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ワキガ(腋臭症)の手術を受けた後、「傷跡は綺麗に治るのだろうか」「いつから普通の生活に戻れるのか」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。ワキガ手術は根本的な治療法として高い効果が期待できますが、術後のケアを適切に行うことで、傷跡の仕上がりや回復のスピードが大きく変わってきます。

本記事では、ワキガ手術後のケア方法について、日常生活での注意点から傷跡を綺麗に治すためのポイント、合併症の予防法まで詳しく解説します。これから手術を受ける方、すでに手術を終えて回復期にある方の参考になれば幸いです。

図19

目次

  1. ワキガ手術後のケアが重要な理由
  2. ワキガ手術後の一般的な経過
  3. 術後直後から1週間のケア方法
  4. 術後1週間から1ヶ月のケア方法
  5. 術後1ヶ月以降の傷跡ケア
  6. 入浴・シャワーの再開時期と注意点
  7. 運動・仕事復帰の目安
  8. 術後に起こりうる合併症と対処法
  9. 傷跡を綺麗に治すためのポイント
  10. 術後ケアでよくある間違い
  11. 当院での診療傾向【医師コメント】
  12. よくある質問
  13. まとめ

🎯 ワキガ手術後のケアが重要な理由

ワキガ手術は、アポクリン汗腺を除去または破壊することで、においの原因を根本から取り除く治療法です。手術の効果を最大限に発揮し、傷跡を目立たなくするためには、術後のケアが非常に重要な役割を果たします。

🦠 傷跡の仕上がりに影響する

ワキガ手術では、皮膚を切開してアポクリン汗腺を除去するため、どうしても傷跡が残ります。しかし、術後のケアを適切に行うことで、傷跡を最小限に抑え、目立たなくすることが可能です。逆に、不適切なケアは傷跡の肥厚や色素沈着の原因となり、見た目に影響を与える可能性があります。

👴 合併症の予防につながる

術後のケアが不十分だと、感染症や血腫、皮膚壊死といった合併症のリスクが高まります。特に脇の下は汗をかきやすく、細菌が繁殖しやすい環境であるため、清潔を保つことが重要です。また、術後に無理な動きをすると、縫合部位に負担がかかり、傷が開いてしまうこともあります。

🔸 回復期間を短縮できる

適切なケアを行うことで、傷の治癒が促進され、日常生活への復帰が早まります。術後の注意事項を守り、医師の指示に従うことで、スムーズな回復が期待できます。

ワキガ手術の費用や治療法について詳しく知りたい方は、こちらの記事「ワキガ手術の費用相場は?保険適用の条件や治療法別の料金を解説」で詳しく解説しています。

📋 ワキガ手術後の一般的な経過

ワキガ手術後は、段階的に回復していきます。ここでは、一般的な術後の経過について説明します。手術方法によって多少の違いはありますが、基本的な流れは共通しています。

💧 手術当日から3日目

手術直後は、脇の下にガーゼや圧迫固定を行います。この固定は、血腫の予防や皮膚の定着を促すために必要です。手術当日は麻酔の影響が残っているため、痛みは比較的軽いことが多いですが、麻酔が切れると徐々に痛みを感じるようになります。処方された鎮痛剤を指示通りに服用しましょう。

この時期は腕を大きく動かすことを避け、安静に過ごすことが大切です。また、傷口を濡らさないように注意が必要です。

✨ 術後4日目から1週間

この時期になると、痛みや腫れが徐々に落ち着いてきます。ただし、まだ傷は完全に治癒していないため、無理な動きは控える必要があります。医師の指示があれば、この時期にガーゼ交換や診察を受けることになります。

日常的な軽作業は可能になりますが、重いものを持ったり、腕を高く上げたりする動作は避けましょう。

📌 術後1週間から2週間

多くの場合、術後1週間程度で抜糸を行います。抜糸後は傷口がより安定しますが、まだ完全に治癒したわけではありません。この時期から徐々に日常生活に戻れるようになりますが、激しい運動や重労働は控えてください。

