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季節の変わり目になると、突然肌がかさついたり、粉吹きが気になったり、いつものスキンケアが合わなくなったと感じることはありませんか。気温や湿度の変化が激しくなるこの時期は、肌のバリア機能が乱れやすく、乾燥トラブルが起きやすい季節です。本記事では、季節の変わり目に肌が乾燥しやすいメカニズムから、日常生活で実践できるケア方法、さらに医療機関での治療まで、幅広い視点でわかりやすく解説していきます。


目次

  1. 季節の変わり目に肌が乾燥しやすい理由
  2. 乾燥肌のサインを見逃さないために
  3. 季節別・肌乾燥の特徴と注意点
  4. 乾燥肌が引き起こす肌トラブルの連鎖
  5. 日常生活で実践できる乾燥対策
  6. 正しいスキンケアの選び方と使い方
  7. 食事・生活習慣から肌乾燥を防ぐ方法
  8. 皮膚科・クリニックで受けられる乾燥肌の治療
  9. まとめ

この記事のポイント

季節の変わり目は気温・湿度変化で肌バリア機能が乱れ乾燥トラブルが生じやすい。セラミド・ヒアルロン酸などを活用したスキンケア、室内湿度管理、入浴方法の見直し、食事・睡眠の改善が基本対策。症状が重い場合は皮膚科専門治療を検討することが重要。

🎯 季節の変わり目に肌が乾燥しやすい理由

肌の乾燥は、単に水分不足というだけでなく、皮膚の構造的なバランスが崩れることで引き起こされます。季節の変わり目はとくにこのバランスが乱れやすい時期です。その背景には、気温・湿度・紫外線量・気圧など、複数の環境因子が同時に変化するという特徴があります。

皮膚の最外層にある「角質層」は、水分を保持するための重要なバリアとして機能しています。角質層は、角質細胞とその間を埋める「細胞間脂質(主にセラミドなど)」、そして「天然保湿因子(NMF)」と呼ばれる成分によって構成されています。これらがバランスよく機能することで、肌の水分が蒸発しにくい状態が保たれています。

しかし、季節が移り変わる時期には気温と湿度が同時に変動するため、肌はその変化に追いつくことができなくなります。たとえば、夏から秋にかけては急激な湿度の低下が起こり、皮膚表面からの水分蒸散量(経皮水分散逸量:TEWL)が増加します。また、秋から冬にかけては気温が下がることで皮脂腺の活動が低下し、皮脂膜の形成が不十分になるため、さらに乾燥が進行しやすくなります。

加えて、季節の変わり目は気温差が大きい日が続きます。暖かい屋内と冷たい屋外を行き来することで、血管の収縮・拡張が繰り返され、肌への血流も不安定になります。血流が滞ると肌に届く栄養や酸素が減少し、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)にも影響が出ます。ターンオーバーが乱れると、古い角質が正常に剥がれ落ちず、肌のごわつきや乾燥がさらに悪化するという悪循環に陥ることになります。

また、春の季節の変わり目では花粉などの刺激物が増えるため、アレルギー反応によって肌のバリア機能が低下し、乾燥を伴う敏感肌状態になりやすいことも知られています。このように、季節の変わり目の乾燥は複合的な要因が重なって引き起こされるものです。

Q. 季節の変わり目に肌が乾燥しやすいのはなぜですか?

季節の変わり目は気温・湿度・紫外線量が同時に変化するため、皮膚の角質層がその変化に追いつけなくなります。湿度の急激な低下により経皮水分散逸量が増加し、気温低下で皮脂腺の活動も衰えるため、肌のバリア機能が乱れて乾燥トラブルが起きやすくなります。

📋 乾燥肌のサインを見逃さないために

乾燥肌は、気づかないうちに進行していることが少なくありません。初期のサインを見逃さないためにも、どのような症状が乾燥肌のサインとなるのかを知っておくことが大切です。

まず、もっとも一般的なサインとして「肌のつっぱり感」があります。洗顔後や入浴後に顔や体がつっぱるように感じる場合は、皮膚表面の水分が失われているサインです。通常、健康な肌は洗顔後しばらくすると自然にうるおいが戻りますが、乾燥が進んだ肌ではこの回復が遅れます。

次に、「粉吹き」や「かさつき」も乾燥肌の典型的なサインです。古い角質が不規則に剥がれることで、皮膚の表面が白っぽく見えたり、ざらざらした手触りになったりします。これは角質層の水分量が著しく低下しているサインでもあります。

