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海やプールで思い切り楽しんだ翌日、肌が真っ赤に腫れ上がり、さらに水ぶくれまでできてしまった——そんな経験をしたことがある方は少なくないはずです。日焼けによる水ぶくれは、単なる「ちょっとした日焼け」とは異なり、皮膚に相当なダメージが加わっているサインです。「いつ治るのだろう」「このまま放置していいのだろうか」と不安になる方も多いでしょう。この記事では、日焼けによる水ぶくれが何日で治るのか、正しいケアの方法、絶対に避けるべきNG行動、そして皮膚科を受診すべきタイミングについて、医療的な観点からわかりやすく解説します。


目次

  1. 日焼けで水ぶくれができるメカニズム
  2. 日焼けの重症度と水ぶくれの関係
  3. 水ぶくれは何日で治る?回復の目安
  4. 自宅でできる正しい応急処置とケア方法
  5. 絶対にやってはいけないNG行動
  6. 水ぶくれが治った後に残る症状と注意点
  7. 皮膚科を受診すべきタイミング
  8. 日焼けによる水ぶくれを予防するために
  9. まとめ

この記事のポイント

日焼けによる水ぶくれは医学的に「日光熱傷」の重症型で、通常1〜2週間で回復するが、自己判断で潰すと感染・瘢痕リスクが高まる。広範囲・発熱・膿などがある場合は皮膚科への早期受診が必要。

🎯 日焼けで水ぶくれができるメカニズム

そもそも、なぜ日焼けで水ぶくれができるのでしょうか。この疑問に答えるためには、日焼けが皮膚に与えるダメージの仕組みを理解する必要があります。

太陽光に含まれる紫外線(UV)には、主にUVA(波長315〜400nm)とUVB(波長280〜315nm)の2種類があります。日焼けによる急性炎症反応を引き起こす主な原因はUVBです。UVBは皮膚の表皮細胞に直接ダメージを与え、DNAを傷つけます。これに対して体は免疫反応を起こし、血流量が増加して炎症が生じます。これがいわゆる「日焼け」の赤みや熱感、痛みの原因です。

日焼けによる水ぶくれは、皮膚医学的には「水疱(すいほう)」と呼ばれます。紫外線のダメージが非常に強い場合、表皮と真皮の間に炎症性の液体(滲出液)が溜まり、皮膚が剥離して水ぶくれが形成されます。これは熱傷(やけど)と同様のメカニズムであり、医学的にも「日光熱傷」あるいは「サンバーン」の重症型として分類されます。

水ぶくれの中に溜まっている液体は、血漿成分を主体とした滲出液で、皮膚を保護するために自然と産生されるものです。この液体には皮膚の回復を助ける成長因子なども含まれているため、水ぶくれを自己判断で潰すことは回復を妨げる可能性があります。

また、水ぶくれが形成されるまでには時間差があることも覚えておきましょう。日焼けをした直後ではなく、数時間から半日ほど経過してから赤みや腫れが強くなり、翌日以降に水ぶくれが現れるケースが多いです。「日焼けしたけど大丈夫かな」と思っていたら翌朝に水ぶくれができていた、というパターンは非常によく見られます。

Q. 日焼けで水ぶくれができるのはなぜですか?

強い紫外線(主にUVB)が表皮を超えて真皮にまでダメージを与えると、表皮と真皮の間に炎症性の液体(滲出液)が溜まり水ぶくれが形成されます。これは医学的に「日光熱傷」の重症型に分類され、やけどと同様のメカニズムによるものです。

📋 日焼けの重症度と水ぶくれの関係

日焼けには重症度に応じた分類があります。水ぶくれができているということは、ある程度以上の重症度であることを意味しており、適切な対応が必要です。

一度熱傷(Ⅰ度)に相当する日焼けは、皮膚が赤くなり、ひりひりした痛みや熱感が生じる段階です。表皮のみにダメージが留まっており、水ぶくれは形成されません。適切なケアを行えば数日以内に症状が治まることがほとんどです。

