
鏡を見たときに、頬や鼻の周りに縦長に伸びた毛穴が気になり始めたという方は少なくありません。若い頃は目立たなかったのに、年齢を重ねるとともに毛穴が涙のような形に変形してきた——これが「たるみ毛穴」と呼ばれる状態です。皮脂の過剰分泌による「黒ずみ毛穴」や角栓が詰まった「詰まり毛穴」とは異なり、たるみ毛穴は肌の弾力低下やコラーゲン減少が根本的な原因となって起こります。そのため、洗顔や市販の毛穴ケア製品だけでは改善が難しく、美容医療による本格的なアプローチが注目されています。本記事では、たるみ毛穴の原因から美容医療での治療選択肢まで、幅広く詳しく解説していきます。
目次
- たるみ毛穴とは何か?他の毛穴トラブルとの違い
- たるみ毛穴が起こる原因
- たるみ毛穴のセルフチェック方法
- 美容医療でたるみ毛穴を改善できる理由
- たるみ毛穴に効果的な美容医療の種類
- 治療を選ぶ際のポイントとダウンタイム
- 美容医療と並行して行うホームケア
- まとめ
この記事のポイント
たるみ毛穴は加齢によるコラーゲン・エラスチン減少が根本原因で、市販スキンケアでは改善が難しい。ハイフ・マイクロニードルRF・フラクショナルレーザーなど真皮層へアプローチする美容医療が効果的で、アイシークリニックでは肌診断に基づく最適な治療プランを提案している。
🎯 たるみ毛穴とは何か?他の毛穴トラブルとの違い
毛穴トラブルにはいくつかの種類がありますが、たるみ毛穴はその中でも特に年齢を重ねた肌に現れやすいタイプです。それぞれの違いを理解することで、自分の毛穴が「たるみ毛穴」かどうかを正しく判断できます。
まず、よく知られているのが「黒ずみ毛穴」です。これは皮脂と古い角質が毛穴に詰まり、空気に触れて酸化することで黒く見える状態です。おもに鼻の頭などTゾーンに多く、触るとザラザラした質感があります。
次に「開き毛穴」は、皮脂の過剰分泌によって毛穴が押し広げられている状態で、若い世代にも多く見られます。毛穴がポツポツと丸く開いて見えるのが特徴で、皮脂コントロールが主なアプローチになります。
一方、たるみ毛穴の最大の特徴は「形」にあります。通常、毛穴は丸や楕円形をしていますが、たるみ毛穴は皮膚が重力方向に引っ張られることで縦長の涙形や雫形に変形します。頬骨より下の頬部分や鼻の横、口周りなどに集中しやすく、肌全体がくすんで見える原因にもなります。
また、たるみ毛穴は皮脂の詰まりや汚れとは無関係に起こるため、丁寧に洗顔しても形そのものは変わりません。これが「ケアしているのに毛穴が目立つ」という悩みにつながることが多いのです。スキンケアや洗顔を徹底しても改善しないと感じている場合は、たるみ毛穴を疑ってみることが大切です。