また、「かゆみ」も乾燥が引き起こす重要なサインのひとつです。肌が乾燥すると、皮膚の神経が外部刺激に過敏になるため、軽い摩擦や温度変化でもかゆみを感じやすくなります。とくに夜間、布団の中で温まったときにかゆみが増す場合は、乾燥が原因である可能性が高いです。

さらに進行すると、「肌荒れ」「ひび割れ」「赤み」などの症状が現れることもあります。これらは皮膚のバリア機能がかなり低下している状態を示しており、外部からの刺激や細菌・ウイルスが皮膚内部に侵入しやすくなっているサインです。このような状態が続くと、炎症反応が起こりやすくなり、湿疹やアトピー性皮膚炎の悪化につながる可能性もあります。

肌の状態を定期的に観察し、早い段階でケアを始めることが、乾燥による肌トラブルを最小限に抑えるための基本です。

💊 季節別・肌乾燥の特徴と注意点

季節の変わり目は年に4回ありますが、それぞれの時期によって乾燥の原因や現れ方には違いがあります。それぞれの季節の特徴を把握しておくと、より適切なケアが可能になります。

🦠 春(冬から春へ)

冬の乾燥が続く中で花粉の飛散が始まる春は、乾燥とアレルギーが重なる時期です。花粉は皮膚のバリア機能を低下させる作用があるため、顔まわりを中心に乾燥や赤み、かゆみが出やすくなります。また、暖かくなるにつれてスキンケアを軽くしてしまう方も多いですが、まだ湿度が低い日も多いため、保湿ケアは続けることが大切です。

👴 夏(春から夏へ)

夏は湿度が高く、一見すると乾燥しにくいように思えますが、エアコンによる室内の乾燥、大量の発汗後に皮脂や保湿成分が流れ出ること、紫外線による皮膚へのダメージなどが重なり、意外にも乾燥トラブルが起きやすい時期です。とくに紫外線は肌のコラーゲンやヒアルロン酸を分解し、肌内部の水分保持力を下げる原因となります。「オイリー肌だから乾燥には無縁」と思っている方でも、Tゾーンの皮脂が多い一方でほほや目の周りが乾燥しているという「混合肌」状態になることがあるため注意が必要です。

🔸 秋(夏から秋へ)

夏から秋にかけての時期は、乾燥トラブルが急増するシーズンです。気温の低下とともに湿度が急激に下がり、皮脂の分泌量も減少します。夏の間に受けた紫外線ダメージが表面化するのもこの時期で、肌のくすみや乾燥による小じわが目立ちやすくなります。夏用の軽いスキンケアから保湿力の高いものへ切り替えるタイミングが重要で、切り替えが遅れると乾燥が一気に進行することがあります。

💧 冬(秋から冬へ)

一年を通じてもっとも乾燥が厳しい季節が冬です。気温が低下するにつれて皮脂腺・汗腺の働きが低下し、皮膚表面を守る脂質膜が薄くなります。さらに、暖房によって室内の湿度がさらに低下するため、乾燥した空気にさらされる時間が長くなります。高齢になるほど皮脂の分泌量自体が減るため、加齢と相まって乾燥肌が深刻化しやすい時期でもあります。

Q. 乾燥肌が悪化すると、どのようなトラブルに発展しますか?

乾燥肌を放置するとバリア機能が低下し、敏感肌・乾燥性湿疹(皮脂欠乏性湿疹)・慢性的なかゆみへと連鎖的に悪化することがあります。かゆみで肌を掻きむしると角質層がさらに傷つき、乾燥ニキビが生じるケースもあります。早期ケアが肌トラブルの連鎖を防ぐうえで重要です。

🏥 乾燥肌が引き起こす肌トラブルの連鎖

乾燥肌をそのまま放置すると、さまざまな肌トラブルへと発展する可能性があります。乾燥はただの「かさつき」で終わらないということを理解しておくことが、早期対策につながります。

まず、乾燥によってバリア機能が低下した肌は、外部からの刺激に対して過剰に反応しやすくなります。これが「敏感肌」の状態です。敏感肌になると、いつも使っていた化粧品や洗顔料でも刺激を感じるようになり、かゆみや赤みが生じやすくなります。

さらに、乾燥によってバリア機能が低下すると、アレルゲンや細菌が皮膚内部に入りやすくなり、炎症が起きやすくなります。これが慢性的に続くと、「乾燥性湿疹(皮脂欠乏性湿疹)」と呼ばれる皮膚炎に進行することがあります。乾燥性湿疹は、とくにすねや腕の外側など皮脂腺が少ない部位に起こりやすく、強いかゆみを伴うことがあります。

