「まだ3月だから紫外線対策は早い」と思っていませんか?実は、春になると紫外線量は急激に増加し始め、多くの人が油断しやすい時期だからこそ、顔へのダメージが蓄積されやすくなります。シミ・そばかす・くすみ・乾燥など、肌トラブルの多くは紫外線が深く関わっており、その影響は10年後、20年後の肌状態にまで及ぶとも言われています。本記事では、3月から顔の紫外線対策が必要な理由や、正しいケアの方法、日焼け止めの選び方・使い方まで、医療の観点から詳しく解説します。
目次
- 3月の紫外線はどのくらい強い?データで知る春の紫外線量
- 紫外線が顔の肌に与える影響とは
- なぜ3月から顔の紫外線対策が必要なのか
- 顔の紫外線対策の基本:日焼け止めの選び方
- 日焼け止めの正しい塗り方・使い方
- 日焼け止め以外でできる顔の紫外線対策
- 紫外線ダメージを受けた後のアフターケア
- 顔の紫外線ダメージが気になる場合の医療的アプローチ
- まとめ
この記事のポイント
3月から紫外線量は急増し、冬で低下したメラニン防御力も相まって肌ダメージが蓄積しやすい。日焼け止め(日常使いはSPF20〜30)の適切な使用・複合的な遮光対策・保湿ケアを早期から習慣化することが、シミ・光老化の予防に重要。既存のシミにはアイシークリニックでのレーザー治療等の医療的アプローチも有効。

🎯 3月の紫外線はどのくらい強い?データで知る春の紫外線量
紫外線対策といえば、夏のイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、気象庁や国立環境研究所のデータを見てみると、紫外線量は3月から徐々に増加し始め、4月・5月には夏に迫る水準に達することがわかっています。
紫外線には大きく分けてUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)の2種類があります。UVBは肌を赤くする日焼け(サンバーン)の主な原因となる紫外線で、夏に最も強くなります。一方、UVAは雲や窓ガラスを透過しやすく、真皮の深い部分まで届いてコラーゲンを破壊する原因となります。UVAは季節による変動が少なく、3月でも十分に強い量が降り注いでいます。
具体的に見ると、東京における3月の紫外線量(UV指数)は平均して2〜4程度に達することがあり、これは「屋外での活動に注意が必要」とされるレベルです。晴れた日の昼間には5を超えることもあり、敏感肌の方や日焼けしやすい方にとっては無視できない強さです。さらに、3月は花粉の飛散時期とも重なり、肌のバリア機能が低下していることが多く、紫外線ダメージを受けやすい状態になっている点も見逃せません。
また、春先は空気が澄んでいることが多く、雲が少ない快晴の日が増えます。こうした日は紫外線が地面に到達しやすく、特に顔に当たる紫外線量が多くなります。雪の残る山間部や、海沿いの地域では地面や水面からの反射による紫外線も加わるため、さらに注意が必要です。