Q. たるみ毛穴と開き毛穴の違いは何ですか?
たるみ毛穴は皮膚のたるみにより縦長の涙形・雫形に変形した毛穴で、頬や鼻横に集中しやすい。一方、開き毛穴は皮脂の過剰分泌で丸くポツポツと広がる状態。たるみ毛穴は洗顔や皮脂ケアでは改善しない点が大きな違いです。
📋 たるみ毛穴が起こる原因
たるみ毛穴が生じる背景には、複数の要因が絡み合っています。それぞれのメカニズムを理解することで、治療や予防の方向性も見えてきます。
🦠 コラーゲン・エラスチンの減少
皮膚の真皮層には、コラーゲンとエラスチンという繊維状のタンパク質が存在し、肌のハリと弾力を支えています。コラーゲンは肌の水分保持や形状維持を、エラスチンは肌が伸びたあとに元に戻る「弾性」を担っています。
これらのタンパク質は、20代をピークに加齢とともに産生量が減少していきます。30代後半から40代にかけて急激に低下するとも言われており、肌が重力に抗えなくなることで毛穴が縦方向に引っ張られてたるみ毛穴が形成されます。
👴 紫外線ダメージ(光老化)
紫外線は皮膚にとって最大の外的ダメージ要因のひとつです。紫外線を長期にわたって浴び続けると、真皮層のコラーゲン繊維やエラスチン繊維が変性・破壊され、肌の弾力が失われます。これを「光老化」といいます。
光老化は自然な加齢よりも速く、より深刻な形で肌のたるみを引き起こすため、日焼け止めを使わずに長年過ごしてきた方はたるみ毛穴が出やすい傾向があります。紫外線対策を若いうちからしっかり行うことが予防につながりますが、すでに蓄積したダメージは美容医療によるアプローチが必要となる場合があります。
🔸 皮下脂肪・骨格の変化
加齢とともに変化するのは皮膚だけではありません。皮膚の下にある皮下脂肪も加齢によって減少・移動し、顔の輪郭を支えていた土台が失われます。さらに顔の骨格も少しずつ変化するため、皮膚が余った状態になり、重力に従って下方向にたるんでいきます。
この皮膚の余りが毛穴を引き伸ばし、縦長に変形させる原因となります。頬の脂肪が下方向に移動することで、法令線やマリオネットラインが深くなるのと同時に、頬の毛穴もたるんで目立ちやすくなるのです。
💧 生活習慣・体重の変化
急激な体重の増減も肌にダメージを与えます。体重が増加すると顔に脂肪がつき、減少すると皮膚に余りが生じます。これを繰り返すことでコラーゲン繊維が傷つき、肌の弾力が低下してたるみやすくなります。
睡眠不足や慢性的なストレスは成長ホルモンの分泌を妨げ、コラーゲンの生成を低下させます。喫煙もビタミンCの消費を促してコラーゲン合成を妨げるため、たるみ毛穴を悪化させる要因のひとつと言えます。
Q. たるみ毛穴の根本的な原因は何ですか?
たるみ毛穴の主な原因は、真皮層のコラーゲン・エラスチンの減少です。これらは20代をピークに減り、30〜40代で急激に低下します。加えて紫外線による光老化、皮下脂肪や骨格の変化、睡眠不足・喫煙などの生活習慣も悪化要因となります。
💊 たるみ毛穴のセルフチェック方法
自分の毛穴がたるみ毛穴かどうかを確認するには、いくつかのシンプルなセルフチェックが役立ちます。
まず、鏡を正面から見て毛穴の形を確認します。毛穴が丸く開いている場合は開き毛穴の可能性が高く、縦長に伸びた形をしている場合はたるみ毛穴が疑われます。次に、気になる部分の頬を軽く上に持ち上げてみましょう。毛穴の形が丸くなったり小さく見えたりした場合、それはたるみによって毛穴が引き伸ばされているサインです。
また、手を洗ってきれいな状態で頬を触ったとき、以前と比べてハリが感じられない、皮膚が柔らかく垂れている感触がある、頬骨の位置より頬の脂肪が下に移動しているように感じる、といった変化もたるみ毛穴のサインと言えます。
もうひとつ、チェックしやすい方法として写真撮影があります。数年前の写真と現在の顔を比べて、頬や鼻横の毛穴が縦長になっていたり、全体的に皮膚が下方向にたるんでいたりする場合は、たるみ毛穴が進行している可能性があります。
セルフチェックで不安を感じた方や、スキンケアを続けても毛穴が改善しない方は、美容医療専門のクリニックでカウンセリングを受けることをお勧めします。専門家による肌診断を受けることで、自分の毛穴の種類や状態に合った治療法を選ぶことができます。
🏥 美容医療でたるみ毛穴を改善できる理由
なぜ市販のスキンケア製品では改善が難しく、美容医療が効果的なのでしょうか。その理由を理解することで、治療への期待や理解が深まります。
市販の化粧品や美容液は、基本的に皮膚の表皮層に作用するものがほとんどです。優れた保湿成分や美容成分が含まれていても、皮膚のバリア機能によって真皮層まで到達するのは限られた成分のみです。たるみ毛穴の根本的な原因は真皮層のコラーゲン・エラスチンの減少にあるため、表面からのアプローチだけでは根本的な改善が難しいのです。
一方、美容医療ではレーザーや超音波、高周波(RF)などのエネルギーを使って真皮層に直接アプローチしたり、薬剤を使って細胞レベルでの変化を促したりすることができます。コラーゲンの再生や引き締めを皮膚の内側から行えるため、たるみ毛穴の根本的な改善が期待できます。
また、美容医療は医師や看護師などの医療従事者が行う医療行為であるため、使用できるエネルギーや薬剤の強度・種類が市販品とは比較になりません。安全性を確保しながらも、セルフケアでは届かない深度まで治療の恩恵を届けることができるのが美容医療の強みです。
さらに、たるみ毛穴は一度改善しても、加齢や紫外線によって再び進行することがあります。美容医療による定期的なメンテナンスを行うことで、改善効果を維持しながらエイジングケアを続けることができます。