また、かゆみによって肌を掻きむしることで、皮膚にさらなるダメージが加わります。これにより角質層が傷つき、乾燥がさらに悪化するという悪循環が生まれます。この「かゆみ・掻破サイクル」は、アトピー性皮膚炎の患者さんに多く見られますが、乾燥肌の方にも同様のメカニズムが働くことがあります。

乾燥が進行すると皮膚のターンオーバーが乱れ、毛穴詰まりやニキビが増えることもあります。乾燥肌だからニキビとは無縁、と思っている方も多いですが、実際には乾燥によってターンオーバーが遅くなり、古い角質が毛穴に詰まることで「乾燥ニキビ」が生じることがあります。これを脂性肌と勘違いして皮脂を取り除こうとすると、さらに乾燥が進んでしまうため注意が必要です。

⚠️ 日常生活で実践できる乾燥対策

季節の変わり目の乾燥対策は、特別なことをする必要はありません。日常生活の中でちょっとした工夫を積み重ねることが、肌の潤いを保つ近道です。

✨ 室内の湿度を管理する

肌の乾燥対策において、室内の湿度管理は非常に重要です。皮膚科学的には、室内の湿度を50〜60%程度に保つことが肌の水分量を維持するうえで理想的とされています。加湿器を使用する場合は、フィルターの清潔を保ち、過剰な加湿にならないよう注意しましょう。エアコンや暖房を使用する際には乾燥しやすいため、室内の湿度計を設置して定期的に確認する習慣をつけると良いでしょう。

📌 入浴の仕方を見直す

入浴は肌の乾燥と深く関係しています。熱いお湯は皮脂を過剰に洗い流してしまうため、38〜40℃程度のぬるめのお湯で入浴することが推奨されます。また、長時間の入浴も皮脂膜を溶かしてしまう原因となるため、10〜15分程度を目安にすると良いでしょう。ボディタオルでゴシゴシと体を洗う習慣も皮膚へのダメージとなります。泡立てたボディソープを手でやさしく洗い、流水でしっかりすすぐ方法がバリア機能を守るうえで有効です。

入浴後は、皮膚がまだしっとりしているうちに(5分以内を目安に)保湿剤を塗布することが大切です。時間が経つと角質層の水分が急速に蒸発してしまうため、入浴後のタイミングを逃さないことが保湿効果を高めるポイントです。

▶️ 洗顔方法を適切に行う

洗顔は1日2回(朝と夜)が基本ですが、過剰に洗いすぎると皮脂が失われて乾燥を招きます。とくに乾燥が気になる秋冬の時期は、朝の洗顔を水洗いのみにするか、洗浄力のマイルドなクレンジングウォーターやミルクタイプを使うと良いでしょう。洗顔料はよく泡立て、泡で肌を包むように洗うことが摩擦を減らすポイントです。洗い流しはぬるめの水で行い、タオルで拭く際も押し当てるようにやさしく水気を取りましょう。

🔹 紫外線対策を欠かさない

紫外線対策は夏だけのものと思われがちですが、紫外線は1年中降り注いでいます。とくにUVAは雲や窓ガラスを通過するため、曇りの日や室内でも影響を受けます。日焼け止めを年間通して塗る習慣をつけることが、長期的な乾燥対策にもつながります。

Q. 乾燥肌に効果的な保湿成分と正しいスキンケアの順番は?

保湿成分はヒアルロン酸・グリセリン(水分補給)、セラミド・スクワラン(バリア補強)、ワセリン・ジメチコン(水分蒸発防止)の3種類を組み合わせると効果的です。スキンケアは化粧水→美容液→乳液→クリームの順に重ね、入浴後5分以内に保湿剤を塗布することで効果が高まります。

🔍 正しいスキンケアの選び方と使い方

乾燥対策において、スキンケアアイテムの選び方と使い方は結果に大きく影響します。ここでは、乾燥肌に役立つ成分とアイテムの使い方のポイントを解説します。

📍 保湿に役立つ成分を知る

保湿成分は大きく「ヒューメクタント(水分を引き付ける成分)」「エモリエント(角質を柔らかくし水分蒸散を防ぐ成分)」「オクルーシブ(皮膚表面に膜を張り水分蒸散を防ぐ成分)」の3種類に分類されます。