一方、水ぶくれが形成される段階は、二度熱傷(Ⅱ度)に相当します。これは表皮を超えて真皮の浅い層(浅達性Ⅱ度)または深い層(深達性Ⅱ度)までダメージが及んでいる状態です。強烈な日焼けでは、この二度熱傷に相当するダメージが皮膚に生じることがあります。

浅達性Ⅱ度では、水ぶくれを伴う強い痛みがあり、触れると非常に敏感です。適切なケアを行えば通常1〜2週間で回復し、多くの場合、瘢痕(傷跡)は残りません。

深達性Ⅱ度では、ダメージがより深く、水ぶくれが大きかったり破れやすかったりします。痛みが比較的少ない(神経まで損傷している場合)こともあり、回復に3〜4週間以上かかることがあります。また、この段階になると色素沈着や瘢痕が残るリスクが高まります。

日常的な海水浴やレジャーで起こる日焼けの水ぶくれは、多くの場合は浅達性Ⅱ度の範囲内に収まることが多いですが、水ぶくれが広範囲にわたる場合や、強い痛みがある場合は医療機関を受診することが推奨されます。

💊 水ぶくれは何日で治る?回復の目安

日焼けによる水ぶくれが「何日で治るか」は、多くの方が最も気になるポイントではないでしょうか。結論からいうと、一般的には1〜2週間程度で自然に回復することが多いですが、重症度や個人差、ケアの方法によって大きく変わります。

水ぶくれができた直後から最初の数日間(1〜3日目)は、炎症が最も強い時期です。皮膚は赤く腫れ、熱感と痛みが強く現れます。この時期は患部を冷やして炎症を抑えることが最優先となります。水ぶくれはこの時期に最大サイズになることが多く、触れると非常に痛みを感じます。

4〜7日目になると、炎症が徐々に落ち着いてきます。水ぶくれは自然に小さくなり始め、中の液体が吸収されていきます。皮膚が乾燥しやすくなり、周囲から皮が剥け始めることもあります。痛みは軽減しますが、かゆみが出てくることがあります。

1〜2週間後には、水ぶくれがしぼんで皮膚が再生され始めます。古い皮膚がめくれていき、新しい皮膚が露出します。この時期の新しい皮膚は非常にデリケートで、紫外線や摩擦に対して敏感な状態です。

2週間〜1ヶ月程度で、多くの場合は肌の見た目はある程度回復します。ただし、色素沈着(黒ずみ)が残る場合があり、完全に元の状態に戻るまでには数ヶ月かかることもあります。

以下のような場合は、回復が遅れる可能性があります。水ぶくれが自己判断で潰された場合、二次感染(細菌感染)が起きた場合、広範囲に水ぶくれができている場合、糖尿病や免疫疾患などの基礎疾患がある場合などが挙げられます。これらの条件が重なると、回復期間が大幅に延びることがあるため、注意が必要です。

また、子どもや高齢者は皮膚のバリア機能が低く、回復力も異なるため、同じ程度の日焼けでも大人よりも重篤化しやすい傾向があります。特に子どもの水ぶくれは早めに小児科や皮膚科を受診することをおすすめします。

Q. 日焼けの水ぶくれは何日で治りますか?

日焼けによる水ぶくれは一般的に1〜2週間で回復します。最初の1〜3日は炎症が最も強く、4〜7日で水ぶくれが縮小し始め、1〜2週間後に皮膚が再生されます。ただし重症度・ケア方法・個人差によって回復期間は大きく異なります。

🏥 自宅でできる正しい応急処置とケア方法

日焼けによる水ぶくれができてしまった場合、適切な初期対応が回復速度と傷跡の有無に大きく影響します。ここでは、自宅でできる正しいケア方法をステップごとに解説します。

🦠 ステップ1:まず冷やして炎症を抑える

日焼けに気づいたらすぐに、患部を流水で冷やしましょう。目安は10〜20分程度です。水の温度は15〜20℃前後の冷たい水が適しています。氷や保冷剤を直接肌に当てることは、凍傷になるリスクがあるため避けてください。タオルに包んだ保冷剤で冷やす場合は、皮膚との間にタオルを介することを徹底してください。

