耳にほくろができると、見た目が気になるだけでなく「もしかして悪性では?」と不安になる方も少なくありません。耳は紫外線を浴びやすく、普段あまり注意を払わない部位であるため、気づいたときにはほくろが大きくなっていることもあります。本記事では、耳にできるほくろの原因や種類、良性と悪性の見分け方から、具体的な治療法や費用まで、皮膚科専門医の視点から詳しく解説します。耳のほくろでお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

目次
- 耳のほくろとは?基本的な知識
- 耳にほくろができる原因
- 耳のほくろの種類と特徴
- 良性と悪性の見分け方
- 耳のほくろを除去すべきケース
- 耳のほくろの治療法
- 治療法の選び方と費用
- 治療後のケアと注意点
- 耳のほくろに関するよくある質問
- まとめ
👂 耳のほくろとは?基本的な知識
ほくろは医学的には「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」や「色素性母斑」と呼ばれ、皮膚にあるメラノサイト(色素細胞)が変化した母斑細胞が集まってできる良性の腫瘍です。耳にできるほくろも基本的には体の他の部位にできるほくろと同じ性質を持っています。
📍 耳のほくろができやすい部位
耳のほくろは、耳介(じかい:外から見える耳の部分)のあらゆる場所にできる可能性があります。特に多いのは以下の部位です:
- 耳たぶ
- 耳輪(耳の外縁部分)
- 耳珠(じじゅ:耳の穴の前にある小さな突起)
- 耳の裏側
- 耳の穴の入り口付近
特に耳の裏側は自分では確認しにくいため、家族や美容師に指摘されて初めて気づくケースも少なくありません。
📏 耳のほくろの大きさと形状
耳にできるほくろの大きさはさまざまで、直径1mm程度の小さなものから、1cm以上の比較的大きなものまであります。
- 形状:丸いものが多いが、楕円形や不整形のものもある
- 表面:平らなものから、やや盛り上がったもの、ドーム状に隆起したもの
- 色:茶色から黒色が一般的だが、肌色に近いものや青みがかったものもある
🔍 耳にほくろができる原因
耳にほくろができる原因は複数あり、それらが複合的に作用していると考えられています。ここでは主な原因について詳しく解説します。
☀️ 紫外線の影響
耳は顔の横に位置しているため、横からの紫外線を受けやすい部位です。特に髪が短い方や、髪を耳にかける習慣がある方は、耳が紫外線にさらされる機会が多くなります。
紫外線を浴びると、皮膚のメラノサイトが活性化してメラニン色素を生成します。この過程で母斑細胞が増殖し、ほくろが形成されることがあります。日焼け止めを塗る際に耳を忘れがちですが、耳も紫外線対策が必要な部位なのです。
🧬 遺伝的要因
ほくろのできやすさには遺伝的な要因も関係しています。両親や兄弟にほくろが多い場合、自分もほくろができやすい体質である可能性が高いです。
これは、メラノサイトの活性度や母斑細胞の増殖しやすさが遺伝的に決まっている部分があるためです。耳に限らず、全身的にほくろが多い方は、この遺伝的要因が強く影響していると考えられます。
⚖️ ホルモンバランスの変化
思春期、妊娠中、更年期など、ホルモンバランスが大きく変化する時期には、ほくろが新たにできたり、既存のほくろが大きくなったりすることがあります。
これは、ホルモンがメラノサイトの活動に影響を与えるためです。女性の場合、妊娠中にほくろが増えたと感じる方も多いですが、出産後に落ち着くことがほとんどです。ただし、急激な変化があった場合は、念のため皮膚科を受診することをおすすめします。
🔄 物理的刺激
耳は日常的に物理的な刺激を受けやすい部位です:
- イヤリングやピアス
- イヤホン
- マスクのゴム
- 髪をとかす際の刺激
継続的な摩擦や圧迫は、皮膚細胞の代謝に影響を与え、ほくろの形成に関与する可能性があります。また、既存の小さなほくろに刺激が加わることで、ほくろが徐々に大きくなることもあります。
⏰ 加齢による変化
年齢を重ねるにつれて、ほくろの数が増えたり、既存のほくろが変化したりすることがあります。これは長年の紫外線曝露の蓄積効果や、皮膚の老化によるものと考えられています。
