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帯状疱疹が治ったはずなのに、皮膚の痛みがいつまでも続く——そんな経験をされている方は少なくありません。

💬 こんなお悩みありませんか?
  • 📌 発疹は消えたのに痛みだけがずっと残っている
  • 📌 夜も眠れないほどズキズキ・ビリビリした痛みが続く
  • 📌 「もう治ったはず」なのに、なぜ?と不安になっている
🚨 放置すると慢性化のリスクが!

帯状疱疹後神経痛(PHN)は早期治療が慢性化防止の鍵。「そのうち治る」と様子を見ているうちに、神経ダメージが深刻化するケースがあります。

💡 この記事を読むとわかること
  • なぜ発疹が消えても痛みが残るのか、そのメカニズム
  • ✅ 今すぐ使える治療法・薬の選択肢がわかる
  • どのタイミングで受診すべきかの判断基準
  • ✅ 実際に痛みが改善したケースの紹介
⚠️ 読まないと起こりうること

適切な治療を受けないまま放置すると、痛みが数年単位で慢性化することがあります。日常生活・仕事・睡眠の質に深刻な支障をきたすケースも少なくありません。


目次

  1. 帯状疱疹とは何か——ウイルスが潜む仕組みを知ろう
  2. 帯状疱疹後神経痛(PHN)はなぜ起こるのか
  3. どんな人が帯状疱疹後神経痛になりやすいのか
  4. 帯状疱疹後神経痛の症状と特徴
  5. 長引く痛みが止まった——治療によって改善するケース
  6. 帯状疱疹後神経痛の主な治療法
  7. 治療を受けるタイミングと医療機関の選び方
  8. 日常生活でできるセルフケアと注意点
  9. 帯状疱疹ワクチンで将来のリスクを減らす
  10. まとめ

この記事のポイント

帯状疱疹後神経痛(PHN)は、神経損傷による慢性疼痛で、プレガバリンや神経ブロックなど複合的治療で改善が可能早期受診が慢性化防止の鍵であり、アイシークリニック東京院では個別治療プランを提供している。

💡 1. 帯状疱疹とは何か——ウイルスが潜む仕組みを知ろう

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster Virus:VZV)によって引き起こされる病気です。幼少期に水ぼうそうにかかったあと、ウイルスは体内から完全に排除されるわけではなく、神経節(神経細胞の集まった部分)の中に潜伏した状態で何十年もとどまり続けます。免疫が正常に機能している間は、ウイルスは活動せずにおとなしくしています。

しかし、加齢や過労、ストレス、大きな病気などによって免疫力が低下すると、潜伏していたウイルスが再び活動を始めます。活性化したウイルスは神経を伝わりながら皮膚へと移動し、特定の神経支配領域(皮膚分節)に沿った赤みや水疱を引き起こします。この状態が帯状疱疹です。

帯状疱疹は体の右側あるいは左側のどちらか一方にのみ現れ、体幹部(胸や腹)に多くみられますが、顔や腕、足に生じることもあります。皮疹と同時に、あるいは皮疹が出る数日前から、ピリピリとした痛みや違和感が現れることが多く、発症前から患者さんを悩ませます。皮疹は通常2〜4週間ほどで落ち着いてきますが、問題はその後です。

Q. 帯状疱疹後神経痛(PHN)はなぜ発症するのか?

帯状疱疹のウイルスが神経線維に沿って炎症を起こし、神経そのものを傷つけることで発症します。皮疹が消えた後も損傷した神経が異常な電気信号を脳へ送り続け、「中枢感作」により衣服が触れるだけでも強い痛みを感じる慢性疼痛状態となります。

📌 2. 帯状疱疹後神経痛(PHN)はなぜ起こるのか

帯状疱疹の発症中、ウイルスは神経線維に沿って移動しながら激しい炎症を起こします。この炎症は、神経そのものにダメージを与えます。皮膚の発疹が消えたあとも、傷ついた神経が異常な電気信号を脳へと送り続けることがあります。これが帯状疱疹後神経痛の本質的なメカニズムです。

神経の損傷によって、「中枢感作」と呼ばれる現象が起こります。これは、痛みを感知するシステム全体が過敏になってしまう状態で、本来は痛みを感じないような刺激(衣服が触れる、風が当たるなど)でも強い痛みとして感じてしまうようになります。また、脊髄レベルでも痛みの抑制システムが正常に働かなくなり、痛みが慢性化しやすい環境が作られます。

