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「毎朝なぜか疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める気がする」「自分の睡眠の質を客観的に知りたい」——そんな悩みを抱えている方は少なくないはずです。近年、スマートフォンの普及とともに睡眠を手軽に記録・分析できるアプリが数多く登場し、自分の睡眠状態を可視化することが誰でもできるようになりました。睡眠記録アプリを使えば、自分がどの時間帯に深く眠れているか、睡眠サイクルはどうなっているか、いつ目が覚めているかなどのデータをグラフや数値で確認することができます。このコラムでは、睡眠記録アプリの基本的な仕組みから、おすすめアプリ7選、選び方のポイント、そして医療的な観点からの活用法まで、幅広くわかりやすくお伝えします。睡眠の質を改善したいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。


目次

  1. 睡眠記録アプリとは?基本的な仕組みを解説
  2. 睡眠を記録することで得られるメリット
  3. 睡眠記録アプリの選び方5つのポイント
  4. おすすめ睡眠記録アプリ7選
  5. 睡眠記録アプリを医療的に活用する方法
  6. 睡眠の質を改善するための生活習慣
  7. アプリで改善しない場合は医療機関への相談を
  8. まとめ

🎯 睡眠記録アプリとは?基本的な仕組みを解説

睡眠記録アプリとは、スマートフォンのマイクや加速度センサー(モーションセンサー)を使って、睡眠中の体の動きや呼吸音などを計測・記録するアプリケーションのことです。スマートウォッチや専用のウェアラブルデバイスと連携して、さらに詳細なデータを収集できるものもあります。

睡眠は大きく分けて「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類に分類されます。レム睡眠は脳が活発に活動している浅い眠りの状態で、夢を見ることが多い段階です。ノンレム睡眠は脳が休息している深い眠りの状態で、身体の疲労回復や記憶の整理・定着に重要な役割を果たしています。健康的な睡眠では、この2種類の睡眠が約90〜120分周期で交互に繰り返されることが知られています。

睡眠記録アプリの多くは、体の動き(寝返りの頻度や量)からレム睡眠・ノンレム睡眠を推定し、グラフや数値として表示します。ただし、スマートフォンのみを使用するアプリの場合、医療機器のような精度はなく、あくまでも参考値として捉えることが大切です。一方で、日常的に自分の睡眠パターンを把握するツールとしては十分に活用できます。

また、最近のアプリは単に記録するだけでなく、睡眠スコアを算出したり、眠りの浅い時間帯に合わせてアラームを設定したり、睡眠改善のためのアドバイスを提示したりと、多機能化が進んでいます。スマートウォッチと連携することで、心拍数や血中酸素濃度なども合わせて記録できるものもあり、より精度の高い睡眠分析が可能になっています。

📋 睡眠を記録することで得られるメリット

睡眠を記録する最大のメリットは、自分の睡眠の状態を客観的に把握できることです。「なんとなく眠れていない気がする」という漠然とした感覚を、データとして可視化することで、問題の所在が明確になります。具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

まず、睡眠パターンの把握ができるようになります。毎日の睡眠時間、就寝・起床時刻、深睡眠・浅睡眠の割合などを継続的に記録することで、自分の睡眠リズムが見えてきます。「週の前半は比較的よく眠れているが、週末になると夜更かしして睡眠の質が下がる」「残業が多い日は睡眠時間が短くなっている」といったパターンが明らかになります。

次に、睡眠に影響を与える要因を発見しやすくなります。飲酒した日、カフェインを多く摂った日、激しい運動をした日などの情報を記録に加えることで、睡眠の質との相関関係が見えてきます。これにより、自分の睡眠を悪化させている習慣に気づき、改善へのヒントを得ることができます。

さらに、改善の成果を確認できるという点も重要なメリットです。生活習慣を変えたときに、その改善が実際に睡眠の質向上につながっているかどうかを数値で確認できます。主観的には「なんとなくよく眠れるようになった気がする」と感じていても、データを見ると変化が見えにくかったり、逆に気づいていなかった改善が数値に表れていたりすることもあります。

