「しこりニキビが気になって、明日までに何とかしたい」「大事な予定があるのに、しこりニキビができてしまった」このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。しこりニキビは触ると痛みを伴うことも多く、見た目にも目立つため、できるだけ早く治したいと思うのは当然のことです。しかし、しこりニキビは通常のニキビとは異なり、皮膚の深い部分で炎症が起きているため、一晩で完全に治すことは医学的に困難です。本記事では、しこりニキビの原因や特徴を詳しく解説するとともに、悪化を防ぐための正しいケア方法や、皮膚科で受けられる治療法についてご紹介します。正しい知識を身につけて、しこりニキビと上手に向き合いましょう。

目次
- しこりニキビとは?通常のニキビとの違い
- しこりニキビができる原因
- しこりニキビを一晩で治すことは可能か
- 今すぐできるしこりニキビの応急処置
- しこりニキビを悪化させるNG行動
- 皮膚科で受けられるしこりニキビの治療法
- しこりニキビを予防するためのスキンケア
- しこりニキビと間違えやすい皮膚疾患
- よくある質問
- まとめ
🔍 しこりニキビとは?通常のニキビとの違い
しこりニキビとは、皮膚の深い部分で炎症が起きているニキビのことを指します。医学的には「結節性ニキビ」や「嚢腫性ニキビ」と呼ばれ、重症度の高いニキビとして分類されています。通常のニキビとしこりニキビでは、発生する深さや症状に大きな違いがあります。
⚡ しこりニキビの特徴
しこりニキビは、皮膚の表面ではなく真皮層と呼ばれる深い部分で炎症が起きています。そのため、以下の特徴があります:
- 触ると硬いしこりのような感触がある
- 痛みを伴うことが多い
- 白い膿が表面に見えることは少ない
- 赤く腫れ上がった状態が続く
- 直径5mm以上になることもある
- 大きなものでは1cm以上に達する場合もある
- 表面が赤紫色に変色することもある
🔄 通常のニキビとの違い
通常のニキビとしこりニキビには以下のような違いがあります:
- 発生部位:通常のニキビは毛穴の入り口付近、しこりニキビは毛穴の奥深く
- 治癒期間:通常のニキビは数日〜1週間、しこりニキビは2週間〜1ヶ月以上
- 症状:通常のニキビは表面的、しこりニキビは深い痛みを伴う
- ニキビ跡リスク:しこりニキビの方が跡が残りやすい
📊 しこりニキビの進行段階
しこりニキビは、通常のニキビが悪化して進行することで発生するケースが多いです。
- 毛穴の詰まりから始まる
- アクネ菌が増殖して炎症が起きる
- 炎症が毛穴の壁を破壊する
- 周囲の組織に炎症が広がる
- しこりのような硬い塊が形成される
- 真皮層まで達すると、コラーゲンなどの組織が損傷
そのため、しこりニキビは早期に適切な治療を受けることが重要です。
🧬 しこりニキビができる原因
しこりニキビができる原因は複数あり、これらの要因が複合的に関係していることがほとんどです。原因を正しく理解することで、予防や対策に役立てることができます。
⚖️ ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは、しこりニキビの主要な原因の一つです。特に以下の影響があります:
- 男性ホルモン(アンドロゲン)の増加:皮脂腺を刺激し、皮脂分泌量を増加させる
- 女性のホルモン変動時期:生理前、妊娠中、更年期など
- ホルモン関連疾患:多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など
💧 過剰な皮脂分泌
皮脂の過剰分泌は、しこりニキビの直接的な原因となります:
- 毛穴の中に皮脂が溜まりやすくなる
- アクネ菌の餌となって細菌が増殖する
- 脂性肌の方やTゾーンに皮脂が多い方は要注意
- 高温多湿の環境や油分の多い化粧品も分泌を促進
🚫 毛穴の詰まり
古い角質が毛穴の入り口に蓄積すると、毛穴詰まりの原因となります:
- ターンオーバーの乱れ:正常な28日周期が乱れる
- 原因要因:加齢、ストレス、紫外線ダメージ、乾燥
- 汚れの蓄積:メイク汚れや皮脂汚れが毛穴に残る
🦠 細菌感染
アクネ菌(Cutibacterium acnes)は皮膚常在菌ですが、毛穴詰まりの環境で異常増殖します:
