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日焼け止めを選ぶとき、「SPF50+」「PA++++」といった表示を目にしますが、それぞれの意味や違いを正確に理解している方は意外と少ないかもしれません。この数値や記号を正しく理解することは、紫外線から肌を守るうえでとても重要です。間違った選び方をしてしまうと、紫外線対策が不十分になり、シミ・シワ・たるみといった肌老化を招くことにもつながります。この記事では、SPFとPAの違い、それぞれの数値の意味、シーンや肌タイプに合わせた日焼け止めの選び方、そして正しい使い方まで、医療的な観点を踏まえながらわかりやすく解説します。


目次

  1. 紫外線の種類とお肌への影響
  2. SPFとは何か?その意味と数値の見方
  3. PAとは何か?その意味と「+」の数の違い
  4. SPFとPAの違いをまとめて比較
  5. 日焼け止めの種類と成分の違い
  6. シーン別・肌タイプ別の日焼け止めの選び方
  7. 日焼け止めの正しい塗り方と量
  8. 日焼け止めを使うときの注意点
  9. 日焼け止め以外の紫外線対策との組み合わせ
  10. まとめ

この記事のポイント

SPFはUV-B(日焼け・炎症)、PAはUV-A(光老化)への防御指標であり、両方をバランスよく確認してシーンや肌タイプに合わせた日焼け止めを選び、適切な量の塗布と定期的なぬり直しを実践することが、シミ・シワ・たるみの予防に不可欠である。

🎯 紫外線の種類とお肌への影響

日焼け止めの役割を理解するためには、まず紫外線そのものについて知ることが大切です。太陽から届く紫外線は、波長の長さによっていくつかの種類に分類されます。私たちの日常生活に関係するのは、主にUV-A(紫外線A波)とUV-B(紫外線B波)の2種類です。

UV-Aは波長が315〜400nmと長く、ガラスや雲を透過して室内にも届きます。即座に日焼けを引き起こす力はUV-Bに比べて弱いものの、皮膚の奥深くにある真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊します。これが長期的なシワ・たるみ・くすみ・色素沈着などの「光老化」を引き起こす原因になります。一年中、曇りの日でも室内でも注意が必要な紫外線です。

UV-Bは波長が280〜315nmと短く、主に表皮に作用します。日焼けによる赤み(サンバーン)や炎症を起こしやすく、メラニン色素の生成を促してシミの原因にもなります。皮膚がんのリスクとも関連が深いとされており、特に春から夏にかけて強くなる傾向があります。

なお、UV-C(紫外線C波)は最も短い波長を持ちますが、オゾン層によって大気圏で吸収されるため、地表にはほとんど届きません。そのため、日焼け止めの対象となるのはUV-AとUV-Bの2種類ということになります。

SPFとPAはそれぞれ、このUV-BとUV-Aへの防御力を示す指標です。この違いを理解することが、日焼け止め選びの第一歩となります。

Q. SPFとPAはそれぞれ何を示す指標ですか?

SPFはUV-B(紫外線B波)への防御力を数値で示す指標で、肌の赤みや炎症(サンバーン)を防ぐ効果を表します。PAはUV-A(紫外線A波)への防御力を「+」の数で示し、シワ・シミ・たるみといった光老化を防ぐ効果を表します。紫外線対策には両方をバランスよく確認することが重要です。

📋 SPFとは何か?その意味と数値の見方

SPFは「Sun Protection Factor」の略で、日本語では「紫外線防御指数」と訳されます。これはUV-B(紫外線B波)に対する防御力を示す数値です。

SPFの数値は、日焼け止めを塗らない場合と比べて、UV-Bによる肌の赤み(サンバーン)が出るまでの時間をどのくらい延長できるかを表しています。たとえば、何も塗らない状態で10分で肌が赤くなる人がSPF30の日焼け止めを使った場合、理論上は300分(30倍)間、肌が赤くなるのを防げるという計算になります。

