ニキビに悩む方にとって、毎日の洗顔は肌ケアの基本となる重要なステップです。しかし、「しっかり洗えばニキビが治る」と思い込み、過剰な洗顔を行ってしまうと、かえって肌荒れを悪化させてしまうこともあります。正しい洗顔方法を身につけることで、ニキビの予防・改善だけでなく、健やかな肌を維持することができます。この記事では、ニキビケアにおける洗顔の役割から、肌質別のおすすめ洗顔方法、よくある間違いまで、医療の視点から詳しく解説します。

目次
- ニキビと洗顔の関係性
- ニキビ肌に適した洗顔料の選び方
- 正しい洗顔の手順と方法
- 肌質別の洗顔ポイント
- 洗顔の回数とタイミング
- やってはいけない洗顔の間違い
- 洗顔後のスキンケア
- ニキビの種類と洗顔だけでは治らない場合
- 皮膚科・美容クリニックでの治療
- よくある質問
💡 ニキビと洗顔の関係性
ニキビケアにおいて洗顔が重要視される理由を理解するためには、まずニキビができるメカニズムを知ることが大切です。ここでは、ニキビの発生原因と洗顔の役割について解説します。
⚙️ ニキビができるメカニズム
ニキビは、毛穴に皮脂や古い角質が詰まることで発生します。通常、皮脂は毛穴から分泌され、肌の表面を保護する役割を担っています。しかし、皮脂の過剰分泌や角質の肥厚により、毛穴が詰まると「コメド」と呼ばれる状態になります。このコメドの中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こすことで赤ニキビや黄ニキビへと進行していきます。
ニキビの発生には、以下のような要因が関係しています:
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
- 睡眠不足
- 食生活の偏り
- 肌表面の清潔さの維持不足
🎯 洗顔がニキビ予防に果たす役割
洗顔の主な目的は、肌表面に付着した以下の汚れを取り除くことです:
- 余分な皮脂
- 汗
- ほこり
- メイク汚れ
これらの汚れが毛穴に蓄積すると、毛穴詰まりの原因となり、ニキビの発生リスクが高まります。適切な洗顔を行うことで、毛穴の詰まりを予防し、アクネ菌が増殖しにくい環境を整えることができます。
ただし、洗顔はあくまでもニキビ予防の一つの手段であり、洗顔だけでニキビが完全に治るわけではありません。特に炎症を起こしているニキビや、慢性的に繰り返すニキビについては、皮膚科での専門的な治療が必要となる場合があります。
⚠️ 洗いすぎによる肌への悪影響
ニキビを早く治したいという気持ちから、1日に何度も洗顔したり、強くこすって洗ったりする方がいますが、これは逆効果です。過剰な洗顔は、肌に必要な皮脂まで取り除いてしまい、肌のバリア機能を低下させます。
バリア機能が低下すると、肌は乾燥から身を守るために皮脂を過剰に分泌するようになり、かえってニキビができやすい状態になってしまいます。また、ゴシゴシと強くこする洗い方は、肌への物理的な刺激となり、炎症を悪化させたり、色素沈着の原因になったりすることがあります。
なお、ニキビケアにおいては洗顔だけでなく、適切な保湿ケアも重要です。「保湿をするとニキビが悪化する」という誤解を持つ方もいらっしゃいますが、正しい保湿方法を実践することで、肌のバリア機能を維持し、ニキビの改善に繋がります。
🧴 ニキビ肌に適した洗顔料の選び方
ニキビケアにおいて、洗顔料の選び方は非常に重要です。自分の肌質やニキビの状態に合った洗顔料を選ぶことで、より効果的なケアが可能になります。
📋 洗顔料のタイプと特徴
洗顔料には、さまざまな種類があります:
- フォームタイプ:泡立ちがよく使いやすいが、洗浄力が強すぎるものもある
- ジェルタイプ:比較的マイルドな洗い上がりで、敏感肌にも使いやすい
- 固形石けん:余分な添加物が少なく、シンプルなケアを好む方に人気
- パウダータイプ:酵素洗顔料が代表的で、古い角質を穏やかに除去
✨ ニキビ肌におすすめの成分
ニキビ肌向けの洗顔料を選ぶ際には、配合されている成分にも注目しましょう:
- サリチル酸:毛穴に詰まった角質を溶かす作用
- グリチルリチン酸ジカリウム:抗炎症作用があり、炎症ニキビの鎮静に効果
- イソプロピルメチルフェノール:殺菌作用があり、アクネ菌の増殖を抑制
- ヒアルロン酸・セラミド:保湿成分で、洗い上がりのつっぱり感を軽減
❌ 避けたほうがよい成分
ニキビ肌の方が避けたほうがよい成分もあります:
- アルコール(エタノール):高濃度配合は肌への刺激が強く、乾燥を招く
- 香料・着色料:敏感になっているニキビ肌には刺激となる可能性
- スクラブ:物理的な刺激でニキビを悪化させるリスク
🏥 医薬部外品と化粧品の違い
洗顔料には「医薬部外品」と「化粧品」があります。
- 医薬部外品:厚生労働省が認めた有効成分が一定濃度配合され、効能効果を表示可能
- 化粧品:有効成分の配合義務がなく、効能効果の表示も限定的
ニキビケアを目的とする場合は、「薬用」や「医薬部外品」と表示されている洗顔料を選ぶと、より効果的なケアが期待できます。
🧼 正しい洗顔の手順と方法
洗顔料を選んだら、次は正しい洗顔方法を身につけましょう。正しい手順で洗顔することで、肌への負担を最小限に抑えながら、効果的に汚れを落とすことができます。
👐 手を清潔にする
洗顔を始める前に、まず手を石けんでしっかり洗いましょう。手に付着した雑菌や汚れが顔に移ってしまうと、ニキビの原因となることがあります。特にスマートフォンを触った後や外出から帰った後は、手にさまざまな菌が付着しているため、入念に手洗いをすることが大切です。
💧 ぬるま湯で予洗いする
洗顔料を使う前に、32〜34度程度のぬるま湯で顔を予洗いします。この予洗いで、肌表面のほこりや軽い汚れを落とし、毛穴を開かせることができます。
- 熱いお湯:必要な皮脂まで落としすぎる
- 冷たい水:毛穴が閉じて汚れが落ちにくい
- ぬるま湯:適度な温度で効果的に汚れを落とせる
🫧 洗顔料をしっかり泡立てる
洗顔料は、しっかりと泡立ててから使用することが重要です。きめ細かい泡は、肌への摩擦を軽減しながら、毛穴の奥の汚れまで吸着して落とす効果があります。泡立てネットを使用すると、簡単にもっちりとした泡を作ることができます。手のひらを逆さにしても落ちないくらいの弾力のある泡が理想的です。
🅰️ Tゾーンから優しく洗う
泡立てた洗顔料は、皮脂分泌の多いTゾーン(額・鼻)から乗せていきます。Tゾーンは皮脂腺が多く、汚れがたまりやすい部位です。泡を肌に乗せ、指の腹を使って優しくクルクルと円を描くように洗います。決してゴシゴシとこすらず、泡の力で汚れを浮かせるイメージで行いましょう。
⏰ 頬・フェイスラインは短時間で
頬やフェイスラインは、Tゾーンに比べて皮脂分泌が少なく、乾燥しやすい部位です。これらの部位は、泡を乗せて軽くなじませる程度で十分です。長時間洗い続けると、必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥を招く原因となります。また、ニキビができている部分は特に優しく、刺激を与えないように注意しましょう。
🚿 しっかりすすぐ
洗顔料が肌に残ると、毛穴詰まりや肌荒れの原因となります。ぬるま湯を使って、最低でも20〜30回はすすぐことを心がけましょう。特に、以下の部位は洗顔料が残りやすいため注意が必要です:
- 髪の生え際
- フェイスライン
- 小鼻の脇
- こめかみ
🏳️ 清潔なタオルで押さえるように拭く
すすぎが終わったら、清潔なタオルで顔の水分を拭き取ります。このとき、タオルでゴシゴシこすらず、軽く押さえるようにして水分を吸い取ることがポイントです。タオルは雑菌が繁殖しやすいため、毎日清潔なものを使用することが大切です。可能であれば、使い捨てのペーパータオルを使用するとより衛生的です。
👤 肌質別の洗顔ポイント
ニキビができやすい肌質は人それぞれ異なります。自分の肌質を理解し、それに合った洗顔方法を実践することで、より効果的なニキビケアが可能になります。