加齢に伴うほくろの変化は自然な現象ですが、急激な変化や異常な症状がある場合は、悪性の可能性も考慮して医師に相談することが重要です。
📊 耳のほくろの種類と特徴
耳にできるほくろにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。ここでは、代表的なほくろの種類について解説します。
🔹 境界母斑(きょうかいぼはん)
境界母斑は、母斑細胞が表皮と真皮の境界部分(基底層)に存在するタイプのほくろです。
- 表面:平ら
- 色:茶色から黒色
- 年齢:比較的若い年齢で見られることが多い
- 大きさ:数ミリ程度がほとんど
- 輪郭:比較的はっきりしており、円形や楕円形
🔸 複合母斑(ふくごうぼはん)
複合母斑は、母斑細胞が表皮と真皮の両方にまたがって存在するタイプです。
- 表面:やや盛り上がっていることが多い
- 色:茶色から黒褐色
- 年齢:成人に多く見られる
- 大きさ:数ミリから1cm程度
- 特徴:境界母斑から進展したものと考えられている
🔺 真皮内母斑(しんぴないぼはん)
真皮内母斑は、母斑細胞が真皮内のみに存在するタイプで、最も成熟した形態のほくろです。
- 表面:ドーム状に隆起していることが多い
- 色:肌色に近いものから薄い茶色
- 年齢:中高年に多く見られる
- 特徴:毛が生えていることもあり、悪性化するリスクは低い
🔵 青色母斑(せいしょくぼはん)
青色母斑は、真皮の深い部分にメラニン色素を含む細胞が集まってできるほくろです。
- 色:青色や青黒色
- 頻度:耳にできることは比較的まれ
- 形状:青みがかった小さなしこり
- 注意点:通常は良性だが、まれに悪性化することがあるため経過観察が必要
👶 先天性色素性母斑
先天性色素性母斑は、生まれつき存在するほくろで、大きさによって分類されます:
- 小型:1.5cm未満
- 中型:1.5cm以上20cm未満
- 大型:20cm以上
- 巨大型:成人の手のひら以上
耳に先天性色素性母斑がある場合、成長とともに大きさや形状が変化することがあります。特に大型や巨大型の先天性色素性母斑は、将来的に悪性黒色腫(メラノーマ)に進展するリスクがやや高いとされているため、定期的な経過観察が推奨されます。
⚠️ 良性と悪性の見分け方
耳のほくろの多くは良性ですが、中にはまれに悪性黒色腫(メラノーマ)や基底細胞がんなどの悪性腫瘍であることがあります。良性と悪性を見分けるポイントを知っておくことは、早期発見・早期治療につながります。
📋 ABCDEルール
悪性黒色腫を見分けるための基準として、世界的に「ABCDEルール」が用いられています。これは以下の5つのポイントの頭文字をとったものです。
- A(Asymmetry:非対称性)
ほくろの形が左右非対称。良性のほくろは通常円形や楕円形で比較的対称的な形をしていますが、悪性の場合はいびつな形をしていることがあります。 - B(Border:境界)
ほくろの輪郭が不規則。良性のほくろは境界がはっきりしていますが、悪性の場合は境界がギザギザしていたり、ぼやけていたりすることがあります。 - C(Color:色)
色の不均一さ。良性のほくろは均一な色をしていることが多いですが、悪性の場合は黒、茶、赤、白、青など複数の色が混在していることがあります。 - D(Diameter:直径)
大きさ。直径6mm以上のほくろは注意が必要とされています。ただし、6mm未満の悪性黒色腫も存在するため、大きさだけで判断することはできません。 - E(Evolution:変化)
ほくろの経時的な変化。大きさ、形、色、表面の質感などが短期間で変化している場合は、悪性の可能性を疑う必要があります。
🚨 注意が必要な症状
ABCDEルールに加えて、以下のような症状がある場合も注意が必要です:
- ほくろから出血する
- かさぶたができる
- 潰瘍ができる
- かゆみや痛みがある
- ほくろの周囲に赤みや腫れがある
- ほくろの表面がジュクジュクしている
これらの症状がある場合は、速やかに皮膚科を受診してください。
👂 耳特有の注意点
耳は紫外線を浴びやすい部位でありながら、自分では確認しにくい場所です。そのため、悪性腫瘍が発生しても発見が遅れることがあります。
