
マスクの着用が日常になって以来、「肌荒れがひどくなった」「頬や鼻まわりが赤くなった」という悩みを抱える方が増えています。マスクによる肌荒れや赤みは、単なる一時的な症状ではなく、放置することで炎症が慢性化したり、ニキビや湿疹に発展したりするケースも少なくありません。この記事では、マスクが引き起こす肌荒れや赤みのメカニズムをわかりやすく解説するとともに、日常のスキンケアで実践できる対策から、皮膚科・美容クリニックでの治療の選択肢まで、幅広くご紹介します。肌トラブルに悩んでいる方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
目次
- マスクで肌荒れ・赤みが起きるメカニズム
- マスクの種類と肌への影響の違い
- マスク肌荒れ・赤みの主な症状とその特徴
- 肌のバリア機能とは?なぜマスクで低下するのか
- 日常のスキンケアでできる対策
- マスクの選び方・着け方の工夫
- 食事・生活習慣からのアプローチ
- 皮膚科・美容クリニックでの治療の選択肢
- こんな症状は要注意!受診すべきサイン
- まとめ
この記事のポイント
マスク肌荒れ・赤みは摩擦・蒸れ・乾燥・圧迫の複合要因でバリア機能が低下して生じる。低刺激ケア・適切なマスク選択・生活習慣改善が基本対策で、改善しない場合はアイシークリニックへの受診が推奨される。
🎯 1. マスクで肌荒れ・赤みが起きるメカニズム
マスクを着用することで肌荒れや赤みが生じる背景には、いくつかの複合的な要因が絡み合っています。まず最初に理解しておきたいのは、マスク内の環境が肌にとって非常にストレスの多い状態であるということです。
マスクの内側は、呼吸によって温度と湿度が高まります。一見すると潤っているように感じますが、この高温多湿の環境が続くと、皮膚の表面にある皮脂や汗が過剰に分泌され、雑菌が繁殖しやすい状態になります。さらに、マスクを外した瞬間に水分が一気に蒸発し、肌が乾燥するという「蒸発性の乾燥」が起こります。これはまるで、濡れた手を乾かすときに肌がカサカサになる現象に似ています。
次に大きな原因となるのが、摩擦です。マスクの素材が肌に触れ続け、歩くたびに話すたびにわずかに動くことで、皮膚の表面が継続的にこすれます。この摩擦は、肌の最も外側にある角質層を傷つけ、バリア機能を低下させる大きな要因となります。
さらに、マスクのゴムによる締め付けも問題です。耳のまわりや頬骨の部分に圧力がかかることで、血行が悪くなったり、皮膚が圧迫されて炎症が生じたりします。このような複合的な要因が重なることで、マスクを着けている部位を中心に肌荒れや赤みが生じるのです。
Q. マスクで肌荒れが起きる仕組みを教えてください
マスク内は呼吸で高温多湿になり、皮脂・汗が過剰分泌されて雑菌が繁殖しやすい環境になります。さらにマスク素材が肌に繰り返し触れることで角質層が削られ、外した瞬間に水分が急蒸発する「蒸発性乾燥」も起こります。これらの摩擦・蒸れ・乾燥・圧迫が重なり、バリア機能が低下して赤みや炎症が生じます。
📋 2. マスクの種類と肌への影響の違い
一口に「マスク」といっても、素材や構造によって肌への影響は大きく異なります。現在広く使われているマスクの種類として、不織布マスク、布マスク、ウレタンマスクの三つが挙げられます。
不織布マスクは、細菌やウイルスのフィルタリング性能が高い反面、素材が硬めであるため摩擦が生じやすいという特徴があります。繰り返し使用することで毛羽立ちが生じ、さらに肌への刺激が増すこともあります。特に、もともと敏感肌の方や、乾燥が進んでいる方にとっては、刺激を感じやすい素材です。