ただし、この計算はあくまでも理論上のものであり、実際には汗や摩擦によって日焼け止めが落ちたり、塗る量が少なかったりすることで、防御力は大きく低下します。SPFの数値は理想的な条件下でのテスト結果に基づいていることを覚えておきましょう。

日本のSPF表示は最大で「SPF50+」までとなっており、SPF50を超える場合は「SPF50+」と表示されます。これは日本の薬機法(旧薬事法)で定められているルールです。海外製品ではSPF100といった表示を見ることもありますが、SPFが50を超えると防御率の差はわずかになります。

SPFと防御率の関係を見てみると、SPF15で約93%、SPF30で約97%、SPF50で約98%のUV-Bをカットするとされています。SPF30からSPF50に上がっても防御率の差はわずか1%程度であることがわかります。数値が高ければ高いほど肌への負担も増す傾向があるため、必ずしも高い数値のものを選べばよいというわけではありません。

💊 PAとは何か?その意味と「+」の数の違い

PAは「Protection Grade of UVA」の略で、UV-A(紫外線A波)に対する防御効果を示す指標です。PA表示は日本の化粧品業界が独自に設けた規格で、日本で広く使われています。

PAは「+(プラス)」の数によって4段階に分類されており、「+」の数が多いほどUV-Aへの防御力が高くなります。

PA+(効果あり)は、UV-Aに対して一定の防御効果があることを示します。日常的な外出であれば十分な場合もありますが、長時間屋外で過ごすには心もとない場合があります。

PA++(効果かなりあり)は、比較的高い防御効果があります。日常の外出から軽い運動など、幅広いシーンに対応できます。

PA+++(効果非常にあり)は、非常に高い防御効果があります。長時間の屋外活動やレジャーなどでも使用できるレベルです。

PA++++(効果きわめて高い)は、最高ランクの防御効果を示します。海水浴やスキー場など、紫外線量の多い環境での使用に適しています。2013年から日本に導入された最高評価の区分です。

PAの評価は、UV-Aによって肌が黒くなるまでの時間(即時黒化)を測定する「PFA値(Protection Factor of UVA)」を基準としています。PFA値が2〜4であればPA+、4〜8ならPA++、8〜16ならPA+++、16以上であればPA++++に分類されます。

なお、海外ではPA表示が使われていない場合もあります。欧米ではUVA防御の指標として「PPD(Persistent Pigment Darkening)」や「UVA」のロゴが使われることがあり、製品によって表示形式が異なります。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、日焼け止めを選ぶ際にSPFの数値だけを重視してPAを見落としている患者様が多くいらっしゃいますが、光老化によるシミやたるみを予防するためにはUV-Aへの対策も同様に重要です。最近の傾向として、シミやくすみのご相談で来院される方の中には、日焼け止めを毎日使用していながらも塗る量が不十分であったり、ぬり直しをされていないケースが少なくありません。紫外線によるダメージは長年にわたって蓄積するものですので、ご自身のライフスタイルや肌状態に合った日焼け止めを正しく使うことから、ぜひ今日から始めていただければと思います。」

Q. 日焼け止めはシーンによってどう選び分ければよいですか?

日常的なオフィスワークや短時間の外出にはSPF15〜30・PA++程度、通勤や買い物などの外出にはSPF30〜50・PA+++程度が目安です。海水浴やスキーなど紫外線量の多い環境ではSPF50+・PA++++を選び、2時間に1回のぬり直しを徹底することが推奨されます。

🏥 よくある質問

SPFとPAはどう違うのですか?

SPFはUV-B(紫外線B波)への防御力を数値で示し、肌の赤みや炎症(サンバーン)を防ぐ指標です。一方、PAはUV-A(紫外線A波)への防御力を「+」の数で示し、シワ・シミ・たるみといった光老化を防ぐ指標です。紫外線対策には両方の指標をバランスよく確認することが重要です。

日焼け止めはどのくらいの量を塗ればよいですか?