Q. たるみ毛穴に効果的な美容医療の種類は?
たるみ毛穴には真皮層にアプローチする美容医療が有効です。代表的な治療として、超音波で深部を引き締めるハイフ、コラーゲン新生を促すマイクロニードルRF(ポテンツァ)、格子状に照射するフラクショナルレーザーなどがあります。アイシークリニックでは肌診断をもとに最適な治療プランを提案しています。
⚠️ たるみ毛穴に効果的な美容医療の種類
たるみ毛穴に対して行われる美容医療にはさまざまな種類があります。それぞれの仕組みや特徴を知ることで、自分に合った治療法を選びやすくなります。
✨ ハイフ(HIFU:高密度焦点式超音波)
ハイフは、高密度に集束した超音波エネルギーを皮膚の深部に照射する治療法です。超音波が特定の深さの組織に集中して熱エネルギーを発生させ、コラーゲンの収縮と新生を促します。皮膚の表面を傷つけずに、真皮層やSMAS筋膜(表在性筋膜)まで作用できるのが大きな特徴です。
ハイフは「メスを使わないリフトアップ治療」とも呼ばれ、たるみそのものにアプローチすることで毛穴の縦長変形を内側から改善します。効果が出るまでに1〜3ヶ月程度かかることが多く、コラーゲンが徐々に再生されるにつれて肌のハリが戻ってきます。ダウンタイムが少ない(ほぼないとも言われる)のも人気の理由のひとつです。
照射の深度を変えることで、表皮から筋膜層まで多層的にアプローチできる機種もあります。機種によってカートリッジの種類や照射数が異なるため、カウンセリングで自分の肌状態に合った設定を相談することが重要です。
📌 高周波(RF)治療
高周波(ラジオ波)は電磁波の一種で、皮膚に照射すると組織に熱を発生させます。この熱刺激によってコラーゲンの収縮と新生が促され、肌のハリや弾力が改善されます。たるみ毛穴に対しては、皮膚全体の引き締め効果を通じて毛穴の形状改善が期待できます。
代表的な機器としてサーマクール(Thermage)があります。サーマクールは一回の施術でも高い引き締め効果が得られることで知られており、効果の持続期間も比較的長いとされています。施術時間は部位によって異なりますが、顔全体で60〜90分程度が目安です。
また、マイクロニードルRF(フラクショナルRF)という方法もあります。これは極細の針を皮膚に刺し、針先から高周波エネルギーを照射する方法で、コラーゲン新生効果が高く、毛穴の引き締めだけでなく瘢痕(傷跡)やニキビ跡の改善にも用いられます。ダウンタイムとして赤みや腫れが数日間続くことがありますが、効果の高さから人気の治療です。
▶️ フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、レーザー光線を格子状(フラクショナル)に照射することで、皮膚に微細な熱傷(マイクロサーマルゾーン)を無数に作り出す治療法です。傷ついた組織が修復される過程でコラーゲンの産生が促され、肌のテクスチャー改善、毛穴の縮小、ハリの回復などが期待できます。
アブレイティブ(剥脱型)とノンアブレイティブ(非剥脱型)の2種類があります。アブレイティブタイプは表皮にも作用するため、より強い効果が得られますが、ダウンタイムも長くなります(赤みや皮むけが1週間前後続くことがある)。ノンアブレイティブタイプはダウンタイムが短い代わりに、複数回の施術が必要になることが多いです。
代表的な機器にはフラクセル、CO2フラクショナルレーザーなどがあります。たるみ毛穴が進んでいる場合は複数の治療と組み合わせることで効果が高まることがあります。
🔹 ピコレーザー
ピコレーザーは、照射時間が1兆分の1秒(ピコ秒)という極めて短時間でエネルギーを照射するレーザーです。従来のナノ秒レーザーと比べて皮膚へのダメージが少なく、コラーゲン生成を促しながら美肌効果が得られます。
ピコレーザーにはスポット照射とフラクショナル照射の2つのモードがあり、フラクショナルモードで使用すると毛穴の引き締めやハリ改善に効果的です。また、しみやそばかすの改善にも優れているため、毛穴だけでなく肌全体のトーンアップを同時に行えるのも魅力です。
ダウンタイムは比較的少なく、施術後の赤みが数時間〜数日程度で引くことが多いとされています。若い世代から始めやすい治療のひとつです。
📍 ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、グリコール酸(AHA)やサリチル酸(BHA)、トリクロロ酢酸(TCA)などの酸性の薬剤を肌に塗布し、古い角質や表皮を溶かして剥離させる治療法です。ターンオーバーを促進し、新しい肌細胞の再生を促すことで、毛穴の引き締めや皮膚のキメ改善が期待できます。
