
ふと鏡を見たとき、「あれ、こんなところにほくろがあったっけ?」と気づいた経験はありませんか?
実は、ほくろの中には放置すると危険なものも存在します。
この記事を読めば、ほくろができる医学的なメカニズム・原因・種類・受診すべきタイミングまで、一気にわかります。
「ただのほくろだから大丈夫」と見過ごしたまま手遅れになるケースも報告されています。気になるほくろがある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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📋 この記事でわかること
- ✅ ほくろができる医学的な仕組み
- ✅ 今すぐ確認すべき危険なほくろの見分け方
- ✅ 年齢・部位別のほくろの傾向
- ✅ 予防法と受診のタイミング
- ✅ メラノーマ(悪性黒色腫)との違い
目次
- ほくろとは何か?医学的な定義
- ほくろができる仕組み(メラノサイトとメラニンの関係)
- ほくろができる主な原因
- ほくろの種類と特徴
- 年齢・部位別に見るほくろの傾向
- ほくろと似た皮膚の病変との違い
- ほくろを予防するためにできること
- ほくろに関して受診を検討すべきタイミング
- まとめ
この記事のポイント
ほくろは紫外線・遺伝・ホルモンなどが原因でメラノサイトが増殖して形成される。多くは良性だが、ABCDEルールに該当する変化や足裏・爪の色素変化は早期受診が必要。アイシークリニック東京院では診察・除去相談に対応している。
💡 ほくろとは何か?医学的な定義
日常的に「ほくろ」と呼ばれているものは、医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」または「母斑細胞性母斑(ぼはんさいぼうせいぼはん)」と呼ばれています。英語では「nevus(ネバス)」と表記され、皮膚科の世界では広く使われている用語です。
ほくろの正体は、「母斑細胞(ぼはんさいぼう)」と呼ばれる細胞が皮膚の中に集まったものです。この母斑細胞はメラノサイト(色素細胞)が変化したもので、メラニン色素を含んでいるため、皮膚に黒や茶色の色をつけます。
一般的にほくろと聞くと丸くて黒い小さな点を想像する方が多いと思いますが、実際には色・形・大きさ・隆起の有無など、さまざまなバリエーションがあります。平らなものもあれば盛り上がっているものもあり、色も薄い茶色から濃い黒まで多様です。
ほくろのほとんどは良性であり、健康上の問題を引き起こすことはほとんどありません。しかし、外見上の気になりや、まれにではありますが悪性変化のリスクがあることから、正しい知識を持つことが大切です。
Q. ほくろはなぜできるのですか?
ほくろは、皮膚に存在するメラノサイト(色素細胞)が特定の場所に集中して増殖し、メラニン色素を含む「母斑細胞」が皮膚内に蓄積することで形成されます。紫外線・遺伝・ホルモン変化・皮膚への摩擦・加齢など、複数の要因が絡み合って発生します。
📌 ほくろができる仕組み(メラノサイトとメラニンの関係)
ほくろができる理由を理解するためには、まず皮膚のなかで何が起きているのかを知る必要があります。
私たちの皮膚には、「メラノサイト」と呼ばれる特殊な細胞が存在しています。メラノサイトは表皮の一番下の層(基底層)に分布しており、「メラニン」という色素を産生する役割を担っています。メラニンは紫外線から皮膚やDNAを守るための重要な物質であり、肌や髪・目の色を決定づけるもとでもあります。
通常、メラノサイトは皮膚全体に均一に分布しており、一定のペースでメラニンを産生しています。ところが何らかの理由でメラノサイトが特定の場所に集中して増殖したり、メラニンの産生量が増えたりすることで、皮膚の一部が黒や茶色に着色されます。これがほくろの正体です。
メラノサイトが変性・増殖してできた細胞は「母斑細胞」と呼ばれ、表皮・真皮・皮下組織のどの層に存在するかによって、ほくろの形状や色が異なります。表皮内に母斑細胞が集まる場合は平らなほくろになりやすく、真皮に深く存在する場合は盛り上がったほくろになる傾向があります。
