「白玉のような透き通った肌になりたい」——そんな願いを持つ方の間で、近年注目を集めているのが「白玉点滴」です。韓国をはじめとするアジア圏で人気が高まり、日本でも美容クリニックを中心に広く提供されるようになりました。白玉点滴は、主成分であるグルタチオンの持つ強力な抗酸化作用と美白効果により、シミやくすみの改善、肌全体のトーンアップが期待できる美容点滴療法です。
しかし、「本当に効果があるの?」「副作用は大丈夫?」「どのくらいの頻度で通えばいいの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では、白玉点滴の主成分であるグルタチオンの働きから、期待できる効果、推奨される施術頻度、副作用やリスク、そして他の美容施術との併用まで、医学的な観点から詳しく解説します。白玉点滴を検討されている方はもちろん、美白や肌質改善にご興味のある方にとって、有益な情報をお届けできれば幸いです。

目次
- 白玉点滴の効果を徹底解説|美白・アンチエイジング
- 主成分「グルタチオン」の基礎知識
- グルタチオンの美白メカニズム
- 期待できる5つの効果と施術の流れ
- 安全性と副作用について
- 他の美容治療との比較・併用
- よくある質問
- まとめ
✨ 白玉点滴の効果を徹底解説|美白・アンチエイジング
💫 白玉点滴とは
白玉点滴とは、グルタチオンを主成分とする美容点滴療法のことです。「グルタチオン点滴」「美白点滴」「シンデレラ点滴」「ビヨンセ点滴」などとも呼ばれ、その名称の由来は「白玉のような透き通った肌」を目指す点滴であることに由来します。
グルタチオンは、もともと私たちの体内に存在する物質であり、肝臓や筋肉、皮膚、目の水晶体などに広く分布しています。医療の現場では40年以上前から、薬物中毒やアセトン血性嘔吐症(自家中毒)、金属中毒、妊娠悪阻(つわり)、妊娠高血圧症候群、慢性肝炎などの治療に使用されてきた歴史のある成分です。
🎯 期待できる主な効果
近年の研究により、グルタチオンには以下の作用があることが確認され、美容目的での利用が急速に広がりました:
- メラニン生成を抑制する作用
- 紫外線ダメージの軽減
- 老化予防効果
特に韓国や東南アジアで人気が高まり、日本でも美容皮膚科や美容クリニックにおいて定番の美容点滴メニューとして定着しています。
🌍 全身美白のメリット
白玉点滴が美容分野で注目される理由として、体の内側から全身に作用することが挙げられます。レーザー治療やピーリングなどの外用治療は施術部位に限定されますが、点滴は血流に乗って全身に成分が届くため、顔だけでなく首、デコルテ、腕、背中など、全身の美白効果が期待できるのです。
🧬 主成分「グルタチオン」の基礎知識
💡 グルタチオンとは
グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸が結合してできたトリペプチド(アミノ酸の化合物)です。私たちの体内のほぼすべての細胞に存在しており、特に肝臓で多く合成されています。生命を維持するために欠かせない成分であり、「マスター抗酸化物質」とも称されるほど、体内の抗酸化システムにおいて中心的な役割を果たしています。
⚡ グルタチオンの主な働き
グルタチオンには、大きく分けて以下の3つの重要な働きがあります。
第一に、強力な抗酸化作用です。
私たちの体内では、呼吸やエネルギー産生の過程で活性酸素が発生します。活性酸素は適量であれば細菌やウイルスを攻撃する有用な働きをしますが、過剰に発生すると正常な細胞まで攻撃してしまい、老化やさまざまな疾患の原因となります。グルタチオンは、この活性酸素を中和・消去し、細胞を酸化ストレスから守る働きをします。
第二に、解毒作用です。
グルタチオンは肝臓における解毒機能の中心的な役割を担っており、アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドや、薬物、重金属、環境汚染物質などの有害物質と結合して、体外への排出を促進します。
📉 加齢によるグルタチオンの減少
体内のグルタチオン量は20代をピークに、加齢とともに減少していくことがわかっています。また、以下の要因によっても、グルタチオンは消費されて減少します:
- 紫外線への曝露
- ストレス
- 飲酒
- 喫煙
- 睡眠不足
- 食品添加物の摂取
💉 点滴での摂取が推奨される理由
グルタチオンは食品にも含まれており、レバー、肉類、ブロッコリー、アボカド、ほうれん草などに多く含まれています。しかし、経口摂取した場合、消化管で分解されてしまうため、体内への吸収率が低いという課題があります。
一方、点滴や注射による投与は、有効成分を直接血管内に送り込むため、消化管を経由せず、高濃度のグルタチオンを効率的に体内に取り入れることができます。このため、美容目的でグルタチオンの効果を最大限に得たい場合は、点滴による投与が推奨されています。
🌟 グルタチオンの美白メカニズム
🎨 メラニン生成の仕組み
美白のメカニズムを理解するためには、まずシミやくすみの原因となるメラニンがどのように作られるかを知る必要があります。