布マスクは、不織布に比べて肌触りが柔らかく、摩擦が少ない傾向があります。繰り返し洗って使えるため経済的ですが、洗濯の頻度が低かったり洗剤が残ったりすると、雑菌や化学的な刺激が肌トラブルの原因になることがあります。また、吸水性が高い素材は蒸れやすく、長時間の着用では逆に肌への負担になるケースもあります。
ウレタンマスクは、伸縮性があり顔にフィットしやすいという利点がありますが、通気性が低く蒸れやすいため、皮脂分泌が多い方やニキビができやすい方には注意が必要です。
最近では、シルクや天然素材を使用した肌に優しいマスクも販売されていますが、素材だけでなく、マスクのフィット感や構造、内側に触れる部分の縫い目なども肌への影響に関係します。自分の肌質に合わせてマスクを選ぶことが、肌荒れ予防の第一歩となります。
💊 3. マスク肌荒れ・赤みの主な症状とその特徴
マスクによる肌トラブルの症状は多岐にわたりますが、ここでは特によく見られるものをいくつかご紹介します。
まず最もよく見られるのが、頬・鼻まわり・あごの赤みです。これはマスクが密着している部位で炎症が生じることによるもので、はじめは軽い赤みから始まり、放置すると皮がむけたり、ヒリヒリとした痛みを伴うことがあります。特に、もともと敏感肌や乾燥肌の方は症状が出やすい傾向があります。
次に多いのが、ニキビや吹き出物の増加です。マスク内の高温多湿環境で皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まりやすくなり、アクネ菌が繁殖してニキビが生じます。これは「マスクアクネ」とも呼ばれ、あごや口まわり、鼻の下など、マスクが直接触れる部位に集中して現れることが多いです。
また、かゆみや湿疹が出るケースもあります。マスクの素材や洗剤、柔軟剤によるアレルギー反応、あるいは汗や皮脂が原因の接触性皮膚炎によって引き起こされることがあります。かゆみは無意識に掻いてしまうことがあるため、症状をさらに悪化させてしまうリスクがあります。
さらに、耳のまわりや頬骨の突出部分には、圧迫による赤みや皮膚の硬化が見られることもあります。長時間マスクを着用する職業の方や、フィット感が強すぎるマスクを使っている方に多い症状です。
これらの症状は、原因が複合していることが多いため、自己判断だけではなかなか改善しないケースも少なくありません。症状の種類や部位をよく観察した上で、適切なケアを選択することが大切です。
Q. マスクの素材によって肌への影響は違いますか?
素材によって肌への影響は大きく異なります。不織布マスクは硬めで摩擦が生じやすく、敏感肌には刺激になりやすいです。ウレタンマスクは通気性が低く蒸れやすいため、ニキビができやすい方には不向きです。シルクやコットン素材は肌触りが柔らかく摩擦を軽減できるため、肌荒れが気になる方に適しています。
🏥 4. 肌のバリア機能とは?なぜマスクで低下するのか
マスク肌荒れを理解するうえで欠かせない概念が「肌のバリア機能」です。バリア機能とは、外部からの刺激(紫外線・細菌・化学物質など)から肌を守り、同時に肌内部の水分を保持する役割を担う機能のことです。この機能を担っているのが、皮膚の一番外側にある「角質層」です。
角質層は、「角質細胞」と「細胞間脂質(セラミドなど)」が積み重なった構造をしており、レンガと目地のような関係で肌を守っています。健康な角質層は水分をしっかりと保持し、外部の刺激を跳ね返す力を持っています。しかし、何らかのダメージを受けるとこの構造が崩れ、バリア機能が低下します。
マスクの場合、前述した摩擦・蒸れ・乾燥のサイクルが繰り返されることで角質層にダメージが蓄積されます。摩擦によって角質が削られ、蒸れによって過水和(角質が水分を過剰に吸収してふやける状態)が生じ、マスクを外した後に急激に乾燥するという一連の流れが、バリア機能を著しく低下させます。