冷やすことで皮膚の炎症反応を抑制し、水ぶくれのさらなる悪化を防ぐ効果があります。できるだけ日焼け後の早い段階で冷却を開始することが大切です。

👴 ステップ2:保湿で皮膚のバリア機能をサポートする

炎症が少し落ち着いてきたら、保湿ケアを行います。日焼けした皮膚は水分を失いやすく、乾燥するとバリア機能が低下し回復が遅れます。保湿剤はシンプルなセラミド配合のローションやアロエベラジェルなど、刺激の少ないものを選びましょう。

ただし、水ぶくれが形成されている部位への保湿剤の塗布は、清潔な手で優しく行い、水ぶくれを破らないように注意してください。アルコールが含まれる化粧水や、香料・防腐剤が多い製品は刺激になるため避けるのが賢明です。

🔸 ステップ3:水ぶくれを保護する

水ぶくれができた部位は、衣類や外部の刺激から保護することが大切です。清潔なガーゼや非固着性のドレッシング材(薬局で購入可能)を使って水ぶくれを覆い、摩擦や細菌感染から守りましょう。

ドレッシング材は毎日交換し、交換時には患部を清潔に保つよう心がけてください。水ぶくれ部位を直接テープで固定することは避け、テープは周囲の正常な皮膚部分に留めるようにしましょう。

💧 ステップ4:水分補給と体内からのケア

日焼けをすると、皮膚から大量の水分が失われます。特に水ぶくれができるような重度の日焼けでは、脱水症状を引き起こすこともあります。こまめな水分補給を意識し、体内からも回復をサポートすることが重要です。

また、皮膚の再生にはビタミンCやビタミンE、タンパク質などの栄養素が必要です。回復期間中は栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

✨ ステップ5:市販薬の活用

日焼けによる炎症や痛みに対しては、市販の消炎鎮痛剤(イブプロフェンやアセトアミノフェンなど)が症状を緩和するのに役立つことがあります。また、薬局で販売されているヒドロコルチゾン含有のステロイド外用薬(弱いもの)は、軽度の炎症を抑えるのに使用できる場合があります。ただし、水ぶくれができているような重症の日焼けでは、自己判断での使用は避け、皮膚科医に相談することをおすすめします。

⚠️ 絶対にやってはいけないNG行動

日焼けによる水ぶくれのケアにおいて、正しいことを知ると同時に、やってはいけないことを知っておくことも非常に重要です。誤った対処法は、回復を大幅に遅らせたり、傷跡を残したり、感染症を引き起こす原因になります。

📌 水ぶくれを潰す

最も多く見られる誤った行動が、水ぶくれを針や爪で潰してしまうことです。水ぶくれの中の液体は、皮膚を外部の刺激や細菌から守るための「天然のバリア」として機能しています。これを破ってしまうと、その保護機能が失われ、細菌が傷口に侵入して感染症(蜂窩織炎など)を引き起こすリスクが一気に高まります。また、水ぶくれを潰すことで痛みが増し、傷跡が残る可能性も上がります。

水ぶくれは自然に萎んでいくのを待つのが基本です。どうしても破れてしまった場合は、清潔なガーゼで覆い、抗菌薬を含む外用薬(バシトラシン軟膏など)を塗布することを検討してください。

▶️ 氷を直接肌に当てる

冷やすことは正しい対処法ですが、氷や保冷剤を直接患部に当てることは避けてください。日焼けで弱った皮膚に直接氷を当てると、凍傷を引き起こす可能性があります。冷却は必ず流水か、タオルに包んだ保冷剤で行いましょう。

🔹 バター・油・歯磨き粉を塗る

昔から民間療法として伝わる方法の中には、「日焼けにバターや食用油を塗ると良い」というものがあります。しかし、これは医学的に全く根拠がなく、むしろ皮膚からの熱の発散を妨げ、炎症を悪化させる可能性があります。歯磨き粉なども同様に、刺激成分が皮膚を傷める原因になるため絶対に使用しないでください。