ケミカルピーリング単独では真皮層へのアプローチが限られるため、たるみ毛穴の根本的な改善には他の治療と組み合わせることが多いです。ただし、肌表面のキメを整えることで毛穴が目立ちにくくなる効果や、ハイフやレーザー治療と組み合わせることで相乗効果が得られるとされています。
施術後は紫外線に敏感になるため、適切なアフターケアと日焼け止めの使用が重要です。
💫 ヒアルロン酸注射・ボトックス注射
注射系の治療もたるみ毛穴に対して用いられます。ヒアルロン酸注射は、減少した皮下ボリュームを補充することで、たるんだ皮膚を内側から押し上げる効果があります。直接的にコラーゲンを増やすものではありませんが、皮膚が持ち上がることで毛穴への牽引力が軽減され、縦長の変形が改善される場合があります。
ボトックス(ボツリヌストキシン)注射は、筋肉の動きを抑制することで表情じわの改善に用いられることが多いですが、「スキンボトックス」または「マイクロボトックス」と呼ばれる方法では、真皮の浅い層に微量のボトックスを多点注射します。これにより皮脂腺の働きを抑制し、毛穴を引き締める効果が期待できます。
注射治療は効果の即効性が高いものの、ヒアルロン酸は6〜12ヶ月程度、ボトックスは4〜6ヶ月程度で効果が薄れるため、定期的なメンテナンスが必要となります。
🦠 ポテンツァ(マイクロニードルRF)
ポテンツァは、マイクロニードル(極細針)と高周波(RF)を組み合わせた治療機器です。針で皮膚に微細な穿刺を行いながら、針先からRFエネルギーを照射することで、コラーゲン生成を深部から促します。また、薬剤導入機能を持つカートリッジを使用することで、ヒアルロン酸や成長因子などを皮膚深部に届けることも可能です。
毛穴の引き締め効果が高く、たるみ毛穴に対しても効果的とされています。複数のカートリッジを使い分けることで、肌の状態に応じたカスタマイズ施術が可能です。ダウンタイムは赤みや点状の出血が数日間みられることがあります。
🔍 治療を選ぶ際のポイントとダウンタイム
たるみ毛穴に対する治療法が多岐にわたる中で、どの治療を選ぶべきかは個人の肌状態や生活スタイル、希望する効果によって異なります。以下のポイントを参考に、自分に合った治療を検討してみてください。
👴 たるみの程度によって選ぶ
たるみが軽度の場合は、ハイフやピコレーザーなどダウンタイムの少ない治療から始めることが多いです。中等度〜重度のたるみがある場合は、サーマクールやフラクショナルレーザー、マイクロニードルRFなどのよりエネルギーの強い治療が適していることがあります。重度のたるみには外科的リフトアップ手術(フェイスリフト)が選択肢に入ることもあります。
🔸 ダウンタイムの許容度で選ぶ
仕事や生活スタイル上、ダウンタイムを取りにくい方には、ハイフやピコレーザー(ノンアブレイティブ)など、ダウンタイムが少ない治療が向いています。一方、まとまった休みが取れる方や、しっかりとした効果を一度で得たい方には、フラクショナルCO2レーザーやサーマクール、マイクロニードルRFなどがお勧めです。
主な治療のダウンタイムの目安は以下のとおりです:
ハイフ:ほぼなし〜数日の赤みや腫れ感。フラクショナルレーザー(アブレイティブ):赤みや皮むけが5〜10日程度。フラクショナルレーザー(ノンアブレイティブ):赤みが数時間〜2日程度。マイクロニードルRF:赤みや微細な点状出血が3〜5日程度。ケミカルピーリング:皮むけが3〜7日程度(薬剤の強さによる)。ヒアルロン酸・ボトックス注射:内出血や腫れが数日〜1週間程度。
💧 複数の治療を組み合わせる効果
たるみ毛穴の改善には、単一の治療よりも複数の治療を組み合わせた方が高い効果を得られることがあります。たとえば、ハイフで深部のたるみにアプローチしながら、ピコレーザーやケミカルピーリングで表皮のキメを整える、といった組み合わせがよく行われます。
ただし、複数の治療を同時に行う場合は肌への負担が増えるため、治療の間隔や順序についてはクリニックの医師に相談することが大切です。
✨ カウンセリングで肌状態をしっかり確認する

自分の毛穴が本当に「たるみ毛穴」なのか、あるいは他のタイプの毛穴トラブルが混在しているのかを正確に判断するには、専門家による肌診断が不可欠です。クリニックでは肌スコープや専用の機器を使って肌の状態を詳しく確認し、最適な治療法を提案してくれます。