ヒューメクタントの代表例として、ヒアルロン酸、グリセリン、アミノ酸、尿素などがあります。ヒアルロン酸は自重の約1000倍の水分を保持できるとされており、保湿化粧水に多く配合されています。尿素は肌の水分保持力を高めるとともに古い角質を柔らかくする作用があり、ボディローションに多く使われます。

エモリエント成分の代表として、セラミド、スクワラン、シア脂などがあります。とくにセラミドは角質細胞間脂質の主要成分であり、肌のバリア機能を直接補うことができる重要な保湿成分です。セラミドが含まれた化粧品は、乾燥肌やバリア機能低下が気になる方に特に有効です。

オクルーシブ成分としては、ワセリン、ミツロウ、ジメチコン(シリコーン)などがあります。ワセリンは皮膚科でも頻繁に処方される成分で、皮膚表面に薄い膜を形成することで水分の蒸発を防ぎます。肌への刺激が少なく、敏感肌の方にも使いやすい成分です。

💫 化粧水・乳液・クリームの正しい使い方

スキンケアは「化粧水→美容液→乳液→クリーム」の順に重ねるのが基本です。化粧水でまず水分を補給し、続いて保湿成分を含む美容液や乳液でその水分を肌に浸透させ、最後にクリームで蓋をするというイメージです。

量については、「少なすぎず、多すぎず」が基本ですが、乾燥が気になる季節はやや多めに塗布することが効果的です。手のひらで温めてから肌に乗せることで、有効成分の浸透を助けることができます。コットンを使う場合は、摩擦が起きないよう、肌を軽く押さえるようにパッティングするのが良いでしょう。

また、季節の変わり目にはスキンケアの見直しが必要です。夏に使っていた軽いテクスチャーのアイテムから、保湿力の高いアイテムへのシフトを、気温が下がり始めたタイミングで行うことが大切です。肌の状態は日々変化するため、「今の肌に何が必要か」を意識しながらスキンケアを行う習慣をつけましょう。

🦠 敏感になった肌への注意点

季節の変わり目に敏感肌になっている場合は、新しい化粧品を複数同時に試すのは避けましょう。万が一肌トラブルが起きた際に原因の特定が難しくなるためです。新しいアイテムを試すときは、1つずつ、耳の後ろや肘の内側などでパッチテストを行ってから使用することが安全です。また、エタノール(アルコール)、香料、着色料などの刺激になりやすい成分が含まれた製品は、乾燥肌・敏感肌の時期には避けることが無難です。

📝 食事・生活習慣から肌乾燥を防ぐ方法

スキンケアによる外側からのアプローチだけでなく、食事や生活習慣を整えることで内側から肌の潤いを支えることも非常に重要です。

👴 水分補給を意識する

体内の水分が不足すると、皮膚の水分量も低下しやすくなります。1日に必要な水分量は個人差がありますが、一般的には食事から摂取する水分を含めて1.5〜2リットル程度が目安とされています。コーヒーや緑茶などのカフェインを多く含む飲み物は利尿作用があり、過剰に摂取すると体内の水分が排出されやすくなるため、水やノンカフェインのハーブティーを積極的に取り入れると良いでしょう。

🔸 肌に必要な栄養素を摂取する

肌の健康を維持するために必要な栄養素は多岐にわたります。

ビタミンAは皮膚の新陳代謝を促進し、角質層の正常なターンオーバーをサポートします。レバー、うなぎ、にんじん、かぼちゃなどに多く含まれています。ビタミンCはコラーゲンの合成に不可欠であり、皮膚の弾力性や水分保持力の維持に貢献します。ピーマン、ブロッコリー、キウイ、いちごなどに豊富に含まれています。ビタミンEは抗酸化作用を持ち、細胞膜の酸化を防いで皮膚の乾燥や老化を抑制します。アーモンド、アボカド、ひまわり油などに含まれています。

また、必須脂肪酸(オメガ3脂肪酸)は細胞膜の構成成分であり、皮膚の水分保持機能に深く関わっています。青魚(サバ、イワシなど)、くるみ、亜麻仁油などから積極的に摂取するとよいでしょう。セラミドを含む食品として、小麦胚芽、こんにゃく、米なども注目されています。

💧 睡眠の質を高める

睡眠中には成長ホルモンが分泌され、皮膚の修復・再生が行われます。この「ゴールデンタイム」を十分に確保することが、肌のターンオーバーを正常に保ううえで非常に重要です。睡眠不足が続くと、ターンオーバーが乱れ、古い角質が肌表面に残り続け、乾燥や肌荒れの原因となります。1日7〜8時間の質の高い睡眠を確保することが、乾燥肌対策としても有効です。就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控え、寝室を適切な温度・湿度に整えることで睡眠の質を高めることができます。