📍 強くこする・マッサージする

日焼けした皮膚は非常にデリケートです。タオルで力強く拭いたり、マッサージしたりすることは、水ぶくれを破裂させる原因になるだけでなく、炎症を悪化させます。洗う際はやさしく、保湿剤を塗る際もなでるように優しく行いましょう。

💫 アルコール消毒する

「清潔にしなければ」と思ってアルコールで消毒する方がいますが、アルコールは日焼けした皮膚に強い刺激を与え、乾燥を促進させてしまいます。水ぶくれ周辺を清潔に保つ場合は、流水や生理食塩水で優しく洗い流すだけで十分です。

🦠 日焼け直後に入浴・サウナに入る

熱いお湯や蒸気は皮膚の血管をさらに拡張させ、炎症を悪化させます。日焼けした日は熱いお風呂やサウナを避け、ぬるめのシャワーで体を洗う程度に留めておきましょう。

Q. 日焼けの水ぶくれに絶対してはいけないことは何ですか?

水ぶくれを針や爪で潰すことは絶対に避けてください。中の液体は皮膚を守る天然バリアであり、潰すと細菌感染や瘢痕のリスクが高まります。また氷を直接肌に当てる行為や、バター・歯磨き粉を塗る民間療法、アルコール消毒も皮膚を傷める原因となり禁忌です。

🔍 水ぶくれが治った後に残る症状と注意点

水ぶくれ自体が治ったとしても、その後も注意が必要な症状が残ることがあります。事前に知っておくことで、適切な対策を取ることができます。

👴 色素沈着(炎症後色素沈着)

日焼けによる重度の炎症の後は、メラノサイト(メラニンを産生する細胞)が刺激を受け、メラニン色素が過剰に産生されることがあります。これが「炎症後色素沈着」と呼ばれる状態で、皮膚が茶色や黒っぽく変色します。

炎症後色素沈着は、適切なケアを続けることで数ヶ月から1年程度で徐々に薄くなることが多いですが、紫外線を浴びると悪化するため、回復期間中の紫外線対策が非常に重要です。日焼け止めをしっかり塗ること、衣類や帽子で皮膚を覆うことを徹底してください。

なかなか色素沈着が改善しない場合は、皮膚科でトラネキサム酸やビタミンC誘導体などの美白治療、ケミカルピーリングやレーザー治療などを検討することも選択肢の一つです。

🔸 瘢痕(傷跡)

水ぶくれを自分で潰してしまった場合や、深いダメージが及んだ場合は、皮膚が本来の構造に戻れず、瘢痕(傷跡)として残ることがあります。瘢痕が残った場合は、早めに皮膚科や形成外科に相談することが大切です。早期の治療介入(シリコンジェルシートの使用、レーザー治療など)で改善が見込めるケースもあります。

💧 皮膚の乾燥・かゆみ

回復期には皮膚が非常に乾燥しやすく、強いかゆみが生じることがあります。かゆいからといって掻いてしまうと、新しく再生した皮膚を傷つけてしまいます。保湿剤をこまめに塗り、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服を検討してください。

✨ 感光性の増加

日焼けによるダメージを受けた皮膚は、しばらくの間、紫外線に対して非常に敏感な状態が続きます。完全に回復していない時期に再び強い紫外線を浴びると、症状が悪化したり、色素沈着が深刻になったりします。回復期間中はできるだけ直射日光を避け、外出する際は日焼け止めと物理的な遮光を徹底することが大切です。

📝 皮膚科を受診すべきタイミング

軽度の水ぶくれは自宅でのケアで回復することも多いですが、以下のような症状がある場合は、自己判断でのケアを続けず、早めに皮膚科や医療機関を受診してください。

水ぶくれが広範囲(体の10%以上)に及んでいる場合は、脱水や感染のリスクが高まるため、早急な医療対応が必要です。特に顔・手・足・関節部に水ぶくれができている場合は、機能的な障害を残すリスクがあるため優先的に受診しましょう。

水ぶくれ部位に赤み・腫れ・熱感・膿(うみ)が増してきた場合は、細菌感染が起きている可能性があります。感染が広がると蜂窩織炎(ほうかしきえん)という皮膚深部の感染症になることもあり、抗菌薬での治療が必要になります。

