目の周りが赤くなったり、カサカサと乾燥したりする症状に悩んでいませんか。目の周りの皮膚は顔の中でも特に薄くデリケートなため、さまざまな刺激を受けやすく、トラブルが起きやすい部位です。乾燥する季節だけでなく、花粉症やアレルギー、化粧品による刺激など、目の周りの赤みや乾燥を引き起こす原因は多岐にわたります。この記事では、目の周りに赤みや乾燥が生じる原因から、自宅でできるセルフケア、病院での治療法まで詳しく解説します。適切な対処法を知り、健やかな目元を取り戻しましょう。

📋 目次
- 🔍 目の周りの皮膚の特徴とトラブルが起きやすい理由
- 🎯 目の周りの赤みと乾燥を引き起こす主な原因
- 🦠 症状から考えられる皮膚疾患
- ✨ 目の周りの赤みや乾燥を改善するセルフケア
- 🏥 病院で行われる治療法
- 💡 目の周りの肌トラブルを予防するための日常習慣
- ⚠️ 病院を受診すべきタイミングと診療科
- ❓ よくある質問
- 📝 まとめ
🔍 目の周りの皮膚の特徴とトラブルが起きやすい理由
目の周りの皮膚は、顔の他の部位と比べて非常にデリケートです。この部位特有の構造を理解することで、なぜトラブルが起きやすいのかがわかります。
🔸 目の周りの皮膚が薄い理由
目の周りの皮膚の厚さは約0.5〜0.6mmで、頬や額の皮膚と比べると約3分の1程度しかありません。これは、まばたきをスムーズに行うために薄い皮膚が必要だからです。私たちは1日に約1万5000〜2万回まばたきをすると言われており、目の周りの皮膚は常に動いている状態です。この薄さと動きの多さが、トラブルを起こしやすい要因となっています。
💧 皮脂腺が少なく乾燥しやすい
皮膚には皮脂腺があり、皮脂を分泌することで肌を保護しています。しかし、目の周りは皮脂腺の数が少なく、皮脂膜が形成されにくい部位です。そのため、水分が蒸発しやすく、乾燥しやすい状態にあります。特に冬場の乾燥した空気や、夏場のエアコンによる乾燥は、目の周りの肌に大きな影響を与えます。
⚡ 外部刺激を受けやすい部位
目の周りは、花粉やほこりなどのアレルゲンに触れやすい部位でもあります。また、アイメイクやクレンジング、目をこする習慣なども刺激となります。さらに、紫外線による影響も受けやすく、これらの外部刺激が繰り返されることで、赤みや乾燥、かゆみなどの症状が現れやすくなります。

🎯 目の周りの赤みと乾燥を引き起こす主な原因
目の周りの赤みや乾燥には、さまざまな原因が考えられます。自分の症状に当てはまるものがないか、確認してみましょう。
💧 乾燥による皮膚のバリア機能低下
肌のバリア機能は、外部刺激から肌を守り、肌内部の水分を保持する役割を担っています。空気が乾燥する冬場や、エアコンの効いた部屋に長時間いると、肌の水分が奪われてバリア機能が低下します。バリア機能が低下すると、外部からの刺激に敏感になり、赤みやかゆみが生じやすくなります。
🌸 アレルギー反応
花粉、ダニ、ハウスダストなどのアレルゲンに反応して、目の周りに赤みやかゆみ、乾燥が生じることがあります。特に花粉症の季節には、目の周りのかゆみで無意識に目をこすってしまい、症状が悪化するケースが多く見られます。アレルギー性結膜炎を併発している場合は、目の充血や涙目などの症状も現れることがあります。
💄 化粧品やスキンケア製品による刺激
アイシャドウ、マスカラ、アイライナーなどのアイメイク製品や、クレンジング剤に含まれる成分が、目の周りの敏感な肌を刺激することがあります。特に、新しい化粧品を使い始めた後に症状が現れた場合は、その製品が原因である可能性が高いです。また、クレンジング時の摩擦も肌への負担となります。
👐 目をこする習慣
かゆみを感じたときや、眠いときに目をこする習慣は、目の周りの皮膚を傷つける原因となります。こすることで皮膚に炎症が起き、赤みや乾燥が悪化するだけでなく、色素沈着を引き起こすこともあります。また、手についた汚れや細菌が付着することで、感染症のリスクも高まります。
☀️ 紫外線によるダメージ
紫外線は肌の老化を促進するだけでなく、炎症や乾燥の原因にもなります。目の周りは凹凸があり、日焼け止めを塗りにくい部位であるため、紫外線対策が不十分になりがちです。長時間屋外で過ごした後に、目の周りが赤くなったり、ヒリヒリしたりする場合は、紫外線によるダメージの可能性があります。
👁️ コンタクトレンズの影響