帯状疱疹後神経痛は、一般的に帯状疱疹の皮疹が出てから90日以上(約3か月以上)痛みが続く状態と定義されています。ただし、医療機関によっては30日以上、あるいは皮疹の治癒後も痛みが残る状態をPHNと位置づける場合もあります。いずれにしても、発疹が治まったあとも痛みが続くという点が共通しています。

神経の損傷は一度起きると修復に時間がかかります。軽度の損傷であれば数か月で回復することもありますが、重度の場合は数年にわたって痛みが持続することもあります。「傷は治ったのに痛みだけが残る」という状態は、神経障害性疼痛(神経そのものの異常によって起きる痛み)の典型的なパターンです。

✨ 3. どんな人が帯状疱疹後神経痛になりやすいのか

帯状疱疹を発症した全員がPHNになるわけではありません。しかし、ある特定の条件が重なると、PHNに移行するリスクが高くなることがわかっています。

まず最も大きなリスク因子は年齢です。帯状疱疹全体の患者さんのうち、PHNに移行する割合は20〜30代では10〜15%程度ですが、60代になると約30%、70代以上では50%以上に達するという報告もあります。年齢を重ねるほど、神経の修復能力が低下するため、ダメージからの回復が遅くなります。

次に、発症時の痛みの強さも重要な要因です。帯状疱疹の急性期(発疹が出ている時期)に非常に強い痛みを感じた方は、PHNに移行しやすいことが示されています。これは、急性期の強い炎症がそれだけ多くの神経ダメージをもたらすためと考えられます。

また、顔面(特に目の周囲や額)や耳周囲に帯状疱疹が出た場合も、PHNのリスクが高いとされています。顔面の神経は非常に繊細で、ウイルスによるダメージを受けやすい性質があります。目の周りに出た帯状疱疹(眼部帯状疱疹)は視力障害のリスクもあるため、特に注意が必要です。

さらに、糖尿病や自己免疫疾患、悪性腫瘍など免疫機能を低下させる基礎疾患を持つ方も、PHNになりやすいことが知られています。これらの疾患では神経の修復に必要な免疫機能が十分に発揮できないため、回復が遅れる傾向があります。

帯状疱疹の発症から抗ウイルス薬の投与開始が遅れた場合も、神経へのダメージが大きくなりやすく、PHNに移行するリスクが上昇します。これが「帯状疱疹は早期治療が大切」といわれる大きな理由のひとつです。

Q. 帯状疱疹後神経痛になりやすい人の特徴は?

最大のリスク因子は年齢で、70代以上では帯状疱疹患者の50%以上がPHNに移行するとされています。他にも急性期の痛みが強かった方、顔面(特に目周囲)に発症した方、糖尿病などの基礎疾患がある方、抗ウイルス薬の投与開始が遅れた方もリスクが高いとされています。

🔍 4. 帯状疱疹後神経痛の症状と特徴

帯状疱疹後神経痛の痛みは、一般的な痛みとは質が異なることが多く、患者さん自身もうまく言葉で表現しにくいと感じることがあります。よく聞かれる表現としては「焼けるような痛み」「電気が走るような痛み」「針で刺されるような痛み」「うずくような鈍い痛み」などがあります。これらが混在して現れることも少なくありません。

帯状疱疹後神経痛では、以下のような特徴的な症状が見られます。

アロディニア(異痛症)は、PHNの代表的な症状のひとつです。衣服が皮膚に触れる、シャワーのお湯が当たる、風がそっと吹く、といった本来なら痛みを感じないような刺激が、強い痛みとして感じられます。そのため、衣服を着ることが辛くなったり、お風呂に入ることを避けるようになったりする方もいます。

痛みの強さは一定ではなく、突然強くなったり、逆に弱まったりすることがあります。天候の変化、寒さ、ストレス、疲労などによって痛みが悪化しやすく、患者さんはこれらのトリガーを避けることに多くのエネルギーを使います。

痛みに加えて、しびれ感やかゆみ、皮膚の感覚の鈍さなどを訴える方もいます。かゆみが強く出る場合は、「かゆいのか痛いのかわからない」という感覚的な混乱が生じることもあります。

慢性的な痛みが続くことで、睡眠障害、うつ状態、不安感といった精神的な問題も生じやすくなります。痛みのために夜眠れない、痛みのことが頭から離れない、外出が億劫になる——こうした状況が続くと、生活全体の質が大きく損なわれていきます。痛みと精神的苦痛が互いに悪化し合う悪循環に入り込んでしまうことも珍しくありません。