また、医療機関を受診する際の参考資料としても活用できます。睡眠に関する問題を医師に相談するとき、「なんとなく眠れない」という説明よりも、「過去3カ月の平均睡眠時間は5時間で、深睡眠の割合が20%未満の日が多い」といった具体的なデータを示すことで、医師がより正確に状態を把握しやすくなります。

💊 睡眠記録アプリの選び方5つのポイント

睡眠記録アプリは数多く存在しており、どれを選べばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは、自分に合ったアプリを選ぶための5つのポイントをご紹介します。

1つ目は、計測方法の確認です。スマートフォン単体で使用できるアプリと、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスとの連携が必要なアプリがあります。スマートフォン単体の場合は手軽に始められる反面、精度がやや低い傾向があります。より詳細なデータを求める場合は、ウェアラブルデバイスとの連携を検討しましょう。

2つ目は、表示・分析機能の豊富さです。単に睡眠時間を記録するだけでなく、睡眠サイクルのグラフ表示、睡眠スコアの算出、長期的なトレンド分析など、自分が知りたい情報を提供してくれるかどうかを確認しましょう。データを見やすく整理してくれるUIデザインも重要な判断基準になります。

3つ目は、スマートアラーム機能の有無です。スマートアラームとは、設定した時刻の前後一定時間の中で、最も眠りが浅い(起きやすい)タイミングに合わせてアラームを鳴らしてくれる機能です。深い睡眠中に無理やり起こされると目覚めが悪く、日中の眠気や倦怠感につながりやすいため、この機能があると朝の目覚めが格段に改善されることがあります。

4つ目は、プライバシーとセキュリティの確認です。睡眠記録アプリは就寝中のマイクや動作センサーのデータを収集するため、個人情報の取り扱いには注意が必要です。信頼できる開発元のアプリを選び、データがどのように保存・利用されるかを確認しておきましょう。

5つ目は、無料版と有料版の違いです。多くのアプリは無料版と有料版(プレミアム版)を提供しており、無料版では基本的な記録機能のみ、有料版ではより詳細な分析や追加機能が使えるという構成になっています。まずは無料版を試してみて、自分のニーズに合っているかどうかを確かめてから有料版の購入を検討するのが賢明です。

🏥 おすすめ睡眠記録アプリ7選

ここでは、多くのユーザーに利用されている睡眠記録アプリを7つご紹介します。それぞれの特徴や強み、向いているユーザーを解説しますので、自分に合ったアプリ選びの参考にしてください。

🦠 ① Sleep Cycle(スリープサイクル)

Sleep Cycleは、世界中で2,000万人以上が使用している非常に人気の高い睡眠記録アプリです。スウェーデン発のアプリで、スマートフォンのマイクや加速度センサーを使って睡眠を分析します。最大の特徴はスマートアラーム機能で、設定した起床時刻の前後30分の中で最も眠りの浅いタイミングにアラームを鳴らしてくれます。

睡眠分析のグラフは非常に見やすく、毎朝起きたときに前夜の睡眠データをすぐに確認できます。睡眠スコアや睡眠の質に関する詳細なデータも提供されており、長期的なトレンドも確認可能です。いびきの録音機能もあり、自分のいびきが気になる方にも役立ちます。無料版でも十分に使えますが、有料版(Sleep Cycle Premium)ではより詳細な分析機能や睡眠改善プログラムが利用できます。

iOS・Android両対応で、日本語にも対応しています。睡眠記録を始めてみたい方の入門アプリとして最もおすすめの一つです。

👴 ② Sleep as Android(スリープ・アズ・アンドロイド)

Sleep as Androidは、Androidユーザーに特に人気の高い睡眠記録アプリです。非常に多機能で、スマートフォン単体での使用はもちろん、多数のスマートウォッチやウェアラブルデバイスとの連携にも対応しています。

このアプリの特徴は、記録できるデータの豊富さです。睡眠サイクルのグラフ表示、いびきや寝言の録音、心拍数(対応デバイス連携時)、酸素飽和度(対応デバイス連携時)など、非常に詳細なデータを収集できます。また、睡眠不足が続いたときの「睡眠負債」の概念を取り入れた分析も特徴的です。

操作画面はやや複雑ですが、使いこなせれば非常に詳細な睡眠分析が可能です。睡眠データをしっかり分析したいAndroidユーザーに特におすすめです。無料体験期間終了後は有料となります。

