
「まだ3月だから紫外線は大丈夫」と思っていませんか?実は、3月は多くの人が紫外線対策を怠りがちな時期でありながら、紫外線量は冬と比較して急激に増加しています。気温がまだ低く、肌寒さを感じる日が続くため、つい日焼け止めを塗るのを忘れてしまいがちです。しかし、紫外線の強さと気温は必ずしも比例しておらず、曇りの日や寒い日でも紫外線は降り注いでいます。この記事では、3月の紫外線量の実態から、春先に適した紫外線対策の方法まで、医療的な観点から詳しく解説していきます。
目次
- 3月の紫外線量はどのくらい?季節ごとの比較
- 紫外線の種類と肌への影響を理解する
- 3月に紫外線対策が必要な理由
- 紫外線が肌に与える長期的なダメージ
- 3月の紫外線対策に必要な日焼け止めの選び方
- 日焼け止め以外の紫外線対策方法
- 紫外線を浴びてしまったあとのケア方法
- クリニックで受けられる紫外線ダメージのケア
- まとめ
この記事のポイント
3月のUV指数は「中程度」に達し、1月の倍以上に急増する。UV-Aは年間を通じ真皮層まで到達し光老化を進行させるため、SPF30以上・PA++以上の日焼け止めと物理的遮光を組み合わせた対策を3月から開始することが重要だ。
🎯 3月の紫外線量はどのくらい?季節ごとの比較
紫外線量を測る指標として広く使われているのが「UV指数(UVI:Ultraviolet Index)」です。UV指数は、0から11以上の数値で示され、数値が高いほど紫外線が強いことを意味します。気象庁や世界保健機関(WHO)では、この指数を用いて日常的な紫外線対策の目安を提供しています。
日本における月別の紫外線量のデータを見てみると、紫外線がもっとも強くなるのは7月から8月にかけての夏の時期です。ただし、3月はすでに12月や1月と比較して紫外線量が顕著に増加し始める時期にあたります。気象庁のデータによれば、東京での3月のUV指数の平均値はおおむね3から4程度で推移しており、これはWHOが「中程度」と分類するレベルに相当します。
たとえば、1月のUV指数が1から2程度であるのに対して、3月は倍以上の値に達することがあります。さらに晴天の日や、雪が残っている場所では反射による紫外線の増加もあるため、実際の肌への影響はデータ上の数値以上になる場合もあります。
また、地域によっても差があります。沖縄など南方の地域では、3月でもUV指数が6を超えることがあり、夏の本州に近いレベルの紫外線にさらされることになります。一方、北海道でも3月には無視できないレベルの紫外線量が観測されており、日本全国で紫外線対策が必要な時期といえます。
さらに特筆すべき点として、3月は「春霞(はるがすみ)」の影響で空気が白っぽくなることがありますが、これは紫外線を大幅に遮断するものではありません。曇りの日でも、雲を透過して地表に届く紫外線量は晴天時の50〜80%程度に達するといわれており、「曇っているから安全」という認識は誤りです。
