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粉瘤(アテローム)の治療法として注目されている「くりぬき法」をご存知でしょうか。従来の切開法と比べて傷跡が小さく、患者さんの負担が少ない手術法として、多くの医療機関で採用されています。本記事では、アイシークリニック東京院の治療実績をもとに、くりぬき法のメリット・デメリット、適応となる症例、術後の経過について詳しく解説します。粉瘤の治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

図19

目次

  1. 粉瘤とは?基礎知識を理解しよう
  2. 粉瘤の治療法の種類
  3. くりぬき法(へそ抜き法)とは
  4. くりぬき法の5つのメリット
  5. くりぬき法のデメリットと注意点
  6. くりぬき法が適している症例
  7. くりぬき法が難しい症例
  8. くりぬき法の手術の流れ
  9. 術後の経過とケア方法
  10. 切開法とくりぬき法の比較
  11. よくある質問
  12. まとめ

🔬 粉瘤とは?基礎知識を理解しよう

粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下にできる良性の腫瘍で、正式には「表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)」と呼ばれています。アテロームとも呼ばれることがあり、非常に身近な皮膚疾患の一つです。

🔍 粉瘤ができる仕組み

粉瘤は、何らかの原因で皮膚の表皮が皮下に入り込み、袋状の構造物(嚢腫)を形成することで発生します。この袋の中には、本来は皮膚の表面から剥がれ落ちるはずの角質や皮脂が溜まっていきます。時間の経過とともに内容物が増加し、徐々に大きくなっていくのが特徴です。

粉瘤ができる明確な原因は完全には解明されていませんが、以下が関与していると考えられています。

  • 毛穴の詰まり
  • 外傷
  • ウイルス感染
  • 遺伝的な要因

体質的にできやすい方もいらっしゃいます。

📊 粉瘤の特徴と症状

粉瘤の主な特徴として、以下のような点が挙げられます。

  • 皮膚の下にドーム状のしこりとして触れることができる
  • 通常は痛みがない
  • ゆっくりと大きくなっていく
  • 中央部に黒い点(開口部・へそ)が見られることが多い
  • 押すと、臭いのある白っぽいペースト状の内容物が出てくることがある

粉瘤は体のどこにでもできますが、特に以下の部位にできやすい傾向があります。

  • 背中
  • 耳の後ろ

大きさは数ミリから数センチまでさまざまで、放置すると野球ボール大まで成長することもあります。

⚠️ 粉瘤を放置するリスク

粉瘤は良性腫瘍であり、悪性化することは極めてまれです。しかし、放置することでいくつかのリスクが生じます。

最も注意すべきは感染・炎症です。粉瘤に細菌が感染すると、赤く腫れて強い痛みを伴う「炎症性粉瘤」となります。この状態になると、以下のような問題が起こる可能性があります。

  • 膿が溜まって自壊する
  • 切開排膿が必要になる
  • 炎症を繰り返すと周囲の組織と癒着が生じ、手術が複雑になる
  • 大きくなりすぎると日常生活に支障をきたす
  • 見た目が気になる(特に顔面など目立つ場所の場合)

特に顔面など目立つ場所にできた場合は、早めの治療をお勧めします。

🩺 粉瘤の治療法の種類

粉瘤は自然に治ることはなく、根治には手術が必要です。現在、粉瘤の手術には主に2つの方法があります。

🔪 従来の切開法(紡錘形切除法)

切開法は、粉瘤の直径に合わせて皮膚を紡錘形(楕円形)に切開し、袋ごと摘出する方法です。長年にわたって標準的な治療法として行われてきました。

この方法の特徴:

  • 粉瘤の大きさと同等かそれ以上の切開が必要
  • 確実に袋を取り除けるため再発率が低い
  • 傷跡が大きくなりやすい

⭕ くりぬき法(へそ抜き法)