🛢️ 脂性肌(オイリー肌)の洗顔
脂性肌の方は、皮脂分泌が活発で、顔全体がテカリやすい傾向があります。このタイプの方の洗顔ポイント:
- 洗浄力のある洗顔料を使用して余分な皮脂を落とす
- 洗浄力が強すぎると皮脂分泌がさらに活発になるため注意
- 適度な洗浄力と保湿力のバランスが取れた洗顔料を選ぶ
- Tゾーンは丁寧に、その他の部位は短時間で済ませる
💨 乾燥肌の洗顔
乾燥肌の方は、皮脂分泌が少なく、肌のバリア機能が低下しがちです。乾燥肌でもニキビができることがあり、これは肌の乾燥により角質が厚くなり、毛穴が詰まりやすくなることが原因です。
- 保湿成分が配合されたマイルドな洗顔料を選ぶ
- 洗顔時間を短めにする
- ぬるま湯の温度をやや低め(30〜32度程度)に設定
- 洗顔後は速やかに保湿ケアを行う
🔀 混合肌の洗顔
混合肌の方は、Tゾーンは脂っぽく、頬やフェイスラインは乾燥しやすいという特徴があります。
- 部位によって洗い方を変える
- Tゾーンは念入りに洗う
- 乾燥しやすい部位は軽く泡を乗せる程度
- マイルドな洗浄力の洗顔料を選ぶ
- 部位によって洗顔料を使い分けることも効果的
🌸 敏感肌の洗顔
敏感肌の方は、外部からの刺激に対して肌が過敏に反応しやすい状態です。ニキビケアと肌への優しさを両立させることが求められます。
- 敏感肌用の低刺激洗顔料を選ぶ
- 香料や着色料などの添加物が少ないものを選ぶ
- 洗顔時は特に優しく、摩擦を最小限に抑える
- 新しい洗顔料使用前にパッチテストを実施
🕐 洗顔の回数とタイミング
洗顔の回数やタイミングも、ニキビケアにおいて重要なポイントです。適切な回数とタイミングを守ることで、肌への負担を軽減しながら効果的なケアができます。
✌️ 基本は1日2回
洗顔の基本回数は、朝と夜の1日2回です。
- 朝の洗顔:睡眠中に分泌された皮脂や汗を落とし、その日のスキンケアやメイクの土台を整える
- 夜の洗顔:1日の汚れやメイクを落とし、肌を清潔な状態にリセットする
1日に3回以上の洗顔は、肌への負担が大きくなるため避けましょう。皮脂が気になる場合は、洗顔料を使わずにぬるま湯で軽く洗い流すか、あぶらとり紙で皮脂を押さえる程度にとどめることをおすすめします。
🌅 朝の洗顔のポイント
朝の洗顔では、夜ほどしっかり洗う必要はありません。睡眠中に分泌された皮脂や汗を落とす程度で十分です。
- 乾燥肌・敏感肌:洗顔料を使わず「水洗顔」でも問題ない場合あり
- 脂性肌:朝も洗顔料を使用して皮脂をしっかり落とす
🌙 夜の洗顔のポイント
夜の洗顔は、1日の中で最も重要な洗顔です。日中に蓄積した皮脂、汗、ほこり、そしてメイクをしている場合はメイク汚れもしっかり落とす必要があります。
メイクをしている場合は、まずクレンジングでメイクを落としてから、洗顔料で洗う「ダブル洗顔」を行いましょう。クレンジングだけではメイクの油分が残りやすく、洗顔料だけではメイクを完全に落とすことが難しいためです。
🛁 入浴時の洗顔のタイミング
入浴時に洗顔を行う場合は、タイミングにも注意が必要です。
- メリット:蒸気で毛穴が開き、汚れが落ちやすくなる
- 注意点:シャンプーやコンディショナーの成分が顔に残ると毛穴詰まりの原因
- 推奨順序:洗髪→洗顔→最後にしっかりすすぐ
🚫 やってはいけない洗顔の間違い
正しい洗顔方法を実践するためには、やってはいけない間違った洗顔についても知っておく必要があります。以下のような洗顔は、ニキビを悪化させる原因となります。
🔥 熱いお湯で洗う
熱いお湯で洗顔すると、肌に必要な皮脂まで過剰に落としてしまいます。その結果、肌が乾燥し、バリア機能が低下します。また、熱いお湯は血管を拡張させ、炎症を悪化させる可能性もあります。洗顔には32〜34度程度のぬるま湯を使用し、肌への負担を軽減しましょう。
💪 ゴシゴシこする
汚れを落とそうとして強くこすって洗うのは、ニキビ肌にとって大きなダメージとなります。
- 摩擦による刺激で炎症が悪化
- ニキビ跡として色素沈着が残る可能性