顔全体に塗る場合、パール2粒分(約0.5〜1g)が目安です。多くの方が推奨量の1/3〜1/4程度しか塗れていないというデータもあります。量が少ないと防御力が大幅に低下するため、しっかりとした量を均一に塗ることが大切です。

日焼け止めはどのくらいの頻度でぬり直せばよいですか?

屋外で活動する場合は、2〜3時間ごとのぬり直しが推奨されています。汗・皮脂・摩擦によって日焼け止めは少しずつ落ちてしまうためです。メイクをしている場合は、スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めを活用するとぬり直しがしやすくなります。

敏感肌や赤ちゃんにはどんな日焼け止めが向いていますか?

敏感肌の方や赤ちゃんには、化学反応を起こさない「紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)」のみを使用した製品や、アルコールフリー・香料フリーの製品が適しています。初めて使う製品は必ずパッチテストを行い、肌トラブルがある場合は専門医への相談をおすすめします。

室内にいても日焼け止めは必要ですか?

必要です。UV-A(紫外線A波)はガラスや雲を透過して室内にも届き、長期的にシワ・たるみ・くすみなどの光老化を引き起こします。室内中心の生活であればSPF15〜30・PA++程度の製品で十分ですが、当院でもPAを見落としたまま毎日日焼け止めを使用し、光老化が進んでしまう患者様が多くいらっしゃいます。

⚠️ SPFとPAの違いをまとめて比較

ここまでの内容を踏まえて、SPFとPAの主な違いを整理しましょう。

まず対応する紫外線の種類が異なります。SPFはUV-B(紫外線B波)への防御力を示し、PAはUV-A(紫外線A波)への防御力を示します。これが最も根本的な違いです。

次に表示の方法が異なります。SPFは数値で表され、数字が大きいほど防御力が高いことを示します。PAはプラス記号(+)の数で示され、+の数が多いほど防御力が高くなります。

防げる肌トラブルの種類も違います。SPFが防ぐのは主に「サンバーン(急性の日焼けによる赤み・炎症)」です。一方、PAが防ぐのは主に「サンタン(UV-Aによる黒ずみ)」や「光老化(シワ・たるみ・シミ)」です。

それぞれを単独で考えるのではなく、両方の指標をバランスよく確認して日焼け止めを選ぶことが重要です。SPFが高くてもPAが低ければ、UV-Aによる光老化を防ぐことができません。逆にPAが高くてもSPFが低ければ、UV-Bによる急性の日焼けや炎症を防げません。

日常的なスキンケアとして使用する場合でも、またアウトドアシーンでも、SPFとPAの両方の指標を意識して選ぶことが、肌を守るための正しいアプローチです。

Q. 日焼け止めを正しく塗るための量と頻度は?

顔全体への塗布量はパール2粒分(約0.5〜1g)が目安です。多くの方が推奨量の1/3〜1/4程度しか使えていないとされ、量不足は防御力を大幅に低下させます。屋外活動中は2〜3時間ごとのぬり直しが推奨されており、アイシークリニックでもぬり直し不足による光老化の進行が多く見られます。

🔍 日焼け止めの種類と成分の違い

日焼け止めは紫外線を防ぐ仕組みの違いによって、大きく「紫外線吸収剤」を使ったタイプと「紫外線散乱剤」を使ったタイプ、そしてその両方を配合した「混合タイプ」に分類されます。

紫外線吸収剤を使ったタイプは、化学的に紫外線のエネルギーを吸収して熱などに変換することで肌を守ります。メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(オクチルメトキシシンナメート)やジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルなどが代表的な成分です。このタイプは比較的軽いテクスチャーで白浮きしにくく、使用感がよい製品が多いのが特徴です。ただし、肌が敏感な方や赤ちゃんには刺激になる場合があります