Q. 3月の紫外線はどのくらい強いですか?
東京における3月のUV指数は平均2〜4に達し、晴れた日には5を超えることもあります。UVAは季節による変動が少なく3月でも十分強く、雲や窓ガラスも透過します。冬に低下したメラニン防御力と相まって、春は肌が紫外線ダメージを受けやすい状態にあります。
📋 紫外線が顔の肌に与える影響とは
顔は体の中でも最も紫外線にさらされやすい部位です。日常生活の中で、外出時には常に空に向けて露出しており、意識的に隠さない限り紫外線を受け続けています。では、紫外線は顔の肌にどのような影響を与えるのでしょうか。
🦠 メラニン色素の過剰生成(シミ・そばかす)
紫外線が肌に当たると、肌を守るためにメラニン色素が生成されます。これ自体は正常な防御反応ですが、過剰に生成されたメラニンが肌に沈着すると、シミやそばかすとして現れます。特に顔は全身の中でも面積が広く、鼻や頬などの高い部分は紫外線が集中しやすいため、シミやそばかすが出やすい部位です。一度形成されたシミは、適切なケアをしなければ年々濃くなっていく傾向があります。
👴 光老化(しわ・たるみ・くすみ)
紫外線、特にUVAは真皮層にまで到達し、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリや弾力を支えるたんぱく質を分解します。これにより、しわやたるみが進行します。この現象は「光老化」と呼ばれ、自然な加齢とは区別されます。研究によると、肌の老化の約80%は光老化によるものとも言われており、紫外線対策が「アンチエイジング」の観点からも非常に重要であることがわかります。また、肌の血行不良や酸化ストレスによってくすみが生じることもあります。
🔸 肌のバリア機能の低下
紫外線は肌の表面にある角層にもダメージを与えます。角層は水分を保持し、外部刺激から肌を守る役割を担っていますが、紫外線によって細胞間脂質が酸化・破壊されると、バリア機能が低下します。バリア機能が低下した肌は、乾燥しやすくなり、外部からの刺激(花粉・ほこり・細菌など)にも敏感になります。これが肌荒れや敏感肌の悪化につながることがあります。
💧 皮膚がんのリスク
長期的な紫外線曝露は、皮膚がんのリスクを高めることが医学的に証明されています。特に、基底細胞がんや扁平上皮がんは紫外線との関連が深く、顔や手の甲など日光に当たりやすい部位に発症することが多いとされています。皮膚がんは早期発見・早期治療が重要であり、普段から肌の状態を観察し、気になるほくろやシミがあれば専門医に相談することが大切です。
💊 なぜ3月から顔の紫外線対策が必要なのか
「紫外線対策は夏になってから」という考え方が根強く残っていますが、3月から始めることには明確な理由があります。
✨ 紫外線量の増加が3月から急加速する
前述のとおり、紫外線量は冬の低い水準から3月に入ると急激に上昇します。1月・2月の紫外線量を1とすると、3月は約1.5〜2倍、4月には約2.5〜3倍になるとも言われます。この増加のスピードが速いため、「まだ大丈夫」と思っている間に、気づかないうちに紫外線ダメージが蓄積されてしまいます。
📌 冬の間に低下したメラニン防御力
冬の期間は紫外線が弱く、メラニン色素の生成が少ないため、肌が紫外線に対してより無防備な状態になっています。春になって突然強い紫外線にさらされると、肌はうまく対応できず、ダメージを受けやすくなります。このことを「春焼け」と表現することもあり、春に急激に日焼けしてしまう原因の一つとなっています。
▶️ 花粉症による肌の敏感化
3月はスギ花粉の飛散が本格化する時期です。花粉症の方は、花粉が肌に付着することで炎症反応が起きやすくなり、肌のバリア機能が低下した状態になりがちです。バリア機能が低下した肌は紫外線ダメージを受けやすく、シミや肌荒れが悪化するリスクが高まります。花粉症対策と紫外線対策を同時に行うことが、春の肌トラブルを防ぐために重要です。
🔹 慣れない紫外線への準備期間として
日焼け止めを使う習慣がない方にとって、いきなり夏から始めようとしても続けにくいことがあります。3月から少しずつ習慣化することで、夏本番に向けて紫外線対策が自然と身につきます。スキンケアの一環として早めに取り入れることが、長期的な肌の健康を守る近道です。