💪 5. 長引く痛みが止まった——治療によって改善するケース

帯状疱疹後神経痛は慢性化しやすい病態ではありますが、適切な治療を受けることで痛みが大幅に和らぎ、「あれほど辛かった痛みが止まった」と感じる方も多くいます。ここでは、治療によって改善が見込まれる典型的なケースのパターンをご紹介します。

60代の女性が右胸部の帯状疱疹を発症した後、発疹は治まったものの、右胸から背中にかけての焼けるような痛みが3か月以上続いたというケースを考えてみましょう。衣服が当たるたびに激痛が走り、就寝もままならない状態でした。ペインクリニックを受診して神経ブロック療法と内服薬(プレガバリン)を組み合わせた治療を開始したところ、2〜3か月後には日常生活に支障のないレベルまで痛みが軽減し、「ようやく普通の生活が戻ってきた」と感じるようになりました。

70代の男性が顔面(額)の帯状疱疹後に激しい神経痛を発症したケースでも、漢方薬と三環系抗うつ薬を組み合わせた治療で、半年をかけて徐々に痛みが和らいでいったという例があります。このケースでは「完全にゼロになったわけではないが、許容できるレベルになった」という形の改善でした。

このように、PHNの治療では「完全に痛みをゼロにする」ことよりも、「痛みを日常生活に支障のないレベルまで下げる」ことが現実的な目標になることが多いです。ただし、早期から適切な治療を行うことで、痛みがほぼ消失するケースも決して少なくありません。諦めずに治療を継続することが大切です。

治療の効果を最大限に引き出すためには、担当医との密なコミュニケーションが欠かせません。痛みの強さや性質の変化を定期的に報告し、治療内容を調整してもらうことで、より良い結果につながります。

Q. 帯状疱疹後神経痛にはどのような治療法があるか?

神経の過剰興奮を抑えるプレガバリン、三環系抗うつ薬などの薬物療法、ペインクリニックでの神経ブロック療法、難治例への脊髄刺激療法、認知行動療法や漢方薬療法など多彩な選択肢があります。アイシークリニック東京院では患者の状態に応じた複合的な治療プランを提案しています。

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🎯 6. 帯状疱疹後神経痛の主な治療法

帯状疱疹後神経痛の治療は、複数のアプローチを組み合わせて行うことが一般的です。ひとつの治療法だけで完全に痛みをコントロールするのが難しいことも多く、患者さんの状態や痛みの性質に応じて、薬物療法・神経ブロック・非薬物療法などを組み合わせる「集学的治療」が重要です。

✅ 薬物療法

プレガバリン(商品名:リリカ)およびガバペンチンは、帯状疱疹後神経痛の治療薬として世界的に最も広く使われている薬のひとつです。神経の過剰な興奮を抑えることで、痛みや不快な感覚を和らげます。眠気やふらつきが副作用として出ることがあるため、少量から始めて徐々に増量するのが一般的です。

三環系抗うつ薬(アミトリプチリンなど)も、PHNの痛みに対する有効性が古くから確認されています。うつ病の治療薬として知られていますが、神経障害性疼痛に対しても鎮痛効果を発揮します。抗うつ薬を使うと聞いて不安に感じる方もいますが、PHNに使用する際は鎮痛目的であり、うつ病の治療とは用量も異なります。

SNRIと呼ばれる抗うつ薬(デュロキセチンなど)も、神経障害性疼痛に有効であることが示されており、PHNに対して使われることがあります。三環系抗うつ薬と比べて副作用が出にくいことが多く、高齢者にも比較的使いやすいとされています。

オピオイド系鎮痛薬(トラマドールなど)は、他の薬で効果が不十分な場合に補助的に使用されることがあります。依存性や副作用の問題があるため、使用には慎重な管理が必要です。

リドカインテープ(リドカイン含有貼付薬)は、皮膚に貼るタイプの局所麻酔薬で、アロディニアに対して特に効果的なことがあります。全身への影響が少なく、高齢者にも使いやすい剤型です。日本でも使用できる製剤があり、局所的な痛みに対する選択肢として注目されています。

カプサイシンクリームやパッチは、唐辛子の成分であるカプサイシンを含む外用薬で、繰り返し使用することで痛みを感じる神経の感受性を低下させる効果があります。使用初期には一時的に灼熱感が増すことがあるため、使用法について医療者から説明を受けることが重要です。