カウンセリングでは、治療の効果・リスク・ダウンタイム・費用について詳しく説明を受け、納得した上で治療を開始することが重要です。
Q. 美容医療後にたるみ毛穴の効果を維持するには?
治療後の効果を維持するには、日常的なホームケアが重要です。SPF30・PA+++以上の日焼け止めを毎日使用して光老化を防ぎ、ヒアルロン酸やセラミドで保湿を徹底します。レチノールやビタミンC誘導体の活用、十分な睡眠・禁煙・バランスの良い食事なども効果の持続に役立ちます。
📝 美容医療と並行して行うホームケア
美容医療は効果的な治療法ですが、日々のホームケアとの組み合わせによってさらに効果を高め、治療後の状態を長く維持することができます。
📌 紫外線対策を徹底する
たるみ毛穴の最大の外的原因が紫外線であることは先述したとおりです。美容医療で改善した肌を再び光老化から守るためにも、日焼け止めの毎日の使用は欠かせません。SPF30以上・PA+++以上のものを選び、2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されます。曇りの日や屋内でも紫外線は存在するため、年間を通じた習慣化が重要です。
▶️ 保湿をしっかり行う
肌の乾燥は毛穴を目立たせる原因のひとつです。肌が乾燥すると防御反応として皮脂が過剰分泌され、毛穴が広がりやすくなります。また、保湿が不足するとコラーゲンの機能低下にもつながります。ヒアルロン酸やセラミドを含む保湿剤を洗顔後に適切に使用し、肌のバリア機能を保つことが大切です。
🔹 レチノール・ビタミンC誘導体の活用
市販のスキンケア製品の中でも、レチノール(ビタミンA誘導体)とビタミンC誘導体は比較的科学的なエビデンスが蓄積されている成分です。レチノールはコラーゲン産生を促進し、肌のターンオーバーを整える効果があるとされており、継続使用によって毛穴の改善や肌のハリ向上が期待できます。ビタミンC誘導体は抗酸化作用とコラーゲン合成促進作用があり、毛穴の目立ちにくさや肌トーンの改善に役立ちます。
ただし、レチノールは最初から高濃度のものを使うと赤みや皮剥けが起こることがあるため、低濃度から始めて肌の様子を見ながら使用することが大切です。また、美容医療の施術前後は使用を控える時期が必要な場合もあるため、クリニックでの確認が必要です。
📍 生活習慣の改善
美容医療の効果を引き出し維持するためにも、生活習慣の見直しは重要です。十分な睡眠を確保することで成長ホルモンの分泌を促し、コラーゲン再生を助けます。バランスの取れた食事を心がけ、タンパク質(コラーゲンの原料)やビタミンC、亜鉛などコラーゲン合成に必要な栄養素を摂取することも大切です。
また、喫煙はコラーゲン合成を妨げるため、できれば禁煙が望ましいです。適度な運動は血行を促進し、皮膚への栄養供給を助けます。顔の表情筋を動かすフェイスヨガなども補助的な効果が期待できますが、強く引っ張るなどの行為はかえって皮膚を伸ばしてしまうため注意が必要です。
💫 正しい洗顔方法
たるみ毛穴に対して洗顔そのものが大きな効果をもたらすわけではありませんが、誤った洗顔は肌へのダメージにつながります。過度な摩擦は肌のコラーゲン繊維を傷つけ、たるみを悪化させる可能性があります。洗顔は泡立てた泡で優しく包み込むように行い、すすぎはぬるま湯で、タオルは押さえるように優しく使うことが基本です。
洗顔後はできるだけ早めに化粧水や乳液で保湿を行い、乾燥が長続きしないようにケアすることが重要です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「スキンケアをしっかり続けているのに毛穴が改善しない」とお悩みになって来院される方が多く、診察をしてみるとたるみ毛穴が原因であるケースが少なくありません。たるみ毛穴は真皮層のコラーゲン・エラスチンの減少が根本にあるため、表面へのアプローチだけでは限界があり、ハイフやマイクロニードルRFなど、深部にしっかり作用する治療との組み合わせが改善への近道となります。最近の傾向として、早めにケアを始めることでより自然な仕上がりが得られるケースが多いため、「まだ早いかな」と感じている段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。」