- 肌のバリア機能が低下
泡の力で優しく汚れを浮かせ、指の腹で軽くなでるように洗うことを心がけましょう。
🚫 泡立て不足
洗顔料を十分に泡立てずに使用すると、以下の問題が生じます:
- 肌への摩擦が大きくなり、刺激を与える
- 洗浄力も低下し、汚れが十分に落ちない
- 洗顔料が肌に残りやすくなる
面倒でも、しっかりと泡立てる習慣をつけましょう。泡立てネットを使用すれば、短時間でふわふわの泡を作ることができます。
💧 すすぎ残し
洗顔料のすすぎ残しは、毛穴詰まりや肌荒れの原因となります。特に以下の部位は洗顔料が残りやすいため注意が必要です:
- 髪の生え際
- こめかみ
- フェイスライン
- 小鼻の脇
鏡で確認しながら、20〜30回以上しっかりすすぐことを習慣づけましょう。
🔄 洗顔回数が多すぎる
ニキビを早く治したいからといって、1日に何度も洗顔するのは逆効果です。過剰な洗顔は以下の問題を引き起こします:
- 肌のバリア機能を低下させる
- 乾燥や肌荒れを引き起こす
- 皮脂の過剰分泌を促す
- かえってニキビができやすくなる
洗顔は1日2回を基本とし、それ以上の回数は控えましょう。
🎯 ニキビを潰しながら洗う
洗顔中にニキビを潰したり、意図的に刺激を与えたりすることは絶対に避けましょう。ニキビを潰すと以下のリスクがあります:
- 炎症が周囲に広がる
- 細菌感染を起こす
- ニキビ跡が残る
- 色素沈着や凹凸ができる
ニキビがある部分は特に優しく、触れる程度の力で洗うようにしてください。
💧 洗顔後のスキンケア
洗顔後のスキンケアも、ニキビケアにおいて重要なステップです。適切な保湿ケアを行うことで、肌のバリア機能を維持し、ニキビができにくい肌環境を整えることができます。
⚡ 洗顔後は速やかに保湿
洗顔後の肌は、皮脂が洗い流されて無防備な状態になっています。そのまま放置すると、肌の水分がどんどん蒸発し、乾燥が進んでしまいます。洗顔後は、できるだけ早く(理想的には1〜2分以内に)保湿ケアを行いましょう。
🌊 化粧水で水分を補給
まず、化粧水で肌に水分を与えます。ニキビ肌の方には、以下の特徴を持つ化粧水がおすすめです:
- さっぱりとしたテクスチャー
- 抗炎症成分配合
- 保湿成分配合
- ノンコメドジェニックテスト済み
コットンを使用する場合は、肌をこすらないように優しくパッティングするか、押さえるようにして浸透させます。手で塗布する場合は、両手のひらで化粧水を温めてから、顔全体を包み込むようにしてなじませると効果的です。
🛡️ 乳液やクリームで蓋をする
化粧水で水分を与えた後は、乳液やクリームで蓋をして、水分の蒸発を防ぎます。ニキビ肌の方におすすめの製品の特徴:
- 軽いテクスチャーの乳液やジェルクリーム
- 油分が多すぎない製品
- 「ノンコメドジェニックテスト済み」表示あり
- 毛穴を詰まらせにくい処方
💊 ニキビ用の塗り薬を使う場合
皮膚科で処方されたニキビ用の塗り薬がある場合は、一般的に保湿ケアの後に塗布します。ただし、製品によっては保湿ケアの前に使用するものもあるため、医師や薬剤師の指示に従ってください。市販のニキビ用塗り薬を使用する場合も、使用方法をよく確認してから使いましょう。
🔬 ニキビの種類と洗顔だけでは治らない場合
ニキビにはさまざまな種類があり、洗顔だけでは改善が難しいケースも少なくありません。自分のニキビの状態を正しく理解し、適切なケアを選択することが大切です。
📊 ニキビの種類
ニキビは進行度合いによって、いくつかの種類に分類されます:
- 白ニキビ(閉鎖コメド):毛穴に皮脂や角質が詰まった初期段階
- 黒ニキビ(開放コメド):毛穴が開いて皮脂が酸化し、黒く見える状態
- 赤ニキビ:アクネ菌が増殖して炎症を起こし、痛みを伴う状態
- 黄ニキビ(膿疱):炎症がさらに進行して膿がたまった状態
- 紫ニキビ(嚢腫):炎症が深部まで及び、しこりのようになった重症ニキビ