紫外線散乱剤を使ったタイプは、酸化チタンや酸化亜鉛などの鉱物性の微粒子が紫外線を物理的に反射・散乱させることで肌を守ります。化学反応を起こさないため、敏感肌や赤ちゃんの肌にも比較的使いやすいとされています。一方で、白浮きしやすかったり、重いテクスチャーになりやすかったりするデメリットがあります。近年はナノ化された粒子を使用することで白浮きを抑えた製品も多く登場しています。

混合タイプは紫外線吸収剤と散乱剤の両方を配合することで、それぞれのデメリットを補い合っています。現在の多くの日焼け止め製品がこの混合タイプに該当します。

また、日焼け止め製品のテクスチャーにも種類があります。乳液タイプは伸びがよく全身に使いやすく、クリームタイプは密着感が高くウォータープルーフ製品が多い傾向があります。ジェルタイプはさっぱりとした使用感でテカりにくく、スプレータイプは手が届きにくい場所にも塗りやすいのが特徴です。スティックタイプは携帯性が高く、外出先でのぬり直しに便利です。

📝 シーン別・肌タイプ別の日焼け止めの選び方

日焼け止めは「高ければよい」というものではなく、シーンや肌の状態に合わせて選ぶことが大切です。SPFやPAの数値が高い製品ほど、肌への負担や刺激が増える傾向があるため、必要なレベルに合わせた選択が理想的です。

日常的なオフィスワークや短時間の外出の場合、SPF15〜30・PA++程度の日焼け止めが適しています。窓越しの紫外線も完全には防げないため、室内にいる時間が長くても紫外線ケアは必要です。化粧下地に日焼け止め機能が入ったものを使うのもよい方法です。

通勤や買い物など、屋外と屋内を行き来する場合はSPF30〜50・PA+++程度が目安です。移動中の紫外線も積み重なるため、しっかりした防御が必要です。

屋外でのスポーツやレジャー、長時間の外出にはSPF50+・PA++++の製品を選びましょう。汗や水で落ちやすいため、ウォータープルーフタイプを選ぶことと、こまめなぬり直しが重要です。

海水浴やスキーなど、特に紫外線量が多い環境では最高スペックのSPF50+・PA++++を選んだうえで、2時間に1回程度のぬり直しを徹底してください。水中や雪面では紫外線が反射・増幅されるため、通常の屋外よりも強い紫外線ケアが必要です。

肌タイプ別では、普通肌・混合肌にはテクスチャーの選択肢が広く、乳液タイプやジェルタイプが使いやすいでしょう。乾燥肌の方にはクリームタイプや保湿成分配合の製品が向いています。脂性肌・ニキビ肌の方にはノンコメドジェニック処方のジェルタイプやさっぱりした使用感の製品が適しています。敏感肌の方や赤ちゃんには、紫外線散乱剤のみを使用した製品や、アルコールフリー・香料フリーの製品を選ぶと刺激が少なくなります。

また、子どもの肌は大人よりも紫外線の影響を受けやすく、肌のバリア機能も未熟です。赤ちゃん・子ども向けの低刺激処方の日焼け止めを使うことを推奨します。SPFの高さよりも、肌への優しさを優先して選ぶとよいでしょう。

Q. 日焼け止め以外に有効な紫外線対策にはどんなものがありますか?

UPF表示のある衣類の着用、つばが7cm以上の帽子、UVカット加工の日傘やサングラスを組み合わせることで効果的に紫外線を防げます。また、紫外線が最も強い午前10時〜午後2時の屋外活動を避けることも有効です。日焼け止めと複数の対策を組み合わせる「サンスマート」なアプローチが推奨されています。

💡 日焼け止めの正しい塗り方と量

どれだけ高機能な日焼け止めを選んでも、正しく使わなければその効果を十分に発揮できません。日焼け止めの効果を最大化するためには、適切な量を均一に塗ることが重要です。