バリア機能が低下すると、外部からの刺激に対して過敏になるだけでなく、肌内部からも水分が失われやすくなります。この状態が続くと、軽い刺激でも赤みや炎症が起きやすくなり、ニキビや湿疹、乾燥肌などの症状が連鎖的に引き起こされます。
また、バリア機能の低下は一度起きると回復に時間がかかります。適切なケアをせずに放置すると、肌が慢性的に敏感な状態になってしまうこともあります。そのため、マスクによる肌トラブルは「少し赤くなっただけ」と軽視せず、早めに対処することが重要です。
⚠️ 5. 日常のスキンケアでできる対策
マスクによる肌荒れや赤みを防ぐためには、日々のスキンケアの見直しが非常に重要です。ここでは、自宅で実践できる具体的なケア方法を紹介します。
洗顔については、「丁寧に、でも刺激を最小限に」を心がけましょう。肌が荒れているときは、洗浄力の強すぎる洗顔料は避け、低刺激で保湿成分が入ったものを選ぶことが大切です。洗顔はこすらずに、泡で優しく包み込むように洗い、ぬるめのお湯で十分にすすぎます。洗顔後は清潔なタオルで軽く押さえるように水分を拭き取り、こすらないようにします。
保湿は、マスク肌荒れ対策において最も重要なステップです。洗顔後はなるべく早く(1〜2分以内を目安に)保湿成分を含む化粧水や乳液を使い、肌に水分を補給します。特にセラミドやヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分を含む製品は、バリア機能の回復をサポートする効果が期待されます。乾燥がひどい場合は、化粧水の上からクリームを重ねて水分の蒸発を防ぐのも効果的です。
マスクを着ける前のスキンケアにも工夫が必要です。保湿をしっかり行った後にマスクをつけることで、摩擦による刺激を軽減できます。ただし、油分が多すぎるとマスク内で蒸れやすくなるため、使用するアイテムの量には注意しましょう。べたつきが気になる場合は、軽いテクスチャーの保湿剤を選ぶとよいでしょう。
マスクを外した後のケアも大切です。外出から帰った際には、できるだけ早く洗顔し、マスク内で蓄積された汗や皮脂を落としましょう。その後の保湿も丁寧に行います。また、就寝前のスキンケアは特に念入りに行うことで、日中受けたダメージの回復を促すことができます。
日焼け止めについては、マスクをしていても紫外線はマスクの外側の部分(額・目まわり・耳)に当たります。マスクをしている部分は日焼け止めを塗る必要がないと思われがちですが、外出時にマスクを外す場面もあるため、全顔に薄く塗っておくことをおすすめします。ただし、肌が荒れているときは刺激が少ないミネラル系の日焼け止めを選ぶと安心です。
Q. マスク着用時の正しいスキンケア手順を教えてください
まず低刺激の洗顔料を泡立てて、こすらず優しく洗います。洗顔後は1〜2分以内にセラミドやヒアルロン酸配合の化粧水・乳液で保湿することが重要です。マスク着用前にも保湿を行うと摩擦軽減に効果的ですが、油分が多すぎると蒸れやすくなるため、軽いテクスチャーの保湿剤を選ぶことが推奨されます。
🔍 6. マスクの選び方・着け方の工夫
スキンケアとあわせて、マスク自体の選び方や着け方を見直すことも肌荒れ対策に効果的です。
素材の選択については、自分の肌質に合ったものを選ぶことが基本です。摩擦を減らしたい場合は、肌触りが柔らかい素材(シルク、コットンなど)のマスクや、内側にコットン素材が使われているマスクを選ぶとよいでしょう。特に敏感肌の方には、界面活性剤や蛍光剤、香料などが含まれていない素材のものが向いています。