コンタクトレンズの着脱時に目の周りを触ることで、皮膚に刺激を与えることがあります。また、コンタクトレンズによる目の乾燥が、無意識に目をこする原因となることもあります。コンタクトレンズ用のケア用品が肌に合わない場合も、目の周りのトラブルを引き起こす可能性があります。
😰 ストレスや睡眠不足
ストレスや睡眠不足は、肌のターンオーバーを乱し、バリア機能を低下させます。また、ストレスによってホルモンバランスが崩れると、肌の状態が不安定になり、敏感肌になりやすくなります。日常的にストレスを感じていたり、睡眠時間が不足している場合は、生活習慣の見直しも大切です。
🦠 症状から考えられる皮膚疾患
目の周りの赤みや乾燥が長く続いたり、症状がひどい場合は、皮膚疾患が隠れている可能性があります。代表的な疾患について解説します。
🔸 アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が慢性的に繰り返される皮膚疾患です。目の周りにも症状が現れやすく、赤み、乾燥、かゆみ、皮膚のざらつきなどが見られます。アトピー性皮膚炎の患者さんは、肌のバリア機能が低下しているため、外部刺激に敏感で、症状が悪化しやすい傾向があります。遺伝的な要因や、アレルギー体質との関連が指摘されています。
🔸 接触性皮膚炎(かぶれ)
接触性皮膚炎は、特定の物質に触れることで起こる皮膚の炎症です。化粧品、シャンプー、石鹸、金属などが原因となることがあります。目の周りの場合は、アイメイク製品やクレンジング剤、目薬、コンタクトレンズ用品などが原因となることが多いです。原因物質に触れた部分に赤み、腫れ、かゆみ、水ぶくれなどの症状が現れます。
🔸 脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位に起こりやすい皮膚炎です。眉毛や眉間、まぶたの際などに赤みやフケのような鱗屑(りんせつ)が生じます。皮膚に常在するマラセチアという真菌が関与していると考えられており、ストレスや季節の変わり目に悪化しやすい傾向があります。
🔸 眼瞼炎(がんけんえん)
眼瞼炎は、まぶたの縁に起こる炎症です。まぶたの赤み、腫れ、かゆみ、フケのような付着物などの症状が現れます。細菌感染、脂漏性皮膚炎、アレルギーなどが原因となることがあります。症状が目の周りの皮膚全体に広がることもあり、目の周りの赤みや乾燥の原因となります。
🔸 酒さ(しゅさ)
酒さは、顔の中心部に赤みやほてりが現れる慢性的な皮膚疾患です。目の周りにも症状が出ることがあり、眼型酒さと呼ばれます。症状としては、目の充血、かゆみ、乾燥感、異物感などがあります。原因ははっきりしていませんが、血管の異常や免疫反応の乱れが関与していると考えられています。
🔸 乾癬(かんせん)
乾癬は、皮膚のターンオーバーが異常に速くなることで、赤い発疹と銀白色の鱗屑が生じる慢性の皮膚疾患です。顔面、特に眉毛や髪の生え際などに症状が出ることがあり、目の周りにも影響を及ぼすことがあります。遺伝的な要因や免疫系の異常が関与していると考えられています。
目の周りの皮膚トラブルでお悩みの方は、乾燥で喉が痛い時の対策とは?原因と効果的な予防法・治療法を詳しく解説で解説している乾燥対策も参考になります。
✨ 目の周りの赤みや乾燥を改善するセルフケア
軽度の症状であれば、適切なセルフケアで改善できることがあります。ここでは、自宅でできるケア方法を紹介します。
🔸 正しい洗顔方法を実践する
目の周りは皮膚が薄いため、洗顔時の摩擦が大きな負担となります。洗顔料はしっかり泡立てて、泡で優しく包み込むように洗いましょう。目の周りはこすらずに、泡を乗せてなでるように洗うのがポイントです。すすぎはぬるま湯で十分に行い、洗顔料が残らないように注意しましょう。熱すぎるお湯は皮脂を必要以上に落としてしまうため、32〜34度程度のぬるま湯が適温です。
🔸 保湿ケアを丁寧に行う
目の周りの乾燥を防ぐためには、保湿ケアが欠かせません。洗顔後は肌が乾燥しやすい状態なので、できるだけ早く保湿しましょう。化粧水は手のひらで温めてから、目の周りに優しく押し当てるようになじませます。その後、乳液やクリームで水分を閉じ込めます。目元専用のアイクリームを使用すると、より効果的な保湿が期待できます。セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された製品を選ぶとよいでしょう。