このようなメラノサイトの変化が起こる背景には、さまざまな要因が絡んでいます。次のセクションでは、ほくろができる主な原因を具体的に見ていきましょう。
✨ ほくろができる主な原因
✅ 紫外線(UV)の影響
ほくろができる最も大きな原因の一つが、紫外線(UV)です。太陽光に含まれる紫外線は、皮膚のDNAにダメージを与えます。このダメージに対応するため、皮膚はメラノサイトを活性化させてメラニンを大量に産生し、DNAを守ろうとします。この過程でメラノサイトが特定の場所に集まり、増殖することがあり、ほくろの形成につながります。
日光をよく浴びる部位(顔・首・腕・手の甲など)にほくろが多く見られるのはこのためです。また、幼少期から青年期にかけて紫外線を多く浴びた人ほど、成人後のほくろの数が多い傾向があることも報告されています。
紫外線にはUVAとUVBの2種類があります。UVBは皮膚の表面に作用して日焼けを引き起こし、UVAは皮膚の深い層(真皮)まで到達して細胞のDNAにじわじわとダメージを与えます。どちらもほくろの形成に関与している可能性があるとされています。
📝 遺伝的要因
ほくろの数や位置・大きさには、遺伝的な要因も大きく影響します。親や兄弟にほくろが多い場合、子どもにもほくろが多く出る傾向があることは、医学的にも認められています。
特に、生まれつき存在する「先天性色素性母斑(先天性ほくろ)」は、遺伝子の変異が関係していることがわかっています。先天性のほくろは胎児期に形成されるもので、出生時または生後間もない時期に見つかることが多いです。
また、「異形成母斑(いけいせいぼはん)」と呼ばれる非典型的なほくろは家族性に発生することがあり、こうした体質を持つ家系ではほくろの数が多くなりやすいとされています。
🔸 ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスの変化もほくろの形成に影響を与えます。特に女性においては、思春期・妊娠・出産・更年期など、ホルモンが大きく変動する時期に、ほくろが増えたり色が濃くなったりすることがあります。
これは、女性ホルモン(エストロゲンなど)がメラノサイトの活性化に関与しているためと考えられています。妊娠中に肌全体の色素沈着が増したり、乳頭や顔のシミが目立ちやすくなるのも同じメカニズムによるものです。
経口避妊薬(ピル)の使用によってほくろや色素沈着が変化するケースも報告されており、ホルモンと色素形成の密接な関係が示されています。
⚡ 皮膚への物理的刺激
皮膚への慢性的な摩擦や圧迫も、ほくろができる原因になり得ます。衣類のゴムやベルトが当たる部分、靴が擦れる部分などに色素沈着やほくろが発生することがあります。
摩擦刺激が繰り返されることで皮膚の細胞が微細なダメージを受け、その修復過程でメラノサイトが活性化することが一因と考えられています。手術の傷跡や火傷跡にほくろが発生することも、同様のメカニズムによるものと推測されています。
🌟 免疫系との関係
近年の研究では、免疫系とほくろの形成・消失の関係も注目されています。免疫細胞が母斑細胞を攻撃することで、ほくろが薄くなったり消えたりすることがあります(ハロー母斑など)。逆に、免疫機能が低下した場合に母斑細胞の増殖が促される可能性もあるとされています。
免疫系がほくろの形成にどの程度関与しているかについては、まだ研究が進んでいる段階ですが、体全体の健康状態とほくろには何らかの関連があることが示唆されています。
💬 加齢による変化
年齢を重ねるにつれてほくろが増えたり、既存のほくろが変化したりすることがあります。加齢に伴って皮膚細胞のターンオーバーが遅くなり、メラノサイトの調整機能が低下することが一因と考えられています。
また、長年にわたる紫外線の蓄積ダメージによっても、ほくろや色素斑が増える傾向があります。高齢者に多く見られる「老人性色素斑(肝斑・シミ)」や「脂漏性角化症(老人性いぼ)」も、広い意味では加齢と紫外線の複合的な影響によるものです。