✨ ストレス管理も肌に影響する

ストレスは皮膚にも悪影響を与えます。ストレスを感じると副腎皮質から「コルチゾール」というホルモンが分泌されますが、このコルチゾールが過剰になると皮膚のバリア機能を低下させることが研究によって示されています。また、ストレスによる自律神経の乱れは皮脂腺や汗腺の機能にも影響し、皮膚の保湿機能が乱れる原因になります。趣味や運動、瞑想など、自分に合ったストレス解消法を持つことが、肌の健康を維持するうえでも大切です。

📌 禁煙・節酒も肌の乾燥対策に

喫煙は皮膚の毛細血管を収縮させ、血流を低下させるため、皮膚への酸素・栄養供給が減少します。また、タバコに含まれる活性酸素は皮膚のコラーゲンやエラスチンを破壊し、乾燥や老化を促進させます。アルコールの過剰摂取も、体内の水分を奪い肌の乾燥を悪化させる要因となります。喫煙習慣のある方は禁煙、飲酒習慣のある方は適量を守ることが、長期的な肌の健康を守るうえで重要です。

Q. 皮膚科ではどのような乾燥肌の治療が受けられますか?

皮膚科ではヘパリン類似物質・尿素含有クリーム・白色ワセリンなどの保湿外用薬が処方されます。炎症を伴う場合はステロイド外用薬や免疫抑制剤が用いられることもあります。市販の保湿剤を2〜3週間使用しても改善しない場合や、赤み・ひび割れ・強いかゆみが続く場合は、早めに専門医へ相談することが推奨されます。

💡 皮膚科・クリニックで受けられる乾燥肌の治療

日常のスキンケアや生活習慣の改善を行っても乾燥が改善しない場合や、湿疹・皮膚炎などのトラブルが生じた場合は、皮膚科や美容皮膚科クリニックでの専門的な治療を検討することが大切です。

▶️ 皮膚科での処方薬による治療

皮膚科では、乾燥肌の程度や症状に応じてさまざまな外用薬が処方されます。最もよく使われるのは「保湿剤」で、ヘパリン類似物質(ヒルドイドなど)、白色ワセリン、尿素含有クリームなどが代表的です。ヘパリン類似物質は保湿効果が高く、血行促進作用もあることから乾燥肌の治療に広く使われています。

乾燥を伴う湿疹や炎症が起きている場合は、ステロイド外用薬が処方されることがあります。ステロイド薬は炎症を素早く鎮める効果がありますが、長期使用や自己判断での使用は副作用のリスクがあるため、必ず医師の指示に従って使用することが重要です。近年では、ステロイドではなく免疫抑制剤(タクロリムス外用薬)が処方されることもあります。

🔹 美容皮膚科での治療メニュー

乾燥肌の改善を目的とした美容皮膚科での施術も、選択肢のひとつです。

水光注射(スキンブースター注射)は、ヒアルロン酸などの保湿成分を直接皮膚内に注入する施術で、肌の内側から水分を補充し、持続的な潤いを実現します。効果の持続期間は施術内容によって異なりますが、数か月程度持続するケースも多く見られます。

ケミカルピーリングは、グリコール酸や乳酸などの酸を使って古い角質を取り除く施術です。古い角質が除去されることで、保湿成分の浸透が良くなるとともに、ターンオーバーが促進されて肌のくすみや乾燥が改善されることが期待されます。

イオン導入・エレクトロポレーション(エレポレーション)は、電気的な作用を利用してビタミンCやヒアルロン酸などの有効成分を皮膚の奥まで浸透させる施術です。通常の塗布では届きにくい真皮層まで成分を届けることができるため、乾燥改善や美白効果が期待されます。

また、レーザーや高周波(RF)を使った施術も、コラーゲン生成を促進し、肌の水分保持力を高める効果が期待されています。乾燥によるシワや小じわが気になる方には、これらの施術が有効な場合があります。

📍 受診のタイミングについて

以下のような症状が続く場合は、自己判断によるケアだけでなく、専門家への相談を早めに検討しましょう。

  • 市販の保湿剤を使っても2〜3週間改善が見られない
  • かゆみが強く、眠れないほどである
  • 皮膚に赤みや炎症、ただれが生じている
  • 皮膚がひび割れて出血している
  • 乾燥が全身に及んでいる
  • 乾燥以外にも湿疹、蕁麻疹、水ぶくれなどが見られる