特に耳の裏側や耳輪の上部は見落としやすい部位です。定期的に鏡を使って耳を確認したり、家族にチェックしてもらったりすることで、早期発見につなげることができます。
🔬 皮膚科での検査方法
皮膚科では、ダーモスコピーという特殊な拡大鏡を使って、ほくろの詳細な構造を観察します。
- 肉眼では見えない色素パターンや血管構造を確認
- 良性と悪性の鑑別に有効
- さらに詳しい検査が必要な場合は病理検査を実施
- 顕微鏡で細胞の状態を詳しく調べ、確定診断を取得
✅ 耳のほくろを除去すべきケース
耳のほくろは必ずしも除去する必要はありませんが、以下のような場合は除去を検討することをおすすめします。
⚠️ 悪性が疑われる場合
前述のABCDEルールに該当する特徴がある場合や、出血・潰瘍などの異常な症状がある場合は、悪性腫瘍の可能性を否定するために除去が必要です。
この場合、切除したほくろを病理検査に提出し、良性か悪性かを確定診断します。悪性であった場合は、追加治療が必要になることもあります。
🔧 日常生活に支障がある場合
以下のような状況で日常生活に支障がある場合は、除去を検討する対象となります:
- ほくろが大きくて、イヤホンやヘッドホンの装着に支障がある
- ピアスやイヤリングをつける際に邪魔になる
- 髪をとかすときに引っかかる
- 物理的刺激を繰り返し受けることで、出血や炎症を起こしやすい
これらの場合、日常生活の質を向上させるために除去を検討してもよいでしょう。
💄 美容的な理由
美容的な理由での除去も可能です:
- 耳のほくろが目立って見た目が気になる
- 人の視線が気になってストレスを感じている
- 特に耳たぶや耳輪など、正面から見えやすい位置にあるほくろ
ほくろを除去することで、心理的な負担が軽減され、自信を持って過ごせるようになる方も少なくありません。
📈 経過観察で変化が見られる場合
定期的な経過観察で、ほくろの大きさ、形、色などに変化が見られる場合は、念のため除去して病理検査を行うことが推奨されます。
変化の速度が速い場合は特に注意が必要です。写真を撮って記録しておくと、変化を客観的に確認しやすくなります。
🏥 耳のほくろの治療法
耳のほくろを除去する方法はいくつかあり、ほくろの種類、大きさ、位置、除去の目的などによって最適な方法が異なります。ここでは、主な治療法について詳しく解説します。
💡 レーザー治療
レーザー治療は、レーザー光を照射してほくろの組織を蒸散・分解する方法です。主に使用されるのは、炭酸ガス(CO2)レーザーやQスイッチレーザーです。
- 炭酸ガスレーザー:水分に吸収される特性を持ち、ほくろの組織を層状に削り取る
- Qスイッチレーザー:メラニン色素に選択的に作用し、色素を破壊
メリット:
- 傷跡が比較的目立ちにくい
- 治療時間が短い
- 出血が少ない
デメリット:
- 深いほくろや大きなほくろには対応しにくい
- 再発の可能性がある
- 病理検査ができない
そのため、悪性が疑われるほくろにはレーザー治療は適していません。
✂️ 切除縫合法
切除縫合法は、メスを使ってほくろを皮膚ごと切り取り、縫合して傷を閉じる方法です。これは最も確実にほくろを除去できる方法であり、切除した組織を病理検査に提出することで、良性か悪性かを確定診断できます。
メリット:
- ほくろを完全に除去できる
- 病理検査が可能
- 再発リスクが低い
デメリット:
- 縫合が必要なため線状の傷跡が残る
- 抜糸のための通院が必要
耳の皮膚は薄いため、縫合には細心の注意が必要です。
🕳️ くり抜き法(パンチ切除法)
くり抜き法は、円筒状のパンチと呼ばれる器具を使って、ほくろを円形にくり抜く方法です。
- 小さなほくろに適している
- 縫合せずに自然治癒させることもある
- 傷跡は円形になるが、小さければ目立ちにくい
- 切除した組織は病理検査に提出可能
⚡ 電気メス(電気凝固法)
電気メスは、高周波電流を利用してほくろの組織を焼灼・除去する方法です。
- 出血が少ない
- 比較的短時間で処置が完了
- 小さな盛り上がったほくろに適している
- 深いほくろには不向き
- レーザーと同様に、病理検査ができない
🎯 治療法の選択について