Q. ほくろと悪性黒色腫の見分け方は?
悪性黒色腫の判断には「ABCDEルール」が用いられます。①形が非対称、②境界がギザギザ、③色にムラがある、④直径6mm以上、⑤急激な変化や出血がある、のいずれかに該当する場合は要注意です。自己判断は難しいため、気になる場合は皮膚科への早期受診が推奨されます。
🔍 ほくろの種類と特徴
ほくろにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴や注意すべきポイントがあります。代表的な種類を整理してみましょう。
✅ 先天性色素性母斑
生まれつき存在するほくろです。出生時から皮膚に存在するか、生後数ヶ月以内に出現します。大きさはさまざまで、直径1cm未満の小さなものから、体の広範囲にわたる巨大なものまであります。
特に直径20cm以上の「巨大先天性色素性母斑」は、将来的に悪性黒色腫(メラノーマ)へと変化するリスクが後天性のほくろよりもやや高いとされており、定期的な経過観察が推奨されます。
📝 後天性色素性母斑(普通のほくろ)
生後しばらくしてから現れる、最も一般的なほくろです。子どもの頃から思春期にかけて多く出現し、成人以降は新たに増える頻度が低くなります。色は均一な茶色から黒で、境界がはっきりしており、左右対称な形をしているのが一般的です。
年齢とともに色が薄くなったり、盛り上がってきたりすることがありますが、それだけでは問題があるわけではありません。ただし、急激な変化には注意が必要です。
🔸 異形成母斑(非典型母斑)
通常のほくろよりも大きく(直径5mm以上)、形が不規則で色のムラがあるほくろです。「異型母斑」や「クラーク母斑」とも呼ばれます。見た目がやや不規則であるため、悪性黒色腫との鑑別が必要になることがあります。
異形成母斑そのものがすぐに悪性化するわけではありませんが、多数の異形成母斑を持つ人は悪性黒色腫のリスクが高い可能性があるため、皮膚科での定期的なチェックが勧められます。
⚡ ハロー母斑
ほくろの周囲に白い輪(ハロー)が現れたものです。免疫細胞がほくろの母斑細胞を攻撃することで、周囲の色素が抜けて白くなると考えられています。成人よりも若い人に多く見られ、多くの場合は良性です。ただし、ハロー母斑が多発する場合や、白斑が広がる場合には皮膚科への相談が望ましいでしょう。
🌟 青色母斑
名前のとおり、青みを帯びた色調のほくろです。メラノサイトが真皮の深い層に存在するため、皮膚の表面から青みがかって見えます。手の甲や足の甲に多く見られます。通常は良性ですが、大きなものや急激に変化したものは念のため専門家に診てもらうことが大切です。
💬 脂漏性角化症(老人性いぼ)
厳密にはほくろとは異なりますが、ほくろと間違われやすい皮膚の変化です。加齢に伴って皮膚の表面に現れる茶色〜黒色の隆起した病変で、表皮細胞の増殖によるものです。悪性ではありませんが、急激に増えたり大きくなったりした場合には医師への相談を検討しましょう。

💪 年齢・部位別に見るほくろの傾向
✅ 乳幼児期〜小学生
生まれつきのほくろ(先天性母斑)は出生直後から確認されることがあります。後天性のほくろは、生後1〜2年から少しずつ出現し始め、学童期にかけて徐々に増えていきます。子どものほくろのほとんどは良性であり、急激に大きくなるものや形が不規則なものでなければ、基本的に経過観察で問題ありません。
📝 思春期〜20代
ほくろが最も増えやすい時期です。ホルモンの急激な変化、紫外線への暴露の増加などが重なり、新たなほくろが次々と現れることがあります。この時期に増えたほくろの多くは後天性の良性母斑です。
🔸 30〜40代
新しいほくろが増えるペースは落ち着いてきます。一方、既存のほくろが盛り上がってきたり、色が変わったりする変化が起きやすい時期でもあります。また、紫外線の蓄積ダメージによるシミや色素斑が目立ち始める方もいます。
⚡ 50代以降
加齢に伴い、脂漏性角化症(老人性いぼ)が増えることが多いです。ほくろそのものは減ることも多く、薄くなったり消えたりするものもあります。ただし、新たに出現した色素性の病変については、悪性変化の可能性を念頭に置いた確認が重要です。
🌟 部位別の特徴
顔や首・腕・手の甲など紫外線が当たりやすい部位は、ほくろが形成されやすい場所です。逆に、太陽光が当たりにくい部位(背中の下部・足の裏・爪の下など)にできるほくろは数としては少ないですが、このような部位にできるほくろは悪性黒色腫の好発部位でもあるため、注意が必要です。特に足の裏や手のひら・爪に現れた色素斑は、早めに皮膚科を受診することが勧められます。