Q. 3月の紫外線量は冬と比べてどのくらい違う?
東京の3月のUV指数は平均3〜4程度で、WHOが「中程度」と分類するレベルに達します。1月のUV指数が1〜2程度であるのに対し、3月は倍以上に急増します。曇りの日でも晴天時の50〜80%の紫外線が地表に届くため、天気に関わらず対策が必要です。
📋 紫外線の種類と肌への影響を理解する
紫外線は大きく分けてUV-A、UV-B、UV-Cの3種類があります。それぞれ波長が異なり、肌への影響も異なります。
まず、UV-Cは波長が100〜280nmで、オゾン層によってほぼ完全に吸収されるため、通常は地表に届きません。問題になるのはUV-AとUV-Bです。
UV-Bは波長が280〜315nm程度で、肌の表皮に作用します。日焼けによる赤みや炎症(サンバーン)の主な原因となるのがこのUV-Bです。メラニン色素の生成を促進し、日焼けによる色素沈着や、長期的な蓄積によって皮膚がんのリスクを高める可能性があります。夏に比べると3月のUV-B量はまだ低めですが、完全に無視できるレベルではありません。
一方、UV-Aは波長が315〜400nm程度で、UV-Bよりも波長が長く、皮膚の奥深くの真皮層まで到達します。UV-Aは即時型の黒化反応(即時黒化)を引き起こすほか、コラーゲンやエラスチンを破壊することで、しわやたるみなどの光老化(フォトエイジング)を促進します。重要なのは、UV-Aは季節を問わず年間を通じて比較的安定した量が降り注いでいる点です。つまり、3月であっても、UV-Aによる光老化の影響は夏と大きく変わらない場合があります。
UV-Aはガラスを透過する性質があります。室内にいても、窓際では紫外線の影響を受けることがあるため、在宅ワーク中や車の運転中でも注意が必要です。
💊 3月に紫外線対策が必要な理由
「なぜ3月から紫外線対策をする必要があるのか」と疑問に思う方も多いかもしれません。その理由はいくつかあります。
一つ目の理由は、紫外線量の増加スピードです。前述のとおり、3月は1月や2月と比べて紫外線量が急激に増加します。冬の間に紫外線対策をほとんどしていなかった人が、いきなり強い紫外線にさらされると、肌が対応しきれず日焼けしやすくなります。冬の間は肌のバリア機能も低下していることが多く、紫外線によるダメージを受けやすい状態になっています。
二つ目の理由は、紫外線対策の意識が低くなりやすい時期であることです。気温が低く、半袖で外出する人も少ないため、「紫外線は夏の問題」という認識が根強く残っています。しかし、紫外線量は気温ではなく太陽の高度(日射角)や雲量によって決まります。3月になると太陽の位置が高くなり始めるため、それに伴い紫外線量も増加します。
三つ目の理由として、春は外出する機会が増えることが挙げられます。お花見や春のイベント、入学・入社に向けた準備など、3月から4月にかけては屋外で過ごす時間が自然と増えます。無防備な状態で長時間屋外にいると、その分だけ紫外線ダメージが蓄積されることになります。
四つ目は、スギ花粉などのアレルギー反応との相乗効果です。3月はスギ花粉の飛散が最盛期を迎える地域が多く、花粉による肌荒れと紫外線ダメージが同時に肌を傷めることがあります。花粉で肌バリアが低下している状態では、紫外線のダメージをより受けやすくなるため、普段以上に注意が必要です。
Q. UV-AとUV-Bの肌への影響の違いは何?
UV-Bは主に表皮に作用して日焼けの赤みや色素沈着を引き起こします。一方、UV-Aは真皮層まで到達してコラーゲンやエラスチンを破壊し、しわやたるみなどの光老化を促進します。UV-Aは季節を問わず年間を通じて安定して降り注ぎ、ガラスも透過するため室内でも注意が必要です。
🏥 紫外線が肌に与える長期的なダメージ
紫外線によるダメージは、即時的な日焼けや赤みだけでなく、長期的にさまざまな肌トラブルを引き起こします。この長期的なダメージを「光老化(フォトエイジング)」と呼びます。
光老化は、紫外線が肌の細胞やDNAに繰り返しダメージを与えることで進行します。具体的には以下のような変化が肌に現れます。