発熱・悪寒・頭痛・吐き気・めまいなどの全身症状を伴う場合は、熱射病や重症の炎症反応が起きている可能性があります。このような場合は皮膚科だけでなく、救急外来への受診も検討してください。

また、2週間以上経過しても水ぶくれが改善しない場合や、強い痛みや違和感が続く場合も受診が必要です。通常の経過と異なる可能性があります。

子どもや高齢者、妊娠中の方、糖尿病・腎疾患・免疫疾患などの基礎疾患がある方は、一般的なケースよりも重症化しやすく回復も遅れやすいため、水ぶくれができた段階で早めに医療機関を受診することをおすすめします。

皮膚科を受診した場合、重症度に応じて抗炎症薬(ステロイド外用薬・内服薬)の処方、感染対策としての抗菌薬の処方、適切なドレッシング処置、色素沈着への美白治療などが行われます。自己流のケアでは対応しきれない症状も、医療機関では適切に対処することができます。

Q. 日焼けの水ぶくれで皮膚科を受診すべき目安は?

水ぶくれが体の10%以上の広範囲に及ぶ場合、患部に膿や強い腫れなど感染の兆候がある場合、発熱・頭痛・吐き気などの全身症状を伴う場合、2週間以上経過しても改善しない場合は早めに皮膚科を受診してください。子どもや高齢者・基礎疾患のある方は特に早期受診が推奨されます。

💡 日焼けによる水ぶくれを予防するために

水ぶくれができるほどの日焼けは、しっかりとした予防策を講じることで防ぐことができます。「日焼けしてしまってから考える」ではなく、日焼けそのものを防ぐ意識を持つことが最善です。

📌 日焼け止めを正しく使う

日焼け止めはSPF値とPA値の両方をチェックして選びましょう。海やプールなど、強い紫外線を浴びる環境ではSPF50以上・PA+++以上のものを選ぶことが推奨されます。日焼け止めは外出の20〜30分前に塗り始め、汗や水で落ちてしまうため2〜3時間ごとに塗り直すことが重要です。多くの人が日焼け止めを「1回塗ればOK」と思っていますが、適切な間隔での塗り直しが欠かせません。

塗る量も重要です。顔全体に塗る場合はパール粒大を2個分程度が目安とされており、薄く塗りすぎると効果が大幅に低下します。

▶️ 物理的な遮光を活用する

日焼け止めだけに頼らず、帽子・サングラス・UVカット加工の衣類・日傘などを組み合わせて使うことが理想的です。特に10〜14時の紫外線が強い時間帯は、できるだけ日陰にいるようにしましょう。

海やプールでは水面や砂浜が紫外線を反射するため、通常の環境より紫外線量が多くなります。日差しを感じにくい曇りの日でも紫外線は80〜90%程度届いているため、油断は禁物です。

🔹 肌の露出を最小限にする

長時間外にいる場合は、ラッシュガードやUVカットの長袖シャツを着用することで、皮膚への紫外線ダメージを大幅に減らすことができます。特に子どもにはラッシュガードを着用させることを習慣にしましょう。

📍 日焼け後のケアを怠らない

たとえ水ぶくれができない程度の日焼けでも、帰宅後に冷却・保湿を行い、皮膚へのダメージを最小限に抑えましょう。日焼けを繰り返すことは、皮膚の老化(光老化)の大きな原因となり、長期的には皮膚がんリスクを高めることにもつながります。

💫 ビタミンDとのバランスを考える

「日焼けを完全に防ぐとビタミンDが不足する」という声もあります。確かにビタミンDは紫外線を浴びることで皮膚で産生されますが、水ぶくれができるような強い日焼けは完全に避けるべきです。食事(魚介類・きのこ類など)からビタミンDを摂取しながら、適切な紫外線対策を続けることが大切です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、夏のレジャーシーズンになると日焼けによる水ぶくれでご来院される方が増える傾向があり、「まさかここまでひどくなるとは思わなかった」とおっしゃる患者様が多くいらっしゃいます。水ぶくれは皮膚が深刻なダメージを受けているサインであり、自己判断で潰してしまうと感染や色素沈着・瘢痕のリスクが高まるため、迷ったときはまず皮膚科にご相談いただくことをお勧めします。治った後の色素沈着も含め、お一人おひとりの皮膚の状態に合わせた適切なケアをご提案しますので、どうぞお気軽にご来院ください。」

✨ よくある質問

日焼けで水ぶくれができるのはなぜですか?