Q. 足の裏や爪にできたほくろは危険ですか?
足の裏・手のひら・爪の下は、悪性黒色腫(メラノーマ)が発生しやすい部位とされています。特に爪に縦方向の黒い線が現れた場合は悪性黒色腫の初期症状の可能性があります。これらの部位に色素変化が生じた際は、自己判断せず早めに皮膚科を受診することが重要です。
🎯 ほくろと似た皮膚の病変との違い
ほくろに似た見た目を持つ皮膚の病変はいくつかあります。自己判断で「ただのほくろ」と決めつけないためにも、違いを知っておくことが大切です。
💬 悪性黒色腫(メラノーマ)
皮膚がんの一種で、メラノサイトが悪性化したものです。外見上はほくろと区別がつきにくいことがあるため、「ABCDEルール」と呼ばれる判断基準が使われています。
Asymmetry(非対称性):形が左右非対称
Border(辺縁の不規則性):境界がギザギザしている
Color(色の不均一):色が一様でなく、複数の色が混在している
Diameter(大きさ):直径6mm以上
Evolution(変化):急激に大きくなる・形が変わる・出血する
これらのうち一つでも当てはまる場合は、早めに皮膚科を受診することが重要です。悪性黒色腫は早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。
✅ 基底細胞癌(きていさいぼうがん)
皮膚がんのなかで最も多い種類です。黒や茶色のほくろのように見えることがあり、縁が光沢を帯びていることが特徴の一つです。ゆっくりと成長し、転移は少ないですが、放置すると深部組織に浸潤することがあります。
📝 扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)
こちらも皮膚がんの一種で、慢性的な紫外線ダメージや傷跡・熱傷跡などに生じることがあります。通常のほくろと異なり、ただれや出血を伴うことがあります。
🔸 血管腫(けっかんしゅ)
血管の増殖によってできる皮膚の変化で、赤みや暗赤色を示します。圧迫すると色が薄くなる(圧白性)という特徴があります。ほくろと異なり、血管の拡張・増殖が原因であるため、治療法も異なります。
⚡ シミ(肝斑・老人性色素斑)
ほくろは皮膚内に母斑細胞が集まったものですが、シミはメラノサイトが産生したメラニンが表皮内に沈着したものです。ほくろと異なり、平らで境界がやや不明瞭なことが多く、紫外線やホルモンの影響を受けやすい場所(頬・額など)に多く見られます。
💡 ほくろを予防するためにできること

ほくろが全て予防できるわけではありませんが、特に後天性のほくろや色素沈着を増やさないためには、日常生活でのケアが有効です。
🌟 紫外線対策を徹底する
ほくろの最大の原因の一つが紫外線であることから、日常的な紫外線対策は非常に重要です。外出時には日焼け止めクリームを適切に塗布し、2〜3時間ごとに塗り直すことが効果的です。SPFとPA値が高いものを選び、顔だけでなく首・手の甲・腕など露出する部位全体に塗ることが大切です。
また、日傘・帽子・UVカット加工のサングラス・長袖の衣類なども活用しましょう。紫外線が強い時間帯(一般的に10時〜14時ごろ)はできるだけ直射日光を避けることも効果的です。
💬 肌への摩擦や刺激を避ける
洗顔や肌をこすりすぎることは、メラノサイトへの刺激となり色素沈着を引き起こす可能性があります。洗顔は泡立てた泡で優しく撫でるように行い、タオルで拭く際も摩擦を最小限にすることが大切です。
既存のほくろも、爪でひっかいたり引っ張ったりすることで刺激を与えると、炎症や変化が生じることがあります。ほくろへの慢性的な刺激は避けるようにしましょう。
✅ ホルモンバランスを整える