どの治療法を選択するかは、ほくろの状態や患者さんの希望によって異なります:
- 悪性が疑われる場合:病理検査が可能な切除縫合法やくり抜き法
- 美容目的で小さな良性のほくろ:レーザー治療や電気メス
医師とよく相談して、自分に合った治療法を選びましょう。
💰 治療法の選び方と費用
耳のほくろ除去を検討する際に、治療法の選び方と費用は重要な判断材料となります。ここでは、治療法選択のポイントと費用の目安について解説します。
🎯 治療法選択のポイント
治療法を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが大切です:
- ほくろの性質:良性か悪性かを確認することが最も重要
- 大きさと深さ:大きなほくろや深いほくろには切除縫合法が適している
- 傷跡の目立ちやすさ:耳は目立つ部位のため、傷跡への配慮が重要
悪性の可能性がある場合は、病理検査が可能な方法を選択する必要があります。また、傷跡が気になる方はレーザー治療を希望されることもありますが、ほくろの状態によっては切除縫合法のほうが結果的に傷跡がきれいになることもあります。
🏥 保険適用と自費診療
耳のほくろ除去は、保険適用となる場合と自費診療となる場合があります:
- 保険適用:
- 悪性が疑われる場合
- ほくろが日常生活に支障をきたしている場合(物理的刺激で出血を繰り返すなど)
- 自費診療:
- 純粋に美容目的での除去
保険適用か自費診療かは、医師の診断と医療機関の判断によります。
💴 費用の目安
保険適用の場合:
- 3割負担で数千円から1万円程度
- ほくろの大きさや数、病理検査の有無によって変動
自費診療の場合:
- レーザー治療:1個あたり5,000円から15,000円程度
- 切除縫合法:1個あたり10,000円から30,000円程度
- 大きなほくろや複数のほくろを除去する場合は、それに応じて費用が上昇
医療機関によって料金設定が異なりますので、事前に確認することをおすすめします。
🏥 アイシークリニック東京院での治療
アイシークリニック東京院では、皮膚科専門医が耳のほくろの状態を詳しく診察し、最適な治療法をご提案しています。
- ダーモスコピーによる精密な診断
- 良性・悪性の判断を行った上での治療計画
- レーザー治療から切除縫合法まで幅広い治療オプション
- 傷跡を最小限に抑える丁寧な施術
費用については、診察時に詳しくご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
🩹 治療後のケアと注意点
耳のほくろを除去した後は、適切なケアを行うことで、傷跡をきれいに治し、合併症を予防することができます。ここでは、治療後のケアと注意点について解説します。
⚕️ 治療直後のケア
治療直後は、医師の指示に従って傷口を保護することが重要です:
- レーザー治療の場合:軟膏を塗布してテープや創傷被覆材で保護
- 切除縫合法の場合:縫合部位を清潔に保ち、指示された消毒や軟膏塗布を実施
- 共通の注意点:治療当日は治療部位を濡らさないように注意
🏠 日常生活での注意点
治療後数日から1週間程度は、以下の点に注意してください:
- 洗顔・洗髪:治療部位に直接水やシャンプーがかからないよう注意
- イヤホン・ヘッドホン:医師に確認してから使用を再開
- 就寝時:治療した耳を下にして寝ないよう注意
- 運動・飲酒:激しい運動や飲酒は出血や腫れのリスクを高めるため数日間控える
🌟 傷跡のケア
傷が治癒した後も、傷跡のケアを続けることで、より目立ちにくい傷跡にすることができます:
- 紫外線対策:傷跡への紫外線照射は色素沈着の原因となるため、日焼け止めを塗るか帽子で耳をカバー
- 専用ケア用品:医師から処方された傷跡用のテープや軟膏を指示通りに使用
- 異常時の対応:傷跡が赤く盛り上がってきた場合は肥厚性瘢痕やケロイドの可能性があるため早めに相談
🔄 抜糸と経過観察
切除縫合法の場合は、以下のスケジュールで経過観察を行います:
- 抜糸:通常1週間前後で実施
- 傷跡の成熟:完全に成熟するまで数か月かかることがある
- 定期観察:傷跡の状態や再発の有無を確認
- 病理検査:結果が出るまで1〜2週間程度、結果説明のために再度受診