サイズとフィット感も重要です。顔に対してサイズが小さすぎると摩擦や圧迫が増し、大きすぎると隙間から空気が漏れる一方で素材がたるんでこすれやすくなります。自分の顔のサイズに合ったマスクを選び、必要以上に強く引っ張って着けないようにしましょう。
耳のゴムによる刺激が気になる場合は、ゴムを耳にかけるタイプではなく、頭の後ろで結ぶタイプのマスクや、耳のゴムをアジャスタブルに調節できるものを選ぶと改善することがあります。また、耳のまわりが赤くなっている場合は、マスクホルダー(耳の負担を減らすアイテム)を活用するのも一つの方法です。
不織布マスクを使用する際は、内側にガーゼや柔らかいコットンを挟むことで、摩擦を軽減することができます。市販のマスクインナーを活用するのも効果的です。
長時間マスクを着用する必要がある場合は、可能な範囲で定期的に休憩を取り、人がいない場所では外して肌を休ませる時間を作りましょう。マスク内の蒸れを防ぐためには、通気性の良い素材を選ぶか、1日に複数のマスクを用意して途中で取り替えるとよいでしょう。
布マスクを使用している方は、毎日洗濯することを習慣にしましょう。洗剤は無香料・無着色の低刺激タイプを選び、すすぎを十分に行って洗剤が残らないようにすることが大切です。また、マスクは乾燥させる際に直射日光を避けることで、素材の劣化を防ぎ、より長く清潔に使えます。
📝 7. 食事・生活習慣からのアプローチ
肌のコンディションは、外側からのケアだけでなく、内側からの栄養や生活習慣にも大きく左右されます。マスク肌荒れを根本から改善するためには、日常の生活全体を見直すことが重要です。
食事面では、肌のバリア機能をサポートする栄養素を意識して摂ることが大切です。特にビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、肌の弾力と修復力を高める働きがあります。柑橘類、いちご、ブロッコリー、パプリカなどに豊富に含まれています。ビタミンEは抗酸化作用があり、肌細胞を酸化ストレスから守ります。アーモンドやひまわり油、アボカドなどに多く含まれています。
また、亜鉛は皮膚の修復や免疫機能をサポートする重要なミネラルで、牡蠣、赤身肉、豆類、ナッツ類に豊富です。オメガ3脂肪酸は、炎症を抑える作用があり、サーモン、マグロ、亜麻仁油などに含まれています。炎症が続いている肌の状態を内側からサポートするうえで役立ちます。
反対に、糖質の過剰摂取は皮脂の分泌を促進し、ニキビを悪化させることが知られています。また、アルコールの多量摂取は体内の水分バランスを崩し、肌の乾燥につながります。これらは過剰に制限する必要はありませんが、量や頻度に気をつけることが肌のコンディションを整えるうえで有益です。
水分補給も忘れてはなりません。体内の水分が不足すると、肌の水分量も低下しやすくなります。1日に1.5〜2リットルを目安に、こまめに水や無糖の飲み物を飲む習慣をつけましょう。
睡眠の質も肌に大きく影響します。睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌の修復や再生が促進されます。特に、入眠後最初の3〜4時間は成長ホルモンの分泌が盛んになるとされています。質の良い睡眠を確保するためには、就寝前のスマートフォンの使用を控え、就寝・起床時間を一定に保つことが効果的です。
ストレスも肌荒れの大きな原因の一つです。ストレスが蓄積すると、コルチゾールというホルモンが分泌され、皮脂の分泌増加や炎症の悪化につながります。適度な運動、入浴、趣味の時間など、自分なりのストレス解消法を持つことが肌の健康維持にもつながります。