ホルモンバランスの乱れはメラノサイトを活性化させる可能性があります。規則正しい生活リズム・十分な睡眠・バランスのとれた食事・適度な運動は、ホルモンバランスを安定させる基本的な習慣です。ストレスもホルモンバランスに影響するため、うまくストレスを解消することも間接的に肌の健康につながります。
📝 ビタミンCやポリフェノールを意識した食生活
ビタミンCにはメラニンの生成を抑制する働きがあるとされています。レモン・キウイ・イチゴ・パプリカ・ブロッコリーなど、ビタミンCを豊富に含む食品を意識して摂取することが肌の色素形成抑制に役立つ可能性があります。
また、ポリフェノールや抗酸化成分を含む食品(緑茶・ブルーベリー・ぶどうなど)も、紫外線ダメージによる細胞の酸化ストレスを軽減する働きがあるとされています。食生活だけでほくろを完全に予防できるわけではありませんが、肌全体の健康を支える一助になります。
🔸 定期的な皮膚の自己チェック
ほくろが増えたり変化したりしていないかを定期的に自分でチェックする習慣をつけることも大切です。月に一度程度、全身の皮膚を鏡で確認し、新しいほくろや形・色・大きさが変化したほくろがないかを確認しましょう。背中など自分では見えにくい部分は、家族に確認してもらうか、手鏡を活用すると便利です。
Q. ほくろを増やさないための予防法は?
ほくろの予防には紫外線対策が最も効果的です。外出時はSPF・PA値の高い日焼け止めを2〜3時間ごとに塗り直し、日傘や帽子も活用しましょう。加えて、ビタミンCを含む食品の摂取、肌への摩擦を避けること、規則正しい生活でホルモンバランスを整えることも色素形成の抑制に役立ちます。
📌 ほくろに関して受診を検討すべきタイミング
ほくろのほとんどは良性であり、日常生活で特に問題になることはありません。しかし、以下のような変化や特徴が見られた場合は、早めに皮膚科や形成外科・美容外科などを受診することを検討しましょう。
⚡ 急激な変化がある場合
ほくろが短期間で急に大きくなった・色が濃くなった・形が崩れてきたといった変化が見られる場合は、悪性変化のサインである可能性があります。成人してからほくろが急に増えている場合も、皮膚科への相談が勧められます。
🌟 出血・かゆみ・痛みがある場合
ほくろが何もしていないのに出血したり、持続的なかゆみや痛みがある場合は注意が必要です。これらの症状は、良性のほくろでは通常起こりにくいものです。
💬 ABCDEルールに当てはまる場合
前述したABCDEルール(非対称・辺縁の不整・色のムラ・6mm以上・急激な変化)のいずれかに当てはまるほくろが見つかった場合は、自己判断せずに専門家に相談することが重要です。
✅ 足の裏・手のひら・爪の変色
これらの部位は悪性黒色腫が発生しやすい場所とされています。足の裏に新たに黒い点ができた・爪に縦方向の黒い線が現れたという場合は、早めの受診を検討してください。特に、爪に現れた黒い線(爪甲線状色素沈着)は、悪性黒色腫の初期症状として現れることがあります。
📝 外見が気になる場合・除去を検討する場合
医学的には問題のないほくろであっても、顔や首など目立つ部位にあるために気になっているという方もいるでしょう。ほくろの除去(切除・レーザー治療など)を行うクリニックは多くあり、美容上の理由での除去も一般的に行われています。
ただし、ほくろを除去する場合は、まず皮膚科や形成外科・美容外科で診察を受け、そのほくろが良性かどうかを確認することが大切です。特に大きなほくろや形状が気になるものは、除去前に組織検査(病理検査)を行うことが推奨されます。