Q. 日焼け止めのSPFとPAはどう選べばよいですか?
3月の日常使いにはSPF20〜30・PA++〜+++程度が適しています。SPF50+などの高い数値は肌への負担が増すため、普段の生活では必ずしも最高値が最善とは言えません。長時間の屋外活動やスポーツ・レジャー時はSPF50+・PA++++を選ぶと安全です。用途に応じた使い分けが重要です。
🏥 顔の紫外線対策の基本:日焼け止めの選び方
顔の紫外線対策において、日焼け止めは最も重要なアイテムです。しかし、日焼け止めにはさまざまな種類があり、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
📍 SPFとPAの違いを理解する
日焼け止めのパッケージには「SPF」と「PA」という2つの数値・記号が記載されています。SPF(Sun Protection Factor)はUVBを防ぐ効果を示す指数で、数値が高いほど長時間紫外線から肌を守ることができます。PA(Protection Grade of UVA)はUVAを防ぐ効果を示し、+から++++までの4段階で表示されます。
3月の日常使いであれば、SPF20〜30、PA++〜+++程度のものが一般的に適しています。強すぎる日焼け止め(SPF50+など)は肌への負担が大きくなることもあるため、日常生活での使用には必ずしも最高値が良いとは言えません。ただし、長時間の屋外活動や、レジャー・スポーツをする場合はSPF50+、PA++++を選ぶのが安全です。
💫 肌質に合ったテクスチャーを選ぶ
日焼け止めにはクリームタイプ、乳液タイプ、ジェルタイプ、スプレータイプなど、さまざまなテクスチャーがあります。
乾燥肌の方は、保湿成分が配合されたクリームタイプや乳液タイプが向いています。油分が補われるため、日焼け止めを塗ることで乾燥を防ぐ効果も期待できます。
脂性肌・混合肌の方は、サラサラとした仕上がりのジェルタイプやウォータータイプが使いやすいでしょう。オイルフリーや毛穴対策処方のものも選択肢となります。
敏感肌の方は、紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)を使用したノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)の日焼け止めを選ぶと、刺激を感じにくい場合が多いです。ただし、白浮きしやすいというデメリットもあります。
🦠 成分表示を確認する
日焼け止めには「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類のUVカット成分があります。紫外線吸収剤は紫外線を化学的に吸収して熱などに変換することでUVをカットします。SPF値を高くしやすく、白浮きが少ない反面、敏感肌には刺激になることがあります。紫外線散乱剤は紫外線を物理的に反射・散乱させます。肌への刺激が少ない反面、白浮きしやすく、高SPFを出しにくいという特徴があります。
肌の状態に合わせて、または季節・用途に合わせて使い分けることも一つの方法です。
👴 デイリー使いしやすいアイテムを選ぶ
日焼け止めは毎日継続して使うことが重要です。使い心地が気に入らないと続けにくくなるため、テクスチャー・香り・コスパなど、自分が使いやすいと感じるものを選ぶことも大切です。最近では化粧下地や保湿クリームにUVカット効果が入った製品も多く、ステップを減らしたい方にはこうしたオールインワンタイプも活用できます。

⚠️ 日焼け止めの正しい塗り方・使い方
良い日焼け止めを選んでも、正しく使わなければ効果が半減してしまいます。顔への日焼け止めの正しい塗り方と使い方について詳しく解説します。
🔸 適切な量を使う
日焼け止めの効果を最大限に発揮するためには、適切な量を使うことが重要です。一般的に、顔全体(額・両頬・鼻・あご)に使う量は、クリームタイプで500円玉大程度が目安とされています。少なすぎると、表示のSPF・PA値よりも低い防御効果しか得られないことがわかっています。
「少し多いかな?」と感じるくらいの量を使い、顔全体に薄く均一に伸ばすことがポイントです。
💧 塗り方の手順
保湿(化粧水・乳液・クリームなど)を先に行い、肌が整った状態で日焼け止めを塗ります。日焼け止めは保湿の後、メイクの前に塗るのが基本です。顔の5点(額・両頬・鼻・あご)に置いてから、内側から外側に向かって優しく伸ばします。強くこすると肌へのダメージになるため、なでるように塗り広げましょう。耳の周りや首の付け根など、塗り忘れやすい部分にも注意が必要です。
✨ 塗り直しのタイミング
日焼け止めは汗や皮脂、触れることによって落ちていきます。2〜3時間ごとに塗り直すことが理想とされています。外出先でのメイクの上からの塗り直しには、スプレータイプやパウダータイプのUV製品が便利です。また、水に強い(ウォータープルーフ)製品であっても、完全に落ちないわけではないため、定期的な塗り直しを心がけましょう。
📌 クレンジングでしっかり落とす