🔸 ③ Fitbit(フィットビット)アプリ

Fitbitは、フィットネストラッカーやスマートウォッチで有名なブランドですが、専用アプリも睡眠記録ツールとして非常に優秀です。Fitbitデバイスを持っている方は、ウェアラブルデバイスによる精度の高い睡眠データをアプリで確認できます。

Fitbitの睡眠分析では、睡眠ステージ(浅い睡眠・深い睡眠・レム睡眠・覚醒)の詳細な分布が確認でき、「睡眠スコア」として0〜100点で評価してくれます。心拍数の変動や呼吸の乱れなども記録されるため、健康状態との関連を把握しやすいのが特徴です。

Fitbitデバイスを既に持っている方や、フィットネスと睡眠を総合的に管理したい方に特に向いています。アプリ自体は無料ですが、詳細な分析機能を利用するにはFitbit Premiumへの加入が必要です。

💧 ④ Apple ヘルスケア(Apple Watch連携)

iPhoneとApple Watchを使っている方であれば、Apple純正の「ヘルスケア」アプリで睡眠記録ができます。watchOS 7以降のApple Watchには睡眠トラッキング機能が標準搭載されており、Apple Watchを着けて眠るだけで自動的に睡眠データが記録されます。

Apple Watchによる睡眠記録では、睡眠時間、心拍数、血中酸素濃度(Series 6以降)などが計測されます。最新のwatchOS(watchOS 9以降)では、睡眠ステージ(コア睡眠・深い睡眠・レム睡眠・覚醒)の分析にも対応しています。記録されたデータはiPhoneのヘルスケアアプリで確認でき、他の健康データと一元管理できる点が便利です。

追加の費用なく利用でき(Apple Watch本体は必要)、iPhone・Apple Watchユーザーには最も手軽な選択肢の一つです。ただし、機能の豊富さという点では専用の睡眠アプリに劣る部分もあります。

✨ ⑤ Google Pixel Watchアプリ / Wear OSの睡眠トラッキング

AndroidユーザーでGoogle Pixel WatchやWear OS対応のスマートウォッチを使用している方には、Google純正の睡眠トラッキング機能がおすすめです。Google Fitやデバイスに付属する専用アプリを通じて、睡眠データをGoogle アカウントで管理できます。

Google Pixel Watchでは、Fitbitの技術を活用した睡眠分析機能が搭載されており、睡眠ステージの詳細な分析が可能です。他のGoogleサービスとの親和性が高く、Google アシスタントとの連携や、他の健康データとの統合管理がスムーズに行えます。

📌 ⑥ ねむログ(Nemulog)

ねむログは、日本製の睡眠記録アプリで、シンプルで使いやすい操作性が特徴です。手動入力式のアプリで、就寝時刻と起床時刻を記録するだけで睡眠時間の管理ができます。センサーを使った自動計測ではなく、自分でデータを入力するタイプのため、スマートフォンを充電しながら使いたい方や、シンプルな記録だけを求めている方に向いています。

グラフ表示でわかりやすく睡眠データを確認でき、睡眠時間の記録に特化したシンプルな設計になっています。「難しいアプリは苦手」「まずは簡単に睡眠時間だけ記録したい」という方に特におすすめです。

▶️ ⑦ Relax Melodies(リラックス・メロディーズ)

Relax Melodiesは、睡眠記録というよりも睡眠改善・入眠サポートに特化したアプリです。自然音、ホワイトノイズ、バイノーラルビートなど150種類以上のサウンドを組み合わせて、自分好みのリラクゼーション音楽を作成できます。瞑想やヨガニドラ(睡眠ヨガ)などの音声ガイドも収録されており、入眠をサポートするコンテンツが充実しています。

睡眠記録機能も搭載されており、就寝・起床時刻の記録や睡眠パターンの確認ができます。「眠りにつくのが苦手」「寝つきが悪い」という悩みを持つ方に特におすすめのアプリです。iOS・Android両対応で、無料版でも多くの機能が利用できます。