強い紫外線(主にUVB)が表皮を超えて真皮にまでダメージを与えると、表皮と真皮の間に炎症性の液体(滲出液)が溜まり、水ぶくれ(水疱)が形成されます。これは医学的に「日光熱傷」の重症型に分類され、やけどと同様のメカニズムによるものです。

日焼けの水ぶくれは何日で治りますか?

一般的には1〜2週間程度で自然に回復することが多いです。最初の1〜3日は炎症が最も強く、4〜7日で水ぶくれが縮小し始め、1〜2週間後に皮膚が再生されてきます。ただし重症度・ケアの方法・個人差によって回復期間は大きく異なります。

水ぶくれを自分で潰してもよいですか?

絶対に潰さないでください。水ぶくれの中の液体は皮膚を外部刺激や細菌から守る天然のバリアとして機能しています。潰してしまうと細菌感染(蜂窩織炎など)のリスクが高まるほか、痛みの増加や瘢痕(傷跡)が残る可能性があります。自然にしぼむのを待つことが基本です。

皮膚科を受診すべきタイミングはいつですか?

以下の場合は早めに皮膚科または医療機関を受診してください。①水ぶくれが広範囲(体の10%以上)に及ぶ場合、②患部に膿・強い腫れなど感染の兆候がある場合、③発熱・頭痛・吐き気など全身症状を伴う場合、④2週間以上経過しても改善しない場合。子どもや高齢者・基礎疾患のある方は特に早めの受診を推奨します。

水ぶくれが治った後も色素沈着が残ることはありますか?

はい、炎症後色素沈着として皮膚が茶色・黒っぽく変色することがあります。適切なケアを続ければ数ヶ月〜1年程度で徐々に薄くなることが多いですが、回復期間中に再び紫外線を浴びると悪化します。改善しない場合はアイシークリニックにご相談ください。美白治療やレーザー治療などの選択肢をご提案しています。

📌 まとめ

日焼けによる水ぶくれは、皮膚が深刻なダメージを受けているサインです。一般的には1〜2週間程度で回復することが多いですが、正しいケアを行うかどうか、そして適切なタイミングで医療機関を受診するかどうかによって、回復期間や傷跡の有無に大きな差が出ます。

水ぶくれができた場合は、まず冷却・保湿・保護の基本ケアを行い、水ぶくれを自分で潰すことや、民間療法を試みることは避けてください。水ぶくれが広範囲にある場合、発熱などの全身症状がある場合、患部に感染の兆候がある場合は、早めに皮膚科を受診することが重要です。

また、水ぶくれが治った後も色素沈着が残りやすく、回復期間中の紫外線対策が非常に大切です。日焼けは「たかが日焼け」と軽視せず、適切な対処と予防を心がけることが、皮膚の健康を長期的に守ることにつながります。

アイシークリニック東京院では、日焼けによるダメージへの対応から、炎症後色素沈着の治療まで、皮膚に関するさまざまなお悩みに対応しています。「自己ケアで様子を見ていたけれど改善しない」「日焼けの跡が気になる」という方は、お気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 日焼け(サンバーン・日光熱傷)の重症度分類、水疱形成のメカニズム、炎症後色素沈着や瘢痕に関する診療ガイドラインおよび皮膚科学的知見の参照
  • 日本形成外科学会 – 熱傷(やけど)の深度分類(Ⅰ度・浅達性Ⅱ度・深達性Ⅱ度)と回復期間の目安、ドレッシング処置・瘢痕治療に関する医学的根拠の参照
  • WHO(世界保健機関) – 紫外線(UVA・UVB)が皮膚に与えるダメージのメカニズム、SPF・PA値の選び方を含む日焼け止めの正しい使用方法、紫外線対策の国際的推奨基準の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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