🔹 ▶️ 術後2週間から1ヶ月

傷口がある程度安定し、軽い運動なら再開できるようになります。ただし、傷跡はまだ赤みを帯びていることが多く、これは正常な治癒過程です。紫外線対策をしっかり行い、傷跡の色素沈着を防ぎましょう。

🔹 術後1ヶ月以降

術後1ヶ月を過ぎると、ほとんどの方が通常の生活に戻れます。傷跡は時間とともに徐々に目立たなくなっていきますが、完全に落ち着くまでには6ヶ月から1年程度かかることもあります。この間も傷跡のケアを続けることで、より綺麗な仕上がりが期待できます。

💊 術後直後から1週間のケア方法

術後直後から1週間は、傷の治癒において最も重要な時期です。この時期の過ごし方が、その後の回復に大きく影響します。

📍 圧迫固定を守る

手術後は、脇の下に圧迫固定を行います。この固定は以下の目的で行われます。

血腫の予防として、手術で切開した部分は出血しやすい状態にあります。圧迫することで、血液が溜まるのを防ぎます。皮膚の定着促進として、アポクリン汗腺を除去した後の皮膚を、下の組織にしっかりと定着させるために圧迫が必要です。また、腕の動きを制限することで、傷口への負担を軽減します。

圧迫固定は医師の指示があるまで自分で外さないようにしてください。通常は3日から5日程度固定を続けます

💫 腕の動きを制限する

術後1週間は、腕を大きく動かす動作を避ける必要があります。腕を肩より上に上げたり、腕を後ろに回したり、重いものを持ったりする動作は控えてください。また、車の運転も控えることをおすすめします。

これらの動作は脇の下の傷口に負担をかけ、傷が開いたり、血腫ができたりする原因になります。日常生活では、なるべく両手を使わなくてもできる動作を心がけましょう。

🦠 処方薬を正しく服用する

術後は通常、以下の薬が処方されます。

抗生物質は感染予防のために処方されます。処方された期間は必ず飲み切るようにしてください。途中でやめると、耐性菌が発生するリスクがあります。鎮痛剤は痛みを和らげるために処方されます。痛みがある場合は我慢せずに服用しましょう。痛みを放置すると、体に余計なストレスがかかり、回復に影響することがあります。消炎剤は腫れを抑えるために処方されることがあります。

👴 傷口を清潔に保つ

傷口を清潔に保つことは、感染予防の基本です。ただし、この時期は傷口を水で濡らすことは避けてください。医師の指示に従い、必要に応じてガーゼを交換します。自己判断でガーゼを外したり、傷口を触ったりしないようにしましょう。

🔸 安静にして過ごす

術後1週間は、なるべく安静に過ごすことが大切です。仕事や家事は最小限にとどめ、体を休めることを優先しましょう。睡眠を十分にとり、栄養バランスの良い食事を心がけてください。

就寝時は、脇を圧迫しないように仰向けで寝ることをおすすめします。横向きで寝る場合は、手術した側を上にして、脇に負担がかからないようにしましょう。

🏥 術後1週間から1ヶ月のケア方法

抜糸が終わると、傷口はある程度安定してきます。しかし、まだ完全に治癒したわけではないため、引き続き注意が必要です。

💧 徐々に日常生活に戻る

抜糸後は、徐々に通常の生活に戻っていくことができます。ただし、急に激しい動きをすると傷口に負担がかかるため、段階的に活動量を増やしていきましょう。

デスクワークなどの軽作業は、術後1週間程度から可能になることが多いです。ただし、腕を大きく使う作業は避けてください。家事も軽いものから始め、重いものを持つ作業は2週間以上経ってから再開するようにしましょう。

✨ 傷口の観察を続ける

抜糸後も、傷口の状態を毎日観察することが大切です。赤みや腫れが急に強くなった場合、傷口から膿が出ている場合、熱を持っている場合、痛みが急に強くなった場合は、感染の可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。