日焼け止めは夜のスキンケア時にしっかり落とすことも重要です。特に耐水性の高い製品は通常の洗顔だけでは落ちにくいことがあるため、クレンジングオイルやクレンジングミルクを使って丁寧にオフしましょう。落とし残しは毛穴づまりや肌荒れの原因になるため、洗顔と二段階でのケアがおすすめです。
Q. 日焼けしてしまった後のケア方法を教えてください。
日焼け直後はまず冷水や冷たい濡れタオルで肌を冷やし、炎症の熱を取ることが最優先です。その後、アルコール・香料の少ない保湿剤でうるおいを補給し、ビタミンCを含む美容液でメラニン生成を抑制するケアが効果的です。当日夜は7〜8時間の十分な睡眠をとり、肌の修復を促しましょう。
🔍 日焼け止め以外でできる顔の紫外線対策
日焼け止めは紫外線対策の要ですが、それだけに頼るのではなく、複数の方法を組み合わせることでより効果的に顔を紫外線から守ることができます。
▶️ 帽子・日傘・サングラスの活用
物理的に紫外線を遮断する方法は、最もシンプルかつ効果的な対策の一つです。つばの広い帽子は顔全体を影で覆うことができ、紫外線を大幅にカットできます。日傘もUVカット素材のものを選ぶと、顔だけでなく肩や首への紫外線も防げます。サングラスは目の保護だけでなく、目の周りの皮膚を守る効果もあります。紫外線による白内障リスクの軽減にもつながるため、積極的に活用したい習慣です。
🔹 時間帯の工夫
紫外線の強さは時間帯によって大きく異なります。午前10時から午後2時の間が最も紫外線が強い時間帯です。この時間帯の外出を避けるか、どうしても外出する必要がある場合は、日焼け止めや帽子・日傘との併用を徹底しましょう。早朝や夕方の時間帯を活用した外出やウォーキングに切り替えるだけでも、紫外線への曝露量を大きく減らすことができます。
📍 窓ガラス越しの紫外線にも注意
室内にいるから安心というわけではありません。一般的なガラスはUVBをほぼカットしますが、UVAは透過させます。オフィスや自宅の窓際での長時間の作業中にも、UVAによる光老化が進む可能性があります。室内でも日焼け止めを塗る習慣を持つことや、UVカットフィルムを窓に貼ることも選択肢の一つです。
💫 抗酸化成分を含む食事
紫外線による肌へのダメージには、活性酸素が深く関与しています。活性酸素を除去する抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂取することで、肌の内側からのダメージを軽減することができます。ビタミンC(いちご・ブロッコリー・柑橘類など)、ビタミンE(アーモンド・アボカド・ナッツ類など)、リコピン(トマトなど)、ポリフェノール(緑茶・ブルーベリーなど)などを含む食材を日常的に取り入れることが、肌の健康維持に役立ちます。
🦠 十分な保湿ケア
肌のバリア機能を高めておくことで、紫外線ダメージを受けにくい肌状態を作ることができます。保湿はスキンケアの基本中の基本ですが、3月はまだ空気が乾燥していることが多く、花粉の影響も加わるため、特に念入りな保湿が必要です。化粧水・乳液・クリームを適切に使い、肌の水分と油分のバランスを整えることが大切です。ヒアルロン酸・セラミド・グリセリンなどの保湿成分を含む製品を選ぶとよいでしょう。

📝 紫外線ダメージを受けた後のアフターケア
しっかり対策をしていても、外出後に顔が火照ったり赤みが出たりすることがあります。日焼けをしてしまった場合のアフターケアも、シミや肌荒れを防ぐために重要です。
👴 冷却と鎮静
日焼け直後の肌は炎症を起こしている状態です。まず肌を冷やして熱を取ることが最優先です。冷水で顔を洗ったり、タオルで包んだ保冷剤や冷たい濡れタオルを顔に当てるとよいでしょう。ただし、氷を直接肌に当てることは凍傷のリスクがあるため避けてください。また、入浴時に熱いお湯を使うと炎症が悪化することがあるため、ぬるめのシャワーにとどめましょう。
🔸 十分な保湿
日焼け後の肌は水分が失われた状態にあります。冷却後は、刺激の少ない保湿剤を使って丁寧にうるおいを補給しましょう。アロエベラエキス・パンテノール(ビタミンB5)などの成分は、炎症を和らげて肌の修復を助けてくれます。アルコールや香料が多く含まれる製品は、刺激になることがあるため避けるのが無難です。
💧 ビタミンCを含む美容液の使用
日焼け後にメラニン色素が増えてシミになることを防ぐために、ビタミンC(アスコルビン酸)を含む美容液の使用が効果的です。ビタミンCはメラニンの生成を抑制する作用があるため、日焼け後の美白ケアとして活用できます。ただし、ビタミンCは酸化しやすいため、開封後は早めに使い切ること、適切な保存方法を守ることが大切です。
✨ しっかりとした睡眠
肌の修復は主に睡眠中に行われます。成長ホルモンが分泌されることで、細胞のターンオーバーが促進され、ダメージを受けた肌細胞が新しいものに置き換わります。日焼けをしてしまった日の夜は、特に十分な睡眠をとることを心がけましょう。理想は7〜8時間程度の質の良い睡眠です。
📌 飲み物・食事でのケア
日焼け後は肌の水分が奪われるため、こまめな水分補給が大切です。ミネラルウォーターやスポーツドリンク(ただし糖分の過剰摂取に注意)などで水分と電解質を補いましょう。また、ビタミンCやビタミンEを含む食事を積極的に摂ることで、肌の修復を内側からサポートできます。