私たちの皮膚の表皮には、メラノサイト(色素細胞)という細胞が存在します。メラノサイトは、紫外線などの刺激を受けると、肌を守るためにメラニン色素を産生します。このメラニン生成は、メラノサイト内にあるメラノソームという細胞小器官で行われます。
🛡️ グルタチオンによるメラニン抑制作用
グルタチオンの美白効果は、複数のメカニズムによってもたらされます。
まず、チロシナーゼの活性阻害です。
グルタチオンはチロシナーゼの活性を阻害する作用があります。チロシナーゼはメラニン生成のキー酵素であり、この酵素の働きを抑えることで、チロシンからメラニンへの合成経路をブロックし、新たなメラニンの産生を抑制します。
📊 臨床試験による美白効果のエビデンス
グルタチオンの美白効果については、複数の臨床試験で報告されています。
フィリピンでの試験結果:
22人の女性を対象に、週1回グルタチオン600mgの静脈注射を10週間継続したところ、平均メラニン指数が約4%減少したと報告されています。
パキスタンでの二重盲検試験:
グルタチオン1200mgを週2回、6週間投与した群において、37.5%の被験者が「肌が明るくなった」と実感しました。プラセボ群の18.5%と比較すると、約20%の上乗せ効果が確認されています。
🎯 期待できる5つの効果と施術の流れ
✨ 美白・美肌効果
白玉点滴で最も期待される効果が、美白・美肌効果です。グルタチオンのメラニン抑制作用により、以下の効果が期待できます:
- 新たなシミやそばかすの発生予防
- 既存のくすみやシミを薄くする効果
- 肝斑(左右対称にできる薄茶色のシミ)の改善
- 全身の肌トーンアップ
⏰ アンチエイジング効果
グルタチオンの強力な抗酸化作用は、老化の主要な原因である酸化ストレスから細胞を守ります。以下の効果が期待できます:
- シワやたるみの進行遅延
- コラーゲンやエラスチンの保護
- 過酸化脂質の生成抑制
- 細胞の寿命延長(テロメラーゼ活性制御)
🔄 デトックス・疲労回復効果
グルタチオンは肝臓における解毒作用の中心的な役割を担っています。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、以下の有害物質を分解・排出する重要な器官です:
- アルコールの代謝産物(アセトアルデヒド)
- 薬物
- 重金属
- 環境汚染物質
- 食品添加物
⏱️ 施術の流れと所要時間
白玉点滴の施術は、一般的に以下のような流れで行われます。
1. カウンセリング
医師または看護師が、以下の内容についてヒアリングします:
- お肌の悩み
- 体調について
- アレルギーの有無
- 持病や服用中の薬
2. 施術
ベッドやリクライニングチェアに横になった状態で、腕の静脈に点滴針を挿入し、グルタチオンを含む薬剤をゆっくりと投与します。施術時間は15分から30分程度です。
3. 施術後
特別な安静の必要はなく、すぐに日常生活に戻ることができます。ダウンタイムはほとんどなく、メイクやシャワーも当日から可能です。
⚠️ 安全性と副作用について
🔒 安全性について
白玉点滴の主成分であるグルタチオンは、もともと私たちの体内に存在する物質であり、基本的に安全性が高いとされています。日本において、グルタチオンは厚生労働省により医薬品として認可されており、40年以上にわたって医療現場で使用されてきた実績があります。
🚨 起こりうる副作用
白玉点滴で起こりうる副作用としては、以下のようなものがあります。
点滴全般に共通するリスク:
- 針を刺す部位の痛み
- 内出血
- 赤み(1週間程度で自然に改善)
薬剤による副作用:
- 一時的な吐き気
- 血管の痛み(点滴速度調整で軽減可能)
- 頭痛
- めまい
- 発疹などのアレルギー反応(まれ)
🚫 施術を受けられない方・注意が必要な方
白玉点滴は安全性の高い施術ですが、以下に該当する方は施術を受けられない場合や、事前に医師への相談が必要な場合があります。
施術を受けられない方:
- グルタチオンや製剤に含まれる成分にアレルギーがある方
- 過去に点滴や注射でアレルギー反応を起こしたことがある方
📅 推奨される施術頻度
白玉点滴の効果を実感し、持続させるためには、定期的な継続が重要です。一般的に推奨される施術頻度は、週1回から2週間に1回のペースです。
一般的な治療スケジュール:
- 初期:週1回のペース
- 効果安定期:2週間に1回
- メンテナンス:月1回程度
⚖️ 他の美容治療との比較・併用
🤝 高濃度ビタミンC点滴との併用効果
白玉点滴と高濃度ビタミンC点滴は、併用することで相乗効果が期待できる組み合わせです。
グルタチオンとビタミンCを同時に投与すると、グルタチオンが酸化されて機能が低下したビタミンC(酸化型ビタミンC)を還元型に戻し、再び抗酸化作用を発揮できる状態にします。これにより、ビタミンCの効果をより長く、より効率的に引き出すことができます。
🔦 レーザートーニングとの比較
レーザートーニングは、低出力のレーザーを肌に照射し、メラニン色素を少しずつ破壊していく治療法です。
| レーザートーニング | 白玉点滴 | |
|---|---|---|
| 作用範囲 | 施術部位に限定 | 全身に作用 |
| 治療メカニズム | メラニンを「破壊」 | メラニン「生成を抑制」 |
| 効果の現れ方 | 即効性あり | 継続で効果実感 |