⚠️ 睡眠記録アプリを医療的に活用する方法

睡眠記録アプリで収集したデータは、単なる「記録」に留まらず、健康管理や医療の場面でも活用できます。医療的な視点からアプリデータを活用するための方法をご説明します。

まず、睡眠の問題に早期に気づくためのツールとして活用できます。例えば、いびきの録音機能があるアプリを使用することで、自分のいびきの頻度や音量を客観的に把握できます。いびきは睡眠時無呼吸症候群の重要なサインであることが多く、「大きないびきをかいている」「呼吸が止まっているような音がある」といった記録があれば、早めに医療機関を受診する契機になります。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に気道が塞がれて呼吸が停止する状態が繰り返される疾患で、適切な治療を受けなければ高血圧、心臓病、脳卒中などのリスクが高まることが知られています。「熟睡できていない」「日中の眠気がひどい」「起床時に頭痛がある」といった症状がアプリデータと合わせて確認できた場合は、専門医への相談をおすすめします。

また、不眠症の評価においてもアプリデータは参考になります。不眠症は単に「眠れない」という症状だけでなく、「なかなか寝付けない入眠困難」「夜中に何度も目が覚める中途覚醒」「早朝に目が覚めてしまう早朝覚醒」といったタイプに分類されます。アプリで記録した睡眠グラフを見ることで、自分の不眠がどのタイプに該当するかを把握しやすくなり、医療機関での診察でも具体的な情報を提供できます。

さらに、生活習慣と睡眠の相関関係を分析することで、睡眠を悪化させている要因を特定できます。多くの睡眠記録アプリには、日中の活動量、カフェイン摂取、飲酒、運動などのライフスタイルデータを手動で入力する機能があります。これらのデータと睡眠データを照らし合わせることで、「コーヒーを飲む時間帯を調整したら入眠が改善した」「就寝前の運動を控えたら深睡眠が増えた」といった具体的な改善策を発見できることがあります。

睡眠記録データを医療機関に持参する際は、できれば2〜4週間以上の継続的なデータがあると診断の参考になりやすいです。スクリーンショットや印刷したグラフを持参したり、アプリのデータをPDFでエクスポートして提示したりすると、担当医との情報共有がスムーズになります。

🔍 睡眠の質を改善するための生活習慣

睡眠記録アプリで自分の睡眠パターンを把握できたら、次のステップは睡眠の質を改善するための具体的な行動です。医学的に根拠のある睡眠改善法をご紹介します。

まず最も重要なのが、規則正しい睡眠スケジュールの維持です。毎日ほぼ同じ時刻に就寝・起床することで、体内時計(サーカディアンリズム)が安定し、自然な眠気と覚醒のサイクルが整います。週末だけ大幅に就寝・起床時刻がずれると「社会的時差ぼけ」と呼ばれる状態が起こり、月曜日の朝に体がだるく感じる原因になります。睡眠記録アプリで就寝・起床時刻のばらつきを確認し、規則性を意識することが大切です。

次に、就寝前の光環境に注意することが重要です。スマートフォンやタブレット、パソコンの画面から発せられるブルーライトは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制し、入眠を妨げることが研究で示されています。就寝の1〜2時間前からは画面を見る時間を減らし、照明も暖色系の間接照明に切り替えることが望ましいです。ナイトモード(ブルーライトカット)機能を活用するのも一つの方法ですが、それ以上に画面を見る時間自体を減らすことが効果的です。

カフェインの摂取タイミングも見直しましょう。カフェインは摂取後6〜8時間は体内に残存し、覚醒作用が持続します。コーヒー、緑茶、紅茶、エナジードリンクなどのカフェインを含む飲料は、少なくとも就寝の6時間前までに摂取を控えることが推奨されています。カフェインの代謝速度には個人差があり、敏感な方は午後3時以降のカフェイン摂取を避けた方がよい場合もあります。

就寝環境の整備も欠かせません。快適な睡眠のためには、寝室の温度・湿度・暗さ・静けさが重要です。一般的に、睡眠に適した寝室の温度は18〜22℃程度とされています。遮光カーテンで外光を遮断し、耳栓やホワイトノイズで騒音を和らげることも効果的です。寝具の清潔さや寝心地も睡眠の質に影響するため、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