- 増殖したアクネ菌が産生する酵素や代謝物質が炎症を誘発
- 炎症反応が強く、深い部分まで広がる
- 黄色ブドウ球菌などの二次感染で症状が悪化
🏃♀️ 生活習慣の乱れ
以下の生活習慣はしこりニキビのリスクを高めます:
- 睡眠不足:成長ホルモン分泌低下、肌修復機能の低下
- 偏った食生活:脂質・糖質過多、ビタミン・ミネラル不足
- 過度なストレス:コルチゾール増加、皮脂分泌促進
- 不規則な生活リズム:ホルモンバランス、ターンオーバーの乱れ
🧬 遺伝的要因
しこりニキビのできやすさには遺伝的な要因も関係しています:
- 皮脂の分泌量や毛穴の大きさ
- 肌質の遺伝的特徴
- ただし、適切なケアで症状軽減は可能
❓ しこりニキビを一晩で治すことは可能か
結論から申し上げると、しこりニキビを一晩で完全に治すことは医学的に不可能です。これはしこりニキビの構造と治癒のメカニズムを理解すれば、明らかなことです。
🚫 なぜ一晩では治らないのか
しこりニキビが一晩で治らない理由は以下の通りです:
- 深部炎症:皮膚の深い部分で炎症が起きている
- 表面的処置では効果なし:深部まで届かない
- 時間が必要:免疫機能や治癒システムの作動に最低数日〜数週間必要
- 膿・老廃物の排出:体外排出には時間がかかる
- 急激な処置のリスク:無理に潰すと炎症が拡大し治癒が遅れる
✅ 一晩でできること
完全に治すことはできませんが、以下のことは可能です:
- 悪化を防ぐ応急処置
- 症状の軽減(赤み・腫れの軽減)
- 適切なメイクカバー方法の実践
- 間違った対処法を避ける
重要なのは、焦って間違った対処をしないことです。
🏥 医学的な見解
皮膚科学の観点から見た治療期間:
- 通常の治療期間:2〜4週間
- 重症の場合:数ヶ月
- 要因:炎症の程度、患者の体質、治療法によって変動
- 早期治療のメリット:治癒時間短縮、ニキビ跡リスク軽減
🚨 今すぐできるしこりニキビの応急処置
しこりニキビを一晩で治すことは難しいですが、悪化を防ぎ、症状を和らげるための応急処置は可能です。ここでは、自宅でできる安全な対処法をご紹介します。
🧼 患部を清潔に保つ
基本中の基本となる清潔管理のポイント:
- 洗顔頻度:1日2回程度(過度な洗顔は逆効果)
- 洗顔料:優しい洗顔料を使用
- 洗顔後:清潔なタオルで優しく水分を拭き取る
- 注意点:手で患部を触らない
汚れた手で触ることは、細菌を付着させて症状を悪化させる原因となります。
🧊 冷却による炎症緩和
冷却による応急処置の方法:
- 方法:清潔なガーゼやタオルに包んだ保冷剤を患部に当てる
- 時間:5〜10分程度
- 頻度:1日数回まで
- 注意:直接氷を肌に当てない(凍傷リスク)
- 効果:炎症の一時的抑制、赤み・腫れの軽減
冷却後は肌が乾燥しやすくなるため、保湿ケアを忘れずに行います。
💊 市販薬の活用
ドラッグストアで購入できる治療薬の活用法:
- 有効成分:イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール
- 効果:抗炎症作用による軽度の症状緩和
- 限界:深部炎症には効果が限定的
- 受診目安:1〜2週間使用しても改善なしの場合は皮膚科へ
💧 保湿ケア
適切な保湿の重要性とポイント:
- 誤解:ニキビ肌は乾燥させた方がいい ← 間違い
- 正しい理解:乾燥すると皮脂分泌が増加し悪化の可能性
- 選ぶべき製品:オイルフリーで低刺激な保湿剤
- 避けるべき:油分の多いクリーム、重いテクスチャー
- 推奨:さっぱりとした使用感のもの
🩹 ニキビパッチの使用
ニキビパッチの効果的な活用法:
- 機能:患部を外部刺激から保護
- 治療成分:浸透促進効果
- ハイドロコロイド素材:余分な膿や分泌物を吸収
- 湿潤環境:治癒促進効果
- 保護効果:無意識に触ることを防止、枕との摩擦防止
💄 メイクでのカバー方法
急な予定がある場合の応急カバー法:
- グリーン系コンシーラー:赤みを打ち消す
- 肌色コンシーラー:その上から重ねる
- 薄く重ねる:厚塗りは崩れやすく不自然
- 帰宅後:すぐにメイクを落として肌を休ませる
メイクはあくまで一時的な対処であることを理解しておきましょう。
⚠️ しこりニキビを悪化させるNG行動
しこりニキビを早く治したいあまり、かえって症状を悪化させてしまう行動があります。以下の行動は絶対に避けるようにしましょう。