📝 神経ブロック療法

神経ブロック療法は、ペインクリニックで行われる治療で、痛みを伝える神経に局所麻酔薬や抗炎症薬を注射して、痛みの伝達を遮断する方法です。帯状疱疹の急性期から行うことで、PHNへの移行を予防する効果も期待されています。

PHNに対しては、硬膜外ブロック(脊柱管内に薬を注入する方法)や、症状のある神経の近くへの神経ブロックが行われます。神経ブロックは即効性が期待でき、薬物療法との相乗効果も期待できます。複数回の施行が必要な場合がほとんどです。

星状神経節ブロックは、顔面や頭部の帯状疱疹後神経痛に対して用いられることがある方法です。頸部にある星状神経節という神経のかたまりに薬を注射することで、顔面や頭頸部の痛みを緩和する効果を期待します。

🔸 脊髄刺激療法(SCS)

薬物療法や神経ブロックでも十分な効果が得られない重症の場合、脊髄刺激療法が選択肢になることがあります。これは、脊髄の近くに電極を植え込み、微弱な電気刺激を与えることで痛みの信号をブロックする方法です。侵襲的な治療のため、適応は慎重に判断されますが、難治性のPHNに対して一定の有効性が報告されています。

⚡ 心理療法・認知行動療法

慢性的な痛みには、精神的・心理的な要因も深く関わっています。認知行動療法(CBT)は、痛みに対する考え方や対処法を変えることで、痛みの感じ方や生活への影響を軽減する心理的アプローチです。薬物療法と組み合わせることで、相乗的な効果が期待できます。

痛みのせいで社会的に孤立したり、気持ちが沈んだりしている方には、精神科や心療内科での支援も有益な場合があります。痛みと心理的苦痛の両方に同時にアプローチすることが、全体的な回復につながります。

🌟 漢方薬療法

西洋医学的な治療と並行して、漢方薬が有効な場合もあります。特に「神経障害性疼痛」に対応するとされる牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)や桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などが使われることがあります。漢方薬は西洋薬との併用が可能なことが多く、副作用も比較的少ないため、高齢者に向いている場合があります。ただし、すべての方に効くわけではなく、体質や症状によって適切な処方が異なりますので、専門家に相談することが重要です。

💡 7. 治療を受けるタイミングと医療機関の選び方

帯状疱疹後神経痛の治療において、「早めに専門医を受診すること」は非常に重要です。帯状疱疹を発症してから痛みが続く場合、できるだけ早いうちにペインクリニック(疼痛外来)を受診することが、PHNへの移行を防ぐうえでも、またPHNが始まった後の早期治療においても大切です。

帯状疱疹の急性期(皮疹が出てから数週間)に強い痛みがある場合は、皮膚科や内科での抗ウイルス薬治療と同時に、ペインクリニックへの受診を検討することが推奨されます。急性期からの神経ブロックは、PHNへの移行を抑制する可能性が高いとされています。

発疹が治った後も痛みが続く場合、最初の相談先としては内科や皮膚科、あるいはかかりつけ医が適切です。ただし、PHNの痛みが強い場合や長引く場合は、専門的な疼痛管理が必要になるため、ペインクリニックや麻酔科への紹介を求めることが望ましいです。

医療機関を選ぶ際は、「神経障害性疼痛」や「慢性疼痛」の診療経験が豊富かどうかを確認することが重要です。ペインクリニックの専門医(日本ペインクリニック学会の専門医資格を持つ医師など)がいるかどうかも、ひとつの目安になります。

また、痛みの治療は長期にわたることが多いため、信頼して継続的に通えるかどうかも医療機関選びの大切なポイントです。初診時に「痛みの経緯や性質をきちんと聞いてもらえるか」「治療方針について丁寧に説明してもらえるか」を確認することをお勧めします。

Q. 帯状疱疹を予防するワクチンの種類と効果は?

日本では「生ワクチン(ビケン)」と「不活化ワクチン(シングリックス)」の2種類が利用可能です。特にシングリックスは50歳以上を対象に2回接種で、帯状疱疹の発症を約97%抑制する高い効果が報告されています。自治体によっては公費助成が受けられる場合もあります。

📌 8. 日常生活でできるセルフケアと注意点

帯状疱疹後神経痛の治療は医療機関で行いますが、日常生活でのセルフケアも痛みのコントロールに大きく影響します。医療的な治療と並行して、以下のような工夫を取り入れてみてください。