アルコールと睡眠の関係についても正しく理解しておくことが大切です。「お酒を飲むとよく眠れる」と感じている方も多いかもしれませんが、アルコールは入眠を促進する一方で、睡眠後半のレム睡眠を減少させ、睡眠の質を全体的に低下させることが知られています。飲酒した翌日に疲れが取れない感覚があるのはこのためです。寝酒の習慣がある方は、睡眠記録アプリで飲酒日と非飲酒日の睡眠データを比較してみると、その影響が実感できるでしょう。

適度な運動は睡眠の質を改善する効果があります。特に有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)を習慣的に行うことで、深睡眠の割合が増加し、睡眠の質が向上することが複数の研究で示されています。ただし、運動は就寝の3〜4時間前までに終えることが望ましいとされています。

リラクゼーション法の実践も効果的です。就寝前に深呼吸、プログレッシブ筋弛緩法(体の各部位の筋肉を順番に緊張・弛緩させる方法)、マインドフルネス瞑想などを行うことで、自律神経のバランスが整い、よりスムーズに入眠できるようになります。前述のRelax Melodiesのようなアプリも、リラクゼーションのサポートに役立ちます。

📝 アプリで改善しない場合は医療機関への相談を

睡眠記録アプリを活用して生活習慣を改善しても、睡眠の悩みが解消されない場合は、医療機関への相談を検討することをおすすめします。睡眠の問題には、生活習慣の改善だけでは対処しにくい医学的な原因が潜んでいることがあるためです。

医療機関への受診を考えるべき主なサインとして、以下のようなものが挙げられます。

3カ月以上にわたって、週に3日以上「眠れない」「眠りが浅い」という状態が続いている場合は、慢性不眠症の可能性があります。慢性不眠症は適切な治療(認知行動療法や薬物療法)によって改善できる場合が多く、放置することで日中のパフォーマンス低下や精神的な問題に発展するリスクがあります。

大きないびきや睡眠中の呼吸停止が気になる場合は、睡眠時無呼吸症候群を疑う必要があります。睡眠記録アプリでいびきの録音データがある場合は、その音源とともに医療機関に相談すると診断の参考になります。睡眠時無呼吸症候群はCPAP(持続陽圧呼吸療法)などによる治療が有効ですが、検査・診断には医療機関が必要です。

夜間に足がムズムズする、脚を動かさずにはいられないという症状がある場合は、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の可能性があります。この疾患は鉄分不足や神経系の問題と関連していることが多く、適切な治療によって睡眠の質が大幅に改善されることがあります。

また、うつ病や不安障害などの精神疾患は睡眠障害を伴うことが非常に多く、睡眠の問題が精神的な健康状態と関連している可能性もあります。気分の落ち込み、意欲の低下、強い不安感などの症状が睡眠の問題と同時に現れている場合は、精神科や心療内科への受診も選択肢に入れましょう。

睡眠外来や睡眠専門クリニックでは、ポリソムノグラフィ(PSG)と呼ばれる精密な睡眠検査を行うことができます。PSGでは脳波、眼球運動、筋電図、心電図、呼吸、血中酸素濃度などを同時に計測し、睡眠の状態を詳細に評価します。スマートフォンアプリとは比較にならないほど精度の高い睡眠評価が可能であり、各種睡眠障害の確定診断や治療方針の決定に活用されます。

アイシークリニック東京院でも、睡眠に関するお悩みのご相談を受け付けています。「アプリのデータを見たら何か問題がありそう」「睡眠の質について専門家に相談したい」という方は、お気軽にご相談ください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、睡眠の悩みを抱えてご来院される患者様の中に、事前に睡眠記録アプリを活用してデータを持参してくださる方が増えており、診察の際に非常に参考になっています。アプリのデータはあくまでも参考値ではありますが、いびきの録音や睡眠パターンの記録が、睡眠時無呼吸症候群や慢性不眠症の早期発見につながるケースも少なくありません。「なんとなく眠れない」という漠然とした感覚を抱えている方も、まずはアプリで自分の睡眠を可視化してみて、改善が見られない場合はお気軽にご相談ください。」

💡 よくある質問

睡眠記録アプリはどんな仕組みで睡眠を計測していますか?