Q. マスク肌荒れで皮膚科や美容クリニックを受診すべき目安は?
2〜3週間セルフケアを続けても改善しない場合、強い痛み・水ぶくれ・膿が見られる場合、化粧品を使うたびにヒリヒリする場合は早めの受診が必要です。アイシークリニックでは肌の状態を丁寧に診察した上で、光治療(IPL)やケミカルピーリング、保湿成分を注入する水光注射など、症状に合わせた医療的施術を提案しています。
💡 8. 皮膚科・美容クリニックでの治療の選択肢
自宅でのスキンケアや生活習慣の改善を続けても肌荒れや赤みが改善しない場合、あるいは症状が重くなってきた場合は、皮膚科や美容クリニックを受診することを検討しましょう。専門家による診断と治療によって、より効果的かつ安全にケアを受けることができます。
皮膚科では、肌荒れや赤みの原因を詳しく調べたうえで、症状に合わせた外用薬(塗り薬)が処方されます。炎症が強い場合はステロイド外用薬が、ニキビが多い場合は抗菌薬や抗菌成分配合の外用薬が処方されることがあります。また、かゆみや湿疹がある場合は、原因がアレルギー性かどうかを確認するためのパッチテスト(貼付試験)が行われることもあります。これにより、特定のマスク素材や洗剤に対するアレルギー反応の有無を把握できます。
美容クリニックでは、肌荒れや赤みを改善するためのさまざまな医療的施術が受けられます。代表的なものとしては以下が挙げられます。
光治療(IPL)は、特定の波長の光を肌に照射することで、赤みや色ムラの改善、毛穴の引き締め、コラーゲン生成の促進などを図る施術です。マスクによる赤みが慢性化している方や、くすみが気になる方に適しています。ダウンタイムが少なく、日常生活への影響が小さいのが特徴です。
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤(乳酸、グリコール酸、サリチル酸など)を肌に塗布し、古い角質を除去することで肌のターンオーバーを促進する施術です。ニキビや毛穴の詰まり、くすみの改善に効果が期待されます。ただし、肌が荒れている急性期には刺激が強くなる場合があるため、施術のタイミングは医師と相談しながら決めることが重要です。
ビタミンCやトラネキサム酸などの美白成分を配合した導入施術(イオン導入やエレクトロポレーションなど)は、肌荒れによる炎症後の色素沈着や赤みを落ち着かせる効果が期待されます。マスクによるダメージで肌が敏感になっている場合は、肌の状態に合わせた施術強度の調整が必要です。
医療用の保湿成分注入(水光注射)は、ヒアルロン酸やビタミン類を皮膚の真皮層に直接注入することで、内側からしっかりと保湿し、肌のハリや潤いを回復させる施術です。乾燥が深刻な場合や、バリア機能の回復を早めたい場合に選択されることがあります。
これらの施術はいずれも、肌の状態や体質によって適切な方法が異なります。医師と十分に相談した上で、自分に合った治療計画を立てることが大切です。アイシークリニック東京院では、肌の状態を丁寧に診察した上で、最適なケアを提案しています。
✨ 9. こんな症状は要注意!受診すべきサイン

マスク肌荒れは多くの場合、適切なセルフケアと生活習慣の改善によってある程度改善することができます。しかし、以下のような症状が見られる場合は、自己判断でのケアに頼らず、早めに皮膚科や医療機関を受診することをおすすめします。
まず、赤みが広範囲に広がっていたり、強い痛みや灼熱感を伴う場合は注意が必要です。これは単なる摩擦による炎症ではなく、接触性皮膚炎や感染症が疑われることがあります。また、赤みのある部位に水ぶくれや膿が見られる場合も、感染や重度の皮膚炎の可能性があるため、早急に受診しましょう。
かゆみがひどく、市販の外用薬を使っても改善しない場合も受診のサインです。掻くことで症状が悪化し、感染リスクが高まることもあるため、適切な薬を処方してもらうことが重要です。
2〜3週間セルフケアを続けても症状が改善しない場合も、専門家に相談したほうがよいタイミングです。肌荒れには様々な原因が複合していることがあり、医師による診断なしに適切なケアを選ぶことが難しいケースもあります。
さらに、市販の保湿剤や化粧品を使うたびにヒリヒリした痛みや赤みが出る場合は、極度にバリア機能が低下している状態か、特定の成分に対するアレルギーが生じている可能性があります。このような場合は、成分についての専門家のアドバイスが不可欠です。