まず、しみ(色素沈着)の形成です。紫外線を浴びると、肌の防御機構としてメラニン色素が生成されます。しかし、過剰なメラニン生成が継続すると、しみやそばかすとして肌に蓄積されていきます。一度できてしまったしみは自然に消えにくく、長年の積み重ねが中年期以降の目立ったしみとして現れることが多いです。
次に、しわとたるみの形成です。UV-Aは真皮層に達し、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を保つタンパク質を破壊します。これが長年続くと、肌のハリが失われ、小じわや深いしわ、たるみへとつながっていきます。自然な加齢によるしわよりも、光老化によるしわは早い年齢から現れやすく、より目立つ傾向があります。
また、毛穴の開きや肌のざらつきも光老化の一つです。紫外線ダメージによって肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れると、古い角質が蓄積し、毛穴が目立ったり、肌のきめが粗くなったりします。
さらに深刻な問題として、皮膚がんのリスクが挙げられます。紫外線はDNAに直接ダメージを与え、その修復が不完全な場合に細胞の変異が起こる可能性があります。日本では欧米ほど皮膚がんの罹患率は高くありませんが、紫外線量が多い地域に住む人や、屋外で長時間作業する職業の人は特に注意が必要です。また、日本人でもメラノーマ(悪性黒色腫)などの皮膚がんは増加傾向にあると報告されています。
これらのダメージは、一度の大量被曝だけでなく、少量の紫外線でも長年にわたって蓄積されることで生じます。3月からしっかりと紫外線対策を始めることは、将来の肌の健康を守るために非常に重要です。
⚠️ 3月の紫外線対策に必要な日焼け止めの選び方
日焼け止めを選ぶ際に重要な指標が「SPF」と「PA」です。それぞれの意味を理解したうえで、3月に適した製品を選ぶことが大切です。
SPF(Sun Protection Factor)はUV-Bを防ぐ効果の指標で、数値が大きいほど防御効果が高くなります。SPF50の場合、日焼け止めを塗らない状態と比べてUV-Bによるダメージを1/50に抑えられるとされています。一般的に、SPF1あたり約20分の防御時間があるとされており、SPF30であれば理論上は約600分(10時間)の防御が可能といわれますが、実際には汗や摩擦で落ちてしまうため、定期的な塗り直しが必要です。
PA(Protection grade of UV-A)はUV-Aを防ぐ効果の指標で、+から++++の4段階で表示されます。+が多いほどUV-Aに対する防御効果が高くなります。
3月の日常生活での使用であれば、SPF30以上、PA++以上の製品を選ぶことが一般的に推奨されます。長時間屋外で過ごす予定がある日や、春のレジャーを楽しむ際にはSPF50、PA++++の製品を選ぶと安心です。
日焼け止めの剤形についても考慮が必要です。クリームタイプ、乳液タイプ、スプレータイプ、スティックタイプなど、さまざまな種類があります。それぞれに特徴があり、使用シーンや肌質に合わせて選ぶとよいでしょう。クリームタイプは保湿効果が高く、乾燥しがちな春の肌に向いています。スプレータイプは塗り直しが手軽にできるため、屋外でのレジャーに適しています。
また、日焼け止めの使用量にも注意が必要です。効果を十分に発揮させるためには、顔全体に対してパール粒2個分程度(約0.5〜1g程度)をむらなく塗布することが推奨されています。薄く塗ってしまうと、表示されているSPF・PA値を下回る効果しか得られません。
塗り直しのタイミングについては、汗をかいたあとや、タオルで顔を拭いたあと、そして外出が続く場合は2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されています。日焼け止めの効果は時間とともに低下するため、こまめな塗り直しが大切です。
敏感肌や花粉症で肌が荒れやすい3月は、低刺激性でアルコールフリーの日焼け止めを選ぶことも検討しましょう。紫外線吸収剤ではなく紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)を主成分とした製品は、肌への刺激が少ないとされており、敏感肌の方に適しています。