Q. シミの医療的治療にはどんな方法がありますか?
アイシークリニックでは、紫外線ダメージによるシミに対し、ピコレーザーなどのレーザー治療、IPL(光治療)、ケミカルピーリング、ハイドロキノン・トレチノインなどの処方薬治療を提供しています。シミの種類や状態によって最適な方法が異なるため、専門医による診断のもとで治療方針を決定することが重要です。
💡 顔の紫外線ダメージが気になる場合の医療的アプローチ
日常的なセルフケアでは改善が難しいシミや光老化のサインには、医療機関での治療も有効な選択肢となります。アイシークリニック東京院では、紫外線ダメージによる肌トラブルに対するさまざまな医療美容の施術を提供しています。
▶️ レーザー治療
シミやそばかすの治療に広く用いられているのがレーザー治療です。Qスイッチレーザーやピコレーザーなどの機器が使われることが多く、メラニン色素に選択的に作用してシミを分解・排出を促します。シミの種類(老人性色素斑・そばかす・肝斑など)によって適切な機器や設定が異なるため、専門医による診断のもとで治療方法を決定することが重要です。
🔹 光治療(IPL・フォトフェイシャル)
IPL(Intense Pulsed Light)は特定の波長の光を照射することで、シミ・そばかす・毛細血管拡張・くすみなどを同時にアプローチできる治療法です。ダウンタイムが少なく、「肌全体のトーンアップ」を目指す方に人気があります。複数回の施術を重ねることで効果が高まります。
📍 ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、グリコール酸やサリチル酸などの酸性成分を肌に塗布し、古い角質を取り除くことで肌の新陳代謝を促す施術です。くすみの改善や毛穴の引き締め、ニキビ跡や軽度のシミの改善に効果が期待できます。定期的に施術を受けることで、肌のターンオーバーが整い、ハリのある透明感のある肌へと導きます。
💫 注射・点滴によるビタミン療法
高用量のビタミンC点滴や、グルタチオン(美白成分)注射など、体の内側からシミや肌のくすみにアプローチする方法もあります。これらは抗酸化作用が高く、紫外線ダメージによる細胞の酸化ストレスを軽減することが期待できます。定期的な点滴・注射として継続されるケースも多く、美肌維持のために組み合わせて行われることがあります。
🦠 外用薬(処方薬)による治療
医療機関では、市販の美白成分では難しいレベルの肌トラブルに対して、処方薬を用いた治療を行うことができます。ハイドロキノンはメラニン生成を抑制する効果があり、シミの治療薬として使われます。トレチノイン(レチノイン酸)は肌のターンオーバーを促進し、光老化によるしわや色素沈着の改善に用いられます。これらはいずれも専門医の指導のもとで使用することが重要で、適切な濃度・使用方法を守ることで安全に効果を得ることができます。
紫外線による肌ダメージが蓄積してからの治療は時間や費用もかかります。日常からの予防ケアに加え、気になる症状がある場合は早めに専門家に相談することで、より効果的・効率的にきれいな肌を保つことができます。

👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、「5月になってから急にシミが増えた」とご来院される患者様の多くが、3〜4月の紫外線対策を十分に行えていなかったケースが見受けられます。冬明けの肌はメラニン防御力が低下しており、春の油断しがちな時期にこそダメージが蓄積されやすいため、当院では3月からの日焼け止めの使用と保湿ケアの徹底を強くお勧めしています。すでに気になるシミや肌の変化が現れている場合は、セルフケアだけで抱え込まず、早めにご相談いただくことで、より効果的な対策をご提案できますので、どうぞお気軽にご来院ください。」