💡 よくある質問
毛穴の形で見分けられます。開き毛穴は丸くポツポツと開いているのに対し、たるみ毛穴は縦長の涙形・雫形をしています。簡単なセルフチェックとして、頬を軽く上に持ち上げてみて毛穴が丸く小さくなれば、たるみによって引き伸ばされているサインです。
たるみ毛穴の根本原因は真皮層のコラーゲン・エラスチンの減少にあるため、市販の化粧品では届きにくいのが実情です。一般的なスキンケア製品は表皮層への作用が中心で、真皮層まで十分にアプローチできません。改善が感じられない場合は、美容医療専門のクリニックへの相談をおすすめします。
肌の状態やたるみの程度によって異なります。軽度のたるみにはダウンタイムが少ないハイフやピコレーザーが適しており、中等度以上にはサーマクールやマイクロニードルRFが効果的とされています。アイシークリニックでは肌診断をもとに、お一人おひとりに最適な治療プランをご提案しています。
治療法によって異なります。ハイフはほぼダウンタイムなし、マイクロニードルRFは赤みや点状出血が3〜5日程度、フラクショナルレーザー(アブレイティブ)は赤みや皮むけが5〜10日程度が目安です。仕事や生活スタイルに合わせて治療を選べるため、カウンセリング時に詳しくご相談ください。
治療後も紫外線対策・保湿・生活習慣の改善を継続することが重要です。特に日焼け止め(SPF30・PA+++以上)の毎日の使用は光老化予防に欠かせません。また、睡眠・栄養バランス・禁煙なども効果の維持に役立ちます。定期的な美容医療によるメンテナンスも、改善効果を長く保つために有効です。
✨ まとめ
たるみ毛穴は、加齢に伴うコラーゲン・エラスチンの減少、紫外線ダメージ、皮下脂肪や骨格の変化などが複合的に絡み合って生じる肌トラブルです。市販のスキンケア製品だけで根本的に改善するのは難しく、美容医療による真皮層へのアプローチが大きな効果をもたらします。
ハイフ・高周波(RF)治療・フラクショナルレーザー・ピコレーザー・ケミカルピーリング・注射系治療など、たるみ毛穴に対する美容医療の選択肢は多岐にわたります。それぞれに特徴とダウンタイムがあり、自分の肌状態や生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。複数の治療を組み合わせることでより高い効果を得られることもあります。
美容医療を受ける際には、まず専門のクリニックでカウンセリングを受け、医師による正確な肌診断と治療方針の説明を受けることが重要です。治療後も紫外線対策や保湿、生活習慣の改善などのホームケアを継続することで、改善効果を長く維持することができます。
たるみ毛穴でお悩みの方は、ぜひアイシークリニック東京院にご相談ください。肌の状態を詳しく確認した上で、あなたに最適な治療プランをご提案いたします。早めにケアを始めるほど効果も出やすく、加齢による変化のスピードを緩やかにすることができます。まずはカウンセリングだけでも、お気軽にお越しください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 皮膚の老化メカニズム(コラーゲン・エラスチンの減少、光老化など)に関する医学的根拠、および毛穴トラブルの分類・診断基準についての参照
- 日本美容外科学会 – ハイフ(HIFU)・高周波(RF)・フラクショナルレーザー・ピコレーザー・ヒアルロン酸注射・ボトックス注射などの美容医療施術の適応・安全性・効果に関する情報の参照
- PubMed – レチノールおよびビタミンC誘導体のコラーゲン産生促進効果、紫外線による光老化と真皮層へのダメージに関する科学的エビデンス・臨床研究論文の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務