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便秘が続くと、お腹が張って痛くなったり、ガスが溜まって不快感を感じたりすることがあります。これらの症状は多くの方が経験するものですが、なぜ便秘になると腹痛やガスが発生するのでしょうか。また、どのような症状があれば医療機関を受診すべきなのでしょうか。本記事では、便秘と腹痛・ガスの関係について詳しく解説し、効果的な対処法や病院受診の目安についてご紹介します。日常生活で実践できるセルフケアから、注意すべき危険な症状まで、便秘にお悩みの方に役立つ情報をお届けします。


目次

  1. 📍 便秘で腹痛やガスが起こるメカニズム
  2. 🔍 便秘の種類と特徴
  3. ⚡ 便秘による腹痛の特徴と痛みの種類
  4. 💨 ガスが溜まる原因と便秘との関係
  5. 🚨 危険な症状の見分け方と受診の目安
  6. 💊 便秘・腹痛・ガスの対処法
  7. ✨ 便秘を予防するための生活習慣
  8. 🥗 便秘に効果的な食事と栄養素
  9. 💊 市販薬の選び方と使用上の注意
  10. ❓ よくある質問

🔍 便秘で腹痛やガスが起こるメカニズム

便秘になると腹痛やガスが発生するのには、明確な医学的メカニズムがあります。

便秘になると腹痛やガスが発生するのには、明確な医学的メカニズムがあります。まず、便が腸内に長時間とどまることで、腸内細菌による発酵が進み、ガスが過剰に産生されます。このガスが腸管を膨張させ、腸壁を刺激することで痛みを感じるのです。

通常、食べ物は胃で消化された後、小腸で栄養素が吸収され、大腸で水分が吸収されて便となります。このプロセスには通常24〜72時間程度かかりますが、便秘の状態では便が大腸に長時間滞留します。その間に便から水分が過剰に吸収され、便が硬くなると同時に、腸内細菌が便を分解する過程でガスが発生し続けます。

腸管には蠕動運動と呼ばれる収縮運動があり、これによって便が肛門に向かって移動します。しかし、便秘の状態では蠕動運動が低下していたり、便が硬くて移動しにくくなっていたりします。腸が便を移動させようとして強く収縮すると、これが痛みとして感じられることがあります。

また、ガスが溜まると腸管が拡張し、周囲の臓器を圧迫することがあります。これにより、お腹全体が張った感じや、圧迫感、不快感を覚えることも少なくありません。特に、ガスが腸の曲がり角部分(結腸曲)に溜まると、局所的に強い痛みを感じることがあります。

📋 便秘の種類と特徴

便秘は原因やメカニズムによっていくつかの種類に分類されます。適切な対処法を選ぶためには、自分がどのタイプの便秘なのかを理解することが重要です。

🔸 機能性便秘

機能性便秘は、腸に器質的な異常がないにもかかわらず起こる便秘で、最も一般的なタイプです。機能性便秘はさらに以下のように分類されます。

📌 弛緩性便秘は、大腸の蠕動運動が低下することで起こります。運動不足、加齢、食物繊維の不足などが原因となることが多く、便が腸内に長時間滞留するため、水分が過剰に吸収されて硬い便になります。高齢者や運動習慣のない方、極端なダイエットをしている方に多く見られます。

📌 痙攣性便秘は、大腸が過度に緊張・収縮することで起こります。ストレスや自律神経の乱れが主な原因で、便がコロコロとした小さな塊になりやすいのが特徴です。便秘と下痢を交互に繰り返すこともあり、過敏性腸症候群の一型とも考えられています。

📌 直腸性便秘は、便が直腸まで到達しているにもかかわらず、排便反射がうまく機能しないために起こります。便意を我慢する習慣や、排便時に力を入れすぎることなどが原因となります。高齢者や寝たきりの方に多く見られます。

🔸 器質性便秘

器質性便秘は、腸そのものに何らかの病変があることで起こる便秘です。大腸がん、腸閉塞、腸管癒着、巨大結腸症などが原因となることがあります。急に便秘が始まった場合や、血便を伴う場合、体重減少がある場合などは、器質性便秘の可能性を考慮する必要があります。