📌 保湿ケアを始める

抜糸後、傷口が落ち着いてきたら、医師の指示に従って保湿ケアを始めます。傷口が乾燥すると、かゆみが出たり、傷跡が目立ちやすくなったりすることがあります。

保湿剤は刺激の少ないものを選び、傷口に優しく塗布しましょう。強くこすったり、マッサージしたりすることは避けてください。

📍 ▶️ 紫外線対策を行う

傷跡に紫外線が当たると、色素沈着を起こして跡が目立ちやすくなります。術後は特に紫外線に敏感な状態であるため、しっかりと対策を行いましょう。

脇の下は通常は衣服で隠れていますが、ノースリーブなどを着る場合は日焼け止めを塗るか、傷跡を覆える服装を選んでください。

⚠️ 術後1ヶ月以降の傷跡ケア

術後1ヶ月を過ぎると、傷口はかなり安定してきます。この時期からは、傷跡を綺麗に治すためのケアに重点を置きましょう。

🔹 傷跡の変化を理解する

傷跡は時間とともに変化していきます。術後1ヶ月から3ヶ月は、傷跡が赤みを帯びて少し盛り上がることがあります。これは正常な治癒過程であり、心配する必要はありません。

術後3ヶ月から6ヶ月になると、赤みが徐々に薄れ、傷跡が平らになってきます術後6ヶ月から1年で、傷跡は白っぽく変化し、目立たなくなっていきます

ただし、傷跡の治り方には個人差があります。体質によっては傷跡が目立ちやすいこともあるため、気になる場合は医師に相談しましょう。

📍 傷跡ケア製品の使用

傷跡を目立たなくするために、以下のような製品を使用することがあります。

シリコンジェルシートは傷跡に貼ることで、傷跡の肥厚を防ぎ、目立たなくする効果があります。医師の指示に従って使用してください。シリコンジェルは傷跡に塗布するタイプの製品で、シートと同様の効果が期待できます。傷跡専用のクリームは保湿効果とともに、傷跡を目立たなくする成分が含まれているものがあります。

これらの製品は、傷口が完全に閉じてから使用してください。使用前に必ず医師に相談することをおすすめします。

💫 マッサージの開始時期

傷跡のマッサージは、傷口が完全に安定してから行います。通常は術後2ヶ月から3ヶ月程度経ってからが目安です。

マッサージは傷跡を柔らかくし、皮膚の癒着を防ぐ効果があります。保湿剤を塗りながら、傷跡を優しく円を描くようにマッサージしましょう。強い力で押したり、こすったりすることは避けてください。

🔍 入浴・シャワーの再開時期と注意点

術後の入浴やシャワーは、傷口の状態によって再開時期が異なります。医師の指示に従って、適切なタイミングで再開しましょう。

🦠 シャワーの再開

シャワーは通常、術後3日から5日程度で再開できることが多いです。ただし、傷口を直接水で濡らすことは避け、防水テープなどで保護してからシャワーを浴びましょう。

シャワーの温度はぬるめに設定し、傷口に強い水圧をかけないように注意してください。シャワー後は傷口をしっかりと乾燥させ、必要に応じて新しいガーゼを当てます。

👴 入浴の再開

湯船に浸かることは、通常術後2週間から3週間程度経ってから許可されます。傷口が完全に閉じる前に入浴すると、感染のリスクが高まるためです。

入浴を再開する際も、最初は短時間にとどめ、傷口の状態を観察しながら徐々に時間を延ばしていきましょう。

🔸 サウナ・温泉について

サウナや温泉は、術後1ヶ月以上経ってから、傷口が完全に安定してから利用してください。高温の環境は血流を促進し、傷口に負担をかける可能性があります。また、不特定多数の人が利用する施設は、感染リスクの観点からも術後しばらくは避けることをおすすめします。

📝 運動・仕事復帰の目安

術後の運動再開や仕事復帰は、手術の方法や個人の回復状況によって異なります。ここでは、一般的な目安を紹介します。

💧 デスクワーク

パソコン作業などのデスクワークは、術後3日から1週間程度で再開できることが多いです。ただし、長時間同じ姿勢でいると血流が悪くなるため、こまめに休憩を取りましょう。

✨ 軽い運動

ウォーキングなどの軽い運動は、術後2週間程度から再開できます。ただし、腕を大きく振る動作は避け、ゆっくりとしたペースで行いましょう。

📌 筋力トレーニング・激しい運動

ジムでの筋力トレーニングや、ジョギング、水泳などの激しい運動は、術後1ヶ月以上経ってから再開するようにしましょう。特に上半身を使う運動は、傷口に負担がかかりやすいため注意が必要です。