まず、痛みを悪化させるトリガーを把握して対策を取ることが大切です。寒さや冷えが痛みを悪化させる場合は、患部を温めることが有効なことがあります。ただし、患部によっては熱刺激がかえって痛みを増す場合もあるため、自分の体の反応をよく観察してください。衣服による摩擦がアロディニアを引き起こす場合は、患部に直接触れる衣類として、柔らかく軽い素材のものを選ぶ工夫をするとよいでしょう。

睡眠の質を高めることも重要です。痛みによる不眠は、翌日の痛みの感じ方を悪化させるという悪循環をもたらします。就寝前のリラクゼーション(ゆったりとした音楽を聴く、深呼吸をするなど)を取り入れ、できるだけ良質な睡眠を確保しましょう。痛みで眠れない状態が続く場合は、医師に相談して睡眠に関する薬を処方してもらうことも選択肢に入ります。

適度な運動は、慢性的な痛みの管理に有効であることが知られています。激しい運動は避けつつも、軽いウォーキングやストレッチなど体を動かす習慣を維持することで、気分転換にもなり、痛みの感じ方にも良い影響をもたらします。ただし、運動によって痛みが増す場合は無理をせず、担当医に相談してください。

ストレス管理も慢性痛のコントロールに欠かせない要素です。強いストレスは痛みの閾値を下げ、痛みをより強く感じさせることがわかっています。リラクゼーション法(腹式呼吸、マインドフルネス瞑想など)を日常に取り入れることで、ストレスを和らげる効果が期待できます。

食事や栄養面では、特定の食品が帯状疱疹後神経痛に直接効くという科学的根拠は現時点では限定的ですが、バランスのとれた食事で免疫力を維持することは、全体的な健康維持に役立ちます。ビタミンB12などの神経系に関わる栄養素を意識して摂取することは、神経の修復をサポートする観点から有益と考えられています。

「痛みを我慢する」のは、帯状疱疹後神経痛においては得策ではありません。痛みを放置することで中枢感作が進み、痛みが慢性化・難治化するリスクがあります。辛いと感じたら、遠慮せずに医療機関に相談することが大切です。

✨ 9. 帯状疱疹ワクチンで将来のリスクを減らす

帯状疱疹後神経痛の長引く痛みを経験した方、あるいは周囲でそのような方を見てきた方にとって、「もう二度とこんな思いはしたくない」という気持ちは当然だと思います。また、まだ帯状疱疹を経験したことがない方でも、年齢を重ねるにつれてリスクが高まることを考えると、予防策について知っておくことは非常に重要です。

帯状疱疹の予防に使えるワクチンとして、現在日本では「生ワクチン(ビケン)」と「不活化ワクチン(シングリックス)」の2種類が利用できます。

生ワクチン(水痘ワクチン)は、50歳以上を対象に1回の接種で使用できます。価格は比較的安価ですが、免疫低下状態の方には使えないこと、また予防効果が年々低下するという特性があります。それでも、帯状疱疹の発症を約50%、PHNへの移行を約66%減少させるという報告があります。

不活化ワクチン(シングリックス)は、2020年に日本で承認された比較的新しいワクチンで、50歳以上と18歳以上の免疫低下状態の方を対象に2回接種で使用します。帯状疱疹の発症を全体で約97%(50〜69歳では97.2%、70歳以上では91.3%)抑制するという非常に高い効果が報告されており、PHNへの予防効果も同様に高いとされています。また、生ワクチンとは異なり、免疫が低下している方にも接種できます。

シングリックスは生ワクチンと比べて価格が高いこと(2回接種分で数万円)、また接種後に注射部位の腫れや痛み、発熱などの副反応が出やすいことが特徴ですが、その分予防効果が非常に高く、特に70代以上の高齢者や免疫が低下した方には有力な選択肢です。

帯状疱疹ワクチンは公費(無料)で接種できる自治体もあります。お住まいの自治体の助成制度を確認することをお勧めします。また、すでに帯状疱疹にかかったことがある方でも、再発予防のためにワクチンを接種することは有効とされています。ただし、現在帯状疱疹が発症している最中の接種は適切ではありませんので、医師に相談してからにしましょう。