🔸 症候性便秘

症候性便秘は、他の疾患に付随して起こる便秘です。糖尿病、甲状腺機能低下症、パーキンソン病などの全身疾患や、抗うつ薬、降圧薬、鎮痛薬などの薬剤が原因となることがあります。この場合は、原因となっている疾患の治療や、薬剤の変更が必要になることがあります。


🔸 症候性便秘

⚡ 便秘による腹痛の特徴と痛みの種類

便秘に伴う腹痛には、いくつかの特徴的なパターンがあります。痛みの性質や部位を理解することで、適切な対処ができるようになります。

💧 鈍い痛み・張り感

便秘で最も一般的な症状は、お腹全体が張った感じや、鈍い痛みです。これは便やガスが腸内に溜まることで腸管が膨張し、腸壁が伸展されることによって起こります。この種の痛みは、多くの場合、排便やガスを出すことで軽減します。

💧 間欠的な痛み

腸の蠕動運動に伴って起こる痛みは、波のように強くなったり弱くなったりする間欠的な性質を持ちます。これは腸が便を移動させようとして収縮する際に感じる痛みで、「疝痛」と呼ばれることもあります。痛みは数秒から数分間続き、その後一時的に楽になるというパターンを繰り返します。

💧 局所的な痛み

ガスが腸の特定の部位に溜まると、その部分に限局した痛みを感じることがあります。特に、結腸の曲がり角にあたる肝彎曲部(右上腹部)や脾彎曲部(左上腹部)にガスが溜まりやすく、これらの部位に痛みを感じる方も少なくありません。左下腹部の痛みは、S状結腸に便やガスが溜まっていることを示唆することがあります。

💧 排便時の痛み

便秘で便が硬くなると、排便時に肛門周囲に痛みを感じることがあります。これは硬い便が肛門管を通過する際に、粘膜を傷つけたり、肛門括約筋に負担をかけたりするためです。繰り返すと、痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)の原因となることもあります。

💨 ガスが溜まる原因と便秘との関係

腸内のガスは、主に以下の3つの経路で発生します。便秘の状態では、これらのガス産生が増加したり、ガスの排出が妨げられたりすることで、お腹にガスが溜まりやすくなります。

🌬️ 飲み込んだ空気

食事や会話の際に、私たちは無意識のうちに空気を飲み込んでいます。早食いやガム噛み、炭酸飲料の摂取、ストローを使った飲み物などは、飲み込む空気の量を増やす原因となります。飲み込んだ空気の一部はげっぷとして排出されますが、一部は腸内に移動し、ガスとして溜まります。

🦠 腸内細菌による発酵

腸内には数百種類、数十兆個もの細菌が生息しており、これらの細菌は消化されなかった食物繊維や炭水化物を分解してエネルギーを得ています。この過程で水素、メタン、二酸化炭素などのガスが産生されます。便秘の状態では、便が腸内に長時間滞留するため、腸内細菌による発酵時間が延長し、ガスの産生量が増加します。

特に、FODMAP(発酵性オリゴ糖、二糖類、単糖類、ポリオール)と呼ばれる炭水化物は、小腸で吸収されにくく、大腸で腸内細菌によって発酵されやすいという特徴があります。豆類、玉ねぎ、にんにく、小麦製品、乳製品などにFODMAPは多く含まれており、これらを多く摂取するとガスが発生しやすくなります。

🩸 血液からの拡散

血液中の二酸化炭素の一部は、腸管壁を通じて腸内腔に拡散することがあります。これは通常、ガス産生の主要な原因ではありませんが、腸内のガス組成に寄与しています。

🔄 便秘とガスの悪循環

便秘とガス溜まりは互いに悪影響を及ぼし合うことがあります。便秘によって腸内にガスが溜まると、腸管が膨張して蠕動運動が低下し、さらに便秘が悪化するという悪循環に陥ることがあります。また、ガスが溜まることで不快感や腹痛が生じ、排便を避けたくなることで便秘が悪化することもあります。