| 併用 | 両者の併用が可能 | |
💊 内服薬・外用薬との比較
美白目的の内服薬としては、トラネキサム酸やビタミンC、L-システインなどがあります。
| 内服薬 | 白玉点滴 | |
|---|---|---|
| メリット | 自宅で手軽に継続可能 | 高い吸収効率 |
| デメリット | 消化管経由で吸収効率が低い | 通院が必要 |
| 効果 | 継続的にメラニン生成抑制 | 高濃度で効率的に作用 |

❓ よくある質問
白玉点滴は1回の施術でも一定の効果はありますが、美白効果を目に見えて実感するためには、継続して施術を受けることが推奨されます。疲労回復や二日酔いの改善といった効果は比較的早く現れることがありますが、肌のトーンアップやシミ・くすみの改善には、5回から10回程度の継続が目安とされています。
初めて白玉点滴を受けた場合、効果の持続時間は数日程度と短いですが、継続して施術を受けることで、持続時間は徐々に長くなっていきます。ただし、投与を完全に中止すると、数週間から数か月で徐々に元の状態に戻る傾向があります。効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
グルタチオンにはメラニン生成を抑制し、肌のトーンを明るくする作用があるため、もともと肌の色が濃い方にも効果が期待できます。ただし、生まれ持った肌の色を大幅に変えることは難しく、あくまでも「その人本来の肌の明るさを取り戻す」「くすみを改善する」という効果と理解しておくことが適切です。
グルタチオンのサプリメントは経口摂取するため、消化管を通過する際に分解されてしまい、体内への吸収率が低くなります。一方、白玉点滴は直接血管内にグルタチオンを投与するため、高濃度の成分を効率的に体内に取り入れることができます。より高い効果を求める場合は、点滴による投与が推奨されます。
白玉点滴を受けた後も、紫外線対策は引き続き必要です。グルタチオンには紫外線ダメージを軽減する作用がありますが、完全に防ぐことはできません。白玉点滴の効果を最大限に発揮させるためにも、日焼け止めの使用や帽子・日傘の活用など、日常的な紫外線対策を心がけましょう。
📝 まとめ
白玉点滴は、グルタチオンの持つ強力な抗酸化作用と美白効果により、美容と健康の両面でメリットが期待できる治療法です。本記事でご紹介した内容をまとめると、以下のようになります。
白玉点滴の主な効果:
- 美白・美肌効果(シミ・くすみの改善、肌トーンアップ)
- アンチエイジング効果(活性酸素の除去、細胞保護)
- デトックス効果・肝機能改善
- 疲労回復効果
- 免疫力向上・抗アレルギー効果
推奨される施術頻度:
効果を実感するためには、週1回から2週間に1回のペースで5回から10回程度の継続が目安とされています。効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
安全性について:
グルタチオンは体内に存在する物質であり、40年以上の医療現場での使用実績があります。副作用の発生率は0.4%と非常に低く、安全性の高い治療法といえます。
白玉点滴は、体の内側から全身に作用するため、顔だけでなく全身の美白効果が期待できる点が大きな特徴です。また、他の美白治療との併用も可能であり、内側と外側の両方からのアプローチにより、より効果的な美白ケアを実現できます。
ただし、効果を実感し維持するためには継続的な施術が必要であり、個人差もあることを理解しておくことが重要です。白玉点滴を検討される際は、信頼できる医療機関で医師と十分に相談し、ご自身の肌の状態や目的に合った治療プランを立てることをお勧めします。
美白や肌質改善は一朝一夕で達成できるものではありませんが、適切な治療と継続的なケアにより、理想の肌に近づくことは可能です。白玉点滴が、皆さまの美容と健康の向上に役立つことを願っています。
📚 参考文献
- 厚生労働省 – 医薬品・医療機器等安全性情報
- 日本皮膚科学会 – 皮膚科診療ガイドライン
- 日本抗加齢医学会 – 抗加齢医学に関する研究報告
- Arjinpathana N, Asawanonda P. Glutathione as an oral whitening agent: a randomized, double-blind, placebo-controlled study. J Dermatolog Treat. 2012;23(2):97-102.
- Watanabe F, Hashizume E, Chan GP, Kamimura A. Skin-whitening and skin-condition-improving effects of topical oxidized glutathione. J Cosmet Dermatol. 2014;13(4):267-274.
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
グルタチオンは医療現場で40年以上使用されている安全性の高い成分ですが、経口摂取では体内への吸収率が低いため、美容効果を期待する場合は点滴による投与が最も効果的です。当院では患者さまの体質や肌の状態に合わせて、適切な投与量と頻度をご提案しています。