スマートフォンのマイクや加速度センサー(モーションセンサー)で、睡眠中の体の動きや呼吸音を計測・記録します。スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスと連携すれば、心拍数や血中酸素濃度も記録でき、より精度の高い分析が可能になります。ただし、スマートフォン単体のアプリは医療機器ほどの精度はなく、あくまで参考値として活用することが大切です。

睡眠記録アプリのデータは医療機関で役立ちますか?

はい、大変参考になります。アイシークリニックでも、アプリのデータを持参される患者様が増えており、診察の際に活用しています。いびきの録音や睡眠パターンの記録が、睡眠時無呼吸症候群や慢性不眠症の早期発見につながるケースもあります。できれば2〜4週間以上の継続データをスクリーンショットやPDFで持参すると、より正確な状態把握に役立ちます。

スマートアラーム機能とは何ですか?効果はありますか?

スマートアラームとは、設定した起床時刻の前後一定時間の中で、最も眠りが浅いタイミングに合わせてアラームを鳴らしてくれる機能です。深い睡眠中に無理やり起こされると目覚めが悪く、日中の眠気や倦怠感につながりやすいため、この機能を使うことで朝の目覚めが格段に改善されることがあります。Sleep Cycleなどの主要アプリに搭載されています。

睡眠の質を改善するために、日常生活で何を見直せばよいですか?

医学的根拠のある主な改善策として、①毎日同じ時刻に就寝・起床する、②就寝1〜2時間前からブルーライトを避ける、③カフェインは就寝6時間前までに控える、④寝室の温度を18〜22℃に保つ、⑤就寝3〜4時間前までに運動を終える、⑥深呼吸や瞑想などリラクゼーション法を取り入れる、といった点が挙げられます。アプリデータを活用しながら効果を確認しつつ実践することをおすすめします。

どんな症状があれば医療機関を受診すべきですか?

以下のような場合は早めに医療機関へご相談ください。①3カ月以上・週3日以上「眠れない・眠りが浅い」状態が続く、②大きないびきや睡眠中の呼吸停止が気になる、③夜間に脚がムズムズして動かさずにいられない、④気分の落ち込みや強い不安感を伴う。アイシークリニックでも睡眠に関するお悩みのご相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

✨ まとめ

睡眠記録アプリは、自分の睡眠状態を客観的に把握し、改善につなげるための有効なツールです。本コラムで紹介したおすすめアプリ7選(Sleep Cycle、Sleep as Android、Fitbit、Apple ヘルスケア、Google Pixel Watchアプリ、ねむログ、Relax Melodies)はそれぞれ特徴が異なりますので、自分のスマートフォン環境や目的に合ったものを選んでみてください。

アプリを選ぶ際は、計測方法の種類、分析機能の豊富さ、スマートアラーム機能の有無、プライバシー面の安全性、無料版と有料版の違いを確認することが重要です。また、アプリで記録したデータは単に眺めるだけでなく、生活習慣の改善に積極的に活かしていきましょう。規則正しい睡眠スケジュール、就寝前のブルーライト制限、カフェイン摂取の見直し、快適な睡眠環境の整備、適度な運動習慣、リラクゼーション法の実践など、日常生活の中でできる改善策は多くあります。

ただし、睡眠記録アプリはあくまでも日常的なセルフモニタリングのツールであり、医療機器の代替にはなりません。アプリを活用しても睡眠の悩みが改善しない場合や、いびき・無呼吸・むずむず脚症候群などの症状が気になる場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。睡眠の質は、身体的健康だけでなく精神的健康や日常生活の質にも大きく影響します。睡眠記録アプリを上手に活用しながら、自分の睡眠と向き合い、より健康的な毎日を送っていただければ幸いです。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 睡眠に関する健康づくりのための指針(健康づくりのための睡眠ガイド)、睡眠の質の改善や規則正しい睡眠習慣に関する公式情報として参照
  • WHO(世界保健機関) – 睡眠障害と健康への影響(高血圧・心臓病・精神的健康との関連)に関する国際的な根拠情報として参照
  • PubMed – 睡眠記録アプリおよびウェアラブルデバイスによる睡眠計測の精度・有効性に関する査読済み研究論文の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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