🚨 危険な症状の見分け方と受診の目安

便秘に伴う腹痛やガスは、多くの場合、生活習慣の改善やセルフケアで対処できます。しかし、中には重篤な疾患が隠れている場合もあるため、以下のような症状がある場合は早めに医療機関を受診することが重要です。

🚨 すぐに受診すべき危険な症状

⚠️ 激しい腹痛がある場合は、腸閉塞や腸穿孔などの緊急性の高い疾患の可能性があります。特に、痛みが急激に始まり、どんどん強くなる場合や、お腹が板のように硬くなっている場合は、救急外来を受診してください。

⚠️ 便に血が混じっている場合も注意が必要です。鮮血であれば痔からの出血の可能性が高いですが、黒色便(タール便)や暗赤色の血便は、消化管上部や大腸からの出血を示唆することがあります。特に、50歳以上で初めて血便が見られた場合は、大腸がんのスクリーニングを含めた精査が推奨されます。

⚠️ 嘔吐を伴う場合、特に便臭のある嘔吐がある場合は、腸閉塞の可能性があります。腸閉塞は放置すると腸管壊死を起こす危険があるため、早急な医療介入が必要です。

⚠️ 発熱を伴う場合は、感染性腸炎や憩室炎などの炎症性疾患の可能性があります。38度以上の発熱が続く場合は、医療機関を受診してください。

📌 早めに受診したほうがよい症状

📌 便秘が急に始まり、それまでの排便習慣と明らかに異なる場合は、器質的な原因がないか確認することが望ましいです。特に、50歳以上で初めて便秘になった場合や、便が細くなった場合は、大腸がんなどの腫瘍性病変の可能性を考慮する必要があります。

📌 意図しない体重減少がある場合も要注意です。便秘に加えて体重が減少している場合は、悪性腫瘍や甲状腺機能異常などの全身疾患が隠れている可能性があります。

📌 2週間以上便秘が続き、市販薬でも改善しない場合は、医療機関での診察を受けることをお勧めします。慢性的な便秘は、専門的な検査や処方薬が必要な場合があります。

📌 夜間に目が覚めるほどの腹痛がある場合も、器質的疾患の可能性を示唆する重要なサインです。機能性の痛みは通常、睡眠中には起こりにくいとされています。

💊 便秘・腹痛・ガスの対処法

便秘による腹痛やガス溜まりに対しては、生活習慣の改善から始めることが基本です。ここでは、すぐに実践できる対処法をご紹介します。

⚡ 即効性のある対処法

お腹のマッサージは、ガスを移動させて排出を促す効果が期待できます。仰向けに寝て、おへそを中心に時計回りにゆっくりと円を描くようにマッサージします。これは大腸の走行に沿った方向であり、腸の蠕動運動を助ける効果があるとされています。

腹部を温めることも効果的です。温かいタオルや湯たんぽをお腹に当てることで、腸の血流が改善し、蠕動運動が活発になることがあります。入浴も同様の効果が期待でき、リラックス効果もあるため、ストレスによる便秘にも有効です。

✅ 体勢を変えることでガスが移動しやすくなることがあります。うつ伏せになったり、膝を抱えて丸くなったり、左側を下にして横になったりすることで、ガスの排出が促されることがあります。ヨガのポーズ、特に「ガス抜きのポーズ(パヴァナムクタアーサナ)」は、その名の通りガスの排出に効果があるとされています。

軽い運動も腸の動きを促進します。激しい運動は必要なく、散歩程度の軽い有酸素運動でも効果があります。食後30分〜1時間程度してから歩くことで、腸の蠕動運動が促され、便秘やガス溜まりの改善につながることがあります。

💧 水分摂取の重要性

水分が不足すると、便が硬くなり排便が困難になります。1日に1.5〜2リットル程度の水分を摂取することが推奨されます。特に朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲むことで、腸が刺激されて蠕動運動が活発になり、排便が促されることがあります(胃結腸反射)。