Q. 3月に適した日焼け止めの選び方と使い方は?
日常生活ではSPF30以上・PA++以上の製品が推奨されます。花粉で肌が敏感になりやすい3月は、酸化チタンや酸化亜鉛を主成分とする紫外線散乱剤タイプが低刺激でおすすめです。塗布量は顔全体にパール粒2個分程度が目安で、2〜3時間ごとに塗り直すことで効果を維持できます。
🔍 日焼け止め以外の紫外線対策方法
紫外線対策は日焼け止めだけではありません。複数の方法を組み合わせることで、より効果的に紫外線から肌を守ることができます。
まず、遮光性の高い衣類の着用です。紫外線対策として最も物理的な防御となるのが衣類です。素材によって紫外線透過率が異なり、ポリエステルや綿でも織り目が密であれば高い防御効果を持ちます。近年では「UVカット素材」を使用した衣類が多く販売されており、これらはUPF(Ultraviolet Protection Factor)という指標で遮断効果が示されています。3月はまだ肌寒い日も多いため、長袖や厚めの素材の衣類を選ぶことで自然に紫外線対策ができます。
次に、帽子の着用です。顔や首、頭皮への紫外線を防ぐために、つばの広い帽子は非常に効果的です。特に、つばが7〜8cm以上ある帽子は顔への直射日光を大幅に減らすことができます。ただし、帽子だけでは横からや反射した紫外線は防げないため、日焼け止めとの併用が推奨されます。
日傘も有効な対策の一つです。近年では男性でも日傘を使用することが一般的になってきています。UVカット加工が施された日傘を使用することで、直射日光を大幅にカットできます。ただし、地面や建物からの反射光については防ぎきれないため、やはり日焼け止めとの組み合わせが重要です。
サングラスの着用も見落とされがちな紫外線対策です。目に入る紫外線は、白内障や黄斑変性症などの眼疾患のリスクを高める可能性があるといわれています。UVカット機能付きのサングラスを着用することで、目への紫外線ダメージを軽減できます。レンズの色が濃ければUVカット効果が高いわけではなく、UVカット機能の有無を確認することが大切です。
紫外線が最も強くなるのは午前10時から午後2時頃の時間帯です。この時間帯の外出を可能な範囲で避けたり、屋外にいる時間を短縮したりすることも紫外線対策の一つです。3月はまだ日照時間が短いため、早朝や夕方の外出であれば紫外線の影響を比較的受けにくいといえます。
日陰を活用することも効果的です。建物の陰や木陰などの日陰では、直射日光による紫外線を大幅に減らせます。ただし、散乱光や反射光による紫外線は完全には防げません。特に、アスファルトや水面、雪からの反射光には注意が必要です。
食事による内側からのケアも、紫外線対策の補助的な手段として注目されています。抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどを積極的に摂取することで、紫外線による酸化ストレスから体を守る効果が期待されます。ただし、これはあくまでも外側からの対策を補うものであり、日焼け止めや衣類による物理的な防御を代替するものではありません。
📝 紫外線を浴びてしまったあとのケア方法
対策をしていても、うっかり紫外線を多く浴びてしまうことがあります。そのような場合は、アフターケアをしっかり行うことで、ダメージを最小限に抑えることができます。
まず、冷却することが重要です。日焼けした肌は炎症を起こしており、熱を持っている状態です。タオルで包んだ保冷剤や、冷水に浸したタオルをそっと肌に当てて冷やすことで、炎症を和らげることができます。ただし、氷を直接肌に当てることは凍傷の原因になるため避けてください。
次に、保湿ケアが大切です。紫外線を浴びた肌は水分が失われやすく、乾燥が進みます。低刺激性の化粧水やジェルなどで十分に保湿することで、肌のバリア機能の回復を助けます。アロエベラジェルは、古くから日焼けのアフターケアに使用されており、鎮静効果と保湿効果が期待されています。
日焼けによる赤みや痛みが強い場合には、市販の鎮痛剤(イブプロフェンやアセトアミノフェンなど)を服用することで、炎症による不快感を軽減できる場合があります。症状が重く、水ぶくれが多数できていたり、発熱や強いだるさがある場合には、皮膚科を受診することをお勧めします。
紫外線を多く浴びたあとは、翌日以降も継続的なケアが必要です。特に、ターンオーバーを正常に保つためのビタミンCの摂取や、ビタミンC誘導体を含むスキンケア製品の使用が、しみの予防に効果的とされています。紫外線を浴びたあとに形成されるメラニン色素は、ターンオーバーによって排出されますが、日焼け後のケアが不十分だと色素沈着が残りやすくなります。
また、日焼けのアフターケア中は、再び紫外線を浴びないよう注意することも重要です。ダメージを受けた肌はさらに紫外線の影響を受けやすい状態になっているため、二重のダメージを避けるためにも、しっかりとした紫外線対策を続けてください。