ワクチンはあくまでも帯状疱疹の「予防」のためのものであり、すでに発症しているPHNの治療には使いません。しかし、将来の再発予防という観点では非常に重要な手段です。アイシークリニック東京院では、帯状疱疹ワクチンの接種についてのご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では、帯状疱疹後の痛みが長引いてから受診される患者様が多く、「もっと早く来ればよかった」とおっしゃる方が少なくありません。PHNは慢性化するほど治療が難しくなる傾向があるため、発疹が治まった後も痛みが続く場合は我慢せず、早めにご相談いただくことが回復への近道です。プレガバリンや神経ブロックをはじめとする複合的な治療を組み合わせることで、多くの患者様が日常生活を取り戻せるレベルまで改善されており、どうかひとりで抱え込まずに専門医へお気軽にお声がけください。」

🔍 よくある質問

帯状疱疹後神経痛(PHN)とはどんな状態ですか?

帯状疱疹の皮疹が治まった後も、ウイルスによって傷ついた神経が異常な信号を送り続けることで痛みが残る状態です。一般的に皮疹出現から90日以上痛みが続く場合にPHNと定義されます。「焼けるような痛み」「電気が走るような痛み」など通常とは異なる質の痛みが特徴です。

帯状疱疹後神経痛になりやすい人はどんな人ですか?

最大のリスク因子は年齢で、70代以上では帯状疱疹患者の50%以上がPHNに移行するとの報告があります。その他、急性期の痛みが強かった方、顔面(特に目の周囲)に発症した方、糖尿病などの基礎疾患がある方、抗ウイルス薬の投与開始が遅れた方もリスクが高いとされています。

帯状疱疹後神経痛にはどんな治療法がありますか?

プレガバリンや三環系抗うつ薬などの薬物療法、ペインクリニックで行う神経ブロック療法、難治例には脊髄刺激療法、さらに認知行動療法や漢方薬療法など多彩な治療法があります。一般的に複数の方法を組み合わせる「集学的治療」が効果的で、当院でも患者様の状態に応じた治療プランをご提案しています。

帯状疱疹後神経痛の痛みは完全に治りますか?

早期から適切な治療を行うことで痛みがほぼ消失するケースもありますが、治療の現実的な目標は「日常生活に支障のないレベルまで痛みを軽減すること」になる場合も多いです。諦めずに治療を継続することが大切で、当院でも多くの患者様が日常生活を取り戻せるレベルまで改善されています。

帯状疱疹を予防するワクチンはありますか?

日本では「生ワクチン(ビケン)」と「不活化ワクチン(シングリックス)」の2種類が利用できます。特にシングリックスは帯状疱疹の発症を約97%抑制する高い効果が報告されており、50歳以上の方に強くお勧めです。自治体によっては公費助成が受けられる場合もあります。当院でも接種に関するご相談を承っています。

💪 10. まとめ

帯状疱疹後神経痛(PHN)は、帯状疱疹が引き起こす合併症のなかでも特に患者さんを長期間苦しめる可能性のある病態です。しかし、「長引く痛みは治らない」と諦める必要はありません。現代の医療では、薬物療法、神経ブロック、心理的アプローチなど多彩な治療手段が用意されており、適切な治療によって痛みが止まった、あるいは大幅に軽減したという方は多くいます。

帯状疱疹後の痛みが続いている場合は、我慢せずに専門の医療機関を受診することが大切です。早期に適切な治療を開始することで、痛みが慢性化するリスクを低減できます。また、帯状疱疹そのものを予防するためのワクチン接種も、特に50歳以上の方には強くお勧めです。

アイシークリニック東京院では、帯状疱疹後神経痛でお悩みの方に対して、丁寧な診察と個々の状態に合わせた治療プランのご提案を行っています。「この痛みはもう仕方がない」と諦めてしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。一人ひとりの痛みに寄り添いながら、より良い生活の回復に向けてサポートいたします。

📚 関連記事

📚 参考文献

  • 厚生労働省 – 帯状疱疹の疾患概要・予防・ワクチン接種に関する公式情報(帯状疱疹ワクチンの種類・接種対象・助成制度などの根拠として参照)
  • 国立感染症研究所 – 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の感染メカニズム・潜伏感染・再活性化に関する疫学・病態情報(帯状疱疹の発症メカニズムおよびPHN移行リスクの根拠として参照)
  • PubMed – 帯状疱疹後神経痛(PHN)の治療法(プレガバリン・三環系抗うつ薬・神経ブロック・脊髄刺激療法など)および予防効果に関する国際的な臨床研究・エビデンスの参照先

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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