カフェインを含む飲み物は利尿作用があるため、過度に摂取すると逆に脱水を招くことがあります。コーヒーや紅茶は適度に楽しみつつ、水やカフェインを含まないハーブティーなどで水分を補給することが望ましいです。

🚽 排便習慣の改善

規則正しい排便習慣をつけることは、便秘予防の基本です。朝食後は最も排便が起こりやすい時間帯とされています。これは、胃に食物が入ることで大腸の蠕動運動が促される「胃結腸反射」が起こるためです。毎朝、決まった時間にトイレに座る習慣をつけることで、体内時計が調整され、自然な排便リズムが確立されやすくなります。

便意を感じたときに我慢せずトイレに行くことも重要です。便意を繰り返し我慢していると、直腸の感受性が低下し、便意を感じにくくなってしまいます(直腸性便秘)。忙しい朝でも、可能な限りトイレの時間を確保することが大切です。

排便時の姿勢も重要です。洋式トイレに座る際は、足台を使って膝を腰より高い位置に上げると、直腸肛門角が開き、排便しやすくなります。この姿勢は、解剖学的に排便に適した角度を作り出すとされています。

✨ 便秘を予防するための生活習慣

便秘を根本的に改善し、再発を予防するためには、日常生活全般を見直すことが必要です。以下に、便秘予防に効果的な生活習慣をご紹介します。

🏃‍♀️ 定期的な運動習慣

運動は腸の蠕動運動を促進し、便秘の予防・改善に効果的です。特に有酸素運動は、腸への血流を増加させ、自律神経のバランスを整える効果があります。ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなど、継続しやすい運動を選ぶことが大切です。週に150分以上の中等度の有酸素運動が推奨されています。

腹筋を鍛える運動も便秘改善に役立ちます。腹筋が弱いと、排便時に十分な腹圧をかけることができず、便の排出が困難になることがあります。プランクやクランチなどの体幹トレーニングを取り入れることで、排便力の向上が期待できます。

😌 ストレス管理

ストレスは自律神経のバランスを乱し、腸の動きに影響を与えます。交感神経が優位になると腸の蠕動運動が抑制され、便秘を引き起こしやすくなります。一方で、ストレスによって副交感神経が過度に刺激されると、腸が痙攣して痙攣性便秘を起こすこともあります。

十分な睡眠をとることは、自律神経のバランスを整えるために重要です。成人では7〜8時間の睡眠が推奨されています。就寝時間と起床時間をできるだけ一定に保つことで、体内時計が整い、腸の動きも規則正しくなります。

リラックスする時間を意識的に設けることも大切です。深呼吸、瞑想、ヨガ、趣味の時間など、自分に合ったリラックス法を見つけて実践することで、ストレスによる便秘を予防できます。

🕐 規則正しい生活リズム

体内時計を整えることは、腸の動きを規則正しくするために重要です。毎日同じ時間に起床し、同じ時間に食事をとることで、腸もその時間に合わせて活動するようになります。特に朝食を欠かさず食べることは、朝の排便を促すために重要です。

夜更かしや不規則な食事は、自律神経のバランスを乱し、便秘の原因となります。仕事や生活の都合で完全に規則正しい生活が難しい場合でも、できる範囲で生活リズムを整えることを心がけましょう。

🥗 便秘に効果的な食事と栄養素

食事は便秘の予防と改善において非常に重要な役割を果たします。適切な食事を心がけることで、腸内環境を整え、スムーズな排便を促すことができます。

🌾 食物繊維の重要性

食物繊維は便秘改善に欠かせない栄養素です。食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の2種類があり、それぞれ異なる働きをします。

水溶性食物繊維は、水分を吸収してゲル状になり、便を柔らかくする効果があります。また、腸内細菌のエサとなって善玉菌を増やし、腸内環境を改善する効果もあります。海藻類、果物、オートミール、大麦などに多く含まれています。

不溶性食物繊維は、水分を吸収して膨張し、便のかさを増やす効果があります。便のかさが増えると腸壁を刺激し、蠕動運動が促されます。野菜類、全粒穀物、豆類、ナッツ類などに多く含まれています。