また、顔全体の赤みが強く、発熱や関節痛などの全身症状を伴う場合は、皮膚疾患だけでなく、免疫系の疾患(膠原病など)の可能性も考えられるため、早急に医療機関を受診してください。
肌のトラブルは「たかが肌荒れ」と軽く見がちですが、慢性化すると治療が長引くことがあります。気になる症状があれば、早めに専門家に相談することが最善の対処法です。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、マスクによる肌荒れや赤みを訴えて来院される患者様が増えており、摩擦・蒸れ・乾燥が複合的に重なることでバリア機能が低下し、症状が慢性化してしまうケースが多く見受けられます。当院では、まずお一人おひとりの肌の状態を丁寧に診察した上で、セルフケアの見直しと必要に応じた医療的施術を組み合わせた治療プランをご提案しています。「たかが肌荒れ」と放置せず、気になる症状が続く場合はどうぞお気軽にご相談ください。」
📌 よくある質問
マスク肌荒れの主な原因は、摩擦・蒸れ・乾燥・圧迫の複合的な要因です。マスク内の高温多湿環境で皮脂や汗が過剰分泌され、マスクを外した際に水分が急激に蒸発します。さらにマスク素材による継続的な摩擦が角質層を傷つけ、肌のバリア機能を低下させることで、赤みや炎症が引き起こされます。
摩擦を軽減したい場合は、シルクやコットンなど肌触りが柔らかい素材のマスク、または内側にコットン素材が使われているものがおすすめです。不織布マスクは摩擦が生じやすく、ウレタンマスクは蒸れやすい傾向があります。自分の肌質に合わせて選ぶことが肌荒れ予防の第一歩です。
低刺激の洗顔料で泡立てて優しく洗い、こすらないことが基本です。洗顔後は1〜2分以内にセラミドやヒアルロン酸配合の化粧水・乳液で保湿を行いましょう。マスク着用前の保湿も摩擦軽減に効果的です。ただし油分が多すぎると蒸れやすくなるため、軽いテクスチャーの保湿剤を選ぶことをおすすめします。
2〜3週間セルフケアを続けても改善しない場合や、強い痛み・水ぶくれ・膿などの症状がある場合は、皮膚科や美容クリニックへの受診をおすすめします。アイシークリニックでは、光治療(IPL)やケミカルピーリング、保湿成分注入(水光注射)など、肌の状態に合わせた医療的施術をご提案しています。
食事・生活習慣の改善も肌荒れ対策に有効です。ビタミンC・E・亜鉛・オメガ3脂肪酸を意識して摂取することでバリア機能の回復をサポートできます。また、1日1.5〜2リットルの水分補給、質の良い睡眠の確保、適度な運動によるストレス管理も重要です。糖質やアルコールの過剰摂取は皮脂分泌を促進するため注意しましょう。
🎯 まとめ
マスクによる肌荒れや赤みは、摩擦・蒸れ・乾燥・圧迫といった複合的な要因によって引き起こされます。これらは肌のバリア機能を低下させ、炎症、ニキビ、湿疹、色素沈着などさまざまな肌トラブルに発展する可能性があります。
対策としては、低刺激の洗顔と丁寧な保湿を基本としたスキンケアの見直し、自分の肌質に合ったマスクの選択と正しい着け方の工夫、バランスの取れた食事・十分な睡眠・ストレス管理といった生活習慣の改善が重要です。
また、セルフケアで改善が見られない場合や症状が重い場合は、皮膚科や美容クリニックへの受診を積極的に検討しましょう。光治療やケミカルピーリング、保湿成分の注入など、専門的な施術によって効果的に肌の状態を回復させることができます。
マスク生活はまだしばらく続く可能性があります。肌へのダメージを最小限に抑えながら、肌本来が持つ力を取り戻すためのケアを今日から始めていきましょう。アイシークリニック東京院では、マスク肌荒れをはじめとするさまざまな肌トラブルに対して、一人ひとりの肌質や症状に合わせた丁寧なカウンセリングと施術をご提供しています。お気軽にご相談ください。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 肌のバリア機能・接触性皮膚炎・ニキビ(アクネ)などマスク肌荒れに関連する皮膚疾患の定義、メカニズム、治療方針に関する専門的な情報の参照元として活用
- 厚生労働省 – マスクの適切な使用方法・素材別の特性・着用時の注意点など、感染症対策と肌への影響に関わる公的ガイドラインの参照元として活用
- PubMed – マスク着用による皮膚炎・バリア機能低下・マスクアクネ(Maskne)に関する国際的な査読済み臨床研究・エビデンスの参照元として活用
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務