日焼け止めの適切な量については、SPFやPAのテスト試験で使用される量(2mg/cm²)を参考にすると理解しやすいです。顔全体に塗る場合、一般的に0.5〜1g(約パール2粒分)が目安とされています。しかし多くの方が実際に使う量はこれよりもかなり少なく、推奨量の1/3〜1/4程度しか塗れていないというデータもあります。量が少ないと防御力は大幅に低下するため、しっかりとした量を使うことが大切です。

塗る手順としては、まずスキンケア(化粧水・乳液など)を終えた後に日焼け止めを塗ります。製品によって化粧水後か乳液後かが異なるため、パッケージの指示に従ってください。顔に塗る場合は、額・両頬・鼻・あごの5点に置いてから、指や手のひらで優しく伸ばします。目の周りや小鼻のわきなど、塗り残しが生じやすい部分も丁寧に塗布してください。

体に塗る場合も、塗り残しが生じやすい耳の後ろ、首筋、足の甲、膝の裏側、手の甲などにも忘れず塗るようにしましょう。

日焼け止めは一度塗ったら終わりではありません。汗や皮脂、摩擦などによって少しずつ落ちてしまうため、定期的なぬり直しが必要です。屋外で活動する場合は2〜3時間ごとにぬり直すことが推奨されています。メイクをしている場合は、スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めを活用するとぬり直しがしやすくなります。

また、日焼け止めを塗るタイミングも重要です。外出前の15〜30分前に塗ることで、皮膚に密着してより安定した効果が期待できます。特に紫外線吸収剤タイプの製品は、塗布後に皮膚と反応して効果が発揮されるまで少し時間がかかります。

✨ 日焼け止めを使うときの注意点

日焼け止めを効果的かつ安全に使うために、いくつかの注意点を押さえておきましょう。

まず、日焼け止めは正しくクレンジング・洗顔で落とすことが大切です。ウォータープルーフタイプや密着力の高い製品は、通常の洗顔だけでは十分に落ちないことがあります。専用のクレンジング剤を使用してしっかりと落とすことで、毛穴の詰まりやニキビの原因を防ぎましょう。一方で、過度なクレンジングや強い洗浄は肌のバリア機能を損なう恐れがあるため、肌への負担も考えながら洗い方を選ぶことが重要です。

日焼け止めは使用期限内に使うようにしましょう。開封後は時間とともに成分が変質することがあります。一般的に、開封後は1年以内に使い切ることが推奨されています。変色やにおいの変化が感じられた場合は使用を控えてください。

パッチテストを行うことも大切です。初めて使う製品は、腕の内側などに少量を塗って24時間様子を見てから、顔や全身に使うようにしましょう。特に敏感肌の方や肌トラブルがある方は、必ずパッチテストを行うことを推奨します。

日焼け止めには防腐剤・香料・アルコールなどが含まれている製品もあり、これらが刺激になることがあります。成分表を確認し、自分の肌に合った製品を選ぶことが重要です。アレルギーのある成分が含まれていないかも確認してください。

妊娠中や授乳中の方は、使用する成分についてかかりつけの医師に相談することをおすすめします。一部の紫外線吸収剤については、ホルモン様作用の可能性を指摘する研究もあり、気になる方は紫外線散乱剤のみを使った製品を選ぶとよいでしょう。

日焼け止めを塗ることで起こりうるトラブルには、刺激性接触皮膚炎(肌荒れ・かぶれ)やアレルギー性接触皮膚炎などがあります。使用後に赤み・かゆみ・腫れなどの症状が出た場合は、すぐに使用を中止して洗い流し、症状が続く場合は皮膚科専門医を受診してください。

📌 日焼け止め以外の紫外線対策との組み合わせ

紫外線対策は日焼け止めだけに頼るのではなく、複数の方法を組み合わせることでより効果的になります。これを「サンスマート(Sun Smart)」なアプローチと言います。

UV遮断素材を使った衣類を着用することは、日焼け止めと並んで非常に効果的な紫外線対策です。長袖・長ズボン・帽子などで肌の露出を減らすことで、日焼け止めの使用量を減らしつつ高い防御効果を得られます。UPF(紫外線遮断指数)の表示がある衣類を選ぶと、より確実な紫外線対策ができます。