🔸 刺激の少ない製品を選ぶ
目の周りに使用する化粧品やスキンケア製品は、刺激の少ないものを選びましょう。敏感肌用や低刺激性と表示された製品、無香料・無着色のものがおすすめです。新しい製品を使用する前には、パッチテストを行って肌との相性を確認することをおすすめします。また、ウォータープルーフのアイメイクは落としにくく、クレンジング時に強くこすってしまう原因になるため、できるだけ避けるか、専用のリムーバーを使用しましょう。
🔸 アイメイクを休む日を作る
目の周りの赤みや乾燥がある場合は、アイメイクを休む日を設けることをおすすめします。メイクやクレンジングによる刺激を減らすことで、肌を休ませることができます。症状が落ち着くまでは、できるだけ目元のメイクを軽めにするか、控えることを検討しましょう。
⚠️ 目をこすらない
かゆみがあると無意識に目をこすってしまいがちですが、これは症状を悪化させる大きな原因です。かゆみを感じたときは、冷たいタオルで目を冷やすと一時的にかゆみが和らぎます。また、爪を短く切っておくことで、万が一こすってしまったときのダメージを軽減できます。
🔸 室内の湿度を保つ
乾燥した環境は肌の水分を奪い、バリア機能を低下させます。特に冬場やエアコンを使用する季節は、加湿器を使用して室内の湿度を50〜60%程度に保ちましょう。デスクワーク中は、卓上の加湿器を近くに置くのも効果的です。
🔸 紫外線対策を徹底する
紫外線は肌にダメージを与えるため、外出時は日焼け止めを塗ることが大切です。目の周りに塗る際は、低刺激性の日焼け止めを選び、こすらずに優しく塗りましょう。サングラスや帽子で物理的に紫外線を遮ることも効果的です。
💊 市販薬を活用する
軽度の赤みや乾燥には、市販の保湿剤やかゆみ止めを使用することで症状が改善することがあります。ワセリンは皮膚の保護と保湿に効果的で、目の周りにも使用できます。かゆみがひどい場合は、抗ヒスタミン成分が配合されたかゆみ止めを使用することもできますが、目の周りは皮膚が薄く敏感なため、使用前に薬剤師に相談することをおすすめします。ステロイド外用薬を自己判断で目の周りに使用することは避けましょう。
かゆみ止めの選び方については、かゆみ止めの飲み薬は市販で買える?種類や選び方、注意点を医師が解説の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
🏥 病院で行われる治療法
セルフケアで改善しない場合や、症状が重い場合は、病院での治療が必要です。皮膚科で行われる主な治療法を紹介します。
💊 外用薬による治療
炎症を抑えるための外用薬が処方されます。ステロイド外用薬は炎症を素早く抑える効果がありますが、目の周りは皮膚が薄いため、弱いランクのものが使用されます。長期間の使用は副作用のリスクがあるため、医師の指示に従って使用することが大切です。非ステロイド性の抗炎症薬や、タクロリムス軟膏などの免疫抑制外用薬が処方されることもあります。保湿剤としては、ヘパリン類似物質や尿素配合の製剤が処方されることがあります。
💊 内服薬による治療
かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬が処方されることがあります。抗ヒスタミン薬は体内のヒスタミンの働きを抑え、かゆみを軽減します。アトピー性皮膚炎など慢性的な疾患には、症状や重症度に応じて、免疫抑制薬や生物学的製剤などの内服薬や注射薬が検討されることもあります。
🔍 アレルギー検査
アレルギーが原因と考えられる場合は、血液検査やパッチテストでアレルゲンを特定します。原因物質がわかれば、それを避けることで症状の改善や再発防止につながります。化粧品かぶれが疑われる場合は、使用している化粧品を持参して検査を受けることもできます。
✨ 光線療法
アトピー性皮膚炎や乾癬など、慢性的な皮膚疾患に対しては、紫外線を照射する光線療法が行われることがあります。ナローバンドUVBやエキシマライトなどの特定の波長の紫外線を患部に照射することで、炎症を抑える効果があります。目の周りに照射する場合は、目を保護しながら慎重に行われます。
関連記事:光療法の効果とは?自宅でできる方法や注意点を医師が詳しく解説
📌 生活指導とスキンケア指導