🚫 ニキビを潰す・絞る
しこりニキビを潰そうとすることは、最も避けるべき行動です。
- 深部炎症:表面から潰しても膿を出すことは困難
- 炎症拡大:周囲に炎症が広がる
- 二次感染:細菌が傷口から侵入
- 組織損傷:強い力で皮膚組織が傷つく
- ニキビ跡:凹凸のある跡が残るリスク大
👋 頻繁に触る
患部を触る行為のリスク:
- 細菌移動:手の細菌が患部に付着
- 感染悪化:既存の感染状態が悪化
- 刺激による炎症:物理的刺激で炎症が強くなる
- 対策:できるだけ患部に触れないように意識
🧽 過度な洗顔
洗いすぎによる悪影響:
- バリア機能低下:肌の保護機能が損なわれる
- 乾燥招致:必要な皮脂まで除去
- 皮脂分泌促進:乾燥を補うために分泌量増加
- 刺激悪化:強くこすることで炎症刺激
- 適切な頻度:1日2回程度、優しく洗う
🛢️ 油分の多い化粧品の使用
避けるべき化粧品と推奨品:
- 避けるべき:こっくりしたファンデーション、クリーム
- リスク:毛穴詰まりによる症状悪化
- 選ぶべき:オイルフリー、ノンコメドジェニック製品
- 理想:メイクを控えめにして肌負担を軽減
🔥 熱いお湯での洗顔・入浴
高温による肌への悪影響:
- 必要な油分除去:肌に必要な皮脂も奪う
- 乾燥促進:過度な水分蒸発
- 炎症悪化:熱刺激による症状悪化
- 推奨温度:ぬるま湯(32〜34度程度)
- 注意点:シャワー時も顔に直接熱いお湯を当てない
😴 不規則な生活習慣
生活習慣の乱れによる悪影響:
- 睡眠不足:肌の回復力低下、治癒遅延
- 偏った食生活:肌の自然治癒力低下
- 過度な飲酒・喫煙:肌に悪影響
- 改善策:規則正しい生活、十分な睡眠、バランスの良い食事
🏥 皮膚科で受けられるしこりニキビの治療法
しこりニキビが改善しない場合や、繰り返しできる場合は、皮膚科を受診して専門的な治療を受けることをおすすめします。皮膚科では、症状に合わせてさまざまな治療法が提供されています。
💊 外用薬治療
皮膚科処方の外用薬は市販薬より高い効果が期待できます:
- 抗菌薬:クリンダマイシン、ナジフロキサシン
- アクネ菌の増殖抑制
- 炎症軽減効果
- レチノイド系:アダパレン、ベンゾイルペルオキシド
- 毛穴詰まりの改善
- ニキビ発生予防
- 組み合わせ治療:より効果的な治療が可能
💉 内服薬治療
重症しこりニキビに対する内服治療:
- 抗生物質:ミノサイクリン、ドキシサイクリン
- 体内からのアクネ菌増殖抑制
- 炎症軽減効果
- ホルモン調整薬:低用量ピル、スピロノラクトン
- ホルモンバランス乱れが原因の場合
- ビタミン剤:ビタミンB群、ビタミンC
- 補助的効果
🔧 面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)
専門的な膿出し処置:
- 方法:専用器具を使用した皮脂・角質除去
- 安全性:清潔な環境で医療従事者が実施
- 感染リスク:自分で行うより低リスク
- 注意:しこりニキビの深い炎症には必ずしも適さない
- 判断:医師による症状診断が重要
💊 ステロイド注射
大きく腫れたしこりニキビへの緊急治療:
- 薬剤:トリアムシノロンの直接注射
- 効果:炎症の急速な抑制
- 期間:数日で腫れや赤みが軽減
- 適用場面:大切なイベントを控えている場合など
- 注意:副作用もあるため医師との相談が必要
✂️ 切開排膿
膿が溜まった場合の外科的処置:
- 方法:局所麻酔下での切開・膿排出
- 痛み:麻酔により最小限に抑制
- 効果:圧迫感・痛みの軽減、治癒促進
- アフターケア:傷口ケアが必要
- 重要:医師の指示に従った適切なケア
🧪 ケミカルピーリング
角質除去による治療法:
- 方法:酸性薬剤による古い角質除去
- 効果:肌ターンオーバー促進、毛穴詰まり改善
- 薬剤:グリコール酸、サリチル酸など
- タイミング:炎症が落ち着いてから実施
- 予防効果:ニキビ発生予防に有効
⚡ レーザー治療・光治療
先進的な治療オプション:
- PDT(光線力学的療法):アクネ菌殺菌
- 皮脂腺活動抑制:根本的な改善
- フラクショナルレーザー:ニキビ跡治療にも効果
- IPL(光治療):総合的な肌質改善
- 治療回数:複数回が必要な場合が多い
- 相談:治療期間・費用について医師と相談