日本人の食事摂取基準では、成人男性で21g以上、成人女性で18g以上の食物繊維摂取が推奨されています。しかし、実際の摂取量はこれを下回っていることが多いため、意識的に食物繊維を多く含む食品を選ぶことが大切です。ただし、急激に食物繊維の摂取量を増やすと、かえってガスが増えて腹部膨満感が強くなることがあります。少しずつ増やしていくことをお勧めします。

腸内環境の改善については、こちらの記事「消化不良の症状チェックリスト|胃もたれ・膨満感の原因と対処法を解説」でも詳しく解説しています。

🦠 発酵食品と腸内環境

発酵食品に含まれる善玉菌は、腸内環境を整える効果があります。ヨーグルト、納豆、味噌、キムチ、ぬか漬けなどの発酵食品を日常的に摂取することで、腸内フローラのバランスが改善され、便秘が軽減することがあります。

プロバイオティクス(生きた善玉菌)とプレバイオティクス(善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖)を組み合わせて摂取することで、より効果的に腸内環境を改善できます。これを「シンバイオティクス」と呼びます。

🍯 オリゴ糖の効果

オリゴ糖は、腸内のビフィズス菌などの善玉菌のエサとなり、これらの菌を増殖させる効果があります。善玉菌が増えると、腸内環境が改善され、便秘が軽減することがあります。玉ねぎ、バナナ、大豆、ゴボウなどにオリゴ糖は含まれています。市販のオリゴ糖製品を利用することもできます。

❌ 避けたほうがよい食品

便秘やガス溜まりを悪化させる可能性のある食品もあります。加工食品や精製された炭水化物(白パン、白米、精製砂糖など)は食物繊維が少なく、便秘を悪化させることがあります。

脂肪分の多い食品は消化に時間がかかり、腸の動きを遅くすることがあります。また、過度のアルコール摂取は脱水を招き、便を硬くする原因となります。

ガスを発生させやすい食品(豆類、キャベツ、ブロッコリー、炭酸飲料など)は、便秘時には控えたほうがよい場合があります。ただし、これらの食品の多くは食物繊維が豊富で健康に良い食品でもあるため、完全に避けるのではなく、量を調整することが大切です。

便通改善の具体的な方法については、こちらの記事「便通を良くする即効性のある方法とは?今すぐ試せる解消法を徹底解説」で詳しく解説しています。

💊 市販薬の選び方と使用上の注意

生活習慣の改善だけでは便秘が解消しない場合、市販の便秘薬を使用することも選択肢の一つです。ただし、便秘薬にはいくつかの種類があり、それぞれ作用機序が異なります。自分の症状に合った薬を選ぶことが重要です。

💧 浸透圧性下剤

酸化マグネシウムなどの浸透圧性下剤は、腸管内の水分を増やすことで便を柔らかくする薬です。依存性が少なく、比較的穏やかな作用があるため、慢性便秘の第一選択薬として広く使用されています。ただし、腎機能が低下している方は高マグネシウム血症のリスクがあるため、医師に相談してから使用することが推奨されます。

⚡ 刺激性下剤

センナやビサコジルなどの刺激性下剤は、腸の蠕動運動を直接刺激して排便を促す薬です。効果が速く、確実に排便できることが多いですが、長期間使用すると腸が薬に慣れてしまい、効果が薄れたり、薬なしでは排便できなくなったりする可能性があります(依存性)。頓用として使用し、連日の使用は避けることが推奨されます。

🌿 膨張性下剤

サイリウムハスクなどの膨張性下剤は、水分を吸収して膨張し、便のかさを増やすことで排便を促す薬です。食物繊維のサプリメントとして位置づけられることもあります。自然に近い形で排便を促すため、安全性が高いとされていますが、十分な水分摂取が必要です。水分不足で使用すると、かえって便秘が悪化することがあります。