病院では、薬による治療だけでなく、生活習慣やスキンケア方法についての指導も行われます。症状を悪化させる要因を特定し、それを避けるためのアドバイスを受けることができます。正しい洗顔方法や保湿の仕方、化粧品の選び方など、日常生活で実践できるケア方法を学ぶことで、再発予防にもつながります。
💡 目の周りの肌トラブルを予防するための日常習慣
目の周りの赤みや乾燥を予防するためには、日常生活での心がけが大切です。以下のポイントを意識して、健康な肌を維持しましょう。
🍎 バランスの良い食事を心がける
肌の健康を保つためには、栄養バランスの良い食事が欠かせません。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類は、肌の再生や保護に重要な役割を果たします。また、オメガ3脂肪酸を含む青魚やナッツ類は、肌の炎症を抑える効果があるとされています。偏った食事を避け、野菜や果物、良質なタンパク質をバランスよく摂取しましょう。
😴 十分な睡眠をとる
睡眠中は肌の修復が行われる大切な時間です。睡眠不足が続くと、肌のターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下します。6〜8時間程度の十分な睡眠を確保し、できるだけ規則正しい生活リズムを維持しましょう。寝る前のスマートフォンやパソコンの使用は、睡眠の質を低下させるため控えめにすることをおすすめします。
睡眠の質向上については、冬の朝に起きられない原因と対策|すっきり目覚めるための7つの方法の記事も参考になります。
😌 ストレスを上手に解消する
ストレスは肌荒れの大きな原因となります。趣味や運動など、自分に合ったストレス解消法を見つけ、定期的にリラックスする時間を作りましょう。深呼吸やストレッチ、入浴などもストレス解消に効果的です。
🏃♀️ 適度な運動を習慣にする
運動は血行を促進し、肌に必要な栄養素を届けやすくします。また、運動によって汗をかくことで、老廃物の排出も促されます。激しい運動でなくても、ウォーキングやヨガなどの軽い運動を習慣にすることで、肌の健康を維持することができます。
🌸 花粉やほこりへの対策
花粉症がある方は、花粉の季節には外出時にメガネやマスクを着用し、帰宅後は顔を洗って花粉を落としましょう。室内では空気清浄機を使用したり、こまめに掃除をしたりして、ダニやほこりなどのアレルゲンを減らすことも大切です。
鼻詰まりの対策については、鼻詰まりは乾燥が原因?つらい症状を解消する7つの方法と予防策の記事で詳しく解説しています。
🧼 枕カバーやタオルを清潔に保つ
枕カバーやタオルには、皮脂や汚れ、細菌が付着しています。これらが目の周りに触れることで、肌トラブルを引き起こすことがあります。枕カバーは週に1〜2回、タオルは毎日交換するなど、肌に触れるものを清潔に保ちましょう。
💧 水分を十分に摂取する
体内の水分が不足すると、肌も乾燥しやすくなります。1日に1.5〜2リットル程度の水分を摂取することを目標にしましょう。カフェインや糖分の多い飲み物は控えめにし、水やお茶などを中心に摂取するのがおすすめです。
⚠️ 病院を受診すべきタイミングと診療科
目の周りの赤みや乾燥は、セルフケアで改善することもありますが、以下のような場合は病院を受診することをおすすめします。
🚨 緊急度高!こんな症状があったらすぐ受診
- 📌 発熱や全身の発疹を伴う場合
- 📌 強い痛みや腫れがある場合
- 📌 目の充血や視力に影響がある場合
📌 受診が必要なケース
セルフケアを続けても1週間以上症状が改善しない場合は、病院を受診しましょう。また、症状がどんどん悪化している場合や、強いかゆみや痛みがある場合、まぶたが腫れている場合、目やにが出ている場合、目の充血や視力に影響がある場合なども、早めの受診が必要です。発熱や全身の発疹を伴う場合は、感染症や全身性の疾患の可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。
🏥 皮膚科を受診する
目の周りの赤みや乾燥は、皮膚科で診察を受けることができます。皮膚科では、症状に応じた外用薬や内服薬の処方、アレルギー検査、スキンケア指導などを受けることができます。アイシークリニック東京院では、目の周りの皮膚トラブルについても診察を行っております。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