くりぬき法は、特殊な円筒状のメス(トレパン)を使用して、粉瘤の開口部を含む小さな穴を開け、そこから袋を摘出する方法です。へそ抜き法やパンチ法とも呼ばれています。

従来の切開法と比較して、小さな切開で手術が可能なため、傷跡が目立ちにくいという大きな特徴があります。近年では、この方法を採用する医療機関が増えています。

🔥 炎症を起こしている場合の治療

粉瘤が炎症を起こしている場合は、まず炎症を鎮めることが優先されます。

  • 抗生物質の投与
  • 膿が溜まっている場合は切開排膿
  • 炎症が落ち着いてから摘出手術を実施

ただし、アイシークリニック東京院では、炎症性粉瘤に対しても状態を見ながら一期的に摘出手術を行える場合があります。炎症中でも手術が可能かどうかは、診察時に判断いたします。

高桑康太 医師・当院治療責任者

くりぬき法は従来の切開法と比べて傷跡が格段に小さくなる革新的な手術法です。特に顔面や首などの露出部位にできた粉瘤では、美容面での患者さんの満足度が高い治療法と言えます。ただし、すべての症例に適用できるわけではないため、粉瘤の状態を慎重に見極めて最適な手術法を選択することが重要です。

🎯 くりぬき法(へそ抜き法)とは

くりぬき法は、粉瘤治療における低侵襲手術の代表的な方法です。ここでは、くりぬき法の詳細について解説します。

📈 くりぬき法の歴史と発展

くりぬき法は、1988年に日本の医師によって報告された比較的新しい手術法です。

  • 当初は一部の医療機関でのみ実施
  • 有効性と患者さんへのメリットが認められ、現在では多くの皮膚科・形成外科で採用
  • 技術の進歩とともに手術手技も洗練
  • より安全で確実な手術が可能に

🛠️ 使用する器具について

くりぬき法では、トレパン(皮膚生検用パンチ)と呼ばれる円筒状の特殊なメスを使用します。

  • 様々なサイズが用意されている
  • 粉瘤の大きさや状態に応じて適切なサイズを選択
  • 一般的には直径3〜6mm程度のものを使用
  • 鑷子(ピンセット)や鉗子で内容物を排出し、袋を摘出

⚙️ くりぬき法の原理

粉瘤には多くの場合、中央部に「へそ」と呼ばれる開口部があります。くりぬき法では、このへそを中心にトレパンで小さな円形の穴を開けます。

手術の流れ:

  1. へそを中心に小さな円形の穴を開ける
  2. 袋の中の内容物(角質や皮脂の塊)を押し出すように排出
  3. 内容物を出すことで袋がしぼむ
  4. 小さな穴からでも袋を引き出すことが可能に
  5. 袋を周囲の組織から丁寧に剥離しながら摘出
  6. 袋を完全に取り除くことで再発を防止

✨ くりぬき法の5つのメリット

くりぬき法には、従来の切開法と比較して多くのメリットがあります。ここでは、主な5つのメリットについて詳しく解説します。

🌟 メリット1:傷跡が小さく目立ちにくい

くりぬき法の最大のメリットは、傷跡が小さいことです。

比較例:

  • 従来の切開法:粉瘤の直径と同程度以上の切開が必要
  • くりぬき法:数ミリの穴を開けるだけで済む
  • 直径2cmの粉瘤の場合:切開法は2cm以上の線状の傷跡 vs くりぬき法は4〜6mm程度の小さな傷跡

特に顔面や首など、露出部位にできた粉瘤の場合、傷跡が目立ちにくいことは患者さんにとって大きなメリットとなります。時間が経つにつれて傷跡はさらに目立たなくなっていきます。

⏰ メリット2:手術時間が短い

くりぬき法は、切開法と比較して手術時間が短いのも特徴です。一般的な大きさの粉瘤であれば、10〜20分程度で手術が完了することが多いです。

手術時間が短いメリット:

  • 患者さんの身体的・精神的な負担が軽減
  • 局所麻酔の使用量が少なくて済む
  • 麻酔に関連するリスクも低下

🧵 メリット3:縫合が不要または最小限

くりぬき法では、多くの場合縫合を必要としないか、あるいは1〜2針程度の最小限の縫合で済みます。これは、小さな穴であれば自然に閉じていくためです。

縫合が少ないメリット:

  • 抜糸のための再来院が不要
  • 通院回数が減る
  • 忙しい方や遠方からお越しの方にとって大きな利点

ただし、粉瘤の大きさや部位によっては縫合が必要な場合もあります。その判断は手術中に行われます。

😌 メリット4:術後の痛みや腫れが少ない

くりぬき法は切開範囲が小さいため、術後の痛みや腫れが比較的軽度です。多くの患者さんは、市販の鎮痛剤で対応できる程度の痛みで済みます。

回復が早い理由:

  • 組織への侵襲が少ない
  • 術後の回復が早い
  • 日常生活への復帰も早い
  • 仕事や学校への影響を最小限に抑制

🏠 メリット5:日帰り手術が可能

くりぬき法は局所麻酔下で行われる日帰り手術です。入院の必要がなく、手術当日に帰宅することができます。

アイシークリニック東京院では、予約制で手術を行っており、来院から帰宅まで1時間程度で終わることが多いです。お仕事の合間や休日を利用して手術を受けることができます。

⚠️ くりぬき法のデメリットと注意点

くりぬき法には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットや注意点もあります。手術を検討する際は、これらについても理解しておくことが重要です。

❌ デメリット1:すべての粉瘤に適応できるわけではない

くりぬき法は、すべての粉瘤に適した治療法というわけではありません。粉瘤の大きさ、部位、状態によっては、従来の切開法の方が適している場合があります。

適応外になりやすいケース:

  • 非常に大きな粉瘤
  • 何度も炎症を繰り返して周囲と強く癒着している場合
  • 深い場所にある粉瘤
  • 特殊な部位の粉瘤

🩺 デメリット2:医師の技術と経験が必要

くりぬき法は、切開法と比較して視野が限られた状態で手術を行うため、術者の技術と経験が求められます。袋を完全に取り除くためには、手の感覚を頼りに丁寧な操作が必要です。

経験の少ない医師が行うと、袋の取り残しによる再発リスクが高まる可能性があります。くりぬき法を受ける際は、この手術に習熟した医師を選ぶことが重要です。

🔄 デメリット3:再発の可能性

粉瘤の再発は、袋(嚢腫壁)が完全に取り除かれなかった場合に起こります。くりぬき法では視野が狭いため、切開法と比較すると再発率がやや高くなる可能性があるという報告もあります。

ただし、経験豊富な医師が適切に手術を行えば、再発率は切開法と大きく変わらないとされています。アイシークリニック東京院では、豊富な手術経験を持つ医師が丁寧に手術を行い、再発リスクの低減に努めています。

🩸 デメリット4:術後の血腫・感染リスク

どのような手術にも共通することですが、術後に以下のリスクがあります:

  • 血腫(血液の塊)ができる
  • 感染を起こす

くりぬき法の場合、縫合しないことで開放創となるため、適切な創部管理が必要です。

術後の指示に従って適切にケアを行い、異常があればすぐに受診することで、これらのリスクを最小限に抑えることができます。

✅ くりぬき法が適している症例

くりぬき法のメリットを最大限に活かせる症例について解説します。以下のような場合、くりぬき法が特に適しています。

📏 比較的小さな粉瘤

直径が1〜2cm程度までの比較的小さな粉瘤は、くりぬき法の良い適応となります。

  • 小さな穴から袋を引き出しやすい
  • 手術もスムーズに進行
  • 傷跡も最小限に抑制可能

小さいうちに治療することで、傷跡も最小限に抑えることができます。粉瘤に気づいたら、大きくなる前に治療を検討することをお勧めします。

👤 顔面や露出部位の粉瘤

普段露出している部位にできた粉瘤は、傷跡の大きさが特に気になるところです。

適応部位:

くりぬき法であれば傷跡を小さく抑えることができるため、これらの部位の粉瘤には特に適しています。美容的な観点からも、くりぬき法を選択される患者さんが多くいらっしゃいます。

❄️ 炎症を起こしていない粉瘤

炎症を起こしていない状態の粉瘤は、周囲の組織との境界が明瞭で、袋を剥離しやすいため、くりぬき法に適しています。炎症がないうちに治療することで、よりきれいな仕上がりが期待できます。

🆕 初発の粉瘤

過去に炎症を起こしたことがなく、初めて発見された粉瘤の特徴:

  • 周囲との癒着が少ない
  • くりぬき法での摘出が比較的容易

🎯 へそ(開口部)が確認できる粉瘤

くりぬき法では、粉瘤のへそ(開口部)を中心に穴を開けることが基本となります。へそがはっきりと確認できる粉瘤は、くりぬき法の良い適応です。

❌ くりぬき法が難しい症例

一方で、以下のような症例では、くりぬき法よりも切開法が適している場合があります。

📈 非常に大きな粉瘤

直径が3〜4cmを超えるような大きな粉瘤の場合、小さな穴からの摘出が困難なことがあります。このような場合は、切開法の方が確実に摘出でき、再発リスクも低くなります。

ただし、大きな粉瘤でもくりぬき法で対応できる場合もありますので、診察時に最適な方法を判断します。

🔥 繰り返し炎症を起こした粉瘤

何度も炎症を繰り返した粉瘤は、周囲の組織と強く癒着していることが多いです。

この場合の問題点:

  • くりぬき法では袋を完全に剥離することが困難
  • 取り残しのリスクが高まる
  • 癒着が強い場合は、切開法で直視下にしっかりと剥離する方が安全で確実

⬇️ 深い場所にある粉瘤

皮下の深い場所にある粉瘤は、くりぬき法ではアプローチが難しいことがあります。筋膜に達するような深い粉瘤は、切開法で確実に摘出する方が適しています。

🎭 特殊な部位の粉瘤

解剖学的に複雑な部位にある粉瘤では、慎重な判断が必要です:

  • 眼瞼(まぶた):繊細な操作が必要
  • 口唇周囲:視野の確保が重要
  • 頭皮:毛髪との関係を考慮

これらの部位では、視野を確保できる切開法の方が安全な場合があります。

🔧 くりぬき法の手術の流れ

アイシークリニック東京院でのくりぬき法の手術の流れについて、詳しくご紹介します。

📋 STEP1:診察・検査

まず、医師が粉瘤の状態を診察します。

確認項目:

  • 粉瘤の大きさ
  • 部位
  • 炎症の有無
  • 過去の経過
  • くりぬき法が適しているかどうかの判断

必要に応じて、超音波検査(エコー)を行い、粉瘤の深さや周囲の構造を確認することもあります。

診察の結果、くりぬき法が適していると判断された場合は、手術の説明を行い、同意書にサインをいただきます。

🧽 STEP2:手術準備

手術室に移動し、以下の準備を行います:

  • 手術部位の消毒
  • 清潔な状態を保つため、手術部位の周囲を滅菌シートで覆い

💉 STEP3:局所麻酔

手術部位に局所麻酔を注射します。細い針を使用し、痛みを最小限に抑えるよう配慮しています。麻酔が効くまで数分待ちます。

麻酔が効いた後は、手術中に痛みを感じることはありません。圧迫感や引っ張られる感覚はありますが、痛みとは異なります。

🔘 STEP4:くりぬき

粉瘤のへそを中心に、適切なサイズのトレパンで円形に皮膚をくりぬきます。穴を開けたら、内容物(角質や皮脂の塊)を圧出します。

🎈 STEP5:袋の摘出

内容物を出した後、袋(嚢腫壁)を丁寧に周囲から剥離し、摘出します。袋を破らないよう注意しながら、完全に取り除くことを目指します。

摘出した袋は、念のため病理検査に提出することがあります。

🩹 STEP6:止血・創部処置

出血がある場合は止血処置を行います。穴の大きさや深さによって、縫合するかどうかを判断します。多くの場合は縫合せず、軟膏を塗布してガーゼで保護します。

📝 STEP7:術後説明

手術後の流れ:

  • 注意点やケア方法について説明
  • 処方薬(抗生物質、鎮痛剤など)をお渡し
  • 次回の来院日を確認

🏥 術後の経過とケア方法

くりぬき法の術後は、適切なケアを行うことで、より早くきれいに治すことができます。術後の経過とケア方法について詳しく解説します。

📅 術後当日

手術当日の注意点:

  • 麻酔が切れると多少の痛みを感じることがある
  • 処方された鎮痛剤を服用
  • 激しい運動や飲酒は避ける
  • 安静に過ごす
  • ガーゼは翌日まで外さない
  • 入浴は避け、シャワーも手術部位を濡らさないように注意

🚿 術後1〜3日目

翌日からは、指示に従って自宅で創部の処置を行います。

ケアのポイント:

  • シャワーは可能だが、創部を強くこすらない
  • 入浴(湯船に浸かること)は1週間程度控える
  • 創部から少量の浸出液や血液が出ることがあるが、通常は問題なし
  • ガーゼが汚れたら交換

🔍 術後1週間

術後1週間程度で、再診にお越しいただきます。

再診での確認事項:

  • 創部の状態を確認
  • 問題がなければ特別なケアは不要
  • 縫合した場合は、この時期に抜糸
  • 創部は徐々に塞がり、かさぶたができてくる
  • かさぶたは無理に剥がさない

🌈 術後1〜3ヶ月

長期的な経過:

  • 創部は時間とともに目立たなくなる
  • 赤みが残ることがあるが、数ヶ月かけて徐々に薄くなる
  • 紫外線は傷跡の色素沈着の原因となるため、日焼け止めを塗るなど紫外線対策を実施

⚠️ 日常生活での注意点

術後は以下の点に注意してください。

薬の服用:

  • 処方された抗生物質は、指示通りに最後まで飲み切る
  • 途中でやめると、感染のリスクが高まる

日常生活:

  • 創部に強い力が加わらないよう注意
  • 重いものを持つ、激しい運動をするなどは創部に負担がかかる可能性
  • 創部を清潔に保つ
  • 処置の際は手を洗ってから行う

受診が必要な症状:

  • 異常な痛みや腫れ
  • 発熱
  • 創部からの膿

これらの症状があれば、すぐにご連絡ください。

⚖️ 切開法とくりぬき法の比較

ここで、切開法とくりぬき法の違いをまとめて比較してみましょう。

🔍 傷跡の大きさ

  • 切開法:粉瘤の大きさと同等以上の線状の傷跡
  • くりぬき法:数ミリ程度の小さな傷跡

見た目を気にされる方には、くりぬき法が適しています。

⏱️ 手術時間

くりぬき法は切開法と比較して手術時間が短い傾向があります。ただし、粉瘤の状態によっては、くりぬき法でも時間がかかることがあります。

😣 術後の痛み

侵襲が少ないくりぬき法の方が、術後の痛みは軽い傾向があります。どちらも局所麻酔下で行うため、手術中の痛みはありません。

🔄 再発率

適切に手術が行われれば、どちらの方法でも再発率に大きな差はありません。ただし、経験の少ない医師がくりぬき法を行うと、袋の取り残しによる再発リスクが高まる可能性があります。

🎯 適応

  • くりぬき法:比較的小さな粉瘤や、炎症のない粉瘤に適している
  • 切開法:大きな粉瘤や癒着の強い粉瘤に適している

どちらの方法が適しているかは、個々の症例によって異なります。診察時に医師とよく相談し、最適な方法を選択することが大切です。

🎯 適応

❓ よくある質問

くりぬき法は痛いですか?