特に赤ニキビは炎症を起こしている状態のため、適切な治療を行わないとニキビ跡になるリスクが高くなります。また、顎ニキビは大人ニキビの代表格で、ホルモンバランスの影響を受けやすく、繰り返しできやすいという特徴があります。
✅ 洗顔で改善が期待できるニキビ
白ニキビや黒ニキビなど、炎症を起こしていない初期段階のニキビは、正しい洗顔を続けることで改善が期待できます。毛穴に詰まった皮脂や角質を適切に除去することで、ニキビの進行を防ぎ、自然に治癒することがあります。
また、予防的な観点からも、正しい洗顔を習慣化することで、新しいニキビができにくい肌環境を維持することができます。
❌ 洗顔だけでは改善が難しいニキビ
赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビなど、炎症を起こしているニキビは、洗顔だけでの改善は難しい場合が多いです。これらのニキビには、以下の治療が必要になることがあります:
- 抗生物質による治療
- 抗炎症薬による治療
- 専用の外用薬による治療
- ホルモンバランスの調整
また、繰り返しニキビができる場合、ホルモンバランスの乱れや内臓の問題など、体の内側に原因があることもあります。洗顔を正しく行っても改善が見られない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
🎯 ニキビ跡へのアプローチ
ニキビが治った後に残る色素沈着や凹凸(クレーター)などのニキビ跡は、洗顔では改善できません。ニキビ跡の治療には、以下のような専門的な施術が必要です:
- ケミカルピーリング
- レーザー治療
- ダーマペン
- イオン導入
- フォトフェイシャル
ニキビ跡を作らないためにも、ニキビができた段階で適切なケアを行い、炎症を早期に抑えることが重要です。
🏥 皮膚科・美容クリニックでの治療
洗顔などのセルフケアで改善しないニキビには、専門的な治療が効果的です。皮膚科や美容クリニックでは、さまざまな治療法が用意されています。
🏥 皮膚科での保険診療
皮膚科では、保険適用でニキビ治療を受けることができます。処方される薬には、外用薬(塗り薬)と内服薬があります。
- 外用薬:アダパレン(ディフェリンゲル)、過酸化ベンゾイル、抗菌薬の外用剤
- 内服薬:抗生物質、漢方薬
- 効果:毛穴の詰まりを解消、アクネ菌を殺菌
症状に応じて適切な治療法を選択するため、まずは皮膚科を受診して相談することをおすすめします。
💎 美容クリニックでの自由診療
美容クリニックでは、保険診療では受けられない治療を自由診療として提供しています:
- ケミカルピーリング:酸を使って古い角質を除去、毛穴の詰まりを解消
- イオン導入・エレクトロポレーション:ビタミンC誘導体などの有効成分を肌の奥深くまで浸透
- レーザー治療・フォトフェイシャル:光や熱のエネルギーでアクネ菌を殺菌、皮脂腺の働きを抑制
🎯 ニキビ跡の治療
ニキビ跡の治療には、より高度な施術が必要となることがあります:
- 色素沈着:ビタミンCイオン導入、ピーリング、レーザートーニング
- 凹凸のあるクレーター状ニキビ跡:フラクショナルレーザー、ダーマペン、サブシジョン
ニキビ跡の状態によって最適な治療法が異なるため、専門医に相談して自分に合った治療を選ぶことが大切です。
🏥 アイシークリニック東京院でのニキビ治療
アイシークリニック東京院では、お一人おひとりの肌質やニキビの状態に合わせた治療プランをご提案しています。保険診療から自由診療まで幅広い選択肢をご用意しており、軽度のニキビから重症のニキビ、ニキビ跡の治療まで対応可能です。
洗顔などのセルフケアを行っても改善が見られない方、繰り返しニキビができてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。専門の医師が丁寧に診察し、最適な治療法をご提案いたします。

❓ よくある質問
はい、ニキビがあるときも洗顔料を使用して構いません。ただし、低刺激で肌に優しい洗顔料を選び、ニキビ部分をこすらないように優しく洗うことが大切です。炎症がひどい場合は、皮膚科で相談することをおすすめします。