💫 ▶️ 肉体労働

重いものを持つ仕事や、腕を頻繁に使う仕事は、術後2週間から1ヶ月程度の休養が必要になることがあります。仕事復帰の時期については、担当医と相談の上で決めてください。

🔹 運動再開時の注意点

運動を再開する際は、以下の点に注意してください。

まず少しずつ始めることが大切です。いきなり以前と同じ強度の運動をするのではなく、段階的に負荷を上げていきましょう。また、痛みがある場合は無理をせず、痛みが出たらすぐに中止してください。汗をかいたら清潔にすることも重要です。運動後は汗をしっかり拭き取り、傷口を清潔に保ちましょう。傷口の状態を観察し、運動後に傷口の赤みや腫れが増したり、痛みが出たりした場合は、運動を中止して医師に相談してください。

💡 術後に起こりうる合併症と対処法

ワキガ手術後には、いくつかの合併症が起こる可能性があります。早期に発見し、適切に対処することで、重症化を防ぐことができます。

📍 血腫・血種

血腫は、手術部位に血液が溜まった状態です。術後24時間から48時間以内に起こりやすく、脇の下が急に腫れたり、痛みが強くなったりします。

軽度の血腫は自然に吸収されることもありますが、大きな血腫の場合は溜まった血液を抜く処置が必要になることがあります。腫れが急に大きくなった場合は、すぐに医療機関を受診してください。

💫 感染

傷口に細菌が入り込むことで起こります。傷口の赤み・腫れ・熱感の増強、膿の排出、発熱、痛みの増強などの症状があります。

感染を予防するためには、処方された抗生物質を指示通りに服用すること、傷口を清潔に保つこと、傷口に触らないことが大切です。感染が疑われる場合は、早めに医療機関を受診してください。

🦠 皮膚壊死

皮膚壊死は、手術部位の皮膚への血流が不足し、皮膚の一部が壊死してしまう状態です。喫煙者や、糖尿病などの基礎疾患がある方にリスクが高いとされています。

皮膚壊死を予防するためには、術後の圧迫固定を適切に行い、喫煙を避けることが重要です。皮膚の色が黒っぽく変化した場合は、すぐに医師に相談してください。

👴 瘢痕・ケロイド

瘢痕は傷跡のことで、ケロイドは傷跡が異常に盛り上がった状態です。体質によってはケロイドができやすい方もいます。

ケロイド体質の方は、術前に医師に相談しておくことが大切です。ケロイドの予防や治療には、シリコンジェルシートの使用やステロイド注射などがあります。

🔸 色素沈着

傷跡の部分が周囲の皮膚より濃い色になることがあります。紫外線を浴びると悪化しやすいため、術後は紫外線対策をしっかり行いましょう。時間とともに徐々に薄くなることが多いですが、気になる場合は美白剤やレーザー治療などの選択肢もあります。

💧 しびれ・感覚異常

手術によって皮膚の神経が一時的に損傷を受け、脇の下や腕にしびれや感覚異常が出ることがあります。多くの場合、数週間から数ヶ月で自然に回復しますが、長期間続く場合は医師に相談してください。

ワキガの治療法について比較検討されている方は、こちらの記事「ワキガ治療法を徹底比較|手術・注射・レーザーの効果と費用を解説」も参考にしてください。

✨ 傷跡を綺麗に治すためのポイント

傷跡を最小限に抑え、綺麗に治すためには、いくつかのポイントがあります。

✨ 医師の指示を守る

術後のケアで最も重要なのは、担当医の指示を守ることです。圧迫固定の期間、薬の服用、活動制限など、指示された内容を確実に守りましょう。わからないことや不安なことがあれば、遠慮なく医師に質問してください。