👁️ 眼科との連携
目の周りの症状が、目そのものの疾患と関連している場合もあります。目の充血、かゆみ、目やになどの眼症状がある場合は、眼科での診察も検討しましょう。皮膚科と眼科の両方を受診し、連携して治療を進めることが効果的な場合もあります。
👨⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】
高桑康太 医師(当院治療責任者)より
「目の周りの皮膚トラブルで来院される方の多くは、間違ったスキンケアや化粧品かぶれが原因です。特に強くこすったり、刺激の強い製品を使用したりしている傾向があります。適切な診断と治療により、多くの方が改善されています。」
❓ よくある質問
原因や症状の程度によって異なります。乾燥によるものであれば、適切な保湿ケアで数日から1週間程度で改善することが多いです。アレルギーや皮膚疾患が原因の場合は、原因物質を避けたり、適切な治療を受けることで、数週間から数カ月かけて改善していきます。症状が長引く場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
ワセリンは目の周りにも使用できます。ワセリンは皮膚を保護し、水分の蒸発を防ぐ効果があるため、乾燥対策に効果的です。ただし、目の中に入らないように注意して塗りましょう。また、ワセリンだけでは水分を補給する効果はないため、化粧水などで水分を補った後に使用するとより効果的です。
目の周りへのステロイド外用薬の使用は、医師の指示のもとで行うことが重要です。目の周りは皮膚が薄く、ステロイドの吸収率が高いため、副作用のリスクがあります。特に眼圧上昇や白内障などの眼合併症には注意が必要です。自己判断での使用は避け、必ず皮膚科を受診して適切な薬を処方してもらいましょう。
目の周りの乾燥は、必ずしも病気とは限りません。空気の乾燥、加齢による皮脂分泌の低下、間違ったスキンケアなどが原因で起こることも多いです。ただし、乾燥に加えて強いかゆみや赤み、フケのような鱗屑などがある場合は、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患の可能性があるため、皮膚科を受診することをおすすめします。
花粉症では、花粉がアレルゲンとなって目の周りにアレルギー反応を起こします。花粉が目に付着すると、体がそれを異物と認識して免疫反応を起こし、ヒスタミンなどの化学物質が放出されます。これによりかゆみが生じ、目をこすることでさらに炎症が悪化して赤みや腫れが起こります。花粉症の季節は、できるだけ目をこすらないよう心がけましょう。
子どもの目の周りの赤みは、アトピー性皮膚炎やアレルギー、感染症などさまざまな原因が考えられます。子どもは大人よりも皮膚が敏感で、また無意識に目をこすってしまうことが多いため、症状が悪化しやすい傾向があります。赤みが続く場合や、かゆがっている場合、目やにや腫れがある場合は、早めに小児科または皮膚科を受診することをおすすめします。
📝 まとめ
目の周りの赤みや乾燥は、皮膚が薄くデリケートな目元特有のトラブルです。乾燥や摩擦、アレルギー、化粧品による刺激など、さまざまな原因が考えられます。軽度の症状であれば、正しい洗顔と保湿ケア、刺激を避けることで改善が期待できます。しかし、症状が長引いたり、悪化したりする場合は、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎などの皮膚疾患が隠れている可能性があるため、皮膚科を受診することをおすすめします。日頃から適切なスキンケアと生活習慣を心がけ、健やかな目元を維持しましょう。
📚 参考文献
- 📌 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A アトピー性皮膚炎
- 📌 厚生労働省 アトピー性皮膚炎
- 📌 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A 接触皮膚炎(かぶれ)
- 📌 順天堂大学医学部附属順天堂医院 アトピー性皮膚炎
- 📌 国立成育医療研究センター アレルギー疾患について
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務