対策への移行

この位置づけ変更は、新型コロナウイルスの病原性の変化、国民の多くがワクチン接種や感染により免疫を獲得したこと、治療薬が開発されたことなど、複合的な要因を考慮した結果です。

⏰ 現在の隔離期間に関する基本的な考え方

5類感染症移行後は、「隔離期間」という法的な拘束力のある概念は存在しなくなりました。しかし、医学的な観点からは、他者への感染リスクを考慮した自主的な外出自粛が推奨されています。

👥 一般の方の外出を控える推奨期間

新型コロナウイルス感染症と診断された場合の推奨期間:

有症状者の場合:

  • 発症日を0日目として5日間は外出を控える
  • 5日目に症状が続いていた場合:熱が下がり、症状が軽快してから24時間程度経過するまで外出を控える

無症状者の場合:

  • 検体採取日を0日目として5日間経過するまで外出を控える

これらの推奨期間の根拠は、発症後5日間は特に感染性が高く、他者にウイルスを感染させるリスクが最も高い期間であることが知られているためです。

なお、咳エチケットの重要性についても改めて認識しておくことが大切です。詳しくは「咳エチケットのやり方を徹底解説!正しい方法で感染症を予防しよう」の記事で解説していますので、併せてご参照ください。

🔟 10日間の配慮期間

外出自粛の推奨期間が終了した後も、発症日から10日間が経過するまでは、ウイルス排出の可能性があることに注意が必要です。

この期間に求められる配慮:

  • 不織布マスクの着用
  • 高齢者や基礎疾患を有する方との接触を控える
  • こまめな手洗いや手指消毒の継続
  • 換気などの基本的な感染対策の継続

🦠 新型コロナウイルスの感染性とウイルス排出期間

隔離期間の考え方を理解するためには、新型コロナウイルスの感染性とウイルス排出期間について知ることが重要です。ここでは、医学的なエビデンスに基づいて詳しく解説します。

🔬 ウイルス排出期間の医学的根拠

新型コロナウイルス感染症では、発症2日前から発症後7~10日間は感染性のウイルスを排出していると考えられています。

ウイルス排出量の変化:

  • 発症後3日間:感染性ウイルスの平均的な排出量が非常に多い
  • 4日目から6日目:大きく減少
  • 6日目前後:発症日の20分の1から50分の1まで減少

国立感染症研究所のデータによれば、感染力のあるウイルスを排出する患者の割合は、8日目で約15%、11日目で約4%まで低下することが報告されています。

🌡️ 症状とウイルス排出の関係

排出されるウイルス量は、発熱や咳などの症状が軽快するとともに減少する傾向があります。しかし、重要な点として、症状が軽快した後も一定期間はウイルスを排出し続けることが知られています。

このことは、症状が改善したからといって直ちに他者への感染リスクがなくなるわけではないことを意味します。特に発症後5日間は、たとえ症状が軽快したように感じても、ウイルス排出が続いている可能性が高いため、外出を控えることが推奨されているのです。

⏳ 潜伏期間と感染可能期間

新型コロナウイルスの特徴:

  • 潜伏期間:現在流行している変異株では概ね2~3日程度(最長7日程度)
  • 感染可能期間:発症2日前からすでにウイルスを排出

重要なのは、発症前の段階から無意識のうちに周囲にウイルスを広げてしまう可能性があるという点です。

🏫 学校における出席停止期間

学校保健安全法に基づき、学校や幼稚園などの教育施設では、新型コロナウイルス感染症に罹患した児童生徒等に対する出席停止期間が明確に定められています。

📚 学校保健安全法に基づく出席停止基準

文部科学省の通知によれば、新型コロナウイルス感染症への感染が確認された児童生徒等に対する出席停止期間は、「発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過するまで」とされています。

この基準は、5類感染症移行後も維持されており、集団生活の場である学校での感染拡大を防ぐために重要な役割を果たしています。出席停止は欠席とは異なり、児童生徒の成績評価などで不利益を被ることはありません。

🤐 無症状感染者の出席停止期間

無症状の感染者(無症状病原体保有者)の場合、検体を採取した日を0日目として、5日を経過するまでが出席停止期間となります。無症状であっても、ウイルス排出は起こり得るため、一定期間の出席停止が必要とされています。