肌質によっては、朝は水やぬるま湯だけの洗顔でも問題ありません。特に乾燥肌や敏感肌の方は、朝の洗顔料使用を控えることで肌への負担を軽減できます。一方、脂性肌の方は朝も洗顔料を使用することをおすすめします。
清潔なタオルを使用し、押さえるように優しく水分を拭き取る分には問題ありません。ただし、ゴシゴシこすったり、不潔なタオルを使用するとニキビが悪化する可能性があります。毎日清潔なタオルを使用するか、使い捨てのペーパータオルを使用することをおすすめします。
個人差がありますが、一般的に4〜6週間程度の継続使用で効果を実感される方が多いです。肌のターンオーバーは約28日周期のため、最低でも1ヶ月は継続して使用することをおすすめします。2ヶ月使用しても改善が見られない場合は、皮膚科を受診することを検討してください。
ニキビがある肌には、洗顔ブラシなどの器具の使用は控えることをおすすめします。物理的な刺激により炎症が悪化したり、ニキビが広がったりする可能性があります。手で優しく泡洗顔を行うことが最も安全で効果的です。
メイクをしている場合は、クレンジングでメイクを落としてから洗顔料で洗う「ダブル洗顔」を行いましょう。クレンジングだけではメイクの油分が残りやすく、洗顔料だけではメイクを完全に落とすことができません。ただし、過度な洗浄は肌に負担をかけるため、優しく丁寧に行うことが大切です。
ニキビパッチを貼っている部分は避けて洗顔を行いましょう。パッチが剥がれないよう、その周辺は特に優しく洗うことが大切です。洗顔後は新しいパッチに貼り替えることをおすすめします。パッチの使用方法については製品の説明書に従ってください。
📚 参考文献
- 日本皮膚科学会 – 尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017
- 厚生労働省 – 医薬部外品の効能効果の範囲
- 日本化粧品技術者会誌 – 皮膚のバリア機能と洗浄に関する研究
- 国立感染症研究所 – 皮膚常在菌とニキビの関係
監修者医師
高桑 康太 医師
保有資格
ミラドライ認定医
略歴
- 2009年 東京大学医学部医学科卒業
- 2009年 東京逓信病院勤務
- 2012年 東京警察病院勤務
- 2012年 東京大学医学部附属病院勤務
- 2019年 当院治療責任者就任
- 皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
- 専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
- 臨床実績(2024年時点) 皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上、腋臭症治療:2,000件以上、酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
- 監修領域 皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
佐藤 昌樹 医師
保有資格
日本整形外科学会整形外科専門医
略歴
- 2010年 筑波大学医学専門学群医学類卒業
- 2012年 東京大学医学部付属病院勤務
- 2012年 東京逓信病院勤務
- 2013年 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
- 2015年 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
ニキビ治療において「洗えば治る」という認識は間違いです。過度な洗顔は肌のバリア機能を破綻させ、かえって皮脂分泌を促進します。適切な洗顔は1日2回、優しく丁寧に行うことが重要です。炎症性のニキビがある場合は、洗顔だけでなく適切な医学的治療を併用することで、より効果的な改善が期待できます。