Q. クリニックでは紫外線ダメージにどんな治療ができる?
アイシークリニックでは、しみにはQスイッチレーザーやピコレーザー・フォトフェイシャル(IPL)、しわ・たるみにはフラクショナルレーザーや高周波治療、くすみにはケミカルピーリング、さらに美白点滴や内服薬など、症状に応じた多様な治療を提供しています。最適な施術は医師によるカウンセリングで判断します。
💡 クリニックで受けられる紫外線ダメージのケア

日常的なセルフケアでは改善しにくい紫外線ダメージに対しては、医療機関での施術が選択肢の一つとなります。近年では、さまざまな医療技術を用いた肌改善治療が発展しており、光老化によるしみやしわ、くすみなどを効果的に改善することが可能になっています。
まず、しみの治療として代表的なものにレーザー治療があります。Qスイッチレーザーやピコレーザーなどは、メラニン色素に選択的に作用してしみを薄くすることができます。施術は短時間で行えますが、施術後のアフターケアが重要であり、治療後は一時的に色素沈着が目立ちやすくなる「炎症後色素沈着」に注意が必要です。また、複数回の施術が必要な場合があります。
フォトフェイシャル(IPL治療)は、特定の波長の光を肌に当てることで、しみや赤み、毛穴の開きなど複数の肌トラブルを同時にケアできる施術です。ダウンタイム(施術後の休養期間)が比較的短く、忙しい方でも受けやすい治療として人気があります。ただし、色素が濃いしみや深いところにあるしみには効果が限定的な場合もあり、医師による診察でどの治療が適切かを判断してもらうことが大切です。
光老化によるしわやたるみに対しては、レーザーや高周波(RF)を用いた肌の引き締め・コラーゲン再生を促す治療が効果的です。フラクショナルレーザーやサーマクール、ウルトラセルなどの機器を用いた治療が、医療美容クリニックで広く行われています。これらの施術は、肌の内部からコラーゲン生成を促すことで、長期的な肌質改善が期待できます。
また、くすみや肌のくすみ・ざらつきに対してはケミカルピーリングが有効な場合があります。グリコール酸や乳酸などの成分を用いて肌の古い角質を取り除き、新しい肌細胞への入れ替えを促します。定期的に行うことで、肌のトーンアップや毛穴の改善、しみの予防にも役立ちます。
さらに、美白点滴や内服薬による治療も選択肢の一つです。ビタミンCの高濃度点滴は、抗酸化作用によって紫外線ダメージからの回復を助け、コラーゲン合成を促進する効果が期待されます。トラネキサム酸やビタミンCなどを含む内服薬は、しみの予防や改善に用いられることがあります。
クリニックでの治療は、セルフケアでは難しい深部のダメージへのアプローチや、短期間での効果が期待できる点が特徴です。ただし、どの施術が自分の肌悩みに適しているかは、肌の状態や目的によって異なります。まずは医師によるカウンセリングを受け、自分に合った治療方針を立てることが大切です。
アイシークリニック東京院では、紫外線ダメージによるしみやしわ、くすみなど、さまざまな肌トラブルに対応した治療を提供しています。春の始まりにあたる3月は、夏に向けての肌の準備として治療を開始する方も多く、この時期からケアを始めることで、夏本番の紫外線による新たなダメージを受けにくい肌づくりにつながります。紫外線ダメージにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「最近の傾向として、「まだ3月だから大丈夫」とお考えのまま春先に紫外線ダメージを蓄積されてしまい、夏以降にしみやくすみが目立ち始めてご来院される方が多くいらっしゃいます。特にUV-Aは季節に関わらず年間を通じて真皮層まで到達するため、気温が低い時期でも光老化は着実に進行している点をぜひ意識していただきたいと思います。当院では3月からケアを始められた方ほど、夏本番の肌トラブルを未然に防げているケースが多く、日焼け止めや遮光アイテムの活用とあわせて、気になるダメージがあれば早めにご相談いただくことをお勧めしています。」