😌 症状軽快の定義

学校における「症状軽快」とは:

  • 解熱剤を使用せずに解熱
  • 呼吸器症状(咳や息苦しさなど)が改善傾向

つまり、薬を飲んで一時的に熱が下がっただけでは「症状軽快」とは見なされません。薬を使わなくても熱が出ない状態が続き、さらに咳などの症状も良くなってきている状態を確認することが必要です。

🎒 出席停止解除後の配慮

出席停止解除後の注意点:

  • 発症から10日を経過するまでマスクの着用推奨
  • 陰性証明の提出は不要
  • 医療機関が発行する検査結果証明書も不要

👨‍👩‍👧‍👦 濃厚接触者の扱い

5類感染症移行後の変更点:

  • 同居家族が感染した児童生徒は濃厚接触者として特定されない
  • 学校で感染者と接触があっても直ちに出席停止の対象とならない
  • 本人に症状がみられた場合は自宅での休養を推奨
  • 合理的な理由がある場合は出席停止として扱うことも可能

🏢 職場における対応

職場における新型コロナウイルス感染症への対応は、学校とは異なり、法律による明確な就業制限はありません。しかし、従業員の健康管理と職場での感染拡大防止の観点から、適切な対応が求められます。

🏭 一般企業の就業制限の考え方

多くの企業では、学校保健安全法の基準や厚生労働省の推奨する外出自粛期間を参考に、独自の就業規則を定めています。一般的には、「発症後5日以上かつ症状軽快後24時間以上」を復帰の目安としている企業が多いようです。

職場での対応のポイント:

  • 速やかに上司や人事部門に報告
  • 各企業の就業規則に従う
  • 在宅勤務が可能な場合は体調に応じて業務継続を検討

🏥 医療機関・高齢者施設等での対応

医療機関や高齢者施設等では、一般企業よりも厳格な対応が求められます。これらの施設では重症化リスクの高い方々が多く生活・療養しているため、感染拡大防止により一層の注意が必要です。

特別な対策例:

  • 一般の推奨期間よりも長めの期間設定
  • 復帰前の検査実施
  • 施設判断による追加的対策

💰 有給休暇と傷病手当金

新型コロナウイルス感染症で仕事を休む場合:

  • 休暇の扱い:企業の就業規則による(有給休暇または病気休暇)
  • 傷病手当金:連続3日間休み、4日目以降も休業が続く場合に対象となる可能性
  • 支給額:給与の約3分の2相当額

詳細は加入している健康保険組合や会社の人事部門に確認することをお勧めします。

👥 濃厚接触者の扱いについて

5類感染症移行後の大きな変更点の一つが、濃厚接触者の扱いです。現在は、法律に基づく濃厚接触者の特定や外出自粛要請は行われていません

🔄 濃厚接触者として特定されなくなった背景

変更の理由:

  • オミクロン株以降の変異株の特性変化
  • ワクチン接種の普及
  • 医療提供体制の整備
  • 保健所の業務負担軽減

かつては保健所が濃厚接触者を特定し、一定期間の外出自粛や健康観察を要請していましたが、5類感染症移行後は、一般に保健所から濃厚接触者として特定されることはなくなりました。

🏠 家族が感染した場合の対応

家族が新型コロナウイルス感染症に感染した場合でも、濃厚接触者として外出自粛を求められることはありませんが、発症のリスクがあることを認識し、標準的な感染対策を継続することが重要です。

推奨される対策:

  • 可能な限り感染者と部屋を分ける
  • 共有スペースの換気を徹底
  • こまめな手洗いや手指消毒
  • 必要な場面でマスクを着用
  • 発症日を0日目として5日間は特に注意

症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診し、検査を受けることをお勧めします。また、高齢者や基礎疾患を有する方との接触は控えるなどの配慮も必要です。

なお、家族がインフルエンザに感染した場合の対応についても類似の注意点があります。詳しくは「家族がインフルエンザに感染!うつらない方法と家庭内での予防対策を医師が解説」の記事もご参照ください。

🏡 自宅療養中の過ごし方

新型コロナウイルス感染症と診断され自宅で療養する場合、適切な過ごし方を知っておくことが重要です。自身の回復を促すとともに、同居する家族への感染を防ぐための対策を講じる必要があります。