手術は局所麻酔下で行うため、手術中に痛みを感じることはありません。麻酔の注射時に軽い痛みがありますが、細い針を使用し、できるだけ痛みを抑えるよう配慮しています。術後は麻酔が切れると多少の痛みがありますが、処方される鎮痛剤で十分にコントロールできる程度です。

くりぬき法の手術時間はどれくらいですか?

粉瘤の大きさや状態によりますが、一般的な症例であれば10〜20分程度で手術は完了します。来院から帰宅まで含めても、1時間程度で終わることが多いです。

くりぬき法の費用はいくらですか?

粉瘤の摘出手術は健康保険が適用されます。費用は粉瘤の大きさや部位によって異なりますが、3割負担の場合、おおよそ5,000円〜15,000円程度です。別途、初診料や処方薬の費用がかかります。詳しい費用については、診察時にご説明いたします。

くりぬき法は傷跡が残りますか?

どのような手術でも、ある程度の傷跡は残ります。ただし、くりぬき法は切開法と比較して傷跡が非常に小さいのが特徴です。時間の経過とともに傷跡は目立たなくなり、最終的にはほとんど分からなくなることも多いです。

くりぬき法の術後は仕事に行けますか?

多くの場合、術後翌日から通常の仕事に復帰できます。ただし、激しい運動を伴う仕事や、創部が汚れやすい環境での仕事の場合は、数日間は控えた方がよいこともあります。具体的なアドバイスは、手術時に医師からご説明いたします。

くりぬき法で再発することはありますか?

袋(嚢腫壁)を完全に取り除ければ、再発することはありません。ただし、袋の一部が残ってしまった場合は、再発する可能性があります。アイシークリニック東京院では、経験豊富な医師が丁寧に手術を行い、再発リスクの低減に努めています。

炎症を起こしている粉瘤もくりぬき法で治療できますか?

炎症を起こしている粉瘤でも、状態によってはくりぬき法で治療できる場合があります。ただし、炎症が強い場合は、まず炎症を鎮めてから手術を行うこともあります。診察時に最適な治療方針をご提案いたします。

くりぬき法と切開法はどちらがよいですか?

どちらが優れているということはなく、粉瘤の状態によって適した方法が異なります。小さくて炎症のない粉瘤はくりぬき法が適していることが多く、大きな粉瘤や癒着の強い粉瘤は切開法が適していることがあります。診察時に医師と相談して、最適な方法を選択してください。

📝 まとめ

くりぬき法は、粉瘤治療における低侵襲手術として多くのメリットを持つ治療法です。

主なメリット:

  • 傷跡が小さく目立ちにくい
  • 手術時間が短い
  • 縫合が不要または最小限で済む
  • 術後の痛みや腫れが少ない
  • 日帰り手術が可能

一方で、すべての粉瘤に適応できるわけではなく、医師の技術と経験が求められる手術でもあります。大きな粉瘤や繰り返し炎症を起こした粉瘤などは、従来の切開法の方が適している場合もあります。

粉瘤の治療を検討されている方は、まず専門の医療機関を受診し、ご自身の粉瘤の状態に合った最適な治療法について相談することをお勧めします。アイシークリニック東京院では、豊富な手術経験を持つ医師が、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療法をご提案いたします。

粉瘤は放置しても自然に治ることはなく、炎症を起こすと治療が複雑になることがあります。気になる症状がある方は、早めの受診をご検討ください。


参考文献

監修者医師

高桑 康太 医師

保有資格

ミラドライ認定医

略歴

  • 2009年 東京大学医学部医学科卒業
  • 2009年 東京逓信病院勤務
  • 2012年 東京警察病院勤務
  • 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
  • 2019年 当院治療責任者就任
  • 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
  • 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
  • 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
  • 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

佐藤 昌樹 医師

保有資格

日本整形外科学会整形外科専門医

略歴

  • 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
  • 2012年 東京逓信病院勤務
  • 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
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