📌 喫煙を避ける

喫煙は傷の治癒を遅らせ、皮膚壊死のリスクを高めます。手術前後は禁煙することを強くおすすめします。最低でも術前2週間から術後1ヶ月は禁煙するようにしましょう。

🦠 ▶️ 栄養バランスの良い食事

傷の治癒には適切な栄養が必要です。たんぱく質は皮膚の修復に必要な栄養素です。肉、魚、卵、大豆製品などを積極的に摂りましょう。ビタミンCはコラーゲンの生成を助けます。果物や野菜から摂取できます。亜鉛は傷の治癒を促進します。牡蠣、牛肉、ナッツ類などに含まれています。

バランスの良い食事を心がけ、アルコールは控えめにしましょう。

🔹 十分な睡眠をとる

睡眠中は成長ホルモンが分泌され、体の修復が行われます。術後は十分な睡眠をとることで、傷の治癒を促進できます。7時間から8時間の睡眠を心がけましょう。

📍 紫外線対策を徹底する

傷跡に紫外線が当たると、色素沈着を起こしやすくなります。術後1年程度は、傷跡への紫外線対策を徹底しましょう。衣服で覆う、日焼け止めを塗るなどの対策が有効です。

💫 傷跡をかかない

傷が治る過程でかゆみを感じることがありますが、かいてしまうと傷跡が悪化する可能性があります。かゆみが強い場合は、冷やしたり、医師に相談して薬を処方してもらったりしましょう。

🦠 定期的に受診する

術後の経過観察は非常に重要です。指定された日に必ず受診し、傷の状態を医師にチェックしてもらいましょう。気になる症状があれば、次回の受診を待たずに相談することも大切です。

傷跡を綺麗に治すケアについては、こちらの記事「粉瘤手術後のケア方法|傷跡を綺麗に治すためのポイントを医師が解説」でも詳しく解説しています。傷跡ケアの基本的な考え方は共通していますので、参考にしてください。

📌 術後ケアでよくある間違い

術後のケアにおいて、よくある間違いをまとめました。これらの行動は傷の治癒を遅らせたり、合併症を引き起こしたりする可能性があります。

👴 自己判断で圧迫固定を外す

「窮屈だから」「かゆいから」といった理由で、自己判断で圧迫固定を外してしまう方がいます。しかし、圧迫固定は血腫の予防や皮膚の定着に必要なものです。医師の指示があるまでは、必ず装着を続けてください。

🔸 早すぎる運動再開

「傷が痛くないから大丈夫」と思って、早い段階で激しい運動を再開してしまうことがあります。しかし、痛みがなくても傷は完全に治癒していない可能性があります。医師の許可が出るまでは、激しい運動は控えましょう。

💧 傷口を触る・かく

傷口が気になって触ってしまったり、かゆみを感じてかいてしまったりすることがあります。しかし、これらの行動は感染のリスクを高め、傷跡を悪化させる原因になります。傷口には触らないようにしましょう。

✨ 消毒のしすぎ

傷口を清潔に保とうとして、消毒薬を頻繁に使用してしまうことがあります。しかし、消毒薬を使いすぎると、傷の治癒に必要な細胞まで傷つけてしまう可能性があります。消毒は医師の指示に従って行いましょう。

📌 薬の自己中断

「痛みがなくなったから」「症状が落ち着いたから」といった理由で、処方された薬を途中でやめてしまうことがあります。特に抗生物質は、処方された期間は必ず飲み切るようにしてください。途中でやめると、感染症が再発したり、耐性菌が発生したりするリスクがあります。

👴 ▶️ 定期受診の軽視

「傷の調子が良いから受診しなくても大丈夫」と思って、定期受診をスキップしてしまうことがあります。しかし、自分では気づかない問題が起きている可能性もあります。指定された日には必ず受診しましょう。

ワキガの保険適用については、こちらの記事「ワキガ治療の保険適用条件とは?費用や手術方法を医師が詳しく解説」で詳しく解説しています。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太医師(当院治療責任者)より

「ワキガ手術後のケアについてのご質問は、当院でも非常に多くいただいております。術後の経過において、患者さんが最も不安に感じられるのは『傷跡がどのくらい残るか』という点です。当院での診療傾向として、術後のケアをしっかりと守っていただいた患者さんは、そうでない方と比較して傷跡の仕上がりに明らかな差が出ています。特に術後1週間の安静期間をしっかり守ること、圧迫固定を指示通りに続けることが重要です。また、最近では術後すぐに仕事復帰を希望される方が増加傾向にありますが、回復を早めるためにも最低3日から5日程度は安静にしていただくことをお勧めしています。傷跡ケアについても、術後2ヶ月から3ヶ月程度経過してから保湿やシリコンジェルシートを使用することで、良好な結果が得られている印象です。術後のケアでご不安な点があれば、遠慮なくご相談ください。」

🎯 よくある質問

ワキガ手術後、いつからシャワーを浴びられますか?