💤 基本的な療養方法

自宅療養中の基本事項:

  • 十分な休息:無理をせず体を休める
  • 水分補給:こまめに行い脱水を防ぐ
  • 栄養管理:消化の良いものを少量ずつ摂取
  • 環境管理:室温・湿度を適切に保つ
  • 換気:定期的に新鮮な空気を取り入れる

体調不良時の食事については、「消化の良い食べ物とは?胃腸にやさしい食材一覧と効果的な食べ方を徹底解説」の記事で詳しく解説していますので、併せてご参照ください。

👨‍👩‍👧‍👦 家族への感染を防ぐための対策

家庭内感染防止策:

  • 空間の分離:可能な限り個室で療養
  • 食事の分離:別々に食事を取る
  • 共有部分の消毒:使用後にアルコール消毒
  • 洗濯物の分別管理:取り扱い後は手洗い
  • ゴミの適切な処理:密閉できる袋に入れて廃棄
  • 定期的な換気:1時間に1回は窓を開ける

🚨 医療機関への相談が必要な症状

以下の症状が現れた場合は、速やかに医療機関に連絡し、指示を仰ぐ必要があります:

緊急性の高い症状:

  • 呼吸困難や強い息苦しさ
  • 唇や顔色が青白い
  • 意識がもうろうとする
  • 横になれないほどの息苦しさ
  • 持続する胸痛

特に注意が必要な方:

  • 高齢者
  • 基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患など)を有する方
  • 妊娠中の方
  • 小児(顔色が悪い、ぐったりしている、水分が取れないなど)

🔬 検査と診断について

新型コロナウイルス感染症の検査と診断についても、5類感染症移行後に変更がありました。ここでは、現在の検査体制と診断方法について解説します。

🧪 検査方法の種類

主な検査方法:

PCR検査:

  • ウイルスの遺伝子を検出
  • 感度が高く精度の高い検査
  • 結果まで数時間から1日程度

抗原検査:

  • 抗原定量検査(医療機関)
  • 抗原定性検査キット(市販)
  • 15分から30分程度で結果判明
  • PCR検査に比べ偽陰性の可能性あり

🏥 医療機関での検査

5類感染症移行後の変更点:

  • 幅広い医療機関で診療が可能
  • 健康保険適用(自己負担割合に応じた負担)
  • 一部治療薬について期限付きで公費支援継続

発熱や症状がある場合は、まずかかりつけ医に電話で相談し、受診の予約を取ることをお勧めします。

🏠 自宅での検査キット使用

検査キット選択の注意点:

  • 「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」表示のもの
  • 国が承認した一定の精度が保証されたもの

陽性の場合:

  • 医療機関に連絡して受診
  • 重症化リスクの高い方は速やかに受診

陰性の場合:

  • 症状が続く・悪化する場合は医療機関を受診
  • 検査のタイミングによる偽陰性の可能性を考慮

💊 治療薬と医療費について

新型コロナウイルス感染症の治療については、複数の治療薬が承認されており、患者の症状や重症化リスクに応じて使用されています。

💉 利用可能な治療薬

現在承認されている治療薬:

抗ウイルス薬:

  • ウイルスの増殖を抑制
  • 発症早期の使用で重症化予防効果

中和抗体薬:

  • ウイルスの働きを阻害する抗体を投与
  • 重症化リスクの高い患者に使用

これらの治療薬の処方は、患者の年齢、基礎疾患の有無、症状の程度などを総合的に判断して医師が決定します。すべての感染者に治療薬が処方されるわけではなく、多くの場合は対症療法が中心となります。

💰 医療費の自己負担

5類感染症移行後の医療費:

  • 基本:健康保険適用(自己負担割合1~3割)
  • 高額治療薬:期限付きで公費支援継続
  • 入院医療費:高額療養費の自己負担限度額から2万円減額
  • 高額療養費制度:1か月の医療費が一定額を超えた場合に適用

💉 予防接種(ワクチン)について

新型コロナウイルス感染症の予防において、ワクチン接種は重要な役割を果たしています。現在も定期的に接種が行われており、特に重症化リスクの高い方には接種が推奨されています。

✅ ワクチンの効果

新型コロナワクチンの効果:

  • 感染完全防止ではなく重症化・死亡リスクの大幅低減
  • 感染した場合も症状が軽症で済む傾向
  • 多くの研究でその効果が実証済み

ワクチンの種類や接種回数は、年齢や健康状態、過去の接種歴などによって異なります。最新の接種スケジュールについては、厚生労働省のホームページや自治体の情報を確認することをお勧めします。

🎯 接種の対象と費用

2025年現在の接種対象:

  • 高齢者
  • 基礎疾患を有する方
  • 医療従事者など

ワクチン接種の費用については、公費負担の制度が設けられており、対象者は無料または低額で接種を受けることができます。詳細は居住地の自治体にお問い合わせください。

🛡️ 感染予防の基本的な対策

新型コロナウイルス感染症の予防には、日常生活での基本的な感染対策が重要です。5類感染症移行後は、政府として一律に対策を求めることはなくなりましたが、個人や事業者の判断で適切な対策を継続することが推奨されています。

🧼 効果的な感染対策

基本的な感染対策:

手洗い・手指消毒:

  • 外出先から帰宅時、食事前、トイレ後
  • 石鹸で20秒以上かけて丁寧に洗う
  • アルコール消毒液による手指消毒も有効

換気:

  • 定期的に窓を開けて空気の入れ替え
  • 1時間に1回程度の換気を心がける
  • 空気中のウイルス濃度を下げる効果

マスク着用:

  • 個人の判断に委ねられる
  • 医療機関・高齢者施設訪問時は推奨
  • 混雑した公共交通機関利用時
  • 症状がある時の外出時

👴 重症化リスクの高い方への配慮

高齢者や基礎疾患を有する方など、重症化リスクの高い方は、流行期において特に注意が必要です。

避けるべき場面:

  • 換気の悪い場所
  • 不特定多数の人がいる混雑した場所
  • 近接した会話を伴う場面

周囲の配慮:

  • 体調不良時の訪問を控える
  • 訪問時のマスク着用
  • 十分な換気の実施

🏢 職場や学校での感染対策

職場や学校など、多くの人が集まる場所での感染対策も重要です。個々の状況に応じた適切な対策を講じることで、集団感染のリスクを低減することができます。

💼 職場での対応

企業・事業所の推奨対策:

  • 体調不良者の出勤停止
  • 十分な換気の確保
  • 手指消毒設備の設置
  • 必要に応じたマスク着用の推奨
  • テレワークやフレックスタイム制の活用
  • オンライン会議の積極的活用

対面会議が必要な場合の配慮:

  • 参加人数を最小限にする
  • 換気を十分に行う
  • 参加者間の距離を保つ

🎓 学校での対応

学校での推奨対策:

  • 児童生徒の健康観察継続
  • 症状がある場合の登校を控える呼びかけ
  • 教室の定期的な換気
  • 手洗い場への石鹸常備
  • 共用部分の適切な清掃

給食時の配慮:

  • 食事前の手洗い徹底
  • 会話を控えめにする

学校内で感染者が発生した場合は、学校設置者や学校医と相談しながら、臨時休業(学級閉鎖、学年閉鎖、学校閉鎖)の必要性を判断することになります。

🔮 今後の見通しと注意点

新型コロナウイルス感染症への対応は、ウイルスの変異や流行状況、医療提供体制などに応じて今後も変化していく可能性があります。最新の情報を把握し、状況に応じた適切な対応を取ることが重要です。

🧬 変異株への注意

新型コロナウイルスは変異を続けており、新たな変異株が出現する可能性があります。変異株によっては感染力や病原性が変化することがあるため、厚生労働省や国立感染症研究所が発信する情報に注意を払うことが大切です。

変異株の流行状況については、国立感染症研究所が定期的にゲノムサーベイランスの結果を公表しています。これらの情報を参考に、必要に応じて対策を強化することも検討しましょう。

❄️ 季節性の流行への備え

新型コロナウイルス感染症は、季節性インフルエンザと同様に、冬季に流行する傾向があります。気温が低く空気が乾燥する時期には、ウイルスが活性化しやすく、また人々が室内で過ごす時間が長くなることで感染リスクが高まります。

冬季に向けた準備:

  • ワクチン接種の検討
  • 基本的な感染対策の徹底
  • 体調管理への注意
  • 重症化リスクの高い方の早めの対策

なお、乾燥による喉の痛みも冬季に多い症状です。詳しくは「乾燥で喉が痛い時の対策とは?原因と効果的な予防法・治療法を詳しく解説」の記事もご参照ください。

🏥 医療機関の受診について

新型コロナウイルス感染症を疑う症状がある場合の対応:

基本的な受診の流れ:

  • まずかかりつけ医に電話で相談
  • 突然の受診は避け、必ず事前連絡
  • かかりつけ医がいない場合は自治体の相談センターに連絡

夜間・休日の対応:

  • 自治体の夜間・休日診療所に相談
  • 救急相談窓口の活用(東京都の場合は#7119)
  • 重篤な症状の場合は迷わず119番
🏥 医療機関の受診について

🤔 よくある質問(FAQ)

新型コロナウイルス感染症の隔離期間は法的に義務ですか?

5類感染症移行後は、法的な隔離義務はありません。しかし、医学的な観点から発症後5日間は外出を控えることが推奨されています。

症状が軽快したらすぐに外出しても大丈夫ですか?

症状が軽快しても、発症後5日間は外出を控えることが推奨されています。さらに、発症後10日間はマスク着用などの配慮が必要です。

学校の出席停止期間と一般の推奨期間は違いますか?

学校では学校保健安全法により「発症後5日を経過し、かつ症状軽快後1日を経過するまで」が出席停止期間です。一般の推奨期間よりもやや厳格になっています。

家族が感染した場合、濃厚接触者として外出制限はありますか?

5類感染症移行後は、濃厚接触者の特定や法的な外出制限はありません。ただし、体調の変化に注意し、症状が現れた場合は医療機関を受診してください。

2024-2025シーズンで特に注意すべき点はありますか?

今シーズンは季節性インフルエンザとの同時流行(ツインデミック)への注意が必要です。症状が類似しているため、適切な診断のために医療機関での検査が重要です。また、ワクチン接種の対象が限定されているため、基本的な感染対策の継続が大切です。

職場復帰のタイミングはどう判断すればよいですか?

各企業の就業規則に従うことが基本ですが、一般的には「発症後5日以上かつ症状軽快後24時間以上」を目安とする企業が多いです。復帰前に上司や人事部門に相談することをお勧めします。

📝 まとめ

新型コロナウイルス感染症の隔離期間については、5類感染症移行後に大きく変化しました。現在は法律に基づく外出自粛要請はなくなりましたが、医学的な観点から、発症後5日間は外出を控えることが推奨されています。さらに、発症後10日間はウイルス排出の可能性があるため、マスク着用や高齢者との接触を控えるなどの配慮が必要です。

重要なポイントのまとめ:

  • 一般の方:発症後5日間の外出自粛推奨、10日間の配慮期間
  • 学校:「発症後5日経過 かつ 症状軽快後1日経過」まで出席停止
  • 職場:各企業の就業規則に従い、多くは5日以上かつ症状軽快後24時間以上
  • 濃厚接触者:法的特定なし、体調変化に注意し必要時は受診

感染予防の基本は、手洗い、換気、必要な場面でのマスク着用などです。個人の判断で適切な対策を継続することが、自分自身と周囲の人々を守ることにつながります。

体調に異変を感じた場合は、早めに医療機関に相談し、適切な対応を取ることが大切です。特に重症化リスクの高い方は、軽症であっても早めに相談することをお勧めします。

新型コロナウイルス感染症への対応は今後も変化していく可能性があるため、厚生労働省や自治体が発信する最新情報を定期的に確認し、状況に応じた適切な行動を取るようにしましょう。

📚 参考文献

本記事は以下の公的機関の資料を参考に作成しました。

  1. 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」
  2. 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症に関するQ&A(一般の方向け)」
  3. 厚生労働省「感染症法上の位置づけ変更後の療養に関するQ&A」
  4. 文部科学省「学校保健安全法施行規則の一部を改正する省令の施行について」
  5. 国立感染症研究所「発症からの感染可能期間と再陽性症例における感染性・二次感染リスクに関するエビデンスのまとめ」
  6. 厚生労働省「令和6年度新型コロナワクチン接種についてのお知らせ」(2024年度最新版)

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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