✨ よくある質問
3月から紫外線量は急激に増加し始めます。東京では3月のUV指数が平均2〜4に達し、晴れた日は5を超えることもあります。また、冬の間にメラニン防御力が低下しているため、春の紫外線は肌に大きなダメージを与えやすい状態です。「まだ早い」という油断がシミや光老化の蓄積につながるため、3月からの対策開始が重要です。
3月の日常使いであれば、SPF20〜30・PA++〜+++程度が目安です。SPF50+などの高い数値は肌への負担が大きくなることもあるため、普段の生活には必ずしも最高値が適切とは言えません。ただし、長時間の屋外活動やスポーツ・レジャー時はSPF50+・PA++++を選ぶと安心です。
クリームタイプの場合、顔全体(額・両頬・鼻・あご)に使う量は500円玉大程度が目安です。量が少ないと、製品に表示されているSPF・PA値よりも低い防御効果しか得られません。「少し多いかな」と感じるくらいの量を、内側から外側に向けて優しくなでるように塗り広げることが大切です。
まず冷水や冷たい濡れタオルで肌を冷やし、炎症の熱を取ることが最優先です。その後、アルコールや香料の少ない保湿剤でうるおいを補給しましょう。さらにビタミンCを含む美容液でメラニン生成を抑制するケアも効果的です。当日夜は十分な睡眠(7〜8時間)をとることで、肌の修復を促すことができます。
アイシークリニックでは、シミの種類や状態に応じてレーザー治療(ピコレーザーなど)、光治療(IPL)、ケミカルピーリング、ハイドロキノンやトレチノインなどの処方薬による治療など、複数の選択肢をご提案しています。セルフケアでは改善が難しい場合でも、専門医の診断のもとで適切な治療を受けることが可能ですので、早めのご相談をおすすめします。

📌 まとめ
3月からの顔の紫外線対策について、その必要性から具体的な方法まで詳しく解説しました。最後に重要なポイントを振り返ります。
紫外線は3月から急激に増加し始めます。「まだ春だから」という油断が、シミ・しわ・たるみ・くすみなどの肌トラブルを引き起こす原因になります。顔は体の中で最も紫外線を受けやすい部位であり、特に意識的なケアが必要です。
日焼け止めは自分の肌質と用途に合ったものを選び、適切な量を正しく塗ることが大切です。日焼け止めだけでなく、帽子・日傘・サングラスの活用、外出時間の工夫、抗酸化食材の摂取、十分な保湿ケアなど、複合的なアプローチが効果的です。
万が一日焼けをしてしまった場合は、速やかに冷却・保湿・ビタミンCケアを行い、肌の修復をサポートしましょう。既に気になるシミや光老化のサインがある場合は、レーザー治療や光治療など医療美容の専門的な施術も選択肢として検討してみてください。
春の訪れとともに、肌も新しいシーズンへの準備を始めましょう。3月からしっかりと紫外線対策を習慣化することが、10年後・20年後の肌の美しさを守ることにつながります。気になることがあれば、ぜひアイシークリニック東京院にご相談ください。専門の医師・スタッフが、あなたの肌状態に合った最適なケアと治療をご提案します。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 紫外線が皮膚に与える影響(シミ・光老化・皮膚がんリスクなど)および日焼け止めの適切な使用方法に関する医学的根拠
- WHO(世界保健機関) – 紫外線(UVA・UVB)の健康への影響、UV指数の説明、および皮膚がんリスクに関する国際的な医学的見解
- PubMed – 光老化(photoaging)と紫外線による皮膚ダメージに関する査読済み医学論文群(コラーゲン破壊・メラニン生成・バリア機能低下のメカニズム等)
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務