シャワーは通常、術後3日から5日程度で再開できることが多いです。ただし、傷口を直接濡らさないように防水テープなどで保護してからシャワーを浴びてください。湯船に浸かることは術後2週間から3週間程度経ってから許可されることが一般的です。具体的な再開時期は傷の状態によって異なりますので、必ず担当医の指示に従ってください。

術後の傷跡はどのくらいで目立たなくなりますか?

傷跡が目立たなくなるまでには個人差がありますが、一般的に6ヶ月から1年程度かかります。術後1ヶ月から3ヶ月は傷跡が赤みを帯びて少し盛り上がることがありますが、これは正常な治癒過程です。その後徐々に赤みが薄れ、白っぽく変化していきます。紫外線対策や保湿ケアをしっかり行うことで、傷跡を目立たなくすることができます。

術後いつから運動を再開できますか?

運動の種類によって再開時期が異なります。ウォーキングなどの軽い運動は術後2週間程度から、筋力トレーニングや激しい運動は術後1ヶ月以上経ってから再開できることが多いです。特に上半身を使う運動は傷口に負担がかかりやすいため注意が必要です。運動再開前に必ず担当医に確認し、痛みがある場合は無理をしないでください。

術後に傷口が赤く腫れてきたのですが、大丈夫ですか?

術後数日間は傷口に軽い赤みや腫れが見られることは正常な反応です。しかし、赤みや腫れが急に強くなった場合、傷口から膿が出ている場合、熱を持っている場合、痛みが急に強くなった場合は、感染の可能性があります。これらの症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診してください。早期に対処することで重症化を防ぐことができます。

術後の圧迫固定はいつまで続ける必要がありますか?

圧迫固定の期間は手術方法や医師の判断によって異なりますが、通常3日から5日程度です。圧迫固定は血腫の予防や皮膚の定着促進のために必要な処置であり、自己判断で外さないようにしてください。固定を外す時期は必ず担当医の指示に従いましょう。窮屈さやかゆみを感じても、指示された期間は装着を続けることが大切です。

術後に仕事復帰できるのはいつ頃ですか?

仕事の種類によって復帰時期が異なります。デスクワークなどの軽作業は術後3日から1週間程度で再開できることが多いです。一方、重いものを持つ仕事や腕を頻繁に使う仕事は、術後2週間から1ヶ月程度の休養が必要になることがあります。仕事復帰の具体的な時期については、担当医と相談の上で決めることをおすすめします。

📋 まとめ

ワキガ手術後のケアは、傷跡の仕上がりや回復のスピードに大きく影響します。本記事で解説したポイントを振り返ると、術後直後から1週間は圧迫固定を守り、腕の動きを制限して安静に過ごすことが大切です。術後1週間から1ヶ月は徐々に日常生活に戻りながら、傷口の観察を続け、保湿ケアや紫外線対策を始めます術後1ヶ月以降は傷跡ケア製品の使用やマッサージを取り入れ、長期的なケアを続けることが重要です。

入浴はシャワーが術後3日から5日程度、湯船は術後2週間から3週間程度で再開できます。運動は軽い運動が術後2週間程度、激しい運動は術後1ヶ月以上経ってから再開するのが目安です。

合併症を予防するためには、医師の指示を守ること、禁煙すること、栄養バランスの良い食事をとること、十分な睡眠をとることが重要です。傷跡に異常を感じた場合は、自己判断せずに早めに医療機関を受診してください。

適切な術後ケアを行うことで、手術の効果を最大限に発揮し、傷跡を綺麗に治すことができます。ワキガの悩みから解放され、快適な毎日を過ごせるよう、術後ケアにしっかりと取り組んでいきましょう。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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