アイシークリニック東京院では、ほくろの状態を丁寧に診察し、患者さんの希望や状態に合わせた適切な対処法をご提案しています。気になるほくろがある場合は、お気軽にご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「当院では、「気づいたらほくろが増えていた」「形や色が変わった気がする」といったご不安を抱えて受診される患者さまが多くいらっしゃいます。ほくろの大多数は良性ですが、足の裏や爪の下など日常的に目が届きにくい部位の変化は見落とされがちなため、定期的な全身チェックを習慣にしていただくことを強くお勧めしています。少しでも気になる変化があれば自己判断せず、早めにご相談いただくことが、皮膚の健康を守るうえで何より大切です。」
✨ よくある質問
思春期のホルモン変化や紫外線への暴露増加、加齢による皮膚細胞の変化などが主な原因です。多くの場合は良性ですが、成人後に急激にほくろが増えたり、短期間で大きくなる変化が見られた場合は、悪性変化のサインである可能性もあるため、早めに皮膚科へご相談ください。
足の裏・手のひら・爪の下は悪性黒色腫(メラノーマ)が発生しやすい部位とされています。特に爪に縦方向の黒い線が現れた場合は、悪性黒色腫の初期症状として現れることがあります。これらの部位に新たな色素変化が生じた際は、自己判断せず早めに皮膚科を受診することを強くお勧めします。
「ABCDEルール」が判断の目安になります。①形が非対称、②境界がギザギザ、③色にムラがある、④直径6mm以上、⑤急激な変化や出血がある、のいずれかに当てはまる場合は要注意です。ただし自己判断には限界があるため、気になるほくろは当院へお気軽にご相談ください。
最も効果的なのは紫外線対策です。外出時はSPF・PA値の高い日焼け止めを2〜3時間ごとに塗り直し、日傘や帽子も活用しましょう。また、ビタミンCを豊富に含む食品の摂取、肌への摩擦を避けること、規則正しい生活でホルモンバランスを整えることも、色素形成の抑制に役立ちます。
医学的に問題のないほくろでも、外見上気になる場合は切除やレーザー治療での除去が可能です。ただし除去前に、そのほくろが良性かどうかを専門家が確認することが重要です。当院(アイシークリニック東京院)では、ほくろの状態を丁寧に診察したうえで、患者さまの希望に合わせた適切な対処法をご提案しています。
🔍 まとめ
ほくろができる理由は、メラノサイト(色素細胞)の増殖やメラニン産生の変化によるものであり、その背景には紫外線・遺伝・ホルモン・皮膚への刺激・加齢など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
ほくろのほとんどは良性であり、日常生活で特別な心配をする必要はありません。しかし、急激な変化・出血・かゆみ・ABCDEルールに当てはまる特徴・足の裏や爪の色素変化などが見られる場合は、早めに皮膚科などを受診することが大切です。
日常的には紫外線対策をしっかり行い、定期的に全身のほくろをチェックする習慣を持つことで、皮膚の健康を守ることができます。また、外見上気になるほくろについては、専門的な診察を受けたうえで適切な方法で対処することができます。
ほくろについて少しでも気になることがあれば、自己判断せずに専門家へ相談することが、皮膚の健康と美容を守る第一歩です。アイシークリニック東京院では、皮膚の専門的な知識を持つスタッフが丁寧に対応いたしますので、ほくろに関するお悩みはぜひご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 色素性母斑(ほくろ)の医学的定義・種類・悪性黒色腫との鑑別基準(ABCDEルール)・受診タイミングに関する専門的解説
- 厚生労働省 – 皮膚がん(悪性黒色腫・基底細胞癌・扁平上皮癌)に関する疾患情報および早期発見・予防に関する公式情報
- PubMed – メラノサイト・母斑形成における紫外線・遺伝・ホルモンの関与に関する国際的な医学研究論文群
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務