🦠 整腸剤

ビフィズス菌や乳酸菌などを含む整腸剤は、腸内環境を整えることで便秘を改善する効果が期待できます。即効性はありませんが、継続して使用することで腸内フローラが改善され、自然な排便リズムが回復することがあります。下剤と併用することもできます。

⚠️ 使用上の注意

📌 市販薬を使用する際は、添付文書をよく読み、用法・用量を守ることが大切です。効果がないからといって規定量以上を服用することは避けてください。また、2週間以上使用しても改善しない場合や、症状が悪化する場合は、医療機関を受診することをお勧めします。

📌 妊娠中や授乳中の方、持病がある方、他の薬を服用している方は、市販薬を使用する前に医師や薬剤師に相談することが推奨されます。特に、刺激性下剤は妊娠中には使用を避けるべきとされています。

食事と関連する症状については、こちらの記事「食べ過ぎた次の日の対処法|体重リセットのための食事・運動・生活習慣を解説」でも詳しく解説しています。

⚠️ 使用上の注意

👨‍⚕️ 当院での診療傾向【医師コメント】

高桑康太 医師(当院治療責任者)より

「当院では便秘による腹痛やガス溜まりでご相談される患者様が多くいらっしゃいます。特に生活習慣の変化やストレスが原因となるケースが多く、適切な診断と生活指導により多くの方が改善されています。気になる症状があればお気軽にご相談ください。」

❓ よくある質問

便秘で左下腹部が痛くなるのはなぜですか?

左下腹部にはS状結腸があり、便が溜まりやすい部位です。便やガスがこの部分に溜まると、腸管が膨張して痛みを感じることがあります。また、便を移動させようとして腸が収縮する際にも痛みが生じることがあります。通常、排便やガスの排出によって痛みは軽減しますが、激しい痛みが続く場合は医療機関を受診してください。

便秘のときにガスが臭いのはなぜですか?

便秘で便が腸内に長時間滞留すると、腸内細菌による発酵が進み、硫化水素やインドール、スカトールなどの臭い物質が多く産生されます。これらの物質がガスに含まれることで、便秘時のガスは通常より臭くなります。食物繊維を増やし、発酵食品で腸内環境を整えることで、ガスの臭いを軽減できることがあります。

便秘と下痢を繰り返すのはなぜですか?

便秘と下痢を繰り返す症状は、過敏性腸症候群(IBS)の可能性があります。ストレスや自律神経の乱れによって腸の動きが不安定になり、便秘と下痢を交互に繰り返すことがあります。また、硬い便が腸を刺激して一時的に下痢を起こすこともあります。このような症状が続く場合は、消化器内科を受診して適切な診断と治療を受けることをお勧めします。

便秘薬を毎日飲んでも大丈夫ですか?

便秘薬の種類によって異なります。酸化マグネシウムなどの浸透圧性下剤は、医師の指導のもとであれば長期間使用しても比較的安全とされています。一方、センナやビサコジルなどの刺激性下剤は、毎日使用すると腸が薬に依存するようになり、薬なしでは排便できなくなる可能性があります。刺激性下剤は頓用として使用し、慢性便秘には生活習慣の改善や浸透圧性下剤を中心とした治療が推奨されます。

妊娠中の便秘はどうすればよいですか?

妊娠中はホルモンの変化や子宮による腸の圧迫により便秘になりやすくなります。まずは食物繊維と水分を十分に摂り、適度な運動を心がけてください。市販薬を使用する前に必ず医師に相談してください。一般的に、酸化マグネシウムは妊娠中も比較的安全に使用できるとされていますが、刺激性下剤は子宮収縮を誘発する可能性があるため避けることが推奨されます。

子どもの便秘にはどう対処すればよいですか?

子どもの便秘は、水分不足、食物繊維不足、トイレトレーニングへのストレス、排便時の痛みへの恐怖などが原因となることがあります。水分と食物繊維を十分に摂らせ、規則正しい生活リズムを心がけてください。便意を我慢させないことも重要です。排便時に痛みがある場合は、便を柔らかくする薬が必要なこともあります。症状が続く場合は小児科を受診してください。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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