⚠️ 合併症への対応
治療後に起こりうる合併症としては、以下があります:
- 感染
- 出血
- 傷跡の肥厚化(ケロイド・肥厚性瘢痕)
- 色素沈着
- 再発
すぐに受診が必要な症状:
- 傷口から膿が出る
- 強い痛みが続く
- 発熱がある
- 傷口の赤みや腫れがひどくなる
これらの症状がある場合は、感染の可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください。軽い出血や軽度の腫れ・赤みは、数日で自然に改善することがほとんどです。

❓ 耳のほくろに関するよくある質問
耳のほくろを自分で取ることは絶対にやめてください。感染症のリスク、出血のリスク、傷跡が残るリスクがあります。また、悪性腫瘍を見逃してしまう可能性や、不完全な除去による再発・悪性化のリスクもあります。必ず皮膚科や形成外科などの医療機関で適切な診断と治療を受けてください。
治療前に局所麻酔を行うため、治療中の痛みはほとんどありません。麻酔の注射時にチクッとした痛みがありますが、一瞬で終わります。治療後は麻酔が切れると軽い痛みを感じることがありますが、通常は市販の鎮痛剤で対応できる程度です。痛みが強い場合や長引く場合は、医師に相談してください。
傷跡の目立ちやすさは、ほくろの大きさや深さ、治療法、個人の体質(ケロイド体質かどうかなど)、治療後のケアによって異なります。レーザー治療の場合は傷跡が比較的目立ちにくい傾向がありますが、切除縫合法でも丁寧な縫合と適切なケアにより、時間とともに目立たなくなることがほとんどです。傷跡が気になる場合は、追加の治療(レーザーやステロイド注射など)で改善できることもあります。
ほくろが急に大きくなった場合、すぐにがんと決まったわけではありませんが、悪性黒色腫などの可能性も否定できません。早めに皮膚科を受診して、専門医の診察を受けることをおすすめします。ダーモスコピー検査や病理検査で良性か悪性かを判断することができます。急激な変化、出血、潰瘍形成などがある場合は特に早急な受診が必要です。
ほくろの上にピアスを開けることはおすすめしません。ほくろへの繰り返しの刺激は、ほくろの変化や炎症のリスクを高める可能性があります。また、ピアスホールから感染症を起こした場合、ほくろの診断が難しくなることもあります。ピアスを開けたい場合は、ほくろを避けた位置を選ぶか、先にほくろを除去してからピアスを開けることを検討してください。
お子さんの耳のほくろは、多くの場合良性であり、すぐに除去する必要はありません。ただし、生まれつきある大きなほくろ(先天性色素性母斑)や、急に大きくなったほくろ、形や色が変化しているほくろは、皮膚科で診察を受けることをおすすめします。除去するかどうかは、ほくろの状態やお子さんの年齢、日常生活への影響などを総合的に判断して決定します。
ほくろの除去後に再発する可能性はゼロではありません。特にレーザー治療や電気メスで浅く削った場合、母斑細胞が残っていると再発することがあります。切除縫合法やくり抜き法でほくろを完全に取り除いた場合は、再発のリスクは低くなります。再発した場合は、再度除去治療を行うことができます。
📝 まとめ
耳のほくろは、紫外線や遺伝、ホルモンバランスの変化などさまざまな原因でできます。多くは良性ですが、急な変化や異常な症状がある場合は悪性の可能性もあるため、皮膚科での診察が重要です。
除去治療には、レーザー治療、切除縫合法、くり抜き法、電気メスなどがあり、ほくろの状態や除去の目的に応じて最適な方法を選択します。
耳のほくろでお悩みの方、除去を検討されている方は、まずは専門医にご相談ください。アイシークリニック東京院では、経験豊富な専門医が丁寧に診察し、一人ひとりに合った治療法をご提案いたします。ほくろの状態が気になる方、除去を希望される方は、お気軽にお問い合わせください。
参考文献
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
耳は意外にも紫外線のダメージを受けやすい部位です。日焼け止めを顔に塗る際は、ぜひ耳にも塗ることを習慣にしてください。また、耳のほくろに異常を感じた際は、早期の診断が重要ですので、遠慮なくご相談いただければと思います。