🧴 しこりニキビを予防するためのスキンケア
しこりニキビを予防するためには、日々のスキンケアが重要です。正しいスキンケア習慣を身につけることで、ニキビのできにくい肌環境を整えることができます。
🧼 正しい洗顔方法
肌を清潔に保つための基本手順:
- 泡立て:洗顔料をしっかりと泡立てる
- 洗い方:泡で優しく、指で強くこすらない
- マッサージ:円を描くように優しく
- すすぎ:ぬるま湯で洗顔料が残らないように
- 頻度:朝と夜の1日2回を基本
- 追加:運動後や汗をかいた後は適宜追加
💧 適切な保湿
ニキビ肌でも欠かせない保湿ケア:
- 重要性:乾燥すると皮脂分泌が促進され悪化
- 手順:
- 洗顔後に化粧水で水分補給
- オイルフリーの乳液・ジェルで水分を閉じ込める
- 推奨成分:セラミド、ヒアルロン酸
- 注意:油分の多いクリームやオイルは使用量に注意
✅ ノンコメドジェニック製品の使用
毛穴を詰まらせにくい化粧品の選び方:
- 「ノンコメドジェニック」表示:毛穴詰まりしにくい処方
- 対象製品:ファンデーション、日焼け止め、保湿剤
- 肌への直接使用:すべてノンコメドジェニックを選択
- 安心感:ニキビのできやすい肌にも安全
☀️ 紫外線対策
肌ダメージを防ぐUV対策:
- ダメージ:紫外線は肌にダメージを与えターンオーバーを乱す
- 炎症悪化:日焼けによる炎症でニキビが悪化
- 対策方法:
- 日焼け止めの塗布
- 帽子や日傘の使用
- 製品選び:ノンコメドジェニック+オイルフリーの日焼け止め
🖌️ メイク道具の清潔管理
細菌繁殖を防ぐメイク道具ケア:
- 洗浄頻度:週1回程度の定期洗浄
- 特に注意:ファンデーション・コンシーラー用ブラシやスポンジ
- 交換:定期的に新しいものに交換
- リスク:汚れた道具は細菌を肌に広げる
🏃♀️ 生活習慣の改善
スキンケアと併せて行う生活改善:
- 睡眠:7〜8時間程度の十分な睡眠
- 生活リズム:規則正しい生活パターン
- 食事:ビタミン・ミネラルを含むバランスの良い食事
- 控えめに:脂っこい食事や甘いものは控えめに
- 運動:適度な運動でストレス解消・血行促進
🔍 しこりニキビと間違えやすい皮膚疾患
しこりのようなできものがすべてニキビとは限りません。似た症状を示す他の皮膚疾患もあるため、正しく見分けることが大切です。自己判断せず、症状が気になる場合は皮膚科を受診しましょう。
🎭 粉瘤(アテローム)
皮膚下の袋状構造による良性腫瘤:
- 構造:皮膚の下に袋状の構造、内部に角質や皮脂が蓄積
- 特徴:
- 中心に黒い点(開口部)が見える
- 押すと動く
- 経過:自然治癒せず、徐々に大きくなる可能性
- 感染時:赤く腫れて痛みを伴う
- 治療:外科的切除が必要
粉瘤の大きさと手術目安について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。
🦠 毛嚢炎(毛包炎)
毛穴根元の細菌感染による炎症:
- 発生部位:毛穴に一致して発生
- 見た目:ニキビと似た赤いブツブツ
- 特徴:中心に毛が見えることがある
- 原因:カミソリ負け、不衛生な環境
- 発生場所:身体のどこにでも可能
- 軽症:自然治癒することもある
- 重症:広範囲に広がる場合は抗菌薬治療が必要
🔥 せつ(おでき)
毛嚢炎が悪化した重症状態:
- 進行:毛嚢炎が周囲組織まで炎症拡大
- 特徴:
- しこりニキビより大きく硬い
- 強い痛みを伴う
- 全身症状:発熱、全身のだるさ
- 複数連結:「よう(癰)」と呼ばれるさらに重症な状態
- 自然破裂:膿が出ることもある
- 推奨治療:皮膚科での切開排膿処置
🧈 脂肪腫
脂肪細胞増殖による良性腫瘍:
- 構造:脂肪細胞の増殖
- 感触:皮膚の下に柔らかいしこり
- 痛み:通常は痛みなし
- 炎症:しこりニキビのような炎症や赤みはない
- 成長:ゆっくりと大きくなる
- 健康影響:健康上の問題はほとんどない
- 治療:見た目が気になる場合は外科的切除可能
⚠️ 皮膚がん
まれだが注意が必要な悪性疾患:
- 注意すべき特徴:
- 治りにくいしこり
- 形が不規則
- 出血しやすい
- 急速に大きくなる
- 受診目安:長期間治らないできもの
- 異常な様子:通常のニキビとは異なる外観
- 推奨:早めの皮膚科受診と精密検査

❓ よくある質問