✨ よくある質問
東京での3月のUV指数は平均3〜4程度で、WHOが「中程度」と分類するレベルに達します。1月(UV指数1〜2程度)と比べると倍以上になることもあります。また、曇りの日でも晴天時の50〜80%程度の紫外線が地表に届くため、天気に関わらず注意が必要です。
はい、進みます。光老化の主な原因であるUV-Aは、季節を問わず年間を通じて比較的安定した量が降り注いでいます。また、UV-Aはガラスも透過するため、室内や車内にいても油断はできません。気温が低い3月であっても、UV-Aによる光老化のリスクは夏と大きく変わらない場合があります。
日常生活ではSPF30以上・PA++以上の製品が推奨されます。春のレジャーなど長時間屋外で過ごす場合は、SPF50・PA++++の製品を選ぶと安心です。花粉などで肌が敏感になりやすい3月は、紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)を主成分とした低刺激性・アルコールフリーの製品も選択肢の一つです。
汗をかいたあとやタオルで顔を拭いたあとはその都度、外出が続く場合は2〜3時間ごとに塗り直すことが推奨されています。また、効果を十分に発揮させるには、顔全体にパール粒2個分程度(約0.5〜1g)をムラなく塗布することが重要です。薄く塗りすぎると、表示されているSPF・PA値を下回る効果しか得られません。
アイシークリニックでは、しみにはQスイッチレーザーやピコレーザー・フォトフェイシャル(IPL)、しわ・たるみにはフラクショナルレーザーや高周波治療、くすみにはケミカルピーリング、さらに美白点滴や内服薬など、症状や目的に合わせた多様な治療を提供しています。どの施術が適切かは肌の状態によって異なるため、まずは医師によるカウンセリングをお勧めします。
📌 まとめ
3月の紫外線量は、多くの人が思っている以上に強く、冬と比べて急激に増加する時期です。UV指数は「中程度」に達することも多く、特にUV-Aは年間を通じて安定した量が降り注いでいるため、3月であっても光老化のリスクは夏と大きく変わりません。
紫外線は肌のしみ、しわ、たるみ、くすみといった光老化を引き起こすだけでなく、長期的には皮膚がんのリスクにも関与する可能性があります。これらのダメージは一度の大量被曝よりも、日々の少量の被曝の積み重ねによることが多いため、3月から年間を通じた対策が重要です。
日焼け止めはSPF30以上、PA++以上のものを選び、適切な量をこまめに塗り直すことが基本です。それに加えて、帽子や日傘、長袖衣類などの物理的な防御手段も組み合わせることで、より効果的な紫外線対策が実現します。また、紫外線を浴びてしまった場合は、冷却と保湿によるアフターケアを丁寧に行うことが大切です。
すでに紫外線ダメージによるしみやしわが気になっている方は、クリニックでの専門的な治療も検討してみてください。3月から対策を始めることで、夏本番の紫外線ダメージを最小限に抑え、健やかで美しい肌を長く保つことができます。紫外線は見えないものですが、毎日の習慣として対策を続けることが、肌の将来への大切な投資となります。
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📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 紫外線と皮膚への影響(UV-A・UV-Bの種類別作用、光老化、色素沈着、皮膚がんリスクなど)に関する医学的根拠の参照
- WHO(世界保健機関) – UV指数の定義・分類(中程度・高度など)および紫外線と皮膚がんリスクに関する国際的基準の参照
- PubMed – UV-Aによる光老化(コラーゲン・エラスチン破壊、しわ・たるみ形成)および紫外線防御に関する査読済み医学文献の参照
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務