これらの症状は、単なる乾燥肌を超えた皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、乾癬、魚鱗癬など)の可能性もあるため、早期に医師の診察を受けることが重要です。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「季節の変わり目になると、「いつものスキンケアなのに急に肌が荒れてきた」というご相談が当院でも増える傾向にあります。気温・湿度の変化に肌が追いつけず、バリア機能が低下することで乾燥が連鎖的なトラブルへと発展するケースも少なくないため、かさつきやかゆみなどの初期サインを感じた段階で早めにケアを見直すことが大切です。市販の保湿剤で改善が見られない場合や、炎症やひび割れを伴う場合は、アトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹など皮膚疾患が背景にある可能性もありますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。」

✨ よくある質問

季節の変わり目に肌が乾燥しやすいのはなぜですか?

気温・湿度・紫外線量などの環境因子が同時に変化することで、皮膚の角質層が変化に追いつけなくなるためです。とくに湿度の急激な低下や皮脂腺の活動低下により、肌のバリア機能が乱れ、水分が蒸発しやすい状態になります。さらに気温差による血流の乱れも、肌のターンオーバーに悪影響を与えます。

乾燥肌の初期サインにはどのようなものがありますか?

代表的なサインとして「洗顔後のつっぱり感」「粉吹きやかさつき」「かゆみ」があります。とくに夜間、布団の中で温まったときにかゆみが増す場合は乾燥が原因である可能性が高いです。さらに進行すると赤みやひび割れが生じることもあるため、初期段階で早めのケアを始めることが大切です。

乾燥肌に効果的な保湿成分は何ですか?

保湿成分は大きく3種類あります。水分を引き付ける「ヒアルロン酸・グリセリン」、バリア機能を補う「セラミド・スクワラン」、水分蒸発を防ぐ膜を形成する「ワセリン・ジメチコン」です。とくにセラミドは角質細胞間脂質の主要成分で、乾燥肌の方に特に有効とされています。これらを組み合わせて使うことでより高い保湿効果が期待できます。

乾燥対策として入浴時に気をつけることはありますか?

熱いお湯は皮脂を過剰に洗い流してしまうため、38〜40℃程度のぬるめのお湯で、10〜15分を目安に入浴することが推奨されます。また、タオルでゴシゴシこするのではなく、泡立てた洗浄料で手洗いするのが理想的です。入浴後は5分以内を目安に保湿剤を塗布し、水分の蒸発を防ぐことが重要です。

市販の保湿剤で改善しない場合はどうすればよいですか?

市販の保湿剤を2〜3週間使用しても改善が見られない場合や、強いかゆみ・赤み・ひび割れ・炎症を伴う場合は、皮膚科や美容皮膚科クリニックへの受診をお勧めします。アトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹など、皮膚疾患が背景にある可能性もあります。当院でも乾燥肌に関するご相談を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

📌 まとめ

季節の変わり目は、気温・湿度・紫外線量などの環境因子が一度に変化するため、肌のバリア機能が乱れやすく、乾燥トラブルが起きやすい時期です。乾燥肌をそのまま放置すると、敏感肌・湿疹・かゆみ・肌荒れなど、さまざまなトラブルへと連鎖する可能性があります。

乾燥対策の基本は、正しいスキンケアの選択と使い方、室内湿度の管理、入浴方法の見直し、そして食事・睡眠・ストレス管理などの生活習慣の改善です。とくにセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を含むスキンケアを活用し、季節に合わせてアイテムを見直すことが大切です。

それでも改善しない場合や症状が重い場合は、皮膚科や美容皮膚科クリニックへの受診を検討してください。専門的な診断と治療によって、乾燥肌の根本的な改善を目指すことができます。季節の変わり目こそ、自分の肌の状態をしっかり観察し、適切なケアを実践する良い機会にしましょう。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 日本皮膚科学会 – 皮膚バリア機能、乾燥肌(皮脂欠乏性湿疹)、アトピー性皮膚炎に関する診療ガイドラインおよび皮膚科学的根拠に基づくスキンケア情報の参照
  • 厚生労働省 – 肌の健康管理や生活習慣(睡眠・栄養・禁煙・節酒)と皮膚の関係に関する公式健康情報の参照
  • PubMed – 経皮水分散逸量(TEWL)、角質層のバリア機能、セラミド・ヒアルロン酸などの保湿成分の有効性に関する査読済み学術論文の参照

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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