しこりニキビは皮膚の深い部分で炎症が起きているため、触ると硬いしこりのような感触があります。通常のニキビのように白い膿が表面に見えることは少なく、赤く腫れ上がった状態が続きます。また、通常のニキビより大きく(5mm以上になることも)、痛みを伴うことが多いのが特徴です。治癒までの期間も通常のニキビより長く、2週間から1ヶ月以上かかることがあります。
しこりニキビは重症度の高いニキビであり、適切な治療を受けることで治癒までの時間を短縮し、ニキビ跡が残るリスクを軽減できます。市販薬で1〜2週間治療しても改善が見られない場合、繰り返しできる場合、強い痛みや腫れがある場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。皮膚科では、外用薬や内服薬による治療のほか、ステロイド注射や切開排膿など、症状に合わせた専門的な治療を受けることができます。
しこりニキビが治るまでの期間は、炎症の程度や治療法によって異なりますが、通常2〜4週間、重症の場合は数ヶ月かかることもあります。皮膚科で適切な治療を受けることで、治癒までの時間を短縮できる可能性があります。また、治療を開始した後も、完全に炎症が治まるまでは時間がかかることを理解し、根気強くケアを続けることが大切です。
しこりニキビを自分で潰すことは非常に危険です。しこりニキビは皮膚の深い部分に炎症があるため、無理に潰そうとすると炎症が周囲に広がり、症状が悪化します。また、細菌感染を起こしたり、皮膚組織が損傷して凹凸のあるニキビ跡が残ったりするリスクがあります。どれだけ気になっても自分で潰すことは避け、皮膚科で適切な処置を受けるようにしてください。
ドラッグストアで購入できる抗炎症作用のあるニキビ治療薬は、軽度の症状緩和に役立つことがあります。イブプロフェンピコノールやイソプロピルメチルフェノールなどを含む製品が代表的です。ただし、しこりニキビは皮膚の深い部分で炎症が起きているため、市販薬だけで完治させることは難しい場合が多いです。市販薬を使用しても1〜2週間で改善が見られない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
しこりニキビは皮膚の深い部分まで炎症が及んでいるため、通常のニキビよりもニキビ跡が残りやすい傾向があります。特に自分で潰したり、適切な治療を受けずに放置したりすると、凹凸のあるクレーター状のニキビ跡や、色素沈着が残るリスクが高くなります。ニキビ跡を予防するためには、早期に皮膚科を受診して適切な治療を受けること、そして患部を触らないことが重要です。
📋 まとめ
しこりニキビを一晩で完全に治すことは、残念ながら医学的に不可能です。しこりニキビは皮膚の深い部分で炎症が起きているため、治癒には時間がかかります。
しかし、悪化を防ぐための応急処置を行い、正しいケアを続けることで、症状を和らげることは可能です:
- 患部を清潔に保つ
- 冷却で炎症を抑える
- 触らないことを心がける
市販薬で改善しない場合や、繰り返しできる場合は、皮膚科を受診して専門的な治療を受けることをおすすめします。皮膚科では、外用薬や内服薬、ステロイド注射など、症状に合わせた効果的な治療を受けることができます。
また、しこりニキビを予防するためには、日々の正しいスキンケアと生活習慣の改善が大切です。焦らずに正しいケアを続けることが、健やかな肌への近道です。
アイシークリニック東京院では、しこりニキビをはじめとする様々な皮膚トラブルに対応しています。お肌のお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 尋常性痤瘡治療ガイドライン2017
- マルホ株式会社 ニキビ一緒に治そうProject
- 第一三共ヘルスケア ニキビの原因・症状
- 日本皮膚科学会雑誌 痤瘡の病態と治療
- 厚生労働省 – 皮膚疾患に関する情報
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
しこりニキビは通常のニキビとは異なり、皮膚の深い層まで炎症が及んでいる状態です。そのため、表面的なケアだけでは改善が困難で、専門的な治療が必要になることが多いです。特に繰り返しできる場合や、痛みが強い場合は、早めに皮膚科を受診されることをお勧めします。