日傘や帽子の活用も有効です。UVカット加工された日傘は、顔や首筋への直射日光を効果的に防ぎます。帽子はつばが7cm以上あるものが理想的とされています。

サングラスも重要な紫外線対策のひとつです。目に入る紫外線は白内障や網膜の損傷のリスクを高めるとされており、UVカット機能のあるサングラスで目を守ることが推奨されています。

時間帯の工夫も効果的です。紫外線量は一般的に午前10時から午後2時の間が最も強くなります。この時間帯はできるだけ屋外での長時間活動を避け、やむを得ない場合は特にしっかりとした紫外線対策を行いましょう。

日陰の活用も大切です。ただし、散乱光や地面からの反射光も紫外線を含んでいるため、日陰にいるからといって完全に安心というわけではありません。特にコンクリートや水面、雪面は紫外線の反射率が高いため、注意が必要です。

なお、紫外線を完全にカットすることは必ずしも健康に好ましいとは言えません。紫外線には体内でビタミンDを合成する働きがあり、ビタミンDは骨の健康や免疫機能の維持に重要な役割を果たしています。適度な日光浴(日本では1日15〜30分程度が目安とされることもあります)はビタミンD合成のために必要ですが、長時間の無防備な日光浴は避けるべきです。紫外線対策とのバランスについては、個人の健康状態に応じて医師に相談するとよいでしょう。

日焼けをしてしまった後のケアも重要です。日焼けによって肌に炎症が起きた場合は、患部を冷やして炎症を鎮め、保湿ケアをしっかり行いましょう。日焼けによるシミが気になる場合や、繰り返す日焼けによる肌トラブルが続く場合は、皮膚科や美容皮膚科への相談をおすすめします。

🎯 まとめ

この記事ではSPFとPAの違い、日焼け止めの正しい選び方と使い方について解説しました。最後に重要なポイントを振り返りましょう。

SPFはUV-B(紫外線B波)への防御力を数値で示し、PAはUV-A(紫外線A波)への防御力を「+」の数で示します。この2つは異なる種類の紫外線に対応しており、両方の指標をバランスよく確認することが日焼け止め選びの基本です。

日焼け止めはシーンや肌タイプに応じて適切なスペックのものを選び、正しい量を均一に塗ること、そして定期的にぬり直すことが大切です。また、衣類・帽子・日傘・サングラスなど他の紫外線対策と組み合わせることで、より効果的に紫外線から肌を守ることができます。

紫外線による肌へのダメージは蓄積するものであり、若いうちから継続的なケアを行うことがシミ・シワ・たるみなどの光老化を防ぐために重要です。日焼け止めは毎日のスキンケアに欠かせないアイテムとして、日常に取り入れることをおすすめします。

紫外線による肌ダメージが気になる方、すでにシミやたるみなどの肌トラブルでお悩みの方は、専門の医療機関へご相談ください。アイシークリニック東京院では、皮膚や美容医療の専門家が一人ひとりの肌状態に合わせた適切なアドバイスと治療をご提案しています。日々の紫外線対策から始まり、肌の健康を長期的にサポートする体制を整えておりますので、お気軽にご相談ください。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 紫外線とUV-A・UV-Bの皮膚への影響、光老化(シワ・シミ・たるみ)のメカニズム、日焼け止めの正しい使い方に関する医学的根拠の参照
  • 厚生労働省 – 日焼け止め製品のSPF・PA表示に関する薬機法上のルール、化粧品の成分・表示基準に関する規制情報の参照
  • WHO(世界保健機関) – 紫外線による皮膚がんリスク・健康影響、サンスマート(Sun Smart)な紫外線対策の推奨アプローチ、ビタミンD合成と日光浴の適切な目安に関する国際的エビデンスの参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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